JPH06236144A - 地勢模型の着色方法及びその装置 - Google Patents

地勢模型の着色方法及びその装置

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JPH06236144A
JPH06236144A JP2449193A JP2449193A JPH06236144A JP H06236144 A JPH06236144 A JP H06236144A JP 2449193 A JP2449193 A JP 2449193A JP 2449193 A JP2449193 A JP 2449193A JP H06236144 A JPH06236144 A JP H06236144A
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JP2449193A
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Yukio Mita
幸雄 三田
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TORASUTO SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地勢模型等の3次元立体を良好に着色できる
地勢模型の着色方法及びその装置を提供する。 【構成】 地勢図のイメージデータをイメージスキャナ
1にて読取り着色制御装置3内に記憶し、表示装置7に
表示された地勢図の等高線の標高値及び地勢図上の複数
箇所の第1のマーカポイントを入力装置2にて入力し着
色制御装置3内に記憶し、前記地勢図と同一の地域の色
彩が表示された色地図の色彩データをイメージスキャナ
1にて読取り着色制御装置3内に記憶し、表示装置7に
表示された色地図上の複数箇所に第2のマーカポイント
を入力装置2にて入力し着色制御装置3内に記憶し、着
色制御装置3内にて、第1のマーカポイント及び第の2
マーカポイントを読出し合致させると共にイメージデー
タ、標高値及び色彩データを合成して合成データを生成
し、その合成データにより噴射装置6及び噴射装置移動
手段5を着色制御装置3で制御して地勢模型を着色す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は地勢模型等の3次元立
体の着色方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真や絵画等のイメージデータ及び色彩
データをイメージスキャナ等のイメージ読取装置で読取
り、イメージ読取装置で読取ったイメージデータ及び色
彩データをコンピュータ等でデータ処理しかつ塗装装置
の塗料噴射装置を制御し、建造物の壁面等の平面に塗料
を吹き付けて壁画等を描画する所謂自動描画装置が最近
開発され、市販されている。例えば、東京都町田市所在
の株式会社エルエーシー製の拡大カラーペインティング
マシン「ミケランジェロ」は前記の自動描画装置の一例
である。この自動描画装置は、写真や絵画等のイメージ
データ及び色彩データを読取るイメージスキャナと、イ
メージスキャナで読取ったイメージデータ及び色彩デー
タを記憶しかつそれらのデータを演算処理するパーソナ
ルコンピュータと、パーソナルコンピュータで演算処理
されたデータを塗装制御信号に変換するコントローラ
と、複数の塗料噴出ノズルを含むペンユニット(塗料噴
射装置)及びペンユニット移動装置を有しかつコントロ
ーラからの塗装制御信号によりペンユニット及びペンユ
ニット移動装置が制御される塗装装置とを備えている。
この自動描画装置では、イメージスキャナで読取った写
真や絵画等のイメージデータ及び色彩データをパーソナ
ルコンピュータで演算処理し、コントローラにより塗装
装置のペンユニット及びペンユニット移動装置が自動制
御されると共にペンユニットの複数の塗料噴出ノズルか
ら塗料が自動的に噴出されるので、写真や絵画等を建造
物の壁面等の平面に自動的に描画させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の自動
描画装置は写真や絵画等の2次元の色彩データをパーソ
ナルコンピュータで演算処理して塗装装置を自動制御す
