JPH0623459A - ばね成形性に優れた鋼線の製造方法。 - Google Patents

ばね成形性に優れた鋼線の製造方法。

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JPH0623459A
JPH0623459A JP20595692A JP20595692A JPH0623459A JP H0623459 A JPH0623459 A JP H0623459A JP 20595692 A JP20595692 A JP 20595692A JP 20595692 A JP20595692 A JP 20595692A JP H0623459 A JPH0623459 A JP H0623459A
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amino acid
aqueous solution
acid compound
spring
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JP20595692A
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Teruyuki Murai
照幸 村井
Toshiya Nakamura
俊哉 中村
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業環境性及びばね加工性に優れた鋼線の製
造方法を提供する。 【構成】 焼入れ,焼戻し処理を行ったばね用鋼線の表
面に、粒径0.5μm以上30μm以下のアミノ酸系化
合物の粉体を水に分散させた水溶液を塗布して自然又は
強制乾燥させる。アミノ酸系化合物は表面潤滑性に優
れ、ばね加工時のコイリングピンとの焼き付き,ビビリ
等を防止することができる。又、ばね加工後の焼鈍に際
し、人体に対して有害なガスを発生せず、溶媒に水を用
いているため、溶液の取り扱い上も安全である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ばね成形性に優れた鋼
線の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、線引き又は焼入れ,焼戻し処理さ
れたばね用鋼線は、例えばコイルばねに成形する際、コ
イリングマシンのコイリングピンとの間に焼き付きが起
こったり、コイリング中の異常音,所謂ビビリ音が生じ
るという問題がある。これは、鋼線が高強度であればあ
るほど、又コイリング速度が速いほど多発する傾向にあ
る。
【0003】このような現象が発生すると、巻き付け速
度が不均一になるため仕上がったコイルばねの形状がば
らつくという問題が生じる。さらには、ビビリ音によ
り、作業環境を悪くするという問題もあった。
【0004】このため、従来線引き又は焼入れ,焼戻し
処理されたばね用鋼線は、通常、潤滑油や潤滑剤が防錆
とは別の目的で塗布されている。しかし、鋼線の高強度
化に伴い、従来の潤滑油塗布などでは、ばね加工におけ
る焼き付き,ビビリ現象を抑制するには十分とはいえな
くなってきた。又、潤滑油などは、その飛散等で作業環
境上好ましくないという問題もある。
【0005】そこで、焼入れ,焼戻し処理後、鋼線にフ
ッ素系の樹脂を塗布してばね成形性を向上させることが
提案されている(特開平3−213735号公報)。又、本出
願人によるもので、焼入れ,焼戻し処理後、線材にアミ
ノ酸系化合物を有機溶液中に分散させた溶剤を塗布し
て、ばね成形性を向上させることも提案されている(特
願平4−111441号)。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかし、フッ素系の樹脂
は、上記問題を解決できるものの、ばね成形後、不可欠
な熱処理である焼鈍工程において樹脂が分解し、この際
フッ素ガスを含むガスを発生する。フッ素を含むガス
は、人体に対して有害であるうえ、加熱雰囲気中の水分
に含まれる水素と反応して、フッ化水素(HF)を発生
させ、鋼線(ばね)を腐食させる危険性をもっている。
【0007】又、アミノ酸系化合物を有機溶液中に分散
させた溶剤を使用した場合、アミノ酸系化合物自体は、
上記焼鈍工程において分解するが、この際に発生するガ
スの成分は、C,O,H及びNであり、製品や人体に対
して有害ではない。しかし、アミノ酸系化合物を溶かす
溶媒が人体に有害な有機溶剤であるため、取り扱いや換
気など、作業環境維持のため特別の注意を払う必要があ
る。
【0008】本発明は、上記の事情を背景としてなされ
たもので、その目的は、ばね成形性及び作業環境性に優
れた鋼線の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明鋼線製造方法の第1の特徴は、焼入れ,焼
戻し処理を行ったばね用鋼線の表面に、粒径0.5μm
