JPH06235121A - 消臭性複合繊維及びその製造方法 - Google Patents
消臭性複合繊維及びその製造方法Info
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- JPH06235121A JPH06235121A JP4602093A JP4602093A JPH06235121A JP H06235121 A JPH06235121 A JP H06235121A JP 4602093 A JP4602093 A JP 4602093A JP 4602093 A JP4602093 A JP 4602093A JP H06235121 A JPH06235121 A JP H06235121A
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- deodorant
- fiber
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- Artificial Filaments (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた消臭性能及び繊維強度を有する無着色
の消臭性複合繊維の提供。 【構成】 酸無水物基含有化合物を含む消臭性組成物を
0.1〜5重量%含有する熱可塑性重合体と、消臭性組
成物を含有しないポリオレフィン樹脂とからなる消臭性
複合繊維。
の消臭性複合繊維の提供。 【構成】 酸無水物基含有化合物を含む消臭性組成物を
0.1〜5重量%含有する熱可塑性重合体と、消臭性組
成物を含有しないポリオレフィン樹脂とからなる消臭性
複合繊維。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消臭性複合繊維及びそ
の製造方法、さらに詳しくは優れた消臭性能及び繊維強
度を有する無着色の消臭性複合繊維及びその製造方法に
関する。
の製造方法、さらに詳しくは優れた消臭性能及び繊維強
度を有する無着色の消臭性複合繊維及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生活レベルの向上に伴って工業的
に発生する悪臭のみならず、日常生活に密着した様々な
悪臭が問題とされることが多くなってきている。これら
の悪臭の主成分はアンモニア、アミン類、硫化水素やメ
ルカプタン類であるといわれている。これら日常生活の
悪臭を除去する製品が多く提案されているが、中でも消
臭性能を付与した繊維がふとん綿などの寝具類、衛生材
料、カーペット、カーテン及び各種フィルター類などに
使用され、その応用範囲の広いことから注目されてい
る。
に発生する悪臭のみならず、日常生活に密着した様々な
悪臭が問題とされることが多くなってきている。これら
の悪臭の主成分はアンモニア、アミン類、硫化水素やメ
ルカプタン類であるといわれている。これら日常生活の
悪臭を除去する製品が多く提案されているが、中でも消
臭性能を付与した繊維がふとん綿などの寝具類、衛生材
料、カーペット、カーテン及び各種フィルター類などに
使用され、その応用範囲の広いことから注目されてい
る。
【0003】消臭性能を付与した繊維としては、消臭性
組成物を付着又は含有させた繊維が知られている。例え
ば、鉄化合物を含有する消臭性ポリエステル繊維(特開
昭62−223318号公報)、金属フタロシアニン化
合物をセルロース繊維、ポリアミド繊維などに担持した
消臭性繊維(特開昭61−258077号公報、特開昭
61−258078号公報)などが挙げられる。しか
し、消臭性組成物を付着又は含有させた繊維は加工時に
着色や発泡などの問題を起こす。
組成物を付着又は含有させた繊維が知られている。例え
ば、鉄化合物を含有する消臭性ポリエステル繊維(特開
昭62−223318号公報)、金属フタロシアニン化
合物をセルロース繊維、ポリアミド繊維などに担持した
消臭性繊維(特開昭61−258077号公報、特開昭
61−258078号公報)などが挙げられる。しか
し、消臭性組成物を付着又は含有させた繊維は加工時に
着色や発泡などの問題を起こす。
【0004】消臭材そのものを紡糸した繊維として、例
えば、不飽和カルボン酸とエチレンとの共重合体を紡糸
した繊維(特開昭62−179464号公報)などが知
られているが、消臭剤そのものを紡糸した繊維は、繊維
の強度が低く、実用的でない。消臭剤を鞘部分に5〜1
5重量%含有する芯鞘型の消臭性複合繊維(特開平1−
92414号公報)が知られている。しかし、この繊維
は消臭剤の添加量が多く経済性に問題があり、その対策
として多孔質化が提案されているが多孔質化のための処
理工程が煩雑である。
えば、不飽和カルボン酸とエチレンとの共重合体を紡糸
した繊維(特開昭62−179464号公報)などが知
られているが、消臭剤そのものを紡糸した繊維は、繊維
の強度が低く、実用的でない。消臭剤を鞘部分に5〜1
5重量%含有する芯鞘型の消臭性複合繊維(特開平1−
92414号公報)が知られている。しかし、この繊維
は消臭剤の添加量が多く経済性に問題があり、その対策
として多孔質化が提案されているが多孔質化のための処
理工程が煩雑である。
【0005】また、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物
系重合体を含有する熱可塑性重合体とポリエステル樹脂
とを複合紡糸してなる脱臭性ポリエステル複合繊維が知
られている(特開平3−90620号公報)。この複合
繊維は、優れた消臭性能及び繊維強度を有するが、複合
紡糸する際に、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物系重
合体の一部がポリエステル樹脂と反応し、着色や異臭を
生じるという問題点を有している。
系重合体を含有する熱可塑性重合体とポリエステル樹脂
とを複合紡糸してなる脱臭性ポリエステル複合繊維が知
られている(特開平3−90620号公報)。この複合
繊維は、優れた消臭性能及び繊維強度を有するが、複合
紡糸する際に、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物系重
合体の一部がポリエステル樹脂と反応し、着色や異臭を
生じるという問題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た消臭性能及び繊維強度を有する無着色の消臭性複合繊
維及び紡糸性の良好な該複合繊維の製造方法を提供する
ことにある。本発明者等は、この目的を達成すべく鋭意
研究した結果、特定の化合物を含む消臭性組成物を含有
する熱可塑性重合体と、該消臭性組成物を含有しないポ
リオレフィン樹脂とを複合紡糸すれば、本目的を達成で