るので、例えば地勢模型等の凹凸部の多い3次元立体の
着色には使用できない。また、実際に地勢模型等の3次
元立体の着色装置は現在のところ皆無である。
【0004】そこで、この発明では地勢模型等の凹凸部
の多い3次元立体を良好に着色することができる地勢模
型の着色方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による地勢模型
の着色方法は、標高値が表示された等高線を含む地勢図
のイメージデータを読取りかつ記憶する過程と、イメー
ジデータを読出して地勢図を表示すると共に地勢図の等
高線の標高値を入力しかつ記憶する過程と、表示された
地勢図上の複数の箇所に第1のマーカポイントを入力し
かつ記憶する過程と、前記地勢図と同一の地域の色彩が
表示された色地図の色彩データを読取りかつ記憶する過
程と、色彩データを読出して色地図を表示する過程と、
地勢図上の第1のマーカポイントと略同一の、表示され
た色地図上の複数の箇所に第2のマーカポイントを入力
しかつ記憶する過程と、第1のマーカポイント及び第2
のマーカポイントを読出して合致させると共にイメージ
データ、標高値及び色彩データを合成しかつその合成デ
ータを記憶する過程と、合成データを読出して地勢模型
を着色する過程とを含む。
【0006】また、この発明による地勢模型の着色装置
は、標高値が表示された等高線を含む地勢図のイメージ
データ及び色地図の色彩データを読取りかつそれらの読
取信号を出力するイメージ読取装置と、地勢図の等高線
の標高値と地勢図上及び色地図上の第1及び第2のマー
カポイントを設定しかつそれらの設定入力信号を出力す
る設定入力手段と、塗料噴射ノズルを含む噴射装置及び
噴射装置移動手段を有しかつ噴射装置の塗料噴射ノズル
から塗料を噴出させて地勢模型を着色する着色装置本体
と、イメージ読取装置及び設定入力手段の出力信号を処
理して着色装置本体の噴射装置及び噴射装置移動手段の
制御信号を発生する着色制御装置と、着色制御装置に接
続されかつ地勢図及び色地図を表示する表示装置とを備
え、着色制御装置は、地勢図のイメージデータ読取信号
を記憶するイメージデータ記憶手段と、色地図の色彩デ
ータ読取信号を記憶する色彩データ記憶手段と、イメー
ジデータ記憶手段及び色彩データ記憶手段の各記憶デー
タを読出して表示装置の表示信号を発生する表示信号発
生手段と、地勢図の等高線の標高値の設定入力信号を記
憶する標高値記憶手段と、地勢図上の第1のマーカポイ
ントの設定入力信号を記憶する第1のマーカポイント記
憶手段と、色地図上の第2のマーカポイントの設定入力
信号を記憶する第2のマーカポイント記憶手段と、第1
のマーカポイント記憶手段及び第2のマーカポイント記
憶手段に各々記憶された各マーカポイントの設定入力信
号を演算して合致させるマーカポイント合致手段と、マ
ーカポイント合致手段により合致された合致マーカポイ
ントを基準にして地勢図のイメージデータ読取信号、標
高値の設定入力信号及び色地図の色彩データ読取信号を
合成するデータ合成手段と、データ合成手段により合成
された合成データを記憶する合成データ記憶手段と、合
成データ記憶手段の合成データを読出して着色装置本体
の噴射装置及び噴射装置移動手段の制御信号を発生する
制御信号発生手段とを有する。この発明の実施例では、
着色装置本体の噴射装置に複数本の塗料噴射ノズルを設
け、着色装置本体の噴射装置の塗料噴射ノズルに供給電
流量を変化させることにより塗料の噴出量を調節可能な
電磁弁装置を設け、地勢模型の段部の着色時に塗料噴射
ノズルを傾斜させるノズル傾斜手段を着色装置本体の噴
射装置に設けている。
【0007】
【作用】標高値が表示された地勢図のイメージデータを
イメージ読取手段により読取ることにより、地勢図のイ
メージデータ読取信号が着色制御装置内のイメージデー
タ記憶手段に記憶される。地勢図の等高線の標高値及び
地勢図上の複数の箇所の第1のマーカポイントを設定入
力手段で入力することにより、標高値及び第1のマーカ
ポイントの各設定入力信号が着色制御装置内の標高値記
憶手段及び第1のマーカポイント記憶手段に各々記憶さ
れる。前記地勢図と同一の地域の色彩が表示された色地
図の色彩データをイメージ読取手段により読取ることに
より、色地図の色彩データ読取信号が着色制御装置内の
