JPH06228576A - 籾殻炭化物及びその製造方法 - Google Patents

籾殻炭化物及びその製造方法

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JPH06228576A
JPH06228576A JP50A JP4227793A JPH06228576A JP H06228576 A JPH06228576 A JP H06228576A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 4227793 A JP4227793 A JP 4227793A JP H06228576 A JPH06228576 A JP H06228576A
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rice husk
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charcoal
compression
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  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業廃棄物として多量に排出される籾殻を原
料とし、それを炭化して燃料炭として、また活性化して
活性炭として利用することを可能にし、籾殻の新たな用
途を開く籾殻炭化物及びその製造方法を提供することを
目的とする。 【構成】 籾殻原料を1平方cm当たり1〜100tの
加圧下、150〜600℃の熱間にて分子構造を破壊し
固結した筒状固形体1を、通常の製炭法にて炭化させて
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、籾殻炭化物及びその製
造方法に係わり、更に詳しくは籾殻原料を用いた燃料炭
又は活性炭としての籾殻炭化物及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料炭は、主に天然木材を用いて
一般的に築窯製炭法にて製造されているが、原料木材の
不足や石油、天然ガス、電気等の代替熱源の普及によっ
てその使命を終えようとしているが、一部の特殊な用
途、例えば高級料理店における炭火焼き用の燃料として
根強い需要がある。また、最近では土壌改良用の木炭の
需要が大幅に増加してきている。
【0003】一方、一般的な活性炭は、木材、鋸屑、ヤ
シ殻等を炭化させた後、水蒸気賦活等によって活性化し
たものであり、脱臭、脱色、精製用として広く使用され
ている。また、特殊な活性炭としては、古代の海洋動植
物の化石腐蝕質層から採取した原料を炭化し、活性化し
たものもある。
【0004】尚、籾殻は脱穀時に産業廃棄物として多量
に排出され、その量は国内で年間100万t単位にもな
り、その有効利用が待たれ、一部は本出願人による発明
によって合成樹脂、合成ゴム、セメントに混入して、増
量剤、改質剤として利用する途が開かれているが、籾殻
を燃料炭や活性炭として利用することは、これまで皆無
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、産業廃棄物として多
量に排出される籾殻を炭化して燃料炭として、また活性
化して活性炭として利用することを可能にし、籾殻の新
たな用途を開く籾殻炭化物及びその製造方法を提供する
点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、籾殻原料を1平方cm当たり1〜100t
の加圧下、150〜600℃の熱間にて分子構造を破壊
し固結した筒状固形体を、通常の製炭法にて炭化させ、
燃料用や土壌改良用として用いる籾殻炭化物を構成し
た。
【0007】また、籾殻原料を1平方cm当たり1〜1
00tの加圧下、150〜600℃の熱間にて分子構造
を破壊し固結した筒状固形体を形成する圧縮・擂潰工程
と、前記圧縮・擂潰工程にて形成した筒状固形体を製炭
炉内で炭化させてなる製炭工程とよりなる籾殻炭化物の
