JPH0622635Y2 - バッテリーキャリヤ - Google Patents

バッテリーキャリヤ

Info

Publication number
JPH0622635Y2
JPH0622635Y2 JP4933288U JP4933288U JPH0622635Y2 JP H0622635 Y2 JPH0622635 Y2 JP H0622635Y2 JP 4933288 U JP4933288 U JP 4933288U JP 4933288 U JP4933288 U JP 4933288U JP H0622635 Y2 JPH0622635 Y2 JP H0622635Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
towing vehicle
battery
vehicle
bogie
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4933288U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01152886U (ja
Inventor
幸夫 高田
彰 大倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP4933288U priority Critical patent/JPH0622635Y2/ja
Publication of JPH01152886U publication Critical patent/JPH01152886U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0622635Y2 publication Critical patent/JPH0622635Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handcart (AREA)
  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、無人搬送車やバッテリーカー等の電源である
大容量のバッテリーの交換を行なうためのバッテリーキ
ャリアに関する。
[従来の技術] 本考案に関連する先行技術として、実開昭61−934
1号公報、実開昭61−185205号公報、実開昭6
1−191907号公報、実開昭62−122705号
公報が知られている。
無人搬送車、バッテリカー等においては、充電のために
バッテリーの交換を行なう必要があり、そのための手段
としてバッテリーキャリア(台車)が用いられる。この
バッテリーキャリアは、一般的には人力によって押して
移動させる手押し台車式となっている。無人搬送車等に
搭載されるバッテリーの容量が小さい場合は、このよう
な手押し台車による交換作業でもよいが、バッテリーの
容量か大きくなると手押しでは作業が困難となり、たと
えば上述の実開昭61−185205号公報のような自
走機能を備えた装置が必要となる。
このように駆動装置を専用に設けることで、作業者の労
力が軽減されるが、この駆動装置はバッテリー交換の時
だけバッテリーの搬送に使用するものであり、長時間を
費す充電中は駆動装置は不要となる。したがって、バッ
タリーの交換のための搬送に使用するだけのために駆動
装置を採用することは過剰設備となり、これを多数台使
用する場合は、そのコストは大きなものとなる。
通常、無人搬送車のバッテリー容量は、稼動時間によっ
ても異なるが、一般的に8〜10時間使用できる容量のも
のであり、無人搬送車1台に対して予備(充電用)バッ
テリー用1〜2台、使用中バッテリー取外し用に1台、
計2〜3台のバッテリーキャリアが必要となる。
ところで、このようにバッテリー交換の労力を軽減する
ためには、必然的に自走機能を備えた装置が必要となる
が、バッテリーの搬送作業以外の作業にこの装置を利用
することができれば、非常に大きなメリットがある。そ
のためには、装置を自走可能な牽引部分(牽引車)と手
押し可能なバッテリーを積載する部分(台車)とに分離
可能な構造にし、必要に応じて両者を連結するような構
造とするのが望ましい。つまり、製造コストの低い手押
し部分を複数使用し、コストの高い牽引部分は最少限の
数で対応するようにすれば、装置全体の費用を低く抑え
ることができ、隔通性のあるシステムとすることができ
る。
しかしながら、上述した関連公報に開示されている装置
は、後述する表−1に示すように、いずれも種々の欠点
を有しており、単にこれらの装置をそのまま利用するこ
とはできない。すなわち、上述の各装置では、牽引部分
とバッテリを積載部分とが一体化できないとか、牽引部
分と積載部分とを切離した場合、積載部分を手押しによ
って移動させることが難しいとか、内輪差が大きくなる
