JPH06237884A - 内視鏡用保護カバー部材 - Google Patents

内視鏡用保護カバー部材

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JPH06237884A
JPH06237884A JP5029071A JP2907193A JPH06237884A JP H06237884 A JPH06237884 A JP H06237884A JP 5029071 A JP5029071 A JP 5029071A JP 2907193 A JP2907193 A JP 2907193A JP H06237884 A JPH06237884 A JP H06237884A
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endoscope
cover
pinhole
protective cover
insertion portion
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JP5029071A
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English (en)
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Hisao Yabe
久雄 矢部
Shigeto Magai
成人 真貝
Minoru Yamazaki
稔 山崎
Yoshihiro Iida
善洋 飯田
Osamu Mizuta
修 瑞田
Yoshio Tashiro
芳夫 田代
Hideo Ito
秀雄 伊藤
Akira Suzuki
明 鈴木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内視鏡の少なくとも挿入部を被覆する使い捨
て型の保護カバー部材において、ピンホールのチェック
を容易に行うことができるようにする。 【構成】 内視鏡の挿入部を被覆する挿入部カバー22に
形成された内視鏡挿入チャンネル49の開口49a をプラグ
63で閉塞するとともにインフレート用ニップル部29に、
空気供給装置に連結されたピンホールチェック用チュー
ブ61の先端の接続部62を気密に連結できるように構成す
る。内視鏡挿入チャンネル49の内部に空気を供給して膨
らませ、ピンホールによる空気の洩れを検出してピンホ
ールの有無をチェックできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作部および挿入部を
有する内視鏡の、少なくとも挿入部を被覆する使い捨て
型の保護カバー部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より患者の体腔内部を観察、処置し
たり機械的構造物の内部を観察、処置するために内視鏡
が広く用いられている。このような観察を行うために、
種々の種類の内視鏡が開発されている。例えば、患者の
食道、胃、十二指腸を診断すために上部消化管内視鏡(u
pper endoscope) が開発され、結腸を診断するのに結腸
鏡(colonoscope) が開発され、直腸を診断するのに直腸
鏡(sigmoidoscope) が開発されている。
【0003】このような内視鏡を用いて診断を行う場合
には、挿入部を体腔内に挿入するので、その外表面は汚
染されることになる。このように汚染された内視鏡をそ
のままにして次の患者の検鏡を行うと、この患者は感染
を受ける恐れがある。したがって、一度内視鏡を使用し
たら、これを洗浄、消毒する必要がある。しかしなが
ら、内視鏡の洗浄、消毒には相当の時間が掛かり、この
間には内視鏡を使用することができないので、内視鏡の
使用効率が悪くなる。このような待ち時間を無くすため
には多数の内視鏡を予め準備しておかなければならな
い。
【0004】しかしながら、内視鏡は高価であるので、
特に小規模な病院では多数の内視鏡を準備しておくこと
は実際上できない。したがって、多くの病院では患者を
内視鏡を用いて診断または処置した後、内視鏡を直ちに
洗浄、消毒するようにしているが、完全な洗浄、消毒を
行うには数十分と云う長い洗浄、消毒時間が必要にな
る。
【0005】さらに、内視鏡には空気給排チャンネル、
水給排チャンネル、鉗子チャンネルのような種々のチャ
ンネルが、挿入部の手元端から先端まで延在するように
設けられており、さらにこれらのチャンネルは空気給排
ポンプや水給排ポンプなどに連結されている。これらの
チャンネルは生体組織や体液と接触するものであるが、
これらのチャンネルを完全に洗浄することが内視鏡の洗
浄時間を長くする要因となっている。したがって、内視
鏡の使用効率はさらに低下してしまう欠点がある。この
