JPH06231212A - 三角形メッシュ生成方法 - Google Patents

三角形メッシュ生成方法

Info

Publication number
JPH06231212A
JPH06231212A JP5040581A JP4058193A JPH06231212A JP H06231212 A JPH06231212 A JP H06231212A JP 5040581 A JP5040581 A JP 5040581A JP 4058193 A JP4058193 A JP 4058193A JP H06231212 A JPH06231212 A JP H06231212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
triangle
triangles
vertex
processing
path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5040581A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Murata
伸一 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP5040581A priority Critical patent/JPH06231212A/ja
Publication of JPH06231212A publication Critical patent/JPH06231212A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータグラフィックスにおいて、立体
の面等を三角形メッシュにより表示する場合に、任意の
三角形群について各三角形の隣接状態等を検出し、演算
処理効率のよい頂点列を生成する。 【構成】 描画されるべき三角形群について各三角形に
番号を付し、それぞれその隣接関係を検出する。次に、
隣接した三角形を接続して一筆書き状のハミルトンパス
を検索し、1本の三角形列を決定する。この三角形列の
順に、各三角形の頂点をたどる頂点列を求め、これを三
角形メッシュとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータグラフィ
ックスにおいて、ディスプレイ上に曲面や物体の表面を
表現する場合に使用される、三角形の集合体描画用の三
角形メッシュ生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフィックスにおいて、
ディスプレイ上に曲面や3次元物体の表面を表わすため
に、多角形を組み合わせる描画処理が行われている。こ
の多角形としては三角形が使用されることが多く、三角
形以上の多角形は、分割されて複数の三角形の集合とし
て扱われる。従って、このような描画のための画像信号
生成処理の段階では、三角形群描画のための演算処理が
実行される。この演算処理は、三角形の各頂点に対し
て、それぞれ座標変換の計算を行ったり、あるいは光源
と三角形の位置関係や面の光学的な属性により、各頂点
における色成分の計算等が行われる。従来、このような
三角形描画のために、三角形メッシュ生成という手法が
採用されていた。
【0003】図2に三角形メッシュの説明図を示し、
(a)には描画された三角形群、(b)には三角形メッ
シュを図示した。この例には、頂点P1〜P7を有する
5個の三角形を図示した。ここで、5個の三角形につい
て、それぞれ各頂点の座標変換処理等を別個に行おうと
すれば、5×3、即ち15回の演算処理を必要とする。
ところが、多角形を三角形群で表わす場合、各三角形
は、通常互いに辺や頂点を一部共有している。従って、
共有する頂点について、その座標変換処理等の演算の重
複を避けることができれば、演算処理の高速化が可能と
なる。
【0004】そこで、(b)に示すような三角形メッシ
ュを用いた演算処理が採用されている。即ち、(b)に
示すように、まず演算処理開始(START)の後、頂
点P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7の順に演
算処理を実行し、それぞれ三角形T1、T2、T3、T
4、T5という順番で描画を実行する。この順番は、ま
ず三角形T1の頂点P1、P2、P3の演算処理を行な
うと、その三角形T1を描画し、記憶していた3個の頂
点のうち最初の頂点P1の演算結果を捨てて、頂点P
2、P3の結果を繰り上げ、次の頂点P4の演算を行な
う。こうして、三角形T2を描画し、同様の処理を繰り
返す。
【0005】図3に、別の例として、(a)に別の描画
された三角形群を示し、(c)にその場合の三角形メッ
