JPH06225489A - 高圧回転機固定子コイル - Google Patents
高圧回転機固定子コイルInfo
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- JPH06225489A JPH06225489A JP2977193A JP2977193A JPH06225489A JP H06225489 A JPH06225489 A JP H06225489A JP 2977193 A JP2977193 A JP 2977193A JP 2977193 A JP2977193 A JP 2977193A JP H06225489 A JPH06225489 A JP H06225489A
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- JP
- Japan
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- coil
- sheet
- insulating sheet
- wire
- layer
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高圧回転機固定子コイルを樹脂含浸絶縁すると
き、素線コイル内に残存する空隙をなくし空隙により発
生する弊害を防止する。 【構成】平角導体1に素線絶縁層2を施した素線導体3
に高温加圧圧縮を行って素線コイル4を形成し、この素
線コイル4に対地絶縁層5を備えた未含浸コイル11を
真空槽内で真空引及び熱硬化性樹脂を加えて含浸・硬化
させてコイルを作るとき、素線コイル4の列の間に、剛
性を有する絶縁シート9を挟んで両側に膨張材層8を張
り付けた膨張材張り合せ絶縁シート10を挿入したの
で、素線コイル中の空隙部を埋め、固定子コイルの絶縁
性能を高め素線導体間のレヤー破壊を防止できる。
き、素線コイル内に残存する空隙をなくし空隙により発
生する弊害を防止する。 【構成】平角導体1に素線絶縁層2を施した素線導体3
に高温加圧圧縮を行って素線コイル4を形成し、この素
線コイル4に対地絶縁層5を備えた未含浸コイル11を
真空槽内で真空引及び熱硬化性樹脂を加えて含浸・硬化
させてコイルを作るとき、素線コイル4の列の間に、剛
性を有する絶縁シート9を挟んで両側に膨張材層8を張
り付けた膨張材張り合せ絶縁シート10を挿入したの
で、素線コイル中の空隙部を埋め、固定子コイルの絶縁
性能を高め素線導体間のレヤー破壊を防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高圧回転機の固定子
コイルの絶縁に関する。
コイルの絶縁に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧回転機コイルは、絶縁性を高めるた
めできるだけ絶縁体内部の空隙のない絶縁を得る必要が
ある。図8は従来の高圧回転機固定子コイルの断面図
で、(A)は樹脂充填法によるコイル断面を示す図、
(B)はプリプレグ材を用いたコイル断面を示す図であ
る。誘導電動機及び発電機などの高圧回転機固定子コイ
ルの絶縁方法は、平角導体1に素線絶縁層2を施して素
線導体3とし、素線導体3に高温加圧圧縮を行って素線
コイル4を形成する。素線コイル4にマイカテープなど
を複数回巻回し、対地絶縁層5を備えた未含浸コイル1
1を形成する。この未含浸コイル11を鉄心スロット内
に挿入し、インタレヤーを挿入して楔を打ち込んだ後、
鉄心ごと真空槽内で真空引及び加圧含浸、さらに加圧硬
化させるいわゆる全含浸絶縁がある。この方法では、加
圧により含浸樹脂がくまなく浸入し、鉄心,絶縁,導体
が一体となって緻密な絶縁層が形成されるため、熱放散
特性が良く運転時の導体の温度上昇の抑制効果が大き
く、機器の小型化に寄与している。
めできるだけ絶縁体内部の空隙のない絶縁を得る必要が
ある。図8は従来の高圧回転機固定子コイルの断面図
で、(A)は樹脂充填法によるコイル断面を示す図、
(B)はプリプレグ材を用いたコイル断面を示す図であ
る。誘導電動機及び発電機などの高圧回転機固定子コイ
ルの絶縁方法は、平角導体1に素線絶縁層2を施して素
線導体3とし、素線導体3に高温加圧圧縮を行って素線
コイル4を形成する。素線コイル4にマイカテープなど
を複数回巻回し、対地絶縁層5を備えた未含浸コイル1
1を形成する。この未含浸コイル11を鉄心スロット内
