JPH06225548A - 電気車用インバータ装置 - Google Patents

電気車用インバータ装置

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JPH06225548A
JPH06225548A JP5244784A JP24478493A JPH06225548A JP H06225548 A JPH06225548 A JP H06225548A JP 5244784 A JP5244784 A JP 5244784A JP 24478493 A JP24478493 A JP 24478493A JP H06225548 A JPH06225548 A JP H06225548A
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秀治 斉藤
Takashi Tsuboi
孝 坪井
Satoru Horie
堀江  哲
Takeshi Ando
安藤  武
Eiichi Toyoda
豊田  瑛一
Takayuki Matsui
孝行 松井
敏彦 ▲高▼久
Toshihiko Takaku
Kiyoshi Nakamura
中村  清
Kiyoshi Nakada
仲田  清
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    • B60L2200/00Type of vehicles
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    • HELECTRICITY
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    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータの電磁騒音を低減するとともに、電気
車用インバータ装置を小形化する。 【構成】 各相のインバータ主回路が、直流電源P,N
に半導体スイッチモジュールSM1〜SM4を直列接続
し、スイッチモジュールSM1、SM2の接続点及びスイ
ッチモジュールSM3、SM4の接続点を直流電源の中性
点OにそれぞれクランプダイオードDC1、DC2を介し
て接続し、スイッチモジュールSM2とSM3の接続点を
交流出力としてなる。スイッチモジュールSM1とSM4
の損失は負荷電動機の力行時にピークがあり、スイッチ
モジュールSM2とSM3の損失は負荷電動機の制動時に
ピークがある。そこで、損失のピークがずれているSM
1、SM2の対と、SM3とSM4の対をそれぞれ同一の受
熱板31,32に取付けることにより、冷却器の熱負荷
量を平均化して冷却器53,54を小形化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気車用インバータ装
置に係り、特に電車又は電気機関車等の電気車に好敵な
インバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気車を駆動する動力システムとして、
インバータ装置により誘導電動機を可変速駆動する方式
が実用されている。
【0003】このような電気車用インバータ装置は、例
えば複数の車軸に電動機を分散して設けた電車の場合
は、床下の限られたスペースに艤装しなければならない
ことから、できるだけ小形な装置にすることが要望され
ている。同様に、電気機関車の場合であっても、1台の
機関車に搭載可能なインバータ装置群の合計容量を大き
くするために、個々のインバータ装置を小形にすること
が要望されている。
【0004】従来、電気車駆動用のインバータ主回路の
半導体スイッチ素子は、実開平2−75738号公報又
は文献:ジー・ティー・オー−ストロムリヒター フュ
アバーネン(GTO-Stromrichter fuer Bahnen:SIEMENS,
Sonderdruck ausZEV-Glasers Annalen113(1989)Nr.6/7
juni/juli ページ259〜272)に記載されているように、
ゲートターンオフ・サイリスタ(GTOサイリスタ)が
用いられている。その理由は、GTOサイリスタはバイ
ポーラトランジスタ(BT)やゲート絶縁型バイポーラ
トランジスタ(IGBT)等の他の半導体スイッチ素子
に比べて、耐電圧及び電流容量が比較的大きいのでイン
バータ主回路部分を小形化できるからである。
【0005】また、従来、出力波形の高調波成分を低減
するため、前記文献(GTO-Stromrichter fuer Bahne
n)に記載されているように、3レベルの直流電圧をス
イッチングして交流出力を発生するいわゆる3レベル・
インバータ(又は、中性点クランプ・インバータとも称
される)が提案されている。この3レベル・インバータ
は、インバータの1相分の主回路が、直流電源に接続さ
れる一対の直流入力端子と、直流電源の中性点に接続さ
れる中性点端子と、一対の直流入力端子間に接続された
第1乃至第4の半導体スイッチ素子の直列接続回路と、
第1と第2の半導体スイッチ素子の接続点と中性点端子
との間に、また第3と第4の半導体スイッチ素子の接続
点と中性点端子との間にそれぞれ接続されたクランプダ