ような洗浄時間による問題を解消するために、大規模な
病院では多くの内視鏡を準備しているが、その場合には
購入コストが嵩むという別の問題が生じる。さらに、小
規模な病院では多数の内視鏡を準備することは実際上不
可能であり、検査可能な患者数が制限を受けるという問
題がある。
【0006】上述したような種々の欠点を解消するため
に、内視鏡を外表面を使い捨て型の鞘状の保護カバーで
被覆し、このカバーにチャンネルを設けるようにした内
視鏡システムが提案されている。例えば、アメリカ特許
第4,721,097 号、同4,741,326 号、同4,825,850 号、同
4,869,238 号、同4,991,564 号、同4,991,565 号および
同5,050,585 号明細書には、少なくとも1つのチャンネ
ルを有する保護カバーが開示されている。このような保
護カバーを用いる場合には、検鏡後には保護カバーを内
視鏡から取り外し、次に検鏡を行う場合には新たな保護
カバーを取り付けるようにしているので、検鏡の都度内
視鏡を洗浄する必要はなく、しかも患者のみならず、医
師や技師も感染から有効に保護されることになる。
【0007】上述した文献に記載されている保護カバー
は、内視鏡の挿入部にのみ被覆されるもので操作部を被
覆するものではない。内視鏡の操作部は医師や技師の手
が触れられるものであるので、ここにも生体組織や体液
が付着する恐れがある。生体組織や体液の付着による汚
染を防止するために、例えばヨーロッパ特許公開公報0
349 479 A1には、内視鏡の挿入部のみでなく操作部をも
被覆するようにした保護カバーが開示されている。この
保護カバーは、内視鏡の操作部を覆うバッグ状部分と、
挿入部を被覆する鞘状部分とを一体的に形成したもので
ある。
【0008】上述したように内視鏡の挿入部だけでなく
操作部をも被覆するようにした使い捨て型の保護カバー
を用いる場合、内視鏡の操作部に設けられている種々の
操作部材を操作するために、操作部を被覆するバッグ状
部分には孔すなわち開口が形成されており、この孔を介
して操作部材を手で操作できるようにしている。上述し
たヨーロッパ特許公開公報0 349 479 A1に記載されてい
る内視鏡は直腸鏡のように挿入部の先端が湾曲しないも
のであり、したがって操作部にはアングルノブは設けら
れていないが、接眼部には焦点調整用のリングが設けら
れており、検鏡時にはこのリングを操作する必要があ
る。そのために、バッグ状部分には焦点調整用リングを
外から操作できるようにリングと対応する位置に孔が形
成されている。この場合、リングの操作性を良くするた
めに、バッグ状部分にあけられた孔は比較的大きなもの
となっている。したがって、内視鏡の使用中にこの孔を
介して汚染が生じる可能性が大きくなる。特に、挿入部
の先端を湾曲させるように構成した内視鏡においては、
操作部にアングルノブが設けられているが、操作性を良
好とするためにはアングルノブはある程度の大きさが必
要であるから、バッグ状部分には相当大きな孔を形成し
なければならず、この孔を介しての汚染の可能性は高く
なる。
【0009】このような欠点を解消するために、ヨーロ
ッパ特許公開公報0 341 719 A1には他の型式の保護カバ
ーが開示されている。この保護カバーは内視鏡の操作部
を覆うバッグ状部材と、挿入部を被覆する鞘状部材とを
別個に設け、これらの連結個所を介しての汚染を防止す
るためにこれらを接合できるようにしたものである。さ
らに、バッグ状部材には、操作部のハウジングから突出
するシャフトが通る孔を形成し、このシャフトに対して
アングルノブを着脱自在に取り付けるように構成してい
る。このように構成すると、バッグ状部材に形成する孔
は、アングルノブの径よりも遙かに小さい径のシャフト
が通るもので十分であるので、この孔を介しての汚染の
可能性は、アングルノブそのものが通る孔を形成する場
合に比べて非常に小さなものとなる。上述したように内
視鏡の挿入部のみを被覆する鞘状の保護カバーや、操作
部を被覆するバッグ状部分と、挿入部を被覆する鞘状部
分とを一体的に形成した保護カバーや、操作部を被覆す
るバッグ状部材と、挿入部を被覆する鞘状部材とを別体
とした保護カバーなど種々の型式の保護カバーが提案さ
れているが、本明細書においてはこれらの保護カバーを
総称して保護カバー部材と呼ぶことにする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した内視鏡用保護
カバー部材を用いる場合に重要なことは、保護カバー部
材にピンホールのような欠陥がないことである。このよ
うなピンホールがあると、このピンホールを介して汚染
が生ずる恐れがある。このような問題を解消するために
は、製造工場においてピンホールのチェックを行い、ピ
ンホールがないことが確認された保護カバー部材だけを
