JPH06233123A - 画像形成装置における極ハイライト部の濃度再現調整装置 - Google Patents

画像形成装置における極ハイライト部の濃度再現調整装置

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JPH06233123A
JPH06233123A JP5018540A JP1854093A JPH06233123A JP H06233123 A JPH06233123 A JP H06233123A JP 5018540 A JP5018540 A JP 5018540A JP 1854093 A JP1854093 A JP 1854093A JP H06233123 A JPH06233123 A JP H06233123A
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茂 塚田
Fumio Nakaya
文雄 仲谷
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朋士 原
Satoshi Tomita
聡 富田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】中/高濃度部の濃度安定性に影響を与えずに、
極ハイライト部の濃度調整を安定的に再現し得る画像形
成装置における極ハイライト部の濃度再現調整装置を提
供する。 【構成】多諧調デジタル画像データをアナログ信号に変
換し、このアナログ信号と比較するパルス幅変調用の基
準パターンのバイアスレベル、または、ゲインを調整す
る基準パターン調整手段209と、画像データの極ハイ
ライト部の濃度に相当するパッチ信号を発生するパッチ
信号発生手段206と、パッチ信号発生手段206のパ
ッチ信号により形成される潜像パッチの用紙上に現像し
たパッチ画像濃度と、基準値との偏差が少なくなるよう
に基準パターン調整手段209を制御する制御手段41
1とを備え、極ハイライト部のみの濃度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多諧調のデジタル画像
データに基づいて変調された光ビームにより感光体を走
査し、形成した潜像を現像する形式の画像形成装置にお
いて、画像の中/高濃度部の再現性に影響を与えずに、
極ハイライト部の濃度再現性の調整を可能にする画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多階調のデジタル画像データに基づいて
変調された光ビームを感光体に照射し、形成された潜像
を現像する画像形成装置では、滑らかな中間濃度部の再
現が可能であり、このため、原稿の背景部を飛ばし、高
濃度部をはっきり再現するだけでなく、写真のような階
調性を持つ原稿を再現するには、中間濃度部以下の安定
した濃度の再現化が必須の要件となっている。特に、人
間の目の感度は、高濃度に比べ中間濃度部以下(濃度、
約1.2以下)に対し敏感で、低濃度になる程目立ち易
いため、中間濃度部以下の濃度の安定的再現性は、従来
の高濃度部のそれ以上のものが要求され、中でも、アナ
ログ式画像形成装置では殆ど問題にならなかった極ハイ
ライト部(画像面積率で、約15%以下)の安定的再現
性は、デジタル式画像形成装置にとって特に重要な事項
になっている。
【0003】多階調のデジタル画像データで画像を形成
する方式の1つとして、多階調のデジタル画像データを
アナログ信号に変換し、三角波のような所定周期の基準
パターンと比較してパルス幅変調された2値化信号を得
る変調方式が知られているが、この方式はアナログ信号
と、基準パターンの大小関係で出力パルス幅が決定され
るため、アナログ信号と、基準パターンとの相対的大小
関係が、再現される画像の階調性に大きく影響する。特
に、アナログ信号の黒レベル/白レベルと基準パターン
の上下ピークレベルとの関係の設定は、極ハイライト
部、及び高濃度部の階調性と、全体画像の再現階調性と
の分解能に影響を与える。
【0004】ところで、2値化画像信号のパルス幅特性
を調整するために、特開昭62−181575号公報で
は、アナログ信号のフルスケール・レンジ、及び三角波
基準パターンのバイアスを調整して黒レベル、及び白レ
ベルのパルス幅を設定するようにしている。さらに、特
開昭63−177153号公報では、画像データの特性
カーブのリニアー部分を可能な限り広く使用するため
に、白レベル(00H)のカーブがリニアーになり始め
る時のパワーと、画像データの黒レベル(FFH)のカ
ーブのリニアー部分から外れる直前の時のパワーとにな
るように、光路中に光エネルギー測定装置を設け、手動
により三角波発生器、ゲイン、オフセット回路よりなる
2値化回路のゲイン、及びオフセットのボリュームを調
整し、基準パターンのバイアスと、黒レベル、及び白レ
ベルの光量とを調整する技術を開示している。また、特
開昭62−284578号公報では、感光体の感度が変
化しても安定した画像が得られるようにするために、所
定パターンで感光体を露光し、その帯電電圧を検出して
電位や、光量を調整するようにしている。
【0005】他方、画像形成装置全体の諧調性を補正す
るために、特開昭63−208368号公報では、用紙
上にコピーした白レベルから黒レベル迄の多数の諧調パ
ターン濃度を受光素子により検知し、濃度が等間隔にな
る信号レベルを求めてガンマ補正特性曲線を求め、この
ガンマ特性補正値を格納したメモリを用いて画像形成装
置全体のガンマ補正する技術を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、白レベル側
の設定如何により濃度の再現開始レベルが変動する上、
人間の目の感度が高濃度部に比べ、極ハイライト部の変
動を敏感に認識するため、白レベル側の設定は、重要な
事項となっている。そこで、白レベルと黒レベルとのパ
ルス幅を設定したり(特開昭62−181575号公
報)、また、基準パターンのバイアスと、黒レベル、及
び白レベルの光量とを設定しても(特開昭63−177
153号公報)、一般的に知られているように、感光体
の光感度は使用時間や、固体間によって変動するため、
感光体上の電位は変わってしまい、上述の設定を行って
も実際の濃度再現性は安定しないという問題がある他、
装置間の光路中の汚れ等による光伝達率の差で、実際に
は感光体上に到達する光量が変化してしまい、同様に濃
度再現性が安定しない問題がある。
【0007】また、感光体電位の変動にも係わらず安定
した画像が得られるように調整しても(特開昭62−2
84578号公報)、電子写真方式による現像では、環
境条件の変動、及び使用時間による現像剤の変化や、現
像装置の機械的寸法誤差等の原因により、特に極ハイラ
イト部の再現性が変動してしまうため、安定した極ハイ
ライト再現性が得られないという問題がある。
【0008】図26は、上述した問題の一例として、中
/高濃度部を制御、調整した状態で、DRS(感光体と
現像装置の現像ロールとの間隙距離)や、温度、湿度の
変動に対応して変動する極ハイライト部の濃度変動状況
を示す図で(なお、中/高濃度部に至る迄の特性曲線は
省略して示す)、具体的には、中/高濃度部である画像
面積率70%の濃度が1.35で一定である場合の極ハ
イライト部の画像面積率対濃度の特性曲線は、DRSが
大きくて、かつ、低温低湿である程、極ハイライト部の
濃度が高くなる傾向を示し、例えば、画像面積率8%に
おいては、低温低湿状態で、DRSが0.375mm
(一点鎖線で示す)と0.50mm(実線で示す)の装
置間では、画像濃度が0.12と0.22の差があり、
他方、高温高湿状態では、濃度は0.00(一点鎖線)
と0.02(実線)の差がある。この例から、中/高濃
度部の濃度を調整した状態では、極ハイライト部が環境
条件等の変動に基づいて独立して変動してしまうことが
分かる。これを逆に言うと、画像全体の諧調の再現性を
確保するには、環境条件の変動を受け易い極ハイライト
部濃度を補正する場合、中/高濃度部の濃度に影響を与
えずに、独立して補正可能にするという点が重要課題と
なってくる。
【0009】また、多数の諧調パターン濃度を検知して
ガンマ補正し、画像形成装置全体の諧調性を補正する技
術は(特開昭和63−208368号公報)、画像形成
装置全体のガンマ補正を目的とするもので、中/高濃度
