JPH06225176A - 表示装置 - Google Patents
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- JPH06225176A JPH06225176A JP4319823A JP31982392A JPH06225176A JP H06225176 A JPH06225176 A JP H06225176A JP 4319823 A JP4319823 A JP 4319823A JP 31982392 A JP31982392 A JP 31982392A JP H06225176 A JPH06225176 A JP H06225176A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 終段増幅器の電源電圧を従来に比べて低下
し、発熱、電磁波輻射、信頼性の低下等の問題を解決す
ること。 【構成】 アナログビデオ信号を増幅する終段増幅器5
と、CRTのための背景輝度制御電圧およびビームカッ
トオフ制御電圧に応答して両制御電圧の和に対応する直
流クランプ電圧を発生するクランプ電圧決定回路22
と、終段増幅器5からの増幅されたアナログビデオ信号
を受け取り、このアナログビデオ信号の直流成分を除去
し、この直流成分を含まないアナログビデオ信号に前記
直流クランプ電圧を重量するクランプ回路19と、この
クランプ回路19に接続されたCRTとを備える。
し、発熱、電磁波輻射、信頼性の低下等の問題を解決す
ること。 【構成】 アナログビデオ信号を増幅する終段増幅器5
と、CRTのための背景輝度制御電圧およびビームカッ
トオフ制御電圧に応答して両制御電圧の和に対応する直
流クランプ電圧を発生するクランプ電圧決定回路22
と、終段増幅器5からの増幅されたアナログビデオ信号
を受け取り、このアナログビデオ信号の直流成分を除去
し、この直流成分を含まないアナログビデオ信号に前記
直流クランプ電圧を重量するクランプ回路19と、この
クランプ回路19に接続されたCRTとを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CRTを用いた表示
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CRTを用いた表示装置としては、たと
えば、コンピュータ端末やTV受像機があり、これらに
おいて用いられるビデオ回路においては、CRTの電子
銃のカットオフ調整とバックラスタを利用した背景の輝
度制御とが行われる。
えば、コンピュータ端末やTV受像機があり、これらに
おいて用いられるビデオ回路においては、CRTの電子
銃のカットオフ調整とバックラスタを利用した背景の輝
度制御とが行われる。
【0003】従来のビデオ回路の一例を図4に示す。
【0004】図4において、1はアナログビデオ信号を
出力するアナログビデオ信号発生源である。この発生源
1からのアナログビデオ信号はコンデンサ2によって直
流分を除去され、中間増幅器3によって、最大7VP-P
程度に増幅される。この中間増幅器3から出力されたア
ナログビデオ信号は、直流再生部4によって直流電圧レ
ベルすなわち黒レベルを決めるための後述するようなタ
イミングで印加されるクランプパルスに応答する直流電
圧が重畳され、増幅率が7倍程度の反転型の終段増幅器
5により最大50VP-P 程度のカソード駆動レベルに増
幅され出力される。この終段増幅器5からのカソードを
駆動するためのアナログビデオ信号は、直流シフト型の
カットオフ調整回路6を通してCRTのカソードに印加
される。
出力するアナログビデオ信号発生源である。この発生源
1からのアナログビデオ信号はコンデンサ2によって直
流分を除去され、中間増幅器3によって、最大7VP-P
程度に増幅される。この中間増幅器3から出力されたア
ナログビデオ信号は、直流再生部4によって直流電圧レ
ベルすなわち黒レベルを決めるための後述するようなタ
イミングで印加されるクランプパルスに応答する直流電
圧が重畳され、増幅率が7倍程度の反転型の終段増幅器
5により最大50VP-P 程度のカソード駆動レベルに増
幅され出力される。この終段増幅器5からのカソードを
駆動するためのアナログビデオ信号は、直流シフト型の
カットオフ調整回路6を通してCRTのカソードに印加
される。
【0005】このカットオフ調整回路6は、ツェナーダ
イオード7,カットオフ調整用可変抵抗8,安定化コン
デンサ9および抵抗10によって構成される。カットオ
フ調整回路6の入出力端間の直流電圧のシフト量は、最
