JPH06235266A - 鉄筋コンクリート製中空円筒杭の破壊方法 - Google Patents
鉄筋コンクリート製中空円筒杭の破壊方法Info
- Publication number
- JPH06235266A JPH06235266A JP2279893A JP2279893A JPH06235266A JP H06235266 A JPH06235266 A JP H06235266A JP 2279893 A JP2279893 A JP 2279893A JP 2279893 A JP2279893 A JP 2279893A JP H06235266 A JPH06235266 A JP H06235266A
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- Japan
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- hollow cylindrical
- cylindrical pile
- reinforced concrete
- hollow
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉄筋コンクリート製中空円筒杭を地中から露
出することなく無公害、無騒音で破壊する。 【構成】 鉄筋コンクリート製中空円筒杭１の中空部２
内に低温液化ガス４を充填し、次いで上部開口３を密閉
して鉄筋コンクリート製中空円筒杭１を冷却するととも
に、中空部２内を液化ガス４の気化ガスで加圧保持し
て、鉄筋コンクリート製中空円筒杭１壁面に亀裂６を生
じさせ、さらに中空部２内の圧力が減少した後に中空部
２内に注水して亀裂６に水７を浸透せしめ、再び低温液
化ガス４を充填し、次いで開口３を密閉して水７を凍結
させるとともに、中空部２内を加圧保持し、これを繰返
し行うことにより、亀裂６を増加成長させて鉄筋コンク
リート製中空円筒杭１を破壊する。
出することなく無公害、無騒音で破壊する。 【構成】 鉄筋コンクリート製中空円筒杭１の中空部２
内に低温液化ガス４を充填し、次いで上部開口３を密閉
して鉄筋コンクリート製中空円筒杭１を冷却するととも
に、中空部２内を液化ガス４の気化ガスで加圧保持し
て、鉄筋コンクリート製中空円筒杭１壁面に亀裂６を生
じさせ、さらに中空部２内の圧力が減少した後に中空部
２内に注水して亀裂６に水７を浸透せしめ、再び低温液
化ガス４を充填し、次いで開口３を密閉して水７を凍結
させるとともに、中空部２内を加圧保持し、これを繰返
し行うことにより、亀裂６を増加成長させて鉄筋コンク
リート製中空円筒杭１を破壊する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、地中に埋設されたＰＣ
杭やＲＣ杭等の鉄筋コンクリート製中空円筒杭を無公
害、無騒音で破壊する破壊方法に関する。
杭やＲＣ杭等の鉄筋コンクリート製中空円筒杭を無公
害、無騒音で破壊する破壊方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、地中に埋設された鉄筋コンクリー
ト製中空円筒杭を破壊する場合には、鉄筋コンクリート
製中空円筒杭の中空部内に薬液を注入し、膨脹作用によ
り内部亀裂を生じさせて破壊する方法や、ダイナマイト
による爆破や打撃破壊方法等が用いられていた。
ト製中空円筒杭を破壊する場合には、鉄筋コンクリート
製中空円筒杭の中空部内に薬液を注入し、膨脹作用によ
り内部亀裂を生じさせて破壊する方法や、ダイナマイト
による爆破や打撃破壊方法等が用いられていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、薬液による破
壊方法では土壌汚染の心配があり、また、ダイナマイト
による爆破や打撃破壊方法では騒音や振動等の環境公害
が問題となる。
壊方法では土壌汚染の心配があり、また、ダイナマイト
による爆破や打撃破壊方法では騒音や振動等の環境公害
が問題となる。
【０００４】そこで本発明は、鉄筋コンクリート製中空
円筒杭を地中から露出することなく無公害、無騒音で破
壊する破壊方法を提供することを目的としている。
円筒杭を地中から露出することなく無公害、無騒音で破
壊する破壊方法を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため本発明の鉄筋コンクリート製中空円筒杭の破壊方法
は、鉄筋コンクリート製中空円筒杭の中空部内に低温液
化ガスを充填する液化ガス充填工程、次いで中空部開口
を密閉して鉄筋コンクリート製中空円筒杭を冷却すると
ともに、中空部内を液化ガスの気化によるガスで加圧保
持する冷却加圧保持工程、さらに中空部内の圧力が減少
した後に中空部内に注水して鉄筋コンクリート製中空円
筒杭壁内に水を浸透せしめる浸水工程をこの工程順序に
したがって繰返し行うことを特徴としている。
ため本発明の鉄筋コンクリート製中空円筒杭の破壊方法
は、鉄筋コンクリート製中空円筒杭の中空部内に低温液
化ガスを充填する液化ガス充填工程、次いで中空部開口
を密閉して鉄筋コンクリート製中空円筒杭を冷却すると
ともに、中空部内を液化ガスの気化によるガスで加圧保
持する冷却加圧保持工程、さらに中空部内の圧力が減少
した後に中空部内に注水して鉄筋コンクリート製中空円
筒杭壁内に水を浸透せしめる浸水工程をこの工程順序に
したがって繰返し行うことを特徴としている。
【０００６】
【作 用】鉄筋コンクリート製中空円筒杭の中空部内に
充填された液化ガスは、鉄筋コンクリート製中空円筒杭
の側壁を冷却してコンクリート内の水分を凍結して体積