シュを示した。この例では、三角形T1、T2、T3、
T4、T5の順に描画を進める。このとき、始めに頂点
P1、P2、P3を演算し、三角形T1を描画した後、
頂点P2、P3の演算結果を残したまま頂点P4を演算
して、次の三角形T2を描画する。次は、頂点P2の演
算結果を捨てた後、交換(SWAP)の処理を実行し、
頂点P3の演算結果と頂点P4の演算結果を入れ換え
る。そして、頂点P5の演算を行ない、三角形P4、P
3、P5の描画を実行する。このような頂点のデータの
位置交換を行なうのは、次の三角形T4が頂点P3の演
算結果を使用するからである。従って、この例では、別
々に各三角形の頂点の演算を行なった場合、5回重複し
て演算処理がされるはずの頂点P3の変換処理を1回で
済ませるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な三角形メッシュの生成は、比較的単純な構成の三角形
群については容易であるが、任意の複雑な三角形群につ
いて適用しようとすると容易でない。図4に、三角形群
の例説明図を示す。例えば、この図に示すような六角形
の図形は、頂点P1〜P12により13個の三角形群を
用いて描画される。従って、独立に頂点演算を行なえば
13×3の39回の演算処理が必要となる。しかしなが
ら、頂点P5、P6、P9等は、それぞれ6個の三角形
に共有されており、その演算処理を省略する効果は大き
い。
【0007】図5に、頂点演算処理順説明図を示す。こ
の図に示す三角形群の頂点演算は、例えば三角形T2、
T1、T6、T7、T8、T3、T4、T5、T10、
T9、T13、T12、T11という順番で処理すれ
ば、各頂点の演算処理を1回で済ませることができる。
即ち、この場合、頂点演算の順は、P2、P1、P5、
P4、P8、P9、P6、P2、P3、P7、P10、
P9、P12、P11、P8という順になり、合計15
回の演算処理で描画が完了する。
【0008】このような効率のよい演算処理のための三
角形メッシュの生成がコンピュータによって自動的に行
なえれば、多数の三角形群から構成される図形の描画処
理が飛躍的に高速化できる。本発明は以上の点に着目し
てなされたもので、任意の三角形群について各三角形の
隣接状態等を検出し、演算処理効率のよい頂点列を生成
し、自動計算を行なうことができる三角形メッシュ生成
方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の三角形メッシュ
生成方法は、コンピュータグラフィックスにおいて、所
定の面を表示するために構成する三角形メッシュを生成
する場合に、予め前記各三角形の隣接関係を検出し、先
頭に設定した三角形から始めて、相互に隣接している三
角形を順に通過するパスを検索し、全ての三角形を一本
の列に接続した三角形列を決定し、この三角形列の順
に、前記各三角形の頂点をたどる頂点列を生成して、こ
の頂点列の順に、三角形群描画のための演算処理を実行
することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明の方法では、描画されるべき三角形群に
ついて各三角形に番号を付し、それぞれその隣接関係を
検出する。次に、隣接した三角形を接続して一筆書き状
のパスを検索し、1本の三角形列を決定する。この三角
形列の順に三角形の頂点をたどる頂点列を求め、これを
三角形メッシュとする。上記のようなパスは数学のグラ
フ理論において、各三角形をノードとし、隣接する三角
形の接続を枝とみたハミルトンパスと呼ばれるものを求
める処理に相当する。即ち、このハミルトンパスという
のは、三角形群を構成する全てのノードを必ず1回だけ
通るように枝を渡り歩く通り方を示す。このようなハミ
ルトンパスを検索し、その各頂点列をたどるようにすれ
ば、三角形メッシュを演算処理により自動的に生成でき
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の三角形メッシュ生成方法フロ
ーチャートを示す。本発明の方法は、この図に示すステ
ップS1からステップS6の処理を順に実行することに
よって達成される。ここで、まず上記のハミルトンパス
を具体的に図解して説明する。図6には、既に図4と図
5を用いて紹介した三角形群のハミルトンパスを図示し
た。この図に示すように、図5の三角形群について、そ
の頂点演算を効率的に行なうために三角形メッシュを生
成しようとすれば、その頂点演算順は、この図の実線通
りとなる。従って、このような演算処理順を決定するこ
とによって、三角形メッシュが生成できる。
【0012】その場合に、まず本発明においては、各三
角形がそれぞれどのように互いに隣接しているかを判断
