JPH06238709A - 一体型プリント回路基板成形体の製造方法 - Google Patents

一体型プリント回路基板成形体の製造方法

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JPH06238709A
JPH06238709A JP5054679A JP5467993A JPH06238709A JP H06238709 A JPH06238709 A JP H06238709A JP 5054679 A JP5054679 A JP 5054679A JP 5467993 A JP5467993 A JP 5467993A JP H06238709 A JPH06238709 A JP H06238709A
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JP
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circuit board
printed circuit
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mold
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JP5054679A
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Takatoshi Yosomiya
隆俊 四十宮
Tadahiro Mazaki
忠宏 真崎
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14778Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the article consisting of a material with particular properties, e.g. porous, brittle
    • B29C45/14811Multilayered articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一体成形物として反りの少ない正確な一体型
プリント回路基板成形体の製造方法を提供すること。 【構成】 一方の面に所定の回路パターンを形成し、他
方の面に接着剤層を形成したプリント回路基板の回路パ
ターン面を射出成形機の雄型面に固定し、射出ゲートを
有する雌型とを組み合わせ、射出ゲートから溶融樹脂を
射出して、上記プリント回路基板を接着剤層を介して所
定形状の樹脂成型体と一体的に形成する一体型プリント
回路基板成形体の製造方法において、前記雄型の温度を
雌型の温度よりも高く設定しておくことを特徴とする一
体型プリント回路基板成形体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一体型プリント回路基板
成形体の製造方法に関し、特にプリント回路基板が樹脂
成形体の立体的面に密着一体成形され、且つ一体成形物
として反りの少ない正確な一体型プリント回路基板成形
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ、コンピューター、8
ミリビデオ、携帯用電話等の電気製品は高性能化が進ん
でおり、それと共に小型化、軽量化、薄型化に対するニ
ーズが高まっている。これと同時に、他の電子機器から
発生する電磁波ノイズによって、回路が誤動作を起こす
おそれがあるので、プリント回路基板及び回路部品全体
を覆う電磁波シールドを設ける場合も多い。この電磁波
シールドとして、一般に電子機器のケーシングの内側
に、アルミニウム板等の金属板を設けたり、或はケーシ
ングそのものに電磁波シールド性を付与する為に、導電
性粒子を練り込んだ樹脂を用いたりすることが行われて
いる。しかしながら、この様な電磁波シールド方式であ
ると電子機器の薄型化には限界があった。そこで、電子
機器のケーシングの内側面にプリント回路基板を密着さ
せることにより所謂一体型としたプリント回路基板成形
体が提案されている。
【0003】例えば、特開平2−7592号公報には、
プラスチック製フイルム表面に金属蒸着層及び0.5〜
35μmの金属メッキ層を設けると共に、所定の回路パ
ターンを形成したプリント回路基板を、所定形状の樹脂
と同時に成形一体化したことを特徴とする成形同時一体
化プリント回路基板成型品が開示されている。以上の如
き一体化方法は、図1及び図2に示す様に、通常は、一
方の面に所定の回路パターン2を形成し、他方の面に接