を膨脹させるとともに、液化ガスが気化して発生する気
化ガスの圧力によって中空部内を加圧保持して鉄筋コン
クリート製中空円筒杭壁面に亀裂を生じさせる。
充填された液化ガスは、鉄筋コンクリート製中空円筒杭
の側壁を冷却してコンクリート内の水分を凍結して体積
を膨脹させるとともに、液化ガスが気化して発生する気
化ガスの圧力によって中空部内を加圧保持して鉄筋コン
クリート製中空円筒杭壁面に亀裂を生じさせる。
【０００７】この亀裂に中空部内に注水された水がさら
に浸透し、再び充填された液化ガスで凍結され体積を膨
脹させるとともに、中空部内が気化ガスの圧力によって
加圧保持されるので、亀裂が増加成長し、これを繰り返
すことにより鉄筋コンクリート製中空円筒杭を破壊す
る。
に浸透し、再び充填された液化ガスで凍結され体積を膨
脹させるとともに、中空部内が気化ガスの圧力によって
加圧保持されるので、亀裂が増加成長し、これを繰り返
すことにより鉄筋コンクリート製中空円筒杭を破壊す
る。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づい
て、さらに詳細に説明する。
て、さらに詳細に説明する。
【０００９】先ず、図１に示されるように、地中に埋設
された鉄筋コンクリート製中空円筒杭１は、例えば、遠
心力成形された鉄筋コンクリート杭（ＲＣ杭）、あるい
はプレストレストコンクリート杭（ＰＣ杭）からなり、
該鉄筋コンクリート製中空円筒杭１の中空部２に、上部
開口３から液体窒素等の液化ガス４を充填する液化ガス
充填工程を行う。次いで、図２に示されるように、上部
開口３を蓋部材５で密閉する加圧保持工程を行う。
された鉄筋コンクリート製中空円筒杭１は、例えば、遠
心力成形された鉄筋コンクリート杭（ＲＣ杭）、あるい
はプレストレストコンクリート杭（ＰＣ杭）からなり、
該鉄筋コンクリート製中空円筒杭１の中空部２に、上部
開口３から液体窒素等の液化ガス４を充填する液化ガス
充填工程を行う。次いで、図２に示されるように、上部
開口３を蓋部材５で密閉する加圧保持工程を行う。
【００１０】鉄筋コンクリート製中空円筒杭１は、中空
部２に充填された液化ガス４により急速に冷却される。
これにより、鉄筋コンクリート製中空円筒杭１のコンク
リート内の水分が凍結してその体積を膨脹させる。ま
た、中空部２の内壁は、充填された液化ガス４の気化に
よるガスの圧力によって加圧され、加圧状態に保持され
るので、中空部２の内壁に亀裂６が発生する。
部２に充填された液化ガス４により急速に冷却される。
これにより、鉄筋コンクリート製中空円筒杭１のコンク
リート内の水分が凍結してその体積を膨脹させる。ま
た、中空部２の内壁は、充填された液化ガス４の気化に
よるガスの圧力によって加圧され、加圧状態に保持され
るので、中空部２の内壁に亀裂６が発生する。
【００１１】中空部２の圧力が減少した後に蓋部材５を
外して、図３に示されるように、中空部２内に上部開口
３から注水して中空部２の内壁に発生した亀裂６に水７
を浸透させる浸水工程を行う。
外して、図３に示されるように、中空部２内に上部開口
３から注水して中空部２の内壁に発生した亀裂６に水７
を浸透させる浸水工程を行う。
【００１２】そして、図４に示されるように、再び上部
開口３から液体窒素等の液化ガス４を充填する液化ガス
充填工程を行い、続いて、図５に示されるように、上部
開口３を蓋部材５で密閉する加圧保持工程を行う。
開口３から液体窒素等の液化ガス４を充填する液化ガス
充填工程を行い、続いて、図５に示されるように、上部
開口３を蓋部材５で密閉する加圧保持工程を行う。
【００１３】これにより、亀裂６に浸透した水７が凍結
され体積を膨脹させるとともに、中空部２内が気化ガス
の圧力によって加圧状態に保持されるので、亀裂６が増
加成長する。
され体積を膨脹させるとともに、中空部２内が気化ガス
の圧力によって加圧状態に保持されるので、亀裂６が増
加成長する。
【００１４】そして、上記の液化ガス充填工程、加圧保
持工程、浸水工程を繰り返し行うことにより、亀裂６を
増加成長せしめて鉄筋コンクリート製中空円筒杭１を破
壊する。
持工程、浸水工程を繰り返し行うことにより、亀裂６を
増加成長せしめて鉄筋コンクリート製中空円筒杭１を破
壊する。
【００１５】このようにして鉄筋コンクリート製中空円
筒杭１を破壊するので、騒音等の公害は発生せず、しか
も、鉄筋コンクリート製中空円筒杭１を地中から露出さ
せることなく破壊できる。
筒杭１を破壊するので、騒音等の公害は発生せず、しか
も、鉄筋コンクリート製中空円筒杭１を地中から露出さ
せることなく破壊できる。
【００１６】図６は、鉄筋コンクリート製中空円筒杭１
の中空部２の容積を少なくするために、炭素鋼等からな
る空間減容体１０を挿入した本発明の第２実施例を示す
もので、鉄筋コンクリート製中空円筒杭１の中空部２に
充填される液化ガス４や水７の使用量を低減することが
できる。
の中空部２の容積を少なくするために、炭素鋼等からな
る空間減容体１０を挿入した本発明の第２実施例を示す
もので、鉄筋コンクリート製中空円筒杭１の中空部２に
充填される液化ガス４や水７の使用量を低減することが
できる。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鉄筋コン
クリート製中空円筒杭の破壊方法は、鉄筋コンクリート
製中空円筒杭の中空部内に低温液化ガスを充填し、次い
で中空部開口を密閉して鉄筋コンクリート製中空円筒杭
を冷却するとともに、中空部内を液化ガスの気化による
ガスで加圧保持して、鉄筋コンクリート製中空円筒杭壁
面に亀裂を生じさせ、さらに中空部内の圧力が減少した
後に中空部内に注水して亀裂に水を浸透せしめ、再び鉄
