JPH06227731A - 紙の通路へのアクセスを改良した粘着紙テーピング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】粘着テープを用いて六面体の箱の底部と頂部を
シールするシーリング機におけるテープ送りの偏向装置
の改良。 【構成】粘着紙テープ２のロール体３０を支持する装置
１、テープ制御装置３、テープセンタリング装置４、回
転プレート５と一体になったテープ供給装置１７、前記
回転プレート５に対向しかつそれと協働して外側に開く
ことのできるテープ通路を形成する固定プレート６と一
体になった対比装置１８、カッティッグ装置１９、垂直
方向に向かってテープを偏向させる装置２８、加湿装置
１０及びシールしようとする箱にテープを貼付する装置
１１を一連に備えている。偏向装置２８のガイド部分の
１方２４は回転プレート５と一体になって運動し、部分
間の空間にアクセスできるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、紙の通路へのアクセス
を改良した、粘着紙テーピング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】周知のように、シーリング機は、粘着テ
ープあるいは粘着紙を使用して、折返しフラップの付い
た平行六面体の箱の底部と頂部をシールするのに利用さ
れる装置である。特に、この粘着紙を使用する解決方法
は、生態学的問題と結びついた需要の増加に関連して、
ここ数年間にわたってかなり重要視されている。

【０００３】シーリング機は、粘着テープあるいは粘着
紙のいずれを利用するものであっても、シールしようと
する箱を支持する基部と、前記支持基部に関連して箱を
移動させる手段と、箱の底部と頂部をそれぞれシールす
るための上側と下側の２つのテーピング装置とを備えて
いる。粘着紙を使用するシーリング機に関して、１９９
２年２月２５日発行のイタリア特許出願第ＭＩ９２Ａ０
００４０７号に記載されたテーピング装置が既知であ
り、それは別々の装置に分けることのできる複数の個別
装置、その中でもとりわけ、粘着紙テープの１巻きの支
持装置と、テープの制御装置と、センタリング装置およ
びそれを供給する装置と、上記供給装置と協働する対比
装置と、テープカット装置と、加湿装置と、そして箱の
頂部または底部にテープを貼付する装置、とを備えてい
る。

【０００４】粘着紙を使用することによって、この粘着
紙それ自体が比較的詰まりやすいという、テーピング装
置の短所が決定づけられ、それは特に、湿気のある場合
および、機械それ自体が、中にテープがはいったまま、
しばらくの間、停止の状態になる場合に生じやすい。そ
のような短所があるために、粘着紙テーピング装置は、
できるだけ詰まらないような、そして同時に、オペレー
タが容易にかつ簡単に中断して、詰まりを取除くことが
できるような構造にならざるを得なかった。

【０００５】このために、上記テーピング装置のテープ
供給装置は対比装置から動かすことができるようになっ
ていて、加湿装置および貼付装置から上流のテープの通
路の相当部分を覆わないようになっている。しかし、こ
のような周知の粘着紙テーピング装置において、カッテ
ィング装置と加湿装置間の領域、すなわちテープが、シ
ールしようとする箱の表面に貼付するのに適した垂直方
向に向かってテープを偏向するための装置を通過させら
れる場所、でテープにアクセスするという問題が解決さ
れていない。そのような偏向装置は実際には、決して偏
向できない相互位置で協働する２つのガイド部分から成
っている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、前述の偏向装置を通るテープの通路により生じる問
題も解決された、前述のタイプの、粘着紙を使用してシ
ールするテーピング装置を完成することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】発明によれば、そのよう
な目的は、粘着紙テープの１巻きを支持する装置と、テ
ープ制御装置と、テープセンタリング装置と、回転プレ
ートと一体になったテープ供給装置と、前記回転プレー
トに対向し、かつそれと協働して外側に開くことのでき
るテープ通路を形成する固定プレートと一体になった対
比装置と、カッティッグ装置と、垂直方向に向かってテ
ープを偏向させる装置と、加湿装置と、シールしようと
する箱にテープを貼付する装置、とを連続して備え、前
記偏向装置は少なくとも２つのガイド部分から成り、そ
れらは協働してその１方と他方間にテープ通行のための
空間を形成し、そして偏向装置の前記ガイド部分の１方
は、前記回転プレートと一体になって動くことができ
て、上述の部分間の空間にアクセスできることを特徴と
する、テーピング装置によって達成される。

