JPH06238697A - 中空成形体の成形方法および装置 - Google Patents
中空成形体の成形方法および装置Info
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- JPH06238697A JPH06238697A JP2445993A JP2445993A JPH06238697A JP H06238697 A JPH06238697 A JP H06238697A JP 2445993 A JP2445993 A JP 2445993A JP 2445993 A JP2445993 A JP 2445993A JP H06238697 A JPH06238697 A JP H06238697A
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- cavity
- push
- pin
- gas
- resin
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
- B29C45/1711—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles and removing excess material from the mould cavity by the introduced fluid, e.g. to an overflow cavity
Abstract
(57)【要約】
【目的】余剰な樹脂をオーバフロー室に確実かつ容易に
導出することができるとともに、構造を簡素化かつ小型
化することを可能にする。 【構成】金型１２を構成する固定型１４と可動型１６と
の間にキャビテイ１８が形成されており、このキャビテ
イ１８にガス注入手段２４が配設され、前記キャビテイ
１８に対して進退自在な押し出し板６２に油圧シリンダ
６４を介して進退自在な押し出しピン６６が配設され
る。この押し出しピン６６は、通路５８に挿入されてお
り、キャビテイ１８内で未凝固の樹脂内部にガスが注入
される時に該押し出しピン６６が前記キャビテイ１８か
ら離間する方向に移動して前記通路５８の一部でオーバ
フロー室８０が形成される。
導出することができるとともに、構造を簡素化かつ小型
化することを可能にする。 【構成】金型１２を構成する固定型１４と可動型１６と
の間にキャビテイ１８が形成されており、このキャビテ
イ１８にガス注入手段２４が配設され、前記キャビテイ
１８に対して進退自在な押し出し板６２に油圧シリンダ
６４を介して進退自在な押し出しピン６６が配設され
る。この押し出しピン６６は、通路５８に挿入されてお
り、キャビテイ１８内で未凝固の樹脂内部にガスが注入
される時に該押し出しピン６６が前記キャビテイ１８か
ら離間する方向に移動して前記通路５８の一部でオーバ
フロー室８０が形成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融樹脂を金型内のキ
ャビテイに射出した後、ガスを注入して中空部を有する
成形体を成形する中空成形体の成形方法および装置に関
する。
ャビテイに射出した後、ガスを注入して中空部を有する
成形体を成形する中空成形体の成形方法および装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、中空部を有する樹脂製成形体
を射出成形により得るための成形装置が知られている。
この種の成形装置では、金型のキャビテイ内に溶融樹脂
が射出充填された後、比較的圧力の大きなガス（窒素ガ
ス等）が吹き込まれることにより未凝固の樹脂内部にガ
スが充填されて中空部が形成され、この樹脂が凝固され
ることによって中空成形体が成形されている（特公昭４
８−４１２６４号公報等参照）。
を射出成形により得るための成形装置が知られている。
この種の成形装置では、金型のキャビテイ内に溶融樹脂
が射出充填された後、比較的圧力の大きなガス（窒素ガ
ス等）が吹き込まれることにより未凝固の樹脂内部にガ
スが充填されて中空部が形成され、この樹脂が凝固され
ることによって中空成形体が成形されている（特公昭４
８−４１２６４号公報等参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の成
形装置では、樹脂内部にガスが充填される際に余剰な樹
