JPH06238837A - 熱封緘性蓋材 - Google Patents
熱封緘性蓋材Info
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- JPH06238837A JPH06238837A JP5317793A JP5317793A JPH06238837A JP H06238837 A JPH06238837 A JP H06238837A JP 5317793 A JP5317793 A JP 5317793A JP 5317793 A JP5317793 A JP 5317793A JP H06238837 A JPH06238837 A JP H06238837A
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Abstract
いは蓋剤の紙層を破壊することなく,容易にまた綺麗に
開封することを目的とする。 【構成】最内層がホットメルト剤層で形成されており、
該最内層から順次外側方向に接着剤層,強度層,紙層か
ら構成され、さらに最内層が、酢酸ビニル含有率10〜
40%のエチレン・酢酸ビニル共重合体20〜40%,
粘着付与剤を20〜40%,ワックス剤20〜40%の
範囲で配合したものを用いた熱封緘性蓋材。
Description
層材およびポリスチレン,ポリプロピレン等によるプラ
スチック成形カップ製品などの蓋材に関するものであ
る。
として,紙を含む熱封緘性蓋材としてたとえば実公昭6
0−36451がある.この紙を含む熱封緘性蓋材は,
容器本体と接する側から順次外側方向にホットメルト
層,ポリエチレン層,介在層,紙層を積層させたもので
あり,そのホットメルト層が、酢酸ビニル含有率10〜
40%のエチレン・酢酸ビニル共重合体75〜99%と
粘着付与剤が0〜25%とからなる樹脂Aと酢酸ビニル
10%以下のエチレン.酢酸ビニル共重合体Bとを重量
比でA:B=100:0〜10:90の範囲で混合した
樹脂からなる蓋材が知られている。
体と接する側から順次外側方向にホットメルト剤層,ポ
リエチレン層,介在層,紙層を積層させた蓋材におい
て,ホットメルト材層が、酢酸ビニル含有率10〜40
%のエチレン・酢酸ビニル共重合体75〜99%と粘着
付与剤が0〜25%とからなる樹脂Aと酢酸ビニル10
%以下のエチレン・酢酸ビニル共重合体Bとを重量比で
A:B=100:0〜10:90の範囲で混合した樹脂
からなる蓋材は、粘着付与剤の添加率が低く,また,ホ
ットメルト剤層と容器本体の最外層面を強固にヒートシ
ールしているため,開封時に,容器本体の最外面と蓋材
のホットメルト層との間で剥離せずに,蓋材の紙層で破
壊が生ずるという欠点を有している。
め,本発明者は、種々検討の結果,最内層がホットメル
ト剤層で形成され、該最内層から順次外側方向に接着剤
層,強度層,紙層を積層させた蓋材において、ホットメ
ルト剤層中の,粘着付与剤の添加量を増加させ,ワック
ス剤を添加し,最内層が、酢酸ビニル含有率10〜40
%のエチレン・酢酸ビニル共重合体を20〜40%,粘
着付与剤20〜40%,ワックス剤を20〜40%の範
囲で混合したものを用いることによって、蓋材を容器本
体から剥離する際に蓋材あるいは容器本体の紙層から破
壊が生じることがなく、さらに蓋材と容器本体との充分
な接着性を有する蓋材を得ることができた。
層で形成され、該最内層から順次外側方向に接着剤層,
強度層,紙層を積層させた蓋材において、最内層が、酢
酸ビニル含有率10〜40%のエチレン・酢酸ビニル共
重合体を20〜40%,粘着付与剤20〜40%,ワッ
クス剤を20〜40%の範囲で混合したことを特徴とす
る熱封緘性蓋材である。
ことによって、蓋材のホットメルト剤層が粘着付与剤を
含浸しているため,蓋材と容器本体との充分な接着性を
得ることができ、さらに蓋材と容器本体を剥離する際の
剥離性を向上させるための成分であるワックス剤を含浸
しているため,従来の蓋材に見られるような開封時の蓋
材あるいは容器本体の紙層の破壊を防止し、蓋材を容易
に剥離することができる。
しく説明する。本発明の蓋材は、1図に示すごとく、最
内層1が、ホットメルト剤層で形成されており,該最内
層1から順次外側方向に接着剤層2,強度層3,紙層4
から構成され、さらに、最内層1が、酢酸ビニル含有率
10〜40%のエチレン・酢酸ビニル共重合体を20〜
40%,粘着付与剤20〜40%,ワックス剤を20〜
40%の範囲で混合したことを特徴とする熱封緘蓋材で
ある。
トメルト剤層で形成され,該最内層1が酢酸ビニル含有
率10〜40%のエチレン・酢酸ビニル共重合体を20
〜40%,粘着付与剤20〜40%,ワックス剤を20
〜40%の範囲で混合したものである。
剤層中に混入することによって,容器本体の最外面の樹
脂との適度な接着性を付与することを目的として用いた
ものである。なお、具体的な粘着付与剤としては、ロジ
ン,変性ロジン,シクロペンタジエン系樹脂,芳香族系
石油樹脂,ポリテルペン系樹脂,テルペン変性体,脂肪
族炭化水素またはスチレン系のいずれかの樹脂などをあ
げることができる。
入することによって,蓋材のホットメルト剤層の凝集力
を低下させ、蓋材を容器本体から剥離する際にホットメ
ルト剤層の凝集破壊を生じさせ,開封時の剥離性を向上
させることができる。なお、ワックス成分として、炭素
数20〜30程度の直鎖状炭化水素,炭素数35〜65
程度の則鎖状炭化水素,または,環状炭化水素などを用
いることができる。
チレン・酢酸ビニル共重合体は、透明性,柔軟性,低温
シール性,強靱性などに優れ、なお、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体の性質は、エチレンの含有率が高くなるに
つれてエチレンの性質が強くなる。即ち、ヒートシール
性などを顕著に示すようになる。本発明で用いるエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体は、エチレンの含有率の高いも
のを用いたものであるため、ポリプロピレン,高密度ポ
リエチレン,ポリ塩化ビニル等の幅広い樹脂に対して接
着性が良好なものである。
トメルト剤層で形成されており,該最内層1から順次外
側方向に接着剤層2,強度層3,紙層4から構成された
ものである。ホットメルト剤層の構成は、上記で述べた
通りであり、ここでは他の層の構成について述べる。
