JPH06232937A - 通信方法 - Google Patents

通信方法

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JPH06232937A
JPH06232937A JP5342033A JP34203393A JPH06232937A JP H06232937 A JPH06232937 A JP H06232937A JP 5342033 A JP5342033 A JP 5342033A JP 34203393 A JP34203393 A JP 34203393A JP H06232937 A JPH06232937 A JP H06232937A
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JP
Japan
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modem
rate
signal level
average signal
symbol
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Application number
JP5342033A
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English (en)
Inventor
Robert E Scott
アール スコット ロバート
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AT&T Corp
Original Assignee
American Telephone and Telegraph Co Inc
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Filing date
Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モデムを介したエコーの影響を低減する答申
方法を提供する。 【構成】 モデムが送信する際に生成されるエコーの振
幅が、より低い平均信号レベルで送信することにより低
減される。エコーの振幅を低減することによりエコー打
ち消しを行なった後に残存する残留エコーの振幅が低減
され、それによってより速いデータ受信レートが可能に
なる。本発明の一実施例においては、シンボルを第1平
均信号レベルで送出し、離れた場所に位置する、第2平
均信号レベルでシンボルを送出するモデムからのシンボ
ルを受信する、という、モデムを用い通信チャネルを介
して情報を伝達する方法が用いられている。ここにおい
て、前記第2平均信号レベルは前記第1平均信号レベル
よりも高いものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通信に関し、特にモデム
通信に関する。
【0002】
【従来の技術】モデムは電話回線などのチャネルを介し
て通信を行なう。これらのチャネルは、インピーダンス
ミスマッチによって生成されたエコーなどのチャネル障
害による影響を被る。モデムが全二重モードで機能して
いる場合、モデムによって送信された信号のエコーは受
信される信号と干渉しあう。
【0003】この問題を緩和するための一つのアプロー
チは、周波数分割多重化を用いることである。周波数分
割多重化を利用して、通信チャネル帯域のうちの一部を
用いて信号を送信し通信チャネル帯域の他の部分を用い
て信号を受信することにより、エコーに関連したチャネ
ル障害が減少する。エコーは、単に周波数ドメインでフ
ィルターをかけることにより除去される。”音声グレー
ド電話回路を介した高速通信用モデム”という表題の米
国特許第4,890,316号はこの種の技法を記載し
ている。残念なことには、この技法は伝送速度を低下さ
せてしまう。なぜなら、モデムは送信及び受信のそれぞ
れに関して通信チャネルの帯域全体を用いることが出来
ないからである。
【0004】図1は、従来技術に係る、非対称周波数分
割多重化(FDM)モデム通信において用いられるチャ
ネル帯域及び信号レベルを示した図である。座標軸2は
平均信号レベルを示しており、座標軸4は帯域をヘルツ
で示している。曲線6はモデム8からモデム10へのデ
ータ転送に割り当てられた帯域及び平均信号を示してお
り、曲線12はモデム10からモデム8へのデータ転送
に割り当てられた帯域及び平均信号を示している。双方
の曲線とも同一の平均信号レベルを示している。しかし
ながら、曲線6はより広い帯域を示していて例えば1
4,440ビット毎秒(bps)などの高いデータ転送
レートが可能であり、曲線12は狭い帯域を示していて
例えば450bpsなどの低いデータ転送レートのみが
可能となる。この配置は非対称である。なぜなら、一方
の方向に対してはより高い転送レートが用いられるがそ
の反対方向に対してはより低い転送レートしか用いられ
ないからである。ガード帯域14が曲線6及び曲線12
を分離するために用いられている。チャネル帯域のこの
部分はデータ転送には用いられない。
【0005】図2は、従来技術に係るエコー打ち消しモ
デム間の通信において用いられる帯域割当及び平均信号
レベルを示した図である。座標軸18は平均信号レベル
を示しており、座標軸20は帯域をヘルツで示してい
る。モデム22からモデム24への転送及びモデム24
からモデム22への転送が同一の帯域を共用しており、