脂を収容するためのオーバフロー室が設けられており、
このオーバフロー室とキャビテイとが流出路を介して連
通している。この場合、キャビテイに溶融樹脂が射出さ
れる際にこの樹脂が該流出路を通ってオーバフロー室に
流出するおそれがある。そこで、例えば特願平３−２７
４２５７号公報等に開示されているように、流出路を開
閉自在な流出路開閉機構を備えた成形装置が提案されて
いる。
形装置では、樹脂内部にガスが充填される際に余剰な樹
脂を収容するためのオーバフロー室が設けられており、
このオーバフロー室とキャビテイとが流出路を介して連
通している。この場合、キャビテイに溶融樹脂が射出さ
れる際にこの樹脂が該流出路を通ってオーバフロー室に
流出するおそれがある。そこで、例えば特願平３−２７
４２５７号公報等に開示されているように、流出路を開
閉自在な流出路開閉機構を備えた成形装置が提案されて
いる。
【０００４】ところが、上記のように、流出路を開閉す
るために専用の流出路開閉機構を用意しなければなら
ず、構造が複雑化するとともに、占有スペースが大きな
ものとなり易い。
るために専用の流出路開閉機構を用意しなければなら
ず、構造が複雑化するとともに、占有スペースが大きな
ものとなり易い。
【０００５】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、樹脂内部にガスが充填される際に余剰な樹脂をオー
バフロー室に確実かつ容易に導出することができるとと
もに、構造を簡素化かつ小型化することが可能な中空成
形体の成形方法および装置を提供することを目的とす
る。
り、樹脂内部にガスが充填される際に余剰な樹脂をオー
バフロー室に確実かつ容易に導出することができるとと
もに、構造を簡素化かつ小型化することが可能な中空成
形体の成形方法および装置を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、金型内に形成されたキャビテイに溶融
樹脂を射出する工程と、前記キャビテイ内で未凝固の樹
脂内部にガスを注入して中空部を形成する工程と、前記
ガス注入時に押し出しピンを該キャビテイから離間する
方向に移動させ、前記押し出しピンが配置されていた通
路の一部でオーバフロー室を形成する工程と、前記樹脂
が凝固した後に前記押し出しピンを前記キャビテイ側に
移動させ、該キャビテイ内で凝固した中空成形体と一体
的に前記オーバフロー室で凝固した不要部分を押し出す
工程と、を備えることを特徴とする。
めに、本発明は、金型内に形成されたキャビテイに溶融
樹脂を射出する工程と、前記キャビテイ内で未凝固の樹
脂内部にガスを注入して中空部を形成する工程と、前記
ガス注入時に押し出しピンを該キャビテイから離間する
方向に移動させ、前記押し出しピンが配置されていた通
路の一部でオーバフロー室を形成する工程と、前記樹脂
が凝固した後に前記押し出しピンを前記キャビテイ側に
移動させ、該キャビテイ内で凝固した中空成形体と一体
的に前記オーバフロー室で凝固した不要部分を押し出す
工程と、を備えることを特徴とする。
【０００７】さらに、複数本の押し出しピンを前記キャ
ビテイから離間する方向に移動させて複数のオーバフロ
ー室を形成することが好ましい。
ビテイから離間する方向に移動させて複数のオーバフロ
ー室を形成することが好ましい。
【０００８】さらにまた、本発明は、金型内に形成され
たキャビテイに溶融樹脂が射出された後、未凝固の樹脂
内部にガスを注入して中空部を形成するためのガス注入
手段と、前記キャビテイに対して進退自在な押し出し板
と、前記押し出し板にアクチュエータを介して進退自在
に配設される押し出しピンと、前記キャビテイに連通し
前記押し出しピンが進退自在に挿入されるとともに、該
キャビテイ内で未凝固の樹脂内部にガスが注入される時
に該押し出しピンが前記キャビテイから離間する方向に
移動されることによりその一部でオーバフロー室を構成
する通路と、を備えることを特徴とする。
たキャビテイに溶融樹脂が射出された後、未凝固の樹脂
内部にガスを注入して中空部を形成するためのガス注入
手段と、前記キャビテイに対して進退自在な押し出し板
と、前記押し出し板にアクチュエータを介して進退自在
に配設される押し出しピンと、前記キャビテイに連通し
前記押し出しピンが進退自在に挿入されるとともに、該
キャビテイ内で未凝固の樹脂内部にガスが注入される時
