JPH06234540A - オリフィスプレート及び非円形断面ガラス繊維 - Google Patents

オリフィスプレート及び非円形断面ガラス繊維

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JPH06234540A
JPH06234540A JP25358893A JP25358893A JPH06234540A JP H06234540 A JPH06234540 A JP H06234540A JP 25358893 A JP25358893 A JP 25358893A JP 25358893 A JP25358893 A JP 25358893A JP H06234540 A JPH06234540 A JP H06234540A
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JP
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orifice plate
orifice
orifices
section
glass fiber
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Hideo Taguchi
秀男 田口
Kozo Shioura
康三 塩浦
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Nitto Boseki Co Ltd
Original Assignee
Nitto Boseki Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/075Manufacture of non-optical fibres or filaments consisting of different sorts of glass or characterised by shape, e.g. undulated fibres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/08Bushings, e.g. construction, bushing reinforcement means; Spinnerettes; Nozzles; Nozzle plates
    • C03B37/083Nozzles; Bushing nozzle plates

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  • Materials Engineering (AREA)
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  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非円形断面、特に、扁平性の大きい断面を有
するガラス繊維を効率よく得ることが出来る。 【構成】 底面に多数のオリフィスを有するオリフィス
プレートにおいて、複数のオリフィス出口を囲み該オリ
フィスプレート底面より下方に延びる凸状縁を設けた事
を特徴とし、上記オリフィスプレートによって形成され
た非円形断面ガラス繊維は、繊維断面における最長径の
短径に対する比が2.3以上であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非円形断面を有するガラ
ス繊維を収率よく製造することが出来るオリフィスプレ
ート及びオリフィスプレートにより紡糸することの出来
る非円形断面ガラス繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】ブッシングに供給された溶融ガラスはオ
リフィスプレートの複数の各対のオリフィスから紡出さ
れ、次いで互いに接合し且つ冷風吹出装置からの冷風又
は冷却フインで急冷、固化され、断面がまゆの形状をし
たフィラメントとなる。多数のフィラメントは集束剤を
塗布された後、集束ローラーでストランドに集束され、
巻取装置の巻取管上に巻取られる。この途中において、
ストランドが集束剤塗布ローラーやガイド上を走行する
際、各フィラメントが扁平に倒れて重なり合い、従来よ
りも扁平なストランドとなる。以上の方法で、断面がま
ゆの形状をしたガラス繊維を集合した扁平なストランド
が製造されることが特開昭61−219734に開示さ
れている。
【0003】特開平3−220260において非円形断
面ガラス繊維が長円形、まゆ形、楕円形、矩形、スリッ