製造方法を確立した。
【0008】更に、籾殻原料を1平方cm当たり1〜1
00tの加圧下、150〜600℃の熱間にて分子構造
を破壊し固結した固形体を、通常の製炭法にて炭化さ
せ、それを適宜粒度に破砕若しくは粉砕した後、賦活し
て活性化し、活性炭として用いる籾殻炭化物を構成し
た。
【0009】そして、籾殻原料を1平方cm当たり1〜
100tの加圧下、150〜600℃の熱間にて分子構
造を破壊し固結した固形体を形成する圧縮・擂潰工程
と、前記圧縮・擂潰工程にて形成した固形体を製炭炉内
で炭化させてなる製炭工程と、前記製炭工程にて製造さ
れた炭化物を破砕若しくは粉砕してなる破砕・粉砕工程
と、前記破砕・粉砕工程にて製造された破砕炭化物を賦
活し活性化してなる賦活工程とよりなる活性化した籾殻
炭化物の製造方法を確立した。
【0010】加えて、籾殻原料を1平方cm当たり1〜
100tの加圧下、150〜600℃の熱間にて分子構
造を破壊し固結した固形体を形成する圧縮・擂潰工程
と、前記圧縮・擂潰工程にて形成した固形体を製炭炉内
で炭化させてなる製炭工程と、前記製炭工程にて製造さ
れた炭化物を破砕若しくは粉砕してなる破砕・粉砕工程
と、前記破砕・粉砕工程にて製造された破砕炭化物を粘
結剤にて一定粒度に造粒し、焼成してなる造粒・焼成工
程と、前記造粒・焼成工程にて製造された造粒炭化物を
賦活し活性化してなる賦活工程とよりなる活性化した籾
殻炭化物の製造方法を確立した。
【0011】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の籾殻炭化物及
びその製造方法は、籾殻原料を圧縮・擂潰にて1平方c
m当たり1〜100tの加圧下、150〜600℃の熱
間にて分子構造を破壊し固結した筒状固形体を形成し、
それを製炭炉内で炭化させたものであることから、通常
の木炭と同様に燃料用あるいは土壌改良用に使用するこ
とが可能であり、籾殻の新たな用途を提供するものであ
る。尚、籾殻はその組織に強固な針状結晶を有し、通常
そのもののみで固形体を形成することは不可能である
が、本発明者が先に発明した圧縮・擂潰方法及び装置に
よってそれを可能としている。このように、籾殻原料か
ら筒状固形体を形成するとともに、強固な細胞組織を破
壊して燃焼効率を高めていることにより、燃料炭として
の利用が可能となった。
【0012】更に、籾殻は本発明者の長年の研究によっ
て遠赤外線の良好な放射体であることが発見されてい
る。籾殻から遠赤外線が効率良く放射される現象の理論
的な解明は未だなされてないが、一般に赤外線の吸収能
が大きいものほど、その放射能(輻射能)は大きいこと
が知られており、籾殻は胚芽を赤外線を含む自然放射線
から守る自然の鎧であることから、赤外線の吸収能にも
優れていると推測され、その結果遠赤外線が非常に効率
良く放射されるものと思われる。従って、籾殻炭化物を
燃料炭として利用した場合、遠赤外線の効果によって魚
等をその内部まで一様に美味しく焼くことが可能とな
る。
【0013】更に、本発明の籾殻炭化物の比表面積は、
木炭のそれよりも遙に大きく、例えは木炭の比表面積が
400m2 /gに対し、籾殻炭化物の比表面積は74m
2 /gであり、そして木炭と籾殻炭化物の容積重は近似
していることから、籾殻炭化物の平均細孔半径は、木炭
よりも遙に大きく、数百Å以上と推測され、そのため籾
殻炭化物を特殊な用途に使用できる可能性がある。例え
ば、バイオテクノロジーにおけるバクテリア(一般に幅
0.2〜1.0μm)の吸着や、河川の浄化に用いるこ
とも可能である。
【0014】また、前述のように籾殻原料から圧縮・擂
潰にて固形体を形成し、それを製炭して炭化させた後、
適宜粒度に破砕・粉砕し、更に賦活して活性化させるこ
とによって活性炭として利用するのである。尚、本発明
の賦活方法は、従来から活性炭の製法に使用されている
ものであり、水蒸気賦活、薬品賦活及びその他の賦活方
法が採用され、内部が多孔質化して内部比表面積が大き
くなり、従来の木炭やヤシ殻の活性炭と同様な用途に使
用できるのである。尚、籾殻原料を炭化し、破砕・粉砕