に該押し出しピンが前記キャビテイから離間する方向に
移動されることによりその一部でオーバフロー室を構成
する通路と、を備えることを特徴とする。
【０００９】
【作用】本発明に係る中空成形体の成形方法および装置
では、金型内に形成されたキャビテイに溶融樹脂が射出
された後、このキャビテイ内で未凝固の樹脂内部にガス
を注入して中空部を形成する際、押し出しピンが該キャ
ビテイから離間する方向に移動して前記押し出しピンが
配置されていた通路の一部でオーバフロー室が形成され
る。このため、余剰な樹脂がオーバフロー室に導出さ
れ、所望の中空成形体を容易かつ高精度に成形すること
ができる。そして、押し出しピンをキャビテイ側に移動
させることにより、オーバフロー室で凝固した不要部分
が中空成形体と一体的に押し出される。これにより、予
め専用のオーバフロー室を設ける必要がなく、このオー
バフロー室をキャビテイに対して開閉する機構が不要と
なって構成が一挙に簡素化かつ小型化されることにな
る。
では、金型内に形成されたキャビテイに溶融樹脂が射出
された後、このキャビテイ内で未凝固の樹脂内部にガス
を注入して中空部を形成する際、押し出しピンが該キャ
ビテイから離間する方向に移動して前記押し出しピンが
配置されていた通路の一部でオーバフロー室が形成され
る。このため、余剰な樹脂がオーバフロー室に導出さ
れ、所望の中空成形体を容易かつ高精度に成形すること
ができる。そして、押し出しピンをキャビテイ側に移動
させることにより、オーバフロー室で凝固した不要部分
が中空成形体と一体的に押し出される。これにより、予
め専用のオーバフロー室を設ける必要がなく、このオー
バフロー室をキャビテイに対して開閉する機構が不要と
なって構成が一挙に簡素化かつ小型化されることにな
る。
【００１０】さらに、複数の押し出しピンを用いること
により、中空成形体の形状等に対応してオーバフロー室
の容量を容易に増加させることが可能になる。
により、中空成形体の形状等に対応してオーバフロー室
の容量を容易に増加させることが可能になる。
【００１１】
【実施例】本発明に係る中空成形体の成形方法および装
置について実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
置について実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【００１２】図１において、参照符号１０は、本発明の
第１の実施例に係る成形装置を示す。この成形装置１０
は、金型１２を備え、この金型１２を構成する固定型１
４と可動型１６との間にキャビテイ１８が形成される。
この固定型１４が取り付け台２０に固着される一方、こ
の可動型１６が取り付け台２２に固着される。
第１の実施例に係る成形装置を示す。この成形装置１０
は、金型１２を備え、この金型１２を構成する固定型１
４と可動型１６との間にキャビテイ１８が形成される。
この固定型１４が取り付け台２０に固着される一方、こ
の可動型１６が取り付け台２２に固着される。
【００１３】キャビテイ１８の一端側には、堰２４およ
び湯道２６を介してスプール２８が連通し、このスプー
ル２８に連通するインジェクションノズル３０がホット
ランナ３２に連通している。
び湯道２６を介してスプール２８が連通し、このスプー
ル２８に連通するインジェクションノズル３０がホット
ランナ３２に連通している。
【００１４】可動型１６には、キャビテイ１８の堰２４
側、すなわち、溶融樹脂射出側前部に対応してガス注入
手段３４が設けられる。このガス注入手段３４は、可動
型１６に嵌着される油圧シリンダ３６を備え、この油圧
シリンダ３６内に形成されるシリンダ室３８に油圧ライ
ン４０、４１が連通する。この油圧ライン４０、４１は
油圧制御部４２に接続され、この油圧制御部４２の駆動
作用下にシリンダ室３８内に配設されているピストン４
４が上下方向に摺動変位する。
側、すなわち、溶融樹脂射出側前部に対応してガス注入
手段３４が設けられる。このガス注入手段３４は、可動
型１６に嵌着される油圧シリンダ３６を備え、この油圧
シリンダ３６内に形成されるシリンダ室３８に油圧ライ
ン４０、４１が連通する。この油圧ライン４０、４１は
油圧制御部４２に接続され、この油圧制御部４２の駆動
作用下にシリンダ室３８内に配設されているピストン４
４が上下方向に摺動変位する。
【００１５】このピストン４４から下方に延びるロッド