度,中密度もしくは高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィンもしくはヒートシール可能なホッ
トメルト型接着剤等を用いることができる。
ために用いたものであり、具体的な強度材としては、ポ
リエチレンテレフタレート,ポリプロピレンテレフタレ
ート,ポリアミド,ポリカーボネートなどの樹脂を用い
ることができる。
ず、板紙上にドライラミネート法で強度層3を積層し、
さらに該強度層3上に接着剤層2を押し出しコーティン
グ法で積層したのち、別途作成した配合率(酢酸ビニル
含有率10〜40%のエチレン・酢酸ビニル共重合体を
20〜40%,粘着付与剤を20〜40%,ワックス剤
を20〜40%)のホットメルト剤層をグラビアホット
メルトコート法により積層したものである。
実施例および図面を用いてさらに詳しく説明する。
のポリエチレンテレフタレートよりなる強度層3を板紙
上にドイライラミネート法により積層し、該強度層3上
に厚さ15μmのポリエチレンよりなる接着剤層2を押
し出しコーティング法により積層し、次いで、別途作成
した配合率(酢酸ビニル含有率20%のエチレン・酢酸
ビニル共重合体を30%,ロジン30%,マイクロワッ
クスを30%,ポリエチレンワックス5%のホットメル
ト剤層をグラビアホットメルトコート法により積層した
ものである。
メルト剤層の配合率を酢酸ビニル含有率10〜40%の
エチレン・酢酸ビニル共重合体を75%,ロジンを25
%,ワックス剤を0%のものを用い,他の構成は、実施
例1のものと同様した。実施例1と比較例1の方法によ
り製造した蓋材を用い蓋材の剥離テストを行った。な
お、剥離テストで用いた容器本体は、蓋材と接する側か
らポリエチレン/紙層を積層したものをもちいた。その
結果、比較例1により製造した蓋材は、容器本体から剥
離した際に、容器本体の紙層が蓋材と同時に剥離した。
それに対し、実施例1により製造した蓋材は、ホットメ
ルト剤層の凝集力が800g/15mmと小さく、紙層
/ポリエチレン層よりなる容器本体の凝集力1500g
/15mmを下回るため、蓋材を容器本体から剥離する
際にホットメルト剤層の凝集破壊が生じ開封は、容易に
行うことができた。
ているので、以下のような効果を奏するものである。す
なわち,本発明において、ホットメルト剤層が、酢酸ビ
ニル含有率10〜40%のエチレン・酢酸ビニル共重合
体を20〜40%,粘着付与剤20〜40%,ワックス
剤を20〜40%の範囲で混合したものであるため、蓋
材と容器本体の適度な接着性を有し、さらに開封時には
蓋材及び容器本体の紙層の破壊を生じることなく蓋材を
容易に剥離することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 最内層がホットメルト剤層で形成され、
該最内層から順次外側方向に接着剤層,強度層,紙層を
積層させた蓋材において、最内層が、酢酸ビニル含有率
10〜40%のエチレン・酢酸ビニル共重合体を20〜
40%,粘着付与剤20〜40%,ワックス剤を20〜
40%の範囲で混合したことを特徴とする熱封緘性蓋
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05317793A JP3170664B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 熱封緘性蓋材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05317793A JP3170664B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 熱封緘性蓋材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06238837A true JPH06238837A (ja) | 1994-08-30 |
JP3170664B2 JP3170664B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=12935590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05317793A Expired - Lifetime JP3170664B2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 熱封緘性蓋材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3170664B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009035646A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Tosoh Corp | ポリオレフィン用易剥離性接着剤及びその構造物 |
JP2018138647A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-09-06 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 接着性樹脂組成物、それを用いたシート、蓋材、密封容器用部材セット、および開封可能な容器 |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP05317793A patent/JP3170664B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009035646A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Tosoh Corp | ポリオレフィン用易剥離性接着剤及びその構造物 |
JP2018138647A (ja) * | 2016-09-30 | 2018-09-06 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 接着性樹脂組成物、それを用いたシート、蓋材、密封容器用部材セット、および開封可能な容器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3170664B2 (ja) | 2001-05-28 |
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