に挿入し、インタレヤーを挿入して楔を打ち込んだ後、
鉄心ごと真空槽内で真空引及び加圧含浸、さらに加圧硬
化させるいわゆる全含浸絶縁がある。この方法では、加
圧により含浸樹脂がくまなく浸入し、鉄心,絶縁,導体
が一体となって緻密な絶縁層が形成されるため、熱放散
特性が良く運転時の導体の温度上昇の抑制効果が大き
く、機器の小型化に寄与している。
【0003】もう一つの方法は、素線導体3の組合わせ
により生じた凹部に合わせた形状を有するプレスボー
ド,硝子繊維,合成繊維,マイカペーパなどの基材その
ままかあるいは熱硬化性樹脂を含浸、硬化させて常温で
半硬化状態で粘性のない熱硬化性樹脂を含ませたものを
押し込み及び加熱,加圧により流動させ、充填させるプ
リプレグ材7を挿入して対地絶縁層5を形成するプリプ
レグ絶縁である。
により生じた凹部に合わせた形状を有するプレスボー
ド,硝子繊維,合成繊維,マイカペーパなどの基材その
ままかあるいは熱硬化性樹脂を含浸、硬化させて常温で
半硬化状態で粘性のない熱硬化性樹脂を含ませたものを
押し込み及び加熱,加圧により流動させ、充填させるプ
リプレグ材7を挿入して対地絶縁層5を形成するプリプ
レグ絶縁である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、樹脂含浸後の
加熱硬化の際に樹脂が流れたり、加熱加圧による流動充
填が不充分であったりし、空隙を完全に充填していな
い。また、特に素線コイル4を高圧加熱成形する際に素
線導体3の組合わせによっては、素線コイル4内の素線
導体3が変形した列を生じやすく、素線導体3が変形し
た状態でコイルが形成されると、不整列による局部的な
電界集中が起こり劣化の要因となる。また、現状ではス
ロット内の上下のコイル導体をライナーを介して楔にて
押し込む構造であり、素線絶縁層2と、ライナーとの間
のコイル角部には隙間を生じる。しかも、最近の傾向と
して、作業性及びコスト上の問題から、含浸樹脂の低粘
度化及びポットライフの長いものが使用されるようにな
った。このため硬化時にコイル角部の隙間を通じて含浸
樹脂が流出して隙間がそのまま存在することになり絶縁
特性及び熱放散性が悪化するケースが生じている。さら
に、空隙があると全含浸のため、樹脂含浸部分と空隙部
分では熱伝導率に差が生じて空隙周辺の素線絶縁層2な
どの樹脂充填部に局部加熱が起こり、運転時の電磁振動
も作用し、素線絶縁層2が徐々に損傷し、素線導体3の
振動による擦れが激しくなり、対地絶縁層5に近い高電
界部分の素線導体3間に部分放電が発生し、素線導体3
間でレヤー破壊を起こすことがあった。
加熱硬化の際に樹脂が流れたり、加熱加圧による流動充
填が不充分であったりし、空隙を完全に充填していな
い。また、特に素線コイル4を高圧加熱成形する際に素
線導体3の組合わせによっては、素線コイル4内の素線
導体3が変形した列を生じやすく、素線導体3が変形し
た状態でコイルが形成されると、不整列による局部的な
電界集中が起こり劣化の要因となる。また、現状ではス
ロット内の上下のコイル導体をライナーを介して楔にて
押し込む構造であり、素線絶縁層2と、ライナーとの間
のコイル角部には隙間を生じる。しかも、最近の傾向と
して、作業性及びコスト上の問題から、含浸樹脂の低粘
度化及びポットライフの長いものが使用されるようにな
った。このため硬化時にコイル角部の隙間を通じて含浸
樹脂が流出して隙間がそのまま存在することになり絶縁
特性及び熱放散性が悪化するケースが生じている。さら
に、空隙があると全含浸のため、樹脂含浸部分と空隙部
分では熱伝導率に差が生じて空隙周辺の素線絶縁層2な
どの樹脂充填部に局部加熱が起こり、運転時の電磁振動
も作用し、素線絶縁層2が徐々に損傷し、素線導体3の
振動による擦れが激しくなり、対地絶縁層5に近い高電
界部分の素線導体3間に部分放電が発生し、素線導体3
間でレヤー破壊を起こすことがあった。
【0005】この発明は、高圧回転機固定子コイルを樹
脂含浸絶縁するとき、素線コイル内に残存する空隙をな
くし、空隙により発生による弊害を防止するようにした
高圧回転機の固定子コイルを提供することを目的とす
る。
脂含浸絶縁するとき、素線コイル内に残存する空隙をな
くし、空隙により発生による弊害を防止するようにした
高圧回転機の固定子コイルを提供することを目的とす
る。
【0006】この発明は、高圧回転機固定子コイルを樹
脂含浸絶縁するとき、素線コイル内に残存する空隙及び