部を調整した状態で、環境条件等の変動に対応して変動
し易い極ハイライト部の濃度のみの安定的調整をはかる
ようにしたものではない。
【0010】従って、従来から色々な方法で制御、調整
された中/高濃度部分の再現性に対し独立して変動する
傾向のある極ハイライト再現性の調整には、中/高濃度
部分の再現性に変動を与えることなく、極ハイライト部
のみの濃度調整を安定的に行える調整方式の出現が必要
となってくる。
【0011】本発明は、上述した課題に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、極ハイライト部の濃
度をパルス幅変調用の基準パターンのバイアス、もしく
は、ゲインの調整により補正し、もって、既に調整され
た中/高濃度部の濃度安定性に影響を与えずに、装置間
の光路中の汚れ等による光伝達率の差、感光体の光感度
変動等や、環境条件等の変動により変動し易い極ハイラ
イト部の濃度調整を安定的に再現し得る画像形成装置に
おける極ハイライト部の濃度再現調整装装を提供するに
ある。
【0012】また、本発明の目的は、用紙上にコピーし
た極ハイライトのパッチ画像濃度と、用紙の白地部分濃
度との差を検出し、もって、各色CCDや、露光ランプ
のばらつき、固体差、及びシェーディングの誤差を受け
ることなく、極ハイライトパッチ画像の濃度を検出する
画像形成装置における極ハイライト部の濃度再現調整装
置を提供するにある。
【0013】さらに、本発明の目的は、極ハイライト部
の濃度補正をガンマ補正により行い、もって、調整され
た中/高濃度部の濃度安定性に影響を与えずに、独立し
て極ハイライト部の濃度を調整し得る画像形成装置にお
ける極ハイライト部の濃度再現調整装置を提供するにあ
る。
【0014】また、本発明の目的は、極ハイライト部の
濃度補正するに際し、感光体の最大濃度、もしくは、中
間調濃度の明電位と現像バイアス電位との差を変えず
に、最低濃度の暗電位と現像バイアス電位との差が変わ
るように帯電電位、光ビーム光量、及び現像バイアス電
位を設定し、もって、中/高濃度部の濃度再現性に何ら
影響を与えずに、独立して極ハイライト部の濃度調整を
可能にする画像形成装置における極ハイライト部の濃度
調整装置を提供するにある。
【0015】さらに、本発明の目的は、感光体と対向す
る現像ロールの対向距離を補正することで、中/高濃度
部の濃度安定性に影響を与えずに、極ハイライト部の濃
度調整を行う画像形成装置における極ハイライト部の濃
度再現調整装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記した目的達成のた
め、本発明は、画像読み取り手段により光電的に読み取
った原稿画像を多諧調のデジタル画像データに変換し、
多諧調デジタル画像データをアナログ信号に変換して所
定周期の基準パターンと比較し、パルス幅変調された2
値化信号により形成された光ビームにより帯電されてい
る感光体を走査し形成した潜像を現像手段により現像し
て画像を形成する画像形成装置において、基準パターン
のバイアスレベル、もしくは、ゲインを調整する基準パ
ターン調整手段と、画像データの極ハイライト部の濃度
に相当するパッチ信号を発生するパッチ信号発生手段と
を備えるとともに、画像読み取り手段により検出したパ
ッチ信号により形成される潜像パッチを現像手段で現像
し用紙上に転写した用紙上のパッチ画像濃度と、基準値
との偏差が少なくなるよう基準パターン調整手段を制御
する制御手段を備えることを特徴とする。
【0017】さらに、本発明は、前記制御手段が、パッ
チ画像濃度の検出を、画像読み取り手段により検出した
用紙上のパッチ画像濃度と、用紙の白地部分濃度との差
から検出することを特徴とする。
【0018】また、本発明は、画像読み取り手段による
パッチ画像濃度の検出に代え、パッチ信号により感光体
上に形成される潜像パッチを現像手段で現像した現像像
に光を照射し、その濃度を示す反射光を検出する光セン
サを備えるとともに、制御手段が、光センサの検出出力
と基準値との偏差が少なくなるよう基準パターン調整手
段を制御することを特徴とする。
【0019】さらに、本発明は、画像読み取り手段によ
り光電的に読み取った原稿画像を多諧調のデジタル画像
データに変換し、多諧調デジタル画像データをガンマ補
正部のガンマ補正データにより諧調性を補正した信号に
基づいて形成される光ビームにより、帯電されている感
光体を走査し形成した潜像を現像手段により現像して画
像を形成する画像形成装置において、画像データの極ハ
イライト部の濃度に相当するパッチ信号を発生するパッ
チ信号発生手段と、極ハイライト部の濃度補正用の複数
のガンマ補正データの1つを前記ガンマ補正部に設定す
るガンマ補正変更手段とを備えるとともに、画像読み取
り手段により検出したパッチ信号により形成される潜像
パッチを現像手段で現像した用紙上に転写した用紙上の
パッチ画像濃度と、基準値との偏差を少なくするガンマ
補正データを選定し、ガンマ補正データをガンマ補正部
に設定するようガンマ補正変更手段を制御する制御手段
を備えることを特徴とする。
【0020】また、本発明は、前記制御手段が、パッチ
画像濃度の検出を、画像読み取り手段により検出した用
紙上のパッチ画像濃度と、用紙の白地部分濃度との差か
ら検出することを特徴とする。
【0021】さらに、本発明は、画像読み取り手段によ
るパッチ画像濃度の検出に代え、パッチ信号により感光
体上に形成される潜像パッチを現像手段で現像した現像
像に光を照射し、その濃度を示す反射光を検出する光セ
ンサを備えるとともに、制御手段は、光センサの検出出
力と基準値との偏差を少なくするガンマ補正データを選
定し、ガンマ補正データをガンマ補正部に設定するよう
ガンマ補正変更手段を制御することを特徴とする。
【0022】また、本発明は、画像読み取り手段により
光電的に読み取った原稿画像を多諧調のデジタル画像デ
ータに変換し、多諧調デジタル画像データに基づいて形
成される光ビームにより、帯電手段により帯電されてい
る感光体を走査し形成した潜像を現像手段により現像し
て画像を形成する画像形成装置において、画像データ極
ハイライト部の濃度に相当するパッチ信号を発生するパ
ッチ信号発生手段と、感光体上に、帯電し非露光の潜像
パッチ(暗電位パッチ)と、帯電し所定の諧調デジタル
データで露光して潜像パッチ(明電位パッチ)を発生す
るパッチ発生手段と、帯電手段の帯電電位を可変する帯
電量可変手段、光ビームの光量を補正する光ビーム光量
補正手段、及び現像手段の現像バイアス電位を補正する
現像バイアス可変手段とを備えるとともに、暗電位パッ
チが目標暗電位VHSを得る帯電電位と、明電位パッチ
が目標明電位VLSを得る光ビーム光量と、目標暗電位
VHSから予め設定したカブリ防止電位差VCを減算し
た現像バイアス電位VBとを求め、画像読み取り手段に
より検出した前記極ハイライト部の濃度に相当する潜像
パッチを現像した用紙上のパッチ画像濃度と基準値との
偏差から求めた補正値αを、暗電位VHS、及びカブリ
防止電位差VCに加算して補正暗電位VHS′=VHS
+α、及び補正カブリ防止電位差VC′=VC+αを求
め、暗電位パッチが補正暗電位VHS′を形成する帯電
電位、明電位パッチが明電位VLSを形成する光ビーム
光量、及び補正暗電位VHS′から補正カブリ防止電位
差VC′を減算した現像バイアス電位VB=VHS′−
VC′を求めて帯電量可変手段、光ビーム光量可変手
段、及び現像バイアス可変手段に設定する制御手段を備
えることを特徴とする。
【0023】さらに、本発明は、前記制御手段が、パッ
チ画像濃度の検出を、画像読み取り手段により検出した
用紙上のパッチ画像濃度と、用紙の白地部分濃度との差
から検出することを特徴とする。
【0024】また、本発明は、画像読み取り手段による
パッチ画像の濃度検出に代え、感光体上に形成されるパ
ッチ潜像の現像像に光を照射し、その濃度を示す反射光
を検出する光センサを備えるとともに、制御手段は、光
センサの検出出力と基準値との偏差から求めた補正値
を、補正暗電位、及び補正カブリ防止電位差の補正量と
することを特徴とする。
【0025】さらに、本発明は、画像読み取り手段によ
り光電的に読み取った原稿画像を多諧調のデジタル画像
データに変換し、多諧調デジタル画像データに基づいて
形成される光ビームにより帯電されている感光体を走査
し、形成した潜像を現像手段により現像して画像を形成