とか、連結作業が悪いとか、その他種々の問題がある。
そこで、表−1に示す従来構造の欠点を解消すると共
に、利用性の高いバッテリーキャリアが先に本出願人に
より提案されている。
このバッテリーキャリアは、回転駆動および操舵可能な
駆動操舵輪と、該駆動操舵輪の後方に位置する旋回自在
かつ回転自在な第1の自在車輪と、該第1の自在車輪の
近傍に設けられる連結具とを有する牽引車と、 前記牽引車の第1の自在車輪に近接可能に配置される旋
回自在かつ回転自在な第2の自在車輪と、該第2の自在
車輪の後方に位置する回転自在な固定車輪と、バッテリ
ーが積載される床板上に設けられた複数個のころがり手
段と、前記第2の自在車輪の近傍に設けられ連結ピンを
介して前記牽引車の連結具と連結される牽引フックとを
有する台車と、 前記牽引車と前記台車のいずれか一方に設けられ牽引車
と台車の連結時に牽引車に対する台車の左右方向の動き
を規制するガイド部と、 を具備したものから成っている。
このように構成された先のバッテリーキャリアにおいて
は、連結ピンを外すことにより、バッテリーキャリアは
牽引車と台車とに分離される。台車は、旋回自在かつ回
転自在な第2の自在車輪と回転自在な固定車輪とを有し
ているので、作業者による手押しが可能となり、台車を
作業者の思う方向に自由移動させることができる。
また、牽引車は、回転駆動および操舵可能な駆動操舵輪
と、旋回自在かつ回転自在な第1の自在車輪とを有して
いるので、この牽引車のみを単独で、あらゆる方向に移
動させることができる。つまり、複数の台車を使用して
いる場合は、必要な台車とこの牽引車とを連結させるこ
とができ、牽引車および台車の利用率を大幅に高めるこ
とができる。
さらに、牽引車と台車とを連結させた場合は、従来の装
置の欠点を解消させることができる。すなわち、両者を
連結させることにより、ガイド部によって牽引車と台車
との動きが一体化されると共に、第1の自在車輪と第2
の自在車輪とが近接することになり、連結状態では牽引
車の駆動操舵輪と台車の固定車輪とで、あたかも三輪車
の如き運転操作が可能となる。したがって、走行時にお
ける従来装置の欠点をほぼ解消することができ、バッテ
リーキャリアの走行性能を高めることができる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、先に出願したバッテリーキャリアにも残
された問題があった。すなわち、先のバッテリーキャリ
アでは、牽引車と台車とを連結し、急カーブまたはその
場でターンを行なった場合は、牽引車の第1の自在車輪
と台車の第2の自在車輪が走行路面に接地しているた
め、これらの車輪が駆動操舵輪に円滑に追従することが
できない。そのため、各自在車輪に横方向の抵抗が加わ
り、運転性、操作性が低下し、各自在車輪の耐久性も低
下してしまう。
このように、バッテリーキャリアの積載荷重と自在車輪
の方向転換負荷に対して、牽引力(牽引力F=牽引車駆
動軸重W×路面のころがり抵抗係数f)が不足すると、
駆動操舵輪がスリップしてしまい、バッテリーキャリア
の急カーブでの牽引ができなくなるという問題が生じ
る。牽引力を増加させるためには、バッテリーキャリア
の車軸数を2軸とし、駆動操舵輪の軸重を増加させると
共に、各自在車輪に方向転換負荷を生じさせないように
することが要求される。
本考案は、先願と同一の目的を掲げるものであるが、さ
らに走行時における運転性、操作性を向上させることの
できるバッテリーキャリアを提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本考案に係るバッテリーキャリアは、回
転駆動および操舵可能な駆動操舵輪と、該駆動操舵輪の
後方に位置する旋回自在かつ回転自在な第1の自在車輪
と、該第1の自在車輪の近傍に設けられる連結具とを有
する牽引車と、 前記牽引車の第1の自在車輪に近接可能に配置される旋
回自在かつ回転自在な第2の自在車輪と、該第2の自在
車輪の後方に位置する回転自在な固定車輪と、バッテリ
ーが積載される床板上に設けられた複数個のころがり手
段と、前記第2の自在車輪の近傍に設けられほぼ水平方
向に挿通される連結ピンを介して前記牽引車の連結具と
連結される牽引フックとを有する台車と、 前記牽引車と前記台車のいずれか一方に設けられ牽引車
と台車の連結時に牽引車に対する台車の左右方向の動き
を規制するガイド部と、 前記連結ピンの上方に設けられ前記牽引車と台車との間
隔を押し広げることにより前記第1の自在車輪と第2の
自在車輪とを走行路面から浮上させる伸長手段と、 から成っている。
[作用] このように構成されたバッテリーキャリアにおいては、
連結ピンを外すことにより、バッテリーキャリアは牽引
車と台車とに分離される。台車は、旋回自在かつ回転自
在な第2の自在車輪と回転自在な固定車輪とを有してい