大でツェナーダイオード7の両端電位差であり、最小で
は0であり、両者の間はカットオフ調整用可変抵抗8の
抵抗分割比によって決まる。
イオード7,カットオフ調整用可変抵抗8,安定化コン
デンサ9および抵抗10によって構成される。カットオ
フ調整回路6の入出力端間の直流電圧のシフト量は、最
大でツェナーダイオード7の両端電位差であり、最小で
は0であり、両者の間はカットオフ調整用可変抵抗8の
抵抗分割比によって決まる。
【0006】カラーCRTにおいては3原色、すなわ
ち、R(Red),G(Green)およびB(Blu
e)用の3つの電子銃のカソードの各々に対して、図4
のようなビデオ回路が用いられる。カットオフ調整回路
6における電子銃のカットオフ調整は、次のような理由
によって行われる。
ち、R(Red),G(Green)およびB(Blu
e)用の3つの電子銃のカソードの各々に対して、図4
のようなビデオ回路が用いられる。カットオフ調整回路
6における電子銃のカットオフ調整は、次のような理由
によって行われる。
【0007】カラーCRTにおいては、R,G,B用の
3つの電子銃の主に機械工作、組み立て精度によって、
1枚の共通の制御グリッドG1と3つのカソードとの間
の各距離の差がゼロにできない。そのため、制御グリッ
ドG1に所定電圧を印加した状態では前記距離の差が電
界の差になり、その結果、各カソードのカットオフ電圧
に差が出てしまう。そこで各カットオフ調整回路6によ
って、各カソードのカットオフバイアスを個別に調整
し、各電子銃をカットオフさせる。これによって、各色
のアナログビデオ信号の黒すなわち最も暗いレベルは各
電子銃のカソードのカットオフ電圧に整合される。3電
子銃間の各カソードのカットオフバイアス電位の差は、
G2グリッドの設定電圧に比例して大きくなるが、一般
的には27V程度の差がある。このことから、カットオ
フ調整回路6におけるツェナーダイオード7としては2
7Vから30V程度のツェナー電圧のものが選択され
る。
3つの電子銃の主に機械工作、組み立て精度によって、
1枚の共通の制御グリッドG1と3つのカソードとの間
の各距離の差がゼロにできない。そのため、制御グリッ
ドG1に所定電圧を印加した状態では前記距離の差が電
界の差になり、その結果、各カソードのカットオフ電圧
に差が出てしまう。そこで各カットオフ調整回路6によ
って、各カソードのカットオフバイアスを個別に調整
し、各電子銃をカットオフさせる。これによって、各色
のアナログビデオ信号の黒すなわち最も暗いレベルは各
電子銃のカソードのカットオフ電圧に整合される。3電
子銃間の各カソードのカットオフバイアス電位の差は、
G2グリッドの設定電圧に比例して大きくなるが、一般
的には27V程度の差がある。このことから、カットオ
フ調整回路6におけるツェナーダイオード7としては2
7Vから30V程度のツェナー電圧のものが選択され
る。
【0008】図4において、直流再生部4によるアナロ
グビデオ信号における直流電圧の決定には、水平帰線期
間内に発生するパルスを用いたフィードバッククランプ
方式を用いている。図4において、終段増幅器5から出
力されたアナログビデオ信号は、抵抗11および12の
中点から誤差増幅器13および直流再生部4を介して電
圧帰還される。すなわち、誤差増幅器13は、水平帰線
期間に発生されるパルスの期間に、抵抗11および12
の中点電圧と、変更可能な基準電圧14との間の誤差電
圧を増幅し、クランプパルスとして直流再生部4に印加
する。
グビデオ信号における直流電圧の決定には、水平帰線期
間内に発生するパルスを用いたフィードバッククランプ
方式を用いている。図4において、終段増幅器5から出
力されたアナログビデオ信号は、抵抗11および12の
中点から誤差増幅器13および直流再生部4を介して電
圧帰還される。すなわち、誤差増幅器13は、水平帰線
期間に発生されるパルスの期間に、抵抗11および12
の中点電圧と、変更可能な基準電圧14との間の誤差電
圧を増幅し、クランプパルスとして直流再生部4に印加
する。
【0009】CRTの輝度制御、すなわち、CRT画面
上の背景としてのバックラスタの輝度レベル制御は、直
流再生部4におけるクランプパルスの電圧レベルを変化
させて直流電圧レベルを変化させることによって行われ
る。CRT画面上で背景を全く光らせない状態の時のク
ランプパルスの電圧レベルによって決定される終段増幅
器5の入力側におけるアナログビデオ信号の黒レベル
は、終段増幅器5のダイナミックレンジの境界ぎりぎり
に設定することが望ましい。終段増幅器5が、例えばト