し、各三角形の考えられる全ての接続関係を判定する。
図1に示すステップS1は、そのような処理であって、
初めに三角形番号を、例えばこの図に示すようにT1〜
T13まで付与し、更に各三角形がそれぞれどの三角形
と隣接関係にあるかを検出し、ハミルトンパスを形成す
るとしたならば、接続されるであろう三角形の番号を求
める処理を行なう。その後に、各三角形がどのように連
結されているかの計算をステップS2において行ない、
ステップS4において、図6の実線に示すようなハミル
トンパスの検索を行なう。こうして、ハミルトンパスが
得られた場合には、その後ステップS6において、頂点
列の生成処理を行なう。
【0013】本発明の概略は上記の通りであるが、以下
各ステップについて、それぞれその処理内容を具体的に
説明していく。図7には、隣接関係の説明図を示す。こ
の図に示すように、以下の処理において、三角形が相互
に隣接関係にある場合というのは、三角形の頂点のうち
2個が共有されており、更にその頂点の並びが逆になっ
ている場合とする。即ち、この例でいえば、三角形T1
の頂点が図の矢印の方向に並ぶとすれば、P1、P2、
P3となる。一方、三角形T2は、同様の矢印の方向に
頂点が並ぶとすれば、頂点P3、P2、P4の順とな
る。
【0014】ここで、両三角形T1、T2に共有される
頂点P3とP2により形成される辺について見れば、三
角形T1の場合、その頂点の並びは、P2、P3、三角
形T2の場合、その頂点の並びは、P3、P2の順とな
っている。このように、頂点列を同一回転方向に順に並
べ、共通する辺において、その並びが逆になっている場
合に、両者は隣接する三角形と定義して処理を進める。
このような定義を定めるのは、描画の際、各三角形の表
裏を一致させるためである。コンピュータグラフィック
スでは、隠面処理の一般的な手法として裏向きの面を描
画しない方法が取られていたり、同一の面の表と裏で異
なる色を与えて、見える側の色で描画する方法があるの
で、三角形メッシュ中に表裏の異なる三角形を混在させ
ないほうが効率良く描画処理が行えるからである。
【0015】図8に、具体的な処理対象の三角形群説明
図を示す。以下のデータ処理では、この図に示すような
三角形群を例にとって、その処理の具体例を説明する。
この構成は、既に図2を用いて説明した三角形群と同様
で、5個の三角形T1〜T5により構成され、頂点はP
1〜P7の7個となっている。まず、図1のステップS
1において、三角形接続判定処理を実行するが、この場
合に一定のテーブルデータを生成する。
【0016】図9に、三角形接続判定連結領域計算の処
理説明図を示す。図1のステップS1及びステップS2
においては、このようなテーブルデータが生成される。
まず、図8に示す個々の三角形について、それぞれ三角
形番号T1〜T5を付与する。三角形列を最終的に決定
する場合に、各三角形を特定するためである。そして、
各三角形について、それぞれその頂点番号のデータを記
入する。更に、各三角形が何個の三角形に隣接している
かを接続数として記入する。例えば、三角形T1につい
ては三角形T2と隣接関係にあり、接続数は1となる。
また、三角形T2については三角形T1とT3に隣接し
ており、接続数は2となる。このような接続数を求める
と同時に、接続された三角形番号も記入する。このよう
なステップS1の三角形接続判定処理によって、ハミル
トンパスのノードと枝の数や枝の方向が明確にされる。
【0017】次に図1のステップS2において、三角形
連結領域計算処理を実行する。この場合、図9に示した
各三角形の接続数と接続三角形番号から、互いに接続し
ている三角形に同一の自然数を設定し、連結領域番号の
部分に記録する。例えば、この図の例では、初めに三角
形番号T1に連結領域番号1を付与し、これと隣接関係
にある三角形T2に、同様に同一の数字1を連結領域番
号として記入する。従って、この例では全ての三角形に
ついて同一の連結領域番号1が記入される。なお、描画
すべき三角形群が互いに全く隣接関係の無い2群に別れ
る場合、各三角形群にはそれぞれ別々の自然数から成る
連結領域番号が付される。
【0018】以下、図1のステップS3を経てS4に移
り、同一の連結領域番号を付した三角形群についてハミ
ルトンパスが存在するかどうかの検索処理が実行され
る。たとえ、互いに隣接関係にある三角形群であって
も、上記のような一筆書きのできるハミルトンパスが存
在する場合と存在しない場合とがある。ステップS4の
ハミルトンパス検索処理においては、そのような判断を
行ない、ステップS5でハミルトンパスがあると判断さ
れた場合には、頂点列の生成処理が行なわれ、ハミルト
ンパスが無いと判断された場合には、別の連結領域につ