する画像形成装置において、現像手段に、感光体に対向
する現像ロールの対向距離を補正する手動型距離調整手
段を備え、画像データの極ハイライト部の濃度に相当す
るパッチ信号を発生するパッチ信号発生手段と、対向距
離補正量が表示される表示手段と、画像読み取り手段に
より検出したパッチ信号により形成される潜像パッチを
現像手段で現像し用紙上に転写した用紙上のパッチ画像
濃度と、基準値との偏差に基づいて求めた補正量を前記
表示手段に送出する制御手段とを備える。
【0026】また、本発明は、前記制御手段が、パッチ
画像濃度の検出を、画像読み取り手段により検出した用
紙上のパッチ画像濃度と、用紙の白地部分濃度との差か
ら検出することを特徴とする。
【0027】
【作用】本発明は、極ハイライト部の濃度に相当するパ
ッチ信号により形成される潜像パッチを現像した用紙上
のパッチ画像濃度と、基準値との差が無くなるように基
準パターンのバイアス、もしくは、ゲインを調整し、中
/高濃度部の再現性に影響を与えずに、環境条件や、光
路中の汚れ等による極ハイライト部の濃度を補正する。
【0028】さらに、本発明は、画像読み取り手段によ
り、用紙上のパッチ画像の画像濃度と、用紙の白地部分
濃度との差を検出することで、パッチ画像濃度読み取り
時の誤差を補正する。
【0029】また、本発明は、極ハイライト部のパッチ
画像の画像濃度と、基準値との差が少なくなるガンマ補
正データを用いて極ハイライト部の濃度を補正する。
【0030】さらに、本発明は、感光体の所定諧調デジ
タルデータの明電位と現像バイアス電位との差を変えず
に、最低濃度における暗電位と現像バイアス電位との差
を変える帯電電位、光ビーム光量、及ぶ現像バアイス電
位を設定し、極ハイライト部の濃度を補正する。
【0031】また、本発明は、極ハイライト部のパッチ
画像の画像濃度と、基準値との差に基づいて求めた補正
値により、距離調整手段により感光体と現像ロールとの
間隙距離を調整する。
【0032】
【実施例】以下に、添付した図面に基づいて本発明の各
実施例を説明する。図1は本発明をカラー複写機に適用
した第1の実施例の全体構成図、図2は図1に示すカラ
ー複写機の詳細なブロック図である。図1に示すよう
に、カラー複写機の構成を大別すると、原稿を読み取る
スキャナー部100、読み取った画像データを処理する
画像処理部200、処理された画像データに従ってレー
ザーを駆動して感光体に光ビームを照射するROS光学
部300、及び画像を形成する画像形成部400からな
る。なお、図中符号101は原稿台を示す。
【0033】図2において、スキャナー部100では、
原稿は露光ランプ102で照射され、その反射光は公知
の縮小光学系、もしくは、密着型イメージスキャナー等
のCCDセンサ103で読み取られる。この縮小光学系
CCDセンサを図5に基づいて説明すると、多数の光電
変換素子を並設してなる赤色CCDセンサ103a、緑
色CCDセンサ103b、青色CCDセンサ103cの
それぞれには、CCDセンサビデオ信号増幅器103
d、A/D変換器103e、並設されている奇数番目、
及び偶数番目の光電変換素子からの検出信号を直列合成
するOdd/Even信号合成部103f、及び補正用
データ格納メモリ103hに接続されたシェーディング
補正用LSIが設けられている。なお、各CCDセンサ
103a乃至103cが等間隔でない場合を配慮し、緑
色CCDセンサ103bには基準位置となる青色CCD
センサ103cに対する読み取り位置ずれ補正用メモリ
103jが設けられ、赤色CCDセンサ103aには青
色CCDセンサ103cに対する読み取り位置ずれ補正
用メモリ103kが設けられている。そして、縮小光学
系CCDセンサ103a乃至103cにより後述する態
様にて読み取られた原稿画像は、図2に示す増幅器10
4で適当なレベル迄増幅後、A/D変換器105で8ビ
ットのデジタル画像データに変換される。そして、シェ
ーディング補正部106、及びギャップ補正部107に
よりシェーディング補正、及びギャップ補正を施した
後、濃度変換器108にて反射率データから濃度データ
に変換され、画像処理部200に送られる。
【0034】画像処理部200では、色変換部201に
てカラー複写機として基本的な画像処理、即ち、色信号
変換、墨再生(UCR)、MTF処理等が行われ、イエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の画像データ
に変換される。次に、ガンマ補正部202でガンマ補正
を行い、画像形成部400の階調性に合わせて各色階調
の補正が行われた後、D/A変換器203でアナログデ
ータに変換される。比較器206では、三角波発生器2
08から三角波調整器209を介して入力される、例え
ば、図7の実線で示す標準三角波と入力されたアナログ
画像データとを比較し、アナログ画像データが三角波よ
りも大きい部分を「0」、即ち、レーザーをオフ、アナ
ログ画像データが小さい部分を「1」、即ち、レーザー
をオンする2値化画像データが形成され、ROS光学部
300に送られる。なお、図7の2点鎖線、及び1点鎖
線で示す波形は、三角波発生器208から出力される三
角波が、三角波調整器209に設けた図示しないボリュ
ームを手動でバイアス調整され、これに対応してパルス
幅変調された2値化画像データの形成過程を示す。
【0035】さらに、画像処理部200には、図2に示
すように、極ハイライト部に相当する面積率8%画像デ
ータを発生するパッチ信号発生器206と、アナログ画
像データ、及び面積率8%画像データのうち1つを選択
して比較器205に入力するセレレター207とが設け
られている。セレクター207は、通常コピー時はアナ
ログ画像データを選択し、本発明による極ハイライト部
の調整実施時には、後述する画像形成部400の演算装
置411からパッチ作成の指示信号が入力され、パッチ
信号発生器206からの面積率8%画像データを選択し
て比較器205に送る。
【0036】ROS光学部300には、画像形成部40
0の演算装置411の指示信号により制御され、レーザ
ー光量を可変するレーザー光量可変装置306と、レー
ザー駆動回路301とが設けられ、レーザー駆動回路3
01は比較器205から送られた2値化データに基づい
てレーザー302をオン/オフ制御する。レーザー光
は、ポリゴン・ミラー303により偏向され、fθレン
ズ304、反射ミラー305を介して画像形成部400
の感光体401に導かれる。
【0037】画像形成部400には、感光体401上の
周囲にスコロトロン型帯電装置402、ロータリー現像
装置403、転写装置406、クリーナー装置404、
除電ランプ405、感光体上の電位を測定する電位計4
09、及び感光体上のパッチ現像像の反射光を測定する
光センサ410が設けられている。さらに、ロータリー
現像装置403の各色の現像器にトナーを供給するトナ
ーディスペンス装置415、定着装置408、用紙搬送
装置417、さらに、画像形成を制御する演算装置41
1、演算装置411により制御されて帯電装置402に
よる感光体401への帯電量を変化させる帯電量可変装
置413が備えられている。
【0038】そして、周知のゼログラフィー・プロセス
に従って画像形成が行われる。即ち、回転する感光体4
01は帯電装置402により一様にマイナスに帯電さ
れ、レーザー光により、まず、第1色目の潜像が形成さ
れる。潜像はロータリー現像装置403の第1色目ブラ
ックの現像装置でマイナス帯電されたブラック・トナー
でレーザー光により書き込まれた部分が現像され、現像
像は用紙トレイ407aから用紙搬送装置407によっ
て搬送され、転写ドラム406bに巻き付けられた図示
しない用紙に転写コロトロン406aにより転写され
る。感光体401上に転写されずに残っている像はクリ
ーナー装置404により除去され、感光体401は除電
ランプ405により除電され、再び帯電装置402によ
り一様にマイナス帯電され、第2色目イエローの像形成
が続いて行われる。このようにして、第3色目マゼン
タ、第4色目シアン迄4色の現像像が転写ドラム406
b上の用紙に順次、転写されると、用紙は剥離コロトロ
ン406cにより転写ドラム406bから剥離され、定
着装置408で定着され、カラーコピーが形成される。
また、転写ドラム406bの周囲には除電コロトロン4
06dが設けられ、各色の転写後、または、用紙剥離後