４６の先端部に、ピン部４８が同軸的かつ一体的に設け
られている。ピン部４８は、可動型１６に形成されてい
る孔部５０に嵌合するとともに、その先端部をキャビテ
イ１８内に臨入可能にその長さが選択されている。油圧
シリンダ３６には、ピン部４８を囲繞するように室５２
が形成され、この室５２にガス通路５４の一端が連通す
る。このガス通路５４の他端側は可動型１６から外部に
延び、図示しない高圧ガス供給源に連通している。
４６の先端部に、ピン部４８が同軸的かつ一体的に設け
られている。ピン部４８は、可動型１６に形成されてい
る孔部５０に嵌合するとともに、その先端部をキャビテ
イ１８内に臨入可能にその長さが選択されている。油圧
シリンダ３６には、ピン部４８を囲繞するように室５２
が形成され、この室５２にガス通路５４の一端が連通す
る。このガス通路５４の他端側は可動型１６から外部に
延び、図示しない高圧ガス供給源に連通している。
【００１６】可動型１６には、キャビテイ１８の略中央
部に連通して孔部５６が形成されるとともに、このキャ
ビテイ１８の他端側に通路５８が連通している。孔部５
６には、成形体取り出しピン６０が移動自在に配設さ
れ、この成形体取り出しピン６０は、図示しないアクチ
ュエータを介し取り付け台２２に対して進退自在な押し
出し板６２に固着される。
部に連通して孔部５６が形成されるとともに、このキャ
ビテイ１８の他端側に通路５８が連通している。孔部５
６には、成形体取り出しピン６０が移動自在に配設さ
れ、この成形体取り出しピン６０は、図示しないアクチ
ュエータを介し取り付け台２２に対して進退自在な押し
出し板６２に固着される。
【００１７】押し出し板６２には、油圧シリンダ（アク
チュエータ）６４を介して不要部分取り出し用押し出し
ピン６６が進退自在に配設される。図２に示すように、
油圧シリンダ６４内にシリンダ室６８が形成され、この
シリンダ室６８には、押し出し板６２に形成された油圧
ライン７０、７２が連通し、この油圧ライン７０、７２
が図示しない油圧制御部に接続される。シリンダ室６８
内に配設されているピストン７４から下方に延びるロッ
ド７６の先端部に、カップリング７８を介して押し出し
ピン６６が同軸的に設けられている。この押し出しピン
６６は、固定型１４に形成された通路５８に嵌合すると
ともに、後述するように油圧シリンダ６４の作用下にキ
ャビテイ１８から離間してこの通路５８の一部でオーバ
フロー室８０を形成させる。
チュエータ）６４を介して不要部分取り出し用押し出し
ピン６６が進退自在に配設される。図２に示すように、
油圧シリンダ６４内にシリンダ室６８が形成され、この
シリンダ室６８には、押し出し板６２に形成された油圧
ライン７０、７２が連通し、この油圧ライン７０、７２
が図示しない油圧制御部に接続される。シリンダ室６８
内に配設されているピストン７４から下方に延びるロッ
ド７６の先端部に、カップリング７８を介して押し出し
ピン６６が同軸的に設けられている。この押し出しピン
６６は、固定型１４に形成された通路５８に嵌合すると
ともに、後述するように油圧シリンダ６４の作用下にキ
ャビテイ１８から離間してこの通路５８の一部でオーバ
フロー室８０を形成させる。
【００１８】次に、このように構成される成形装置１０
の動作について、本実施例に係る成形方法との関連で説
明する。
の動作について、本実施例に係る成形方法との関連で説
明する。
【００１９】まず、金型１２を構成する固定型１４と可
動型１６とが型締めされ、ガス注入手段３４を構成する
ピン部４８により孔部５０が閉塞されるとともに、押し
出しピン６６の先端部がキャビテイ１８に臨んだ状態
で、インジェクションノズル３０からスプール２８、湯
道２６および堰２４を介してキャビテイ１８に溶融樹脂
が射出充填される（図３Ａ参照）。その際、図示しない
高圧ガス供給源からガス通路５４を介して室５２内に高
圧ガスが導入されている。
動型１６とが型締めされ、ガス注入手段３４を構成する
ピン部４８により孔部５０が閉塞されるとともに、押し
出しピン６６の先端部がキャビテイ１８に臨んだ状態
で、インジェクションノズル３０からスプール２８、湯
道２６および堰２４を介してキャビテイ１８に溶融樹脂
が射出充填される（図３Ａ参照）。その際、図示しない
高圧ガス供給源からガス通路５４を介して室５２内に高
圧ガスが導入されている。
【００２０】次いで、キャビテイ１８内に充填されてい