出荷するようにする必要がある。しかしながら、従来の
保護カバー部材はこのようなピンホールチェックを容易
に行うことができるように構成されていないので、実際
には十分なピンホールチェックが行われていなかった。
したがって、ピンホールを有する保護カバー部材が内視
鏡による検鏡に使用されてしまう恐れがあった。
【0011】したがって製造工場においてピンホールチ
ェックが行われていないということとの関連において検
鏡に先立ってピンホールチェックを行うことが望まし
い。しかしながら、従来の保護カバー部材は、このよう
な時点においてもピンホールチェックを容易に行うこと
ができるようには構成されていない。
【0012】本発明の目的は、上述したように内視鏡の
少なくとも操作部を被覆する保護バッグ状部材に形成さ
れている恐れのあるピンホールを製造工場においては勿
論のこと検鏡の現場においても容易にチェックすること
ができるように構成した内視鏡用保護カバー部材を提供
しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡用保護カ
バー部材は、操作部および挿入部を有する内視鏡の、少
なくとも挿入部を被覆する使い捨て型の保護カバー部材
において、内視鏡挿入部を挿入する内視鏡挿入チャンネ
ルを形成し、この内視鏡挿入チャンネルの開口を閉塞し
得るように構成し、この内視鏡挿入チャンネルの内部空
間をピンホールチェック用の流体供給装置に連結するた
めのピンホールチェック用開口部を設けて、保護カバー
部材に形成される可能性のあるピンホールのチェックを
行い得るよう構成したことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】このような本発明の内視鏡用保護カバー部材に
おいては、内視鏡の挿入部を挿入するための内視鏡挿入
チャンネルを密封できるように構成し、さらにこの内視
鏡挿入チャンネルに連通されたピンホールチェック用開
口部を形成し、この開口部を介して内視鏡挿入チャンネ
ルを流体供給装置に連結するように構成したので、流体
供給装置から空気や他のガスまたは液体を内視鏡挿入チ
ャンネル内部に供給することによってピンホールを容易
に検出することができる。内視鏡の挿入部を保護カバー
部材の内視鏡挿入チャンネルに挿入するようにしている
が、この挿入作業および使用後に挿入部を内視鏡挿入チ
ャンネルから抜き出す際には、インフレータによって内
視鏡挿入チャンネルに空気を送って膨らませるようにし
ており、このためにインフレータに接続されたインフレ
ート用チューブを保護カバー部材に連結するためのイン
フレート用ニップル部が形成されている。本発明の好適
実施例においては、このインフレート用ニップル部を、
上述したピンホールチェック用開口部と共用する構成す
ることによって構成を簡単化している。
【0015】
【実施例】図1は本発明による保護カバー部材の一実施
例を用いた内視鏡システムの全体の構成を示すものであ
る。内視鏡装置は、挿入部11と、この挿入部の手元端に
連結されている操作部12とを具える内視鏡13と、この内
視鏡に連結された外部装置14とから構成されている。本
例の内視鏡は電子スコープと称せられるもので、外部装
置14には、挿入部11の先端付近の内部に配置された固体
撮像素子を駆動する回路や、固体撮像素子から得られる
信号を処理して画像信号を生成する回路などを含むビデ
オプロッセサ15、この画像信号を受けて体腔内部の像を
映出するモニタ装置16、挿入部内部を延在するライトガ
イドを介して体腔内部を照明する光を発生する光源装置
17、挿入部先端を介して空気を給排するエアーポンプ装
置や挿入部先端を介して水を給排する水ポンプ装置など
を含む流体制御装置18、後述するように保護カバーによ
って内視鏡を被覆するときに保護カバーに空気を送って
これを膨らませて挿入部11を挿入し易くするためのイン
フレータ19とを有しており、これらはキャスタ付きのボ
ックス20に収納されている。ビデオプロセッサ15、光源
装置17、流体制御装置18はライトガイドおよび種々の信
号線やチューブを介して内視鏡13の操作部12に連結され
ているが、これらはユニバーサルコード21としてまとめ
られている。上述したインフレータ19以外の構成は通常
の電子スコープの外部装置と同様であるので、これ以上
は詳細な説明は省略する。
【0016】一方、本例の使い捨て型の保護カバーは、
挿入部11を覆う挿入部カバー22と、操作部13を覆う操作
部カバー23と、ユニバーサルコード21を覆うユニバーサ
ルコードカバー24との3つの部分から構成されており、
これらはそれぞれ別体となっている。しかし、これら3
つのカバー22, 23および24の連結部を介しての汚染を防
ぐために、連結部では適当な手段によって相互に接合で