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
た消臭性能及び繊維強度を有する無着色の消臭性複合繊
維及び紡糸性の良好な該複合繊維の製造方法を提供する
ことにある。本発明者等は、この目的を達成すべく鋭意
研究した結果、特定の化合物を含む消臭性組成物を含有
する熱可塑性重合体と、該消臭性組成物を含有しないポ
リオレフィン樹脂とを複合紡糸すれば、本目的を達成で
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、酸無水
物基含有化合物を含む消臭性組成物を0.1〜5重量%
含有する熱可塑性重合体と、該消臭性組成物を含有しな
いポリオレフィン樹脂とからなることを特徴とする消臭
性複合繊維にある。
物基含有化合物を含む消臭性組成物を0.1〜5重量%
含有する熱可塑性重合体と、該消臭性組成物を含有しな
いポリオレフィン樹脂とからなることを特徴とする消臭
性複合繊維にある。
【0008】本発明の消臭性複合繊維に用いる消臭性組
成物は、酸無水物基含有化合物を含むものである。酸無
水物基含有化合物の具体例としては、α,β−不飽和ジ
カルボン酸無水物、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物
系重合体、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物とオレフ
ィン類との反応付加物及びこれらの誘導体を挙げること
ができる。
成物は、酸無水物基含有化合物を含むものである。酸無
水物基含有化合物の具体例としては、α,β−不飽和ジ
カルボン酸無水物、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物
系重合体、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物とオレフ
ィン類との反応付加物及びこれらの誘導体を挙げること
ができる。
【0009】α,β−不飽和ジカルボン酸無水物として
は、例えば無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シト
ラコン酸などが挙げられる。特に、反応性、経済性など
の点から、無水マレイン酸が好適である。
は、例えば無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シト
ラコン酸などが挙げられる。特に、反応性、経済性など
の点から、無水マレイン酸が好適である。
【0010】α,β−不飽和ジカルボン酸無水物系重合
体は、重合体中にα,β−不飽和ジカルボン酸無水物単
位を有する重合体であり、α,β−不飽和ジカルボン酸
無水物の単独重合もしくは共重合、又はα,β−不飽和
ジカルボン酸無水物とこれと共重合可能なモノマーとの
共重合によって得られる。
体は、重合体中にα,β−不飽和ジカルボン酸無水物単
位を有する重合体であり、α,β−不飽和ジカルボン酸
無水物の単独重合もしくは共重合、又はα,β−不飽和
ジカルボン酸無水物とこれと共重合可能なモノマーとの
共重合によって得られる。
【0011】α,β−不飽和ジカルボン酸無水物と共重
合可能なモノマーとしては、例えばスチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族オレフィン;
エチレン、プロピレン、イソブテン、ブテンなどの脂肪
族オレフィン;シクロペンテン、シクロヘキセン、シク
ロオクテンなどの環状オレフィン;アクリル酸、メタク
リル酸などのエチレン性不飽和カルボン酸;アクリル酸
エチル、メタクリル酸メチルなどのエチレン性不飽和カ
ルボン酸エステル;アクリロニトリル、メタクリロニト
リルなどのエチレン性不飽和ニトリル;塩化ビニルなど
のハロゲン化ビニル;酢酸ビニルなどのカルボン酸ビニ
ル;メチルビニルエーテルなどのビニルエーテル;ビニ
ルスルホン酸、p−スチレンスルホン酸などのエチレン
性不飽和スルホン酸;などを挙げることができる。
合可能なモノマーとしては、例えばスチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族オレフィン;
エチレン、プロピレン、イソブテン、ブテンなどの脂肪
族オレフィン;シクロペンテン、シクロヘキセン、シク
ロオクテンなどの環状オレフィン;アクリル酸、メタク
リル酸などのエチレン性不飽和カルボン酸;アクリル酸
エチル、メタクリル酸メチルなどのエチレン性不飽和カ
ルボン酸エステル;アクリロニトリル、メタクリロニト
リルなどのエチレン性不飽和ニトリル;塩化ビニルなど
のハロゲン化ビニル;酢酸ビニルなどのカルボン酸ビニ
ル;メチルビニルエーテルなどのビニルエーテル;ビニ
ルスルホン酸、p−スチレンスルホン酸などのエチレン
性不飽和スルホン酸;などを挙げることができる。
【0012】α,β−不飽和ジカルボン酸無水物系重合
体は、公知の懸濁重合法、溶液重合法、乳化重合法など
で得られる。重合条件は特に限定されない。例えば、有
機溶剤にα,β−不飽和ジカルボン酸無水物及びこれと
共重合可能な他の単量体を溶解し、重合開始剤の存在下
に、昇温して重合する方法;α,β−不飽和ジカルボン
酸無水物及びこれと共重合可能な他の単量体を懸濁安定
剤を含む水に分散させ、重合開始剤の存在下に昇温して
重合する方法などにより得られる。重合開始剤として
は、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド等が用いられ
る。また、懸濁安定剤としては、セルロース、ポリビニ
ルアルコール等が用いられる。
体は、公知の懸濁重合法、溶液重合法、乳化重合法など
で得られる。重合条件は特に限定されない。例えば、有
機溶剤にα,β−不飽和ジカルボン酸無水物及びこれと
共重合可能な他の単量体を溶解し、重合開始剤の存在下
に、昇温して重合する方法;α,β−不飽和ジカルボン
酸無水物及びこれと共重合可能な他の単量体を懸濁安定
剤を含む水に分散させ、重合開始剤の存在下に昇温して
重合する方法などにより得られる。重合開始剤として
は、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド等が用いられ
る。また、懸濁安定剤としては、セルロース、ポリビニ
ルアルコール等が用いられる。
【0013】α,β−不飽和ジカルボン酸無水物系重合
体は、その分子量が400〜500,000、特に90
0〜300,000の範囲のものが好適である。
体は、その分子量が400〜500,000、特に90
0〜300,000の範囲のものが好適である。
【0014】次に、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物
とオレフィン類との反応付加物としては、例えば、ディ
ールス−アルダー反応付価物やエン反応付加物などが挙