に用紙上、及び転写ドラム406bのフィルム上の余分
な電荷を除電する。
【0039】次に、第1の実施例による極ハイライト部
の濃度再現調整方式を、図3に示す調整フローチャート
を参照して説明する。まず、演算装置411からの指示
でパッチ信号発生器206から面積率8%画像データの
極ハイライトパッチ信号を発生し、セレクター207に
このパッチ信号を選択させて比較器205に送る。これ
以降、前述したカラー複写機のプロセスに従って、図4
に示すように、矢印方向に送られる用紙407b上にブ
ラック407c、イエロー407d、マゼンタ407
e、及びシアン407fの各色の面積率8%画像データ
の極ハイライトパッチ像が現像されてコピーを作成する
(ステップS1)。
【0040】次に、作成したコピーをスキャナー部10
0の原稿台101に載せ、図5に示すように、矢印方向
に走査される赤、緑、青のCCDセンサ103a乃至1
03cでその補色にあたるシアン、マゼンタ、イエロー
のハイライトパッチ像407c乃至407fの特定点4
07h・・・における反射光を読み取る。なお、ブラッ
ク・パッチ407cは、緑色CCDセンサ103bで読
み取った信号を用いている。そして、極ハイライトパッ
チ像の現像濃度を示す反射光を読み取る際には、各色C
CDセンサ103a乃至103cや、露光ランプ102
のばらつき、固体間のばらつき、及びシェーディング補
正誤差等による変動を補償するために、図4のコピー用
紙407bのトナーが現像されていない白地部分の特定
点407g・・・の現像濃度をも各CCDセンサ103
a乃至103cにより検出し、演算装置411により各
パッチ像の反射光から基準となる白地部分反射光の減算
出力値を求める(ステップS2)。
【0041】次に、求めた各色の減算出力値を、予め演
算装置411に設定した目標値と比較し(ステップS
3)、原稿台101の手前に設けた図6に示す操作板5
00の液晶表示部501に、目標値からの偏差を有する
色については三角波調整器209のボリューム調整方向
を右に、又は、左へと表示し、目標値内の色については
OKを表示する(ステップS4)。全色OKであれば、
調整を終了し(ステップS5)、そうでなければ、液晶
表示部501の表示内容に従って、三角波調整器209
に各色毎に設けたバイアス量可変用のボリュームを手動
で右に回すと、三角波に対しプラスのバイアスが加わり
(2点鎖線)、比較器205から出力されるパルス幅が
広くなる。従って、同じ8%面積率の画像信号に対する
レーザー光量が大きくなり、結果的に現像される濃度を
濃くし、左に回した場合には、マイナスのバイアスが加
わり(1点鎖線)、現像濃度を薄くする調整をする(ス
テップS6)。このようにして全色OKになる迄、各色
毎に三角波調整器209で三角波に対するバイアス量を
調整し、各色の極ハイライト部の濃度再現性を調整す
る。
【0042】なお、図7では三角波に対するバイアス量
を調整すると、白レベルから黒レベル迄全体のパルス
幅、即ち、レーザー光量が変わるが、極ハイライト部濃
度を調整するのに必要なバイアス量の実際の調整量は極
く僅かで、それによる中/高濃度部の濃度の変動は極く
僅かである。これを、図8の画像面積率対0%電位から
の感光体電位の変動曲線で示すと、極ハイライト特性曲
線aと、これを画像面積率で2%分だけ三角波のバイア
スをシフトさせた場合の特性曲線bとの面積率8%画像
データにおける電位は、100Vから75Vに、即ち、
25V分シフトするのに対し、中濃度部に近い画像面積
率30%画像データの近傍の電位差は極く僅かのほぼ5
Vシフトしている。このように、三角波のバイアスを制
御して極ハイライト部を調整しても、極ハイライト部の
方がパルス幅、即ち、光量変化に対する感光体電位の変
化量は大きいが、調整ずみの中/高濃度部は殆どシフト
しないことが分かる。そして、人間の目は極ハイライト
側に比べ、高濃度側が鈍いため、通常の極ハイライト再
現性の調整範囲では、中/高濃度側の濃度変化は気にな
る程のものではない。
【0043】本実施例では、三角波調整器209の調整
を、ボリュームで手動により行っているが、遠隔調整手
段を持ち、CCDセンサ103が読み取った検出出力と
演算装置411に設定した目標値との偏差信号を制御信
号とし、偏差がなくなるように三角波調整器のボリュー
ムを遠隔制御して調整しても良い。さらに、三角波調整
器209により、三角波に対するバイアス量を可変した
が、三角波の振幅をゲイン調整により可変しても同様な
効果が得られる。さらに、本実施例では、1つの三角波
発生器208からの三角波に対し単一の三角波調整器2
09を持つ例を示したが、各色毎に三角波発生器と、三
角波調整器とを設けることも可能である。さらに、文字
用、写真用等の原稿種類によって解像度の異なる画像を
再現する画像形成装置では、上述した方式で解像度毎に
調整することも出来る。
【0044】図9は本発明の第1の実施例の変形例によ
る極ハイライト部の濃度再現調整フローチャートを示す
もので、本例では、図10に示すように、感光体401
上に面積率8%画像データの極ハイライトパッチ現像像
Pを形成し(ステップS21)、この現像像Pに光セン
サ410に設けた発光ダイオード401aからの光を照
射し、反射光をフォトダイオード401bで受光してパ
ッチ現像像Pの反射光を検出する(ステップS22)。
この光センサ410は、図2で感光体401の周囲でロ
ータリー現像装置403の下流側に設けたもので、従来
から行われている感光体の中/高濃度現像パッチを検出
してトナーディスペンス制御するのに用いられているも
のを併用している。このようにして、各色パッチの反射
光を演算装置411に入力し、演算装置411に予め設
定してある目標値と比較し(ステップS23)、比較結
果を液晶表示部501に表示させ、三角波調整器209
のボリュームを前例と同様にして調整する(ステップS
24)。本例の利点は、作成したコピーをスキャナー部
100の原稿台101に載せる必要がないため、定期的
に感光体上に極ハイライトパッチを作成して上げれば、
コピー中でも自動的に調整出来る。
【0045】次に、図11は極ハイライト部の濃度調整
をガンマ補正により行う本発明の第2の実施例を適用し
たカラー複写機の詳細なブロック図で、この実施例でも
この中/高濃度部の濃度変動に影響を与えずに、極ハイ
ライト部の濃度のみの再現調整を行うものである。さら
に、この実施例に示す極ハイライト調整方式は、画像デ
ータをデジタルに変換する三角波等の基準パターンを用
いたパルス幅変調方式ばかりでなく、公知のディザ変調
方式、強度変調方式等を用いた画像形成装置に適用可能
であるが、パルス幅変調方式を適用した例について説明
する。図11に示すものは、図2に示した構成を有する
ものに比し、三角波調整器209を具備せずに、後述す
る極ハイライト部の濃度をガンマ補正による諧調性の補
正を行うための複数の補正テーブル210a乃至210
cと、演算装置411の選択指示により複数の補正テー
ブル210a乃至210cの中から1つのガンマ補正デ
ータを出力するセレクター207aとを具備するガンマ
補正変更手段210を備えている点で相違する。なお、
電位計409の検出量に基づいて演算装置411の指示
により制御される公知の現像バイアス可変装置412を
備えるとともに、光センサ410の検出量に基づいてト
ナーディスペンス制御装置415を制御可能とするよう
に構成され、その余の構成は同じであるからその再述を
省略する。
【0046】ここで、画像処理部200に設けたガンマ
補正変更手段210は、図13に示す通常使用する標準
用のガンマ特性補正曲線cと、極ハイライト部における
高濃度補正用のガンマ特性補正曲線d、及び低濃度補正
用のガンマ特性補正曲線eとをデータ化して格納された
複数の補正テーブル210a、210b、210cの中
から、演算装置411の選択指示に基づいてセレクター
207aにより1つを出力させ、これをガンマ補正部2
02に設定してガンマ補正内容を変更する。そして、セ
レクター207により選択されたガンマ補正テーブルに
て諧調性を補正したデータをD/A変換器203に入力
させ、D/A変換器203でアナログデータに変換さ
れ、比較器205で三角波発生器208から送られて来
る所定周期の信号と比較してパルス幅変調され、2値の
画像データに変換される。
【0047】この本発明の第2の実施例による極ハイラ