同一の平均信号レベルで送信される。このタイプの配置
においては、双方向ともおよそ14,400bpsの転
送レートが実現される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】エコーの効果を低減す
る別のアプローチは、エコーを打ち消すモデムを用いる
ことである。”エコー打ち消しモデムに関する適応レー
ト制御”という表題の米国特許第5,007,047号
はこの種の技法を記載している。この技法は、送信及び
受信の双方に関して通信帯域全体を利用できるという利
点を有している。しかしながら、この技法はモデムのエ
コー打ち消し能力によって制限されてしまう。エコーを
打ち消した後、残存する残留エコーがモデムの受信能力
と干渉し、高速データ受信を制限してしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、モデム
が送信する際に生成されるエコーの振幅が、より低い平
均信号レベルで送信することにより低減される。エコー
の振幅を低減することによりエコー打ち消しを行なった
後に残存する残留エコーの振幅が低減され、それによっ
てより速いデータ受信レートが可能になる。より低い平
均信号レベルで送信することにより、しばしば送信レー
トの低下が要求される。なぜなら、より低い信号レベル
はノイズ耐性を低下させ、離れた場所にある相手方モデ
ムが受信することが可能な送信データレートを低下させ
てしまうからである。その受信レートを向上させるため
にモデムの送信レートを低下させることは通常のモデム
アプリケーションとコンパチブルである。なぜなら、モ
デム通信は通常一方の方向に伝送されるべき大量のデー
タを有するがその反対方向に伝送されるべきデータは比
較的少量であるからである。
【0008】本発明の一実施例においては、シンボルを
第1平均信号レベルで送出し、離れた場所に位置する、
第2平均信号レベルでシンボルを送出するモデムからの
シンボルを受信する、という、モデムを用い通信チャネ
ルを介して情報を伝達する方法が用いられている。ここ
において、前記第2平均信号レベルは前記第1平均信号
レベルよりも実質的に高いものである。
【0009】本発明の別の実施例においては、情報の受
信に関して用いられるシンボルの配置よりもより少ない
シンボルを有するシンボル配置に属するシンボルを用い
て情報を送信する方法が用いられている。
【0010】本発明のその他の実施例においては、送出
されつつある情報の残存量をモニタし、残存量があるし
きい値を越えた場合には、第1平均信号レベルが第2平
均信号レベルよりも実質的に高くなるように第1及び第
2平均信号レベルを変更する方法が用いられている。
【0011】本発明の更に別の実施例においては、平均
信号レベルを決定するためにチャネル障害測定が用いら
れる。
【0012】
【実施例】図3は、本発明の一実施例において用いられ
るチャネル帯域及び平均信号レベルを示した図である。
座標軸30は平均信号レベルを表わし、座標軸32は割
り当てられた帯域をヘルツで示している。曲線34はエ
コー打ち消しモデム38からエコー打ち消しモデム40
への転送に用いられる帯域及び平均信号レベルを示して
おり、曲線36はモデム40からモデム38への転送に
用いられる帯域及び平均信号レベルを示している。(こ
の実施例においては、曲線34の両端の部分が曲線36
の両端の下側の部分と重複している。)双方向の転送に
おいて、同一のチャネル帯域が共用されている。しかし
ながら、一方の方向においては反対方向よりもより高い
平均信号レベルで送出されている。より高い平均信号レ
ベルを用いる方向(モデム40からモデム38)におい
ては例えば19,200bpsのデータレートが実現さ
れており、より低い平均信号レベルを用いる方向(モデ
ム38からモデム40)に関しては例えば480bps
のデータレートが用いられる。
【0013】図1と比較することにより、本発明におい
ては双方の方向ともより高い転送レートが実現されてい
ることが理解される。この結果は、双方向とも転送に関
してチャネル帯域全体を用いていることによるものであ
る。
【0014】図2と比較することにより、本発明におい
ては一方向に関してはより高いデータレートが実現され
ており、反対方向に関してはより低いデータレートが実
現されている。これらの非対称転送レートはほとんどの
アプリケーションにおいて受け入れられるものである。
なぜなら、通常、一方向には大量のデータが伝送される
が反対方向にははるかに少ない量のデータのみが送出さ
れるだけであるからである。必要な場合には、図3の配
置は、モデム38からモデム40への高速転送を可能に
し、モデム40からモデム38へはより低い速度での転
送を行なうように反転させられうる。
【0015】モデム38とモデム40との間の通信チャ
ネルは、2線あるいは4線の電話通信回線を含んでい
る。通信チャネルは、さらに、電話ネットワーク、ワイ
ヤー、ケーブル、光ファイバーあるいは空間を介して送
出される電波を含むことが出来る。
【0016】前記モデムのうちの一方あるいは双方は、
電気的もしくは光学的形態を有するアナログ信号、ある
いは電気的もしくは光学的形態を有するデジタル信号を
送受信する他の通信デバイスによって置換されうる。前
記アナログ信号は、例えばQAM(4値振幅変調)信
号、PSK(位相シフトキーイング)信号あるいはFS
K(周波数シフトキーイング)信号を含んでいる。前記