ランジスタベース入力型の増幅器の場合は、終段増幅器
5の入力側における黒レベルは、0.6V〜1Vに設定
する。なぜなら、黒レベルを完全に0Vにすると、終段
増幅器を構成するトランジスタのダイオード特性により
低階調のグレースケールが非線形になってしまうからで
ある。また逆に、黒レベルを1V以上と、例えば2V等
に設定すると、終段増幅器5のダイナミックレンジを狭
める結果になり、また終段増幅器5が無駄に電力消費す
ることになる。
上の背景としてのバックラスタの輝度レベル制御は、直
流再生部4におけるクランプパルスの電圧レベルを変化
させて直流電圧レベルを変化させることによって行われ
る。CRT画面上で背景を全く光らせない状態の時のク
ランプパルスの電圧レベルによって決定される終段増幅
器5の入力側におけるアナログビデオ信号の黒レベル
は、終段増幅器5のダイナミックレンジの境界ぎりぎり
に設定することが望ましい。終段増幅器5が、例えばト
ランジスタベース入力型の増幅器の場合は、終段増幅器
5の入力側における黒レベルは、0.6V〜1Vに設定
する。なぜなら、黒レベルを完全に0Vにすると、終段
増幅器を構成するトランジスタのダイオード特性により
低階調のグレースケールが非線形になってしまうからで
ある。また逆に、黒レベルを1V以上と、例えば2V等
に設定すると、終段増幅器5のダイナミックレンジを狭
める結果になり、また終段増幅器5が無駄に電力消費す
ることになる。
【0010】以上のように、例えば増幅率が7倍程度の
終段増幅器5の入力側の黒レベルをCRT画面上で背景
を全く光らせない状態で最大1Vに設定し、CRT画面
上における背景を最大レベルで光らせた場合には、終段
増幅器5の出力側において、約21Vの電位差が終段増
幅器5の電源電圧に対して生じることになる。
終段増幅器5の入力側の黒レベルをCRT画面上で背景
を全く光らせない状態で最大1Vに設定し、CRT画面
上における背景を最大レベルで光らせた場合には、終段
増幅器5の出力側において、約21Vの電位差が終段増
幅器5の電源電圧に対して生じることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなビデオ回
路においては、終段増幅器5の電源電圧として、次のよ
うな電圧を確保しなければならない。すなわち、 終段増幅器の入力側における黒レベルとしての最大
1Vを確保した上で、CRT画面の背景白色の最大レベ
ルを確保するための電圧:21V カソード駆動のためのアナログビデオ信号の最大振
幅電圧:50V 3電子銃間の各カソードのカットオフ電圧の差を補
償するための最大電圧:30V。
路においては、終段増幅器5の電源電圧として、次のよ
うな電圧を確保しなければならない。すなわち、 終段増幅器の入力側における黒レベルとしての最大
1Vを確保した上で、CRT画面の背景白色の最大レベ
ルを確保するための電圧:21V カソード駆動のためのアナログビデオ信号の最大振
幅電圧:50V 3電子銃間の各カソードのカットオフ電圧の差を補
償するための最大電圧:30V。
【0012】したがって、終段増幅器5の電源電圧とし
てはこれらを合計して得られる約100Vを確保しなけ
ればならない。
てはこれらを合計して得られる約100Vを確保しなけ
ればならない。
【0013】しかしながら、アナログビデオ信号の周波
数が高くなると、必要な増幅率を確保するために終段増
幅器5内の負荷抵抗値を下げなくてはならない。そのた
め、終段増幅器5には大電流が流れることになる。その
結果、終段増幅器5においては次のような問題が生じ
る。すなわち、 電力損失が増大し、発熱する。
数が高くなると、必要な増幅率を確保するために終段増
幅器5内の負荷抵抗値を下げなくてはならない。そのた
め、終段増幅器5には大電流が流れることになる。その
結果、終段増幅器5においては次のような問題が生じ
る。すなわち、 電力損失が増大し、発熱する。
【0014】 電磁波輻射量が増大する。
【0015】 信頼性が低下する。
【0016】また、カットオフ調整回路6においては、
アナログビデオ信号が流れるライン上に可変抵抗8があ
るので、直流電圧制御またはデジタル制御によってCR
Tの電子銃のカットオフを調整することができない。す
なわち、デジタル制御によるビデオ回路の全自動調整化
に対応できない。
アナログビデオ信号が流れるライン上に可変抵抗8があ
るので、直流電圧制御またはデジタル制御によってCR
Tの電子銃のカットオフを調整することができない。す
なわち、デジタル制御によるビデオ回路の全自動調整化
に対応できない。