イト再現調整方式を図12に示す調整フローチャートに
基づいて説明する。なお、この実施例では、中/高濃度
部分が、従来、一般的に電子写真方式の画像形成装置で
行われているように、前述した電位計409や、光セン
サ410で既に制御されているものとする。
【0048】演算装置411からの指示で、パッチ信号
発生器206から面積率8%画像データの極ハイライト
パッチ信号を発生し、セレクター207はこのパッチ信
号を選択して比較器205に送る。これ以降、前述した
カラー複写機のゼログラフィー・プロセスにより、図4
に示す用紙407bに各色の面積率8%画像データの極
ハイライトパッチ像407c乃至407fが現像された
コピーを作成する(ステップS31)。
【0049】ステップS31で作成したコピーをスキャ
ナー部100の原稿台101に載せ、第1の実施例の説
明で述べたように、図5に示す各色CCDセンサ103
a乃至103cでその捕色にあたるシアン、マゼンタ、
イエローのハイライトパッチ画像407c乃至407f
の特定点407h・・・における反射光を読み取る。そ
して、各色CCDセンサ103a乃至103cや、露光
ランプ102のばらつき、シェーディング補正の誤差等
の変動を補償するために、図4の用紙407bの白地部
分の特定点407g・・・も各CCDセンサ103a乃
至103cにより検出し、演算装置411にて各パッチ
407c乃至407fの各反射光と白地部分反射光との
差を減算出力値として求める(ステップS32)。次
に、減算出力値を予め演算装置411に設定してある目
標値と比較し(ステップS33)、演算装置411は、
目標値からの差が少なくなるように、複数の補正テーブ
ル210a乃至210cから最適の補正データを選択さ
せる指示を、ガンマ補正変更手段210のセレクター2
07aに与える(ステップS34)。
【0050】ここで、ガンマ補正データについて説明す
ると、図13は入力画像データ面積率対出力画像データ
にて、ガンマ補正テーブルの代表的な3種類のデータ、
即ち、通常使用する標準の補正データc、高濃度補正デ
ータd、低濃度補正データeを示す図であるが、勿論、
補正テーブルは3つ以上持っていてもよい。図14は中
/高濃度部を一定に調整した状態で、諧調補正を行わな
い場合の標準時の諧調性fを入力画像濃度対出力画像濃
度で示し、図15はこのカラー複写機が目標とするリニ
アーな諧調性gを入力画像濃度対出力画像濃度で示す。
そして、図14の標準時の諧調性fを、図13の標準の
補正データcで補正を行うと、図15の目標とする諧調
性gが得られるようになっている。また、極ハイライト
部の濃度補正データd、eは、諧調全体にわたって持つ
必要がなく、極ハイライト部のみでよく、このため、補
正データ量を少なくすることが出来る。
【0051】従って、ステップS33で読み取った極ハ
イライト部の差出力が目標値よりも高い場合には、ステ
ップS34で図13の高濃度補正用データdを選択して
セレクター207aを介してガンマ補正部202に設定
すれば、最終的な諧調性は、図15の目標とする諧調性
gとほぼ等しいものが得られる。また、極ハイライト部
の差出力が目標値よりも低い場合には、ステップS34
で図13の低濃度用補正データeを選択し、最終的な諧
調性は図15の目標とする諧調性gとほぼ等しいものが
得られる。最適な補正データを選択後、必要に応じ、再
度ステップS31からの動作を反復し確認してもよい。
【0052】図16は本発明の第2の実施例の変形例の
極ハイライト部の調整フローチャートを示し、本例で
は、感光体401上に各色の面積率8%画像データの極
ハイライトパッチを現像、作成し(ステップS41)、
図10に示すように、この極ハイライトパッチ現像像P
に光センサ410からの光を照射し、その反射光を光セ
ンサで検出し、演算装置411に入力する(ステップS
42)。この光センサ410は、既に述べたように、従
来、一般的に行われている、感光体上の中/高濃度現像
パッチを検出してトナーディスペンス制御部415を制
御するのに用いられているものを併用している。次に、
演算装置411は読み取った各色パッチの反射光を目標
値と比較し(ステップS43)、比較結果に基づいて、
演算装置411に設定した目標値からの差を減じるガン
マ補正データを選択する(ステップS44)。これ以降
は、上述した第2の実施例と同様である。本例の利点
は、作成したコピーをスキャナー部100の原稿台10
1に載せる必要がないため、定期的に感光体401上に
極ハイライトパッチ現像像を作成してあげれば、コピー
中でも自動的に調整出来る利点を有している。
【0053】次に、図17は本発明の第3の実施例を適
用したカラー複写機の詳細なブロックを示すもので、最
大濃度に相当する面積率100%画像データや、極ハイ
ライトに相当する面積率8%画像データを発生するパッ
チ信号発生器206と、アナログ画像データ、面積率1
00%、及び8%画像データのうち1つを選択して比較
器205に送るセレクター207とが設けられ、このセ
レクター207は通常コピー時はアナログ画像データを
選択し、本実施例による調整実施時に、後述する画像形
成部400の演算装置411によりパッチ作成指示が出
て、パッチ信号発生器206からの面積率100%画像
データ、もしくは、面積率8%画像データを選択して比
較器205に送り、比較器205で2値化する。その余
の構成は、図2に示したものと同じであるから、その再
述は省略する。また、本発明の第2の実施例の説明で述
べたように、第3の実施例でも三角波によるパルス幅変
調方式や、公知のディザ変調方式、強度変調方式の中間
調変換方式に適用可能であるが、この例ではパルス幅変
調方式を適用した例について説明する。さらに、画像処
理部200は、第2の実施例と同様に中/高濃度部の制
御が既に行われている状態で、感光体電位制御フローを
用いて中/高濃度部に影響を与えずに、極ハイライト部
のみの再現調整を行うものである。
【0054】図18はカラー複写機の感光体電位制御の
フローチャートを示し、本例では、装置の電源投入直後
のコピー開始前と、その後30分経過後のコピー開始前
に演算装置411からの指示で本フローに従って最大濃
度の感光体電位制御を行うが、勿論、これに限定される
ものではなく、使用する感光体の感度特性に合わせてコ
ピー中に実施してもよい。予め、目標暗電位VHS、目
標明電位VLS、及び目標暗電位VHSから現像バアイ
ス電位VBを減算したカブリ防止電位差VCが、演算装
置411に記憶されている。まず、スコロトロン型帯電
装置402のグリッド電圧VGSを帯電量可変装置41
3によりVG1、VG2にした時の暗電位VH1、VH
2を電位計409で検出し(ステップS51)、演算装
置411は、図20(A)に示す関係に基づいて、目標
暗電位VHSを得るグリッド電圧VGSを、VGS=V
G1+〔(VG2−VG1)(VHS−VH1)〕/
(VH2−VH1)から算出する(ステップS52)。
次に、ステップS52で算出したグリッド電圧VGSを
帯電装置402に印加し、感光体401を帯電する(ス
テップS53)。
【0055】そして、演算装置411からの指示により
画像処理部200のセレクター207が、パッチ発生器
206からの最大濃度の100%画像データを選択して
比較器205に送り、三角波と比較した2値化データを
ROS光学部300のレーザー駆動回路301に送り、
レーザー光量可変装置306はレーザー光量LD1、L
D2における100%画像データの潜像パッチを作成
し、各々の露光部電位VL1、VL2を電位計410で
検出する。次に、図20(B)に示す関係に基づいて、
目標明電位VLSを得るレーザー光量LDSを、LDS
=LD2−〔(LD2−LD1)(VLS−VL2)〕
/(VL1−VL2)から算出する(ステップS5
4)。次に、目標暗電位VHSからカブリ防止電位差V
Cを減算して現像バイアス電位VBを求め(ステップS
55)、グリッド電圧VGS、レーザー光量LDS、及
び現像バイス電位VBを、帯電量可変装置413、レー
ザー光量可変装置306、及び現像バイアス可燃装置4
12に設定し、最大濃度における調整を終了する(ステ
ップS56)。
【0056】次に、上述した調整終了後、図19に示す
本発明の第3の実施例における調整フローチャートに基
づいて極ハイライト部の濃度を補正するための新たな暗
電位VHS′、及び新たなカブリ防止電位差VC′を求
める作用を説明する。