【０００８】このようにして、偏向装置内のテープの通
路の一区間を開けて、テープを保全し、かつ詰まりを解
消することができるテーピング装置が得られることは明
らかである。発明のこれらのおよび以下の他の特徴は、
添付の図面に非限定的実施例として例示された実施態様
の１つについての下記の詳細な説明により、一層、明ら
かになるであろう。

【０００９】

【実施例】図１では、発明によるテーピング装置は、基
本的には、側面支持肩部８に固定された個々の装置に分
けることができる複数の個別装置によって構成され、前
記肩部の対向側には低側面包囲肩部９が対応して置かれ
ている。より正確には、テーピング装置は、粘着紙テー
プ２の１巻き３０を支持する装置１と、テープ制御装置
３と、センタリング装置４と、テープの誘導および運動
のために協働する１対のプレート５および６と、それぞ
れ２枚のプレート５と６に関連して、機械の動作サイク
ルに関するテープの断続的前進運動を決定するテープ供
給装置１７および対比装置１８と、供給装置１７に関連
して、ロール３０からの連続テープを所定の長さのテー
プ部分に切離すカッティッグ装置１９と、接着剤を具備
したペーパーテープの表面を加湿する加湿装置１０と、
そして切離され、かつ加湿されたテープ部分を、シール
しようとする箱に貼付するのに適した貼付装置１１、と
を備えている。

【００１０】１対のプレート５と６から加湿装置１０ま
でのテープの運動は、テープに、３つのガイド部分２
４，２５および２６から成るテープ偏向装置２８を通過
させることによって実行されるが、これらガイド部分
は、シールしようとする箱２９の表面にテープを貼付す
るのに適した、正確な垂直方向に向かってテープ自体の
通路を偏向させる。

【００１１】前述のイタリア特許出願によりそれ自体既
知のタイプの、上述の装置に関する構造特徴および動作
方法を、ここで詳細に述べることはしない。休止位置に
おける２枚のプレート５および６は (図１) 、相互に向
き合っていること、そしてそれらは、それぞれ、対比装
置１８および供給装置１７と一体になっており、そして
この供給装置１７はカッティッグ装置１９を備え、かつ
制御装置３と一体になっていることを挙げるだけで十分
であろう。

【００１２】周知の通りに、プレート５は、肩部８に分
離可能に止め付けられたピボット２１によって定められ
た軸で回転することができる。プレート５の出口に、上
述の偏向装置２８のガイド部分２４が、ねじとナット２
０によってカッティング装置１９の外側構造に剛性に連
結されている。偏向装置２８の第２ガイド部分２６は、
他側で肩部８と一体になっており、第１ガイド部分２４
に向き合って、それと共に、加湿装置１０に向かっての
テープの通行のために、薄い空間を形成するような位置
に置かれている。

【００１３】偏向装置２８のガイド部分２４に続いて、
そして上述のガイド部分２６の終端部分に、偏向装置２
８の第３ガイド部分２５が、肩部８に、垂直位置で剛性
に接続されている。この部分に２５は、加湿装置１０に
よってテープに加えられる力の均衡をとり、そして加湿
動作を均一に完了させるような位置にテープを保持す
る。

【００１４】良好な実施態様によれば、上述のガイド部
分２５は抵抗２７を具備することができて、加湿する瞬
間に、粘着紙テープを加熱し、従って接着質量の活性化
を助長する。すでに述べたように、相互に一体になって
いる装置１９，１７，３およびプレート５と共に、肩部
８の１４にピン接続され、かつ装置１７の外側カバーに
止め付けられたブラケット１６の１５に継手によって連
結された桿部を有する、空気シリンダ１３からなる取外
し装置１２が協働している。

【００１５】シリンダ１３はプレート５に作用して、ピ
ボット２１によって定められた軸での回転を生じ、従っ
てプレート５を対向するプレート６から引き離す (図
２) 。このようにして、保全のために、あるいは長期間
停止する場合、および湿気がある場合に、プレートの１
方にテープが付着して詰まりが生じないようにするため
に、２枚のプレート５と６間のテープの通路を開けるこ
とができる。

