JPH06225682A - 菓子用生地の自動連続式製造装置 - Google Patents

菓子用生地の自動連続式製造装置

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JPH06225682A
JPH06225682A JP1475893A JP1475893A JPH06225682A JP H06225682 A JPH06225682 A JP H06225682A JP 1475893 A JP1475893 A JP 1475893A JP 1475893 A JP1475893 A JP 1475893A JP H06225682 A JPH06225682 A JP H06225682A
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JP
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dough
blade
rotary blade
powder
mixer
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JP1475893A
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English (en)
Inventor
Toshihide Morimoto
敏秀 森本
Masahiko Kamata
真彦 鎌田
Yoshihisa Kamiyama
佳久 神山
Akira Kasahara
明 笠原
Shigeru Imai
茂 今井
Satoshi Kijima
聡 貴島
Mikinori Kanai
幹法 金井
Hiroshi Ichihara
浩 市原
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Nisshin Engineering Co Ltd
Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Engineering Co Ltd
Nisshin Seifun Group Inc
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  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 極微細な泡を多数含んだ菓子用生地を自動連
続式に製造する装置を提供する。 【構成】 卵、砂糖等の原料を混合しながら極微細な泡
状気体を多数抱き込ませたエアレーション状態の種を作
る発泡装置と、この発泡装置から送られたエアレーショ
ン済みの種に、小麦粉等の粉を分散混合して菓子用生地
を作るミキサーとを備え、このミキサーは、径方向に延
出した羽根が互いに反対方向に回転して投入材料を撹拌
混合しながら上流側から下流側に送るように並設された
回転2軸と、羽根の回転先端の軌跡に沿ってこの回転2
軸の周囲を囲むケーシングと、発泡装置から送られたエ
アレーション済みの種生地の種導入口と、菓子用生地を
ケーシング外とに導出する導出口と、分散した小麦粉の
粉導入口と、充分に分散した上記粉を粉導入口に供給す
る粉供給装置とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極微細な泡を多数含ん
だ菓子用生地を自動連続式に製造することができる装置
に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、パンや麺などの生地を製造する
ための連続式の生地製造装置は実用化され、自動化も進
んでいる。
【0003】しかし、卵,砂糖,更には必要に応じ油
脂,チーズ等を混合して発泡させた種生地に、小麦粉を
加えて(粉を合わせるという)混合して製造するスポン
ジケーキ,バターケーキ,カステラ,クッキー等の菓子
用の生地は、極微細な多数の空気の泡(セル)を原材料
に抱き込ませる操作(一般に「エアレーション」とい