ト状等の孔形状を有するオリフィスを用いて紡糸される
ことが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし特開昭61−2
19734の方法には問題がある。例えばオリフィスか
ら紡出される溶融ガラスは一般に粘度が低く、表面張力
が大きいため、直ちに断面が円形になる傾向が強い。こ
の為、一対のノズル孔から紡出した溶融ガラスを接合
し、断面をまゆの形状としても、その溶融ガラスが固化
するまでに、表面張力により断面が長円形、楕円形に変
形し、ついには円形になることがある。この傾向は一対
のノズル孔の間隔が短い程強く、従って一対のノズル孔
の間隔が接近し過ぎると、フィラメントの断面形状は円
形となってしまう。逆に離し過ぎると、各ノズル孔から
の溶融ガラスが接合せず、2本の円形断面のフィラメン
トとなってしまう。従って、複数の各対のオリフィスの
間隔、オリフィスの凹部の角度等寸法が厳しく限定され
るために、得られる繊維断面の変形比(最長径/短径)
は比較的小さい。又品質の安定に問題がある。
【0005】又特開平3−220260の方法は非円形
断面を得ようとすると、オリフィスから流出した溶融ガ
ラスはオリフィスプレート表面に濡れ広がり、フィラメ
ントの切断が多く、工業的生産は現実的でない。
【0006】ガラスフレーク、ガラス繊維、ガラスフレ
ーク及びガラス繊維との混合物が、補強材として用いら
れた成型品の曲げ強度、曲げ弾性率、アイゾッド衝撃強
度等の機械的物性の向上、樹脂の流れ方向の成型収縮率
と樹脂の流れに直角な方向の成型収縮率をほぼ等しくし
(収縮率の異方性が少ない)、且つ収縮率を低下させる
等の寸法安定性の向上、熱変形温度の向上、成型品の表
面の凹凸、ざらつき、補強材の浮き等の無い外観の良さ
等を目的として、熱可塑性樹脂等の補強材として広く用
いられている。
【0007】しかしながら、ガラスフレークを補強材と
して用いた場合、成型品は、収縮率の異方性が少なく、
線膨脹係数の異方性も少ないためにそりがなく、成型品
の表面の凹凸、ざらつき、補強材の浮きが少ないために
外観が良い等の効果があるが、曲げ強度、曲げ弾性率、
アイゾッド衝撃強度等の機械的物性が十分でなく、収縮
率及び線膨脹係数の絶対値についても十分でない等の問
題がある。
【0008】ガラス繊維を補強材として用いた場合、ガ
ラス繊維の充填量が増すにつれて、曲げ強度、曲げ弾性
率、アイゾッド衝撃強度等の機械的物性、収縮率が向上
する反面、材料の異方性が大きくなる。例えば、寸法安
定性について言えば、線膨脹係数・成型収縮率ともに成
型時の樹脂の流動方向については、小さくできるが、流
動方向に対し直角の方向については、ガラス繊維の充填
量を増しても小さくならないため、実際の製品の寸法安
定性としては不充分であり、ゲート位置等の金型設計及
び製品設計上、大きな制約を受ける。
【0009】材料の異方性が極めて少なく、機械的物性
に極めて優れた補強材、即ち、事務機器、特に複写機、
ファクシミリ用として機械的物性(ボルト等の締め付
け。機械の重量を支える。振動しにくい。)が高く、外
観が良好で、特に線膨脹係数(環境温度による寸法変化
の少ないこと)・成型収縮率(設計寸法と成型品の寸法
との誤差を小さくし、成型品の寸法のバラツキを小さく
する)などの寸法安定性が流動方向・直角方向ともに極
めて優れた樹脂材料が得られる補強材はない。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明のオリフィスプレートは、底面に多数のオリ
フィスを有するオリフィスプレートにおいて、複数のオ
リフィス出口を囲み該オリフィスプレート底面より下方
に延びる凸状縁を設けた事を特徴とし、上記オリフィス
プレートによって形成された非円形断面ガラス繊維は、
繊維断面における最長径の短径に対する比が2.3以上
であることを特徴とする。
【0011】
【作用】液状流体、特に溶融ガラスのようにある程度の
粘性を有する流体は、表面平滑なオリフィスプレートの
オリフィスの場合、溶融ガラスはオリフィスからしみ出
して時間と共にオリフィスプレート下面に広がるが、チ
ップオリフィスのように流れを導く壁(チップ)があれ
ば溶融ガラスはチップを伝わって下方に流れるという性
質がある。即ち図3のA、B及びCに示されるように複
数のオリフィス出口の周囲に凸状縁を設けることで複数
のオリフィスから流れ出た溶融ガラスは凸状縁の壁に沿
って流れ、凸状縁の根元と先端の間で各オリフィスを流
れるそれぞれの溶融ガラスが合流する。つまり凸状縁を
設けない場合に比べると、凸状縁の内壁からの流れがあ