【0017】さらに、カットオフ調整回路6内の比較的
高抵抗値の抵抗10にカソード電流が流れるので、この
カソード電流の変化に応答して抵抗10の両端電圧が変
化し、結果的にカソードのカットオフバイアスがずれて
しまう。
高抵抗値の抵抗10にカソード電流が流れるので、この
カソード電流の変化に応答して抵抗10の両端電圧が変
化し、結果的にカソードのカットオフバイアスがずれて
しまう。
【0018】そこで本発明の目的は、以上のような問題
を解消し、終段増幅器の電源電圧が低くてすむようにし
た表示装置を提供することにある。
を解消し、終段増幅器の電源電圧が低くてすむようにし
た表示装置を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、CRTのカソードに
流れる電流の変化によってカットオフバイアスが変動し
ない表示装置を提供することにある。
流れる電流の変化によってカットオフバイアスが変動し
ない表示装置を提供することにある。
【0020】本発明のさらに他の目的は、デジタル制御
によるビデオ回路の全自動調整が可能な表示装置を提供
することにある。
によるビデオ回路の全自動調整が可能な表示装置を提供
することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、アナログビデオ信号を増幅する手段と、CR
Tのための背景輝度制御電圧に応答して直流背景輝度電
圧を発生する手段と、前記増幅手段からの増幅されたア
ナログビデオ信号を受け取り、該アナログビデオ信号の
直流成分を除去し、該直流成分を含まないアナログビデ
オ信号に前記直流背景輝度電圧を重畳するクランプ手段
と、該クランプ手段に接続された前記CRTとを備える
ことを特徴とする。
本発明は、アナログビデオ信号を増幅する手段と、CR
Tのための背景輝度制御電圧に応答して直流背景輝度電
圧を発生する手段と、前記増幅手段からの増幅されたア
ナログビデオ信号を受け取り、該アナログビデオ信号の
直流成分を除去し、該直流成分を含まないアナログビデ
オ信号に前記直流背景輝度電圧を重畳するクランプ手段
と、該クランプ手段に接続された前記CRTとを備える
ことを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明によれば、終段増幅器はアナログビデオ
信号をカソード駆動に必要なレベルまで増幅するだけと
なり、CRTのカットオフ調整、輝度調整等は終段増幅
器と直流的に分離したクランプ回路によって行われる。
信号をカソード駆動に必要なレベルまで増幅するだけと
なり、CRTのカットオフ調整、輝度調整等は終段増幅
器と直流的に分離したクランプ回路によって行われる。
【0023】したがって、終段増幅器の電源電圧は従来
に比べて低くなる。
に比べて低くなる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0025】図1は本発明の一実施例を示す。図1に示
すビデオ回路はR,G,Bの各チャンネルについて共通
である。図1に示すように、アナログビデオ信号発生源
1からのアナログビデオ信号はコンデンサ2によって直
流分を除去され、中間増幅器3によって最大7VP-P 程
度に増幅される。この中間増幅器3から出力されたアナ
ログビデオ信号は、直流再生部4に印加される。水平帰
線期間にパルスPが発生される。誤差増幅器13はこの
パルスPの期間にクランプパルスを発生する。このクラ
ンプパルスは、直流再生部4に供給されて、アナログビ
デオ信号の直流レベルを決定する。この直流レベルが反
転型の終段増幅器5のダイナミックレンジの下限のレベ
ル、すなわち、0.6〜1Vである。ついでアナログビ
デオ信号は、例えば増幅率7倍程度の終段増幅器5によ
って最大50VP-P 程度に増幅され出力される。
すビデオ回路はR,G,Bの各チャンネルについて共通
である。図1に示すように、アナログビデオ信号発生源
1からのアナログビデオ信号はコンデンサ2によって直
流分を除去され、中間増幅器3によって最大7VP-P 程
度に増幅される。この中間増幅器3から出力されたアナ
ログビデオ信号は、直流再生部4に印加される。水平帰
線期間にパルスPが発生される。誤差増幅器13はこの
パルスPの期間にクランプパルスを発生する。このクラ
ンプパルスは、直流再生部4に供給されて、アナログビ
デオ信号の直流レベルを決定する。この直流レベルが反
転型の終段増幅器5のダイナミックレンジの下限のレベ
ル、すなわち、0.6〜1Vである。ついでアナログビ
デオ信号は、例えば増幅率7倍程度の終段増幅器5によ
