JPH06228268A - ポリアシルウレタンとその製造法 - Google Patents

ポリアシルウレタンとその製造法

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JPH06228268A
JPH06228268A JP50A JP4069793A JPH06228268A JP H06228268 A JPH06228268 A JP H06228268A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 4069793 A JP4069793 A JP 4069793A JP H06228268 A JPH06228268 A JP H06228268A
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JP50A
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Masami Kanamaru
正実 金丸
Takeshi Endo
剛 遠藤
Toshikazu Takada
十志和 高田
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/70Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
    • C08G18/72Polyisocyanates or polyisothiocyanates
    • C08G18/77Polyisocyanates or polyisothiocyanates having heteroatoms in addition to the isocyanate or isothiocyanate nitrogen and oxygen or sulfur
    • C08G18/771Polyisocyanates or polyisothiocyanates having heteroatoms in addition to the isocyanate or isothiocyanate nitrogen and oxygen or sulfur oxygen

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Emergency Medicine (AREA)
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  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着色がなく、かつ不純物による腐食性や毒性
のない優れた特性を有するポリアシルウレタンと触媒を
用いないその好適な製造方法を提供する。 【構成】 下記一般式[I] 【化1】 [式中、X及びYは炭素数40以下の置換若しくは無置
換のアルキレン基、置換若しくは無置換のシクロアルキ
レン基、置換若しくは無置換のシクロアルキリデン基、
置換若しくは無置換のアリーレン基又は下記一般式 【化2】 (式中、Zは−O−、−S−、−SO−、−SO2−、
−CO−、−CH2−又は−C(CH32−を表わ
す。)で示される2価の基である。]で表わされる繰り
返し単位を有し、かつ数平均分子量が1,000〜10
0,000であるポリアシルウレタン。下記一般式[I
I] 【化3】 で表わされるビス(カルボニルイソシアナート)化合物
と下記一般式[III] 【化4】 で表わされるジオール化合物とを反応させることを特徴
とするポリアシルウレタンの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用資材として、バ
ンパー、衝撃吸収剤、塗料、キーボードカバー等に用い
られる新規なポリウレタンであるポリアシルウレタン及
びその好適な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは繊維、塗料、エラストマ
ー、フォーム等として広く利用されているポリマーであ
る。ポリウレタンはジオールとジイソシアナートをトリ
エチレンジアミン、オクタン酸スズ、ジブチルスズラウ
レートなどの触媒を用いる重付加反応により合成されて
いる。ジオールとジイソシアナートは触媒なしでは反応
が非常に遅く重合しないため、ポリウレタンの合成には
触媒の使用が必要であった。しかしながら、触媒を用い
て重付加反応により合成されたポリウレタンは着色した
り、重合体中に残存する触媒成分が腐食性及び有毒性を
示すという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はウレタン結合
により重合した新規な重合体であって、着色がなく、ま
た不純物による腐食性や毒性のない優れた特性を有する
ポリアシルウレタンと、触媒を用いないその好適な製造
方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成するために鋭意研究を行った結果、ビス(カルボニ
ルイソシアナート)化合物とジオール化合物とを反応さ
せることにより無触媒で白色のポリアシルウレタンが得
られることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【0005】すなわち、本発明は下記一般式[I]
【0006】
【化7】 [式中、X及びYは炭素数40以下の置換若しくは無置
換のアルキレン基、置換若しくは無置換のシクロアルキ
レン基、置換若しくは無置換のシクロアルキリデン基、
置換若しくは無置換のアリーレン基又は下記一般式
【0007】
【化8】 (式中、Zは−O−、−S−、−SO−、−SO2−、