【００１６】図２に示されるように、本発明によるテー
ピング装置において、シリンダ１３の動作によって、偏
向装置２８のガイド部分２４の、２１における軸による
回転を生じさせることが、それは、ガイド２４が、プレ
ート５と一体になっている装置１９に２０で剛性に接続
しているからである。一方、偏向装置２８のガイド部分
２６と２５は、図１と２を比較すると分かるように、そ
の初期位置に同定されたままになっている。

【００１７】プレート５と６が相互に離れる運動につい
て述べたと同じ態様で、ガイド部分２４がガイド部分２
６から離れる運動によって、偏向装置２８を介する粘着
紙テプの通路を開けさせ、従って長い停止の場合および
湿気のある場合に、テープの接着を回避する。この点に
関して、テーピング装置の他の部分におけるより、前述
の偏向装置２８における詰まりの方が、一般に、より多
く起こりやすいことに注目すべきではあるが、それは、
テープの運動方向をかなり偏向させることを考慮しなけ
ればならないという装置２８自体の形状に関係し、そし
て特に、図示されてはいないが、水槽を具備している加
湿装置１０に近いということに関係する。

【００１８】偏向装置２８のガイド部分２５の先端およ
びガイド部分２６と対照となす短い区間を面取りされて
いるこの特定形状によって、動作中にテープが機械に引
掛かる可能性を大いに低減するだけでなくまた、次の通
路区間 (すなわち、偏向装置２８の２つのガイド部分２
６と２５が相互に向き合っている領域) についても、そ
の区間では装置は開くことができないが、詰まりの可能
性を低減しており、そしてまたこの形状によって、詰ま
ったテープを取除く動作を容易にしている。

【図面の簡単な説明】

【図１】通常運転状態における、発明によるテーピング
装置の側面図である。

【図２】開状態における、同装置を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 粘着紙テープの支持装置 ２ 粘着紙テープ ３ テープ制御装置 ４ テープセンタ
リング装置 ５ 回転プレート ６ 固定プレート １０ 加湿装置 １１ テープの貼
付け装置 １７ テープ供給装置 １８ 対比装置 １９ カッティッグ装置 ２４ 可動ガイド
部分 ２５，２６ 固定ガイド部分 ２８ 偏向装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 粘着紙テープ (２) の１巻き (３０) を
   支持する装置 (１)と、テープ制御装置 (３) と、テー
   プセンタリング装置 (４) と、回転プレート(５) と一
   体になった、テープ供給装置 (１７) と、前記回転プレ
   ート (５) に対向し、かつそれと協働して外側に向かっ
   て開くことができるテープ通路を形成する固定プレート
   (６) と一体になっている対比装置 (１８) と、カッテ
   ィッグ装置 (１９) と、テープを垂直方向に偏向させる
   装置 (２８) と、加湿装置 (１０) と、そしてシールし
   ようとする箱にテープを貼付する装置 (１１) とを連続
   して備え、前記偏向装置 (２９) は少なくとも２つのガ
   イド部分 (２４，２６)から成り、この両者は協働して
   その１方と他方間にテープ通行のための空間を形成して
   いる、粘着紙テーピング装置であって、偏向装置 (２
   ８) の前記ガイド部分の１つ (２４) は前記回転プレー
   ト (５) と一体になって運動し、前述の部分間の空間に
   アクセスすることができるようにすることを特徴とす
   る、前記粘着紙テーピング装置。
2. 【請求項２】 前記偏向装置 (２８) はなお、前記可動
   ガイド部分 (２４)の下流に、かつ前記固定ガイド部分
   (２６) にテープ通路の短区間のみ対向する別の固定ガ
   イド部分 (２５) を備えていることを特徴とする、請求
   項１のテーピング装置。
3. 【請求項３】 前記別の固定ガイド部分 (２５) は、対
   向領域の近くにおいて、粘着紙の通路のアクセスしにく
   い領域を最小化するのに適した面取り表面を有している
   ことを特徴とする、請求項２のテーピング装置。