JPH0623497U - 椅子取付用灰皿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】椅子枠への着脱がワンタッチで行なえ、しかも
灰皿本体内に貯えられた吸い殻の排出作業性を容易なら
しめた椅子取付用灰皿の提供。 【構成】一対の挟み片１３，１４によって適所に挟持し
得るクリップ構造の挟持部材１１と、この挟持部材に支
持される支持ねじ１８と、この支持ねじの先端に固定さ
れ、該支持ねじを介して前記の挟持部材に、回動可能に
支持されている灰皿本体１９とからなる椅子取付用灰
皿。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、椅子取付用の灰皿構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

劇場、講演会場、研修会場等で使用されている喫煙用灰皿には、例えば図１に 示す如く、床置タイプの灰皿１、図２に示す如く、椅子２の脚部３に灰皿４に取 付られているアーム５をねじ止め６によって取付けられるもの、あるいは図３に 示すように、椅子２の脚部３に設けられている係止孔７に灰皿アーム８を挿入係 止する灰皿９等がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、図１に示す床置タイプの灰皿にあっては、各椅子に対応させて、例 えば椅子２脚に対して１器の灰皿を配置するにしても全体では多数の灰皿を用意 しなければならず、その配置と保管に不便があった。

【０００４】 また図２及び図３に示す灰皿４，９にあっては、比較的長いアーム５及び８が 灰皿４及び９と一体に設けられているため、この灰皿４，９を椅子より外して持 運ぶとき又は灰皿４，９を椅子に取り付けるための取付作業等に不便を起すとい った不具合があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案はかかる従来の不具合に着目してなされたもので、椅子枠への着脱がワ ンタッチで行なえ、しかも灰皿本体内に貯えられた吸い殻の排出作業性を容易な らしめるために、灰皿本体に挟持用のはさみを結合させ、さらにこの灰皿本体は 、はさみに対して回転可能に軸支せしめて上記目的を達成し得る椅子取付用灰皿 を提供することにある。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案を図面に示す実施例に基いて詳細に説明する。

【０００７】 図４及び図５において、１１は支軸１２によって略Ｘ字状に組合せられる一対 の挟み片１３，１４を有する挟持部材であって、一対の挟持挟み片１３，１４に は、その挟み片１３，１４の挟み面が接近するように付勢するコイルスプリング １５が設けられている。また上記一対の挟み面には、滑り止め用のゴム片１６が 取付られている。一方の挟み片１４の他端部は操作片１７に形成されており、ま た他方の挟み片１３の他端部には、前記支軸１２と直交方向に位置される支持ね じ１８が支持されていて、該支持ねじ１８の先端に灰皿本体１９が固定されてい る。

【０００８】 またこの支持ねじ１８の頭部と挟み片１３との間には、灰皿本体１９を適度の トルクで支持ねじ１８を軸として回動せしめるための負荷となるウエイブワッシ ャ２０が介在されていて、このウエイブワッシャ２０による弾圧力で灰皿本体１ ９の遊転が阻止されるようになっている。２１はその灰皿本体１９の開口部を閉 塞する蓋体であって、この蓋体２１は、灰皿本体１９に設けられている支軸２２ に軸支され、またこの支軸２２には、蓋体２１を常時閉塞方向に付勢せしめるた めのコイルばね２３が支持されている。

【０００９】 以上が本実施例の構造であるが、次にその作用について述べると、蓋体２１付 きの灰皿本体１９は、支持ねじ１８を介して挟持部材１１に結合されている。ま たこの挟持部材１１は周知の洗濯ばさみと同様に、挟み片１３及び１４の他端部 及び操作片をつまみ、ばね１５の弾圧力に抗して加圧すれば挟み片１３と１４は 開口し、その結果、挟持部材１１をワンタッチで椅子の脚部２４にくわえ保持さ せること、及び脚部２３にくわえ保持されている挟持部材１１を、その脚部２４ より取外すことができる。

【００１０】 また挟持部材１１に支持ねじ１８を介して連結されている灰皿本体１９は、そ の支持ねじ１８を軸として回動させることができるので、例えばこの灰皿本体１ ９を椅子に取付たままの状態で灰皿本体１９を反転せしめれば、その灰皿本体１ ９内に貯えられていた吸殻を容易に排出することもできる。

【００１１】 さらにこの実施例の椅子取付用灰皿によれば、この灰皿を椅子の適所にくわえ 保持せしめることができるので、邪魔になりにくい個所を選択して取付け使用す ることができる。

【００１２】 この灰皿はクリップ構造の挟持部材１１を使用して椅子の脚部にワンタッチで 取付けることができるので該灰皿の着脱作業性が良好である。

【００１３】 灰皿本体は挟持部材１１に対して向きを変えることができるので椅子には限ら ずテーブル等の辺縁にもくわえ保持させることができ、灰皿の設置個所が自由に 選択できる。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように本考案は、一対の挟み片１３，１４によって適所に挟持し得るク リップ構造の挟持部材１１と、この挟持部材１１に支持される支持ねじ１８と、 この支持ねじ１８の先端に固定され、該支持ねじ１８を介して前記の挟持部材１ １に、回動可能に支持されている灰皿本体１９とからなる椅子取付用灰皿である から、これによれば、灰皿本体１９を挟持部材１１を介して適所に挟持せしめる こと、逆に取外すことがワンタッチ操作で行なえる。また挟持部材１１に支持ね じ１８を介して連結されている灰皿本体１９は、その支持ねじ１８を軸として回 動させることができるので、例えばこの灰皿本体１９を椅子に取付たままの状態 で灰皿本体１９を反転せしめれば、その灰皿本体１９内に貯えられていた吸殻を 容易に排出することもできるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例の灰皿説明図。

【図２】従来例の灰皿説明図。

【図３】従来例の灰皿説明図。

【図４】本考案実施例の灰皿の平面構造説明図。

【図５】本考案実施例の灰皿の側面構造説明図。

【符号の説明】

１１…挟持部材 １２…支軸 １３…挟み片 １４…挟み片 １５…コイルスプリング １６…ゴム片 １７…操作片 １８…支持ねじ １９…灰皿本体 ２０…ウエイブワッ
シャ ２１…蓋体 ２２…支軸 ２３…コイルばね

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の挟み片（１３），（１４）によっ
   て適所に挟持し得るクリップ構造の挟持部材（１１）
   と、この挟持部材（１１）に支持される支持ねじ（１
   ８）と、この支持ねじ（１８）の先端に固定され、該支
   持ねじ（１８）を介して前記の挟持部材（１１）に、回
   動可能に支持されている灰皿本体（１９）とからなるこ
   とを特徴とする椅子取付用灰皿。