したものを賦活することによって、粉末活性炭が製造さ
れ、賦活する前に造粒・焼成することによって造粒活性
炭が製造される。
【0015】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
発明の詳細を説明する。図1は籾殻原料から各種の籾殻
炭化物製品を製造する工程を簡略化して示したものであ
る。尚、本実施例では籾殻を原料とした製法を中心に述
べるが、禾本科植物の種子の外皮、幹、枝、葉等を広く
原料として採用することが可能である。
【0016】先ず、本発明の籾殻炭化物の製造方法の概
略を簡単に説明すれば、籾殻原料を圧縮・擂潰装置によ
って1平方cm当たり1〜100tの加圧下、150〜
600℃の熱間にて分子構造を破壊し固結して筒状固形
体を形成する(圧縮・擂潰工程)。次いで、その固形体
を製炭炉内で炭化させて(製炭工程)、所定長さに切断
して燃料炭を製造したり、炭化固形体そのまま若しくは
破砕、粉砕して土壌改良用や特殊な用途の破砕、粉末炭
を製造する。更に、前述の工程で製造された炭化固形体
を所望粒度に破砕、粉砕し(破砕・粉砕工程)、それを
水蒸気賦活等によって活性化させて(賦活工程)、粉末
活性炭を製造し、あるいは破砕、粉砕した破砕炭化物を
粘結剤にて一定粒度に造粒し、焼成して粒状の炭化物を
形成し(造粒・焼成工程)、それから活性化させて(賦
活工程)、造粒活性炭を製造するのである。
【0017】次に、各工程について若干詳しく説明す
る。 (籾殻原料)籾殻は、米の産地に設置されたカントリー
エレベータで大量に排出され、100t/月単位の十分
な量の供給が可能である。また、全国各地で産出される
籾殻の成分のバラツキは少なく、その結果品質が安定し
ており、工業用の原料として有効であることが判明して
いる。表1に籾殻そのものの組成と圧縮・擂潰工程を経
た籾殻の組成を示している。
【0018】
【表1】
【0019】また、籾殻は、有機物でありながら非常に
優れた遠赤外線の放射体であることは、その組織に取り
込んでいる無機物の種類の多さからも伺えるのである。
次の表2に籾殻中の無機成分の含有量を示し、表中左の
欄に含有する無機成分を元素記号で示し、右欄にはその
含有量をppmで示している。
【0020】
【表2】
【0021】(圧縮・擂潰工程)本発明において籾殻の
強固な細胞組織の分子構造をも破壊するには、本発明者
によって発明された特公昭57−31943号公報(硅
酸質を含有する禾本科植物の種子の外被、幹、枝葉等の
粉末の製造法)並びに特公昭62−61342号公報
(圧縮・擂潰装置)に記載された方法及び装置によって
行うのでる。即ち、籾殻をスクリューと外筒で構成され
る内面又は外面が螺線状をなし断面積が漸次縮小する空
隙内に繰り送り、一平方cm当たり1〜100tの加圧
下、150〜600℃の熱間にて、破壊し固結させるの
である。
【0022】この圧縮・擂潰装置で処理された籾殻の組
成は、前述の表1に示した通りである。ここで得られる
籾殻固形体は、圧縮・擂潰装置のスクリューと外筒とに
よって、その間隙から押し出されるため、必然的に連続
した筒状の固形体となる。それを適宜な長さに切断して
図2及び図3に示すような筒状固形体1が得られる。
尚、前記外筒の内面の形状を円形とした場合には、図2
に示すような円筒状固形体となり、六角形等の多角形と
なした場合には、図3に示すような外径が多角形の筒状
固形体となる。ここで、注目すべきことは、筒状固形体
1の中心に貫通孔2が存在することである。この貫通孔
2は、燃料炭として使用する場合に、空気の供給路とな
って燃焼効率を高めるのである。
【0023】また、圧縮・擂潰装置で処理された籾殻固
形体が放射する赤外線を測定した結果を図4及び図5に
示す。赤外線の測定方法は、試料を恒温箱に装着し、そ
の試料に対向させて赤外線スペクトラル・アナライザー
を設置する。この赤外線スペクトラル・アナライザー
は、ミナレードシステム社(MINARAD SYSTEMS INC.)製
のSA−400CVFであり、エレクトロオプティカル
インダストリー社(ELECTRO OPTICAL INDUSTRIES INC.