るので、作業者による手押しが可能となり、台車を作業
者の思う方向に自由移動させることができる。
また、牽引車は、回転駆動および操舵可能な駆動操舵輪
と、旋回自在かつ回転自在な第1の自在車輪とを有して
いるので、この牽引車のみを単独で、あらゆる方向に移
動させることができる。つまり、複数の台車を使用して
いる場合は、必要な台車とこの牽引車とを連結させるこ
とができ、牽引車および台車の利用率を大幅に高めるこ
とができる。
さらに牽引車と台車とを連結し、伸長手段によって牽引
車と台車との間隔を押し広げることにより、連結ピンを
中心に牽引車と台車とが上下方向にハの字形に傾斜し、
第1の自在車輪と第2の自在車輪とが走行路面から浮上
する。すなわち、連結ピンがほぼ水平方向に挿通されて
いるので、伸長手段を伸ばすことにより牽引車が後上が
りとなり、台車が前上がりとなるような形の連結状態と
なる。この状態では、牽引車の駆動操舵輪と台車の固定
車輪のみが走行路面と接地し、バッテリーキャリアは三
輪車と同様の走行機能を有することになる。そのため、
牽引車の駆動操舵輪の軸重を増加させることができ、し
かも各自在車輪は路面から浮上しているので、方向転換
負荷が生じることはない。したがって、バッテリーキャ
リアの操舵性、操作性が大幅に向上し、かつ自在車輪の
耐久性が高められる。
[実施例] 以下に、本考案に係るバッテリーキャリアの望ましい実
施例を、図面を参照して説明する。
第1実施例 第1図ないし第7図は、本考案の第1実施例を示してい
る。第1図ないし第3図おいて、図中、1はバッテリー
キャリアを示しており、バッテリーキャリア1は、牽引
車11、台車31、ガイド部51から構成されている。牽引車
11は、後方に連結される台車31を牽引するものであり、
ガイド部51は牽引車11に対する台車31の左右方向の動き
を規制するものである。
牽引車11は、回転駆動および操舵可能な駆動操舵輪12を
有している。駆動操舵輪12は、バッテリー13によって作
動するモータ(図示略)によって、回転駆動されるよう
になっており、この駆動操舵輪12の操舵は、上方に位置
する前、後進スイッチを兼ねている操舵ハンドル14によ
って行なわれるようになっている。駆動操舵輪12の後方
には、旋回自在かつ回転自在な第1の自在車輪15が位置
している。第1の自在車輪15の車輪径は、駆動操舵輪12
の車輪径よりも著しく小となっている。第1の自在車輪
15は、牽引車11の中心を通る軸線Aを中心として、左右
にそれぞれ1個ずつ配置されている。すなわち、牽引車
11は3個の車輪を有する三輪車となっている。
牽引車11の第1の自在車輪15の直上には、台車31との連
結を行うための連結具16が設けられている。連結具16は
平面形状がコ字状に形成されており、その左右両端部分
に後述する連結ピン17が挿通されている連結穴16aが穿
設されている。連結具16の駆動操舵輪12側には、牽引車
11を吊上げるための2個のフック18が設けられている。
牽引車11の下部側面には、駆動操舵輪12および第1の自
在車輪15の大部分を覆うガード19が設けられており、こ
れにより巻き込み等による災害の防止がはかられてい
る。
また、牽引車11の連結具16の近傍には、操舵輪ロック用
固定金具20が設けられており、牽引車31の単体走行時
に、この操舵輪ロック用固定金具20の連結穴20aに前述
の連結ピン17を差込むことにより、牽引車11の操舵がロ
ックされるようになっている。すなわち、ロック時に
は、操舵軸は回動不能となり、牽引車11は第1の自在車
輪15によって操向するようになっている。
第4図および第5図は、牽引車11に連結される台車31を
示している。台車31の床板フレーム32には、牽引車11の
第1の自在車輪15に対して近接可能に配置される第2の
自在車輪33が取付けられている。第2の自在車輪33は、
旋回自在かつ回転自在に構成されており、台車31の中心
を通る軸線Bを中心として左右にそれぞれ1個ずつ配置
されている。また、台車31の床板フレーム32には、牽引
車11との連結時に第2の自在車輪33の後方に位置する固
定車輪34が設けられている。固定車輪34は、同様に軸線
Bを中心として左右に1個ずつ配置されており、自在車
輪のように旋回機能は有していない。固定車輪34は、シ
ャフト35の両端に取付けられておりシャフト35を高さ調
整手段36を介して台車31の床板フレーム32に支持されて
いる。
高さ調整手段36は、第7図に示す無人搬送車61との移載
レベルを合致させるものであり、シャフト40、プレート
41、42、ロッド43、チューブ44、ハンドル45とから構成
されている。プレート41、42は、台車31の床板フレーム3
2の両側にそれぞれ配置されており、シャフト40によっ
て連結されている。一方のプレート41は、チューブ44に