着剤層3を形成したプラスチック製フイルムからなるプ
リント回路基板1を射出成形機の雄型5の面に吸引孔9
や留めピン等(不図示)により固定させ、雌型6を被
せ、形成されたキャビティ8に射出ゲート7より溶融樹
脂をプリント回路基板1の接着剤層3面に射出してプリ
ント回路基板1と樹脂成形体8とを一体成形している。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
上記従来の方法においてプリント回路基板のサイズや厚
みが大きくなると、プリント回路基板を雄型5面に固定
する際プリント回路基板が雄型面の熱を吸収し、雄型の
温度が雌型の温度よりも低くなり、その状態で一体成形
が行われると、図2bに強調して示す様に、一体成形後
に得られた一体成形物には反りが発生するという問題が
ある。この現象は雌型側の冷却時における樹脂の収縮率
が大きいことによるものと考えられる。従って本発明の
目的は、一体成形物として反りの少ない正確な一体型プ
リント回路基板成形体の製造方法を提供することであ
る。
【0005】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、一方の面に所定
の回路パターンを形成し、他方の面に接着剤層を形成し
たプリント回路基板の回路パターン面を射出成形機の雄
型面に固定し、射出ゲートを有する雌型とを組み合わ
せ、射出ゲートから溶融樹脂を射出して、上記プリント
回路基板を接着剤層を介して所定形状の樹脂成型体と一
体的に形成する一体型プリント回路基板成形体の製造方
法において、前記雄型の温度を雌型の温度よりも高く設
定しておくことを特徴とする一体型プリント回路基板成
形体の製造方法である。
【0006】
【作用】一体型プリント回路基板成形体の成形に際し、
プリント回路基板を固定する雄型の温度を雌型の温度よ
りも高く設定しておくことによって、プリント回路基板
を雄型に固定しても雄型の温度が雌型の温度よりも低下
することがなく、従って一体成形物として反りの少ない
正確な一体型プリント回路基板成形体を提供することが
出来る。
【0007】
【好ましい実施態様】次に図面に示す好ましい実施態様
を参照して本発明を更に詳しく説明する。本発明で使用
するプリント回路基板1自体は、従来公知のフレキシブ
ル又はリジッドなプリント回路基板と同様であり、公知
のフレキシブル又はリジッドなプリント回路基板はいず
れも本発明で使用することが出来る。該プリント回路基
板1は、フレキシブルなプラスチック製フイルム又はリ
ジッドなガラス基材エポキシ樹脂含浸基板や紙基材フェ
ノール樹脂含浸基板等の基材、その一方の面に設けた回
路パターン2と、他方の面に設けられた接着剤層3とか
らなり、更に必要に応じて回路パターン2面に絶縁樹脂
層12が形成されていてもよく、又、銅層等の電磁波シ
ールド層4が接着剤層3と基板との間に設けられていて
もよい。該電磁波シールド層4が銅等の金属製である場
合には、一体成形時に反りが一層発生し易いので、本発
明方法はより有効である。
【0008】フレキシブルなプリント回路基板1に使用
するフイルムとしては、特に制限はないが、電子部品を
はんだ等で溶接することから、耐熱性を有し、更に柔軟
性及び可撓性に優れたものが好ましく、例えば、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタ
レート等のポリエステル、ポリエーテルスルフォン、ポ
リエーテルエーテルケトン、芳香族ポリアミド、ポリア
リレート、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリフェニレンレンサルファイド(PPS)
及びこれらのハロゲン基或はメチル基置換体等のフイル
ムを使用することが出来る。これらの内では特にポリイ
ミドフイルムが好ましい。これらのフイルムの厚さは通
常12〜300μm程度、好ましくは25〜80μm程
度である。
【0009】例えば、ポリイミドフイルム基材上に設け
る回路パターン2は、銅、アルミニウム等の導電性材料
を用いて基材上の導電性金属層を形成し、フォトレジス
ト法等でエッチングして回路を形成するサブトラクティ
ブ法や無電解メッキや電解メッキにより基板上に回路を
形成するアディティブ法等の常法により形成することが
出来る。上記金属層は、銅、アルミニウム等の金属を真
空蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法によっ
て基材上に薄膜層として形成することが出来る。又、導
電性インクを用いるスクリーン印刷法等によっても回路
を形成することが出来る。更に銅フイルムの接着によっ