げられる。α,β−不飽和ジカルボン酸無水物とディー
ルス−アルダー反応させるオレフィン類は、分子中に炭
素−炭素不飽和結合を少なくとも2個有するものであ
る。例えばブタジエン、イソプレン、ピペリレンなどの
鎖状共役ジオレフィン;1,3,5−ヘキサトリエンな
どの鎖状トリオレフィン;シクロペンタジエンなどの環
状共役ジオレフィン、スチレン、インデン、ナフタレン
などの芳香族化合物;ロジャー アダムス等、「オーガ
ニック・リアクションズ」第4巻、第1〜60頁(19
48年米国ジョンワイリーアンドサンズ社発行)に記載
されている化合物;などを挙げることができる。
とオレフィン類との反応付加物としては、例えば、ディ
ールス−アルダー反応付価物やエン反応付加物などが挙
げられる。α,β−不飽和ジカルボン酸無水物とディー
ルス−アルダー反応させるオレフィン類は、分子中に炭
素−炭素不飽和結合を少なくとも2個有するものであ
る。例えばブタジエン、イソプレン、ピペリレンなどの
鎖状共役ジオレフィン;1,3,5−ヘキサトリエンな
どの鎖状トリオレフィン;シクロペンタジエンなどの環
状共役ジオレフィン、スチレン、インデン、ナフタレン
などの芳香族化合物;ロジャー アダムス等、「オーガ
ニック・リアクションズ」第4巻、第1〜60頁(19
48年米国ジョンワイリーアンドサンズ社発行)に記載
されている化合物;などを挙げることができる。
【0015】α,β−不飽和ジカルボン酸無水物とエン
反応させるオレフィン類は、分子中に炭素−炭素不飽和
結合を少なくとも1個有するものである。これには例え
ばプロピレン、イソブテン、ブテン−1、ブテン−2、
ペンテン−1、ペンテン−2、2−メチルブテン−1、
あるいはエチレンやプロピレンなどの低級モノオレフィ
ンをチーグラー触媒などによって重合して得られた各種
のα−オレフィンなどの鎖状モノオレフィン;シクロペ
ンテン、シクロヘキセン、シクロオクテンなどの環状モ
ノオレフィン;1,4−ペンタジエン、1,4−シクロ
ヘキサジエンなどの鎖状もしくは環状の非共役ジオレフ
ィン;オレイン酸などの高級不飽和脂肪酸;ブタジエ
ン、イソプレン等の共役ジオレフィンを重合して得られ
る炭素−炭素不飽和結合を有する重合体及び前記のα,
β−不飽和ジカルボン酸無水物とディールス−アルダー
反応させるオレフィン類などを挙げることができる。
反応させるオレフィン類は、分子中に炭素−炭素不飽和
結合を少なくとも1個有するものである。これには例え
ばプロピレン、イソブテン、ブテン−1、ブテン−2、
ペンテン−1、ペンテン−2、2−メチルブテン−1、
あるいはエチレンやプロピレンなどの低級モノオレフィ
ンをチーグラー触媒などによって重合して得られた各種
のα−オレフィンなどの鎖状モノオレフィン;シクロペ
ンテン、シクロヘキセン、シクロオクテンなどの環状モ
ノオレフィン;1,4−ペンタジエン、1,4−シクロ
ヘキサジエンなどの鎖状もしくは環状の非共役ジオレフ
ィン;オレイン酸などの高級不飽和脂肪酸;ブタジエ
ン、イソプレン等の共役ジオレフィンを重合して得られ
る炭素−炭素不飽和結合を有する重合体及び前記のα,
β−不飽和ジカルボン酸無水物とディールス−アルダー
反応させるオレフィン類などを挙げることができる。
【0016】α,β−不飽和ジカルボン酸無水物とオレ
フィン類との反応付加物は、公知のディールス−アルダ
ー反応またはエン反応により得られる。反応条件は特に
限定されない。
フィン類との反応付加物は、公知のディールス−アルダ
ー反応またはエン反応により得られる。反応条件は特に
限定されない。
【0017】更に、酸無水物基含有化合物は、α,β−
不飽和ジカルボン酸無水物系重合体又はα,β−不飽和
ジカルボン酸無水物とオレフィン類との反応付加物か
ら、公知の反応によって誘導される誘導体であってもよ
い。誘導体の製造方法については特に制限はない。誘導
体の具体例としては、酸無水物基含有化合物中の炭素−
炭素不飽和結合部分の一部又は全部に水素を付加したも
の、酸無水物基の一部を加水分解、加アルコール分解、
中和等公知の反応により、カルボキシル基、エステル
基、アミド基、イミド基などにしたものなどを挙げるこ
とができる。
不飽和ジカルボン酸無水物系重合体又はα,β−不飽和
ジカルボン酸無水物とオレフィン類との反応付加物か
ら、公知の反応によって誘導される誘導体であってもよ
い。誘導体の製造方法については特に制限はない。誘導
体の具体例としては、酸無水物基含有化合物中の炭素−
炭素不飽和結合部分の一部又は全部に水素を付加したも
の、酸無水物基の一部を加水分解、加アルコール分解、
中和等公知の反応により、カルボキシル基、エステル
基、アミド基、イミド基などにしたものなどを挙げるこ
とができる。
【0018】酸無水物基含有化合物は、酸無水物基の含
有量が50meq/g以上、特に100meq/g以上
のものが好ましい。50meq/g未満では消臭性能が
充分ではない。
有量が50meq/g以上、特に100meq/g以上
のものが好ましい。50meq/g未満では消臭性能が
充分ではない。
【0019】本発明に用いる消臭性組成物には、さらに
銅化合物を含有させることが好ましい。銅化合物を含有
させることにより硫黄系悪臭の消臭性能を向上させるこ
とができる。含有させる銅化合物の量は、酸無水物基含
有化合物100重量部に対して、100重量部未満好ま
しくは0.05〜50重量部である。この銅化合物の量
が100重量部より多いと繊維形成時の紡糸性が悪くな
る。
銅化合物を含有させることが好ましい。銅化合物を含有
させることにより硫黄系悪臭の消臭性能を向上させるこ
とができる。含有させる銅化合物の量は、酸無水物基含
有化合物100重量部に対して、100重量部未満好ま
しくは0.05〜50重量部である。この銅化合物の量
が100重量部より多いと繊維形成時の紡糸性が悪くな
る。
【0020】用いる銅化合物は特に限定されず、無機酸
塩、有機酸塩、錯体、酸化物、水酸化物などの何れでも
よい。具体的には、硫酸銅、硝酸銅、塩化第一銅、塩化
第二銅、臭化第一銅、臭化第二銅、ヨウ化第一銅、炭酸
銅、シアン化銅、酸性リン酸銅、ピロリン酸銅、酢酸
銅、クエン酸第二銅、コハク酸銅、オレイン酸銅、ナフ
テン酸銅、グルコン酸銅、リンゴ酸銅、グリオキシル酸
銅、2−ケトグルタル酸銅、ピルビン酸銅、オキサロ酢
酸銅、銅クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、
銅クロロフィリンカリウム、フタロシアニン銅、銅ボル
フィリン、エチレンジアミン四酢酸銅、銅アセチルアセ
テート、水酸化第二銅、酸化第一銅、酸化第二銅などが
挙げられる。また、銅化合物として銅金属粉末を用いる
ことができる。これらの銅化合物は、1種又は2種以上
を組み合わせて用いることができる。
塩、有機酸塩、錯体、酸化物、水酸化物などの何れでも