挿通されたロッド43と連結されており、チューブ44から
突出するロッド43の他端にはハンドル45が螺合されてい
る。つまり、ハンドル45を回動させることにより、ロッ
ド43が軸心方向に動き、固定車輪34がシャフト40を中心
に上下動するようになっている。
台車31の床板フレーム32には、無人搬送車61のバッテリ
ー62が積載されるころがり部材としてのローラ47が等間
隔で配置されている。前述のハンドル45の近傍には、下
端部が台車31の床板フレーム32に固定される手押し部材
46が設けられている。この手押し部材46は、牽引車11と
台車31とを切離したときに、作業者がこの部位を持って
台車31を押して移動させるためのものである。床板フレ
ーム32の手押し部材46が固定される部位の近傍には、牽
引車11の連結具と連結される牽引フック49が設けられて
いる。牽引フック49は、平面形状が角形の板状に形成さ
れており、この牽引フック49には連結ピン17がほぼ水平
方向に挿通される連結穴49aが穿設されている。牽引車
11と台車31との連結時には、牽引フック49は連結具16の
左右両端部の間に位置するようになっており、牽引フッ
ク49と連結具16は、水平方向に挿通された連結ピン17を
介して連結されるようになっている。
牽引車11の連結具16の左右には、牽引車11と台車31との
連結時に、牽引車11に対する台車31の左右方向の動きを
規制するガイド部51が設けられている。ガイド部51の内
幅は、台車31の床板フレーム32の外幅よりも僅かに大に
形成されている。したがって、牽引車11と台車31と連結
ピン17で連結した時には、ガイド部51に台車31の床板フ
レーム32の端部が左右方向にガタなく嵌合され、牽引車
11と台車31とが緊結状態で連結されるようになってい
る。
牽引車11の後部には上方に向って延びる支持部材21が形
成されており、この支持部材21は牽引車11を吊上げるた
めの左右のフック18の間に位置している。連結ピン17の
上方には、牽引車11と台車31との間隔を押し広げ、第1
の自在車輪15と第2の自在車輪33とを走行路面81から浮
上させる伸長手段としてのパンタグラフジャッキ71が設
けられている。パンタグラフジャッキ71はハンドル71a
の回転によって水平方向に伸縮可能となっており、その
一方は牽引車11の支持部材21の上端部に固定され、他方
は台車31の手押し部材46の上部と当接可能となってい
る。つまり、牽引車11と台車31とを連結した状態でパン
タグラフジャッキ71を伸長させると、牽引車11が後ろ上
がりとなり、台車31か前上がりとなって各自在車輪15、3
3が走行路面81から浮上するようになっている。
つぎに、第1実施例のバッテリーキャリアにおける作用
について説明する。
まず、牽引車11と台車31との連結作業について説明す
る。第6図は、単独で移動可能な牽引車11と台車31とを
接近させ、牽引車11の連結具16と台車31の牽引フック49
とに連結ピン17を挿通した状態を示している。この状態
では、第1の自在車輪15と第2の自在車輪33は、走行路
面81に接地されている。ここで、第1図に示すように、
連結ピン17の上方に設けられたパンタグラフジャッキ71
のハンドル71aを回すことにより、パンタグラフジャッ
キ71が水平方向に伸長し、本牽引車11と台車31との間隔
が押し広げられる。この場合、両者は水平方向に挿通さ
れた連結ピン17を支点として押し広げられるので、リン
ク機能の作用によって牽引車11が後ろ上がりとなり、台
車31が前上がりとなる。これにより、第1の自在車輪15
と第2の自在車輪33とが走行路面81から浮上し、バッテ
リーキャリア1は、1個の駆動操舵輪12と2個の固定車
輪34とにより、三輪車構造となる。
つぎに、バッテリーキャリアの1を無人搬送車のバッテ
リー交換作業に適用した例を第7図を参照しながら説明
する。本実施例は、無人搬送車が1台、予備バッテリー
が1台、充電器が1台、バッテリーキャリアを構成する
牽引車が1台、同様にバッテリーキャリアを構成する台
車が2台の場合を示している。つまり、バッテリーキャ
リア1を効率よく使用するため、台車のみを余分に配置
している。
第7図の(イ)に示すように、無人搬送車61には、電源と
してのバッテリー62が搭載されており、このバッテリー
62は充電のために取出し可能となっている。まず、無人
搬送車61は、バッテリー62の交換のために、充電器63が
配置される充電ステーションに停止すると、充電器63の
近傍に位置していたバッテリーキャリア1が作業者によ
って操作され、第7図の(イ)に示す状態に移動される、
この場合、充電器63の近傍には、バッテリー62′が搭載
された台車31′が配置されており、バッテリー62′は既
に充電器63によって充電されている。バッテリーキヤリ
ア1が、無人搬送車61に対して所定の位置に位置決めさ