素線コイルの変形によって発生する空隙をなくし、これ
らの空隙により発生による弊害を防止するようにした高
圧回転機の固定子コイルを提供することを目的とする。
脂含浸絶縁するとき、素線コイル内に残存する空隙及び
素線コイルの変形によって発生する空隙をなくし、これ
らの空隙により発生による弊害を防止するようにした高
圧回転機の固定子コイルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】平角導体に素線絶縁層を
施した素線導体に高温加圧圧縮を行って素線コイルを形
成し、この素線コイルに対地絶縁層を備えた未含浸コイ
ルを鉄心スロット内に挿入して結線した後、この未含浸
イルと鉄心とを一体にして真空槽内で真空引及び熱硬化
樹脂を加圧含浸させ、さらに硬化させてなる高圧回転機
固定子コイルにおいて、剛性を有する絶縁シート層を挟
んで両側に膨張材層を張り付けた膨張材張り合せ絶縁シ
ートを設け、この膨張材張り合せ絶縁シートを前記素線
コイルの列の間に挿入したことによって、上記目的を達
成する。
施した素線導体に高温加圧圧縮を行って素線コイルを形
成し、この素線コイルに対地絶縁層を備えた未含浸コイ
ルを鉄心スロット内に挿入して結線した後、この未含浸
イルと鉄心とを一体にして真空槽内で真空引及び熱硬化
樹脂を加圧含浸させ、さらに硬化させてなる高圧回転機
固定子コイルにおいて、剛性を有する絶縁シート層を挟
んで両側に膨張材層を張り付けた膨張材張り合せ絶縁シ
ートを設け、この膨張材張り合せ絶縁シートを前記素線
コイルの列の間に挿入したことによって、上記目的を達
成する。
【0008】また、平角導体に素線絶縁層を施した素線
導体に高温加圧圧縮を行って素線コイルを形成し、この
素線コイルに対地絶縁層を備えた未含浸コイルを鉄心ス
ロット内に挿入して結線した後、この未含浸イルと鉄心
とを一体にして真空槽内で真空引及び熱硬化樹脂を加圧
含浸させ、さらに硬化させてなる高圧回転機固定子コイ
ルにおいて、剛性を有する絶縁シート層を挟んで両側に
膨張材層を張り付けた膨張材張り合せ絶縁シートを設
け、この膨張材張り合せ絶縁シートを前記素線コイルの
列の間ならびに上下方向の前記素線コイルの間に挿入し
たことによって、上記目的を達成する。
導体に高温加圧圧縮を行って素線コイルを形成し、この
素線コイルに対地絶縁層を備えた未含浸コイルを鉄心ス
ロット内に挿入して結線した後、この未含浸イルと鉄心
とを一体にして真空槽内で真空引及び熱硬化樹脂を加圧
含浸させ、さらに硬化させてなる高圧回転機固定子コイ
ルにおいて、剛性を有する絶縁シート層を挟んで両側に
膨張材層を張り付けた膨張材張り合せ絶縁シートを設
け、この膨張材張り合せ絶縁シートを前記素線コイルの
列の間ならびに上下方向の前記素線コイルの間に挿入し
たことによって、上記目的を達成する。
【0009】また、膨張材張り合せ絶縁シートは、剛性
を有する絶縁シートとしてガラスクロスにはがしマイカ
片を張り合わせたシートの両側に、膨張材層としてガラ
ス,ポリアミド繊維からなる不織布に熱硬化性樹脂を含
浸させたシートをエポキシ系のバインダーにより張り合
わせて構成すれば、コイル内部及びコイル周辺の隙間の
発生による弊害を防止する上に好適である。
を有する絶縁シートとしてガラスクロスにはがしマイカ
片を張り合わせたシートの両側に、膨張材層としてガラ
ス,ポリアミド繊維からなる不織布に熱硬化性樹脂を含
浸させたシートをエポキシ系のバインダーにより張り合
わせて構成すれば、コイル内部及びコイル周辺の隙間の
発生による弊害を防止する上に好適である。
【0010】また、膨張材張り合せ絶縁シートは、剛性
を有する絶縁シートとして芳香族ポリアミド不織布の熱
カレンダータイプシートの両側に、膨張材層としてガラ
ス,ポリアミド繊維からなる不織布に熱硬化性樹脂を含
浸させたシートをエポキシ系のバインダーにより張り合
わせて構成すれば、コイル内部及びコイル周辺の隙間の
発生による弊害を防止する上に好適である。
を有する絶縁シートとして芳香族ポリアミド不織布の熱
カレンダータイプシートの両側に、膨張材層としてガラ
ス,ポリアミド繊維からなる不織布に熱硬化性樹脂を含
浸させたシートをエポキシ系のバインダーにより張り合
わせて構成すれば、コイル内部及びコイル周辺の隙間の
発生による弊害を防止する上に好適である。
【0011】さらに、膨張材張り合せ絶縁シートは、剛