る溶融樹脂の表面が所望の固化状態になった時、油圧制
御部４２の駆動作用下に油圧シリンダ３６の油圧ライン
４０に圧油が供給され、シリンダ室３８内のピストン４
４が下降してピン部４８の先端部がキャビテイ１８内に
所定量だけ突出し、このキャビテイ１８内で凝固する前
の樹脂表面に小孔が形成される。その後、油圧ライン４
１に圧油が供給されることによってピストン４４を介し
てピン部４８が上昇し、孔部５０が室５２に連通する。
このため、高圧ガスが孔部５０からキャビテイ１８内の
樹脂内部に導入され、中空部８２が形成される（図３Ｂ
参照）。
る溶融樹脂の表面が所望の固化状態になった時、油圧制
御部４２の駆動作用下に油圧シリンダ３６の油圧ライン
４０に圧油が供給され、シリンダ室３８内のピストン４
４が下降してピン部４８の先端部がキャビテイ１８内に
所定量だけ突出し、このキャビテイ１８内で凝固する前
の樹脂表面に小孔が形成される。その後、油圧ライン４
１に圧油が供給されることによってピストン４４を介し
てピン部４８が上昇し、孔部５０が室５２に連通する。
このため、高圧ガスが孔部５０からキャビテイ１８内の
樹脂内部に導入され、中空部８２が形成される（図３Ｂ
参照）。
【００２１】その際、油圧シリンダ６４が滅勢され、あ
るいはこの油圧シリンダ６４を構成する油圧ライン７２
からシリンダ室６８に圧油が供給される。これにより、
押し出しピン６６は、キャビテイ１８から離間する方向
に移動し、この押し出しピン６６が配置されていた通路
５８の一部に前記キャビテイ１８に連通するオーバフロ
ー室８０が形成される。従って、樹脂内部に高圧ガスが
導入されて中空部８２が形成される際に、余剰な樹脂が
オーバフロー室８０に導入され、高品質な中空成形体８
４を効率的かつ容易に成形し得るという効果が得られ
る。
るいはこの油圧シリンダ６４を構成する油圧ライン７２
からシリンダ室６８に圧油が供給される。これにより、
押し出しピン６６は、キャビテイ１８から離間する方向
に移動し、この押し出しピン６６が配置されていた通路
５８の一部に前記キャビテイ１８に連通するオーバフロ
ー室８０が形成される。従って、樹脂内部に高圧ガスが
導入されて中空部８２が形成される際に、余剰な樹脂が
オーバフロー室８０に導入され、高品質な中空成形体８
４を効率的かつ容易に成形し得るという効果が得られ
る。
【００２２】次に、中空成形体８４が取り出し可能な温
度まで冷却された後、可動型１６が固定型１４から離型
されるとともに、押し出し板６２が図示しないアクチュ
エータの作用下に取り付け台２２に対して下降され、こ
の取り付け台２２に支持されている成形体取り出しピン
６０が中空成形体８４を可動型１６から押し出す一方、
前記取り付け台２２に支持されている押し出しピン６６
がこの中空成形体８４と一体的にオーバフロー室８０で
凝固した不要部分８６を押し出す（図３Ｃ参照）。その
際、油圧シリンダ６４の駆動作用下に押し出しピン６６
をさらに下降させることができる。
度まで冷却された後、可動型１６が固定型１４から離型
されるとともに、押し出し板６２が図示しないアクチュ
エータの作用下に取り付け台２２に対して下降され、こ
の取り付け台２２に支持されている成形体取り出しピン
６０が中空成形体８４を可動型１６から押し出す一方、
前記取り付け台２２に支持されている押し出しピン６６
がこの中空成形体８４と一体的にオーバフロー室８０で
凝固した不要部分８６を押し出す（図３Ｃ参照）。その
際、油圧シリンダ６４の駆動作用下に押し出しピン６６
をさらに下降させることができる。
【００２３】これにより、中空成形体８４が金型１２か
ら取り出され、その後、この中空成形体８４から不要部
分８６等が除去されて製品が得られる。
ら取り出され、その後、この中空成形体８４から不要部
分８６等が除去されて製品が得られる。
【００２４】この場合、本実施例では、キャビテイ１８
内の樹脂内部に高圧ガスが導入されて中空部８２が形成
される際に、押し出しピン６６をこのキャビテイ１８か
ら離間させることにより前記押し出しピン６６が進退自
在に挿入されている通路５８の一部をオーバフロー室８
０として利用している。このため、従来のように金型に
予めオーバフロー室を形成しておく必要がなく、このオ
ーバフロー室とキャビテイとを連通する流出路に設けら
れていた専用の開閉機構等を不要にすることができる。
これによって、成形装置１０全体の構成が一挙に簡素化