イオードと、第2と第3の半導体スイッチ素子の接続点
に接続された交流出力端子とを含んだ構成とされてい
る。
【0006】一方、GTOサイリスタはスイッチング損
失が大きいことから、上記公報や文献に記載されている
ように、冷却効率を高めるためにGTOサイリスタを円
盤状に形成し、その円盤の両面を主電極とし、それらの
主電極に導電性の冷却ブロックをそれぞれ圧接し、その
冷却ブロックの内部に沸騰性の冷媒を封入する構成の冷
却器が用いられている。冷媒としては、GTOサイリス
タを挟む両側の冷却ブロック相互間、及び冷媒の凝縮部
とGTOサイリスタとの間の絶縁を確保するために、絶
縁性を有する冷媒が用いられる。このような要件を満た
す冷媒として、従来は、主に、冷却性能に優れかつ絶縁
性を有するフロンが用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
には次のような解決すべき課題がある。すなわち、GT
Oサイリスタは、素子のスイッチング損失が大きいこ
と、またターンオフ時の電圧上昇を抑制するためのスナ
バコンデンサとスナバ抵抗の容量が大きいこと等の理由
により、スイッチング周波数を高くできず、従来実用さ
れているものは、高々500Hz程度である。したがっ
て、電動機駆動用のインバータ装置をGTOサイリスタ
を用いて構成すると、前記の3レベル・インバータを用
いても出力波形の高調波歪の低減に限界があり、電動機
電流のリップルが大きくなって、電動機の電磁騒音が大
きいという問題がある。
【0008】そこで、スイッチング周波数を高くできる
バイポーラトランジスタ、ゲート絶縁型バイポーラトラ
ンジスタ(IGBT)、MOSゲートで制御されるサイ
リスタ等、高周波パルスゲート信号により駆動可能な半
導体スイッチ素子(以下、高周波半導体スイッチ素子と
総称する)を適用することが考えられる。
【0009】しかし、これらの高周波半導体スイッチ素
子として実用されている素子は、一般に、耐電圧レベル
が低い(例えば、汎用のIGBTは、1200vレベ
ル)から、架線電圧が直流1500vの電気車用にはそ
のままでは適用できない。また、実用されている高周波
半導体スイッチ素子は、一般に、電流容量が比較的小さ
いから、これらを電気車用の大容量インバータ装置(例
えば、単機容量が200kW以上の電動機の駆動用)に
適用すると、複数の素子を並列接続して用いることにな
る。
【0010】したがって、IGBTなどの高周波半導体
スイッチ素子を電気車用インバータ装置に適用するに際
しては、インバータ主回路の部分が大形化する傾向があ
るので、装置の構成を工夫し、装置を全体として小形化
することが要望される。
【0011】また、フロン公害防止の観点から、フロン
沸騰冷却方式の代替冷却方式の採用が要望される。
【0012】本発明の目的は、GTOサイリスタよりも
高周波駆動可能な半導体スイッチ素子を用い、かつ装置
全体を小形化できる電気車用インバータ装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電気車用インバータ装置は、インバータを
構成する各相の主回路が、直流電源に接続される一対の
直流入力端子と、前記直流電源の中性点に接続される中
性点端子と、前記一対の直流入力端子間に接続された第
1乃至第4の半導体スイッチモジュールの直列接続回路
と、前記第1と第2の半導体スイッチモジュールの接続
点及び前記第3と第4の半導体スイッチモジュールの接
続点と前記中性点端子との間にそれぞれ接続されたクラ
ンプダイオードと、前記第2と前記第3の半導体スイッ
チモジュールの接続点に接続された交流出力端子とを含
んで構成される電気車用インバータ装置において、前記
第1乃至第4の半導体スイッチモジュールがそれぞれG
TOサイリスタよりも高周波駆動可能な半導体スイッチ
素子を伝熱性を有する基板上に絶縁部材を介して載置さ
れてなり、前記第1と第4の半導体スイッチモジュール
の1つと前記第2と第3の半導体スイッチモジュールの
1つを組み合わせて2つの対に分類し、少なくとも前記
対ごとに共通の受熱板に取付け、該受熱板に該受熱板を
冷却する冷却手段を熱的に接続したことを特徴とする。
【0014】この場合において、前記半導体スイッチ素
子としては、バイポーラトランジスタとゲート絶縁型バ
イポーラトランジスタとMOSゲートで制御されるサイ
リスタのいずれか1つを選択できる。
【0015】また、前記2つの対の半導体スイッチモジ
ュールは、対ごとに別々の受熱板に取付けてもよく、又
は全部を同一の受熱板に取付けてもよい。さらに、イン
バータの相ごとに別々の受熱板を形成してもよいし、イ
ンバータの各相に対して受熱板を共通にすることもでき
る。
【0016】また、受熱板は、インバータの構成部品を
密閉収納する筐体の垂直外壁に形成された開口部に、半
導体スイッチモジュールが取り付けられた面を内側にし
て着脱可能に取付けることが好ましい。この場合、受熱
板に取り付けられる半導体スイッチモジュールを、直列
接続される順序に従って配列することが好ましい。
【0017】冷却手段は、伝熱部材の一部に放熱フィン
を取り付けて形成し、伝熱部材を各受熱板に一体的に取
り付けるようにすることが、小形化の点で好ましい。伝