性を有する絶縁シートとして無機繊維の充填材が入った
ポリエチレンテレフタレート,ポリエステルフィルム,
ポエアミドフィルム,ポリイミドフィルムの両側に、膨
張材層としてガラス,ポリアミド繊維からなる不織布に
熱硬化性樹脂を含浸させたシートをエポキシ系のバイン
ダーにより張り合わせて構成すれば、コイル内部及びコ
イル周辺の隙間の発生による弊害を防止する上に好適で
ある。
性を有する絶縁シートとして無機繊維の充填材が入った
ポリエチレンテレフタレート,ポリエステルフィルム,
ポエアミドフィルム,ポリイミドフィルムの両側に、膨
張材層としてガラス,ポリアミド繊維からなる不織布に
熱硬化性樹脂を含浸させたシートをエポキシ系のバイン
ダーにより張り合わせて構成すれば、コイル内部及びコ
イル周辺の隙間の発生による弊害を防止する上に好適で
ある。
【0012】
【作用】この発明においては、素線コイルの列の間に、
剛性を有する絶縁シート層を挟んで両側に膨張材層を張
り付けた膨張材張り合わせ絶縁シートを挿入したことに
より、素線コイルの高温加圧、圧縮成形などによル形成
段階での素線崩れ防止作用が働き膨張材張り合せ絶縁シ
ートの剛性を有する絶縁シート層が圧力に耐え、素線導
体を整列させる。この素線コイルに対地絶縁層を備えた
未含浸コイルを固定子鉄心に挿入後、熱硬化性エポキシ
樹脂などを真空・加圧含浸硬化により固定子コイルを得
る方式としたことにより、樹脂含浸した際に、液状樹脂
が膨張材層に浸透し湿潤し、膨張材繊維層に含まれた樹
脂により繊維を固定及び拘束している樹脂が柔らかくな
り一部溶融するので膨張材層内の繊維間が広がろうと
し、この働きにより外側に膨潤するため素線導体間の空
隙に添うように広がることで空隙を小さくすることがで
きて、さらに膨張するため空隙を埋める役目となる。ま
た、この膨潤による毛細管現象により含浸樹脂の保持が
良くなり、含浸樹脂と膨張材層の繊維を固定している樹
脂の硬化剤及び硬化触媒と反応するため、樹脂粘度を増
大させ樹脂の流出を防止できる。
剛性を有する絶縁シート層を挟んで両側に膨張材層を張
り付けた膨張材張り合わせ絶縁シートを挿入したことに
より、素線コイルの高温加圧、圧縮成形などによル形成
段階での素線崩れ防止作用が働き膨張材張り合せ絶縁シ
ートの剛性を有する絶縁シート層が圧力に耐え、素線導
体を整列させる。この素線コイルに対地絶縁層を備えた
未含浸コイルを固定子鉄心に挿入後、熱硬化性エポキシ
樹脂などを真空・加圧含浸硬化により固定子コイルを得
る方式としたことにより、樹脂含浸した際に、液状樹脂
が膨張材層に浸透し湿潤し、膨張材繊維層に含まれた樹
脂により繊維を固定及び拘束している樹脂が柔らかくな
り一部溶融するので膨張材層内の繊維間が広がろうと
し、この働きにより外側に膨潤するため素線導体間の空
隙に添うように広がることで空隙を小さくすることがで
きて、さらに膨張するため空隙を埋める役目となる。ま
た、この膨潤による毛細管現象により含浸樹脂の保持が
良くなり、含浸樹脂と膨張材層の繊維を固定している樹
脂の硬化剤及び硬化触媒と反応するため、樹脂粘度を増
大させ樹脂の流出を防止できる。
【0013】また、この発明においては、素線コイルの
列の間に、剛性を有する絶縁シート層を挟んで両側に膨
張材層を張り付けた膨張材張り合わせ絶縁シートを挿入
するとともに、上下方向の素線コイルの間に膨張張り合
せ絶縁シートを挿入したことにより、素線コイルの寸法
精度を向上させ、かつ素線コイルの高温加圧、圧縮成形
などによる形成段階での素線崩れを防止し、かつ素線導
体の組合わせによって生じる凹部を埋め空隙をなくすこ
とができる。この素線コイルに対地絶縁層を備えた未含
浸コイルを固定子鉄心に挿入後、熱硬化性エポキシ樹脂
などを真空・加圧含浸硬化により固定子コイルを得る方
式としたことにより、樹脂含浸した際に、液状樹脂が膨
張材層に浸透し湿潤し、膨張材繊維層に含まれた樹脂に
より繊維を固定及び拘束している樹脂が柔らかくなり一
部溶融するので膨張材層内の繊維間が広がろうとし、こ
の働きにより外側に膨潤するため素線導体間の空隙に添
うように広がることで空隙を小さくすることができて、
さらに膨張するため空隙を埋める役目となる。
列の間に、剛性を有する絶縁シート層を挟んで両側に膨
張材層を張り付けた膨張材張り合わせ絶縁シートを挿入
するとともに、上下方向の素線コイルの間に膨張張り合
せ絶縁シートを挿入したことにより、素線コイルの寸法
精度を向上させ、かつ素線コイルの高温加圧、圧縮成形