【0057】演算装置411からの指示で、パッチ信号
発生器206から面積率8%画像データの極ハイライト
パッチ信号を発生し、セレクター207はこのパッチ信
号を選択して比較器205に送る。これ以降、前述した
カラー複写機のゼログラフィー・プロセスで、図4に示
すように、用紙407bに各色の面積率8%画像データ
の極ハイライトパッチ像407c乃至407fが現像さ
れたコピーを作成する(ステップS61)。次に、図5
に示した縮小光学系スキャナーを用い、図4のコピーの
トナーが現像されていない白地部分の特定点407g・
・・・の反射光と、各パッチ画像407c乃至407f
の特定点407h・・・の反射光と白地部分反射光とを
検出する(ステップS62)。次に、演算装置411に
て検出した各色パッチと白地部分との差出力を求め、こ
れと設定した目標値と比較し(ステップS63)、目標
値から減算値に比例した補正量αを算出する(S6
4)。図18の感光体電位制御のフローで説明した目標
暗電位VHSに補正量αを加算した極ハイライト濃度に
おける補正暗電位、VHS′=VHS+αと、カブリ防
止電位差VCに補正量αを加算した補正カブリ防止電位
差、VC′=VC+αとを求めた後(ステップS6
5)、図18に示した感光体電位制御のフローを再実施
する(ステップS66)。
【0058】この場合の感光体電位制御フローについて
述べると、前述したと同じ操作にて、まず、演算装置4
11に補正目標暗電位VHS′、及びカブリ防止電位差
VC′と、前回と同一の目標明電位VLSとを設定す
る。次いで、グリッド電位VG1、VG2にて帯電させ
た感光体401の暗電位VH1、VH2を検出し、補正
目標暗電位VHS′を得るグリッド電圧VGS′を算出
し、このグリッド電圧VGS′で帯電させた感光体40
1に、レーザー光量LD1、LD2で露光した100%
面積率の最大濃度パッチ電位VL1、VL2を検出し、
そして、目標明電位VLSを得るレーザー光量LDS′
を算出する。さらに、補正したVHS′からVC′を減
算して現像バイアス電位VB、即ち、VB=VHS′−
VC′=(VHS+α)−(VC+α)を求める。そし
て、演算装置411に補正暗電位VHS′を得るグリッ
ド電圧VGS′、目標明電位VLSを得るレーザー光量
LDS′、及び補正暗電位VHS′とカブリ防止電位差
VC′との差の現像バイアス電位VBを設定し、これ以
後、コピーを実行する。
【0059】次に、図21を参照して、図18のフロー
で設定した暗電位VHS、明電位VLS、及び現像バイ
アス電位VBと、図19のフローにより補正量αを加算
した極ハイライト濃度に基づいた補正暗電位VHS′、
及びかぶり防止電位差VC′とから、中/高濃度部を変
動させずに、極ハイライト部の濃度が変えられる理由に
ついて説明する。図21から分かるように、最大濃度の
明電位VLSと、現像バイアス電位VBは極ハイライト
部の補正の前後で一定であるため、高濃度時の濃度変動
に影響を及ぼす差電位Vd=VB−VLSは、極ハイラ
イト調整前後でも一定であり、このため、高濃度側の濃
度は変わらない。しかし、極ハイライト側の濃度は、暗
電位が補正量αを加算した暗電位VHS′に変わり、カ
ブリ防止電位差VCも同様に補正量αを加算されたV
C′に変わっているが、現像バイアス電位VBは、VB
=VHS′−VC′=(VHS+α)−(VC+α)の
関係から補正の前後で何ら変わらず一定となり、このた
め、高濃度側を殆ど変えずに、暗電位VHS′、及びカ
ブリ防止電位差VC′を変えることで極ハイライト側の
濃度のみを独立して調整することが可能であることが分
かる。即ち、最大濃度に相当する明電位VLSと、現像
バイアス電位VBとの差Vdは変えずに、最低濃度の暗
電位と現像バイアス電位との差のみが変るようにグリッ
ド電位、レーザー光量、及び現像バイアス電位を設定
し、これにより、中/高濃度部の濃度再現性を変更せず
に、極ハイライト部の濃度再現性を調整したことにな
る。
【0060】さらに敷衍すると、一般的に、画像濃度
は、ハイライトから高濃度全体にわたって、画像部の電
位と、現像バイアス電位VBとの差で決まるが、特に、
ハイライト部は最低濃度(白地)に相当する暗電位と、
現像バイアス電位の差、即ち、カブリ防止電位差によっ
ても変化する。図22は実線で示す150Vのかぶり防
止電位差VCを、点線で示す170Vのかぶり防止電位
差VCに変動させた場合の画像面積率対濃度の変動状況
を示す図(画像部の電位とバイアス電位の差は一定)
で、かぶり防止電位差VCを変えても、中/高濃度側は
殆ど変わらないことが分かる。このように、各色の面積
率8%画像データの極ハイライト濃度を補正する際に、
最大濃度に相当する明電位と現像バイアスの差を変えず
に、最低濃度に相当する暗電位と、現像バイアスの差の
みが変わるように設定することで、中/高濃度部分に影
響を与えずに極ハイライトパッチ濃度を補正出来る。
【0061】なお、この実施例では最大濃度に相当する
明電位を用い、感光体電位制御フローを実施後、極ハイ
ライトの濃度補正をしたが、例えば、画像面積率60%
の中間調画像データに相当する明電位パッチを用いて感
光体電位制御フローを実施した後、極ハイライト部の濃
度補正を行うことも勿論、可能である。この場合、予め
目標暗電位と、目標中間調電位VMSと、目標暗電位か
ら現像バイアス電位を減算したカブリ防止電位差とを演
算装置411に記憶させておく。これ以後は、図18に
示した感光体電位制御フローを実施し、目標暗電位を得
るグリッド電圧を算出し、次に、画像面積率60%画像
データと、三角波と比較した2値化画像データに基づい
て感光体を露光し、中間調電位を検出する。そして、目
標中間調電位を得るレーザー光量を算出し、目標暗電位
からカブリ防止電位差を減算して現像バイアス電位を求
め、上述したように目標暗電位を得るグリッド電圧VG
S、目標中間調電位VMSを得るレーザー光量LDS、
現像バイアス電位VBを設定することが必要である。
【0062】図23は本発明の第3の実施例の変形例に
よる調整方式のフローチャートを示すもので、本例で
は、感光体401上に各色の面積率8%画像データの極
ハイライトパッチで露光し、図10に示すように感光体
401上に現像された極ハイライトパッチ現像像Pを作
成し(ステップS71)、光センサ410によりその反
射光を検出して演算装置411に入力し(ステップS7
2)、各色パッチの反射光を目標値と比較する(ステッ
プS73)。演算装置411は、比較した結果、目標値
からの差がある色は、差に比例した補正量αを算出し
(ステップS74)、目標暗電位VHS、及びかぶり防
止電位差VCに補正量αをそれぞれ加算し、VHS′=
VHS+α、VC′=VC+αを求めた上、前述したよ
うに図18に示す感光体電位制御のフローを再実施す
る。この変形例の利点は、作成したコピーをスキャナー
部100の原稿台101に載せる必要がない上、定期的
に感光体上に極ハイライトパッチを作成すれば、コピー
中でも自動的に調整出来る点にある。
【0063】図24は感光体、及び現像ロール間の間隙
距離を変更して極ハイライト側の濃度を調整する本発明
の第4の実施例の調整フローチャートを示すものであ
る。なお、この実施例では、図17に示すロータリー現
像装置403の各色の現像器に、図25に示すように、
感光体401に対向するロータリー現像装置403に設
けた各色の現像器403a内の現像ロール403bの感
光体401に対する補正距離量β分だけ、不動の基準板
403cに対し距離調整棒403dを前、後進させて間
隙距離を変更する。なお、その余の構成は、図17に示
す第3の実施例と同様である。
【0064】以下そのフローについて説明する。図4に
示すように、各色の面積率8%画像データの極ハイライ
トパッチ画像407c乃至407fを用紙407b上に
現像してコピーを作成し(ステップS81)、作成した
コピーをスキャナー部100の原稿台101に載せ、図
5に示す縮小光学系の各色CCDセンサ103a乃至1
03cにより、白地部分の特定点407g・・・と各色
パッチ407c乃至407fの特定点407h・・・と
の反射光を検出して演算装置411に入力し(ステップ
S82)、次いで、演算装置411は各反射光の差出力
を設定した目標値と比較し(ステップS83)、その差
出力を対向距離に変換させた補正量βを求めて図8に示
す液晶表示部501に表示させる(ステップS84)。