よい。具体的には、硫酸銅、硝酸銅、塩化第一銅、塩化
第二銅、臭化第一銅、臭化第二銅、ヨウ化第一銅、炭酸
銅、シアン化銅、酸性リン酸銅、ピロリン酸銅、酢酸
銅、クエン酸第二銅、コハク酸銅、オレイン酸銅、ナフ
テン酸銅、グルコン酸銅、リンゴ酸銅、グリオキシル酸
銅、2−ケトグルタル酸銅、ピルビン酸銅、オキサロ酢
酸銅、銅クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、
銅クロロフィリンカリウム、フタロシアニン銅、銅ボル
フィリン、エチレンジアミン四酢酸銅、銅アセチルアセ
テート、水酸化第二銅、酸化第一銅、酸化第二銅などが
挙げられる。また、銅化合物として銅金属粉末を用いる
ことができる。これらの銅化合物は、1種又は2種以上
を組み合わせて用いることができる。
【0021】本発明の消臭性複合繊維には、必要に応じ
て、前述の成分以外に他の成分を含有させることができ
る。例えば、従来公知の脱臭剤、消臭剤、殺菌剤、抗菌
剤、防カビ剤、着色剤、防湿剤、吸湿剤、難燃剤、酸化
防止剤、帯電防止剤などが挙げられる。
て、前述の成分以外に他の成分を含有させることができ
る。例えば、従来公知の脱臭剤、消臭剤、殺菌剤、抗菌
剤、防カビ剤、着色剤、防湿剤、吸湿剤、難燃剤、酸化
防止剤、帯電防止剤などが挙げられる。
【0022】本発明消臭性複合繊維を構成する成分の
中、消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体は、上述し
た消臭性組成物を熱可塑性重合体に混合して得られるも
のである。熱可塑性重合体としては、繊維形成能があ
り、後述する消臭性組成物を含有しないポリオレフィン
樹脂と複合紡糸可能な重合体である。具体例としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン−1、ポリ
ペンテン−1、ポリ−3−メチルブテン−1、ポリ−4
−メチルペンテン−1、ポリスチレンなどのポリオレフ
ィン樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラ
ールなどのビニル重合体;ポリアクロニトリル;ポリア
クリルアミド;ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリ
ル酸エステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートなどのポリエステル;ポリウレタ
ン;ポリカーボネート;ヘキサメチレンジアミン−セバ
シン酸縮合重合体、ヘキサメチレンジアミン−アジピン
酸縮合重合体、ω−アミノウンデカン酸縮合重合体、ε
−カプロラクタム開環重合体などのポリアミドなどを挙
げることができる。これらの中、特にポリオレフィン樹
脂が好適である。熱可塑性重合体は、その分子量が4,
000〜1,000,000のものが好適に用いられ
る。
中、消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体は、上述し
た消臭性組成物を熱可塑性重合体に混合して得られるも
のである。熱可塑性重合体としては、繊維形成能があ
り、後述する消臭性組成物を含有しないポリオレフィン
樹脂と複合紡糸可能な重合体である。具体例としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン−1、ポリ
ペンテン−1、ポリ−3−メチルブテン−1、ポリ−4
−メチルペンテン−1、ポリスチレンなどのポリオレフ
ィン樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラ
ールなどのビニル重合体;ポリアクロニトリル;ポリア
クリルアミド;ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリ
ル酸エステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレートなどのポリエステル;ポリウレタ
ン;ポリカーボネート;ヘキサメチレンジアミン−セバ
シン酸縮合重合体、ヘキサメチレンジアミン−アジピン
酸縮合重合体、ω−アミノウンデカン酸縮合重合体、ε
−カプロラクタム開環重合体などのポリアミドなどを挙
げることができる。これらの中、特にポリオレフィン樹
脂が好適である。熱可塑性重合体は、その分子量が4,
000〜1,000,000のものが好適に用いられ
る。
【0023】熱可塑性重合体に含有させる消臭性組成物
の量は、熱可塑性重合体に対して、通常0.1〜5重量
%の範囲、好ましくは0.5〜4.5重量%である。含
有量が0.1重量%未満では消臭性能が十分に発揮され
ず、5重量%を超えると繊維強度が低下する。
の量は、熱可塑性重合体に対して、通常0.1〜5重量
%の範囲、好ましくは0.5〜4.5重量%である。含
有量が0.1重量%未満では消臭性能が十分に発揮され
ず、5重量%を超えると繊維強度が低下する。
【0024】前記消臭性組成物を熱可塑性重合体に含有
させる方法は特に限定されず、例えば、所定量の消臭性
組成物をヘンシェルミキサーなどを用いて熱可塑性重合
体とともに混合して分散する方法が挙げられる。なお、
消臭性組成物を熱可塑性重合体に含有させた後は、二軸
押出機などで、ペレットなどに調製することができる。
させる方法は特に限定されず、例えば、所定量の消臭性
組成物をヘンシェルミキサーなどを用いて熱可塑性重合
体とともに混合して分散する方法が挙げられる。なお、
消臭性組成物を熱可塑性重合体に含有させた後は、二軸
押出機などで、ペレットなどに調製することができる。
【0025】本発明において消臭性組成物を含有しない
ポリオレフィン樹脂とは、ポリオレフィン樹脂に消臭性
組成物を混合していないものである。ポリオレフィン樹
脂は、α−オレフィンあるいはその誘導体の重合体で、
繊維形成能があり、紡糸可能なものである。例えば、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン−1、ポリペ
ンテン−1、ポリ−3−メチルブテン−1、ポリ−4−
メチルペンテン−1、ポリスチレンなどを挙げることが
できる。特にポリエチレン、ポリプロピレンが好適であ
る。ポリオレフィン樹脂はその分子量が5,000〜
1,000,000のものが好適に用いられる。
ポリオレフィン樹脂とは、ポリオレフィン樹脂に消臭性
組成物を混合していないものである。ポリオレフィン樹
脂は、α−オレフィンあるいはその誘導体の重合体で、
繊維形成能があり、紡糸可能なものである。例えば、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン−1、ポリペ
ンテン−1、ポリ−3−メチルブテン−1、ポリ−4−
メチルペンテン−1、ポリスチレンなどを挙げることが