デジタル信号は、例えばPCM(パルスコード変調)信
号を含んでいる。
【0017】図3において、モデム38はより低い平均
信号レベルで送信する。より低い平均信号レベルで送信
することにより、モデム38によって受信されるエコー
の振幅が低下し、モデム38がより高いレートでデータ
を受信することが可能になる。モデム38がより低い平
均信号レベルで送信することの副次的な効果として、モ
デム40はデータをより低いレートで受信することにな
る。よって、モデム38はモデム40に対してモデム4
0がモデム38に対して送出するよりもより低いレート
で送出する。
【0018】受信された信号の信号対雑音比はチャネル
障害の関数である。チャネル障害、すなわちチャネル雑
音は、信号歪、アイドリング雑音及び残留エコーによっ
て構成されている。モデム38によって送出された信号
の振幅を低減することにより、モデム38によって受信
されるエコーの振幅が低減される。低減された振幅を有
するエコーはより低減された振幅を有する残留エコーを
生成する。チャネル雑音のうちの残留エコー成分を低減
することは実効的に信号対雑音比を向上させる。信号対
雑音比が向上することにより、データをモデム40から
モデム38に転送する際により多くのシンボルを含むシ
ンボル配置の使用が可能になる。シンボル数の多い配置
を用いることにより、モデム40からモデム38へのよ
り高いビットレートすなわち情報転送レートが実現され
る。
【0019】図4は、円44の半径によって示された平
均信号レベルを有する8点シンボル配置を示している。
シンボルの振幅及び位相は、原点とシンボルとの間に描
かれたベクトルによって示されている。ベクトルの長さ
はシンボルの振幅を表わし、ベクトルと0゜軸との間の
角度はシンボルの位相を示している。シンボル間の間隔
は、シンボルを誤って識別させるために必要となる雑音
の量を示している。例えば、転送されたシンボル45を
シンボル46として誤って識別させるためには大量の雑
音が必要となる。モデム38によって受信される雑音が
エコーの振幅を低減させることによって低減させられて
いるため、シンボル間の大きな間隔は不要となり、より
多くのシンボルを有するシンボル配置がモデム38によ
って受信されうる。より多くのシンボルを有する配置を
用いることにより、モデム40からモデム38へのより
高いビットレートが実現される。
【0020】図5は、円47の有するより小さな半径に
よって示されている、図4の場合よりもより低い平均信
号レベルを有するシンボル配置を示した図である。より
低い平均信号レベルのために、図5の配置におけるシン
ボルは互いに近接している。その結果、比較的小さな量
の雑音によって、転送されたシンボル48が受信側モデ
ムによってシンボル49であると誤って識別されてしま
うという可能性が生ずる。小さな量の雑音がモデム40
においてシンボルの誤った識別を引き起こしてしまうた
め、シンボル間間隔を大きくする必要があり、より少な
いシンボルを有する配置がモデム38によってモデム4
0宛に送出されることになる。より少ないシンボルを有
する配置をもちいることにより、モデム40からモデム
38へのビットレートがより低くなる。
【0021】エコー打ち消しモデムは当業者には公知で
あり、図6はそのような代表的なエコー打ち消しモデム
のブロック図である。制御プロセッサ50はデータ端末
装置(DTE)から伝送さるべきデータを受信し、受信
したデータをDTEに供給する。制御プロセッサ50
は、市販されている種々のマイクロプロセッサあるいは
マイクロコンピュータのうちのいずれでもよい。DTE
は、同期あるいは非同期モードのRS232インターフ
ェースを介して制御プロセッサ50と通信する。パーソ
ナルコンピュータの内部データバスとコンパチブルなイ
ンターフェースなどの他のインターフェースを用いるこ
とも可能である。メモリ52はプログラムメモリとして
機能し、メモリ53はデータバッファ及びプロセッサ5
0に対するスクラッチパッドメモリとして機能する。制
御パネル54はプロセッサ50に対して指令を与える。
制御プロセッサ50は、データバッファリング、データ
圧縮/伸長、及びエラー検出及び再送信などの機能を実
行する。
【0022】メモリ53内の残存量を構成するデータ量
が所定のしきい値を超過すると、データ転送レートが増
加させられ、対応してデータ受信レートが低下させられ
る。このことは、送出されるシンボルの平均信号レベル
を増加し、かつ離れた場所に位置するモデムとの間でレ
ート再協議を開始することによって実現される。図3の
状況を反転することも可能であり、その場合にはモデム
38がより高いレートで転送し、モデム40がより低い
レートで転送することになる。モデム38は、スタート
アッププロシージャに続いてモデム40に対して応答ト
ーンを送出することによってこの反転を開始することが
可能である。
【0023】メモリ53内の残存量がデータ転送レート
の変更を必要とすることを決定するしきい値は固定され
た数であるか、あるいは現在の転送レート、DTEから
の現在の受信レート、現在のチャネル障害、メモリ53
の大きさもしくはこれらのファクタの組み合わせに依存
した数である。
【0024】制御プロセッサ50は、転送さるべきデー
タをデータポンプ56に供給し、データポンプ56から
受信されたデータを受容する。データポンプ56は、例
えばテキサスインスツルメント(Texas Instrument)社
製TMS32020デジタル信号プロセッサあるいはA