色彩データ記憶手段に記憶される。地勢図上の第1のマ
ーカポイントと略同一の、色地図上の複数の箇所の第2
のマーカポイントを設定入力手段で入力することによ
り、第2のマーカポイントの設定入力信号が着色制御装
置内の第2のマーカポイント記憶手段に記憶される。第
1のマーカポイント記憶手段及び第2のマーカポイント
記憶手段に各々記憶された各マーカポイントの設定入力
信号を着色制御装置内のマーカポイント合致手段により
演算して合致させた後、合致された合致マーカポイント
を基準にして地勢図のイメージデータ読取信号、標高値
の設定入力信号及び色地図の色彩データ読取信号を着色
制御装置内のデータ合成手段で合成することにより、地
勢図と色地図との合成データが生成される。この発明で
は、以上の過程を経て生成された地勢図及びその標高値
と色地図との合成データ、即ち3次元の色彩データを使
用して着色装置本体の噴射装置及び噴射装置移動手段を
制御することにより、地勢模型等の凹凸部の多い3次元
立体を良好に着色することができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明による地勢模型の着色方法及
びその装置の実施例を図1〜図4に基づいて説明する。
この発明による地勢模型の着色装置は、図1及び図2に
示すように、標高値が表示された等高線を含む地勢図の
イメージデータ及び色地図の色彩データを読取りかつそ
れらの読取信号を出力するイメージスキャナ1(イメー
ジ読取装置)と、地勢図の等高線の標高値と地勢図上及
び色地図上の第1及び第2のマーカポイントを設定しか
つそれらの設定入力信号を出力する入力装置2(設定入
力手段)と、4本の塗料噴射ノズル8a〜8dを含む噴射
装置6及び噴射装置移動手段5を有しかつ噴射装置6の
塗料噴射ノズル8a〜8dから塗料を噴出させて地勢模型
9を着色する着色装置本体4と、イメージスキャナ1及
び入力装置2の出力信号を処理して着色装置本体4の噴
射装置6及び噴射装置移動手段5の制御信号を発生する
着色制御装置3と、着色制御装置3に接続されかつ地勢
図及び色地図を表示する表示装置7とを備えている。
【0009】イメージスキャナ1には通常光学式のもの
が使用され、表示装置7にはブラウン管ディスプレイ
(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)等が使用され
る。入力装置2はキーボード2a及びマウス2bを有し、
表示装置7に画面表示された地勢図及び色地図を視認し
ながらキーボード2a及びマウス2bを適宜操作して、地
勢図の等高線の標高値と地勢図上及び色地図上の第1及
び第2のマーカポイントを設定することができる。着色
装置本体4は地勢模型9を載置する載置台4aを備え、
載置台4aの載置面上には4本の塗料噴射ノズル8a〜8
dを含む噴射装置6をX軸(幅)、Y軸(奥行)及びZ
軸(高さ)方向に移動させる噴射装置移動手段5が設け
られている。噴射装置6の4本の塗料噴射ノズル8a〜
8dの先端と地勢模型9の着色面との間隔は約3〜5mm
に設定される。
【0010】噴射装置移動手段5は、載置台4aの両脇
に設けられた一対のY軸方向移動装置5fと、一対のY
軸移動装置5f間に設けられたX軸方向移動装置5eと、
X軸方向移動装置5e上に摺動可能に設けられたZ軸方
向移動装置5gと、X軸、Y軸及びZ軸方向移動装置5
e、5f、5g内にそれぞれ設けられたX軸、Y軸及びZ
軸サーボモータ5a、5b、5cと、着色制御装置3から
の制御信号によりX軸、Y軸及びZ軸サーボモータ5
a、5b、5cへ駆動信号を送出するサーボモータ制御回
路5dとを有する。Z軸方向移動装置5gはZ軸方向可動
部(図示せず)を有し、Z軸方向可動部には噴射装置6
が着脱可能に取付けられている。即ち、地勢模型9を作
成するときは、Z軸方向移動装置5gのZ軸方向可動部
から噴射装置6を取外して、その代わりにエンドミル等
を備えた回転切削機を装着することができる。
【0011】噴射装置6は、4本の塗料噴射ノズル8a
〜8dの先端に各々設けられたソレノイド弁6a〜6d
(電磁弁装置)と、着色制御装置3からの制御信号によ
りソレノイド弁6a〜6dへ弁制御信号を送出する噴射制
御回路6eと、地勢模型9の段部の着色時に塗料噴射ノ
ズル8a〜8dを傾斜させるノズル傾斜手段6fと、着色