以上30μm以下のアミノ酸系化合物の粉体を水に分散
させた水溶液を塗布して自然又は強制乾燥させることに
ある。この水溶液には、アミノ酸系化合物の鋼線への付
着力を高めるバインダー及びアミノ酸系化合物の水溶液
中での分散を均一にする界面活性剤が含まれ、その塗布
は、乾燥後、鋼線に付着しているアミノ酸系化合物の量
が3g/m2 以上15g/m2 以下となるよう行われ
る。
【0010】ここで、アミノ酸系化合物とは、アミノ酸
と脂肪酸の化合物で、アミノ酸としては、リジン,アル
ギニン,ヒスチギン等が、又、脂肪酸としては、アクリ
ル酸,ラウリル酸,アスパラギン酸等が挙げられる。
【0011】次に、第2の特徴は、鋼線の表面温度を焼
入れ,焼戻し処理後、60℃以上100℃以下に加熱し
て前記水溶液を塗布することにある。
【0012】又、第3の特徴としては、前記製造方法に
おいて、塗布する水溶液を60℃以上100℃以下に加
熱することである。
【0013】さらに、第4の特徴は、上記の製造方法で
水溶液の塗布及び乾燥を行った後、鋼線表面温度を10
0℃以上200℃以下に加熱することにある。
【0014】
【作用】まず、第1の特徴から説明すると、アミノ酸系
化合物の粒径を、0.5μm以上30μm以下にしたの
は、0.5μm未満では溶剤中に均一に分散し難く、凝
集して大きな塊となり易いからである。逆に、30μm
を越えると溶剤中で沈殿し易い。従って、上記範囲から
外れた粒径の粉末では溶液の均一塗布が難しく、塗りむ
らが生じて塗膜の効果が十分に引き出されない。
【0015】アミノ酸系化合物は、一般に疎水性である
ため、水への分散には界面活性剤を添加し、親水性を持
たせる。これにより、水溶液中での分散を均一にするこ
とができる。
【0016】又、水溶液中にバインダーを添加するの
は、アミノ酸系化合物の鋼線への付着力を高めるためで
ある。バインダーの具体例としては、例えばアクリル系
樹脂などが挙げられる。尚、消泡剤,防錆剤及び防腐剤
などを適宜添加することが好ましい。
【0017】さらに、アミノ酸系化合物の塗布量を3g
/m2 以上15g/m2 以下としたのは、3g/m2
満では付着量が不足し、特に高強度鋼線の場合、ばね成
形性が物足りないものとなるからである。逆に、15g
/m2 を越えると、コストアップに加えて、フィーダロ
ールでのスリップなどが起こり易くなり、鋼線の送給に
支障を来す恐れもあるからである。
【0018】以上の方法により、アミノ酸系化合物を水
の中へ均一に分散させることができ、鋼線への塗布も塗
りむらなく行うことができる。又、塗布後乾燥された塗
膜は、飛散しないのは勿論、成形機のコイリングピンに
擦りつけられても簡単に剥離しない。そして、このよう
な塗膜は、フッ素系樹脂のそれと比べて遜色ない潤滑性
を具え、ばね加工における焼き付き,ビビリ現象を抑制
することができる。
【0019】次に、第2,3の特徴についてであるが、
これは、インライン(焼入れ,焼戻し処理と同じライ
ン)での水溶液の塗布を容易にし、水分を早期に蒸発さ
せて鋼線に塗布した後の乾燥時間を短縮するためであ
る。
【0020】第2の特徴において、鋼線の温度が60℃
未満では水分の蒸発に時間がかかりすぎて加熱の効果が
あまり見られず、逆に100℃を越えると溶液が沸騰
し、塗布する際、その水分がはじけて均一に塗布するこ
とができない。
【0021】又、第3の特徴において、水溶液の温度が
60℃未満では、第2の特徴と同様、水分の蒸発に時間
がかかりすぎ、一方、100℃を越える温度に水溶液を
加熱することは困難である。
【0022】そして、第4の特徴についてであるが、既
に述べたように、塗布される水溶液中には界面活性剤が
含まれている。これは、乾燥後も鋼線表面に残存して大
気中の水分などを吸収し、錆発生の原因となる。従っ
て、乾燥後における鋼線の加熱により、残存した界面活
性剤を分解,除去するのである。100℃未満では除去
に非常に時間がかかって常温での保持とあまり変わら
ず、200℃を越えるとアミノ酸系化合物の熱分解が生
じ、本発明の効果を得ることができない。尚、この加熱
は、水溶液の塗布と共にインラインで実施してもよい
し、鋼線巻き取り後、オフラインで実施してもよい。
【0023】
【実施例】
(実施例1:ばね加工後の自由長のばらつき)以下、本
発明の実施例を説明する。実施例1は、本発明品と比較
材を作製し、ばね加工後の自由長のばらつきを調査した
もので、各製造条件などは次の通りである。 本発明品 (1)鋼線 線径4mmの弁ばね用シリコンクロム鋼オイルテンパー
線(SWOSC-V)。 (2)水溶液 アミノ酸系化合物として粒径5〜30μmのラウリル酸
リジンエステル粉末とアクリル系樹脂のバインダー並び
に界面活性剤を10vol%の濃度で水に均一に分散させた
もの。 (3)製造条件 上記鋼線の製造工程において、焼入れ,焼戻し処理を
行った後、巻き取りを行う前に鋼線を熱湯中に浸漬し、