いてのハミルトンパス検索処理に進む。ステップS4、
S5は、このような処理を繰り返すための流れを示して
いる。
【0019】図10に、ハミルトンパス検索処理フロー
チャートを示す。図1のステップS4の処理は、具体的
には、このような流れにより実行される。図10ステッ
プS11において、まず図9に示したテーブルから接続
数が1の三角形を選択する。この接続数が1である三角
形を、ここでは端三角形と呼んでいる。端三角形は、ハ
ミルトンパスの端点ノードに該当する。一定の三角形群
についてハミルトンパスが描けるとすれば、この端点ノ
ードとなる三角形は必ず1個あるいは2個存在し、その
端三角形がハミルトンパスの始点または終点になる。従
って、もし端三角形が3個以上ある場合、ハミルトンパ
スは存在しない。逆に、端三角形が存在しない場合に
は、いずれかの三角形を始点とし、他の三角形を終点と
するハミルトンパスが存在する場合もある。しかしなが
ら、この場合には、全ての三角形を始点と仮定して、ハ
ミルトンパスを検索する必要がある。
【0020】このような観点から、図10のステップS
11においては、端三角形の数が0の場合、3以上の場
合、1あるいは2の場合について、それぞれ3種類の処
理フローを設定している。まず、端三角形が0の場合に
は、ステップS12からステップS13に移り、検索開
始三角形からハミルトンパス検索演算を実行する。ステ
ップS12は、全ての三角形を始点として検索を行なっ
たかどうかを判断するステップである。ステップS13
の具体的な処理内容については、後で図11を用いて説
明する。なお、ステップS14において、ハミルトンパ
スがあったかどうかが判断され、ハミルトンパスがなけ
れば、ステップS12に戻り、始点の三角形を移して再
びステップS13のハミルトンパス検索演算を実行す
る。また、ステップS14において、ハミルトンパスが
検索された場合には、ステップS15において、そのハ
ミルトンパスを記録し処理を終了する。また、ステップ
S12において、全ての三角形を検索し、それでもハミ
ルトンパスが無いと判断された場合には、ステップS2
0に移り、ハミルトンパス無しと記録して処理を終了す
る。
【0021】ステップS11において、端三角形が3以
上の場合には、先に説明した通り、ハミルトンパスが無
いと直ちに判断され、ステップS20に移り、その結果
を記録する。一方、ステップS11において、端三角形
が1あるいは2と判断された場合には、ステップS1
6、S17、S18の処理に移る。この処理内容自身
は、ステップS12、S13、S14と同様である。し
かしながら、ステップS16においては、端三角形が限
定されており、その全ての端三角形を始点としたハミル
トンパス検索が終了して、ハミルトンパスが無ければ、
直ちにステップS20に移ることになる。また、ハミル
トンパスが検索されれば、ステップS19に移り、その
結果が記録される。例えば、図8に示した処理対象につ
いていえば、端三角形の数は2であるから、図10のス
テップS16、S17、S18の枝の処理フローが実行
される。
【0022】図11に、ハミルトンパス検索演算フロー
チャートを示す。上記図10のステップS13やS17
においては、この図に示すような演算処理が実行され
る。なお、この演算処理には、図12に示すテーブルデ
ータが使用される。図12は、ハミルトンパステーブル
説明図である。このテーブルには、図11において、い
ずれかの端三角形を起点としてハミルトンパスを検索し
ていった場合に、その結果を順に記録していく。そし
て、ハミルトンパスの検索が終了して、ハミルトンパス
があると判断された場合、このテーブルの内容が最終的
にハミルトンパスとして記録される。このテーブルに
は、検索の順番に三角形番号を記録し、更にその場合の
接続番号、即ち該当する三角形から次の三角形に移る枝
を示す番号が記録される。これによって、検索途中の状
態を一時的に記憶し、検索の進行状況を管理するので、
全ての場合について漏れなくハミルトンパスの検索が実
行される。
【0023】図11に示す処理においては、2個のパラ
メータopとciを設定する。opは、処理コマンドを
設定するためのパラメータである。この処理コマンドに
は、DOWNとSHIFTとUPとFINDの4種類が
ある。DOWNコマンドはハミルトンパスを前に進める
ためのコマンドである。即ち、次に接続された三角形に
順にノードを移すためのコマンドである。なお、ハミル
トンパス検索においては、通過した三角形と、まだ通過
しない三角形を識別する必要がある。従って、図9に示
すように、各三角形番号には未通過フラグが設けられ、
まだ通過していない三角形はTRUE、既に通過した三