制御装置3からの制御信号によりノズル傾斜手段6fへ
ノズル傾斜信号を送出する傾斜制御回路6gとを有す
る。4本の塗料噴射ノズル8a〜8dには、各々色彩の異
なる塗料が供給される。また、塗料噴射ノズル8a〜8d
を含む塗料噴射手段8には通常エアブラシが使用される
が、インクジェットプリンタ等に使用されているインク
ジェットのカートリッジ等も使用可能である。ソレノイ
ド弁6a〜6dは、図4に示すように、ソレノイド6hへ
の供給電流量を変化させてニードル6iの移動量を調節
することにより、塗料の噴出量を調節することができ
る。このため、色の濃さを自由に調整することができ
る。公知のため図示は省略するが、ノズル傾斜手段6f
は電動アクチュエータ等を有し、塗料噴射ノズル8a〜
8dに連結されている。
【0012】特に図示はしないが、着色制御装置3はイ
メージスキャナ1の読取信号及び入力装置2の設定入力
信号を記憶可能な複数の記憶手段としてのRAM(ラン
ダムアクセスメモリ)と、着色制御装置3の動作シーケ
ンスを記憶する複数のデータ処理手段としてのPPOM
(プログラマブルリードオンリーメモリ)とを備えてい
る。着色制御装置3は、例えばワンチップマイクロコン
ピュータ又は複数のIC(集積回路)を備えたディスク
リート回路として構成することができる。また、着色制
御装置3内には、地勢図のイメージデータ読取信号を記
憶するイメージデータ記憶手段と、色地図の色彩データ
読取信号を記憶する色彩データ記憶手段と、イメージデ
ータ記憶手段及び色彩データ記憶手段の各記憶データを
読出して表示装置7の表示信号を発生する表示信号発生
手段と、地勢図の等高線の標高値の設定入力信号を記憶
する標高値記憶手段と、地勢図上の第1のマーカポイン
トの設定入力信号を記憶する第1のマーカポイント記憶
手段と、色地図上の第2のマーカポイントの設定入力信
号を記憶する第2のマーカポイント記憶手段と、第1の
マーカポイント記憶手段及び第2のマーカポイント記憶
手段に各々記憶された各マーカポイントの設定入力信号
を演算して合致させるマーカポイント合致手段と、マー
カポイント合致手段により合致された合致マーカポイン
トを基準にして地勢図のイメージデータ読取信号、標高
値の設定入力信号及び色地図の色彩データ読取信号を合
成するデータ合成手段と、データ合成手段により合成さ
れた合成データを記憶する合成データ記憶手段と、合成
データ記憶手段の合成データを読出して着色装置本体4
の噴射装置6及び噴射装置移動手段5の制御信号を発生
する制御信号発生手段とがプログラム制御により形成さ
れている。
【0013】なお、図1に示す実施例では入力装置2、
着色制御装置3及び表示装置7として、市販のパーソナ
ルコンピュータを使用している。また、地勢模型9の材
料としては、ウレタンフォーム等が使用される。
【0014】上記の構成において、図1及び図2に示す
地勢模型の着色装置は図3に示すフローチャートの動作
シーケンスに従って作動される。
【0015】ステップ50のスタートからステップ51
に進み、ステップ51において標高値が表示された等高
線を含む地勢図のイメージデータをイメージスキャナ1
にて読取る。読取られた地勢図のイメージデータは、イ
メージデータ読取信号として着色制御装置3内のイメー
ジデータ記憶手段に記憶される。続いてステップ52に
進み、ステップ52において着色制御装置3は、イメー
ジデータ記憶手段に記憶された地勢図のイメージデータ
を読出しかつ表示信号発生手段から地勢図の表示信号を
発生して、表示装置7に地勢図を画面表示する。それと
共に表示装置7に画面表示された地勢図上の等高線の標
高値を入力装置2のキーボード2a又はマウス2bにより
設定入力する。設定入力された標高値は、標高値の設定
入力信号として着色制御装置3内の標高値記憶手段に記
憶される。その後ステップ53に進み、ステップ53に
おいて表示装置7に画面表示された地勢図上の少なくと
も2箇所に第1のマーカポイントを入力装置2のキーボ
ード2a又はマウス2bにより設定入力する。この際、複
数の第1のマーカポイントは例えば地勢図上の道路の交
差点や平坦部等の位置に設定するとよい。設定入力され
た複数の第1のマーカポイントは、第1のマーカポイン
トの設定入力信号として着色制御装置3内の第1のマー
カポイント記憶手段に記憶される。ステップ53からス