かつ小型化されるとともに、所望の位置にオーバフロー
室８０を容易に形成することが可能になるという効果が
得られる。
内の樹脂内部に高圧ガスが導入されて中空部８２が形成
される際に、押し出しピン６６をこのキャビテイ１８か
ら離間させることにより前記押し出しピン６６が進退自
在に挿入されている通路５８の一部をオーバフロー室８
０として利用している。このため、従来のように金型に
予めオーバフロー室を形成しておく必要がなく、このオ
ーバフロー室とキャビテイとを連通する流出路に設けら
れていた専用の開閉機構等を不要にすることができる。
これによって、成形装置１０全体の構成が一挙に簡素化
かつ小型化されるとともに、所望の位置にオーバフロー
室８０を容易に形成することが可能になるという効果が
得られる。
【００２５】次に、本発明の第２の実施例に係る成形装
置１００を、図４を参照して以下に説明する。なお、第
１の実施例に係る成形装置１０と同一の構成要素には同
一の参照数字に符号ａを付して、その詳細な説明は省略
する。
置１００を、図４を参照して以下に説明する。なお、第
１の実施例に係る成形装置１０と同一の構成要素には同
一の参照数字に符号ａを付して、その詳細な説明は省略
する。
【００２６】固定型１４ａには、キャビテイ１８ａの略
中央部分に連通してインジェクションノズル３０ａが設
けられるとともに、可動型１６ａには、このインジェク
ションノズル３０ａに対向して前記キャビテイ１８ａに
連通するガス注入手段３４ａが設けられる。可動型１６
ａには、さらにキャビテイ１８ａの隅角部に近接して四
つの通路１０２ａ乃至１０２ｄが形成され、この通路１
０２ａ乃至１０２ｄに押し出しピン１０４ａ乃至１０４
ｄがそれぞれ油圧シリンダ１０６ａ乃至１０６ｄを介し
て進退自在に挿入される。この油圧シリンダ１０６ａ乃
至１０６ｄは、押し出し板６２ａに一体的に固定されて
いる。
中央部分に連通してインジェクションノズル３０ａが設
けられるとともに、可動型１６ａには、このインジェク
ションノズル３０ａに対向して前記キャビテイ１８ａに
連通するガス注入手段３４ａが設けられる。可動型１６
ａには、さらにキャビテイ１８ａの隅角部に近接して四
つの通路１０２ａ乃至１０２ｄが形成され、この通路１
０２ａ乃至１０２ｄに押し出しピン１０４ａ乃至１０４
ｄがそれぞれ油圧シリンダ１０６ａ乃至１０６ｄを介し
て進退自在に挿入される。この油圧シリンダ１０６ａ乃
至１０６ｄは、押し出し板６２ａに一体的に固定されて
いる。
【００２７】このように構成される第２の実施例に係る
成形装置１００では、キャビテイ１８ａ内の樹脂内部に
高圧ガスが導入されて中空部が形成される際に、四本の
押し出しピン１０４ａ乃至１０４ｄがこのキャビテイ１
８ａから一体的に離間される。このため、押し出しピン
１０４ａ乃至１０４ｄが進退自在に挿入されている通路
１０２ａ乃至１０２ｄのそれぞれの一部をオーバフロー
室として利用することができ、このオーバフロー室の容
量を容易に増加させることが可能になる。しかも、オー
バフロー室の位置を任意に設定することができ、特に低
圧で射出成形する際にも外観品質に優れた中空成形体を
得ることが可能になるという利点がある。
成形装置１００では、キャビテイ１８ａ内の樹脂内部に
高圧ガスが導入されて中空部が形成される際に、四本の
押し出しピン１０４ａ乃至１０４ｄがこのキャビテイ１
８ａから一体的に離間される。このため、押し出しピン
１０４ａ乃至１０４ｄが進退自在に挿入されている通路
１０２ａ乃至１０２ｄのそれぞれの一部をオーバフロー
室として利用することができ、このオーバフロー室の容
量を容易に増加させることが可能になる。しかも、オー
バフロー室の位置を任意に設定することができ、特に低
圧で射出成形する際にも外観品質に優れた中空成形体を
得ることが可能になるという利点がある。
【００２８】
【発明の効果】本発明に係る中空成形体の成形方法およ
び装置によれば、以下の効果乃至利点が得られる。
び装置によれば、以下の効果乃至利点が得られる。
【００２９】金型内に形成されたキャビテイに溶融樹脂
が射出された後、このキャビテイ内で未凝固の樹脂内部
にガスを注入して中空部を形成する際、押し出しピンが
該キャビテイから離間する方向に移動して前記押し出し
ピンが配置されていた通路の一部でオーバフロー室が形
成されるため、余剰な樹脂がこのオーバフロー室に流出