熱部材としてはヒートパイプが好ましく、ヒートパイプ
の一部を前記受熱板に埋め込み、該ヒートパイプの露出
部に放熱フィンを取り付けて冷却手段とする。また、前
記受熱板の半導体スイッチモジュールが取り付けられた
面の反対側の面に放熱フィン直接を取り付けてもよい。
この場合、放熱フィンを受熱板と一体に形成することが
できる。
【0018】
【作用】このように構成することにより、本発明によれ
ば、次の作用により上記各目的が達成できる。
【0019】基本的に、本発明では、3レベル・インバ
ータ回路を適用しているから、高調波を低減できる。し
かもGTOサイリスタよりも高周波駆動可能な半導体ス
イッチ素子を用いることから、スイッチング周波数を高
くして高調波及び出力電流のリップルを低減できる。こ
れにより、電磁騒音を一層小さくすることができる。な
お、高周波半導体スイッチ素子として、例えばIGBT
を用いた場合は、スイッチング周波数を500〜3kH
zの範囲で選定するのが好ましく、バイポーラトランジ
スタを用いた場合は1kHz以上にできる。
【0020】3レベル・インバータ主回路を形成する第
1乃至第4の半導体スイッチ素子の損失(発熱量)は、
電気車電動機の動作モード(力行、惰行、制動)に関連
して変化する。第1と第4の半導体スイッチ素子の損失
は力行時にピークがあり、第2と第3の半導体スイッチ
素子の損失は制動時にピークがあることが判明した。そ
こで、損失のピークがずれている第1と第2又は第3と
第4の半導体スイッチモジュールを共通の受熱板に取付
け、その受熱板に冷却器を取付けることにより、冷却器
の熱負荷量を時間的に平均化することができる。その結
果、冷却器を小形化できるから、装置全体の小形化に寄
与できる。
【0021】また、フリーホィーリングダイオードを半
導体スイッチ素子と同一の基板上に載置して半導体スイ
ッチモジュールを形成し、この半導体スイッチモジュー
ルを受熱板に取り付けるようにしたものによれば、発熱
する半導体素子とその冷却系統を集約できるので、装置
全体の小形化に寄与できる。
【0022】さらに、クランプダイオードを半導体スイ
ッチモジュールと同一の受熱板に取り付ければ、発熱半
導体素子とその冷却系統を一層集約できるので、装置全
体の小形化に寄与できる。
【0023】一方、半導体スイッチモジュールを構成す
る半導体スイッチ素子及びフリーホイーリングダイオー
ドを絶縁部材を介して基板に載置した。つまり、その絶
縁部材により半導体スイッチ素子等の対地絶縁をモジュ
ール内部で確保する構成とした。したがって、半導体ス
イッチモジュールを取り付ける受熱板は接地でき、受熱
板及び受熱板に熱的に接続する冷却器の対地絶縁をとる
必要がないから、冷却システムの構成を簡単化でき、装
置全体の小形化に寄与する。
【0024】また、受熱板を接地できるから、受熱板と
冷却器とを熱的に接続する伝熱部材として、水を冷媒と
する簡単な構造のヒートパイプを適用でき、冷却性能を
確保するとともに、有害なフロンを用いなくて済む。
【0025】また、受熱板を接地できることからインバ
ータ構成部品を密閉収納する筐体に直接取り付けること
ができる。そこで、受熱板を筐体の外壁に形成された開
口部に着脱可能に取付ければ、受熱板が筐体の外部に露
出する。その結果、露出した受熱板の表面も放熱面とし
て有効に作用するから、従来のように受熱板を筐体内に
設置した場合に比べて、筐体内部の温度上昇を抑えるこ
とができ、しかも冷却器の放熱容量を低減して小形化で
きる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に基づいて説明す
る。本発明の一実施例の電車用インバータ装置を図1乃
至図7を用いて説明する。図1は電車用インバータ装置
の1相分の主要部の構成図、図2は図1の矢印 II−II
から見た構成図、図3(A)は半導体スイッチモジュー
ルとクランプダイオードの受熱板上の配置を示す拡大
図、図3(B)は半導体スイッチモジュールとクランプ
ダイオード間の電気的接続を示す図、図4は本実施例に
かかる半導体スイッチモジュールの構成を一部を破断し
て示した斜視図、図5は本実施例の電車用インバータ装
置の全体系統構成図、図6は1相分のインバータ主回路
の構成図である。
【0027】まず、図5と図6を参照して、本実施例の
電車用インバータ装置の全体的な構成及びインバータ主
回路について説明する。図5に示すように、本実施例の
電車用インバータ装置が適用される電車の駆動装置は4
台の誘導電動機M1、M2、M3、M4を有して構成されて
いる。これらの4台の誘導電動機に対して同一構成の2
台のインバータ装置1A,Bを設け、インバータ装置1
Aにより誘導電動機M1、M2を駆動し、インバータ装置
1Bにより誘導電動機M3、M4を駆動するようにしてい
る。各インバータ装置1A,Bはそれぞれ3相のインバ
ータ主回路を、各相ごとに分割してなるパワーユニット
PU1〜PU3を含んで構成されている。各パワーユニッ
トPU1〜PU3の一方の直流入力端は、遮断器3、開放
スイッチ4A,B、及びフィルタリアクトル5A,Bを
介してパンタグラフ2に接続され、他方の直流入力端は
接地されている。
【0028】各パワーユニットPU1〜PU3の主回路
は、図6に示すように、いわゆる3レベル・インバータ