きるように構成されている。保護カバー22, 23および24
は種々の材料で形成することができる。例えばソフトな
材料としてはビニールやゴムを用いることができ、ハー
ドな材料としてはプラスチックを用いることができる。
また、これらの保護カバーを同一の材料で形成する必要
はなく、例えば挿入部11を被覆する挿入部カバー22は柔
軟性のあるゴムで形成し、操作部12を被覆する操作部カ
バー23はプラスチックで形成し、ユニバーサルコードカ
バー24をやや柔軟性のあるビニールで形成することがで
きる。本例では、挿入部カバー22の本体をゴムで形成
し、操作部カバー23とユニバーサルコードカバー24はビ
ニールで形成する。
【0017】検鏡に先立って保護カバーのセットをパッ
ケージから取り出し、挿入部カバー22の手元端に設けら
れているプラスチック製の連結部25を、スタンド状のカ
バー保持具26のカバー保持部材27に係止する。この場
合、連結部25を汚染から保護するために、カバー保持部
材27を使い捨て型のカバーで被覆することもできる。後
述するようにこの挿入部カバーの連結部25は、内視鏡13
の操作部12と連結されるものである。このように挿入部
カバー22の連結部25をカバー保持具26のカバー保持部材
27に掛合した状態のときに、挿入部カバーの先端が床な
どに接触しないようにカバー保持部材の高さを設定する
必要があるが、余り高くすると操作性が悪くなるので、
その場合には挿入部カバー22を使用者が支持することに
なるが、汚染に注意する必要がある。この状態で、内視
鏡装置の外部装置14のインフレータ19に連結されている
インフレート用チューブ28の先端を、挿入部カバー22の
連結部25に設けられているインフレート用ニップル29に
連結し、インフレータ19を駆動させて空気を送って挿入
部カバー22を膨らませ、内視鏡挿入部11の挿入を容易に
行うことができるようにする。挿入後はインフレータ19
を止め、インフレート用チューブ28をインフレート用ニ
ップル29から外す。また、このような操作は、検鏡後に
挿入部カバー22から挿入部11を引き抜くときにも行われ
るものである。さらに、検鏡後は、保護カバー22, 23,
24は医療廃棄物として廃棄し、内視鏡は一日の検鏡が終
了したら洗浄しておく。本実施例においては後述するよ
うにこのインフレート用ニップル部29は、ピンホールチ
ェック用開口部としても使用することができるように構
成されているものである。
【0018】図2は内視鏡13の操作部12の構成を主とし
て示すものであり、この操作部には挿入部11およびユニ
バーサルコード21が連結されている。操作部12は、把持
部31と、操作部本体32とを具え、この操作部本体には、
挿入部11の先端を湾曲させるためのアングルノブ33と、
送気送水制御スイッチ34と、吸引制御スイッチ35と、写
真撮影等の機能スイッチ36とが設けられている。本発明
においては、後に詳細に説明するようにアングルノブ33
は操作部本体32に対して着脱自在に設けられており、パ
ッケージに収納されている滅菌済使い捨てのものを用い
るが、洗浄して再使用することもできる。
【0019】図3は本例の挿入部11の先端部の構成を示
すものである。先端構成部37の横断面は半円形となって
おり、その先端面38には一対の照明光学系39と、それら
の間に挟まれた観察光学系40とが配置されている。図4
は挿入部カバー22の先端の構成を示すものであり、図5
は挿入部カバーに内視鏡の挿入部11の挿入した状態を示
すものである。挿入部カバー22の先端構成部41の先端面
42には、挿入部11の半円形の先端構成部37の形状に対応
する半円形の透明の観察窓42と、この観察窓の表面に向
かって開口する送気送水ノズル43と、鉗子出口44とが形
成されている。送気送水ノズル43から送気送水を行うこ
とによって観察窓42の表面を清浄として観察を容易とす
ることができる。挿入部カバー22の先端構成部41は挿入
部11を外部雰囲気から隔離するための挿入部カバーチュ
ーブ45の一端を連結する。この挿入部カバーチューブ45
は柔軟性を有する材料、本例ではゴムで形成されてお
り、その他端は連結部25に連結されている。また、連結
部25および先端構成部41は硬質のプラスチックで形成さ
れている。
【0020】図5に示すように、挿入部カバー22の先端
構成部41の先端面に設けられた観察窓42と対向する挿入
部11の先端構成部37内には、観察光学系を構成するレン
ズ系46と、このレンズ系によって形成される被写体の像
を受光する固体撮像素子47を配置する。この固体撮像素
子47は挿入部11の内部およびユニバーサルコード21を経
て延在する信号導線48を介してビデオプロセッサ15(図
1参照)に接続されている。さらに、挿入部カバー22の
内部には、内視鏡の挿入部11が挿入される内視鏡挿入チ