し、所望の中空成形体を容易かつ高精度に成形すること
ができる。しかも、予め専用のオーバフロー室を設ける
必要がないため、このオーバフロー室をキャビテイに対
して開閉する機構が不要となり、構成が一挙に簡素化か
つ小型化される。
が射出された後、このキャビテイ内で未凝固の樹脂内部
にガスを注入して中空部を形成する際、押し出しピンが
該キャビテイから離間する方向に移動して前記押し出し
ピンが配置されていた通路の一部でオーバフロー室が形
成されるため、余剰な樹脂がこのオーバフロー室に流出
し、所望の中空成形体を容易かつ高精度に成形すること
ができる。しかも、予め専用のオーバフロー室を設ける
必要がないため、このオーバフロー室をキャビテイに対
して開閉する機構が不要となり、構成が一挙に簡素化か
つ小型化される。
【００３０】さらに、複数の押し出しピンを用いること
により、中空成形体の形状等に対応してオーバフロー室
の容量を容易に増加させることが可能になるとともに、
この押し出しピンの位置を任意に設定でき、形状の異な
る種々の中空成形体を高品質に成形することが可能にな
る。
により、中空成形体の形状等に対応してオーバフロー室
の容量を容易に増加させることが可能になるとともに、
この押し出しピンの位置を任意に設定でき、形状の異な
る種々の中空成形体を高品質に成形することが可能にな
る。
【図１】本発明の第１の実施例に係る成形装置の概略縦
断説明図である。
断説明図である。
【図２】前記第１の実施例に係る成形装置を構成する油
圧シリンダ部分の拡大概略縦断説明図である。
圧シリンダ部分の拡大概略縦断説明図である。
【図３】前記第１の実施例に係る成形装置により中空成
形体を成形する際の説明図であり、図３Ａはキャビテイ
に溶融樹脂が充填された状態、図３Ｂは樹脂内部に高圧
ガスが供給された状態、図３Ｃは中空成形体が離型され
た状態の説明図である。
形体を成形する際の説明図であり、図３Ａはキャビテイ
に溶融樹脂が充填された状態、図３Ｂは樹脂内部に高圧
ガスが供給された状態、図３Ｃは中空成形体が離型され
た状態の説明図である。
【図４】本発明の第２の実施例に係る成形装置の概略縦
断説明図である。
断説明図である。
１０…成形装置 １２、１２ａ…金型 １４、１４ａ…固定型 １６、１６ａ…可動型 １８、１８ａ…キャビテイ ３０、３０ａ…インジェクションノズル ３４、３４ａ…ガス注入手段 ５８…通路 ６２、６２ａ…押し出し板 ６４…油圧シリンダ ７０、７２…油圧ライン ８０…オーバーフロー室 ８２…中空部 ８４…中空成形体 ８６…不要部分 １００…成形装置 １０２ａ〜１０２ｄ…通路 １０４ａ〜１０４ｄ…押し出しピン １０６ａ〜１０６ｄ…油圧シリンダ
Claims (4)
- 【請求項１】金型内に形成されたキャビテイに溶融樹脂
を射出する工程と、 前記キャビテイ内で未凝固の樹脂内部にガスを注入して
中空部を形成する工程と、 前記ガス注入時に押し出しピンを該キャビテイから離間
する方向に移動させ、前記押し出しピンが配置されてい
た通路の一部でオーバフロー室を形成する工程と、 前記樹脂が凝固した後に前記押し出しピンを前記キャビ
テイ側に移動させ、該キャビテイ内で凝固した中空成形
体と一体的に前記オーバフロー室で凝固した不要部分を
押し出す工程と、 を備えることを特徴とする中空成形体の成形方法。 - 【請求項２】請求項１記載の成形方法において、前記押
し出しピンは複数本設けられており、前記複数本の押し
出しピンを前記キャビテイから離間する方向に移動させ
て複数のオーバフロー室を形成することを特徴とする中
空成形体の成形方法。 - 【請求項３】金型内に形成されたキャビテイに溶融樹脂
が射出された後、未凝固の樹脂内部にガスを注入して中
空部を形成するためのガス注入手段と、 前記キャビテイに対して進退自在な押し出し板と、 前記押し出し板にアクチュエータを介して進退自在に配
設される押し出しピンと、 前記キャビテイに連通し前記押し出しピンが進退自在に
挿入されるとともに、該キャビテイ内で未凝固の樹脂内
部にガスが注入される時に該押し出しピンが前記キャビ
テイから離間する方向に移動されることによりその一部
でオーバフロー室を構成する通路と、 を備えることを特徴とする中空成形体の成形装置。 - 【請求項４】請求項３記載の成形装置において、前記押
し出しピンは、複数のオーバフロー室を構成すべく複数