角形はFALSEというデータを格納することによって
識別する。
【0024】まず、図11のステップS21において、
処理コマンドをDOWNに設定し、開始三角形を設定す
る。例えば、図8の例では、開始三角形の三角形番号は
T1となり、ciにT1を設定する。そして、カレント
位置、即ち図12に示すテーブルデータの読み書きを行
なうポインタの位置を1とする。次にステップS22に
おいて、処理コマンドがどのコマンドであるかを判断す
る。初めは、DOWNであるからステップS23に移
る。そして、ここでその番号の三角形が未通過であるか
どうかを判断する。これは、図9に示すテーブルの未通
過フラグを参照することにより行なわれる。
【0025】次にステップS24において、この三角形
が未通過であれば、その未通過フラグを今度は既通過に
設定する。そして、図12に示すハミルトンパステーブ
ルの三角形番号にその三角形番号、即ち例えばT1を記
入し、カレント位置を次に進める。次にステップS25
において、全ての三角形を通過したかどうかを判断す
る。全てを通過していれば、ステップS27に移り、処
理コマンドをFINDに切り換える。ハミルトンパスが
検出されたことになるからである。また、残りの三角形
があればステップS26に移り、直前に通過した三角形
の次に接続された三角形の三角形番号をciに設定す
る。そして、そのカレント位置の接続番号を0にして0
番の枝をまず選択し、処理コマンドをDOWNにしてス
テップS22に戻る。こうして、同様の処理をステップ
S23からステップS26まで繰り返す。
【0026】なお、この処理中に既に通過した三角形に
達したときには、ステップS23からステップS28に
移り、処理コマンドがSHIFTに切り換えられる。こ
のSHIFTコマンドは、検索を別の枝の方向に行なう
ためのコマンドである。この場合、ステップS29にお
いて、接続番号を1増やし、直前に通過した三角形をノ
ードとした場合、直前に選んだ枝と異なる別の枝に経路
を変更する。そして、ステップS30において、処理コ
マンドをDOWNに切り換え、再びステップS23に戻
る。また、ステップS28において、直前の三角形の枝
を通る経路は全て通過し接続済みと判断された場合に
は、この直前の三角形を通過すること自体に誤りがある
ため、別の経路を選択する。そこで、この場合にはUP
コマンドの処理に移る。
【0027】UPコマンドはハミルトンパスの検索を1
つ戻すためのコマンドである。即ち、ステップS31に
おいて、カレント位置を戻し、これまでカレント位置に
あった三角形については、未通過フラグを未通過の状態
に戻す。そして、ステップS32において、カレント位
置が1か、そうでないかが判断される。カレント位置が
1というのは、最初に戻ったことを示す。最初に戻らな
い場合には、ステップS33に移り、処理コマンドをS
HIFTに直し、再びステップS22からS28、S2
9を経て枝の切換えを行なう。一方、カレント位置が1
になったと判断された場合には、端三角形から全ての枝
を検討してもハミルトンパスが無かったと判断され、ス
テップS34において、ハミルトンパス無しという結論
を得る。
【0028】こうして、ステップS27において、ハミ
ルトンパスが発見されると、FIND処理コマンドによ
って、ステップS35でハミルトンパス有りという結論
を得る。そして、図9に示すテーブルの未通過フラグを
全てステップS36において未通過に設定し、この演算
処理を終了する。以上によりハミルトンパスが見つかっ
た場合には、図1におけるステップS6の頂点列生成処
理が実行される。図11の処理により、図8に示す三角
形群について、三角形列T1、T2、T3、T4、T5
が得られた。この三角形群について、それぞれその頂点
演算のための頂点列を得る。その結果、図2の(b)に
示すような三角形メッシュが得られる。
【0029】図13は、このような三角形メッシュを得
るための頂点列生成処理の前段部分を示す。また、図1
4には、頂点列生成処理フローチャートを示す。この処
理によって、最終的な頂点列が得られる。まず、初め
に、頂点列生成処理開始のためのコマンドSTARTを
生成する(ステップS1)。更に、ステップS2におい
て、パス上の始めの2個の三角形を指定する。このパラ
メータは、t0、t1とする。なお、三角形番号T1〜
T5と区別するために、このtは小文字で示した。
【0030】ステップS3は、三角形t0の頂点の中で
三角形t1の頂点でない頂点を返す関数である。その頂
点は、パラメータpに入力される。次のステップS4
は、レジスタに頂点を記憶させておくための処理で、ス
テップS3で求めた頂点の次の頂点と、直前の頂点とが
一時記憶される。更に、ステップS5において、三角形