できる。特にポリエチレン、ポリプロピレンが好適であ
る。ポリオレフィン樹脂はその分子量が5,000〜
1,000,000のものが好適に用いられる。
【0026】本発明の消臭性複合繊維において、消臭性
組成物を含有する熱可塑性重合体又は消臭性組成物を含
有しないポリオレフィン樹脂に紫外線吸収性無機粒子を
含有させることが好ましい。紫外線吸収性無機粒子を含
有させることによって消臭性能及び繊維強度をさらに向
上させることができる。紫外線吸収性無機粒子として
は、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、三酸化タングステ
ン、酸化セリウムなどの金属酸化物又はその混晶物など
の粒子が挙げられる。紫外線吸収性無機粒子の量は、消
臭性組成物を含有する熱可塑性重合体又は消臭性組成物
を含有しないポリオレフィン樹脂に対して、10重量%
未満、好ましくは0.1〜5重量%である。10重量%
超では繊維の紡糸性が悪くなる。
組成物を含有する熱可塑性重合体又は消臭性組成物を含
有しないポリオレフィン樹脂に紫外線吸収性無機粒子を
含有させることが好ましい。紫外線吸収性無機粒子を含
有させることによって消臭性能及び繊維強度をさらに向
上させることができる。紫外線吸収性無機粒子として
は、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、三酸化タングステ
ン、酸化セリウムなどの金属酸化物又はその混晶物など
の粒子が挙げられる。紫外線吸収性無機粒子の量は、消
臭性組成物を含有する熱可塑性重合体又は消臭性組成物
を含有しないポリオレフィン樹脂に対して、10重量%
未満、好ましくは0.1〜5重量%である。10重量%
超では繊維の紡糸性が悪くなる。
【0027】本発明の消臭性複合繊維は、前記消臭性組
成物を含有する熱可塑性重合体と消臭性組成物を含有し
ないポリオレフィン樹脂とを複合紡糸することにより得
られる。本発明の消臭性複合繊維は、その複合形態には
限定はなく、バイメタル型、芯−鞘型、キドニー型、多
層接合型、マトリックス型などの何れであってもよい。
成物を含有する熱可塑性重合体と消臭性組成物を含有し
ないポリオレフィン樹脂とを複合紡糸することにより得
られる。本発明の消臭性複合繊維は、その複合形態には
限定はなく、バイメタル型、芯−鞘型、キドニー型、多
層接合型、マトリックス型などの何れであってもよい。
【0028】本発明の消臭性複合繊維は、消臭性組成物
を含有する熱可塑性重合体部分が外気に接触する複合形
態であるものが、消臭性能を十分に発揮させることがで
きるので好ましい。例えば、芯−鞘型の複合形態の場合
に、鞘部分が消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体か
らなるものであると、消臭性能が強く発揮される。
を含有する熱可塑性重合体部分が外気に接触する複合形
態であるものが、消臭性能を十分に発揮させることがで
きるので好ましい。例えば、芯−鞘型の複合形態の場合
に、鞘部分が消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体か
らなるものであると、消臭性能が強く発揮される。
【0029】本発明消臭性複合繊維の消臭性組成物を含
有する熱可塑性重合体/消臭性組成物を含有しないポリ
オレフィン樹脂の比率は、繊維断面の面積比率で、2/
8〜7/3である。2/8より小さいと消臭性能が低
く、7/3より大きいと紡糸性が悪化するとともに経済
性も悪くなる。
有する熱可塑性重合体/消臭性組成物を含有しないポリ
オレフィン樹脂の比率は、繊維断面の面積比率で、2/
8〜7/3である。2/8より小さいと消臭性能が低
く、7/3より大きいと紡糸性が悪化するとともに経済
性も悪くなる。
【0030】複合紡糸は、その紡糸方法については限定
はなく公知の方法が採用される。例えば2台以上の押出
機に消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体と消臭性組
成物を含有しないポリオレフィン樹脂とをそれぞれ仕込
み、これらを同時に複合紡糸口金から吐出して溶融紡糸
する方法、消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体と消
臭性組成物を含有しないポリオレフィン樹脂とをそれぞ
れ脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ケトンなどの
溶剤に溶かして、これを紡糸口金から吐出して乾式紡糸
する方法、又は消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体
と消臭性組成物を含有しないポリオレフィン樹脂とを乾
式紡糸方法と同様に溶剤に溶かして、これを脂肪族アル
コール又はケトン中に吐出して湿式紡糸する方法などに
よって行う。
はなく公知の方法が採用される。例えば2台以上の押出
機に消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体と消臭性組
成物を含有しないポリオレフィン樹脂とをそれぞれ仕込
み、これらを同時に複合紡糸口金から吐出して溶融紡糸
する方法、消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体と消
臭性組成物を含有しないポリオレフィン樹脂とをそれぞ
れ脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ケトンなどの
溶剤に溶かして、これを紡糸口金から吐出して乾式紡糸
する方法、又は消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体
と消臭性組成物を含有しないポリオレフィン樹脂とを乾
式紡糸方法と同様に溶剤に溶かして、これを脂肪族アル
コール又はケトン中に吐出して湿式紡糸する方法などに
よって行う。
【0031】複合紡糸する際、紡糸温度は通常140〜
300℃であり、紡糸速度は通常600〜3000m/
分である。紡糸後、必要に応じて延伸する。延伸は、そ
の延伸方法によって限定されず、例えば延伸撚糸機など
のような2個の回転数の異なるローラーを用いて行う。
延伸温度は通常60〜200℃であり、延伸倍率は通常
2.5〜4.5倍、巻き取り速度は通常600〜200
0m/分である。また、延伸する際、必要に応じて潤滑
剤を用いることができる。潤滑剤としては、例えば炭化
水素、ハロゲン化炭化水素、ニトロベンゼン、チオフェ
ン、アルコール、ケトン、エステル等が挙げられる。
300℃であり、紡糸速度は通常600〜3000m/
分である。紡糸後、必要に応じて延伸する。延伸は、そ
の延伸方法によって限定されず、例えば延伸撚糸機など
のような2個の回転数の異なるローラーを用いて行う。