筋コンクリート製中空円筒杭の中空部内に低温液化ガス
を充填し、次いで中空部開口を密閉して水を凍結させる
とともに、中空部内を液化ガスの気化によるガスで加圧
保持し、これを繰返し行うことにより、亀裂を増加成長
させて鉄筋コンクリート製中空円筒杭を破壊するので、
鉄筋コンクリート製中空円筒杭を地中から露出すること
なく無公害、無騒音で破壊できる。
クリート製中空円筒杭の破壊方法は、鉄筋コンクリート
製中空円筒杭の中空部内に低温液化ガスを充填し、次い
で中空部開口を密閉して鉄筋コンクリート製中空円筒杭
を冷却するとともに、中空部内を液化ガスの気化による
ガスで加圧保持して、鉄筋コンクリート製中空円筒杭壁
面に亀裂を生じさせ、さらに中空部内の圧力が減少した
後に中空部内に注水して亀裂に水を浸透せしめ、再び鉄
筋コンクリート製中空円筒杭の中空部内に低温液化ガス
を充填し、次いで中空部開口を密閉して水を凍結させる
とともに、中空部内を液化ガスの気化によるガスで加圧
保持し、これを繰返し行うことにより、亀裂を増加成長
させて鉄筋コンクリート製中空円筒杭を破壊するので、
鉄筋コンクリート製中空円筒杭を地中から露出すること
なく無公害、無騒音で破壊できる。
【図１】 液化ガス充填工程を示す断面図である。
【図２】 加圧保持工程を示す断面図である。
【図３】 浸水工程を示す断面図である。
【図４】 液化ガス充填工程を示す断面図である。
【図５】 加圧保持工程を示す断面図である。
【図６】 第２実施例を示す断面図である。
１…鉄筋コンクリート製中空円筒杭、２…中空部、３…
上部開口、４…液化ガス、５…蓋部材、６…亀裂、７…
水
上部開口、４…液化ガス、５…蓋部材、６…亀裂、７…
水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高池 明 神奈川県川崎市幸区塚越四丁目320番地 日本酸素株式会社内 (72)発明者 福丸 恵治 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目６番15号 株 式会社フジタ内
Claims (1)
- 【請求項１】 鉄筋コンクリート製中空円筒杭の中空部
内に低温液化ガスを充填する液化ガス充填工程、次いで
中空部開口を密閉して鉄筋コンクリート製中空円筒杭を
冷却するとともに、中空部内を液化ガスの気化によるガ
スで加圧保持する冷却加圧保持工程、さらに中空部内の
圧力が減少した後に中空部内に注水して鉄筋コンクリー
ト製中空円筒杭壁内に水を浸透せしめる浸水工程をこの
工程順序にしたがって繰返し行うことを特徴とする鉄筋
コンクリート製中空円筒杭の破壊方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02279893A JP3234960B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 鉄筋コンクリート製中空円筒杭の破壊方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02279893A JP3234960B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 鉄筋コンクリート製中空円筒杭の破壊方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06235266A true JPH06235266A (ja) | 1994-08-23 |
| JP3234960B2 JP3234960B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=12092710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02279893A Expired - Fee Related JP3234960B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 鉄筋コンクリート製中空円筒杭の破壊方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3234960B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007211533A (ja) * | 2006-02-10 | 2007-08-23 | Land Creative:Kk | 地中構造物の除去方法 |
-
1993
- 1993-02-10 JP JP02279893A patent/JP3234960B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007211533A (ja) * | 2006-02-10 | 2007-08-23 | Land Creative:Kk | 地中構造物の除去方法 |
| JP4602919B2 (ja) * | 2006-02-10 | 2010-12-22 | 株式会社ランド・クリエイティブ | 地中構造物の除去方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3234960B2 (ja) | 2001-12-04 |
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| Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
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