などによる形成段階での素線崩れを防止し、かつ素線導
体の組合わせによって生じる凹部を埋め空隙をなくすこ
とができる。この素線コイルに対地絶縁層を備えた未含
浸コイルを固定子鉄心に挿入後、熱硬化性エポキシ樹脂
などを真空・加圧含浸硬化により固定子コイルを得る方
式としたことにより、樹脂含浸した際に、液状樹脂が膨
張材層に浸透し湿潤し、膨張材繊維層に含まれた樹脂に
より繊維を固定及び拘束している樹脂が柔らかくなり一
部溶融するので膨張材層内の繊維間が広がろうとし、こ
の働きにより外側に膨潤するため素線導体間の空隙に添
うように広がることで空隙を小さくすることができて、
さらに膨張するため空隙を埋める役目となる。
【0014】
【実施例】実施例1 図1はこの発明の素線コイルの列間に膨張材張り合せ絶
縁シートを配置した実施例を示す固定子コイルの断面図
である。図1において、図8(A)、(B)と同じ部位
は同じ符号を付している。図1の例は平角導体1に素線
絶縁層2を施して素線導体3とし、素線導体3に高温加
圧圧縮を行って素線コイル4を形成し、素線コイル4の
列間に膨張材張り合せ絶縁シート10を立に配置する。
図2は図1の固定子コイルの絶縁に用いる膨張材張り合
せ絶縁シートの構成図である。膨張材張り合せ絶縁シー
ト10は、剛性を有する絶縁シート層9の両側に膨張材
層8を張り合わせて構成されている。
縁シートを配置した実施例を示す固定子コイルの断面図
である。図1において、図8(A)、(B)と同じ部位
は同じ符号を付している。図1の例は平角導体1に素線
絶縁層2を施して素線導体3とし、素線導体3に高温加
圧圧縮を行って素線コイル4を形成し、素線コイル4の
列間に膨張材張り合せ絶縁シート10を立に配置する。
図2は図1の固定子コイルの絶縁に用いる膨張材張り合
せ絶縁シートの構成図である。膨張材張り合せ絶縁シー
ト10は、剛性を有する絶縁シート層9の両側に膨張材
層8を張り合わせて構成されている。
【0015】図3は図2の剛性を有する絶縁シートとし
てガラスクロスにはがしマイカ片の張り合わせたシート
を用いた膨張材張り合せ絶縁シートの実施例を示す構成
図である。図3において図2と同じ部位は同じ符号を付
している。図3の例は、膨張材張り合せ絶縁シート10
の中間層である剛性を有する絶縁シート層として、ガラ
スクロスにはがしマイカ片の張り合わせたシート9aを
用い、このガラスクロスにはがしマイカ片の張り合わせ
たシート9aの両側にガラス繊維と半硬化性の樹脂及び
樹脂硬化材から構成されている膨張材層8をエポキシ系
のバインダーなどにより張り合わせ3相構造としてい
る。剛性を有する絶縁シート層9はガラスクロスにはが
しマイカ片の張り合わせたシートからなり、膨張材層8
は、樹脂含浸を行った際に膨潤して厚さが増し、さらに
膨張材に処理してある樹脂硬化剤,硬化触媒が作用し膨
張材周辺の樹脂粘度が増大して樹脂流出を防止する性能
を持つもので、通常はガラス繊維等の絶縁繊維と半硬化
性の樹脂及び樹脂硬化剤より構成されている。例えば膨
張材としてイソボルタ社のPOROMAT0747など
を含浸樹脂に合ったバインダーにて張り合わせ、厚さ0.
5mm程度の3層構造シートにする。この膨張材張り合
せ絶縁シートを備えた素線コイルを高温加圧成形を行
い、所定寸法の素線コイルを形成する。
てガラスクロスにはがしマイカ片の張り合わせたシート
を用いた膨張材張り合せ絶縁シートの実施例を示す構成
図である。図3において図2と同じ部位は同じ符号を付
している。図3の例は、膨張材張り合せ絶縁シート10
の中間層である剛性を有する絶縁シート層として、ガラ
スクロスにはがしマイカ片の張り合わせたシート9aを
用い、このガラスクロスにはがしマイカ片の張り合わせ
たシート9aの両側にガラス繊維と半硬化性の樹脂及び
樹脂硬化材から構成されている膨張材層8をエポキシ系
のバインダーなどにより張り合わせ3相構造としてい
る。剛性を有する絶縁シート層9はガラスクロスにはが
しマイカ片の張り合わせたシートからなり、膨張材層8
は、樹脂含浸を行った際に膨潤して厚さが増し、さらに
膨張材に処理してある樹脂硬化剤,硬化触媒が作用し膨
張材周辺の樹脂粘度が増大して樹脂流出を防止する性能
を持つもので、通常はガラス繊維等の絶縁繊維と半硬化
性の樹脂及び樹脂硬化剤より構成されている。例えば膨
張材としてイソボルタ社のPOROMAT0747など
を含浸樹脂に合ったバインダーにて張り合わせ、厚さ0.