回路が適用されている。図6は、インバータの1相分の
主回路を示しており、一対の直流入力端子P,Nのう
ち、Pは図3のパンタグラフ2に接続された直流ライン
に接続され、Nは接地される。この一対の直流入力端子
P,Nに2個のフィルタコンデンサCF1,CF2の直列
回路が接続され、フィルタコンデンサCF1とCF2の接
続点は直流電源の中性点であり、中性点端子Oに接続さ
れている。一対の直流入力端子P,N間に4個の半導体
スイッチモジュールSM1〜SM4の直列回路が接続され
ている。各半導体スイッチモジュールSM1〜SM4は、
それぞれIGBT Q1〜Q4とフリーホイーリングダイ
オードDF1〜DF4とを逆並列接続して構成されてい
る。半導体スイッチモジュールSM1とSM2の接続点及
び半導体スイッチモジュールSM3とSM4の接続点は、
それぞれクランプダイオードDC1とDC2を介して中性
点端子Oに接続されている。そして、半導体スイッチモ
ジュールSM2とSM3の接続点が交流出力端子Mに接続
されている。
【0029】スナバ回路は、スナバコンデンサCS1
CS2、スナバダイオードDS1〜DS4、スナバ抵抗R
1〜RS3から構成されている。スナバコンデンサCS
1、CS2はそれぞれ3つのコンデンサC1〜C3をデルタ
型に接続して構成されている。また、各半導体スイッチ
モジュールSM1〜SM4の各ゲートにはゲートドライバ
GDにより増幅されたゲートパルスが入力されるように
なっている。
【0030】ここで、パワーユニットPUの具体的な構
造を図1乃至図4を参照して説明する。図1は、1つの
パワーユニットを側面から見た主要部の構成図である。
図2は、図1の矢印 II−II から見た構成図である。図
3(A),(B)は受熱板上の半導体スイッチモジュー
ルとクランプダイオードの配置及び電気的接続を示す拡
大図である。
【0031】それらの図に示すように、半導体スイッチ
モジュールSM1〜SM4はそれぞれ横に並べた2つの半
導体スイッチモジュールを並列接続して構成している。
正側の半導体スイッチモジュールSM1とSM2は第1の
受熱板31の表面に縦に並べて取り付けられ、負側の半
導体スイッチモジュールSM3とSM4は第2の受熱板3
2の表面に縦に並べて取り付けられている。また、各受
熱板31,32の表面に、クランプダイオードDC1
DC2が取り付けられている。クランプダイオードD
1、DC2も、2つのダイオードを並列接続して構成し
ている。それらの半導体スイッチモジュールSM1〜S
4とクランプダイオードDC1、DC2は、図3(B)
に示すように、図6の回路構成にしたがって導体11〜
16により接続されている。
【0032】半導体スイッチモジュールSM1〜SM
4は、同一の構成であり、図4に一部破断して示した斜
視図のような構造になっている。すなわち、銅等の伝熱
性に優れた材料により形成された基板21の上にアルミ
ナ等の絶縁板22を載置し、その絶縁板22の上に導電
性を有する銅板等の第1の主電極23を載置し、その主
電極23の上に導電性を有するモリブデン等の熱応力緩
和板24を複数載置し、各熱応力緩和板24の上にIG
BT素子25を載置し、また第1の主電極23の上に導
電性を有する銅板等の第2の主電極26aを絶縁板26
bを介して載置し、これら全体を絶縁ケース27でカバ
ーした構造となっている。絶縁ケース27の外面に一対
の主電極端子28と、ゲート端子29が露出して設けら
れている。また、図示していないが、IGBT素子
(Q)25に逆並列接続されるフリーホィーリングダイ
オードDFも第1の主電極23上に載置されている。そ
して、基板21に設けられたボルト穴30により第1,
第2の受熱板31,32に密着させて取り付けるように
なっている。
【0033】第1と第2の受熱板31,32はアルミニ
ュウム等の伝熱性に優れた材料で形成されている。各受
熱板31,32は矩形枠状に形成されたパワーユニット
支持枠33にボルト34により固定して取り付けられて
いる。
【0034】このパワーユニット支持枠33の周辺部に
鍔部35が設けられている。図1に一部のみが表されて
いる筐体36はインバータの構成部品を収納するもので
あり、その筐体36の側面の開口部の周辺に枠状の取付
け座37が形成されている。前記パワーユニット支持枠
の鍔部35をパッキン39を介して取付け座37にボル
ト38で固定し、パワーユニット支持枠33を筐体36
に取り付けている。すなわち、受熱板31,32及びパ
ワーユニット支持枠33により筐体36の側面の一部が
形成され、パッキン39により気密が確保されている。
【0035】受熱板31,32に対し半導体スイッチモ
ジュールSM1〜SM4を挟む位置に部品支持部材40が
設けられている。この部品支持部材40は腕部材41に
よりパワーユニット支持枠33に固定されている。この
部品支持部材40にスナバコンデンサCS1、CS2及び
スナバダイオードDS1〜DS4を半導体スイッチモジュ
ールSM1〜SM4に対向させて取り付けられている。こ
れにより、スナバ回路の配線を最短距離で実現できるよ
うにしている。
【0036】この部品取付け主部材40の反対側の面
に、エポキシ樹脂等の絶縁材からなる端子台42〜45
が取り付けられ、これらの端子台42〜45に直流入力