う)を例えばミキサー(自動発泡機)で行った種生地に
対して、泡をつぶさないように粉を合わせることが容易
でなく、エアレーションから粉合わせの工程までを連続
自動化したものは現在まで実用化されていない。
【0004】現在行なわれているエアレーションタイプ
の菓子用生地の製造法では、卵,砂糖に場合により発泡
剤を入れて混合,発泡を行ない、同時に小麦粉も入れて
併せて発泡させ生地とする自動化装置が知られている。
しかしこれは原材料の発泡や混合を充分に行なわせるた
めに乳化剤を入れることが必要とされている(このタイ
プは通常「オールインミックス」と言われる)。
【0005】オールインミックスタイプ以外のエアレー
ションタイプの菓子用生地の製造法としては、例えば空
気を抱き込むようにして製造した種に、粉を入れ、手で
あるいは小型の菓子用ミキサーで撹拌混合する方法が現
在のところ多く採用されているが、いずれもバッチ式で
あり、連続製造ができないために生産性の向上は難し
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、乳化剤
等を使用せずにエアレーションタイプの菓子用生地の製
造を連続自動化して行なうことは、従来から製品の味を
良くし、また生産性を向上させる等の点から要望されて
おり、種生地に対してエアレーションを行なう機械装置
は我国でも導入されている(『連続加工フォームミキサ
ーの特性と利用』;「食品工業」8下,1982)。し
かし、エアレーションした種に粉を合わせる工程を機械
化しこれらを連続工程とすることは、一般的なミキサー
では上述のようにあわのつぶれの問題が解決できないた
めに実現できなかった。
【0007】本発明者は、以上のような従来からの要望
に鑑み、エアレーションした種生地に粉を合わせる工程
を機械化,自動化することについて種々検討を重ねた。
【0008】その結果、2軸タイプのミキサーを低速回
転させながら、エアレーションした種をその軸の上流端
側に投入し、撹拌混合しながら下流端側に送る途中で、
充分に分散した粉を上部から連続的に定量供給すると、
分散した粉が空気と共に種に抱き込まれることになり、
従来の手で混合させた製品と同等のエアレーションタイ
プの菓子用生地を製造できることが分かった。
【0009】しかも、2軸タイプのミキサーは、その回
転軸の軸方向中間位置に、生地の移動を調整する堰を設
けたり、中間位置の回転羽根の形状を、送りよりも撹拌
混合を主な作用とする羽根を選択することによって、種
々のタイプの菓子用生地を製造できることが分かった。
【0010】本発明はこのような知見に基づいてなされ
たものであり、その目的は、エアレーションタイプの菓
子用生地を自動連続して製造することができる菓子用生
地の製造装置を初めて提供するところにある。
【0011】また本発明の別の目的は、かかる自動連続
式の装置を用いることにより、エアレーションタイプの
菓子用生地の生産性を向上させるところにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を実
現する本発明の菓子用生地の自動連続式製造装置の特徴
は、卵、砂糖、更に必要に応じて従来から種に添加され
るものを含む原料(生地材料)を混合しながら極微細な
気体を多数抱き込ませたエアレーション状態の種を作る
発泡装置と、この発泡装置から送られたエアレーション
済みの種に、小麦粉やココア等の粉を充分に分散混合し
て菓子用生地を作るミキサーとを備えた菓子用生地の自
動連続式製造装置であって、上記ミキサーは、径方向に
延出した羽根が互いに反対方向に回転して投入材料を撹
拌混合しながら上流側から下流側に送るように並設され
た回転2軸と、羽根の回転先端の軌跡に沿ってこの回転
2軸の周囲を囲むケーシングと、ケーシングの上流側上
部に設けられて上記発泡装置から送られたエアレーショ
ン済みの種が回転2軸の上部から投入される種導入口
と、ケーシングの下流側に設けられて撹拌混合済の菓子
用生地をケーシング外に導出するための導出口と、ケー
シングの軸方向中間位置の上部に設けられて、分散した
