JPH06235180A - 抄紙機用耳切りノズル - Google Patents

抄紙機用耳切りノズル

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JPH06235180A
JPH06235180A JP2044393A JP2044393A JPH06235180A JP H06235180 A JPH06235180 A JP H06235180A JP 2044393 A JP2044393 A JP 2044393A JP 2044393 A JP2044393 A JP 2044393A JP H06235180 A JPH06235180 A JP H06235180A
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JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
paper
width
cutting
edge
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2044393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yamada
建治 山田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH06235180A publication Critical patent/JPH06235180A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抄紙機において、水噴射式耳切りノズルで紙
原料を切断する際、多品種・小ロットの抄紙に対応して
抄紙条件が度々変更される場合でも、ノズルを組み換え
ることなく適正な切断幅を得られるようにする。 【構成】 本発明では、上記目的を達成するために、湿
紙切断用圧力水を噴出するノズルの噴出口の断面形状を
長穴にしたノズルと、該ノズルを長穴の軸線を中心に回
動させる手段とを設けてなることを特徴とする抄紙機用
耳切りノズルを採用することにより、長穴の短軸の幅か
ら、長軸の幅の範囲で湿紙切断幅を変えることができる
ようにすることにより、ノズルの組み換えを行わなくて
も適正な切断幅が得られるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ上で紙層を形成
し搬送される紙原料を、所定の紙幅に切断する抄紙機用
耳切りノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に抄紙機は走行するワイヤ上で紙層
を形成するワイヤパート、湿紙から水分を除去するプレ
スパートおよびドライヤパートの各部から構成され、紙
は順次これらの一連の工程を経ることにより抄造されて
いる。図5に従来の耳切りノズルの構造図を示し、
(a)はノズル先端正面図、(b)は側面図である。図
6に従来のノズルチップの形状を示し、(a)はノズル
正面図、(b)は断面図である。図7にワイヤパートで
の最終工程に設置されている耳切り装置の構成図を示
す。これらの図に基づき耳切り工程について説明する。
図7に示す通り、ワイヤパートの最終工程には耳切りノ
ズル21が2または3組の対(図7では2対)になっ
て、湿紙を所定の紙幅に切断できるよう、ワイヤ12の
幅方向両端付近に配設されている。該耳切りノズルから
は図示されないポンプで昇圧された高圧水6が噴射され
る。この噴射された水6の力により、前工程においてワ
イヤ12上で紙層を形成し搬送されてきた紙原料3の両
端の耳切りを行い、所定の紙幅に切断する。所定の紙幅
に切断された紙原料3はクーチロール23を経てピック
アップロール25によりフェルト24側に取り上げら
れ、耳切り後不要になった両端は図示されていないクー
チピットに回収される。
【0003】耳切りノズル21は、先にも述べたとお
り、一般に2対あるいは3対の合計4本以上が並んで配
設されており、1個のノズルが作動中に目詰まり等を生
じて作動不良になった場合のバックアップ、あるいは1
個のノズルでは切断できない場合は2個目のノズルを用
いて同一位置を切断し、切断が確実に行われるようにし
てある。ところで、厚物湿紙の場合、切断幅(水流幅)
が狭いと切断が充分に行われず、切断不良が発生するこ
とがある。逆に薄物湿紙の場合、切断幅(水流幅)が広
すぎると、紙原料3の切断部分が紙粉として跳ね返り、
ノズル噴出口の目詰まりの原因になったり、切断後の紙
原料3に紙粉が飛び散るなどのトラブルの原因になるこ
とがある。このため、1台の抄紙機で厚さを変えたり、
抄紙速度を変える等、多品種を小ロットで抄紙する場
合、抄紙条件により、切断幅(ノズル幅)を変える必要
がある。現在採用しているノズル21は、図5に示すと
おり、ノズルボティー21aにノズルチップ22が内蔵
された構造になっている。ノズルチップ22は数種準備
され、図6に示すような形状で、それぞれに穴径dを少