−CO−、−CH2−又は−C(CH32−を表わ
す。)で示される2価の基である。]で表わされる繰り
返し単位を有し、かつ数平均分子量が1,000〜10
0,000であることを特徴とするポリアシルウレタン
を提供するものである。
【0008】本発明のポリアシルウレタンの数平均分子
量が1,000未満であると、機械的強度と耐久性が実
用上十分であるとはいえない。数平均分子量が100,
000を超えると、溶媒に対する溶解性が低下し、成形
性が低下する。したがって、数平均分子量の好ましい範
囲は2,000〜90,000である。
【0009】一般式[I]のXで表わされるアルキレン
基、アルキリデン基としては、メチレン、エチレン、プ
ロピレン、i−プロピリデン、2−n−ブチル−1,3
−プロピレン、2−n−デシル−1,3−プロピレン、
2−ドデシル−1,3−プロピレン、2,2−ジフェニ
ル−2,2−プロピレン、ブチレン、i−ブチレン、ブ
チリデン、アミレン、イソアミレン、アミリデン、イソ
アミリデン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタ
メチレン、ノナメチレン、デカメチレン等が挙げられ
る。シクロアルキレン基、シクロアルキリデン基として
は、シクロペンチレン、シクロペンチリデン、シクロヘ
キシリデン、メチルシクロヘキシレン、シクロヘキシリ
デン、シクロヘプチレン等が挙げられる。アリーレン基
としてはフェニレン、t−ブチル−フェニレン、クロロ
フェニレン、ブロモフェニレン、フルオロフェニレン、
ニトロフェニレン、シアノフェニレン、イソシアナート
フェニレン、メチルフェニレン、キシリレン、ビフェニ
レン、ナフチレン、ビナフチレン、アントラセニレン、
フェナントリレン等が挙げられる。また、Zを含む2価
の基としては、ビフェニルエーテル−4,4′−ジイル
等が挙げられる。好ましいXはフェニレンである。
【0010】一般式[III]で表わされるジオール化
合物のYとしては前記Xと同様のものが挙げられる。好
ましいYは2−n−ブチル−1,3−プロピレン、2−
ドデシル−1,3−プロピレン、2,2−ジフェニル−
1,3−プロピレンである。
【0011】本発明のポリアシルウレタンは例えば、下
記一般式[II]
【0012】
【化9】 (式中、Xは前記と同じ。)で表わされるビス(カルボ
ニルイソシアナート)化合物と下記一般式[III]
【0013】
【化10】 (式中、Yは前記と同じ。)で表わされるジオール化合
物とを反応させることにより得られる。
【0014】本発明で用いられるビス(カルボニルイソ
シアナート)化合物の具体例としては、テレフタロイル
ジイソシアナート、イソフタロイルジイソシアナート、
5−t−ブチル−イソフタロイルジイソシアナート、ア
ジポイルジイソシアナート等が挙げられる。
【0015】ジオール化合物の具体例としては、2−n
−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−ドデシル−
1,3−プロパンジオール、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン等が挙げられる。
【0016】重合反応は溶媒の不存在下で行ってもよい
が、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ヘ
キサメチルホスホラスアミド、ジメチルアセトアミドな
どのアミド系炭化水素、ベンゼン、キシレン、トルエ
ン、ヘミメリテン、プソイドクメン、メシチレンなどの
芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの
脂肪族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、テトラ
クロロエチレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、
トリクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素等のような
溶媒の存在下で行ってもよい。反応原料の濃度は、溶媒
1リットル当りポリマー250〜3,000gとなるよ
うな濃度で行うことが好ましい。
【0017】重合反応の温度は、通常−78〜200
℃、好ましくは−20〜50℃の範囲の温度が選択され
る。反応時間は通常1〜100時間の範囲内から選ばれ
る。所望の重合度に到達した後、公知の方法により得ら
れたポリマーを単離、精製する。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お、物性値は下記の方法により測定した。1 H−NMR及び13C−NMR:日本電子製EX−90
型 IR:日本分光工業製フーリエ変換赤外分光光度計FT
/IR−5300 分子量測定:東ソー製HLC−8020(ポリスチレン
ゲルカラム:TSKゲルG5000HXL、G4000
HXL、G2500HXL、移動相溶媒THF、又は塩
化リチウム2モル%DMF、流速:1.0ml/分、検
出器:UV、ポリスチレン換算値)
【0019】実施例1 テレフタロイルジイソシアナート216mg、2−n−
ブチル−1,3−プロパンジオール132mg及びジメ
チルアセトアミド2mlを乾燥アルゴン気流、氷浴下で
ガラス製容器に仕込み、20分後氷浴を取り除き、室温
下160分間攪拌した。反応混合液をエーテル40ml
に再沈殿して白色固体340mgを得た。該生成物の数
平均分子量は18,800(移動相DMF)であった。
該生成物の1H−NMRスペクトルを測定したところ、
11.09、7.94、4.22、1.37、2.08