そして、オペレータは表示された補正量βを認識し、補
正量β分だけ不動の基準板403cに対し距離調整棒4
03dを前、後進させて間隙距離を変更する(ステップ
S85)。このようにして、各色毎に感光体401と現
像ロールの間の距離が調整して極ハイライト部の濃度調
整が行われる。その際、中/高濃度側の濃度も若干変化
するが、ハイライト部分の変化の方が大きく、かつ、人
間の目はハイライト側に比べ高濃度側で鈍いため、通常
の極ハイライト再現性の調整範囲では、中/高濃度側の
濃度変化は気にならない。
【0065】なお、上述した第1乃至第4の実施例にお
いて、中間転写体や、転写フィルムを有する画像形成装
置を用いる場合には、感光体上に現像された極ハイライ
トパッチを、感光体から中間転写体や、転写フィルム上
に転写後に光センサで測定してもよいのは当然である。
また、上述した第1乃至第4の実施例に示すものは、カ
ラー複写機ばかりでなく、モノクロの多諧調デジタル画
像形成装置に適用可能である。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、極ハ
イライト部の濃度に相当する潜像パッチを現像したパッ
チ画像濃度と、基準値との差がなくなるように、基準パ
ターン調整手段によりパターン信号のバイアス、もしく
は、ゲインを調整するよう構成してあるので、装置間の
光路中の汚れ等による光伝達率の差、感光体の光感度変
動等の影響や、環境状件等の変動に伴って変動し易い極
ハイライトの濃度再現性を、既に調整された中/高濃度
部の再現性に影響を与えずに独立して補正することが出
来る。
【0067】また、本発明によれば、画像読み取り手段
により、用紙上にコピーされた極ハイライト部の潜像パ
ッチのパッチ画像濃度と、用紙の白地部分濃度とを検出
し、両濃度の差を求めるよう構成してあるので、各色C
CDや、露光ランプのばらつき、固体差、及びシェーデ
ィングの誤差を受けることなく、極ハイライト部の再現
調整を行うことが出来る。
【0068】さらに、本発明によれば、極ハイライト部
の濃度に相当する潜像パッチのパッチ画像濃度と、基準
値との差を求め、その差が少なくなるように、極ハイラ
イト部の濃度におけるガンマ補正データの中から最適な
ガンマ補正データを選択、設定するよう構成してあるの
で、最適なガンマ補正データを用い、調整された中/高
濃度部の再現性に影響を与えずに、独立的に極ハイライ
ト部のみの再現調整を行うことが出来る。
【0069】また、本発明によれば、最大濃度、もしく
は、中間調濃度の明電位と現像バイアス電位との差を変
えずに、最低濃度の暗電位と現像バイアス電位との差が
変わるように、暗電位を形成する帯電制御電位と、目標
明電位を形成する光ビーム光量と、現像バイアス電位と
を設定するよう構成にしてあるので、調整された中/高
濃度部の再現性に何ら影響を与えずに、極ハイライト部
の濃度のみの再現性を独立的に調整することが出来る。
【0070】さらに、本発明によれば、極ハイライト部
の濃度に相当する潜像パッチのパッチ画像濃度と、基準
値との差に基づいて感光体と現像ロールとの間隙距離を
補正する補正量を求め、これに基づいて間隙距離を補正
するよう構成してあるので、調整された中/高濃度部の
再現性に影響を与えずに、極ハイライト部の濃度のみの
再現調整を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をカラー複写機に適用した第1の実施
例の全体構成図である。
【図2】 図1に示すカラー複写機の詳細なブロック図
である。
【図3】 本発明の第1の実施例の極ハイライト部の濃
度調整のフローチャートである。
【図4】 第1の実施例において、用紙に各色の極ハイ
ライトパッチ画像を形成したコピーである。
【図5】 第1の実施例に用いる縮小光学系のCCDセ
ンサのブロック図である。
【図6】 上記カラー複写機に設けた、三角波バイアス
の調整有無、及び調整方向を表示する操作表示板を示
す。
【図7】 三角波基準パターンのバイアス調整をしてパ
ルス幅が相違するレーザー駆動信号を得る波形図であ
る。
【図8】 画像面積率で2%相当の三角波バイアス調整
をした場合の画像面積率対0%電位からの差電位にて示
す極ハイライト変動曲線を示す。
【図9】 第1の実施例の変形例による極ハイライト部
の調整フローチャートである。
【図10】 感光体上に形成された極ハイライトパッチ
潜像の現像像濃度を検出する光センサを示す図である。
【図11】 本発明の第2の実施例を適用したカラー複
写機の詳細なブロック図である。
【図12】 第2の実施例による極ハイライト部の濃度
調整のフローチャートである。
【図13】 入力データ面積率対出力画像データ面積率
にて示すガンマ補正曲線を示す図である。
【図14】 入力画像濃度対出力画像濃度にて示す標準
時の諧調性を示す図である。
【図15】 入力画像濃度対出力画像濃度の関係で示す
目標とする諧調性の図である。
【図16】 本発明の第2の実施例の変形例による極ハ
イライト部の濃度調整のフローチャートである。
【図17】 本発明の第3の実施例を適用したカラー複
写機の詳細なブロック図である。
【図18】 第3の実施例における高濃度部の濃度調整
を実施する感光体電位制御のフローチャートである。
【図19】 本発明の第3の実施例により極ハイライト
部の暗電位、及びカブリ防止電位差を求めるフローチャ
ートである。
【図20】 (A)は図18に示すフローチャートにお
いて目標暗電位を感光体に帯電させるグリッド電位を算
出する関係を説明する図、(B)は目標明電位を感光体
に発生させるレーザー光量LDSを算出する関係を説明
する図である。
【図21】 明電位VLS、現像バイアス電位VB、暗
電位VHS、及びカブリ防止電位差VCと、極ハイライ
ト部調整時に求めた補正量αを加算した新たな暗電位V
HS′、及びカブリ防止電位差VC′との関係を示す図
である。
【図22】 画像面積率体濃度の関係にて、カブリ防止
電位差の変動に基づいて中/高濃度部と、極ハイライト
の濃度との変動状況を示す図である。
【図23】 本発明の第3の実施例の変形例による極ハ
イライト部の濃度調整を実行する調整フローチャートで
ある。
【図24】 本発明の第4の実施例による極ハイライト
部の濃度調整を実行する調整フローチャートである。
【図25】 本発明の第4の実施例に用いるもので、感
光体とロータリー現像装置の現像ロールとの間隙距離を
補正して極ハイライト部の濃度調整を行う調整装置の概
略図である。
【図26】 画像面積率対濃度の関係にて、DRS、及
び温度、湿度の変動に伴って変動する極ハイライト部の
特性曲線を示す説明図ある。
【符号の説明】
100 スキャナー部、101 原稿台、102 照明
ランプ、106 シェーディング補正部、107 ギャ
ップ補正部、108 濃度変換部、200 画像処理
部、201 色変換部、202 ガンマ補正部、205
比較器、210ガンマ補正変更手段、206 パッチ
信号を発生するパッチ信号発生器、207セレクター、
207a ガンマ補正データを出力するセレクター、2
08 三角波発生器、209 三角波調整器、210
ガンマ補正変更手段、300 ROS光学部、301
レーザー駆動回路、302 レーザー、303 ポリゴ
ン・ミラー、305 反射鏡、306 レーザー光量可
変装置、400 画像形成部、401 感光体、402
帯電装置、403 ロータリー現像装置 406転写
装置、409 電位計、410 光センサ、411 演
算装置、413帯電量可変装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 303 15/02 102 15/04 116 9122−2H 15/06 101 (72)発明者 富田 聡 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読み取り手段により光電的に読み取
    った原稿画像を多諧調のデジタル画像データに変換し、
    該多諧調デジタル画像データをアナログ信号に変換して
    所定周期の基準パターンと比較し、パルス幅変調された
    2値化信号により形成された光ビームにより帯電されて
    いる感光体を走査し形成した潜像を現像手段により現像
    して画像を形成する画像形成装置において、 前記基準パターンのバイアスレベル、もしくは、ゲイン
