JPH0622836U - 換気扇用フィルター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルター材だけを簡単に取り替えることが
でき、しかも取り付け構造の簡単な換気扇用フィルター
を提供する。 【構成】 換気扇の前枠Ａに、吸入開口部Ｂを横切って
配した支持骨１の各端部１１を当接させ、この各端部１
１を介在して固定片３をその裏面に塗布した接着層３１
で前枠Ａに固定する。この支持骨１の外面にフィルター
材２を当てがって、フィルター材２の面ファスナーのメ
ス面となる一面を固定片３の表面に形成した面ファスナ
ーのオス面３２に係止して前枠Ａに取り付ける。固定片
３を用いて支持骨１を換気扇に取り付けるので、その取
り付けが簡単である。支持骨１を取り付けた後は、フィ
ルター材２は、固定片３の面ファスナーのオス面３２に
係止して前枠Ａに取り付けるので、取り替えが簡単であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、換気扇の送風羽根等の汚れを防止するために、換気扇に取り替え 可能に取り付けられる換気扇用フィルターに関し、特にその取り付け構造の改良 に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来、換気扇用フィルターとして、図５に示すように、フィルター材２を補助 枠体２５に固定し、この補助枠体２５を、換気扇の前枠Ａに着脱自在に取り付け るものや、図６に示すように、換気扇の前枠Ａに前面グリルＥを開閉自在に設け 、この前面グリルの内面に、フィルター用の係止枠２６によってフィルター材２ を取り付けるものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、フィルター材２を補助枠体２５に固定したものは、フィルター材２を 取り替えようとすると、それを固定した補助枠体２５と伴に取り替えなければな らず、無駄が多い。

【０００４】 また、前面グリルＥの内面にフィルター材２を着脱自在に取り付けるものは、 フィルター材２の交換するために、前面グリルＥを開けて前記係止枠２６を開閉 する等の手間がかかり、しかも、開閉する前面グリルＥを設ける等、換気扇全体 の構造が複雑となる。

【０００５】 そこで、この考案は、フィルター材だけを簡単に取り替えることができ、しか も取り付け構造の簡単な換気扇用フィルターを提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記の課題を解決するため、換気扇の吸入開口部Ｂを横切って前 枠Ａに配する支持骨１と、裏面に接着層３１、表面に面ファスナーのオス面３２ を有し、前記支持骨１の各端部１１を介在して前記接着層３１により前記前枠Ａ に固定する固定片３と、面ファスナーのメス面となる一面を前記支持骨１の外面 に当てがって前記吸入開口部Ｂを覆い、前記一面を前記固定片の面ファスナーの オス面３２で係止して前記前枠Ａに取り付けるフィルター材２と、によって換気 扇用フィルターを構成した。

【０００７】

【作用】

この考案に係る換気扇用フィルターは、上記の構成を採用したので、接着層３ １で換気扇の前枠Ａに固定した固定片３により、支持骨１はその端部１１を固定 片３と前枠Ａとの間に介在して前枠Ａに固定される。また、フィルター材２は、 面ファスナーのメス面となる一面を支持骨１に当てがわれ、固定片３の面ファス ナーのオス面３２で係止されるので、換気扇の前枠Ａに吸入開口部Ｂを覆って取 り付けられる。

【０００８】 こうして取り付けられたフィルター材２は、換気扇を作動して排気を開始して も、支持骨１に支持されて吸入開口部Ｂに吸引されることがなく、排気のみがフ ィルター材２を通過して室外に排出される。

【０００９】 また、このフィルター材２を取り替えるときは、フィルター材２を固定片３か ら取り外して、支持骨１の上から取り除き、新しいフィルター材２を上記と同様 にして取り付ければよい。