その表面温度を80±5℃に加熱する。 次に、前記水溶液をこの鋼線に連続的に塗布し、その
後自然乾燥させて水分を除去する。 これを、鋼線表面温度が150℃で1分間保持される
よう加熱した後巻き取る。
【0024】比較材1 (1)溶液 アミノ酸系化合物として粒径5〜30μmのラウリル酸
リジンエステル粉末とアクリル系樹脂のバインダーを1
0vol%の濃度で低沸点の有機溶剤(トリクロロエタン)
に均一に分散させたもの。 (2)製造条件 本発明品と同じ鋼線の製造工程において、焼入れ,焼戻
し処理を行った後、巻き取りを行う前に、前記溶液をこ
の鋼線に連続的に塗布する。その後、溶媒を自然乾燥さ
せて鋼線を巻き取る。
【0025】比較材2 (1)溶液 フッ素樹脂として、粒径5〜10μmのポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)粉末を、10vol%の濃度でフ
ロン溶媒に均一に分散させたもの。 (2)製造条件 本発明品と同じ鋼線の製造工程において、焼入れ,焼戻
し処理を行った後、巻き取りを行う前に、前記溶液をこ
の鋼線に連続的に塗布する。その後、溶媒を自然乾燥さ
せて鋼線を巻き取る。
【0026】比較材3 (1)製造条件 本発明品と同じ鋼線の製造工程において、焼入れ,焼戻
し処理を行った後巻き取り、この鋼線の束を潤滑油であ
るギヤー油系の油槽の中へ浸漬して、鋼線表面に潤滑油
を塗布する。
【0027】これら鋼線をコイリングマシンにより表1
に示す諸元のばねに加工し、自由長のばらつきを測定し
た。自由長は、各々300個のサンプルについての平均
値である。測定結果を表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】この結果から明らかなように、比較材3に
比べて本発明品は自由長のばらつきが非常に小さく、形
状,寸法の正確なコイルばねが得られることが確認され
た。尚、本発明品は、フッ素系樹脂を用いた比較材2と
比べても遜色ないことが分かる。
【0031】さらに、これらのばねについて、ばね加工
での歪み取りのための低温焼鈍と同様の熱処理を行い、
塗膜の加熱分解についても調査した。通常、本実施例の
ばねは、420〜450℃で30分程度の加熱を行う。
そこで、加熱条件を420℃で30分とし、加熱時の塗
膜の分解により発生するガス成分を分析した。
【0032】その結果、本発明品及び比較材1の場合、
塗膜の熱分解によりガスが発生したが、その成分はC,
O,H及びNであり、製品や人体に対して全く無害であ
る。一方、比較材2の場合、塗膜の熱分解により発生し
たガスの成分は、C,O,H及びFである。このうちF
(フッ素ガス)は人体に対して有害で、又大気中の水分
に含まれる水素と反応してHF(フッ化水素)を生成
し、製品を腐食させる危険性もある。尚、比較例1につ
いては、有機系溶液を使用したため、人体への悪影響を
考慮し、塗布装置の周辺に排気装置を必要とした。
【0033】(実施例2:鋼線の加熱処理)次に、実施
例2として、焼入れ,焼戻し処理後、巻き取りを行う前
の鋼線を異なる表面温度に加熱して水溶液の塗布を行
い、各々の乾燥状況を調べてみた。用いた鋼線は、線径
4mmの弁ばね用シリコンクロム鋼オイルテンパー線
(SWOSC-V)で、各表面温度は、50±5,80±5及び
110±5℃である。又、水溶液は、アミノ酸系化合物
として粒径5〜30μmのラウリル酸リジンエステル粉
末とアクリル系樹脂のバインダー並びに界面活性剤を1
0vol%の濃度で水に均一に分散させたものを用いた。
【0034】その結果、50±5℃に加熱したものは、
ほとんど自然乾燥せず、強制的に乾燥させる必要があ
り、予め鋼線を加熱しておく実用的効果が見られなかっ
た。又、80±5℃に加熱したものは、塗布後数秒で自
然乾燥し、インライン塗布に対して極めて効果的であっ
た。一方、110±5℃に加熱したものは、塗布した水
溶液が鋼線表面で沸騰状態となってはじけ、アミノ酸系
化合物が鋼線表面でまだら状になり、均一に付着させる
ことができなかった。従って、見栄えも良くなく、安定
したばね加工性が得難いという問題が生じた。
【0035】(実施例3:水溶液の加熱処理)次に、実
施例3として、焼入れ,焼戻し処理後、巻き取りを行う
前の鋼線に温度の異なる水溶液を塗布し、各々の乾燥状
況を調べてみた。用いた鋼線は、線径4mmの弁ばね用
シリコンクロム鋼オイルテンパー線(SWOSC-V)で、水溶
液の各温度は、50℃,80℃である。又、水溶液は、
アミノ酸系化合物として粒径5〜30μmのラウリル酸
リジンエステル粉末とアクリル系樹脂のバインダー並び
に界面活性剤を10vol%の濃度で水に均一に分散させた
ものを用いた。
【0036】その結果、50℃に加熱したものは、ほと
んど自然乾燥せず、強制的に乾燥させる必要があり、予
め水溶液を加熱しておく実用的効果が見られなかった。