端子P,N、中性点端子O、交流出力端子Mが支持され
ている。また、端子台42〜45に並べて、電流変成器
CTとゲートドライバGD(GD1、GD2)が部品支持
部材40に取り付けられている。これらのCTとGDの
下側の空間に、フィルタコンデンサCF1、CF2が配置
されている。なお、ゲートドライバGD1とGD2は、そ
れぞれ半導体スイッチモジュールの正側と負側に対応す
るものである。
【0037】受熱板31,32には、それぞれ複数のヒ
ートパイプ51とそのヒートパイプ51に取り付けられ
た放熱フィン52からなる冷却器53,54が熱的に取
り付けられている。ヒートパイプ51は銅等の伝熱性及
び加工性に優れた材料で形成されており、パイプ内部に
沸騰冷媒としての水が注入され、低い温度で沸騰を容易
にするためや、非凝縮ガスが混入しないように負圧に調
整されている。
【0038】本実施例の場合は、ヒートパイプ51をL
型に曲げ、一方の直管部を受熱板31,32に埋め込ん
で熱的に接続して蒸発部51aとするとともに、ヒート
パイプ51を受熱板に支持させている。他方の直管部を
水平面に対して少し上方向に傾けて設け、この部分に複
数の放熱フィン52を取り付けて凝縮部51bとしてい
る。また、凝縮部51bの先端を振れ止め55で連結
し、これを受熱板31,32又はパワーユニット支持枠
33に固定し、ヒートパイプ51の振れをパワーユニッ
ト支持枠33と同一の振動系にしている。
【0039】このように構成される電車用インバータ装
置の動作について、本発明の特徴部を中心に次に説明す
る。
【0040】本実施例の電車用インバータ装置を駆動制
御するゲートパルスは、図示していないPWM制御装置
において周知の3レベル・インバータの基本動作に従っ
て生成される(参考文献:ア ニュー ニュートラル ポイ
ント クランプド PWM インバータ (A New Neutral-Poin
t-Clamped PWM Inverter, IEEE Transactions on indus
try applications ,vol.1A-17,No.5,september/october
1981))。すなわち、3レベル・インバータの動作の基
本は半導体スイッチモジュールSM1〜SM4を次の3通
りの導通モードに従いオン・オフさせ、交流出力端子M
に3レベルの電圧を選択的に出力する。ここでは、直流
全電圧をEdとし、中性点電圧を0vと仮想して示す。
【0041】 SM1 SM2 SM3 SM4 出力電圧 第1の導通モード オン オン オフ オフ Ed/2 第2の導通モード オフ オン オン オフ 0 第3の導通モード オフ オフ オン オン −Ed/2 このような3レベル・インバータによれば、通常の2レ
ベル・インバータに比べて、出力電圧パルスの電圧レベ
ルのステップ数が増加し、見かけ上のスイッチング周波
数が高められるので、高調波が低減される。また、半導
体スイッチ素子としてIGBTを用いていることから、
スイッチング周波数を500Hz〜3kHZの範囲に高
くでき、この点からも高調波を抑制して電磁騒音を減少
できる。
【0042】また、PWM制御装置は上記3つの導通モ
ード及び指定される電車の目標速度及び走行モードに従
ってゲートパルスを生成し、ゲートドライバを介して各
半導体スイッチモジュールをオン・オフ制御し、インバ
ータ装置の出力電圧及び周波数を可変制御するととも
に、電車の走行モード(力行、惰行、制動)に従ってイ
ンバータ装置を制御する。
【0043】半導体スイッチモジュールSM1〜SM4
オン動作時の損失により発熱する。本実施例ではその熱
を受熱板31,32と冷却器53,54からなる冷却シ
ステムにより放熱し、所定の許容温度以下に保持するよ
うにしている。すなわち、まず、半導体スイッチモジュ
ールSM1〜SM4の熱は、基板21を介して受熱板3
1,32に伝わり受熱板31,32の温度が上昇する。
次に、受熱板31,32の温度上昇によりヒートパイプ
51の蒸発部51a内の水が沸騰して蒸発し、その蒸発
熱により受熱板31,32が冷却される。ヒートパイプ
51内の蒸発した水は凝縮部51bに導かれ、放熱フィ
ンを介して電車の走行風(基本的に、紙面に直角な方向
の風)と熱交換して凝縮する。その凝縮した水はヒート
パイプ51の内壁を伝わって蒸発部51aに還流し、上
述した冷却動作が繰り返される。
【0044】ところで、3レベル・インバータを形成す
る半導体スイッチモジュールSM1〜SM4の損失(発熱
量)は、図7(a),(b)に示す半導体素子発熱サイ
クルのように、電気車の走行モード(力行、惰行、制
動)に関連することが判明した。つまり、半導体スイッ
チモジュールSM1とSM4の損失は力行時にピークがあ
り、半導体スイッチモジュールSM2とSM3の損失は制
動時にピークがある。
【0045】このことに鑑み、本実施例では図1に示す
ように、損失のピークがずれているSM1とSM2の対を
同一の受熱板31に取付け、同様にSM3とSM4の対を
同一の受熱板32に取付けている。これにより、力行時
と制動時における受熱板への入熱量が均等化され、半導
体スイッチモジュールSM1〜SM4に対して冷却器を個
別に設けた場合よりも、冷却器53,54の熱負荷量が
平均化されるから、冷却器を小形化することができる。