るため、複数のオリフィスから異形断面の繊維が容易に
得られる。
【0012】本発明のオリフィスプレートによると、種
々の形状の非円形断面ガラス繊維が得られる。この内、
細長い本発明の非円形断面ガラス繊維について述べる
と、本発明の非円形断面ガラス繊維は、従来の円形断面
にくらべ、比表面積が大きいので、ガラス繊維と樹脂と
の間の全接着力が大きく補強効果が向上する。さらに、
ガラス繊維の粉末の断面の凸部が他のガラス繊維の粉末
の凹部に嵌まり込むような相互配置、ブロックを並べて
積むような相互配置を取り得る結果、補強材の充填量の
増大が可能となり、上述の全接着力の増大による補強効
果の向上と相俟って曲げ強度、曲げ弾性率、アイゾッド
衝撃強度等の機械的物性を著しく向上させる。又、扁平
な断面形状を有するために、異方性に関しては、ガラス
フレークのような効果を示し、成型品の収縮率の異方性
が少なく、線膨脹係数の異方性も少ないためにそりがな
く、成型品の表面の凹凸、ざらつき、補強材の浮きが少
ないために外観が良い。
【0013】
【実施例】図1及び図5に於いて、ブッシング3に供給
された溶融ガラス9はオリフィスプレート4の複数の各
対のオリフィス2から紡出され、次いで凸状縁1の根元
と先端の間で互いに接合し且つ冷風吹出装置8からの冷
風で急冷、固化され、断面が非円形の形状をしたフィラ
メント10となる。多数のフィラメントは集束剤塗布ロ
ーラー5で集束剤を塗布された後、集束ローラー6でス
トランド11に集束され、巻取装置7の巻取管12上に
巻取られる。以上の方法で、断面が非円形の形状、特
に、断面が細長い形状をした変形比の大きいガラス繊維
を集合したストランドが製造される。又凸状縁1のため
に複数の各対のオリフィス2から出る溶融ガラス9は分
離せず安定した品質のストランドが得られる。
【0014】図1のA、B及びCは複数のオリフィス2
出口の全部を囲みオリフィスプレート4底面より下方に
延びる単数の凸状縁1を設けたオリフィスプレート4底
面の一部を示し、図1のD、E、F、G、H、I及びJ
は複数のオリフィス2出口の1部を囲みオリフィスプレ
ート4底面より下方に延びる複数の凸状縁1を設けたオ
リフィスプレート4底面の一部を示す。
【0015】図1のAは中央部に位置するオリフィス2
が他のオリフィス2より径を小さくし直線上に3個配置
され、この一対の3個のオリフィス2出口の全部を囲み
オリフィスプレート4底面(図5のA)より下方に延び
る単数の凸状縁1を設けたオリフィスプレート4底面の
一部を示し、凸状縁1で囲まれたこの一対のオリフィス
15より例えば図3のAに示されるように一本の非円形
の形状をした図5のAのフィラメント10が得られる。
従ってオリフィスプレート4底面にはこの一対のオリフ
ィス15が多数配置されている。
【0016】図1のDは2個のオリフィス2出口の1部
を囲みオリフィスプレート4底面(図5のA)より下方
に延びこの一対の2個のオリフィス2出口を挟む一対の
四角形の板の凸状縁1を設けたオリフィスプレート4底
面の一部を示し、この一対の四角形の板の凸状縁1で挟
まれた一対の2個のオリフィス2より図3のBに示され
るように一本の非円形の形状をした図5のAのフィラメ
ント10が得られる。従ってオリフィスプレート4底面
にはこの一対のオリフィス15が多数配置されている。
【0017】図1のFは2個のオリフィス2出口の1部
を囲みオリフィスプレート4底面(図5のA)より下方
に延びこの一対の2個のオリフィス2出口を挟む一対の
四角形の板が他の2個のオリフィス2出口の1部を囲み
オリフィスプレート4底面より下方に延びこの一対の2
個のオリフィス2出口を挟む一対の四角形の板と繋がっ
ている凸状縁1を設けたオリフィスプレート4底面の一
部を示し、この一対の四角形の板の凸状縁1で挟まれた
三対の2個のオリフィス2より三本の非円形の形状をし
た図5のAのフィラメント10が得られる。オリフィス
プレート4底面には一対の四角形の板の凸状縁1で挟ま
れた三対の2個のオリフィス2が多数配置されている。
図1のFには一対の四角形の板の凸状縁1で挟まれた三
対の2個のオリフィス2が1つのグループ16として示
されているが、多数の対の3個以上のオリフィス2が1
つのグループ16として一対の四角形の板の凸状縁1で
挟まれていてもよい。
【0018】図1のEは4個のオリフィス2出口の1部
を囲みオリフィスプレート4底面(図5のA)より下方
に延びこの一対の4個のオリフィス2出口を挟む二対の
四角形の板の凸状縁1を設けたオリフィスプレート4底
面の一部を示し、この二対の四角形の板の凸状縁1で挟