T&Tマイクロエレクトロニクス(AT&T Micr
oelectronics)社製DSP16Aデジタル
信号プロセッサ等の汎用デジタル信号プロセシングデバ
イスである。データポンプ56は、データのスクランブ
ル、トレリス符号化、差分符号化、エコー打ち消し及び
ビットストリームの現時点で用いられているシンボル配
置内のシンボルによるデジタル表現への変換などの機能
を実行する。さらに、データポンプ56は、受信された
情報を、シンボルによるデジタル表現からビットストリ
ームに変換し、ビタビ(Viterbi)復号化を含む
適切な復号化を実行する。符合化及び復号化は、国際通
信連合(ITU)のCCITT(国際電信電話諮問委員
会)グループなどの標準化組織によって公表されている
V.22bis、V.32、V.32bisなどの標準
に従って実行される。他の共通標準は、例えばBell
212A等のBellデファクトスタンダードである。
データポンプ56は、送出されるシンボルの平均信号レ
ベルも設定する。平均送出レベルが低い場合には、送出
されたシンボルに起因するエコーは最小化され、残留エ
コーは低減されてデータの受信が強化される。データポ
ンプ56はメモリ58をプログラムメモリとして用い、
エコー打ち消し係数及びイコライザ係数をストアするた
めにメモリ60を用いる。
【0025】コーデック64のD/A62は、データポ
ンプ56から受信したシンボルのデジタル表現をシンボ
ルを表現するアナログ信号に変換する。シンボルのデジ
タル表現は、例えばQAM、PSK、あるいはFSK等
の公知のキャリア変調技法を用いて当該信号のアナログ
表現に変換される。コーデックはA/D及びD/Aを一
パッケージ内に有するデバイスであり、当業者には公知
である。例えば、AT&Tマイクロエレクトロニクス社
製T7525コーデックなどがこの機能を実行する。
【0027】ハイブリッド66は、シンボルのアナログ
表現を、2線あるいは4線の電話通信チャネル、あるい
はワイヤー、ケーブル、光ファイバー、もしくは空間を
伝播する電磁波などによって構成される通信チャネルな
どの通信チャネル上に転送する。離れた場所に位置する
モデムは、この通信チャネルの遠端において情報を受信
する。ハイブリッド66は、通信チャネルからシンボル
を受信し、それらをコーデック64のA/D70に転送
する。ハイブリッド66に関する多くの実施例は当業者
には公知である。
【0028】コーデック64のA/D70は、シンボル
のアナログ表現をシンボルのデジタル表現に変換する。
シンボルのデジタル表現はデータポンプ56宛に送出さ
れ、前述された標準に従ってデコードされるビットスト
リームに変換される。データポンプ56は、受信された
シンボルからエコーを除去するためにエコーの推定値を
用いる。エコーの推定値は完全ではなく、受信されたシ
ンボルと組み合わせられた場合に受信されたシンボル中
に残留エコーを残す。本発明は、この残留エコーの影響
を、より低い平均信号レベルで送信することによって最
小化する。データポンプ56からのデコードされたビッ
トストリームは制御プロセッサ50に供給され、エラー
検出及び再送信が実行されて必要な場合にはデータ伸長
がなされる。制御プロセッサ50からのデータはDTE
に転送される。
【0029】データポンプ56は、モデム38とモデム
40との間の最初の接続の間にトレーニングされる。こ
のトレーニングは、半二重及び/あるいは全二重トレー
ニングを用いて実行される。このトレーニングプロシー
ジャは当業者には公知であり、前述のV.32及びV.
32bis標準において規定されている。このトレーニ
ングの間、データポンプ56は、存在するエコーの量、
通信チャネルによって導入されたアイドリング雑音及び
信号歪を決定する。この情報は、データ転送が開始され
る時点で用いられる平均信号レベル、シンボル配置、エ
コー打ち消し係数、イコライザ係数及び転送レートを決
定するために用いられる。通常、より高い平均信号レベ
ルは、前述されている標準のうちの一つによって規定さ
れるレベルに等しい。より低い平均信号レベルは、前記
より高い平均信号レベルより例えば24dB低い、固定
されたレベルである。より低い平均信号レベルを、トレ
ーニング中に検出されたチャネル障害に基づかせること
も可能である。例えば、大量のチャネル障害が存在する
場合にはより低い平均信号レベルは大きく、少量のチャ
ネル障害しか存在しない場合にはより低い平均信号レベ
ルは小さくなる。メモリ53内の残存量を構成するデー
タ量に基づいて平均信号レベルの一方あるいは双方を変
化させることも可能である。
【0030】ある種のアプリケーションにおいては、平
均信号レベルを設定できる最低限界が存在する。このよ
うな場合には、定常的なトーンが送信信号に付加され、
離れた場所に位置するモデムによって差し引かれるよう
にする、ということも可能である。この定常トーンは送
出される信号のレベルを電話ネットワークによって設定
される要求を充足するポイントまで上昇させると同時に
エコー打ち消しに関する影響を最小化する。このトーン
は一定であるために予測が可能であり、受信側モデムに
よって容易に除去されうる。
【0031】図7は、V.32bis標準において規定
されたスタートアッププロシージャを示した図である。
本発明において用いられるスタートアッププロシージャ
はV.32標準と同様のものである。”T”はシンボル
インターバルすなわちピリオドをあらわしており、V.