テップ54に進み、地勢模型を作成する場合には更にス
テップ55に進み、噴射装置6の代わりにエンドミル等
を備えた回転切削機を着色装置本体4のZ軸方向移動装
置5gのZ軸方向可動部に装着する。着色装置本体4の
Z軸方向可動部に回転切削機を装着しかつ載置台4a上
に地勢模型の材料を載置した後、着色制御装置3内の地
勢図のイメージデータ及び標高値データを使用して回転
切削機を着色制御装置3で自動制御し、材料を切削加工
して地勢模型を作成する。地勢模型作成終了後、ステッ
プ56に進む。ステップ54において、地勢模型9が着
色装置本体4の載置台4a上に載置され、地勢模型を作
成する必要が無い場合は、直接ステップ56に進む。
【0016】ステップ56において、地勢模型9を着色
する場合にはステップ57に進み、ステップ57におい
て地勢図と同一の地域の色彩が表示された色地図を作成
する。色地図は、例えば地勢図と同一の地域の航空写真
の撮影によるか又は地勢図を直接着色すること等により
作成される。ステップ56において、地勢模型9を着色
しない場合(例えば雪景色等を表現する場合)にはステ
ップ64に進み終了となる。ステップ57からステップ
58に進み、作成した色地図の色彩データをイメージス
キャナ1にて読取る。読取られた色地図の色彩データ
は、色彩データ読取信号として着色制御装置3内の色彩
データ記憶手段に記憶される。続いてステップ59に進
み、ステップ59において着色制御装置3は、色彩デー
タ記憶手段に記憶された色地図の色彩データを読出しか
つ表示信号発生手段から色地図の表示信号を発生して、
表示装置7に色地図を画面表示する。次にステップ60
に進み、ステップ60において表示装置7に画面表示さ
れた色地図上の少なくとも2箇所に第2のマーカポイン
トを入力装置2のキーボード2a又はマウス2bにより設
定入力する。このときの色地図上の複数の第2のマーカ
ポイントは、前記の地勢図上の第1のマーカポイントと
略同一の箇所に設定する。設定入力された複数の第2の
マーカポイントは、第2のマーカポイントの設定入力信
号として着色制御装置3内の第2のマーカポイント記憶
手段に記憶される。色地図上の複数の第2のマーカポイ
ントを記憶後、ステップ61に進む。
【0017】ステップ61において、着色制御装置3
は、第1のマーカポイント記憶手段及び第2のマーカポ
イント記憶手段に各々記憶された各マーカポイントの設
定入力信号を読出した後、着色制御装置3内のマーカポ
イント合致手段により演算して各マーカポイントを合致
させる。これにより、入力された地勢図と色地図との縮
尺の相違や地勢図と色地図との入力角度の相違が補正演
算される。この実施例では、アフィン変換等の数学的方
法を使用している。第1及び第2のマーカポイントを合
致させた後、ステップ62に進む。ステップ62におい
て、着色制御装置3は、マーカポイント合致手段にて合
致された合致マーカポイントを基準にして地勢図のイメ
ージデータ読取信号、標高値の設定入力信号及び色地図
の色彩データ読取信号を着色制御装置3内のデータ合成
手段により合成する。これにより、X軸(幅)、Y軸
(奥行)及びZ軸(高さ)を含む3次元データと色彩デ
ータとの合成データ、即ち3次元の色彩データが生成さ
れる。データ合成手段により合成された合成データは着
色制御装置3内の合成データ記憶手段に記憶される。次
にステップ63に進み、ステップ63において着色制御
装置3は、合成データ記憶手段に記憶された合成データ
を読出すと共に着色制御装置3内の制御信号発生手段か
ら着色装置本体4の噴射装置6及び噴射装置移動手段5
に制御信号を送出する。噴射装置6への制御信号は噴射
制御回路6e及び傾斜制御回路6gに入力され、噴射制御
回路6eは塗料噴出ノズル8a〜8dのソレノイド弁6a〜
6dに弁制御信号を選択的に送出する。これにより、塗
料噴出ノズル8a〜8dから各々色彩の異なる塗料を選択
的に噴出することができる。また、傾斜制御回路6gは
合成データの等高線部の読出し時にノズル傾斜手段6f
へノズル傾斜信号を送出する。これにより、塗料噴射ノ
ズル8a〜8dを傾斜させて地勢模型9の段部の着色を良
好に行なうことができる。噴射装置移動手段5への制御
信号はサーボモータ制御回路5dに入力され、サーボモ
ータ制御回路5dはX軸、Y軸及びZ軸方向移動装置5