まれた一対の4個のオリフィス2より図3のCに示され
るように一本の非円形の形状をした図5のAのフィラメ
ント10が得られる。従ってオリフィスプレート4底面
にはこの一対のオリフィス15が多数配置されている。
この場合一対のオリフィス15として、オリフィス2が
直線上に4個配置されているが5個以上配置することも
出来る。得られるガラス繊維の断面は長円形、まゆ型好
ましくは長円形、まゆ形、楕円形等を最長径方向にあた
かも餅を引伸ばすようにして引伸ばした形のもので、オ
リフィス2の個数が多くなるに従い変形比は大きくな
る。
【0019】図1のJは3個のオリフィス2出口の1部
を囲みオリフィスプレート4底面(図5のA)より下方
に延びる3個の凸状縁1を図の位置に設けたオリフィス
プレート4底面の一部を示し、この凸状縁1で囲まれた
一対の3個のオリフィス2より一本の非円形の形状をし
た図5のAのフィラメント10が得られる。従ってオリ
フィスプレート4底面にはこの一対のオリフィス15が
多数配置されている。このオリフィス15を用いると、
ほぼ三角形の非円形断面ガラス繊維が得られる。
【0020】図1のDのIVーIV面から矢印の方向に見た
凸状縁1は正方形であるが、三角形、五角形等の多角形
を含めていかなる形とすることも出来る。
【0021】本発明によると、種々の形状の非円形断面
ガラス繊維が得られる。この内、細長い本発明の非円形
断面ガラス繊維の変形比と補強効果について、本発明の
非円形断面ガラス繊維の変形比、即ち、横断面における
最長径(図6のAのD1)の短径(図6のAのD2で、
最長径の両端において、ほぼ等しい小さな曲率半径の曲
線17にて構成されいる部分の径)に対する比は2.3
以上であることが必要である。横断面における最長径の
短径に対する比が2.3未満の場合、成型品の収縮率・
線膨脹係数の異方性が大きくなり、そりの問題が発生
し、成型品の表面の凹凸、ざらつき、補強材の浮きが発
生するため外観が悪化する。好ましい横断面における最
長径の短径に対する比は2.4−30.0である。特に
好ましくは、最長径の短径に対するが2.4−12.0
であり、更に好ましくは、最長径の短径に対するが1
0.0−12.0である。最長径の短径に対するが極端
に大きい場合、樹脂等との混合、成形等でガラス繊維に
加わる荷重によりガラス繊維が破細され、補強効果が減
少する場合がある。又、横断面の形状としては、図6の
A及びBにおいて、横断面の外周が、最長径の両端にお
いて、ほぼ等しい小さな曲率半径の曲線17にて構成さ
れ、このほぼ等しい小さな曲率半径の曲線17の両終端
は、ほぼ等しい大きな曲率半径の曲線18により連結さ
れ、横断面は、S−T軸及びXーY軸に対しほぼ対象で
あることが好ましい。
【0022】本発明の非円形断面ガラス繊維の太さにつ
いては任意であるが、横断面における短径が0.5−2
5ミクロン、横断面における最長径が0.6−300ミ
クロンであることが好ましい。細すぎる場合、ガラス繊
維の紡糸が困難な場合があり、太すぎる場合、樹脂との
接触面積の減少等により補強材の補強効果が減少する場
合がある。
【0023】ガラス繊維の組成は、溶融ガラスよりガラ
ス繊維化が可能な組成であればよく、好ましい組成とし
て、Eガラス組成、Cガラス組成、Sガラス組成、耐ア
ルカリガラス組成等をあげることができる。
【0024】本発明の非円形断面ガラス繊維の断面形状
は任意であるが、充填効率が良い形状、即ち、凸部が凹
部に嵌まり込むような断面形状、ブロックを並べて積む
ような相互配置を取り得る断面形状等が好ましい。例え
ば、図6のBの断面形状のガラス繊維と図6のCの断面
形状のガラス繊維とを混合して補強材として使用する
と、図6のBの凹部に図6のCの凸部が嵌まり込み充填
効率が極めて高くなる。
【0025】本発明の非円形断面ガラス繊維は、例え
ば、γーメタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γーグリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
ーアミノプロピルトリエトキシシラン等のシランカップ
リング剤等で表面処理されていることが望ましく、ガラ
ス繊維重量の0.01重量%以上とすることが好まし
い。さらに必要に応じて、脂肪酸アミド化合物、シリコ
ーンオイル等の潤滑剤、第4級アンモニウンム塩等の帯
電防止剤、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の被膜形成能
を有する樹脂、被膜形成能を有する樹脂と熱安定剤、難
