JPH0622663Y2 - 飼料タンクにおける飼料送入装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、例えば圧偏、ペレットタイプの飼料を飼料
タンク内に収容する際、タンク内において飼料が粒径の
異なったものが均等に混り合った状態で、しかも内部に
平均した状態で堆積されるようにした飼料送入装置に関
する。

（従来の技術） 各畜産農家に設置してある飼料タンク１に圧偏、ペレッ
トタイプの飼料を収納する際、第５図に示すように従来
は飼料タンクの上部にある納入口に、バルク車の専用ア
ーム10を移動し、飼料タンク１の上部にある納入口に専
用アーム10の先端開口を臨ませ、アームより順次送られ
てくる飼料を納入口より直接飼料タンク内に落下させる
ようにしていた。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、このように飼料をタンクの納入口より直接落下
させると、飼料は浮力を受けながら長い距離落下する関
係上、第６図に示すようにタンク中央部に山状に堆積
し、且つタンク中心部には粉状の粒の細かい飼料が集ま
り、タンクの内壁側には粒の大きな飼料が堆積する。

そこで、タンク下部の取出し口15より飼料を取出す場
合、初めは比較的粒の細かい飼料の含有率が高い飼料が
取出されるが、タンク内の飼料が減少するにつれて粒径
の小さな飼料の含有率は減少し、粒径の大きな飼料の含
有率が増加する傾向にある。

（問題点を解決するための手段） 以上の問題点を解決するため、この考案はシュートと該
シュートの下端に設けられた錐形状の分散部からなり、
該分散部の側面には放出窓を設け、また分散部の底面に
は錐形状の底板を設けるとともに、上記シュートは飼料
タンク内に収容するようにした飼料タンクにおける飼料
送入装置を提案するものである。

（作用） 即ち、以上のような構造において専用アームより送られ
てくる飼料は先ずシュート内に収容され、順次分散部に
送られ、分散部では底部に設けられた錐形状の底板で左
右に振分けられて側面に設けられた放出窓よりタンク内
に分散して供給される。

したがって、この考案によれば飼料タンク内に飼料は平
均して堆積される。

しかも、この考案によれば飼料は直接タンク内に落下さ
せずに、先ずシュート内に収納してから順次分散部を通
して左右に振分けて飼料タンク内に送入されるため、飼
料の粒径に影響されず、粒径の異なる飼料が均等に混り
合った状態で飼料タンク内に堆積される。

（実施例） 以下、図示の実施例に従ってこの考案を説明する。

２はシュート３と分散部４から構成されるこの考案に係
る飼料送入装置である。

シュート３は内層にゴムチューブ５を有し、外層に伸縮
自在の布６を有する縮径状の袋体で構成され、該袋体の
上下方向適宜間隔に補強リング７を設け、更に上段と下
段の補強リング７の間には適宜間隔でシュートの高さ調
節用のくさり８，・・・を設けるようにするとともに、
シュート３の上端及び下端には開口を設け、上端の開口
はその縁部にボルト９を通してバルク車専用アーム10の
先端開口に固定する。

一方、分散部４はその上端部にシュート３の下端開口に
取付けられる小径の環11を有し、該取付け環11の下縁に
は四角錐状の側部12が設けられ、更に側部12の底部には
四角錐状の底板13が設けられ、また側部12にはその下縁
に沿て放出窓14が設けられている。

以上の構成の分散部４を取付けたシュート３は飼料タン
ク１内に挿入し、専用アーム10から送られる飼料をタン
ク１内に供給するようにする。

以上のような構成において供給する飼料は専用アーム10
の先端開口よりシュート３内に挿入され、先ずシュート
内に収容される。シュート３内の飼料は小径の環11を通
して順次分散部４に送られ、分散部４では底部に設けら
れた錐形状の底板13で左右に振分けられて側面に設けら
れた放出窓14よりタンク１内に分散して供給される。

したがって、飼料タンク１内には第４図に示すように平
均して飼料が堆積され、従来のように山状となることは
ない。

更に、飼料は直接タンク１内に落下されずに、先ずシュ
ート３内に収納してから順次分散部４を通して左右に振
分けて飼料タンク１内に送入されるため、飼料の粒径に
影響されず、粒径の異なる飼料が均等に混り合った状態
で飼料タンク内に堆積される。

（考案の効果） 以上のように、この考案によれば飼料タンク内に飼料が
平均して、しかも粒径の異なるものが均等に混り合った
状態で飼料タンク内に堆積される。

そこで、タンク下部取出し口15より飼料を取出す場合に
おいても、初めより終りまで粒径の異なるもの均等に混
り合った状態の飼料を取出すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す飼料送入装置の正
面図、第２図は同上の分散部斜視図、第３図は飼料タン
クへ取付けた状態を示す正面図、第４図はこの考案に係
る飼料送入装置を取付けた場合の飼料タンク内への飼料
の堆積状態を示す図、第５図は飼料タンクへ従来の方法
による送入方法を示す図、第６図は従来の飼料タンクへ
の送入方法による場合の飼料タンクへの飼料の堆積状態
を示す図である。 図中、１は飼料タンク、２は飼料送入装置、３はシュー
ト、４は分散部、13は錐形状底板、14は放出窓である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】縮径状の袋体で構成され、該袋体の上下適
   宜間隔で補強リングを設け、上段と下段の補強リングの
   間には適宜間隔で高さ調整用のくさりを設けるようにし
   たシュートと、該シュートの下端に設けられた錐形状の
   分散部からなり、該分散部の側面には放出窓を設け、ま
   た分散部の底面には錐形状の底板を設けると共に、上記
   シュートはその上端開口にはバルク車専用アームに固定
   し、飼料タンク内に挿入するようにしたことを特徴とす
   る飼料タンクにおける飼料送入装置。