32bisモデムに関してはおよそ1/2400秒であ
る。このシーケンスは、発信側モデムが応答側モデムか
らの少なくとも1秒以上は持続する応答トーン80を受
信した時点で開始される。応答トーンの形態はV.25
標準において規定されている。応答トーンに応答して、
発信側モデムはセグメント82によって示されているキ
ャリア状態Aの反復送信を開始する。状態Aが応答側モ
デムによって検出されると、応答側モデムは応答トーン
の送出を停止し、セグメント84によって示されている
キャリア状態ACの反復送信を開始する。キャリア状態
A及びCはV.32bis標準において規定されてい
る。応答側モデムはAC状態の送信を128シンボルイ
ンターバル以上の偶数個のシンボルインターバルの期
間、発信側モデムからのキャリア状態Aが少なくとも6
4シンボルインターバルの間じゅう検出され続けるま
で、送信し続ける。この時点で、応答側モデムは位相反
転を開始し、セグメント86によって示されている偶数
個のシンボルインターバルの間、状態CAの反復送信を
行なう。さらに、応答側モデムは、状態CAの送信を開
始した時刻にカウンタをスタートさせる。このカウンタ
は、ラウンドトリップタイムMTを測定するために用い
られる。発信側モデムがACからCAへの位相反転を検
出すると、まず64±2シンボルインターバル間だけ待
機し、その後セグメント88によって示されているキャ
リア状態Cの反復送信を開始する。発信側モデムは、ラ
ウンドトリップ送信タイムNTを測定するためのカウン
タもスタートさせる。応答側モデムは、AからCへの位
相反転を検出すると、ラウンドトリップタイムMTを測
定するカウンタを停止し、64±2シンボルインターバ
ルに等しい期間だけ待機する。その後、応答側モデムは
位相反転を開始し、セグメント90によって示されてい
るキャリア状態ACの反復送信を開始する。発信側モデ
ムが、応答側モデムが状態ACの送信を開始した時点で
なされた位相反転を検出すると、発信側モデムはラウン
ドトリップディレイタイムを測定していたカウンタを停
止し、送信を停止する。応答側モデムは、送信側モデム
が送信を終了したことによる入力トーンの欠落を検出す
ると、16シンボルインターバル間、送信を停止する。
セグメント80から90までは、現在のV.32bis
標準とのコンパチビリティを実現するために、双方のモ
デムによって前記より高い平均信号レベルにおいて送信
される。
【0032】第1トレーニングシーケンスは、応答側モ
デムによって実行される。応答側モデムは第1トレーニ
ングシーケンスを前記より高い平均信号レベルで送出す
る。この時点においては、この応答側モデムが高速送信
方向を有することが仮定されている。(発信側モデムが
高速送信方向を有すると仮定して開始することも可能で
ある。)応答側モデムは、16シンボルインターバルの
間待機した後、セグメント92の間にV.32bisに
よって規定されたオプションの特別なエコー打ち消しト
レーニングシーケンスを送信する。通常、16シンボル
インターバルの間待機した後、応答側モデムはセグメン
ト94の間に256シンボルインターバル分Sシーケン
スを送信し、セグメント96の間に16シンボルインタ
ーバル分Sバーシーケンスを送信する。これらのシーケ
ンスはV.32bis標準において規定されている。S
バーシーケンスの後、TRNシーケンスが少なくとも1
280シンボルインターバルの間送信される;しかしな
がら、TRN送信は8192シンボルインターバルを越
えることはない。このシーケンスもV.32bis標準
において規定されている。期間94、96及び98の間
に送出されたシーケンスは、発信側モデムのイコライザ
係数及び応答側モデムのエコー打ち消し係数を生成する
ために用いられる。セグメント98におけるTRNシー
ケンスの送信の後、応答側モデムはセグメント100の
間レート信号R1の送信を行なう。V.32及びV.3
2bisモデムとのコンパチビリティを実現するため
に、レート信号R1は、本発明において予備ビットのう
ちの一つが非対称通信をサポートしていることを示す”
非対称”ビットとして用いられることを除いて、V.3
2bis標準で規定されたものを用いている。
【0033】R1シーケンスの受信に応答して、発信側
モデムは非対称ビットをモニタする。非対称ビットがセ
ットされていない場合には発信側モデムはV.32bi
sモードに留まり、非対称ビットがセットされている場
合には、発信側モデムは前記より低い平均信号レベルで
の送信を行ない、発信側モデムによって測定された期間
NTにわたるSシーケンスの送信を開始する。応答側モ
デムは、発信側モデムからのSシーケンスを検出すると
送信を停止する。セグメント102に示されている期間
NTにわたる最初のSシーケンスの送信が終了すると、
発信側モデムはセグメント104の間、V.32bis
によって規定されたオプションの特定のエコー打ち消し
トレーニングシーケンスを送信する。通常、最初のSシ
ーケンスの送信の後、発信側モデムはセグメント106
の間、Sシーケンスを256シンボルインターバル分送
信する。セグメント106における送信が完了すると、
発信側モデムはセグメント108の間にシーケンスSバ
ーを16シンボル期間分送信する。Sバーシーケンスの
送信の後、発信側モデムはセグメント110の間にTR
Nシーケンスを少なくとも1280シンボル期間分送信
する。TRNシーケンスの送信は、8192シンボル期
間を越えない。これらのシーケンスは、応答側モデムの
イコライザ係数及び発信側モデムのエコー打ち消し係数
を生成するために用いられる。セグメント112の間
に、発信側モデムは、データ受信が可能な最高レートを
示すレート信号R2を送出し、非対称通信が可能である
ことを示す非対称ビットをセットする。信号R2は、予
備ビットが非対称通信能力を示すために用いられている
点を除いてV.32bis標準に規定されているもので
ある。いずれかのモデムが非対称ビットをセットしない
場合には、対称送信がなされることが仮定されており、
双方のモデムが前記より高い平均信号レベルでの送信を