燃剤等を併用したもの等によって表面処理されたものを
用いることもできる。
【0026】本発明の非円形断面ガラス繊維は、熱可塑
性樹脂の補強材として好適である。特に、ナイロン、飽
和ポリエステル、ポリカーボネート等の補強材として好
適である。本発明のガラス繊維の上述の樹脂への好まし
い充填量は、5−70重量%である。
【0027】[実験例1]
【0015】で説明した図1のAの一対のオリフィス1
5が300個配置されたオリフィスプレート4を有する
ガラス繊維紡糸用ブッシング3を用いて、紡糸温度12
20℃、紡糸速度3000m/minで紡糸した結果、
繊維断面の変形比が3.5の非円形断面を有するガラス
繊維を得た。
【0028】[実験例2]凸状縁1の高さを2mmとし
た図1のBの一対のオリフィス15が300個配置され
たオリフィスプレート4を有するガラス繊維紡糸用ブッ
シング3を用いて、紡糸温度1250℃、紡糸速度30
00m/minで紡糸した結果、繊維断面の変形比が
4.7の非円形断面を有するガラス繊維を得た。
【0029】[実験例3]凸状縁1の高さを2mmとし
た図1のCの一対のオリフィス15が500個配置され
たオリフィスプレート4を有するガラス繊維紡糸用ブッ
シング3を用いて、紡糸温度1220℃、紡糸速度29
00m/minで紡糸した結果、繊維断面の変形比が1
1.7の非円形断面を有するガラス繊維を得た。
【0030】[実験例4]
【0017】で説明した凸状縁1の高さを4mmとした
図1のFの三対のオリフィス5のグループ16が500
個配置されたオリフィスプレート4を有するガラス繊維
紡糸用ブッシング3を用いて、紡糸温度1220℃、紡
糸速度2500m/minで紡糸した結果、繊維断面の
変形比が3.4の非円形断面を有するガラス繊維を得
た。
【0031】[実験例5]
【0018】で説明した図1のEの一対のオリフィス1
5が3500個配置されたオリフィスプレート4を有す
るガラス繊維紡糸用ブッシング3を用いて、紡糸温度1
190℃、紡糸速度2700m/minで紡糸した結
果、繊維断面の変形比が3.9の非円形断面を有するガ
ラス繊維を得た。一対の4個のオリフィス2から流出し
た溶融ガラスが合流しきれずに分離したままの円形断面
のものは見られなかった。
【0032】[実験例6]
【0019】で説明した図1のJの一対のオリフィス1
5が300個配置されたオリフィスプレート4を有する
ガラス繊維紡糸用ブッシング3を用いて、紡糸温度12
00℃、紡糸速度2500m/minで紡糸した結果、
繊維断面がほヾ三角形の非円形断面を有するガラス繊維
を得た。
【0033】[比較例1][実験例1]に用いたオリフ
ィスプレート4の凸状縁1を取除いたことを除いては
[実験例1]と同様のオリフィスプレート4を有するガ
ラス繊維紡糸用ブッシング3を用いて、[実験例1]と
同様の条件で紡糸した結果、繊維断面の変形比の最大が
1.9の非円形断面を有するガラス繊維しか得られなか
った。又、得られたガラス繊維の中には楕円形断面のも
のや一対の3個のオリフィス2から流出した溶融ガラス
が合流しきれずに分離したままの円形断面のものが存在
していた。
【0034】[比較例2][実験例4]に用いたオリフ
ィスプレート4の凸状縁1を取除いたことを除いては
[実験例4]と同様のオリフィスプレート4を有するガ
ラス繊維紡糸用ブッシング3を用いて、[実験例4]と
同様の条件で紡糸した結果、繊維断面の変形比の最大が
1.7の非円形断面を有するガラス繊維しか得られなか
った。又、得られたガラス繊維の中には一対の2個のオ
リフィス2から流出した溶融ガラスが合流しきれずに分
離したままの円形断面のものが存在していた。
【0035】
【発明の効果】本発明の複数のオリフィス2出口を囲み
該オリフィスプレート4底面より下方に延びる凸状縁1
を設けたオリフィスプレート4を有するガラス繊維紡糸
用ブッシング3を用いて溶融ガラスを引出し、固化する
ことにより、実験例に示されるごとく非円形断面、特
に、長円形、まゆ形、楕円形等を最長径方向にあたかも
餅を引伸ばすようにして引伸ばした形のもので、今まで
製造することの出来なかった変形比の大きい断面を有す
るガラス繊維を効率よく製造することが出来る。特に非
円形断面ガラス繊維の変形比はプラスチックに対する補
強材としての効果を高めかつガラス繊維の充填率を上げ
るためには2.4以上であることが特に好ましく、繊維
自体の強度を損なわないためには12以下であることが
特に好ましい。2.4−12の断面変形比を持った非円
形断面ガラス繊維を3000m/minというような高
い紡糸速度で生産性を落すことなく安定して生産するこ