又、80℃に加熱したものは、塗布後数秒で自然乾燥
し、インライン塗布に対して極めて効果的であった。
尚、100℃以上には水溶液が沸騰し昇温できなかっ
た。
【0037】(実施例4:界面活性剤の熱分解)さら
に、鋼線への水溶液の塗布及び乾燥を行った後、異なる
温度で熱処理を行い、水溶液中に含まれる界面活性剤な
どの分解程度について調査した。分解程度は、鋼線の曝
露試験における錆の発生程度により評価する。鋼線の製
造条件,試験条件等は次の通りである。
【0038】(1)鋼線 線径4mmの弁ばね用シリコンクロム鋼オイルテンパー
線(SWOSC-V)。 (2)水溶液 アミノ酸系化合物として粒径5〜30μmのラウリル酸
リジンエステル粉末とアクリル系樹脂のバインダー並び
に界面活性剤を10vol%の濃度で水に均一に分散させた
もの。 (3)製造条件 上記鋼線の製造工程において、焼入れ,焼戻し処理を
行った後、巻き取りを行う前に鋼線を熱湯中に浸漬し、
その表面温度を80±5℃に加熱する。 次に、前記水溶液をこの鋼線に連続的に塗布し、その
後自然乾燥させて水分を除去する。 これを、そのまま巻き取ったものと、鋼線表面温度を
150,250℃の各温度で1分間保持してから巻き取
ったものに分ける。 (4)試験条件 上記の各鋼線について、温度20℃,湿度80%の大気
雰囲気中において曝露試験を行い、錆の発生程度を調べ
た。
【0039】その結果、そのまま巻き取ったもの,
250℃に加熱したもの,150℃に加熱したものの
順で錆が発生し、150℃に加熱したものの耐食性が優
れていることがわかった。又、250℃に加熱したもの
は、アミノ酸系化合物そのものが熱分解してしまい、本
来の目的であるばね加工性の向上が見られなかった。
【0040】ここで、アミノ酸系化合物の熱分解につい
ての調査結果も併せて示す。図1に示すグラフは、アミ
ノ酸系化合物が温度変化に伴い分解されて減少する様子
を表している。このグラフから明らかなように、アミノ
酸系化合物は200℃以下では安定であるが、200℃
を越えると徐々に重量減少が始まり、230℃付近で一
挙に分解することがわかる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、表面潤滑性に優れた鋼線を得ることができ、ばね加
工時の焼き付き,ビビリ等を防止することができる。従
って、形状,寸法などのばらつきの少ないコイルばねを
製造することができる。又、ばね加工後の焼鈍に伴う塗
膜の熱分解に際しても、製品や人体に対して有害なガス
が発生することもない。さらに、溶媒として水を用いて
いるため、溶液の取り扱い上も安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】アミノ酸系化合物の熱分解に伴う重量変化を示
すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 30:06 40:24 Z 8217−4H 50:02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼入れ,焼戻し処理を行ったばね用鋼線
    の表面に、粒径0.5μm以上30μm以下のアミノ酸
    系化合物の粉体を水に分散させた水溶液を塗布して自然
    又は強制乾燥させる方法であって、前記水溶液には、ア
    ミノ酸系化合物の鋼線への付着力を高めるバインダー及
    びアミノ酸系化合物の水溶液中での分散を均一にする界
    面活性剤を含み、前記水溶液の塗布は、乾燥後、鋼線に
    付着しているアミノ酸系化合物の量が3g/m2 以上1
    5g/m2 以下となるよう行うことを特徴とするばね成
    形性に優れた鋼線の製造方法。
  2. 【請求項2】 焼入れ,焼戻し処理を行ったばね用鋼線
    の表面温度を60℃以上100℃未満に加熱し、その表
    面にアミノ酸系化合物の粉体を水に分散させた水溶液を
    連続的に塗布することを特徴とする請求項1記載のばね
    成形性に優れた鋼線の製造方法。
  3. 【請求項3】 アミノ酸系化合物の粉体を水に分散させ
    た水溶液を、60℃以上100℃未満として鋼線表面に
    連続的に塗布することを特徴とする請求項1記載のばね
    成形性に優れた鋼線の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の製造方法であ
    って、自然又は強制乾燥後、鋼線表面温度を100℃以
    上200℃以下に加熱することを特徴とするばね成形性
    に優れた鋼線の製造方法。
JP20595692A 1992-03-25 1992-07-08 ばね成形性に優れた鋼線の製造方法。 Pending JPH0623459A (ja)

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