5mm程度の3層構造シートにする。この膨張材張り合
せ絶縁シートを備えた素線コイルを高温加圧成形を行
い、所定寸法の素線コイルを形成する。
【0016】素線コイルの成形のとき、約20kg/c
m2 の圧力と約160℃の温度をかけて、所定の寸法と
なるまで高温加圧成形を行うが、剛性を有する絶縁シー
ト層9は、素線導体の列間にかかる圧力を抑制し素線導
体の列間の変形を防止できる。成形により整った素線コ
イルの上にガラスクロス,フィルムあるいは不織布から
なる裏打ち基材上にマイカを張った未含浸マイカテープ
を電圧クラスに応じて、必要回数巻界して対地絶縁層5
を形成する。このように構成された未含浸コイルを一体
として、エボキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いて真空
・加圧処理の樹脂含浸、さらに加熱硬化を行う。樹脂含
浸をしたとき膨張材層8は厚さ方向に約5倍程度まで膨
張可能であり、膨張硬化と膨潤による毛細管現象及び膨
張材に処理してある硬化材及び硬化触媒による含浸樹脂
流出防止作用により素線導体の組合わせによって生じる
凹部を埋め空隙を無くすことができる。
m2 の圧力と約160℃の温度をかけて、所定の寸法と
なるまで高温加圧成形を行うが、剛性を有する絶縁シー
ト層9は、素線導体の列間にかかる圧力を抑制し素線導
体の列間の変形を防止できる。成形により整った素線コ
イルの上にガラスクロス,フィルムあるいは不織布から
なる裏打ち基材上にマイカを張った未含浸マイカテープ
を電圧クラスに応じて、必要回数巻界して対地絶縁層5
を形成する。このように構成された未含浸コイルを一体
として、エボキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いて真空
・加圧処理の樹脂含浸、さらに加熱硬化を行う。樹脂含
浸をしたとき膨張材層8は厚さ方向に約5倍程度まで膨
張可能であり、膨張硬化と膨潤による毛細管現象及び膨
張材に処理してある硬化材及び硬化触媒による含浸樹脂
流出防止作用により素線導体の組合わせによって生じる
凹部を埋め空隙を無くすことができる。
【0017】図4は図2の剛性を有する絶縁シートとし
て無機繊維物などの充填材入りのフイルムを用いた膨張
材張り合せ絶縁シートの実施例を示す構成図である。図
4の例は、膨張材張り合せ絶縁シート10の中間層であ
る剛性を有する絶縁シート層9bとして、ガラス繊維な
どの充填材にポリエチレンテレフタレート,ポリエステ
ル,ポリアミド,ポリイミド等のフイルムを用いる。こ
の絶縁シート層9bの両側にガラス繊維と半硬化性の樹
脂及び樹脂硬化剤から構成されている膨張材層8をエポ
キシ系のバインダーにより張り合わせ3層構造としてい
る。
て無機繊維物などの充填材入りのフイルムを用いた膨張
材張り合せ絶縁シートの実施例を示す構成図である。図
4の例は、膨張材張り合せ絶縁シート10の中間層であ
る剛性を有する絶縁シート層9bとして、ガラス繊維な
どの充填材にポリエチレンテレフタレート,ポリエステ
ル,ポリアミド,ポリイミド等のフイルムを用いる。こ
の絶縁シート層9bの両側にガラス繊維と半硬化性の樹
脂及び樹脂硬化剤から構成されている膨張材層8をエポ
キシ系のバインダーにより張り合わせ3層構造としてい
る。
【0018】図5は図2の剛性を有する絶縁シートとし
て不織布を用いた膨張材張り合せ絶縁シートの実施例を
示す構成図である。図5において、図2と同じ部位は同
じ符号を付してある。図5の例は膨張材張り合せ絶縁シ
ート10の中間層である剛性を有する絶縁シート層とし
て、不織布9cを用いた。不織布としては例えば芳香族
ポリアミド不織布の熱カレンダータイプを用いる。
て不織布を用いた膨張材張り合せ絶縁シートの実施例を
示す構成図である。図5において、図2と同じ部位は同
じ符号を付してある。図5の例は膨張材張り合せ絶縁シ
ート10の中間層である剛性を有する絶縁シート層とし
て、不織布9cを用いた。不織布としては例えば芳香族
ポリアミド不織布の熱カレンダータイプを用いる。
【0019】実施例2 図6はこの発明の膨張材張り合せ絶縁シートを素線コイ
ルの寸法調整に用いた実施例を示す固定子コイルの断面
図である。図6において、図1と同じ部位は同じ符号を
付している。図6の例は膨張材張り合せ絶縁シート10
を素線コイルの列の間及び素線コイルの寸法調整のため
に用いたものである。これによって素線コイル4の寸法
精度の向上と素線導体3の崩れ防止及び素線導体3の組
合わせによって生じる凹部を埋め空隙をなくすことがで
きる。膨張材張り合せ絶縁シート10は、図3,図4,
図5何れを用いてもよい。
ルの寸法調整に用いた実施例を示す固定子コイルの断面
図である。図6において、図1と同じ部位は同じ符号を
付している。図6の例は膨張材張り合せ絶縁シート10
を素線コイルの列の間及び素線コイルの寸法調整のため
に用いたものである。これによって素線コイル4の寸法
精度の向上と素線導体3の崩れ防止及び素線導体3の組
合わせによって生じる凹部を埋め空隙をなくすことがで
きる。膨張材張り合せ絶縁シート10は、図3,図4,
図5何れを用いてもよい。
【0020】図7はこの発明の実施例による高圧回転機
固定子コイルの残存破壊電圧特性を示す線図である。横
軸は固定子コイルに加えるサイクル数を示し、縦軸は残
存破壊電圧を示す。図7において、Aは図3の膨張材張
り合せ絶縁シートを用いた固定子コイルの値、Bは図5
の膨張材張り合せ絶縁シートを用いた固定子コイルの値
を示し、Cは従来の固定子コイルの値を示す。図7から
わかる通り、従来の固定子コイルはサイクル数の増加に
つれて残存破壊電圧は低下するが、この発明の実施例に