)製の黒体炉で較正した。前記恒温箱の外面温度は接
触式表面温度計(HL−200)にて100℃となって
いることを確認し、そして試料の表面温度が安定するま
で十分に予熱を続け、その安定した温度は91.4℃で
あった。尚、本実験の際、室温は25℃、湿度は54%
であった。
【0024】前述の測定条件にて測定した試料から放射
された遠赤外線のスペクトルを完全黒色体の放射スペク
トル(点線)とともに図4に示し、更にその完全黒色体
に対する試料の放射効率を図5に示している。図中、約
3μmの波長以下の領域は空気中の水蒸気等の影響によ
り誤差が大きいため省略している。以上の測定により、
籾殻固形体からは、非常に効率良く遠赤外線が放射され
ていることが判り、しかもかなり広い波長領域で遠赤外
線が放射されていることが判っている。
【0025】(製炭工程)前述の圧縮・擂潰工程を経て
得られた筒状固形体1を、製炭炉の炭化室内に縦に詰め
込み、炭化室と点火室との間に障壁を設け、空気口を僅
かに開いた状態で点火して炭化室の温度を400〜50
0℃に維持して徐々に炭化させ、炭化の末期に通風量を
やや多くして温度を700〜800℃に高めた後、空気
口を密閉して消火し、冷却してから籾殻炭化物を取り出
すのである。この籾殻炭化物の形状は、図2又は図3に
示した筒状固形体と同様であるが、体積は約3分の1に
減少した相似形を有する。ここで得られた籾殻炭化物も
当然中心に貫通孔を有するものである。
【0026】前述の製炭工程を経て得られた筒状の籾殻
炭化物は、適宜な長さ、例えば10〜30cmの長さに
切断して燃料炭としてそのまま使用できるのである。ま
た、籾殻炭化物を破砕、粉砕して土壌改良用として、更
にはバクテリアの吸着用や河川の浄化用の素材として使
用できるのである。次の表3は、本発明によって製造さ
れた籾殻炭化物の特性を示している。この測定方法は、
JISM8812に準じて行い、発熱量は島津製作所社
製のオートマティクボンブカロリーメータ(AUTOMATIC
BOMB CALORIMETER)CA−3で測定し、比表面積は日機
装社製の4200型BET1点法で測定した。
【0027】
【表3】
【0028】この表から判るように前記籾殻炭化物の発
熱量は、5160 cal/gであり、通常の木炭の発熱量
7000〜8000 cal/gに比べて少ないが、前述の
ように本発明の籾殻炭化物は他に類を見ない優れた遠赤
外線の放射体であるので、炭火焼きのように魚等の焼き
物を直接焼く場合には、木炭よりも焼き上がりが優れて
いることが確かめられている。
【0029】更に、本発明は、以下の工程を経て活性炭
として利用することが可能な籾殻炭化物を製造するので
ある。 (破砕・粉砕工程)前記製炭工程によって得られた籾殻
の炭化物を、適宜な破砕機又は粉砕機にて所定粒度に破
砕又は粉砕するのである。
【0030】(賦活工程)籾殻の炭化物を活性化する方
法としは、水蒸気賦活、薬品賦活、その他の賦活方法が
公知である。例えば、水蒸気賦活は、籾殻の炭化物を1
000〜1200℃に加熱した状態で、原料に水蒸気を
通じて活性化するのである。この工程によって、内部比
表面積が大きい粉末活性炭が製造されるのである。
【0031】一方、造粒活性炭を製造するには、前述の
破砕・粉砕工程の後に、次の工程にて製造する。 (造粒・焼成工程)粉砕した籾殻の炭化物をタール、ピ
ッチ等を粘結剤として一定粒度に成形し、乾燥した後、
焼成するのである。 (賦活工程)この工程は、前述の賦活工程と同様であ
る。
【0032】尚、活性化した籾殻炭化物からなる活性炭
の製造方法は、前述の方法が代表的であるが、圧縮・擂
潰装置によって破壊し固結した籾殻固形体を破砕、粉砕
した後、それをそのまま焼成を伴う賦活を行うことによ