小麦粉等の粉が回転2軸の上部から投入される粉導入口
とを備え、この粉導入口の上部には、充分に分散した上
記粉を連続的に供給するための粉供給装置の供給部を対
向して設けたという構成をなすところにある。
【0013】本発明において、エアレーションした種を
作る発泡装置とは、混合原料に極微細な気体(空気や窒
素ガス等)を吹き込む方式の上述した既知のエアレーシ
ョンを行う装置を使用できる他、従来の縦型ミキサーで
種の発泡を機械的に行なわせてエアレーションの状態を
作るものも使用でき、装置の形式に限定されるものでは
ない。
【0014】本発明のミキサーにおける並設した回転2
軸は、その羽根先端の回転軌跡が軸方向から見て重複す
るように設けることがよく、回転2軸の回転方向は、反
対方向、特に、重複する部分に対して上部側が回転回入
側となり下部側が回転回出側となるように回転させるも
のが好ましい。
【0015】回転2軸の回転速度は、処理する生地材料
の量、装置の大きさ、特に回転軸の径や回転軸の長さ等
によって必ずしも一律に定められるものではないが、エ
アレーション状態の種生地に小麦粉等の分散した粉を効
率的に混合させるために、一般的には10〜300rp
m程度、好ましくは40〜150rpm程度の低速回転
で回転させることが好ましい。
【0016】種生地に対して小麦粉等を充分に分散させ
て投入することは本発明の特徴の一つであり、投入に際
しては粉体をできるだけ細かい分散させておくことが望
ましい。小麦粉を細かく分散させて投入することにより
同時に空気を巻き込んで混合させることになるからであ
る。このような分散状態は分散機、例えば振動する篩を
用いる場合等を例示することができる。この分散した小
麦粉と共に添加することがあるその他の粉体、あるいは
水,油脂,チョコレート,バター,乳製品類等の液体又
は粘性物類は、小麦粉を投入する粉導入口とは別個に、
好ましくは下流側に別の導入口を設けて投入することが
よい。
【0017】回転2軸を収納するケーシングは、少なく
とも回転羽根の上下高の下端から上方に3/4程度まで
の部分においては、回転羽根の回転先端の軌跡に沿って
できるだけ隙間を空けずに周囲を囲むものとして構成さ
れることがよいが、その上の部分については同様に羽根
の回転先端の軌跡に沿うように設けてもよいし、ケーシ
ング壁面を垂直上方に延ばすなどの構成によって羽根の
上部に空間を設けるようにしてもよい。
【0018】本発明において、回転2軸に設ける回転羽
根としては、ケーシングの種導入口が臨む位置に設けら
れて送り作用を主として発揮する螺旋形回転羽根を軸着
した第1の軸着部と、この第1の軸着部に続いて設けら
れ、螺旋形回転羽根、T字形回転羽根、ピン形回転羽
根、コスモス形回転羽根、逆扇形回転羽根、レンズ形回
転羽根の群から選ばれた少なくとも一種以上の回転羽根
を設けた第2の軸着部とを備え、回転羽根を軸方向に実
質的に連続して設けた構成のものを好ましく挙げること
ができる。第2の軸着部において上述のように選択的に
設けることができる種々の形状の回転羽根には、生地送
りの作用を主とした螺旋形回転羽根の他、混合や撹拌の
作用を主としたT字形回転羽根、ピン形回転羽根、コス
モス形回転羽根、逆扇形回転羽根、レンズ形回転羽根の
一種あるいは複数種が適宜に組合わせて用いられ、その
組合せは、処理する生地の種類等に応じて決められる。
なお、これらの各羽根は回転2軸の軸方向の同一範囲で
は同じ羽根が軸着される。
【0019】また、上記ミキサーにおいては、回転2軸
の各軸芯部から下側領域において、軸方向の生地流通を
阻止する堰を、軸方向のいずれかの位置に1か所にある
いは複数か所に設けることもできる。
【0020】本発明において用いられる各回転羽根,堰
の構成を例示的に説明すれば次の通りである。
【0021】上記の螺旋形回転羽根は、図4に示すよう
に、回転軸部41に対してスパイラル(螺旋)状に羽根
42が連続して軸着されたものをいい、回転2軸では右
巻きと左巻きに互いに反対巻きとされる。なおここで説
明する各羽根は、特に上記第2の軸着部の回転羽根の組
合わせを選択して装置構成を改変することを容易とする