延伸温度は通常60〜200℃であり、延伸倍率は通常
2.5〜4.5倍、巻き取り速度は通常600〜200
0m/分である。また、延伸する際、必要に応じて潤滑
剤を用いることができる。潤滑剤としては、例えば炭化
水素、ハロゲン化炭化水素、ニトロベンゼン、チオフェ
ン、アルコール、ケトン、エステル等が挙げられる。
【0032】
【発明の効果】本発明の消臭性複合繊維は、消臭性組成
物を含有させることによる紡糸性の低下及び繊維強度の
低下がなく、アンモニア、アミン、メルカプタンなどに
対して優れた消臭性能を有し、無着色であるので、単独
で又は他の繊維と混紡、交偏織して、各種の繊維製品と
することができる。
物を含有させることによる紡糸性の低下及び繊維強度の
低下がなく、アンモニア、アミン、メルカプタンなどに
対して優れた消臭性能を有し、無着色であるので、単独
で又は他の繊維と混紡、交偏織して、各種の繊維製品と
することができる。
【0033】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例及び比較例中の「部」及び
「%」は特に断りのない限り重量基準である。消臭性複
合繊維の評価方法を以下に説明する。 (消臭性能) アンモニア消臭率 繊維1gを内容量150mlの王冠付ガラス製アンプル
に入れ密栓した。次に500ppmのアンモニアを含む
空気でアンプル内を置換したのち、1時間毎にアンプル
内のアンモニアの量をガスクロマトグラフで定量して、
アンモニア減少量から消臭率を計算した。%で表示した
数値が高い方が優れている。
に説明する。なお、実施例及び比較例中の「部」及び
「%」は特に断りのない限り重量基準である。消臭性複
合繊維の評価方法を以下に説明する。 (消臭性能) アンモニア消臭率 繊維1gを内容量150mlの王冠付ガラス製アンプル
に入れ密栓した。次に500ppmのアンモニアを含む
空気でアンプル内を置換したのち、1時間毎にアンプル
内のアンモニアの量をガスクロマトグラフで定量して、
アンモニア減少量から消臭率を計算した。%で表示した
数値が高い方が優れている。
【0034】トリメチル消臭率 繊維1gを内容量150mlの王冠付ガラス製アンプル
に入れ密栓した。次に100ppmのトリメチルアミン
を含む空気でアンプル内を置換したのち、1時間毎にア
ンプル内のトリメチルアミンの量をガスクロマトグラフ
で定量して、トリメチルアミンの減少量から消臭率を計
算した。%で表示した数値が高い方が優れている。
に入れ密栓した。次に100ppmのトリメチルアミン
を含む空気でアンプル内を置換したのち、1時間毎にア
ンプル内のトリメチルアミンの量をガスクロマトグラフ
で定量して、トリメチルアミンの減少量から消臭率を計
算した。%で表示した数値が高い方が優れている。
【0035】メチルメルカプタン消臭率 繊維1gを内容量150mlの王冠付ガラス製アンプル
に入れ密栓した。次に100ppmのメチルメルカプタ
ンを含む空気でアンプル内を置換したのち、1時間毎に
アンプル内のメチルメルカプタンの量をガスクロマトグ
ラフで定量して、メチルメルカプタンの減少量から消臭
率を計算した。%で表示した数値が高い方が優れてい
る。
に入れ密栓した。次に100ppmのメチルメルカプタ
ンを含む空気でアンプル内を置換したのち、1時間毎に
アンプル内のメチルメルカプタンの量をガスクロマトグ
ラフで定量して、メチルメルカプタンの減少量から消臭
率を計算した。%で表示した数値が高い方が優れてい
る。
【0036】(繊維物性) 繊維強度及び伸度 JIS L 1013に準拠して測定した。強度及び伸
度の数値が大きい方が優れている。
度の数値が大きい方が優れている。
【0037】紡糸性 紡糸性を次の3段階で評価した。 ○:紡糸切れが5分間全く発生しない。 △:紡糸切れが5分間に1〜3回発生する。 ×:紡糸切れが頻繁に発生する。
【0038】着色 繊維の着色状態を目視で観察し、以下の基準で評価し
た。 ○:着色無し(消臭性組成物の色) ×:着色あり
た。 ○:着色無し(消臭性組成物の色) ×:着色あり
【0039】実施例1 熱可塑性重合体としてポリプロピレン(PP)(三菱油
化(株)製ポリプロピレン、MI30)99部と消臭性
組成物としてスチレン−無水マレイン酸モル比1/1共
重合体(ELF ATOCHEM社製、SMA1000
A)1部を30mmφの二軸押出機に入れて、220℃
で溶融ブレンドして、消臭性組成物を含有する熱可塑性
重合体を得た。
化(株)製ポリプロピレン、MI30)99部と消臭性
組成物としてスチレン−無水マレイン酸モル比1/1共
重合体(ELF ATOCHEM社製、SMA1000
A)1部を30mmφの二軸押出機に入れて、220℃
で溶融ブレンドして、消臭性組成物を含有する熱可塑性
重合体を得た。
【0040】次に、芯部用一軸押出機と鞘部用一軸押出
機とホール径0.5mmの芯−鞘型複合ノズルとからな
る芯−鞘型複合紡糸装置の鞘部用一軸押出機に前述の消
臭性組成物を含有する熱可塑性重合体を、芯部用一軸押
出機に消臭性組成物を含有しないポリオレフィン樹脂
(PP)(三菱油化(株)製 ポリプロピレン、MI3
0)をそれぞれ仕込み、吐出量を容量比率で鞘/芯=4
0/60にし、紡糸温度200℃、紡糸速度1200m
/分の条件で溶融紡糸した。紡糸後、延伸機を用いて、
ホットロール温度80℃、熱板温度120℃、延伸速度
900m/分の条件で延伸を行い75デニール/24フ
ィラメントの消臭性複合繊維を得た。この複合繊維の物
性及び消臭性能の評価結果を表1に示す。
機とホール径0.5mmの芯−鞘型複合ノズルとからな
る芯−鞘型複合紡糸装置の鞘部用一軸押出機に前述の消
臭性組成物を含有する熱可塑性重合体を、芯部用一軸押
出機に消臭性組成物を含有しないポリオレフィン樹脂
(PP)(三菱油化(株)製 ポリプロピレン、MI3
0)をそれぞれ仕込み、吐出量を容量比率で鞘/芯=4
0/60にし、紡糸温度200℃、紡糸速度1200m
/分の条件で溶融紡糸した。紡糸後、延伸機を用いて、
ホットロール温度80℃、熱板温度120℃、延伸速度
900m/分の条件で延伸を行い75デニール/24フ
ィラメントの消臭性複合繊維を得た。この複合繊維の物
性及び消臭性能の評価結果を表1に示す。
【0041】実施例2 実施例1において、消臭性組成物としてSMA1000
A4部、消臭性組成物を含有させる熱可塑性重合体とし
てポリプロピレン樹脂96部を用いた他は実施例1と同
じ方法で75デニール/24フィラメントの消臭性複合
繊維を得た。この複合繊維の物性及び消臭性能の評価結
果を表1に示す。
A4部、消臭性組成物を含有させる熱可塑性重合体とし
てポリプロピレン樹脂96部を用いた他は実施例1と同
じ方法で75デニール/24フィラメントの消臭性複合
繊維を得た。この複合繊維の物性及び消臭性能の評価結
果を表1に示す。