の頂点の並びをセットする。このcflagがTRUE
の場合、順方向、FALSEの場合、逆方向を意味す
る。なお、初期値はFALSEに設定しておく。
【0031】このような前処理の後、図14の処理に移
る。図14のステップS6は、パスの終了検出のための
処理である。ステップS7では、パスの次の三角形をt
0にセットし、ステップS8では、cflagを反転さ
せる。これによって、頂点の並びを逆方向にする。その
後、ステップS9において、図13のステップS3と同
様の処理を行ない、共通でない頂点を得る。ステップS
10において、既に記憶していた前の頂点と同一である
かどうかを判断し、同一であればステップS11に移
り、SWAPを生成する。ステップS12ではcfla
gを反転させ、ステップS13では、一時記憶した頂点
の順を交換する。これらの処理によって、既に図3で説
明したような三角形メッシュの頂点交換処理が必要かど
うかの判断を行ない、必要に応じてSWAPコマンドを
挟み込む。
【0032】ステップS14においては、次の頂点を前
の頂点に置き換え、ステップS15において、cfla
gをチェックする。即ち、ここで、頂点の並び順に応じ
て、ステップS16あるいはステップS17の処理を実
行する。ステップS16では、pの次の頂点を一時記憶
し、ステップS17では、pの前の頂点を一時記憶す
る。このような処理の後、ステップS18で一時記憶し
た頂点を出力する。こうした手順で、図2(b)や図3
(b)に示すような三角形メッシュが生成され、パスを
全て終了すると、ステップS19に移り、最後の頂点を
出力してステップS20で処理を終了する。ステップS
20では、三角形メッシュの最後のコマンドであるEN
Dを生成して完了する。以上のようにして、本発明にお
いては三角形メッシュを自動的に演算処理により求める
ことができる。
【0033】本発明は以上の実施例に限定されない。隣
接三角形の検出方法、三角形を順に通過するハミルトン
パスを検索する方法、頂点列を生成する方法について
は、上記のように具体的に示した実施例に限らず、各種
の方法を選定することが可能である。また、上記の演算
処理は、図1に示した構成の演算ブロックから成るプロ
グラムをプロセッサが実行することにより実現できる
が、データを格納するレジスタや演算テーブルROM等
を用いてハードブロックを組み合わせて構成することも
できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明した本発明の三角形メッシュ生
成方法によれば、三角形群を構成する各三角形の隣接関
係を検出し、先頭に設定した三角形から始めて相互に隣
接する三角形を順に通過するパスを検索し、全ての三角
形を1本の列に接続した三角形列を決定して、各三角形
の頂点をたどる頂点列を生成し、三角形メッシュを得る
ようにしたため、コンピュータグラフィックス等におい
て複雑な図形を描画する場合に、多数の任意の三角形群
について、最大効率の頂点演算処理を自動的に選定する
ことができる。これによって、複雑な図形の描画につい
て、その処理時間を短縮し、画像処理の高速化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三角形メッシュ生成方法実施例を示す
フローチャートである。
【図2】(a)は描画された三角形群、(b)は三角形
メッシュである。
【図3】(a)は描画された三角形群、(b)は三角形
メッシュである。
【図4】三角形群の例説明図である。
【図5】頂点演算処理順説明図である。
【図6】ハミルトンパスの説明図である。
【図7】隣接関係の説明図である。
【図8】処理対象の三角形群説明図である。
【図9】三角形接続判定連結領域計算の処理説明図であ
る。
【図10】ハミルトンパス検索処理フローチャートであ
る。
【図11】ハミルトンパス検索演算フローチャートであ
る。
【図12】ハミルトンパステーブル説明図である。
【図13】頂点列生成処理前段フローチャートである。
【図14】頂点列生成処理フローチャートである。
【符号の説明】
S1、S2 処理ステップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータグラフィックスにおいて、
    所定の面を表示するために構成する三角形メッシュを生
    成する場合に、 予め前記各三角形の隣接関係を検出し、 先頭に設定した三角形から始めて、相互に隣接している
    三角形を順に通過するパスを検索し、全ての三角形を一
    本の列に接続した三角形列を決定し、 この三角形列の順に、前記各三角形の頂点をたどる頂点
    列を生成して、 この頂点列の順に、三角形群描画のための演算処理を実