て銅面を形成してこの銅面を用いて回路を形成してもよ
い。
【0010】尚、裏面の金属層4は全体を電磁波シール
ド層とすることが出来るが、それと共にアース電極とし
て用いることも出来る。この場合は、基板に予めスルー
ホールを設けておくことが出来る。スルホールを通じて
両面の金属層が連通する様にしておき、その状態で一方
の側に回路パターン2を形成すれば、所定の位置におけ
るスルーホールを通して、アースと接続される様にな
る。又、スルーホールを通して、両面の金属層が連通す
る様にしておくことにより、多層回路化することも可能
である。
【0011】回路パターン2上にIC等の電子部品を実
装する場合、先ず回路パターン2全体にポリエステル、
ポリアクリル、ポリウレタン等の樹脂の絶縁層12をシ
ルクスクリーン印刷法等により形成し、次に絶縁層12
の所定の位置にフォトレジスト法により開口部をあけ、
回路パターン2を露出させ、部品をマウントする前に開
口部にはんだを付着させ、その部分に電子部品をはんだ
づけする。又、電磁波シールド層4を設ける場合には、
金属蒸着層+金属メッキ層からなるものが好ましい。上
記金属蒸着層及び金属メッキ層は、上述したものと同様
のものでよい。
【0012】尚、プリント回路基板1には、回路パター
ン2形成用マーク、金属セット用マーク及びマウント用
マーク等を適宜設けることが出来る。上記種々のマーク
は、それぞれ別々のものとしても、一種類で複数種のマ
ークを兼ねてもいずれでもよいが、その形成はそれぞれ
回路パターン2の形成前、同時或は回路パターン2(又
は絶縁性樹脂層)を形成した後、印刷することにより設
ければよい。この様なマークを設ければ、画像識別装置
を用いることにより、回路パターン2の印刷、金型の上
へのプリント回路基板のセット、電子部品の実装等を誤
りなく行うことが出来る。これはハウジング成形体の内
面に付着したプリント回路基板は平坦ではないので、部
品実装の位置決めを正確に行う為に有効である。特に金
型セット用マークは、使用する樹脂や射出圧等に応じ
て、樹脂の射出によるプリント回路基板1のズレ等を補
正する様にプリント回路基板1を金型にセットすること
が出来るので好ましい。
【0013】又、上述した回路パターン2とフレキシブ
ル又はリジッドな基板の反対側の面に設ける接着剤層3
とは、射出成形の際にケーシング基材となる樹脂8にフ
イルム又はリジッド基材を追従性よくピッタリと接着さ
せる為の層であり、ケーシング基材(又は電磁波シール
ド層用金属層)とフイルム又はリジッド基材とに応じて
適宜設定する。例えば、ケーシング基材用の樹脂として
ポリアミドを、フイルムとしてポリイミド製のものを使
用した場合には、エポキシ系接着剤を用いればよく、
又、ケーシング基材用の樹脂としてアクリロニトリル−
ブタンジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)を、フ
イルムとしてポリエステル製のものを使用した場合に
は、ポリエステル系接着剤を用ればよい。尚、接着剤層
3をプリント回路基板の露出箇所の裏面に設ける場合、
上記接着剤層3と同様のものを用いればよい。上述した
様な接着剤層3の厚さは5μm以上、好ましくは5〜1
5μm程度である。
【0014】この様な各層からなるプリント回路基板1
の伸び率(テンシロンにより測定)は5%以上が好まし
く、特に好ましくは5〜30%である。上記伸び率が5
%未満では後述する射出成形の際に、立体的な形に完全
に追従しきれずに、金属層の断裂を生じやすく、又、3
0%を超えると寸法安定性が著しく低下し、電子部品を
自動実装をする際に誤作動が出やすくなる為好ましくな
い。上記射出成形用の樹脂としては、射出成形の可能な
ものであれば特に制限はないが、電子部品をはんだ止め
することからある程度の耐熱性を有するものが好まし
く、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリカーボネー
ト、アクリロニロリル−ブタジエン−スチレン共重合体
(ABS樹脂)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、フッ素系樹脂等各種のポリマーアロイを使用する
ことが出来る。これらの内では特に、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ
フェニレンサルファイド(PPS)、4−6ナイロン、
変性ポリアミド6T等のポリアミド等が好ましい。
【0015】本発明の製造方法は、図1及び図2に示す
様に、一方の面に所定の回路パターン2を形成し、他方