    を調整する基準パターン調整手段と、 画像データの極ハイライト部の濃度に相当するパッチ信
    号を発生するパッチ信号発生手段とを備えるとともに、 前記画像読み取り手段により検出した前記パッチ信号に
    より形成される潜像パッチを現像手段で現像し用紙上に
    転写した用紙上のパッチ画像濃度と、基準値との偏差が
    少なくなるよう前記基準パターン調整手段を制御する制
    御手段を備えることを特徴とする画像形成装置における
    極ハイライト部の濃度再現調整装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記パッチ画像濃度の
    検出を、前記画像読み取り手段により検出した用紙上の
    パッチ画像濃度と、該用紙の白地部分濃度との差から検
    出することを特徴とする「請求項1」記載の画像形成装
    置における極ハイライト部の濃度再現調整装置。
  3. 【請求項3】 前記画像読み取り手段によるパッチ画像
    濃度の検出に代え、前記パッチ信号により感光体上に形
    成される潜像パッチを現像手段で現像した現像像に光を
    照射し、その濃度を示す反射光を検出する光センサを備
    えるとともに、 前記制御手段は、前記光センサの検出出力と基準値との
    偏差が少なくなるよう前記基準パターン調整手段を制御
    することを特徴とする「請求項1」記載の画像形成装置
    における極ハイライト部の濃度再現調整装置。
  4. 【請求項4】 画像読み取り手段により光電的に読み取
    った原稿画像を多諧調のデジタル画像データに変換し、
    該多諧調デジタル画像データをガンマ補正部のガンマ補
    正データにより諧調性を補正した信号に基づいて形成さ
    れる光ビームにより、帯電されている感光体を走査し形
    成した潜像を現像手段により現像して画像を形成する画
    像形成装置において、 画像データの極ハイライト部の濃度に相当するパッチ信
    号を発生するパッチ信号発生手段と、 極ハイライト部の濃度補正用の複数のガンマ補正データ
    の1つを前記ガンマ補正部に設定するガンマ補正変更手
    段とを備えるとともに、 前記画像読み取り手段により検出した前記パッチ信号に
    より形成される潜像パッチを現像手段で現像し用紙上に
    転写した用紙上のパッチ画像濃度と、基準値との偏差を
    少なくするガンマ補正データを選定し、該ガンマ補正デ
    ータをガンマ補正部に設定するよう前記ガンマ補正変更
    手段を制御する制御手段を備えることを特徴とする画像
    形成装置における極ハイライト部の濃度再現調整装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記パッチ画像濃度の
    検出を、前記画像読み取り手段により検出した用紙上の
    パッチ画像濃度と、該用紙の白地部分濃度との差から検
    出することを特徴とする「請求項4」記載の画像形成装
    置における極ハイライト部の濃度の再現調整装置。
  6. 【請求項6】 前記画像読み取り手段によるパッチ画像
    濃度の検出に代え、前記パッチ信号により感光体上に形
    成される潜像パッチを現像手段で現像した現像像に光を
    照射し、その濃度を示す反射光を検出する光センサを備
    えるとともに、 前記制御手段は、前記光センサの検出出力と基準値との
    偏差を少なくするガンマ補正データを選定し、該ガンマ
    補正データをガンマ補正部に設定するよう前記ガンマ補
    正変更手段を制御することを特徴とする「請求項4」記
    載の画像形成装置における極ハイライト部の濃度再現調
    整装置。
  7. 【請求項7】 画像読み取り手段により光電的に読み取
    った原稿画像を多諧調のデジタル画像データに変換し、
    該多諧調デジタル画像データに基づいて形成される光ビ
    ームにより、帯電手段により帯電されている感光体を走
    査し形成した潜像を現像手段により現像して画像を形成
    する画像形成装置において、 画像データ極ハイライト部の濃度に相当するパッチ信号
    を発生するパッチ信号発生手段と、感光体上に、帯電し
    非露光の潜像パッチ(暗電位パッチ)と、帯電し所定の
    諧調デジタルデータで露光して潜像パッチ(明電位パッ
    チ)を発生するパッチ発生手段と、前記帯電手段の帯電
    電位を可変する帯電量可変手段、前記光ビームの光量を
    補正する光ビーム光量補正手段、及び前記現像手段の現
    像バイアス電位を補正する現像バイアス可変手段とを備
    えるとともに、 前記暗電位パッチが目標暗電位VHSを得る帯電電位
    と、前記明電位パッチが目標明電位VLSを得る光ビー
    ム光量と、該目標暗電位VHSから予め設定したカブリ
    防止電位差VCを減算した現像バイアス電位VBとを求
    め、前記画像読み取り手段により検出した前記極ハイラ
    イト部の濃度に相当する潜像パッチを現像した用紙上の
    パッチ画像濃度と基準値との偏差から求めた補正値α
    を、前記暗電位VHS、及びカブリ防止電位差VCに加
    算して補正暗電位VHS′=VHS+α、及び補正カブ
    リ防止電位差VC′=VC+αを求め、前記暗電位パッ
    チが前記補正暗電位VHS′を形成する帯電電位、前記
    明電位パッチが前記明電位VLSを形成する光ビーム光
    量、及び前記補正暗電位VHS′から補正カブリ防止電
    位差VC′を減算した現像バイアス電位VB=VHS′
    −VC′を求めて前記帯電量可変手段、光ビーム光量可
    変手段、及び現像バイアス可変手段に設定する制御手段
    を備えることを特徴とする画像形成装置における極ハイ
    ライト部の濃度再現調整装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記パッチ画像濃度の
    検出を、前記画像読み取り手段により検出した用紙上の
    パッチ画像濃度と、該用紙の白地部分濃度との差から検
    出することを特徴とする「請求項7」記載の画像形成装
    置における極ハイライト部の濃度再現調整装置。
  9. 【請求項9】 前記画像読み取り手段によるパッチ画像
    の濃度検出に代え、前記感光体上に形成されるパッチ潜
    像の現像像に光を照射し、その濃度を示す反射光を検出
    する光センサを備えるとともに、 前記制御手段は、前記光センサの検出出力と基準値との
    偏差から求めた補正値を、前記補正暗電位、及び補正カ
    ブリ防止電位差の補正量とすることを特徴とする「請求
    項7」記載の画像形成装置における極ハイライト部の濃
    度再現調整装置。
  10. 【請求項10】 画像読み取り手段により光電的に読み
    取った原稿画像を多諧調のデジタル画像データに変換
    し、該多諧調デジタル画像データに基づいて形成される
    光ビームにより帯電されている感光体を走査し、形成し
    た潜像を現像手段により現像して画像を形成する画像形
    成装置において、 前記現像手段に、感光体に対向する現像ロールの対向距
    離を補正する手動型距離調整手段を備え、 画像データの極ハイライト部の濃度に相当するパッチ信
    号を発生するパッチ信号発生手段と、 前記対向距離補正量が表示される表示手段と、 前記画像読み取り手段により検出した前記パッチ信号に
    より形成される潜像パッチを現像手段で現像し用紙上に
    転写した用紙上のパッチ画像濃度と、基準値との偏差に
    基づいて求めた補正量を前記表示手段に送出する制御手
    段とを備えることを特徴とする画像形成装置における極
    ハイライト部の濃度再現調整装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記パッチ画像濃度
    の検出を、前記画像読み取り手段により検出した用紙上
    のパッチ画像濃度と、該用紙の白地部分濃度との差から
    検出することを特徴とする「請求項10」記載の画像形
    成装置における極ハイライト部の濃度再現調整装置。
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