ャンネル49と、送気送水ノズル43に連通された送気管路
50および送水管路51と、鉗子出口44に連通された鉗子チ
ャンネル52とは互いに平行に形成されている。また、鉗
子チャンネル52は、連結部25において鉗子挿入口53に連
結されているとともにユニバーサルコード21内に設けら
れた吸引管路を経て流体制御装置18に連結されている。
したがって、この鉗子チャンネル52は吸引チャンネルと
呼ばれることもある。また、アングルノブ33を操作して
内視鏡挿入部11の先端部分を湾曲させて観察光学系46の
光軸を上下左右に指向させるために、先端構成部37に隣
接して湾曲部54を設ける。この湾曲部54には、軸方向に
延在する一連の節輪55を設け、隣合う節輪を枢軸ピン56
で回動自在に連結し、先頭の節輪を先端構成部37に連結
する。先頭の節輪55の互いに直径的に対向する位置には
操作ワイヤ57、58の両端を固着し、これらの操作ワイヤ
は挿入部11の内部を延在させ、他端を後述するようにア
ングルノブ33によって駆動される一対のプーリに掛け渡
している。さらに、一連の節輪55は柔軟性のあるゴムチ
ューブ59で水密に被覆してある。アングルノブ33を操作
して操作ワイヤ57, 58を移動させることによって湾曲部
54を湾曲させて挿入部先端を所望の方向に向けることが
できる。このような構成は周知のものであるので、これ
以上詳細には説明しない。
【0021】図6および図7は上述した保護カバーの内
の挿入部カバー22に形成した内視鏡挿入チャンネル49を
画成する先端構成部41や挿入部カバチューブ45に形成さ
れる恐れのあるピンホールをチェックしている状態を示
すものである。上述したように本例においては、挿入部
カバー22に内視鏡の挿入部11を挿脱する際に、挿入部カ
バーをインフレートするためのインフレート用ニップル
部29を利用してピンホールチェックを行うように構成し
てある。すなわち、このインフレート用ニップル部29の
外側の形状を、これにピンホールチェック用チューブ61
の先端に固着した接続部62が気密に嵌合されるように形
成する。またピンホールチェック用チューブ61は流体供
給装置、本例では空気供給装置に連結されている。さら
に、内視鏡挿入チャンネル49の開口49a をゴム等の弾性
材料で形成されているプラグ63によって気密に閉塞す
る。
【0022】図7は、上述したようにして挿入部カバー
22の内視鏡挿入チャンネル49の内部空間を気密に閉合し
た後、空気供給装置を駆動してピンホールチェック用チ
ューブ61、接続部62およびインフレート用ニップル部29
を介して内視鏡挿入チャンネル49の内部に空気を供給す
ることによって加圧して挿入部カバーチューブ45を膨ら
ませている状態を示すものである。例えば、この挿入部
カバーチューブ45のどこかにピンホールがある場合に
は、内視鏡挿入用チャンネル49の内部に供給された空気
はこのピンホールを介して外部に洩れるので、この洩れ
を検出することによってピンホールの有無を検出するこ
とができる。この場合、挿入部カバーチューブ45の脹ら
み具合の変化やピンホールを介して空気が洩れる音など
からピンホールの検出を容易に行うことができる。
【0023】図8は、本発明による内視鏡用保護カバー
部材の他の実施例を示すものである。上述した実施例に
おいては、インフレート用ニップル部29の外側の形状
を、これにピンホールチェック用チューブ61の先端に設
けた接続部62が気密に連結されるように構成したが、本
例においてはインフレート用ニップル部29の内部の通路
を、そこに空気供給装置が気密に連結できるように構成
する。すなわち、本例では、この空気供給装置としてピ
ストンを操作することによって空気を送り出すことがで
きるシリンジ65を用い、その先細となっている先端チッ
プ66が、インフレート用ニップル部29の内部通路に気密
に挿入されるように先端チップ66の形状と対応したテー
パを通路に付けたものである。本実施例では、空気供給
装置としてシリンジ65を用いるので、特別な空気供給装
置を準備する必要がないので、特に内視鏡を用いた検鏡
の現場においてピンホールチェックを行うのに適してい
る。
【0024】図9は本発明による保護カバー部材のさら
に他の実施例を示すものである。上述したした2つの実
施例においては、保護カバー部材をインフレートするた
めに設けられているインフレート用ニップル部を、ピン
ホールチェックのための流体供給装置に連結するための
ピンホールチェック用開口部として用いるようにしたの
で、保護カバー部材全体の構成は簡単となる。しかしな
がら、本発明においてはこのようなインフレート用ニッ
プル部を必ずしもピンホールチェック用開口部と兼用す
る必要はない。本実施例においては、図9に示すように
挿入部カバー22の連結部25にピンホールチェック用の開