ために、回転軸部41を円筒状となして後述するミキサ
ーの回転駆動軸1に嵌挿して凹部43にキーを嵌合して
固定するように構成しており、以下説明する他の形状の
回転羽根も同様である。
【0022】上記のT字形回転羽根は、代表的には図5
に示すように、回転軸部51に対して径方向に延出した
羽子板形状(T字形状)の羽根52が適宜のピッチで周
方向に位置をずらせて軸着されたものをいい、図5の例
では羽子板形状の羽根の先端板部53は軸方向に平行に
なっているが、これは若干傾斜しても良い。
【0023】上記のピン形回転羽根は、図6に示すよう
に、回転軸部61に対して径方向に棒状(図例では円形
棒状であるが板状その他の形状でもよい)のピン62を
適宜のピッチで周方向に位置をずらせて軸着されたもの
をいい、図6の例では回転軸1に対して概ね180°の
範囲でピン61を設けているが、これは全周に渡って設
けてもよい。
【0024】上記のコスモス形回転羽根は、図7に示す
ように、回転軸部71に対して、コスモスの花びらのよ
うに複数の扇形部62を周方向に隙間を空け隔設して軸
着したものをいう。
【0025】上記の逆扇形回転羽根は、図8に示すよう
に、上記のコスモス形回転羽根を変形したものに相当
し、回転軸部81に対し、軸方向に傾斜した複数の扇形
部82を、適宜のピッチで周方向に位置をずらせて軸着
したものをいい、傾斜の角度は一定でなく反対向きのも
のもあるので、この回転羽根を「逆扇形」と称した。
【0026】また、図9に示すように回転軸方向より見
た断面が凸レンズの断面様の羽根を90°ずらせて両回
転軸を軸着させたものをレンズ形回転羽根と称した。
【0027】上記の堰は、例えば図9に示すように、ケ
ーシングに固定する両側の腕部91と、回転2軸の軸芯
位置から下側の領域において各軸の外周とケーシングの
内周に実質的に隙間なく対向する堰板92との組合わせ
で構成される。また回転軸のそれぞれに若干の間隔をあ
けて2枚の円板を軸着してその間隙を通して生地材料を
通すようにすることもできる。
【0028】以上のような回転2軸に設ける回転羽根の
組合せの例を挙げれば、便宜的に螺旋形回転羽根をSと
し、T字形回転羽根をTとし、ピン形回転羽根をPとし
て特にピン形状が断面矩形のものをPB ,断面円形のも
のをPC とし、コスモス形回転羽根をK、逆扇形回転羽
根をR、レンズ形回転羽根をLとし、堰をDとして言え
ば、以下のものを代表的に例示することができる。
【0029】 ココア入りスポンジケーキ製造のため
の回転羽根組合せ例 Aタイプ=S1 −PB −PC −K−S2 −S3 (ピッチ
がS2 と異なる) (S1 に種を投入し、PB に小麦粉を投入し、Kにココ
アを投入) (*なお添字1,2,3は別のものであることを示す:
以下同じ) Bタイプ=S1 −PB −PC −K−S2 (S1 に種を投入し、PB に小麦粉を投入し、Kにココ
アを投入) Cタイプ=S1 −PB −T−K−S2 (S1 に種を投入し、PB に小麦粉を投入し、Kにココ
アを投入) スポンジケーキ製造のための回転羽根組合せ例 S1 −T−PB −K−S2 (S1 に種を投入し、PB に小麦粉を投入) スポンジケーキ製造のための回転羽根組合せ例 Aタイプ=S1 −T−PB −D−S2 (S1 に種を投入し、PB に小麦粉を投入) Bタイプ=S1 −T−D−S2 (S1 に種を投入し、Tに小麦粉を投入後Tに牛乳を入
れ、その後Tに溶解バターを投入) Cタイプ=S1 −T−K−S2 (S1 に種を投入し、Tに小麦粉を投入後Tに水とフレ
ーバーを投入) ココア入りスポンジケーキ製造のための回転羽根組
合せ例 S1 −T−D−S2 (S1 に種を投入し、Tに小麦粉を投入後、Tにココア
を投入) バターケーキ製造のための回転羽根組合せ例(バタ
ーは種生地に添加) Aタイプ=S−PC1−PC2 (Sに種を投入し、PC1に小麦粉を投入後、PC2にペー
スト状チーズを投入) Bタイプ=S−P (Sに種を投入し、P に小麦粉を投入) 絞りクッキー製造のための回転羽根組合せ例 Aタイプ=S−PC1−PC2 (Sに種を投入し、PC に小麦粉を投入) Bタイプ=S−PC −PB (Sに種を投入し、PC に小麦粉を投入後PB にアーモ