e、5f、5g内のX軸、Y軸及びZ軸サーボモータ5a、
5b、5cへ駆動信号を送出する。これにより、X軸
(幅)、Y軸(奥行)及びZ軸(高さ)方向への噴射装
置6の移動が行われる。以上により、着色装置本体4の
噴射装置6及び噴射装置移動手段5が自動制御され、地
勢模型9の着色が自動的に行われる。その後、ステップ
64に進み終了となる。
【0018】上述の実施例では、ステップ53において
設定されたイメージデータ及び標高値を含む地勢図上の
複数の第1のマーカポイントと、ステップ60において
設定された色彩データを含む色地図上の複数の第2のマ
ーカポイントとをステップ61において合致させて、地
勢図のイメージデータ及び標高値と色地図の色彩データ
とをステップ62において合成するので、精度の高い合
成データ、即ち高精度の3次元色彩データを得ることが
できる。また、ステップ63において高精度の3次元色
彩データを使用して着色装置本体4の噴射装置6及び噴
射装置移動手段5を着色制御装置3により制御するの
で、地勢模型9を良好に着色することができる。更に、
地勢模型9の段部の着色時に塗料噴射ノズル8a〜8dを
ノズル傾斜手段6fにより自動的に傾斜させるので、地
勢模型9の段部に塗料を満遍なく噴射することができ
る。
【0019】この発明の実施態様は前記の実施例に限定
されず、種々の変更が可能である。例えば、上記の実施
例では入力装置2、着色制御装置3及び表示装置7とし
て市販のパーソナルコンピュータを使用した例を示した
が、入力装置2、着色制御装置3及び表示装置7を着色
装置本体4に組み込んでもよい。また、上記の実施例で
はイメージ読取手段として光学式のイメージスキャナ1
を使用した例を示したが、ディジタイザ等を使用しても
よい。また、上記の実施例ではソレノイド6hへの供給
電流量を変化させることにより塗料の噴出量を調節する
ことができるソレノイド弁6a〜6dを使用したが、通常
の2操作型の電磁開閉弁を使用してもよい。また、塗料
噴射ノズルの数は4本に限定されるものではない。
【0020】更に、この発明は地勢模型の着色に限定さ
れることなく、他の3次元立体の着色にも適用できるこ
とは容易に理解できよう。
【0021】
【発明の効果】上記のように、この発明では、イメージ
データ及び標高値を含む地勢図上に設定された複数個の
第1のマーカポイントと、色彩データを含む色地図上に
設定された複数個の第2のマーカポイントとを合致させ
て、地勢図のイメージデータ及び標高値と色地図の色彩
データとを合成するので、精度の高い合成データ、即ち
高精度の3次元色彩データを得ることができる。また、
この3次元色彩データを使用して着色装置本体の噴射装
置及び噴射装置移動手段を制御するので、地勢模型等の
凹凸部の多い3次元立体を良好に着色することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による地勢模型の着色装置の実施例
を示す斜視図
【図2】 図1の電気回路を示すブロック図
【図3】 図1の地勢模型の着色装置の動作シーケンス
を示すフローチャート
【図4】 塗料噴射ノズルのソレノイド弁の構造を示す
断面図
【符号の説明】
1...イメージスキャナ(イメージ読取手段)、
2...入力装置(設定入力手段)、3...着色制御
回路、4...着色装置本体、4a...載置台、
5...噴射装置移動手段、5a...X軸サーボモー
タ、5b...Y軸サーボモータ、5c...Z軸サーボ
モータ、5d...サーボモータ制御回路、5e...X
軸方向移動装置、5f...Y軸方向移動装置、5
g...Z軸方向移動装置、6...噴射装置、6a〜6
d...ソレノイド弁(電磁弁装置)、6e...噴射制
御回路、6f...ノズル傾斜手段、6g...傾斜制御
回路、6h...ソレノイド、6i...ニードル、
7...表示装置、8...塗料噴射手段、8a〜8
d...塗料噴出ノズル、9...地勢模型

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標高値が表示された等高線を含む地勢図
    のイメージデータを読取りかつ記憶する過程と、 イメージデータを読出して地勢図を表示すると共に地勢