口68を設け、これに流体供給装置に連結されたピンホー
ルチェック用チューブの先端またはシリンジの先端チッ
プを接続できるように構成する。内視鏡挿入チャンネル
49の開口49aは前例と同様に弾性材料のプラグ63で閉塞
するが、さらにインプレート用ニップル部29を経て空気
が洩れるのを防止するために、これをキャップ69で閉じ
るようにしている。
【0025】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、上述した実施例では、内視鏡挿入チャンネルに空気
を供給し、これが洩れるのを検出してピンホールの有無
を判断したが、この場合に、挿入部カバー22を水中に浸
漬して気泡の有無をチェックしても良い。さらに、製造
工場で多量の保護カバー部材のピンホールをチェックす
る場合には、空気の漏れを自動的に検査できるようにす
るのが望ましい。このために、例えば内視鏡挿入チャン
ネルの内圧を自動的に測定し、その変化を検出したり、
ピンホールのないマスタとなる保護カバー部材を予め準
備し、これとの空気の洩れ量を比較することによって検
出したりすることもできる。また、上述した第1の実施
例においては、ピンホールをチェックするためにインフ
レータとは別個の空気供給装置を連結するようにした
が、検鏡現場においてピンホールをチェックする場合に
は、インフレータをピンホールチェックができるように
改変することによって特別な空気供給装置を準備する必
要はなくなるとともにインフレート用ニップル部を特別
な形状に構成する必要はない。しかし、そのような場合
でも、内視鏡挿入チャンネルの開口は、プラグによって
気密に閉塞できるように構成する必要がある。
【0026】さらに、ピンホールをチェックするために
内視鏡挿入チャンネルに供給する流体は空気に限られる
ものではなく、特定のガスを使用し、それがピンホール
を介して外部に洩れるのを化学反応を利用して検出する
こともできる。例えば、保護カバー部材をピロガロール
のアルカリ水溶液に浸漬して酸素ガスを供給することが
できる。
【0027】
【発明の効果】上述したように本発明においては、内視
鏡の少なくとも挿入部を被覆する保護カバー部材の内視
鏡挿入チャンネルを気密または液密に閉塞するように構
成するとともに内視鏡挿入チャンネルの内部に流体を供
給するように構成したので、保護カバー部材のピンホー
ルを容易にチェックすることができる。したがって、ピ
ンホールを有する保護カバー部材が出荷されるようなこ
とはなくなるとともに内視鏡による検鏡の現場において
も簡単にピンホールのチェックを行うことができ、した
がってピンホールを介しての汚染を有効に防止すること
ができる。また、保護カバー部材に設けられているイン
フレート用ニップル部をピンホールチェック用開口部と
しても兼用して流体供給装置に連結できるように構成し
た実施例においては、保護カバー部材の構成を簡単とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例の保護カバー部材を
用いる内視鏡システムの全体の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】図2は、同じくその操作部の構成を示す正面図
である。
【図3】図3は、同じくその内視鏡挿入部の先端の構成
を示す斜視図である。
【図4】図4は、同じくその操作部カバーの先端の構成
を示す斜視図である。
【図5】図5は、操作部カバーに挿入部を挿入した状態
を示す断面図である。
【図6】図6は、挿入部カバーの連結部にピンホールチ
ェック用チューブを連結した状態を示す断面図である。
【図7】図7は、同じく保護カバー部材に空気を送り込
んだ状態を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明による保護カバー部材の他の実
施例の構成を示す断面図である。
【図9】図9は、本発明による保護カバー部材のさらに
他の実施例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】 11 内視鏡の挿入部 12 内視鏡の操作部 13 内視鏡 14 外部装置 15 ビデオプロセッサ 16 モニタ 17 光源装置 18 流体制御装置 19 インフレータ 21 ユニバーサルコード 22 挿入部カバー 23 操作部カバー 23-1, 23-2 操作部カバー半部 24 ユニバーサルコードカバー 25 連結部 26 保持具 27 保持部材 28 インフレート用チューブ 29 インフレート用ニップル 31 把持部 32 操作部本体 33, 33-1, 33-2 アングルノブ 34 送気送水制御スイッチ 35 吸引制御スイッチ 36 機能スイッチ 37 挿入部の先端構成部 38 先端面 39 照明光学系 40 観察光学系 41 挿入部カバーの先端構成部 42 観察窓 43 送気送水ノズル 44 鉗子出口 45 挿入部カバーチューブ 46 レンズ系 47 固体撮像素子 48 信号導線 49 内視鏡挿入チャンネル 50, 51 送気送水チューブ 52 鉗子チャンネル 53 鉗子入口 54 湾曲部 55 節輪 56 枢軸ピン 57, 58 操作ワイヤ 59 ゴムチューブ 61 ピンホールチェック用チューブ62 接続部 63 プラグ 65 シリンジ 66 先端チップ 68 ピンホールチェック用開口 69 キャップ