ンドスライス又は8ツ割アーモンドを投入) Cタイプ=S−PC (Sに種を投入し、PC に小麦粉を投入) 絞りクッキー製造のための回転羽根組合せ例 Aタイプ=S−PC1−PC2−PC3−PC4 (Sに種を投入し、PC1に小麦粉を投入) Bタイプ=S−T (Sに種を投入し、Tに小麦粉を投入) Cタイプ=S−T−PC1−PC2 (Sに種を投入し、Tに小麦粉を投入) アーモンドパウダー入りスポンジケーキ製造のため
の回転羽根組合せ例 S1 −T1 −D−T2 −S2 (S1 に種を投入し、T1 に小麦粉を投入後T1 にアー
モンドを投入) チーズケーキ製造のための回転羽根の組合せ例 Aタイプ=S−L−T−R (Sに種(メレンゲ)を投入後、Lにクリームを投入)
【0030】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて説明する。
【0031】1は種生地材料を混合するためのミキサー
であり、卵,砂糖の適当量を投入して撹拌混合する。
【0032】混合された種生地材料は、ポンプ2でエア
レーションのための発泡装置3に送られる。この発泡装
置3は、モータ4により回転される軸4aが軸方向に隔
設した円板状の羽根4bを有していると共に、ケーシン
グ4cには、この羽根4bの間に入れ違い状にかみ合う
中空円板状の羽根4dが設けられていると共に、上流側
端部から圧力空気4eが供給されるようになっている。
これにより種生地は、極微細な空気泡を多数抱き込んだ
エアレーションタイプの種に作られる。
【0033】エアレーション状態に作られた種生地は、
次段に設置された回転2軸構造をもつミキサー5の上流
部に定量供給される。
【0034】このミキサー5は、図2及び図3に示す如
く、ケーシング5a内に収容された羽根を有する並設さ
れた回転2軸5b,5bが、羽根の回転先端の軌跡が重
複する関係をなすように設けられていて、ケーシング5
aは、この回転2軸5b,5bの下側3/4部分におい
ては回転羽根の回転先端の軌跡に添った内壁を有すると
共に、上側1/4部分においては、内壁が垂直上方に立
ち上がって回転羽根の上部に空間5cを提供するように
設けられている。
【0035】5dは、ケーシングの上流側端部近傍の上
部に設けられた種生地投入用の種導入口であり、この種
導入口5dの下流には、分散した小麦粉を投入するため
の粉導入口5eが設けられている。
【0036】6は、上記種導入口5dの上部に対向して
設置された、小麦粉を分散供給するための粉供給装置で
あり、本例では、ホッパー6aの下部に水平なフイーダ
スクリュー6bを有して、そのフイーダ先端から落下す
る粉を振動する篩6cで細かな粉体に分散するように設
けられた構造のものとして構成されている。
【0037】図2の例では、ミキサー5の回転2軸5b
を螺旋形回転羽根(S)のみで構成した例を示したが、
図10の例では、螺旋形回転羽根(S)、T字形回転羽
根(T)、ピン形回転羽根(P)、堰(D)、螺旋形回
転羽根(S)の配列で構成したものを示した。
【0038】参考例1 液全卵5000g、上白糖3750g、液糖250gを
湯煎(25℃前後)して上白が溶けるまで手で撹拌して
調製した種生地材料を、トネリー発泡機(トネリー社
製)に供給し、流量70kg/h、回転数700rp
m、エアー量200リットル/hでエアレーションを行
ない比重0.32g/mlの種生地を作った。
【0039】参考例2 参考例1の種生地材料を、トネリー発泡機(前出)に供
給し、流量70kg/h、回転数650rpm、エアー
量120リットル/hでエアレーションを行ない比重
0.35g/mlの種生地を作った。
【0040】参考例3 参考例1の種生地材料を、トネリー発泡機(前出)に供
給し、流量50kg/h、回転数500rpm、エアー
量80リットル/hでエアレーションを行ない比重0.
35g/mlの種生地を作った。
【0041】参考例4 バター900g、マーガリン1100g、上白糖200