【0046】また、IGBTと同一の基板上にフリーホ
ィーリングダイオードDFを載置して半導体スイッチモ
ジュールSMを形成し、発熱する半導体素子とその冷却
系統を集約しているから、装置全体の小形化に寄与す
る。
【0047】同様に、クランプダイオードDC1とDC2
を半導体スイッチモジュールSMと同一の受熱板31,
32に取り付けているので、発熱半導体素子とその冷却
系統を一層集約でき、装置全体の小形化に寄与する。ま
た、クランプダイオードDC1、DC2の損失は電車の走
行モードに対応して図7(c)のように変化するから、
冷却器を個別に設ける場合に比較して、冷却器の熱負荷
量をある程度平均化できる。
【0048】一方、図4に示すように、半導体スイッチ
モジュールSMを構成するIGBT及びフリーホイーリ
ングダイオードDFを、絶縁板22を介して基板21に
載置し、半導体素子の対地絶縁をモジュール内部で確保
する構成としたことから、受熱板31,32を接地電位
にすること可能になる。これにより、受熱板31,32
及び冷却器53,54の対地絶縁が不要になるから、冷
却システムの構成を簡単化でき、装置全体の小形化に寄
与するとともに、受熱板31,32と冷却器53,54
とを熱的に接続する伝熱部材として、絶縁性を有しない
水等の冷媒を用いたヒートパイプを適用できる。したが
って、冷却能力を損なうことなく、有害なフロンを用い
ない冷却システムを実現できる。
【0049】また、受熱板を接地電位にできることにと
もない、受熱板31,32を筐体36の垂直外壁に形成
された開口部に、半導体スイッチモジュールSMを内側
にして着脱可能に取付けたことから、受熱板31,32
の片方の面が筐体36の外部に露出する。その結果、従
来のように受熱板全体を筐体内に設置した場合に比べ
て、露出した受熱板の表面も放熱面として有効に作用す
るから、その放熱量の分だけ筐体内部の温度上昇を抑え
ることができ、しかも冷却器の放熱容量を低減して小形
化できる。
【0050】本発明は、上記の実施例に限らず、例えば
次のように変形して実現できる。
【0051】高周波半導体スイッチ素子はIGBTに限
られるものではなく、バイポーラトランジスタやMOS
ゲートにより制御されるサイリスタ等のように、GTO
よりも高周波駆動可能な半導体スイッチ素子を適用して
も同一の効果が得られる。
【0052】受熱板を受熱板31と32に分割し、それ
ぞれに冷却器53,54を取り付けた例を示したが、受
熱板31,32を一体化しても上記の効果は変わらな
い。しかし、受熱板に予め冷却器を取り付けた後、組立
てすることを考慮すると、受熱板を2つに分割した方
が、組立て時の取り扱いが容易である。
【0053】受熱板31,32を半導体スイッチモジュ
ール側と冷却器側に2つ割りし、受熱板を2層構造にし
てもよい。これによれば、更に製作、組立てが容易にな
る。しかし、2層の受熱板間の伝熱抵抗により冷却効果
が低下するおそれがある。
【0054】受熱板の分割については、図8に示すいく
つかの分割法が適用できる。同図は受熱板の分割法A乃
至Dを説明するために、3相のインバータ主回路部分を
簡略化して示している。図8に示した分割法Aは上記実
施例に対応するものであり、受熱板をU,V及びW相ご
とにかつ正側アーム(SM1とSM2)と負側アーム
(SM3,SM4)に対応させて6つに分ける例であ
る。分割法Bは、受熱板をU,V及びW相ごとの3つに
分け、正側アーム(SM1とSM2)と負側アーム(S
M3,SM4)を共通の受熱板に取り付ける例である。
分割法Cは、受熱板を正側アーム(SM1とSM2)と
負側アーム(SM3,SM4)に対応させて2つに分
け、U,V及びW相は共通にする例である。分割法C
は、受熱板を3相の正側アーム(SM1とSM2)と負
側アーム(SM3,SM4)に対して共通にする例であ
る。いずれの分割法も、損失のピークが動作モードによ
り異なる各相2つの半導体スイッチモジュールSM(S
M1とSM2又はSM3の組合せ、又はSM4とSM2
又はSM3の組合せ)が少なくとも共通の受熱板に取り
付けられている。
【0055】冷却器については、上記実施例のヒートパ
イプを用いたものに限らず、図9に示すように、受熱板
31(又は32)に放熱フィン57を一体形成又は一体
的に取り付けるようにしてもよい。受熱板31をアルミ
ニウムで形成する場合は、放熱フィン57を押出し成形
又は引き抜き成形により受熱板31と一体形成すること
が好ましい。また、図示していないが、紙面に直交する
方向に気流を生じさせるように送風ファンを設けること
により、冷却能力を高めることができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果がある。
【0057】まず、基本的には、3レベル・インバータ
回路を適用しているから、高調波を低減でき、しかもG
TOサイリスタよりも高周波駆動可能な半導体スイッチ
素子を用いることから、スイッチング周波数を高くして
高調波及び出力電流のリップルを低減でき、電磁騒音を
一層小さくすることができる。
【0058】また、電車の電動機の力行、制動の運転モ
ードに応じて、3レベル・インバータ主回路を形成する
第1と第2の半導体スイッチ素子の対の損失と、第3と