    行することを特徴とする三角形メッシュ生成方法。
JP5040581A 1993-02-04 1993-02-04 三角形メッシュ生成方法 Pending JPH06231212A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5040581A JPH06231212A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 三角形メッシュ生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5040581A JPH06231212A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 三角形メッシュ生成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06231212A true JPH06231212A (ja) 1994-08-19

Family

ID=12584462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5040581A Pending JPH06231212A (ja) 1993-02-04 1993-02-04 三角形メッシュ生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06231212A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113554120A (zh) * 2020-09-09 2021-10-26 深圳市城市规划设计研究院有限公司 一种基于三角拓展的哈密顿路径快速搜索方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113554120A (zh) * 2020-09-09 2021-10-26 深圳市城市规划设计研究院有限公司 一种基于三角拓展的哈密顿路径快速搜索方法
CN113554120B (zh) * 2020-09-09 2024-01-26 深圳市城市规划设计研究院股份有限公司 一种多目标点的物流路径快速规划方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103649856B (zh) 通过工具的动作模拟物体的加工的方法及其系统和计算机程序产品
US4809201A (en) Graphic display region defining technique
JPH02110790A (ja) 三次元線画像の合成のため隠れた画を除去する方法
US5020002A (en) Method and apparatus for decomposing a quadrilateral figure for display and manipulation by a computer system
JPH06231212A (ja) 三角形メッシュ生成方法
JP2701003B2 (ja) ソリッドモデル合成装置及びソリッドモデル合成方法
JPH0896166A (ja) 図面候補線分抽出装置、図面候補線分抽出方法、ソリッド・モデル合成装置及びソリッド・モデル合成方法
JP3305395B2 (ja) 図形分割装置
JPS6129973A (ja) 平面投影像生成方法
CN115953404B (zh) 应用于工业质检的切图方法及装置
CN117494289B (zh) 特征边几何体生成方法及装置、测量吸附方法及装置
JP2917843B2 (ja) 輪郭線データ作成方法
JP3570773B2 (ja) 図形処理装置
Bueno 3-Colorable Delaunay Triangulations
CN117753011A (zh) 贝塞尔样条生成方法、装置、电子设备及存储介质
JP3324589B2 (ja) 等高線の描画方法とこの方法を用いた描画システム及び描画方法を記録した記録媒体
JP2790724B2 (ja) 曖昧さを持つ検索方法
JP2670349B2 (ja) 図形画像処理の3角形頂点ソート方法及びディジタル微分解析器
JPH05233808A (ja) 複合図形の論理性検査方法
JPH0624022B2 (ja) 画像領域輪郭線分化方法
JPH06222914A (ja) 電子機器
JPH05233769A (ja) 図形データ管理方式
JPH06348539A (ja) マイクロプログラムチェックシステム
JPH07129791A (ja) 自動面作成方法および装置
JPH0927047A (ja) 構造解析に用いる有限要素の作成方法