よる固定子コイルはサイクル数が増加しても残存破壊電
圧は変化なく、絶縁性能は維持されている。
固定子コイルの残存破壊電圧特性を示す線図である。横
軸は固定子コイルに加えるサイクル数を示し、縦軸は残
存破壊電圧を示す。図7において、Aは図3の膨張材張
り合せ絶縁シートを用いた固定子コイルの値、Bは図5
の膨張材張り合せ絶縁シートを用いた固定子コイルの値
を示し、Cは従来の固定子コイルの値を示す。図7から
わかる通り、従来の固定子コイルはサイクル数の増加に
つれて残存破壊電圧は低下するが、この発明の実施例に
よる固定子コイルはサイクル数が増加しても残存破壊電
圧は変化なく、絶縁性能は維持されている。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、剛性を有する絶縁シ
ート層を挟んで両側に膨張材層を張りつけた膨張材張り
合せ絶縁シートを素線コイルの間、または素線コイルの
間ならびに上下方向の素線コイルの間に挿入して形成さ
れた未含浸コイルを、鉄心スロット内に挿入して結線し
た後、真空槽内で真空引及び熱硬化性樹脂を加圧含浸さ
せ、さらに硬化させて高圧回転電機の固定子コイルを製
作するので、素線コイル中の空隙部発生を防止し、かつ
素線コイル内の空隙による素線導体間のレヤー破壊を防
止する。また素線コイル寸法が均一化され、かつ素線コ
イル形成段階での素線崩れを防止し、コイルの絶縁性を
向上させる。このため従来の固定子コイルに比べ信頼性
を向上させる。
ート層を挟んで両側に膨張材層を張りつけた膨張材張り
合せ絶縁シートを素線コイルの間、または素線コイルの
間ならびに上下方向の素線コイルの間に挿入して形成さ
れた未含浸コイルを、鉄心スロット内に挿入して結線し
た後、真空槽内で真空引及び熱硬化性樹脂を加圧含浸さ
せ、さらに硬化させて高圧回転電機の固定子コイルを製
作するので、素線コイル中の空隙部発生を防止し、かつ
素線コイル内の空隙による素線導体間のレヤー破壊を防
止する。また素線コイル寸法が均一化され、かつ素線コ
イル形成段階での素線崩れを防止し、コイルの絶縁性を
向上させる。このため従来の固定子コイルに比べ信頼性
を向上させる。
【図1】この発明の実施例1を示す固定子コイルの断面
図である。
図である。
【図2】図1の固定子コイルに用いる膨張材張り合せ絶
縁シートの構成図である。
縁シートの構成図である。
【図3】図2の絶縁シートとしてガラスクロスにはがし
マイカ片の張り合わせたシートを用いた膨張材張り合せ
絶縁シートの実施例を示す構成図である。
マイカ片の張り合わせたシートを用いた膨張材張り合せ
絶縁シートの実施例を示す構成図である。
【図4】図2の絶縁シートとして無機繊維物などの充填
材入りのフイルムを用いた膨張材張り合せ絶縁シートの
実施例を示す構成図である。
材入りのフイルムを用いた膨張材張り合せ絶縁シートの
実施例を示す構成図である。
【図5】図2の絶縁シートとして不織布を用いた膨張材
張り合せ絶縁シートの実施例を示す構成図である。
張り合せ絶縁シートの実施例を示す構成図である。
【図6】この発明の実施例2を示す固定子コイルの構成
図である。
図である。
【図7】この発明の実施例による固定子コイルの残存放
電電圧を示す線図である。
電電圧を示す線図である。
【図8】従来の固定子コイルの断面図で、(A)は膨張
充填法によるコイル断面を示す図、(B)はプリプレグ
材を用いたコイル断面を示す図である。
充填法によるコイル断面を示す図、(B)はプリプレグ
材を用いたコイル断面を示す図である。
1 平角導体 2 素線絶縁層 3 素線導体 4 素線コイル 5 対地絶縁層 8 膨張材層 9 剛性を有する絶縁シート 9a 剛性を有する絶縁シートである片ガラスはがしマ
イカ積層シート 9b 剛性を有する絶縁シートである無機繊維物質の充
填材入りフィルム 9c 剛性を有する絶縁シートである不織布 10 膨張材張り合せ絶縁シート
イカ積層シート 9b 剛性を有する絶縁シートである無機繊維物質の充
填材入りフィルム 9c 剛性を有する絶縁シートである不織布 10 膨張材張り合せ絶縁シート
Claims (5)
- 【請求項1】平角導体に素線絶縁層を施した素線導体に
高温加圧圧縮を行って素線コイルを形成し、この素線コ
イルに対地絶縁層を備えた未含浸コイルを鉄心スロット
内に挿入して結線した後、この未含浸イルと鉄心とを一
体にして真空槽内で真空引及び熱硬化樹脂を加圧含浸さ
せ、さらに硬化させてなる高圧回転機固定子コイルにお
いて、剛性を有する絶縁シート層を挟んで両側に膨張材
層を張り付けた膨張材張り合せ絶縁シートを設け、この
膨張材張り合せ絶縁シートを前記素線コイルの列の間に
挿入したことを特徴とする高圧回転機固定子コイル。 - 【請求項2】平角導体に素線絶縁層を施した素線導体に
高温加圧圧縮を行って素線コイルを形成し、この素線コ
イルに対地絶縁層を備えた未含浸コイルを鉄心スロット
内に挿入して結線した後、この未含浸イルと鉄心とを一
体にして真空槽内で真空引及び熱硬化樹脂を加圧含浸さ
せ、さらに硬化させてなる高圧回転機固定子コイルにお
いて、剛性を有する絶縁シート層を挟んで両側に膨張材
層を張り付けた膨張材張り合せ絶縁シートを設け、この
膨張材張り合せ絶縁シートを前記素線コイルの列の間な
らびに上下方向の前記素線コイルの間に挿入したことを
特徴とする高圧回転機固定子コイル。 - 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の高圧回転機コ
イルにおいて、膨張材張り合せ絶縁シートは、剛性を有
する絶縁シートとしてガラスクロスにはがしマイカ片を
張り合わせたシートの両側に、膨張材層としてガラス,
ポリアミド繊維からなる不織布に熱硬化性樹脂を含浸さ