第4の半導体スイッチ素子の対の損失が平均化されるこ
とに鑑み、同一の対の半導体スイッチモジュールを同一
の受熱板に取付け、その受熱板に冷却器を取付けた構成
としていることから、冷却器の熱負荷量を平均化するこ
とができる。その結果、冷却器を小形化できるから、装
置全体の小形化に寄与できる。
【0059】また、フリーホィーリングダイオードを半
導体スイッチ素子と同一の基板上に載置して半導体スイ
ッチモジュールを形成し、この半導体スイッチモジュー
ルを受熱板に取り付けるようにしたものによれば、発熱
する半導体素子とその冷却系統を集約できるので、装置
全体の小形化に寄与できる。
【0060】さらに、クランプダイオードを半導体スイ
ッチモジュールと同一の受熱板に取り付ければ、発熱半
導体素子とその冷却系統を一層集約できるので、装置全
体の小形化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を適用してなる一実施例の電気車
用インバータ装置の主要部の構成図である。
【図2】図2は図1の実施例を矢印 II−II から見た構
成図である。
【図3】図3(A)は半導体スイッチモジュールとクラ
ンプダイオードの受熱板上の配置を示す拡大図である。
図3(B)は半導体スイッチモジュールとクランプダイ
オード間の電気的接続を示す図である。
【図4】図4は本発明の一実施例にかかる半導体スイッ
チモジュールの構成を一部を破断して示した斜視図であ
る。
【図5】図5は電車のインバータ装置の動力系統構成図
である。
【図6】図6は本発明にかかる3レベル・インバータの
1相分の主回路構成図である。
【図7】図7はインバータの運転モードに対応させて、
半導体スイッチモジュールとクランプダイオードとの損
失を示した線図である。
【図8】図8は受熱板の分割法を説明するためのインバ
ータ主回路構成図である。
【図9】図9は冷却器の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1A,B インバータ装置 11〜16 導体 21 基板 22 絶縁板 23 主電極 24 熱応力緩和板 25 IBGT素子 27 絶縁ケース 28 主電極端子 29 ゲート端子 31,32 受熱板 33 パワーユニット支持枠 35 鍔部 36 筐体 37 取付け座 39 パッキン 40 部品支持部材 41 腕部材 42〜45 端子台 51 ヒートパイプ 52 放熱フィン 53,54 冷却器 55 振れ止め 57 放熱フィン PU1〜PU3 パワーユニット SM1〜SM4 半導体スイッチモジュール Q1〜Q4 IGBT DF1〜DF4 フリーホィーリングダイオード CS1〜CS2 スナバコンデンサ DS1〜DS4 スナバダイオード RS1〜RS3 スナバ抵抗 DC1、DC2 クランプダイオード CF1、CF2 フィルタコンデンサ CT 電流変成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 武 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 豊田 瑛一 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 松井 孝行 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 ▲高▼久 敏彦 茨城県勝田市堀口832番地の2 日立シス テムプラザ勝田 日立水戸エンジニアリン グ株式会社内 (72)発明者 中村 清 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 仲田 清 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ(1)を構成する各相の主回
    路が、直流電源に接続される一対の直流入力端子(P,
    N)と、前記直流電源の中性点に接続される中性点端子
    (O)と、前記一対の直流入力端子間に接続された第1
    乃至第4の半導体スイッチモジュール(SM1〜SM4
    の直列接続回路と、前記第1と第2の半導体スイッチモ
    ジュールの接続点(12)及び前記第3と第4の半導体
    スイッチモジュールの接続点(14)と前記中性点端子
    との間にそれぞれ接続されたクランプダイオード(DC
    1,DC2)と、前記第2と前記第3の半導体スイッチモ
    ジュールの接続点に接続された交流出力端子(M)とを
    含んで構成されてなる電気車用インバータ装置におい
    て、 前記第1乃至第4の半導体スイッチモジュールがそれぞ
    れGTOサイリスタよりも高周波駆動可能な半導体スイ
    ッチ素子(Q1〜Q4)を伝熱性を有する基板(21)上
    に絶縁部材(22)を介して載置されてなり、 前記第1と第4の半導体スイッチモジュール(SM1
    SM4)の1つと前記第2と第3の半導体スイッチモジ
    ュール(SM2,SM3)の1つを組み合わせて2つの対
    に分類し、少なくとも前記対ごとに共通の受熱板(3
    1,32)に取付け、 該受熱板に該受熱板を冷却する
    冷却手段(53,54,57)を熱的に接続したことを