0g、液全卵2000gの材料を調製して、ビータ羽根
式の縦型ミキサー(関東混合機社製)に供給し、比重
0.60g/ml、温度20.7℃の種生地を作った。
【0042】参考例5 バター900g、マーガリン1100g、上白糖200
0g、食塩12g、液全卵1400gの材料を調製し
て、ビータ羽根式の縦型ミキサー(前出)に供給し、比
重0.80g/mlの種生地を作った。
【0043】実施例1 参考例1の種生地を、回転羽根組合せ例のミキサー
(但し、コスモス形羽根の各羽根の隙間は15mmとし
た)に供給しながら、粉導入口から篩を介してピン羽根
形部位(P)に小麦粉を21.0kg/h、その後段の
導入口からコスモス形羽根部位(K)に水5.8kg/
h、ココア2.3kg/hの割合で供給し、エアレーシ
ョンタイプのココア入りスポンジケーキ生地を自動連続
式に製造した。
【0044】実施例2 参考例2の種生地を、回転羽根組合せ例のミキサー
(但し、コスモス形羽根の各羽根の隙間は15mmとし
た)に供給しながら、粉導入口から篩を介してT字形羽
根部位(T)に小麦粉を21.0kg/h、その後段の
導入口からコスモス形羽根部位(K)に水5.8kg/
hを供給し、エアレーションタイプのスポンジケーキ生
地を自動連続式に製造した。これを常法により焼成した
ところ、しっとりとして、口溶けのよいケーキができ
た。
【0045】実施例3 参考例3の種生地を、回転羽根組合せ例のミキサーに
供給しながら、粉導入口から篩を介してT字形羽根部位
(T)に小麦粉を23.3kg/h、その後段の導入口
から水5.8kg/hを供給し、エアレーションタイプ
のスポンジケーキ生地を自動連続式に製造した。
【0046】実施例4 参考例3の種生地を、回転羽根組合せ例のミキサーに
供給しながら、粉導入口から篩を介してT字形羽根部位
(T)に小麦粉を15.0kg/h、その後段の導入口
から水5.8kg/h、ココア1.7kg/hの割合で
供給し、エアレーションタイプのココア入りスポンジケ
ーキ生地を自動連続式に製造した。これを常法により焼
成したところ、ココアの混ざり具合は良好で、ソフト
で、しっとりし、口溶けもよいケーキができた。
【0047】実施例5 参考例4の種生地を、回転羽根組合せ例のミキサーに
供給しながら、粉導入口から篩を介してピン形羽根部位
(P)に小麦粉を投入して、エアレーションタイプのバ
ターケーキ生地を自動連続式に製造した。これを常法に
より焼成したところ、ココアの混ざり具合は良好で、ソ
フトで、しっとりし、口溶けもよいケーキができた。
【0048】実施例6 参考例5の種生地を、回転羽根組合せ例のミキサーに
供給しながら、粉導入口から篩を介してピン形羽根部位
(P)に小麦粉20kg/hを投入して、エアレーショ
ンタイプの絞りケーキ生地を自動連続式に製造した。
【0049】実施例7 参考例5の種生地を、回転羽根組合せ例のミキサーに
供給しながら、粉導入口から篩を介してピン形羽根部位
(P)に小麦粉を投入して、エアレーションタイプの絞
りケーキ生地を自動連続式に製造した。
【0050】実施例8 参考例3の種生地を、回転羽根組合せ例のミキサーに
供給しながら、粉導入口から篩を介してT字形羽根部位
(T1 )に小麦粉13.8kgを投入し、その後T字形
羽根部位(T1 )にアーモンド3.6kgを投入後、牛
乳4.2kg/hの割合で供給し、エアレーションタイ
プのアーモンドパウダー入りスポンジケーキ生地を自動
連続式に製造した。
【0051】実施例9 クリームチーズ7.5kg、バター3.75kgを牛乳
25kg中に混合し、沸騰させて溶かし込んでおき、卵
黄6.25kg、砂糖1.25kg、食塩0.125k
g、レモン果汁1.25kgとともにミキサーにて混合
撹拌してクリームを作った。
【0052】またクリーム状になるまで十分に撹拌した
卵白と砂糖を50:35に合わせてトネリー発泡機(前
出)にかけメレンゲを作った。
【0053】このメレンゲを21.25kg/hの割合
で回転羽根組合せ例のミキサーの上流端に投入した。
一方、レンズ形羽根部位(L)に上記クリームを45.