って活性化させることも可能である。本発明の主旨は、
圧縮・擂潰した籾殻を炭化させることにあり、それから
燃料炭や粉末炭、更には活性炭を得る製造方法は種々の
変更が可能である。
【0033】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の籾殻炭化物及び
その製造方法によれば、従来は産業廃棄物として多量に
排出された籾殻を炭化することによって、燃料炭として
使用したり、粉砕して土壌改良用やその他の特殊な用途
に使用することが可能となり、併せて森林資源の保護の
一助となすことができる。
【0034】更に、籾殻の炭化物を賦活して活性化する
ことにより、籾殻を活性炭として大量且つ安価に提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の籾殻炭化物の製造方法の工程を示すブ
ロック図である。
【図2】籾殻の円筒状固形体を示す斜視図である。
【図3】籾殻の多角形筒状固形体を示す斜視図である。
【図4】91.4℃の籾殻から放射される遠赤外線のス
ペクトルのグラフである。
【図5】同じく完全黒色体に対する遠赤外線の輻射効率
を示すグラフである。
【符号の説明】 1 筒状固形体 2 貫通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾殻原料を1平方cm当たり1〜100
    tの加圧下、150〜600℃の熱間にて分子構造を破
    壊し固結した筒状固形体を、通常の製炭法にて炭化させ
    てなることを特徴とする籾殻炭化物。
  2. 【請求項2】 籾殻原料を1平方cm当たり1〜100
    tの加圧下、150〜600℃の熱間にて分子構造を破
    壊し固結した筒状固形体を形成する圧縮・擂潰工程と、 前記圧縮・擂潰工程にて形成した筒状固形体を製炭炉内
    で炭化させてなる製炭工程と、 よりなることを特徴とする籾殻炭化物の製造方法。
  3. 【請求項3】 籾殻原料を1平方cm当たり1〜100
    tの加圧下、150〜600℃の熱間にて分子構造を破
    壊し固結した固形体を、通常の製炭法にて炭化させ、そ
    れを適宜粒度に破砕若しくは粉砕した後、賦活して活性
    化してなることを特徴とする籾殻炭化物。
  4. 【請求項4】 籾殻原料を1平方cm当たり1〜100
    tの加圧下、150〜600℃の熱間にて分子構造を破
    壊し固結した固形体を形成する圧縮・擂潰工程と、 前記圧縮・擂潰工程にて形成した固形体を製炭炉内で炭
    化させてなる製炭工程と、 前記製炭工程にて製造された炭化物を破砕若しくは粉砕
    してなる破砕・粉砕工程と、 前記破砕・粉砕工程にて製造された破砕炭化物を賦活し
    活性化してなる賦活工程と、 よりなる活性化した籾殻炭化物の製造方法。
  5. 【請求項5】 籾殻原料を1平方cm当たり1〜100
    tの加圧下、150〜600℃の熱間にて分子構造を破
    壊し固結した固形体を形成する圧縮・擂潰工程と、 前記圧縮・擂潰工程にて形成した固形体を製炭炉内で炭
    化させてなる製炭工程と、 前記製炭工程にて製造された炭化物を破砕若しくは粉砕
    してなる破砕・粉砕工程と、 前記破砕・粉砕工程にて製造された破砕炭化物を粘結剤
    にて一定粒度に造粒し、焼成してなる造粒・焼成工程
    と、 前記造粒・焼成工程にて製造された造粒炭化物を賦活し
    活性化してなる賦活工程と、 よりなる活性化した籾殻炭化物の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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