れると、無人搬送車61に搭載されていたバッテリー62が
引き出され台車31に移載される。台車31の床面フレーム
32には、複数のローラ47が設けられているので、バッテ
リー62は大きな労力を必要とすることなく、台車31に容
易に移載される。
バッテリー62の台車31のへの移載が完了すると、バッテ
リーキャリア1は、作業者によって操作され、第7図の
(ロ)に示すように、充電器63の近傍に再び移動される。
ここで、充電器63のケーブル65が充電が完了したバッテ
リー62′から外される。つぎに、バッテリーキャリア1
の牽引車11と台車31とを連結していた連結ピン17が引き
抜かれ、牽引車11と台車31とが切離される。この場合、
引き抜かれた連結ピン17は牽引車11の操舵輪ロック用固
定金具20に差し込まれ、牽引車11の操舵がロックされ
る。
牽引車11と台車31との切離しが完了すると、牽引車11の
みが作業者によって操作され、第7図の(ハ)に示すよう
に、牽引車11は充電されたバッテリー62′が積載された
台車31′側に移動される。この場合、牽引車11は、第1
の自在車輪15を有しているので、駆動操舵輪12がロック
された状態でも、牽引車11を思い通りの方向に移動させ
ることができる。牽引車11が所定の位置に位置決めされ
ると、操舵のロックが外され、再び連結ピン17によって
牽引車11と台車31′との連結が行なわれる。
両者の連結が完了すると、牽引車11が作業者によって操
作され、充電されたバッテリー62′を積載した台車31′
は、第7図の(ニ)に示すように、無人搬送車61の側面側
に移動される。牽引車11が所定の位置に停止すると、台
車31′に積載されたバッテリー62′が、作業者によって
無人搬送車61に移載される。この場合、台車31′はころ
がり抵抗の小さなローラ47を有しているので、作業者に
よるバッテリー62′の移載は容易となる。
バッテリー62′の搭載が完了すると、牽引車11が作業者
によって操作され、第7図の(ホ)に示すように、空車に
なった台車31が充電器63の近傍に戻される。そして、無
人搬送車61から取出されたバッテリー62は、台車31に積
載された状態で充電器63とケーブル65を介して接続さ
れ、充電が開始される。これで、バッテリーの交換作業
が終了となる。
以後、上述に準じた連結、切離し作業が行なわれ、他の
無人搬送車のバッテリー62の交換が行なわれる。
このように、走行駆動手段を有する1台の牽引車11のみ
で、複数の台車31、31′を別々に移動させることができ
るので、走行駆動手段を有する高価な牽引車11の利用率
を高めることが可能となり、低コストのバッテリーキャ
リア1を得ることができる。
また、本実施例では、前述の表−1に示した基本構造、
走行方式、後退運転性、容易性、内輪差、外輪差、ジャ
ックナイフ現象、連結作業性、走行安定性、複数台車へ
の共用化、耐久性、製造コストの全ての項目にわたって
良好な結果が得られる。つまり、牽引車11と台車31とを
連結した際には、ガイド部51によって牽引車11と台車31
とが緊結され、牽引車11と台車31との動きを一体化させ
ることができ、第1の自在車輪15と第2の自在車輪33と
が走行路面81から浮上することになり、この状態ではバ
ッテリーキャリア1は、三輪車として機能する。これに
より、前述した公報に開示されている装置および先願に
比べて、バッテリーキャリア1の走行性能が高められ、
運転性(操舵性)の大幅な向上がはかれる。
また、本考案のバッテリーキャリア1は、連結ピン17を
外すことにより、自走機能を有する牽引車11と手押し可
能な台車31とに分離することができ、両者を単独で使用
することができ、バッテリーキャリア1の利用率を大幅
に高めることができる。なお、牽引車11は、バッテリー
を積載する台車31だけでなく、他の重量物の扱う台車も
牽引することが可能であり、その適用範囲は広い。
第2実施例 第8図および第9図は、本考案の第2実施例を示してい
る。第2実施例が第1実施例と異なるところは伸長手段
の構成のみであり、その他の部分は第1実施例に準じる
ので、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付すこと
により準じる部分の説明を省略し、異なる部分について
のみ説明する。後述する他の実施例も同様とする。
第8図および第9図において、72は伸長手段としての油
圧ジャッキを示している。油圧ジャッキ72のシリンダ72
a側は牽引車11の支持部材21に固定されており、油圧ジ
ャッキ72のロッド72bは台車31に当接可能となってい
る。
このように構成された第2実施例では、油圧ジャッキ72
に図示されないレバーを係合させ、レバーを上下動させ
ることにより、ロッド72bを伸長させ、牽引車11と台車
31との間の間隔が押し広げられる。したがって、第8図