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】図3は本例の挿入部11の先端部の構成を示
すものである。先端構成部37の横断面は半円形となって
おり、その先端面38には一対の照明光学系39と、それら
の間に挟まれた観察光学系40とが配置されている。図4
は挿入部カバー22の先端の構成を示すものであり、図5
は挿入部カバーに内視鏡の挿入部11の挿入した状態を示
すものである。挿入部カバー22の先端構成部41の先端面
41aには、挿入部11の半円形の先端構成部37の形状に対
応する半円形の透明の観察窓42と、この観察窓の表面に
向かって開口する送気送水ノズル43と、鉗子出口44とが
形成されている。送気送水ノズル43から送気送水を行う
ことによって観察窓42の表面を清浄として観察を容易と
することができる。挿入部カバー22の先端構成部41は挿
入部11を外部雰囲気から隔離するための挿入部カバーチ
ューブ45の一端を連結する。この挿入部カバーチューブ
45は柔軟性を有する材料、本例ではゴムで形成されてお
り、その他端は連結部25に連結されている。また、連結
部25および先端構成部41は硬質のプラスチックで形成さ
れている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 善洋 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 瑞田 修 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 田代 芳夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 秀雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部および挿入部を有する内視鏡の、
    少なくとも挿入部を被覆する使い捨て型の保護カバー部
    材において、内視鏡挿入部を挿入する内視鏡挿入チャネ
    ルを形成し、この内視鏡挿入チャネルの開口を閉塞し得
    るように構成し、この内視鏡挿入チャネルの内部空間を
    ピンホールチェック用の流体供給装置に連結するための
    ピンホールチェック用開口部を設けて、保護カバー部材
    に形成される可能性のあるピンホールのチェックを行い
    得るよう構成したことを特徴とする内視鏡用保護カバー
    部材。
JP5029071A 1993-02-18 1993-02-18 内視鏡用保護カバー部材 Pending JPH06237884A (ja)

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JP5029071A JPH06237884A (ja) 1993-02-18 1993-02-18 内視鏡用保護カバー部材
US08/037,402 US5630787A (en) 1993-02-18 1993-03-26 System including endoscope and disposable protection cover with channel

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Application Number Priority Date Filing Date Title
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JPH06237884A true JPH06237884A (ja) 1994-08-30

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Family Applications (1)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016085112A1 (ko) * 2014-11-28 2016-06-02 (주) 스마트메디칼디바이스 일회용 내시경 커버 본체와 그 커버 본체를 사용하는 내시경

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