行なった後にV.32bisに従った通信がなされる。
非対称ビットがセットされている場合には、レート信号
ビットB5、B6、B9及びB10はマルチプライヤを
表す。高速転送方向のビットレートは、2400あるい
は現時点でのシンボルレートにマルチプライアを乗じた
ものに等しい。さらに、より低い全てのビットレートが
利用可能であることが仮定されている。現時点でV.3
2bisによって規定されているものよりも高いレート
を表すために規定されたレート信号内の予備ビットを用
いるあるいは新たなビットを付加することも可能であ
る。
【0034】応答側モデムは、レート信号R2を検出す
ると、前記より高い平均信号レベルでの送信を行なう。
応答側モデムは、シーケンスSをセグメント114の間
に256シンボルインターバル分、セグメント116の
間にシーケンスSバーを16シンボルインターバル分、
及びセグメント118の間にシーケンスTRNを少なく
とも1280シンボルインターバル分、それぞれ送信す
る。TRNシーケンスは8192シンボルインターバル
分を越えて送信されることはない。TRNシーケンスの
送信の後、応答側モデムはセグメント120の間にレー
ト信号R3を送信する。レート信号R3は、レート信号
R2と応答側モデムの送信能力との間の最高共通レート
を規定する。信号R3内のレートは、高速通信レートを
規定する。レート信号R3は、信号R2がそれ自体のレ
ートを規定するのと同一の様式で通信レートを規定す
る。低速通信レートは480bpsと仮定されている。
このレートは低速チャネルにおける大部分の共通利用に
関して適切である。なぜなら、このレートを用いること
によってDTEがタイプされた文字をエコーバックする
ことが可能になり、アクノレッジ/ネガティブアクノレ
ッジ(ack/nak)などのレスポンスを送信するこ
とが許可されるからである。モデムが同意できるような
他の低速通信レートの組を用いることも可能である。発
信側モデムは、レート信号R3を検出すると、セグメン
ト122の間にシーケンスEを8シンボルインターバル
分送信する。シーケンスEはV.32標準において規定
されている。セグメント122におけるシーケンスEの
送信の後、発信側モデムはセグメント124の間にシー
ケンスB1の送信を開始する。応答側モデムは、発信側
モデムによって送信されたEシーケンスを検出すると、
セグメント126の間にEシーケンスを8シンボルイン
ターバル分送信する。発信側モデムは、応答側モデムか
らのEシーケンスを検出すると、B1シーケンスの送信
をさらに128シンボルインターバル分継続する。B1
シーケンスの送信の後、発信側モデムはデータの送受信
の準備が整った状態になる。セグメント126における
Eシーケンスの送信の後、応答側モデムはシーケンスB
1をセグメント128の間に128シンボルインターバ
ル分送信する。このB1シーケンスの送信の後、応答側
モデムもデータの送受信の準備が整った状態になる。
【0035】モデム間の通信チャネルの品質が変化する
場合には、モデムに新たなデータレート、改善されたエ
コー打ち消し及び信号受容を設定させるように再びトレ
ーニングすることが必要になることが時々ある。発信側
モデムはシーケンスAAをより低い平均信号レベルで送
信することによって再トレーニングを開始し、応答側モ
デムはより高い平均信号レベルでシーケンスCAを送信
することによって再トレーニングを開始する。その後、
図6に関連して既に規定されたシーケンスの残りの部分
がセグメント82及び84から開始される。
【0036】前述されているように、高速チャネルの方
向を変更する必要が生ずる場合が時々ある。このこと
は、低速送信側が応答トーンを送信して高速送信側と仮
定されている応答モデムに実効的に移行することによっ
て開始される新たなスタートアッププロシージャを実行
することによって実現される。スタートアッププロシー
ジャに引き続き、図6に関連して議論されたシーケンス
の残りの部分が実行される。
【0037】通信チャネルの状況の変化が高速受信側の
データ受信能力に影響を与えたために、高速送信レート
の再協議が必要になる場合が時々生ずる。高速受信側モ
デム(発信側モデム)は、より低い平均信号レベルを用
いて再協議要求を送信し、応答側モデムはより高い平均
信号レベルを用いることによって応答する。図8は、発
信側モデムによって開始されたレート再協議を示してい
る。ここに示されているシーケンス及び信号はV.32
bis標準によって規定されている。レート信号は、信
号R2がそれ自体のレートを規定したのと同一の様式で
通信レートを表わしている。発信側モデムは、セグメン
ト130の間にシーケンスAAを56シンボルインター
バル分送信することによって開始し、それに引き続いて
セグメント132の間にシーケンスCCを8シンボルイ
ンターバル分送信する。その後、セグメント134の間
に、レート信号R4を少なくとも64シンボルインター
バル分送信する。この信号は利用可能な最高受信レート
を規定している。レート信号R4の受信に応答して、受
信側モデムはセグメント136の間にACシーケンスを
56シンボルインターバル分送信し、セグメント138
の間にCAシーケンスを8シンボルインターバル分送信
する。その後、応答側モデムはセグメント140の間に
レート信号R5を64シンボルインターバル分送信す
る。レート信号R5は利用可能な最高送信レートを規定
している。レート信号R5に応答して、発信側モデムは
セグメント142の間にシーケンスEを8シンボルイン
ターバル分送信し、セグメント144の間にシーケンス
B1を24シンボルインターバル分送信する。セグメン
ト144の後、発信側モデムは新たなレートで受信する
準備が整った状態になる。応答側モデムは、セグメント
140においてレート信号R5を送信した後、セグメン
ト146の間にシーケンスEを8シンボルインターバル
分送信し、セグメント148の間にB1シーケンスを2
4シンボルインターバル分送信する。セグメント148
の後、応答側モデムは新たなレートで送信する準備が整
った状態になる。この新たな高速転送レートは、レート