及び0.89ppmにピーク面積比2:4:4:1:
6:3のピークが観察された。該生成物のIRスペクト
ルを測定したところ、3308、2959、2864、
1779、1701、1524、1179、1001及
び772cm-1にピークが観察された。これらの結果か
ら、該生成物は下記の繰り返し単位からなる構造のポリ
マーであることが確認された。
【0020】
【化11】
【0021】実施例2 実施例1において、テレフタロイルジイソシアナート及
び2−n−ブチル−1,3−プロパンジオールに代え
て、イソフタロイルジイソシアナート216mg及び2
−ドデシル−1,3−プロパンジオール244mgを用
いた以外は実施例1と同様にして重合を行い、白色固体
386mgを得た。該生成物の数平均分子量は3,50
0(移動相THF)であった。該生成物は1H−NMR
スペクトル及びIRスペクトルからイソフタロイルジイ
ソシアナート及び2−ドデシル−1,3−プロパンジオ
ールが付加重合した構造のポリマーであることが確認さ
れた。
【0022】実施例3 5−t−ブチル−イソフタロイルジイソシアナート27
2mg、ビスフェノールA228mg及びジメチルアセ
トアミド0.5mlを乾燥アルゴン気流、氷浴下でガラ
ス製容器に仕込み、20分後氷浴を取り除き、室温下1
60分間攪拌した。反応混合液をエーテル40mlに再
沈殿して白色固体489mgを得た。該生成物の数平均
分子量は3,800(移動相THF)であった。該生成
物の1H−NMRスペクトル及びIRスペクトルから5
−t−ブチル−イソフタロイルジイソシアナート及びビ
スフェノールAが付加重合した構造のポリマーであるこ
とが確認された。
【0023】実施例4 実施例3において、ビスフェノールAに代えて、2−ド
デシル−1,3−プロパンジオール244mgを用いた
以外は実施例1と同様にして重合を行い、白色固体36
2mgを得た。該生成物の数平均分子量は5,300
(移動相THF)であった。該生成物は1H−NMRス
ペクトル及びIRスペクトルから5−t−ブチル−イソ
フタロイルジイソシアナート及び2−ドデシル−1,3
−プロパンジオールが付加重合した構造のポリマーであ
ることが確認された。
【0024】比較例 エチレングリコール62mg、ジブチルスズジラウレー
ト38mg、DMF0.5mlをガラス製容器に仕込
み、その中へジフェニルメタンジイソシアナート250
mgを投入する。8時間後、反応混合液をエーテル40
mlに再沈殿して固体280mgを得た。該生成物は
H−NMRスペクトル及びIRスペクトルから下記の繰
り返し単位を有するポリマーであることが確認された。
【0025】
【化12】 ただし、触媒であるジブチルスズラウレートを用いない
場合には反応は進行せず、ポリマーを得ることはできな
い。
【0026】
【発明の効果】本発明により、着色がなく、かつ不純物
による腐食性や毒性のない優れた特性を有するウレタン
結合により重合した新規な重合体であるポリアシルウレ
タンを無触媒で得ることが可能になり、幅広い用途が期
待される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I] 【化1】 [式中、X及びYは炭素数40以下の置換若しくは無置
    換のアルキレン基、置換若しくは無置換のシクロアルキ
    レン基、置換若しくは無置換のシクロアルキリデン基、
    置換若しくは無置換のアリーレン基又は下記一般式 【化2】 (式中、Zは−O−、−S−、−SO−、−SO2−、
    −CO−、−CH2−又は−C(CH32−を表わ
    す。)で示される2価の基である。]で表わされる繰り
    返し単位を有し、かつ数平均分子量が1,000〜10
    0,000であることを特徴とするポリアシルウレタ
    ン。
  2. 【請求項2】 下記一般式[II] 【化3】 [式中、Xは炭素数40以下の置換若しくは無置換のア
    ルキレン基、置換若しくは無置換のシクロアルキレン
    基、置換若しくは無置換のシクロアルキリデン基、置換
    若しくは無置換のアリーレン基又は下記一般式 【化4】 (式中、Zは−O−、−S−、−SO−、−SO2−、
    −CO−、−CH2−又は−C(CH32−を表わ
    す。)で示される2価の基である。]で表わされるビス
    (カルボニルイソシアナート)化合物と下記一般式[I
    II] 【化5】 [式中、Yは炭素数40以下の置換若しくは無置換のア
    ルキレン基、置換若しくは無置換のシクロアルキレン
    基、置換若しくは無置換のシクロアルキリデン基、置換
    若しくは無置換のアリーレン基又は下記一般式 【化6】 (式中、Zは−O−、−S−、−SO−、−SO2−、
    −CO−、−CH2−又は−C(CH32−を表わ
    す。)で示される2価の基である。]で表わされるジオ
    ール化合物とを反応させることを特徴とするポリアシル
    ウレタンの製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006009443A1 (en) * 2004-07-21 2006-01-26 Stichting Voor De Technische Wetenschappen Polyacylurethanes based on diisocyanates and polyesterpolyols
CN115003723A (zh) * 2020-01-07 2022-09-02 诠达化学股份有限公司 一种具有高拉伸强度的热可塑性聚氨酯、其制备配方及制造方法

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