【0042】実施例3〜4 実施例2において、消臭性組成物としてスチレン−無水
マレイン酸モル比3/1共重合体(BLF ATOCH
EM社製 SMA3000A)(実施例3)及び2−メ
チルブテン−1−無水マレイン酸モル比1/1共重合体
(実施例4)を用いた他は実施例2と同じ方法で75デ
ニール/24フィラメントの消臭性複合繊維を得た。こ
れらの複合繊維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に
示す。
マレイン酸モル比3/1共重合体(BLF ATOCH
EM社製 SMA3000A)(実施例3)及び2−メ
チルブテン−1−無水マレイン酸モル比1/1共重合体
(実施例4)を用いた他は実施例2と同じ方法で75デ
ニール/24フィラメントの消臭性複合繊維を得た。こ
れらの複合繊維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に
示す。
【0043】実施例5 実施例2において、消臭性組成物を含有させる熱可塑性
重合体としてポリプロピレン樹脂の代わりにポリエチレ
ン樹脂(PE)(三菱油化(株)製 高密度ポリエチレ
ン)を用いた他は実施例2と同じ方法で75デニール/
24フィラメントの消臭性複合繊維を得た。この複合繊
維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に示す。
重合体としてポリプロピレン樹脂の代わりにポリエチレ
ン樹脂(PE)(三菱油化(株)製 高密度ポリエチレ
ン)を用いた他は実施例2と同じ方法で75デニール/
24フィラメントの消臭性複合繊維を得た。この複合繊
維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に示す。
【0044】実施例6 実施例2において、消臭性組成物を含有しないポリオレ
フィン樹脂としてポリプロピレン樹脂の代わりにポリエ
チレン樹脂(PE)(三菱油化(株)製 高密度ポリエ
チレン)を用いた他は実施例2と同じ方法で75デニー
ル/24フィラメントの消臭性複合繊維を得た。この複
合繊維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に示す。
フィン樹脂としてポリプロピレン樹脂の代わりにポリエ
チレン樹脂(PE)(三菱油化(株)製 高密度ポリエ
チレン)を用いた他は実施例2と同じ方法で75デニー
ル/24フィラメントの消臭性複合繊維を得た。この複
合繊維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に示す。
【0045】比較例1 実施例1において、消臭性組成物としてSMA1000
Aの代わりに活性炭パウダー(三菱油化(株)製 ダイ
ヤソープF−100)を用いた他は、同じ方法で複合紡
糸した。結果を表1に示した。このものは紡糸性が悪く
繊維は得られなかった。
Aの代わりに活性炭パウダー(三菱油化(株)製 ダイ
ヤソープF−100)を用いた他は、同じ方法で複合紡
糸した。結果を表1に示した。このものは紡糸性が悪く
繊維は得られなかった。
【0046】比較例2 ポリプロピレン樹脂96部とSMA1000A4部を3
0mmφの二軸押出機に入れて、220℃で溶融ブレン
ドして、消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体を得
た。次に一軸押出機とホール径0.5mmの紡糸ノズル
とからなる単繊維紡糸装置の一軸押出機に、前述の消臭
性組成物を含有する熱可塑性重合体を仕込み、紡糸温度
200℃、紡糸速度1200m/分の条件で溶融紡糸し
た。紡糸後、ホットロール温度80℃、熱板温度120
℃に設定し、延伸速度900m/分の条件で延伸を行い
75デニール/24フィラメントの繊維を得た。この繊
維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に示す。
0mmφの二軸押出機に入れて、220℃で溶融ブレン
ドして、消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体を得
た。次に一軸押出機とホール径0.5mmの紡糸ノズル
とからなる単繊維紡糸装置の一軸押出機に、前述の消臭
性組成物を含有する熱可塑性重合体を仕込み、紡糸温度
200℃、紡糸速度1200m/分の条件で溶融紡糸し
た。紡糸後、ホットロール温度80℃、熱板温度120
℃に設定し、延伸速度900m/分の条件で延伸を行い
75デニール/24フィラメントの繊維を得た。この繊
維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に示す。
【0047】比較例3 実施例1において、消臭性組成物を含有させなかった他
は、実施例1と同じ方法で複合繊維を得た。この複合繊
維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に示す。
は、実施例1と同じ方法で複合繊維を得た。この複合繊
維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に示す。
【0048】比較例4 実施例2において、消臭性組成物を含有しないポリオレ
フィン樹脂として、ポリプロピレン樹脂の代わりに極限
粘度0.63のポリエチレンテレフタレート(PET)
を用いた他は実施例2と同じ方法で複合繊維を得た。こ
の複合繊維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に示
す。
フィン樹脂として、ポリプロピレン樹脂の代わりに極限
粘度0.63のポリエチレンテレフタレート(PET)
を用いた他は実施例2と同じ方法で複合繊維を得た。こ
の複合繊維の物性及び消臭性能の評価結果を表1に示
す。
【0049】
【表1】
【0050】表1より、消臭性組成物として活性炭パウ
ダーを用いた場合(比較例1)では紡糸性が悪いため
に、繊維を製造することが困難であることがわかる。酸
無水物基含有化合物を含有する熱可塑性重合体を紡糸し
て単繊維にした場合(比較例2)では繊維強度及び伸度
が低くなることがわかる。また、ポリエステル樹脂と複
合紡糸した場合(比較例4)には、繊維が着色すること
がわかる。一方、本発明の実施例では、酸無水物基含有
化合物を含有する熱可塑性重合体とポリオレフィン樹脂
とを複合紡糸することによって、アンモニア、トリメチ
ルアミンに対して良好な消臭性能を有し、且つ繊維強度
及び伸度の大きい無着色の繊維が得られることがわか
る。
ダーを用いた場合(比較例1)では紡糸性が悪いため
に、繊維を製造することが困難であることがわかる。酸
無水物基含有化合物を含有する熱可塑性重合体を紡糸し
て単繊維にした場合(比較例2)では繊維強度及び伸度
が低くなることがわかる。また、ポリエステル樹脂と複