せたシートをエポキシ系のバインダーにより張り合わせ
てなることを特徴とする高圧回転機固定子コイル。 - 【請求項4】請求項1又は請求項2記載の高圧回転機コ
イルにおいて、膨張材張り合せ絶縁シートは、剛性を有
する絶縁シートとして芳香族ポリアミド不織布の熱カレ
ンダータイプシートの両側に、膨張材層としてガラス,
ポリアミド繊維からなる不織布に熱硬化性樹脂を含浸さ
せたシートをエポキシ系のバインダーにより張り合わせ
てなることを特徴とする高圧回転機固定子コイル。 - 【請求項5】請求項1又は請求項2記載の高圧回転機コ
イルにおいて、膨張材張り合せ絶縁シートは、剛性を有
する絶縁シートとして無機繊維の充填材が入ったポリエ
チレンテレフタレート,ポリエステルフィルム,ポエア
ミドフィルム,ポリイミドフィルムの両側に、膨張材層
としてガラス,ポリアミド繊維からなる不織布に熱硬化
性樹脂を含浸させたシートをエポキシ系のバインダーに
より張り合わせてなることを特徴とする高圧回転機固定
子コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2977193A JPH06225489A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 高圧回転機固定子コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2977193A JPH06225489A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 高圧回転機固定子コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06225489A true JPH06225489A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=12285307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2977193A Pending JPH06225489A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 高圧回転機固定子コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06225489A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5962945A (en) * | 1997-04-17 | 1999-10-05 | Alcatel | Multiple parallel conductor |
EP3331132A1 (en) | 2016-12-01 | 2018-06-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Insulating material for coil |
CN113054779A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-29 | 中国原子能科学研究院 | 用于液态金属电磁泵的电磁线圈及其浸漆固化方法 |
WO2023171562A1 (ja) * | 2022-03-08 | 2023-09-14 | 株式会社クラレ | 絶縁材および絶縁シート |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP2977193A patent/JPH06225489A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5962945A (en) * | 1997-04-17 | 1999-10-05 | Alcatel | Multiple parallel conductor |
EP3331132A1 (en) | 2016-12-01 | 2018-06-06 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Insulating material for coil |
US20180159395A1 (en) * | 2016-12-01 | 2018-06-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Insulating material for coil |
CN108134467A (zh) * | 2016-12-01 | 2018-06-08 | 丰田自动车株式会社 | 线圈的绝缘体 |
US10601275B2 (en) | 2016-12-01 | 2020-03-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Insulating material for coil |
CN113054779A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-29 | 中国原子能科学研究院 | 用于液态金属电磁泵的电磁线圈及其浸漆固化方法 |
CN113054779B (zh) * | 2021-03-23 | 2023-01-10 | 中国原子能科学研究院 | 用于液态金属电磁泵的电磁线圈及其浸漆固化方法 |
WO2023171562A1 (ja) * | 2022-03-08 | 2023-09-14 | 株式会社クラレ | 絶縁材および絶縁シート |
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