に示すように、走行路面81に接地していた第1の自在車
輪15と第2の自在車輪33とが、第9図に示すように、走
行路面81から浮上し、バッテリーキャリア1は三輪車構
造とされる。なお、本実施例の場合は、推力の大きい油
圧ジャッキ72を用いているので、牽引車11と台車31との
間を広げるのに必要な力は小さくて済み、作業者の労力
が軽減される。その他の作用は第1実施例に準じる。
第3実施例 第10図および第11図は、本考案の第3実施例を示してい
る。本実施例の場合は、伸長手段としてスクリュージャ
ッキ73を用いている。スクリュージャッキ73の雌ねじ部
73aは牽引車11の支持部材21に固定されており、雄ねじ
部63bは台車31と当接可能となっている。
このように構成された第3実施例では、スクリュージャ
ッキ73の雄ねじ部73aを回転させることにより、雄ねじ
部73aを台車31側に突出させ、牽引車11と台車31との間
の間隔を押し広げる。したがって、第9図に示すよう
に、走行路面81に接地していた第1の自在車輪15と第2
の自在車輪とが、第11図に示すように、走行路面81から
浮上し、バッテリーキャリア1は三輪車構造とされる。
本実施例の場合は、伸長手段として安価なスクリュージ
ャッキ73を使用しているので、他の実施例に比べてコス
ト的に有利である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案に係るバッテリーキャリア
によるときは、下記の効果が得られる。
(イ)牽引車11と台車とを連結ピンによって連結するよう
にしているので、必要に応じて牽引車と台車とを切離す
ことが可能となり、両者を単独で使用することができ、
バッテリーキャリアの利用効率を大幅に高めることがで
きる。
(ロ)また、1台の牽引車で複数の台車を別々に移動させ
ることができるので、自走機能を有する従来の一体型の
バッテリーキャリアを複数台製作するのに比べて製造コ
ストを低減することができる。
(ハ)牽引車と台車とを連結した状態では、ガイド部によ
って牽引車に対する台車の左右方向の動きが規制され、
牽引車と台車とを一体化させることができる。そして、
この状態では、ほぼ水平方向に挿通された連結ピンと伸
長手段とによって第1の自在車輪と第2の自在車輪とを
走行路面から浮上させることができるので、バッテリー
キャリアは、牽引車側の駆動操舵輪と台車側の固定車輪
とで三輪車として運転操作可能となり、種々の従来装置
等よりも運転性、操作性を大幅に高めることができる。
したがって、急カーブでも円滑な旋回が可能となると共
に、両自在車輪の耐久性を向上させることができる。し
かも、小まわりできる分だけバッテリーキャリアの走行
路の面積を減少させることもできる。
(ニ)また、本考案のバッテリーキャリアは、バッテリー
以外のものを積載するものにも適用することができ、そ
の応用範囲は広い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るバッテリーキャリア
の平面図、 第2図は第1図の正面図、 第3図は第2図をIII-III線方向からみた矢視図、 第4図は第1図の装置における台車の平面図、 第5図は第4図の正面図、 第6図は第1図の装置において伸長手段を作動させない
状態を示す正面図、 第7図(イ)ないし(ホ)は第1図のバッテリーキャリアを使
用して行なわれる無人搬送車のバッテリー交換作業の各
工程を示した平面図、 第8図は本考案の第2実施例に係るバッテリーキャリア
の正面図、 第9図は第8図の装置において各自在車輪を浮上させた
状態を示す正面図、 第10図は本考案の第3実施例に係るバッテリーキャリア
の正面図、 第11図は第10図の装置において各自在車輪を浮上させた
状態を示す正面図、 である。 1……バッテリーキャリア 11……牽引車 12……駆動操舵輪 15……第1の自在車輪 16……連結具 17……連結ピン 31、31′……台車 33……第2の自在車輪 34……固定車輪 49……牽引フック 51……ガイド部 61……無人搬送車 62、62′……バッテリー 63……充電器 71、72、73……伸長手段 81……走行路面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動および操舵可能な駆動操舵輪と、
    該駆動操舵輪の後方に位置する旋回自在かつ回転自在な
    第1の自在車輪と、該第1の自在車輪の近傍に設けられ
    る連結具とを有する牽引車と、 前記牽引車の第1の自在車輪に近接可能に配置される旋
    回自在かつ回転自在な第2の自在車輪と、該第2の自在
    車輪の後方に位置する回転自在な固定車輪と、バッテリ
    ーが積載される床板上に設けられた複数個のころがり手
    段と、前記第2の自在車輪の近傍に設けられほぼ水平方