の面に接着剤層3を形成したプリント回路基板1(図2
a)の回路パターン面を射出成形機の雄型5面に固定
し、射出ゲート7を有する雌型6とを組み合わせ、射出
ゲート7から溶融樹脂を射出して、上記プリント回路基
板1を接着剤層3を介して所定形状の樹脂成型体8と一
体的に形成する一体型プリント回路基板成形体を製造す
る際に、前記雄型5の温度を雌型6の温度よりも高く、
好ましくは10〜30℃の温度差をもって設定しておく
ことを特徴としている。
【0016】図1において、射出成形用金型は、雄型5
及び雌型6からなり、雄型5と雌型6を閉鎖するとキャ
ビティ8が形成される様になっている。雄型5は、表面
に滑りのよい加工(テフロックス加工等)が施されてお
り、一体型プリント回路基板成形体の内壁面に応じて種
々の立体的な面が形成されており、フランジ部のプリン
ト回路基板の露出する箇所では、金型がピッタリと合わ
さる様になっている。又、雄型5中にはプリント回路基
板を吸引固定する吸引孔9が設けられていてもよく、
又、雄型5の先端平坦部には、図示していないが、プリ
ント回路基板1を固定する留めピンが設けられていても
よい。一方、雌型6の中心部には射出ゲート7が設けら
れている。尚、雄型5は雌型6に対して図中における左
右方向に可動となっている。
【0017】以上の如き金型の雄型5の所定位置にプリ
ント回路基板1を固定し、金型を閉鎖して射出ゲート7
から所望の溶融樹脂を射出すると、ゲート7から射出さ
れた溶融樹脂はプリント回路基板1に設けられた接着層
3に沿って四方に拡がってキャビティ全体を充填する。
充填後金型を適当な温度に冷却後金型を開き所望の一体
型プリント回路基板成形体が得られる。尚、プリント回
路基板1の雄型5上への設置は、上述した様に金型設置
用マークとして使用し、光学的位置決め装置等を用いて
行えば、正確に行うことが出来る。又、立体的形状によ
りプリント回路基板1を一層十分に追従させる為には、
プリント回路基板1は、雄型の形状に合わせて、予め予
備成形しておくのが好ましい。上記予備成形は、真空成
形、厚空成形等の成形法により行ってもよい。上述した
雄型上に設置後加熱成形することによってもよい。
【0018】以上の如き成形操作において、溶融樹脂は
その材料に適した温度、例えば、230〜330℃の温
度の加熱溶融されており、プリント回路基板1を備えた
キャビティ内に射出されるが、この際雄型5の温度を高
めておくことによって、雄型面にプリント回路基板を設
置した場合、プリント回路基板によって雄型の熱が吸収
されても、雄型の温度は雌型の温度より低下することが
なく、その結果反りの少ない正確な一体型プリント回路
基板成形体が効率よく得られる。雄型と雌型の温度は従
来技術では一般的には約80〜120℃で同じ温度に調
整されているが、本発明では雄型の温度は約90〜15
0℃に調整し、一方、雌型の温度は約80〜120℃に
調整し、両者の温度を一般的には10〜30℃の範囲の
温度差とする。この温度差はキャビティ内に固定されて
いるプリント回路基板の材質等によって適性な温度に調
整する。両者の温度差が10℃未満であると、一体成形
物の反りの発生を防止することが困難であり、一方、温
度差が30℃を越えると、雄型側の温度が高くなり過
ぎ、形状によっては、図2bとは逆方向の反りが発生
し、特にプラスチック製フイルムを用いたフレキシブル
なプリント回路基板の場合には、フイルムに皺が生じ、
樹脂成形体と密着不良となったり、プリント回路基板に
よっては剥れたりする等の点で好ましくない。
【0019】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。 実施例1 ポリイミドフイルム(厚さ25μm)の両面に、プラズ
マ処理を施した後、スパッタ装置により銅の蒸着層(厚
さ約500Å)を設け、この上から銅メッキ層(厚さ8
μm)を形成した。次いで一方の面にサブトラクティブ
法により回路パターン2等を設けた。このプリント回路
基板の伸び率をテンシロンにより測定したところ、10
%であった。この様にして得られたプリント回路基板1
の裏面に厚さ7μmのエポキシ樹脂層(接着樹脂層)を
形成した。この基板を図1に示す様な射出成形金型の雄
型5の形状に合わせて真空成形により予備成形した。そ
の後雄型5上に正確に位置決めして設置し、型締め完了
後、4−6ナイロンを300℃で溶融して射出成形し、
冷却して本発明の一体型プリント回路基板成形体を得
た。上記の操作において雄型の温度は120℃とし、一
方、雌型の温度は100℃に調整した。上記一体型プリ
ント回路基板成形体の図1における平坦部を切り取り、
水平面に置いたところ、成形体の反りは殆ど認められな