合紡糸した場合(比較例4)には、繊維が着色すること
がわかる。一方、本発明の実施例では、酸無水物基含有
化合物を含有する熱可塑性重合体とポリオレフィン樹脂
とを複合紡糸することによって、アンモニア、トリメチ
ルアミンに対して良好な消臭性能を有し、且つ繊維強度
及び伸度の大きい無着色の繊維が得られることがわか
る。
【0051】実施例7〜9 実施例2において、消臭性組成物として、SMA100
0Aの代わりに、表2に示す消臭性組成物を用いた他
は、実施例2と同じ方法で消臭性複合繊維を得た。これ
らの複合繊維の物性及び消臭性能評価の結果を表2に示
す。
0Aの代わりに、表2に示す消臭性組成物を用いた他
は、実施例2と同じ方法で消臭性複合繊維を得た。これ
らの複合繊維の物性及び消臭性能評価の結果を表2に示
す。
【0052】
【表2】
【0053】表2から、α,β−不飽和ジカルボン酸無
水物とオレフィン類との反応付加物を消臭性組成物とし
て用いた消臭性複合繊維は良好な消臭性能及び繊維強度
を有することがわかる。
水物とオレフィン類との反応付加物を消臭性組成物とし
て用いた消臭性複合繊維は良好な消臭性能及び繊維強度
を有することがわかる。
【0054】実施例10〜14 実施例2において、消臭性組成物として、SMA100
0A4部の代りにSMA1000Aと表3に示す銅化合
物及び配合比の消臭性組成物を用いた他は実施例2と同
じ方法で消臭性複合繊維を得た。これらの複合繊維の物
性及び消臭性能評価の結果を表3に示す。
0A4部の代りにSMA1000Aと表3に示す銅化合
物及び配合比の消臭性組成物を用いた他は実施例2と同
じ方法で消臭性複合繊維を得た。これらの複合繊維の物
性及び消臭性能評価の結果を表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】表3から、消臭性組成物として銅化合物を
併用したものを用いた場合、メルカプタンに対しても優
れた消臭性能及び繊維強度を有する消臭性複合繊維が得
られることがわかる。
併用したものを用いた場合、メルカプタンに対しても優
れた消臭性能及び繊維強度を有する消臭性複合繊維が得
られることがわかる。
【0057】実施例15〜19 実施例2において、消臭性組成物として、SMA100
0A4部の代りに(但し実施例15を除く)表4に示す
銅化合物及び配合比の消臭性組成物を用い、更に紫外線
吸収性無機粒子として表4に示す量の粒子径0.1μm
の二酸化チタンを熱可塑性重合体に配合したほかは実施
例2と同じ方法で消臭性複合繊維を得た。この繊維の物
性及び消臭性能評価の結果を表4に示す。
0A4部の代りに(但し実施例15を除く)表4に示す
銅化合物及び配合比の消臭性組成物を用い、更に紫外線
吸収性無機粒子として表4に示す量の粒子径0.1μm
の二酸化チタンを熱可塑性重合体に配合したほかは実施
例2と同じ方法で消臭性複合繊維を得た。この繊維の物
性及び消臭性能評価の結果を表4に示す。
【0058】
【表4】
【0059】表4から、紫外線吸収性無機粒子を配合す
ると消臭性複合繊維の消臭性能及び繊維強度が大きくな
ることがわかる。
ると消臭性複合繊維の消臭性能及び繊維強度が大きくな
ることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 光司 神奈川県川崎市川崎区夜光一丁目2番1号 日本ゼオン株式会社研究開発センター内
Claims (4)
- 【請求項1】 酸無水物基含有化合物を含む消臭性組成
物を0.1〜5重量%含有する熱可塑性重合体と、該消
臭性組成物を含有しないポリオレフィン樹脂とからなる
ことを特徴とする消臭性複合繊維。 - 【請求項2】 酸無水物基含有化合物及び銅化合物を含
む消臭性組成物を0.1〜5重量%含有する熱可塑性重
合体と、該消臭性組成物を含有しないポリオレフィン樹
脂とからなることを特徴とする消臭性複合繊維。 - 【請求項3】 消臭性組成物を含有する熱可塑性重合体
又は消臭性組成物を含有しないポリオレフィン樹脂に紫
外線吸収性無機粒子を含有する請求項1又は2の消臭性
複合繊維。 - 【請求項4】 熱可塑性重合体に酸無水物基含有化合物
を含む消臭性組成物を0.1〜5重量%混合した成分
と、該消臭性組成物を含有しないポリオレフィン樹脂成
分とを複合紡糸することを特徴とする請求項1、2又は
3記載の消臭性複合繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4602093A JPH06235121A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 消臭性複合繊維及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4602093A JPH06235121A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 消臭性複合繊維及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06235121A true JPH06235121A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=12735373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4602093A Pending JPH06235121A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 消臭性複合繊維及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH06235121A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006038452A1 (ja) * | 2004-10-04 | 2006-04-13 | Japan Exlan Company Limited | 光触媒活性を有する機能性繊維及びかかる繊維を含む繊維構造物 |
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1993
- 1993-02-12 JP JP4602093A patent/JPH06235121A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006038452A1 (ja) * | 2004-10-04 | 2006-04-13 | Japan Exlan Company Limited | 光触媒活性を有する機能性繊維及びかかる繊維を含む繊維構造物 |
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