しづつ変えた小径(0.2〜0.6φ)の丸穴22aが
あけられており、抄紙条件により適切な穴径を持つノズ
ルチップに取り替え、切断幅を調整している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に抄紙機は同一原
料、坪量および速度等の一品種を抄紙する場合と、多品
種・小ロット生産する場合があり、抄物によって抄紙条
件は異なる。多品種・小ロット生産の場合、その都度抄
紙条件の設定換えが必要である。
【0005】その際、特に注意を要するものの一つに耳
切りノズルの選定がある。耳切りノズルにより切断幅を
適正なものにするため、高坪量の抄紙の場合はノズル径
の大きいものを、低坪量の抄紙の場合はノズル径の小さ
いものを選定し、その都度組み替えをする必要があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために、湿紙切断用圧力水を噴出するノズルの
噴出口の断面形状を長穴にしたノズルと、該ノズルを長
穴の軸線を中心に回動させる手段とを設けてなることを
特徴とする抄紙機用耳切りノズルを提供するものであ
る。
【0007】
【作用】本発明の、ノズル穴を長穴にした耳切りノズル
を採用することにより、長穴を有するノズルを、その長
穴の軸線を中心に回転させて、長穴の中心線を抄紙方向
に合わせた場合の切断幅を最小、90度回転させた場合
の切断幅を最大として、その範囲内で、回転角をノズル
回転手段を用いて任意に制御することにより、適正な切
断幅を設定することができる。
【0008】
【実施例】以下図面により本発明の実施例について説明
する。図1は本発明の実施例に係わるノズルの構造図を
示し、(a)はノズル先端正面図、(b)は側面図であ
る。図2は長穴を採用したノズルチップの形状を示し、
(a)はノズル正面図、(b)は断面図である。本図で
は、長穴2aの形状として、短軸側の幅がd、長軸側の
幅が3dの場合を示しているが、この寸法は任意に設定
可能である。図3はノズルの穴形状を長穴にした時、ノ
ズルの向きにより切断幅が変化する機能を説明した図で
ある。図4はノズルを回転させるための回転摺動機構の
構成図である。
【0009】耳切り装置の機構は、ノズルの穴形状が違
うだけで、基本的には従来のものと同じであるので、耳
切り装置の構成は、図7と同じで、ノズルの符号21を
1に変更して理解すれば良い。
【0010】図1(b)に示すとおり、ノズル1はノズ
ルボディー1aとノズルチップ2の2つの部品で構成さ
れている。ノズルボディー1aはステンレス製の円筒形
で、入側は取付け用ネジ1bを有し、出側は高圧水噴射
口1cが施工され、その高圧水噴射口1cの上にセラミ
ック製のノズルチップ2が内蔵されている。該ノズルチ
ップ2は、本実施例の場合、図2に示す通り幅d、長さ
3dの長穴2aを有している。尚、ノズル取付け用ネジ
1bをねじ込むため、ノズルボディー1aには、スパナ
等を受け回転させるための切り欠き1dが加工されてい
る。
【0011】回転摺動機構の構成を図4により説明す
る。図1で説明したノズル1を先端に取り付けた導水管
4bは、カップリング8を介して導水管4aに締結され
ており、摺動面11で回転できる構造になっている。摺
動面はOリング9でシールされている。
【0012】導水管4bは、該導水管4bに取り付けた
ピン10を介してポジショナ付エアシリンダ7に繋がれ
ている。該ポジション付エアシリンダ7は、導水管4a
または図示されていない適当な場所に設置されている。
【0013】ポジショナ付エアシリンダ7の直線運動
が、導水管4bに取り付けたピン10を介して、導水管
4bの回転運動に変換されて伝達される。このポジショ
ナ付エアシリンダ7の直線運動は、図示しない制御装置
により、自動で操作できるようになっている。この場
合、回転角は90度あれば充分である。
【0014】さて、高圧水6は導水管4a、4bを通
り、フィルタ5でゴミ除去後、ノズル1に導かれ、紙原
料3に向けて噴射され、紙原料3は所定の幅に切断され
る。
【0015】この時、切断部の状況を観察し、必要に応
じて手動またはポジショナ付エアシリンダ7でノズル1
を回転させて、坪量(抄紙条件)にあった適正な切断幅
になるよう調整することができる。
【0016】この機能について、図3により説明する。
図3において、抄紙方向が下方から上方に向かって行わ
れている場合を考える。
【0017】図3(a)に示す通り、長穴2aの長軸側
中心線を抄紙方向すなわち図面の上下方向に合わせる
と、切断幅13aは、長穴2aの短軸側の幅に一致す
る。
【0018】これを基点にノズル1を長穴2aの軸線を
中心にθだけ回転すると、図3(b)のようになり、抄
紙方向に対する切断幅は13bとなる。切断幅13bは
回転角θが大きくなるにつれ連続的に大きくなる。ノズ
ル1が90度回った時切断幅は最大になり、その時の切
断幅13cは図3(c)に示す通り、長穴2aの長軸側
の幅に一致する。
【0019】上記の通り、ノズル回転角θを変えること
により、切断幅13bは適正な切断幅になるよう任意に