【００１０】

【実施例】

図１、図２に示す換気扇は、前枠Ａと、送風路の吸入開口部Ｂと、この送風路 内に設けた送風羽根Ｃと、この送風羽根Ｃを回転させるモーターＤ等から成るも のである。

【００１１】 この前枠Ａに支持骨１を吸入開口部Ｂを横切って配し、前枠Ａに当接した支持 骨１の各端部１１を介在して、固定片３をその裏面３１に塗布した接着剤で接着 することにより、支持骨１を前枠Ａに固定している。この固定片３の表面は面フ ァスナーのオス面３２となっており、一面が面ファスナーのメス面となるフィル ター材２を支持骨１の外面に当てがって、固定片３の面ファスナーのオス面３２ に係止して前枠Ａに取り付けている。

【００１２】 この支持骨１は、図３に示すように、帯部材を屈曲させてその両端に下端部１ １を形成し、この２本の帯部材１ａ、１ｂを中央で十字形に交差させて両者をピ ンＰで取り付けたものであり、その素材は、鉄やステンレス等の金属でも、硬質 合成樹脂材でもよい。また、２本の帯部材１ａ、１ｂは、ピンＰを中心として回 動可能にすると、使用時には両者を十字形に交差するよう開き、不使用時には、 両者を長さ方向に重ねて閉じることができるので、収納等に便宜である。

【００１３】 図４は、各帯部材１ｃ、１ｄ、１ｅ、１ｆを組み合わせて支持骨１を形成した 例であり、同様に、各ピンＰを中心として四節連鎖変形すると、各帯部材１ｃ〜 １ｆをその長さ方向に重ねて閉じることができる。また同図の破線で示すように 帯部材１ｇを更に増加すると、支持骨１の目をより細かくすることができる。

【００１４】 フィルター材２は、多孔性や繊維を絡み合わせた合成樹脂、不織布等、通気性 がよく、面ファスナーのメス面となる布帛を使用すればよい。

【００１５】 なお、図１、図２に示す実施例では、フィルター材２の前面に化粧板Ｋを取り 付けている。この化粧板Ｋは、表裏にアルミ箔をラミネートした厚紙の中央に吸 入開口部Ｂと等しい孔を切り抜き、四隅に上記と同様の固定片を張り付けたもの であり、この固定片の面ファスナーのオス面でフィルター材２の前面に係止して 取り付けるようになっている。このように化粧板Ｋを用いると、換気扇の美観を 損なわずに、この考案に係るフィルターを取り付けることができる。

【００１６】

【考案の効果】 この考案に係るフィルターは、裏面に接着層を設けた固定片を用いて支持骨を 換気扇に取り付けるので、その取り付けが簡単である。また、支持骨を取り付け た後は、フィルター材は、支持骨の外面に当てがって、固定片の面ファスナーの オス面に係止するだけで取り付けることができるとともに、引き剥がして支持骨 から取り去るだけで取り外すことができるので、フィルター材の取り替えが簡単 である。しかも、取り付け構造が簡単であるから、既設の換気扇にも格別の改造 も要することなく容易に取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例を示す分解斜視図

【図２】実施例の組み立てた状態を示す中央縦断面図

【図３】支持骨を示す斜視図

【図４】他の支持骨を示す斜視図

【図５】従来例を示す説明図

【図６】他の従来例を示す説明図

【符号の説明】

１ 支持骨 ２ フィルター材 ３ 固定片 １１ 支持骨の端部 ３１ 接着層 ３２ 面ファスナーのオス面 Ａ 前枠 Ｂ 吸入開口部 Ｃ 送風羽根 Ｄ モーター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 換気扇の吸入開口部Ｂを横切って前枠Ａ
   に配する支持骨１と、裏面に接着層３１、表面に面ファ
   スナーのオス面３２を有し、前記支持骨１の各端部１１
   を介在して前記接着層３１により前記前枠Ａに固定する
   固定片３と、面ファスナーのメス面となる一面を前記支
   持骨１の外面に当てがって前記吸入開口部Ｂを覆い、前
   記一面を前記固定片の面ファスナーのオス面３２で係止
   して前記前枠Ａに取り付けるフィルター材２と、から成
   る換気扇用フィルター。