    特徴とする電気車用インバータ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記半導体スイッチ
    素子がバイポーラトランジスタとゲート絶縁型バイポー
    ラトランジスタとMOSゲートで制御されるサイリスタ
    のいずれか1つであることを特徴とする電気車用インバ
    ータ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記2つの対が、前記インバータ主回路の各相ごとに分
    類された前記第1と第2の半導体スイッチモジュール
    (SM1,SM2)の対と、前記第3と第4の半導体スイ
    ッチモジュール(SM3,SM4)の対とからなり、 前記受熱板が、前記インバータ主回路の各相ごとにかつ
    前記2つの対ごとに別々に設けられてなることを特徴と
    する電気車用インバータ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記受熱板が、前記2つの対に対して共通に、かつ前記
    インバータ主回路の各相ごとに別々に形成されてなるこ
    とを特徴とする電気車用インバータ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記2つの対が、前記インバータ主回路の各相ごとに分
    類された前記第1と第2の半導体スイッチモジュールの
    対と、前記第3と第4の半導体スイッチモジュールの対
    とからなり、 前記受熱板が、前記2つの対に共通に形成されてなるこ
    とを特徴とする電気車用インバータ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記2つの対が、前記インバータ主回路の各相ごとに分
    類された前記第1と第2の半導体スイッチモジュールの
    対と、前記第3と第4の半導体スイッチモジュールの対
    とからなり、 前記受熱板が、前記2つの対ごとに別々に、かつ前記イ
    ンバータ主回路の各相に対して共通に形成されてなるこ
    とを特徴とする電気車用インバータ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 前記受熱板が、前記2つの対に対して共通に、かつ前記
    インバータ主回路の各相に対して共通に設けられてなる
    ことを特徴とする電気車用インバータ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかにおいて、 前記クランプダイオードを前記受熱板に取り付けたこと
    を特徴とする電気車用インバータ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかにおいて、 前記受熱板が、前記インバータの構成部品を密閉収納す
    る筐体の外壁に形成された開口部に、前記半導体スイッ
    チモジュールが取り付けられた面を前記筐体の内側にし
    て着脱可能に取付けられたことを特徴とする電気車用イ
    ンバータ装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記受熱板に取り付けられる前記第1乃至第4の半導体
    スイッチモジュールを、直列接続される順序に従って配
    列したことを特徴とする電気車用インバータ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかにおい
    て、 前記冷却手段が、ヒートパイプ(51)の一部(51
    a)を前記受熱板に埋め込み、該ヒートパイプの露出部
    に放熱フィン(52)を取り付けて形成されたことを特
    徴とする電気車用インバータ装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至10のいずれかにおい
    て、 前記冷却手段が、前記受熱板の前記半導体スイッチモジ
    ュールが取り付けられた面の反対側の面に熱的に接続さ
    れた放熱フィン(57)であることを特徴とする電気車
    用インバータ装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記放熱フィンが、前記受熱板と一体に形成されたもの
    であることを特徴とする電気車用インバータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006271029A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Toshiba Corp 電気車駆動装置
WO2016006317A1 (ja) * 2014-07-09 2016-01-14 矢崎総業株式会社 半導体遮断器の放熱構造
JP2016187277A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 株式会社日立製作所 3レベル電力変換装置
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