かった。
【0020】実施例2 ポリイミドフイルム(厚さ25μm)の両面に、プラズ
マ処理を施した後、スパッタ装置により銅の蒸着層を設
け、この上から両面に銅メッキ層(厚さ5μm)を形成
した。次いで一方の面にサブトラクティブ法により回路
パターンを設け、又、一方をそのまま銅面を残し、電磁
波シールド層とした。この様にして得られたプリント回
路基板兼電磁波シールド基板の電磁波シールド面に厚さ
12μmのエポキシ樹脂層(接着剤層)を形成し、射出
成形金型の雄型に真空吸引し、位置決め固定した。型締
め完了後、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を2
40℃で溶融して射出成形し、冷却して本発明の一体型
プリント回路基板兼電磁波シールド基板成形体を得た。
上記の操作において雄型の温度は110℃とし、一方、
雌型の温度は80℃に調整した。上記一体型プリント回
路基板成形体の図1における平坦部を切り取り、水平面
に置いたところ、成形体の反りは殆ど認められなかっ
た。
【0021】比較例1 実施例1において雄型及び雌型の温度を共に100℃と
したこと以外は実施例1と同様にして比較例の一体型プ
リント回路基板成形体を得た。上記一体型プリント回路
基板成形体を実施例1の成形体と比較すると明らかに大
きな反りが認められた。 比較例2 実施例2において雄型及び雌型の温度を共に80℃とし
たこと以外は実施例2と同様にして比較例の一体型プリ
ント回路基板成形体を得た。上記一体型プリント回路基
板成形体を実施例2の成形体と比較すると明らかに大き
な反りが認められた。
【0022】
【発明の効果】上記本発明によれば、一体型プリント回
路基板成形体の成形に際し、プリント回路基板を固定す
る雄型の温度を雌型の温度よりも高く設定しておくこと
によって、プリント回路基板を雄型に固定しても雄型の
温度が雌型の温度よりも低下することがなく、従って一
体成形物として反りの少ない正確な一体型プリント回路
基板成形体を提供することが出来る。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一体型プリント回路基板成形体の製造
方法を説明する図。
【図2】本発明の一体型プリント回路基板成形体の製造
方法の効果を説明する図。
【符号の説明】
1:プリント回路基板 2:回路パターン 3:接着剤層 4:電磁波シールド層 5:雄型 6:雌型 7:射出ゲート 8:樹脂成形体(キャビティ) 9:吸引孔 10:雌型の加熱装置 11:雄型の加熱装置 12:絶縁層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に所定の回路パターンを形成
    し、他方の面に接着剤層を形成したプリント回路基板の
    回路パターン面を射出成形機の雄型面に固定し、射出ゲ
    ートを有する雌型とを組み合わせ、射出ゲートから溶融
    樹脂を射出して、上記プリント回路基板を接着剤層を介
    して所定形状の樹脂成型体と一体的に形成する一体型プ
    リント回路基板成形体の製造方法において、前記雄型の
    温度を雌型の温度よりも高く設定しておくことを特徴と
    する一体型プリント回路基板成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 雄型と雌型の温度差が10〜30℃であ
    る請求項1に記載の一体型プリント回路基板成形体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 プリント回路基板が金属製電磁波シール
    ド層を包含している請求項1に記載の一体型プリント回
    路基板成形体の製造方法。
JP5054679A 1993-02-22 1993-02-22 一体型プリント回路基板成形体の製造方法 Pending JPH06238709A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6484394B1 (en) * 1999-01-11 2002-11-26 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Encapsulation method for ball grid array semiconductor package
WO2023032033A1 (ja) * 2021-08-31 2023-03-09 エレファンテック株式会社 回路基板及びその製造方法

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