    向に挿通される連結ピンを介して前記牽引車の連結具と
    連結される牽引フックとを有する台車と、 前記牽引車と前記台車のいずれか一方に設けられ牽引車
    と台車の連結時に牽引車に対する台車の左右方向の動き
    を規制するガイド部と、 前記連結ピンの上方に設けられ前記牽引車と台車との間
    隔を押し広げることにより前記第1の自在車輪と第2の
    自在車輪とを走行路面から浮上させる伸長手段と、 を具備したことを特徴とするバッテリーキャリア。
JP4933288U 1988-04-14 1988-04-14 バッテリーキャリヤ Expired - Lifetime JPH0622635Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4933288U JPH0622635Y2 (ja) 1988-04-14 1988-04-14 バッテリーキャリヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4933288U JPH0622635Y2 (ja) 1988-04-14 1988-04-14 バッテリーキャリヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01152886U JPH01152886U (ja) 1989-10-20
JPH0622635Y2 true JPH0622635Y2 (ja) 1994-06-15

Family

ID=31275441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4933288U Expired - Lifetime JPH0622635Y2 (ja) 1988-04-14 1988-04-14 バッテリーキャリヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0622635Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4627199B2 (ja) * 2005-03-07 2011-02-09 株式会社リコー 自動原稿給送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01152886U (ja) 1989-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7322586B1 (en) Non-powered transportable cart
US20090123260A1 (en) Tilting bed trailer
US8186461B2 (en) Omni-directional vehicle with full circumferential revolvable hitch
GB1569268A (en) Removable battery packs for electrically driven vehicles
EP0827898A1 (en) Apparatus for moving vehicles such as trailers and trolleys
US3874306A (en) Rail draft vehicle
CN104417634A (zh) 纯电动牵引车及适用于场内运输的车辆
US4799697A (en) Apparatus for manually moving loads
JPH0622635Y2 (ja) バッテリーキャリヤ
JP5253839B2 (ja) 移動台車
JP5399124B2 (ja) 被牽引台車
JP7289382B1 (ja) 台車の牽引装置
JP2012056444A (ja) 歩行型運搬車
JP2008012956A (ja) 自転車による牽引台車
JP5208667B2 (ja) 台車
CN210284442U (zh) 一种物流转运台车
EP1506902A2 (en) Load transport assembly
JPH0662086B2 (ja) 四輪運搬車
JP3477239B2 (ja) 牽引車両
JP7227594B2 (ja) 自動車を荷台に載せる台車装置
CN212766526U (zh) 一种越障运货车用越障履带轮
CN221272768U (en) Trolley for transferring large-scale electromechanical equipment
CN213594318U (zh) 电瓶承载车
US20050236195A1 (en) Telescopic loader, in particular a reach stacker
JP3552514B2 (ja) 車両整備用台車