信号R4とR5との間の最高共通レートである。低速転
送レートは480bpsと仮定されている。モデムの同
意することを可能にするような別の低速通信レートの組
の利用も可能である。
【0038】低速で受信している応答側モデムが、再協
議を開始することも可能である。応答側モデムは、再協
議要求をより高い平均信号レベルを用いて送信し、発信
側モデムはより低い平均信号レベルを用いて応答する。
図9は、応答側モデムによって開始されたレート再協議
を示している。この状況においては、応答側モデムはA
Cシーケンスをセグメント160の間に56シンボルイ
ンターバル分送信することによってレート再協議を開始
する。このACシーケンスに引き続いてセグメント16
2の間にCAシーケンスが8シンボルインターバル分、
セグメント164の間にレート信号R5が少なくとも6
4シンボルインターバル分、それぞれ送信される。レー
ト信号R5は、利用可能な最高送信レートを規定してい
る。レート信号R5の受信に応答して、発信側モデムは
セグメント166の間にAAシーケンスを56シンボル
インターバル分送信し、セグメント168の間にCCシ
ーケンスを8シンボルインターバル分送信する。CCシ
ーケンスの送信の後、発信側モデムはセグメント170
の間にレート信号R4を64シンボルインターバル分送
信する。レート信号R4は、利用可能な最高受信レート
を規定している。レート信号R4の受信に応答して、受
信側モデムはセグメント172の間にシーケンスEを8
シンボルインターバル分送信し、セグメント174の間
にシーケンスB1を24シンボルインターバル分送信す
る。B1シーケンスを送信した後、応答側モデムは新た
なレートでの送受信の準備が整った状態になる。発信側
モデムは、レート信号R4の送信を完了した後、セグメ
ント176の間にシーケンスEを8シンボルインターバ
ル分送信し、セグメント178の間にシーケンスB1を
24シンボルインターバル分送信する。B1シーケンス
の送信の後、発信側モデムは新たなレートでの送受信の
準備が整った状態になる。新たな高速送信は、レート信
号R4とR5との間の最高共通レートでなされる。低速
送信レートは480bpsと仮定されている。モデムが
同意できるようなその他の低速通信レートを含む別の信
号レートの組を用いることも可能である。
【0039】通信開始、再トレーニング、高速通信の方
向の変換、及びレート再協議に係る前述されている技法
は、他の標準あるいは他の標準を修正したものの利用、
もしくは別に規定された信号及びステップのシーケンス
を用いることによって実行され得る。どのような技法が
用いられても良いが、双方のモデムが同一あるいはコン
パチブルな技法を用いなければならない。
【0040】本発明の別の実施例においては、周波数分
割多重化モデムの平均信号レベルが変化させられる。図
10は、周波数分割多重化モデム190と192との間
の通信がなされる際に用いられる帯域及び平均信号レベ
ルを示した図である。この実施例においては、モデム1
90がより高いレートでデータを受信してより低いレー
トでデータを送信し、モデム192がより高いレートで
データを送信してより低いレートでデータを受信する。
座標軸194は平均信号レベルを示しており、座標軸1
96は帯域をヘルツで示している。曲線198は情報を
モデム192からモデム190へ送信するために用いら
れるバンド200の帯域及び信号レベルを示しており、
曲線202は情報をモデム190からモデム192へ送
信するために用いられるバンド204の帯域及び信号レ
ベルを示している。これらの曲線は、モデム190がモ
デム192より低い平均信号レベルで送信することを表
わしている。より多くのデータを受信するモデム190
は、バンド204内の信号エネルギーを最小にするため
により低い平均信号レベルで送信する。その結果、モデ
ム190のフィルタの阻止帯域内のバンド204内には
より少ないエネルギーしか存在しないことになる。この
ことにより、フィルタを通過してしまう残留信号エネル
ギーの量が減少し、モデム190にとっての信号対雑音
比が向上する。この向上した信号対雑音比により、モデ
ム190がより高いレートで情報を受信することが可能
になる。スタートアップ、再トレーニング、高速チャネ
ル方向変更及びレート再協議に関するプロシージャは、
前述されているプロシージャと同一である。
【0041】さらに、本発明に係る技法により、周波数
分割多重化モデムの費用が低下させられうる。バンド2
04の信号レベルを低下させることにより、モデムのフ
ィルタによって濾波されなければならないエネルギーが
低減される。このことによってフィルタ側からのフィル
タに関する性能要求が低減され、より安価でより複雑で
はないフィルタの利用が可能になる。
【0042】モデム190とモデム192との間の通信
チャネルは、2線あるいは4線の電話通信回線を有して
いる。あるいは、通信チャネルは、電話ネットワーク、
ワイヤー、ケーブル、光ファイバあるいは空間を介して
送信された電磁波などからなるものでも良い。
【0043】前記モデムのうちの一方あるいは双方は、
電気的もしくは光学的形態を有するアナログ信号、ある
いは電気的もしくは光学的形態を有するデジタル信号を
送受信する他の通信デバイスによって置換されうる。前
記アナログ信号は、例えばQAM信号、PSK信号ある
いはFSK信号を含んでいる。前記デジタル信号は、例
えばPCM信号を含んでいる。
【0044】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので,この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例が考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。
【0045】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、モ
デムを用いた通信における通信レートを向上させる方法