    図の等高線の標高値を入力しかつ記憶する過程と、 表示された地勢図上の複数の箇所に第1のマーカポイン
    トを入力しかつ記憶する過程と、 前記地勢図と同一の地域の色彩が表示された色地図の色
    彩データを読取りかつ記憶する過程と、 色彩データを読出して色地図を表示する過程と、 地勢図上の第1のマーカポイントと略同一の、表示され
    た色地図上の複数の箇所に第2のマーカポイントを入力
    しかつ記憶する過程と、 第1のマーカポイント及び第2のマーカポイントを読出
    して合致させると共にイメージデータ、標高値及び色彩
    データを合成しかつその合成データを記憶する過程と、 合成データを読出して地勢模型を着色する過程と、 を含むことを特徴とする地勢模型の着色方法。
  2. 【請求項2】 標高値が表示された等高線を含む地勢図
    のイメージデータ及び色地図の色彩データを読取りかつ
    それらの読取信号を出力するイメージ読取装置と、 地勢図の等高線の標高値と地勢図上及び色地図上の第1
    及び第2のマーカポイントを設定しかつそれらの設定入
    力信号を出力する設定入力手段と、 塗料噴射ノズルを含む噴射装置及び噴射装置移動手段を
    有しかつ噴射装置の塗料噴射ノズルから塗料を噴出させ
    て地勢模型を着色する着色装置本体と、 イメージ読取装置及び設定入力手段の出力信号を処理し
    て着色装置本体の噴射装置及び噴射装置移動手段の制御
    信号を発生する着色制御装置と、 着色制御装置に接続されかつ地勢図及び色地図を表示す
    る表示装置とを備え、 着色制御装置は、地勢図のイメージデータ読取信号を記
    憶するイメージデータ記憶手段と、色地図の色彩データ
    読取信号を記憶する色彩データ記憶手段と、イメージデ
    ータ記憶手段及び色彩データ記憶手段の各記憶データを
    読出して表示装置の表示信号を発生する表示信号発生手
    段と、地勢図の等高線の標高値の設定入力信号を記憶す
    る標高値記憶手段と、地勢図上の第1のマーカポイント
    の設定入力信号を記憶する第1のマーカポイント記憶手
    段と、色地図上の第2のマーカポイントの設定入力信号
    を記憶する第2のマーカポイント記憶手段と、第1のマ
    ーカポイント記憶手段及び第2のマーカポイント記憶手
    段に各々記憶された各マーカポイントの設定入力信号を
    演算して合致させるマーカポイント合致手段と、マーカ
    ポイント合致手段により合致された合致マーカポイント
    を基準にして地勢図のイメージデータ読取信号、標高値
    の設定入力信号及び色地図の色彩データ読取信号を合成
    するデータ合成手段と、データ合成手段により合成され
    た合成データを記憶する合成データ記憶手段と、合成デ
    ータ記憶手段の合成データを読出して着色装置本体の噴
    射装置及び噴射装置移動手段の制御信号を発生する制御
    信号発生手段とを有することを特徴とする地勢模型の着
    色装置。
  3. 【請求項3】 着色装置本体の噴射装置は複数本の塗料
    噴射ノズルを有する「請求項2」に記載の地勢模型の着
    色装置。
  4. 【請求項4】 着色装置本体の噴射装置の塗料噴射ノズ
    ルは、供給電流量を変化させることにより塗料の噴出量
    を調節可能な電磁弁装置を有する「請求項2」又は「請
    求項3」に記載の地勢模型の着色装置。
  5. 【請求項5】 着色装置本体の噴射装置は、地勢模型の
    段部の着色時に塗料噴射ノズルを傾斜させるノズル傾斜
    手段を有する「請求項2」〜「請求項4」のいずれかに
    記載の地勢模型の着色装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005000592A1 (ja) * 2003-06-26 2005-01-06 Weather Cock Co.,Ltd. 立体印刷装置、立体印刷方法および立体印刷物
CN113674368A (zh) * 2021-08-25 2021-11-19 中国电建集团河北省电力勘测设计研究院有限公司 一种基于AutoCAD的等高线自动着色方法

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