2kg/hの割合でポンプにて上部より投入し、同時に
小麦粉を3.75kg/hの割合で十分に分散させて投
入して、エアレーションタイプの生地を自動連続式に製
造しところ、なめらかなチーズケーキ用生地が製造でき
た。
【0054】
【発明の効果】本発明の装置によれば、発泡剤,乳化剤
を使用しないで、その味が優れた製品を提供できるエア
レーションタイプの菓子用生地を、自動連続して製造す
ることを初めて可能とした装置を提供できるという効果
がある。
【0055】また、かかる自動連続式の装置を用いるこ
とにより、従来は手作業や、バッチ式の処理に頼ってい
たエアレーションタイプの菓子用生地の生産性を、大幅
に向上できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の菓子用生地の自動連続式製造装置の構
成概要一例を示した図、
【図2】同装置のミキサーの一部断面を含む正面図、
【図3】同ミキサーのミキサーの側面図、
【図4】同ミキサーの螺旋形回転羽根を説明するための
図、
【図5】同ミキサーのT字形回転羽根を説明するための
図、
【図6】同ミキサーのピン形回転羽根を説明するための
図、
【図7】同ミキサーのコスモス形回転羽根を説明するた
めの図、
【図8】同ミキサーの逆扇形回転羽根を説明するための
図、
【図9】同ミキサーのレンズ形回転羽根を説明するため
の図、
【図10】同ミキサーの堰を説明するための図、
【図11】同ミキサーの回転羽根の組合せ一例を示した
図である。
【符号の説明】
1・・・種生地材料混合用のミキサー、2・・・ポン
プ、3・・・発泡機、4a・・・回転軸、4c・・・ケ
ーシング、5・・・回転2軸型のミキサー、5a・・・
ケーシング、5b・・・回転2軸、5c・・・空間、6
・・・粉供給装置、6a・・・ホッパー、6b・・・フ
イーダスクリュー、6c・・・篩。S・・・螺旋形回転
羽根、T・・・T字形回転羽根、P・・・ピン形回転羽
根、L・・・レンズ形回転羽根、D・・・堰、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠原 明 埼玉県桶川市北2丁目12番19号 (72)発明者 今井 茂 埼玉県久喜市大字西403番5号 (72)発明者 貴島 聡 神奈川県横浜市戸塚区上倉田町884−1 戸塚ハイランズ231号 (72)発明者 金井 幹法 愛知県名古屋市名東区牧の里2丁目1912 加藤マンションS206号 (72)発明者 市原 浩 東京都板橋区前野町6−24 前野台団地4 −407

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵、砂糖等の原料を混合しながら極微細
    な泡状気体を多数抱き込ませたエアレーション状態の種
    を作る発泡装置と、この発泡装置から送られたエアレー
    ション済みの種に、小麦粉等の粉を分散混合して菓子用
    生地を作るミキサーとを備えた菓子用生地の自動連続式
    製造装置であって、 上記ミキサーは、径方向に延出した羽根が互いに反対方
    向に回転して投入材料を撹拌混合しながら上流側から下
    流側に送るように並設された回転2軸と、羽根の回転先
    端の軌跡に沿ってこの回転2軸の周囲を囲むケーシング
    と、ケーシングの上流側に設けられて上記発泡装置から
    送られたエアレーション済みの種生地を投入する種導入
    口と、ケーシングの下流側に設けられて撹拌混合済みの
    菓子用生地をケーシング外に導出する導出口と、ケーシ
    ングの軸方向中間位置の上部に設けられて、分散した小
    麦粉等の粉を回転2軸の上部から投入される粉導入口と
    を備え、この粉導入口の上部には、充分に分散した上記
    粉を連続的に供給するための粉供給装置の供給部を対向
    させたことを特徴とする菓子用生地の自動連続式製造装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、並設した回転2軸の
    羽根先端の回転軌跡が軸方向から見て重複するように設
    けられていることを特徴とする菓子用生地の自動連続式
    製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、並設した回転
    2軸は、種導入口が臨む位置に設けた螺旋形回転羽根を
    軸着した第1の軸着部と、この第1の軸着部に続いて設
    けられ、生地用材料の送りを主な作用とした螺旋形回転
    羽根、及び生地用材料の撹拌混合を主な作用としたT字
    形回転羽根、ピン形回転羽根、コスモス形回転羽根、逆
    扇形回転羽根、レンズ形回転羽根から選ばれた少なくと
    も一種以上の回転羽根を軸着した第2の軸着部とを備
    え、これら回転羽根は軸方向に実質的に連続されている
    ことを特徴とする菓子用生地の自動連続式製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、回転2軸の各軸芯部
    付近から下側領域における生地材料の軸方向の流通を阻
    止する堰を、軸方向の少なくともいずれか1か所に設け
    たことを特徴とする菓子用生地の自動連続式製造装置。
JP1475893A 1993-02-01 1993-02-01 菓子用生地の自動連続式製造装置 Pending JPH06225682A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009532059A (ja) * 2006-04-03 2009-09-10 マース インコーポレーテッド メレンゲ菓子
CN107258846A (zh) * 2017-07-13 2017-10-20 杨小玲 一种蛋糕自动成型的机器

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