とが出来る。又一対の複数のオリフィス2の数、形、配
置等を変えることにより目的に合った非円形断面の繊維
を製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】A、B、C、D、E、F、G、H、I及びJは
本発明の実施例のオリフィスプレートの底面の一部を示
す図である。
【図2】Aは図1のAのIIーII断面図、Bは図1のDの
III ーIII 断面図、Cは図1のAの斜視図及びDは図1
のEの斜視図である。
【図3】A、B及びCは図1のA、D及びEのオリフィ
スプレートのオリフィスより溶融ガラスの流れの説明図
である。
【図4】A、及びBは本発明のオリフィスプレートの実
施例を示す斜視図である。
【図5】Aは本発明のオリフィスプレートの実施に用い
る装置の概略側面図の一例で、Bはその要部の正面図で
ある。
【図6】本発明の非円形断面ガラス繊維の横断面の形状
の一例を示す説明図である。
【符号の説明】 1 凸状縁 2 オリフィス 3 ブッシング 4 オリフィスプレート 5 集束剤塗布ローラー 6 集束ローラー 7 巻取装置 8 冷風吹出装置 9 溶融ガラス 10 フィラメント 11 ストランド 12 巻取管 13 冷風吹出パイプ 15 一対のオリフィス 16 複数の対のオリフィスのグループ 17 小さな曲率半径の曲線 18 大きな曲率半径の曲線

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面に多数のオリフィスを有するオリフ
    ィスプレートにおいて、複数のオリフィス出口を囲み該
    オリフィスプレート底面より下方に延びる凸状縁を設け
    た事を特徴とするオリフィスプレート。
  2. 【請求項2】 前記複数のオリフィスは直線状に配置さ
    れている請求項1のオリフィスプレート。
  3. 【請求項3】 前記複数のオリフィス出口の全部を囲み
    前記オリフィスプレート底面より下方に延びる単数の前
    記凸状縁を設けた請求項1のオリフィスプレート。
  4. 【請求項4】 前記複数のオリフィス出口の全部を囲み
    前記オリフィスプレート底面より下方に延びる前記凸状
    縁は円柱形、長円柱形、楕円柱形、四角柱形或いはそれ
    以上の多角柱形である請求項3のオリフィスプレート。
  5. 【請求項5】 前記複数のオリフィスが同一径或いは中
    央部に位置するオリフィスが他の該オリフィスより径が
    小さい請求項4のオリフィスプレート。
  6. 【請求項6】 前記複数のオリフィス出口の一部を囲み
    前記オリフィスプレート底面より下方に延びる複数の前
    記凸状縁を設けた請求項1のオリフィスプレート。
  7. 【請求項7】 前記複数のオリフィス出口の一部を囲み
    前記オリフィスプレート底面より下方に延びる前記凸状
    縁は前記複数のオリフィス出口を挟む一対の四角形の板
    である請求項6のオリフィスプレート。
  8. 【請求項8】 前記複数のオリフィス出口を挟む一対の
    四角形の板が他の前記複数のオリフィス出口を挟む一対
    の四角形の板と繋がっている請求項7のオリフィスプレ
    ート。
  9. 【請求項9】 前記複数のオリフィスが同一径或いは中
    央部に位置するオリフィスが他の該オリフィスより径が
    小さい請求項8のオリフィスプレート。
  10. 【請求項10】 前記複数のオリフィス出口の一部を囲
    み前記オリフィスプレート底面より下方に延びる前記凸
    状縁は前記複数のオリフィス出口を挟む二対の四角形の
    板である請求項6のオリフィスプレート。
  11. 【請求項11】 前記複数のオリフィスが同一径或いは
    中央部に位置するオリフィスが他の該オリフィスより径
    が小さい請求項10のオリフィスプレート。
  12. 【請求項12】 ガラス繊維の横断面における最長径の
    短径に対する比が2.3以上である事を特徴とする非円
    形断面ガラス繊維
  13. 【請求項13】 前記比が2.4から12の範囲内にあ
    る請求項12の非円形断面ガラス繊維
  14. 【請求項14】 ガラス繊維の横断面の外周が、最長径
    の両端において、ほぼ等しい小さな曲率半径の曲線にて
    構成され、このほぼ等しい小さな曲率半径の曲線の両終
    端は、ほぼ等しい大きな曲率半径の曲線により連結され
    ている請求項12の非円形断面ガラス繊維
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