設定できるので、ノズルを交換することなく、抄紙条件
に合った適正な切断幅を得ることができるようになる。
【0020】以上、本発明の実施例を具体的に説明した
が、この実施例に示す通り、多品種・小ロット生産の場
合でも、ノズル1を取り替えることなく、ポジショナ付
エアシリンダ7を制御してノズル1を回転させることに
より、任意に適正な切削幅を得ることができるようにな
った。
【0021】尚、本発明における材質、回転角度、回転
軸、長穴の寸法等は、上記実施例に限定されるものでは
なく、長穴を回転することにより、抄紙方向に切断幅を
変更できる機構であれば、同じような効果を得ることが
可能である。
【0022】また、回動装置はポジショナ付エアシリン
ダに限定されるものではなく、サーボモータやその他の
回動手段でノズルの回転角を制御すれば、同じ効果を得
ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の抄紙機用耳
切りノズルによれば、長穴を有した1つのノズルで、小
切断幅から大切断幅までの役目を果たことができるた
め、多品種・小ロットの抄紙機において、抄紙条件が代
わってもノズル交換の必要がなく、運転中に切れ具合を
観察しながら切断幅を変えてやることで常に適正な切断
幅に調整することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わるノズルの概略の構造図
を示し、(a)はノズル先端正面図、(b)は側面図で
ある。
【図2】本発明の実施例に係わる長穴を有するノズルチ
ップの形状を示し、(a)はノズル正面図、(b)は断
面図である。
【図3】本発明の実施例に係わる長穴を有するノズルの
場合に、ノズルの向きにより切断幅が変化する機能を説
明した図である。
【図4】本発明の実施例に係わる長穴を有するノズルを
回転させるための回転摺動機構の構成図である。
【図5】従来の耳切りノズルの構造を示し、(a)はノ
ズル先端正面図、(b)は側面図である。
【図6】従来のノズルチップの形状を示し、(a)はノ
ズル正面図、(b)は断面図である。
【図7】従来からワイヤパートの最終工程に設置されて
いる耳切り装置の構成図を示す。
【符号の説明】
1 ノズル 2 ノズルチップ(長穴) 3 紙原料 4a導水管 4b導水管 5 フィルタ 6 高圧水(噴射ジェット) 7 ポジショナ付エアシリンダ 8 カップリング 9 Oリング 10 ピン 11 摺動面 12 ワイヤ 13a切断幅(最小時) 13b切断幅(θにより任意に設定可能) 13c切断幅(最大時)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿紙切断用圧力水を噴出するノズルの噴
    出口の断面形状を長穴にしたノズルと、該ノズルを長穴
    の軸線を中心に回動させる手段とを設けてなることを特
    徴とする抄紙機用耳切りノズル。
JP2044393A 1993-02-09 1993-02-09 抄紙機用耳切りノズル Withdrawn JPH06235180A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2044393A JPH06235180A (ja) 1993-02-09 1993-02-09 抄紙機用耳切りノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2044393A JPH06235180A (ja) 1993-02-09 1993-02-09 抄紙機用耳切りノズル

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Publication Number Publication Date
JPH06235180A true JPH06235180A (ja) 1994-08-23

Family

ID=12027197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2044393A Withdrawn JPH06235180A (ja) 1993-02-09 1993-02-09 抄紙機用耳切りノズル

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JP (1) JPH06235180A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0731211A1 (de) * 1995-02-24 1996-09-11 Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH Strahleinrichtung
EP1130158A2 (de) * 1995-02-24 2001-09-05 Voith Paper Patent GmbH Spitzenschneider

Cited By (4)

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