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術に係る、非対称レートを有する周波
数分割多重化モデムによって用いられる通信チャネル帯
域及び信号レベルを示した図。
【図2】 従来技術に係る、エコー打ち消しモデムによ
って用いられる通信チャネル帯域及び信号レベルを示し
た図。
【図3】 本発明の一実施例において用いられる、通信
チャネル帯域及び信号レベルを示した図。
【図4】 より高い平均信号レベルに係るシンボル配置
を示した図。
【図5】 より低い平均信号レベルに係るシンボル配置
を示した図。
【図6】 代表的なエコー打ち消しモデムのブロック
図。
【図7】 スタートアップ手続きを示した図。
【図8】 発信側モデムによって開始されたレート再協
議を示す図。
【図9】 着信側モデムによって開始されたレート再協
議を示す図。
【図10】 本発明の別の実施例において用いられる通
信チャネル帯域及び信号レベルを示す図。
【符号の説明】
2、4 座標軸 6、12 曲線 8、10 モデム 18、20 座標軸 22、24 モデム 30、32 座標軸 34、36 曲線 38、40 モデム 44 平均信号レベル 45、46 シンボル 47 平均信号レベル 48、49 シンボル 50 制御プロセッサ 52、53、58、60 メモリ 54 制御パネル 56 データポンプ 62 D/Aコンバータ 64 コーデック 66 ハイブリッド 70 A/Dコンバータ 190、192 モデム 194、196 座標軸 198、202 曲線 200、204 バンド

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信デバイスを用いて、近端及び遠端を
    有する通信チャネルを介して情報を伝達する方法におい
    て、 (a) 前記通信チャネルの前記近端において、第1平
    均信号レベルで第1シンボル群を送信するステップと、 (b) 前記通信チャネルの前記遠端において、前記第
    1平均信号レベルよりも高い第2平均信号レベルで送信
    された第2シンボル群を受信するステップと を含むことを特徴とする通信方法。
  2. 【請求項2】 情報を第1レートで送信するステップ
    と、 前記第1レートよりも高い第2レートで情報を受信する
    ステップとを更に含むことを特徴とする請求項第1項に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記(a)ステップが、第1シンボル配
    置(コンステレーション)に属するシンボルを送信する
    ステップを有しており、 前記(b)ステップが、前記第1シンボル配置以上のシ
    ンボルを有する第2シンボル配置に属するシンボルを受
    信するステップを有することを特徴とする請求項第2項
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 送信さるべき情報の残存量をモニタし
    て、前記残存量がしきい値を超過した場合には、前記第
    1平均信号レベル及び前記第2平均信号レベルを変更す
    るステップを更に有することを特徴とする請求項第1項
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 モデムを用いて、近端及び遠端を有する
    通信チャネルを介して情報を伝達する方法において、 (a) 前記通信チャネルの前記近端において、第1平
    均信号レベルで第1シンボル群を送信するステップと、 (b) 前記通信チャネルの前記遠端において、前記第
    1平均信号レベルよりも高い第2平均信号レベルで送信
    された第2シンボル群を受信するステップと、 (c) 通信チャネルの帯域のうちの実質的に同一の部
    分をシンボルの送受信に用いるステップとを含むことを
    特徴とする通信方法。
  6. 【請求項6】 情報を第1レートで送信するステップ
    と、 前記第1レートよりも実質的に高い第2レートで情報を
    受信するステップと、 をさらに含むことを特徴とする請求項第5項に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前記(a)ステップが、第1シンボル配
    置に属するシンボルを送信するステップを有し、 前記(b)ステップが、前記第1シンボル配置以上のシ
    ンボルを有する第2シンボル配置に属するシンボルを受
    信するステップを有することを特徴とする請求項第6項
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 モデムを用いて、近端及び遠端を有する
    通信チャネルを介して情報を伝達する方法において、 (a) 前記通信チャネルの前記近端において第1平均
    信号レベルで第1シンボル群を送信するステップと、 (b) 前記通信チャネルの前記遠端にて前記第1平均
    信号レベルよりも実質的に高い第2平均信号レベルで送
    信された第2シンボル群を受信するステップと、 (d) 通信チャネルの帯域のうちの実質的に相異なっ
    た部分をシンボルの送受信に用いるステップと、 を含むことを特徴とする通信方法。
  9. 【請求項9】 情報を第1レートで送信するステップ
    と、 前記第1レートよりも実質的に高い第2レートで情報を
    受信するステップとを更に含むことを特徴とする請求項
    第8項に記載の通信方法。
  10. 【請求項10】 前記(a)ステップが、第1シンボル
    配置に属するシンボルを送信するステップを有し、 前記(b)ステップが、前記第1シンボル配置以上のシ
    ンボルを有する第2シンボル配置に属するシンボルを受
    信するステップを有することを特徴とする請求項第9項
    に記載の通信方法。
JP5342033A 1992-12-14 1993-12-14 通信方法 Pending JPH06232937A (ja)

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