本設けられることを特徴とする中空成形体の成形装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2445993A JPH06238697A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 中空成形体の成形方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2445993A JPH06238697A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 中空成形体の成形方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06238697A true JPH06238697A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12138759
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2445993A Pending JPH06238697A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 中空成形体の成形方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06238697A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996034731A1 (en) * | 1995-05-03 | 1996-11-07 | Melea Limited | Method and system for injection molding utilizing a variable volume spill cavity and article produced thereby |
| EP0761408A1 (de) * | 1995-08-30 | 1997-03-12 | Battenfeld GmbH | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen von Kunststoffgegenständen |
| US5728410A (en) * | 1995-06-21 | 1998-03-17 | Melea Limited | System for injection molding of plastic article utilizing a variable volume spill cavity |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP2445993A patent/JPH06238697A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996034731A1 (en) * | 1995-05-03 | 1996-11-07 | Melea Limited | Method and system for injection molding utilizing a variable volume spill cavity and article produced thereby |
| US5728410A (en) * | 1995-06-21 | 1998-03-17 | Melea Limited | System for injection molding of plastic article utilizing a variable volume spill cavity |
| EP0761408A1 (de) * | 1995-08-30 | 1997-03-12 | Battenfeld GmbH | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen von Kunststoffgegenständen |
| US5759459A (en) * | 1995-08-30 | 1998-06-02 | Battenfeld Gmbh | Method for producing plastic objects |
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