って最大50VP-P 程度に増幅され出力される。
【0026】終段増幅器5から出力されたアナログビデ
オ信号は、抵抗11および12の中点からとり出され
る。誤差増幅器13は、水平帰線期間内のパルスPの期
間のみ、抵抗11および12の中点電圧と固定の基準電
圧141との誤差電圧を増幅し出力して、クランプパル
スとして直流再生部4に印加する。基準電圧141は終
段増幅器5の入力側において、アナログビデオ信号の基
準直流レベルが0.6〜1Vになるような値に決められ
る。終段増幅器5の電源電圧B1としては、前述したア
ナログビデオ信号の増幅後の基準直流レベルおよび増幅
するアナログビデオ信号に必要なダイナミックレンジを
確保するだけの値、すなわち約60Vあればよい。
オ信号は、抵抗11および12の中点からとり出され
る。誤差増幅器13は、水平帰線期間内のパルスPの期
間のみ、抵抗11および12の中点電圧と固定の基準電
圧141との誤差電圧を増幅し出力して、クランプパル
スとして直流再生部4に印加する。基準電圧141は終
段増幅器5の入力側において、アナログビデオ信号の基
準直流レベルが0.6〜1Vになるような値に決められ
る。終段増幅器5の電源電圧B1としては、前述したア
ナログビデオ信号の増幅後の基準直流レベルおよび増幅
するアナログビデオ信号に必要なダイナミックレンジを
確保するだけの値、すなわち約60Vあればよい。
【0027】終段増幅器5からのアナログビデオ信号
は、コンデンサ15によって直流分が除去され、次に述
べるようにして直流電圧が重畳されて出力線16によっ
てCRTの該当色の電子銃におけるカソードに供給され
る。出力線16上にはダイオード17のアノードが接続
され、ダイオード17のカソードはトランジスタ18の
コレクタに接続される。コンデンサ15およびダイオー
ド17はごく一般的なクランプ回路19を構成する。2
0はバッファ回路であって、トランジスタ18とこのト
ランジスタ18のコレクタに電源電圧B2を印加する抵
抗21とからなる。クランプ回路19は出力線16上の
アナログビデオ信号の基準直流レベルをクランプする
が、このクランプ電圧を決定するのがクランプ電圧決定
回路22である。電源電圧B1は電源電圧B2に等しい
かもしくはB2よりも大きい。
は、コンデンサ15によって直流分が除去され、次に述
べるようにして直流電圧が重畳されて出力線16によっ
てCRTの該当色の電子銃におけるカソードに供給され
る。出力線16上にはダイオード17のアノードが接続
され、ダイオード17のカソードはトランジスタ18の
コレクタに接続される。コンデンサ15およびダイオー
ド17はごく一般的なクランプ回路19を構成する。2
0はバッファ回路であって、トランジスタ18とこのト
ランジスタ18のコレクタに電源電圧B2を印加する抵
抗21とからなる。クランプ回路19は出力線16上の
アナログビデオ信号の基準直流レベルをクランプする
が、このクランプ電圧を決定するのがクランプ電圧決定
回路22である。電源電圧B1は電源電圧B2に等しい
かもしくはB2よりも大きい。
【0028】クランプ電圧決定回路22は、抵抗23,
24,25、可変抵抗26、トランジスタ27,28、
オープンコレクタ型のインバータ29,30を有する。
抵抗23は、電源電圧B2を、トランジスタ18のベー
スおよび2つのトランジスタ27,28の両コレクタに
印加する。この印加点をB点とする。トランジスタ27
のベース(ここをA点とする)にはCRT画面の背景の
輝度を制御する電圧が印加される。トランジスタ28の
ベース(ここをC点とする)にはCRTの電子銃のカッ
トオフ調整のための直流電圧が可変抵抗26を介して印
加される。2つのインバータ29,30の入力端には、
前述したような水平帰線期間内に発生されるパルスPが
共通に印加され、2つのインバータ29,30の出力端
はパルスPの印加時にグランド(GND)レベルすなわ
ち基準電位になり、それ以外の時はオープン(浮き)レ
ベルになる。一方のインバータ29の出力端と一方のト
ランジスタ27のエミッタとが抵抗24を介して接続さ
れ、他方のインバータ30の出力端と他方のトランジス
タ28のエミッタとが抵抗25を介して接続される。パ
ルスPは、他の色のチャンネルのビデオ回路における同
構成要素(誤差増幅器13、インバータ29,30)に
も供給される。
24,25、可変抵抗26、トランジスタ27,28、
オープンコレクタ型のインバータ29,30を有する。
抵抗23は、電源電圧B2を、トランジスタ18のベー
スおよび2つのトランジスタ27,28の両コレクタに
印加する。この印加点をB点とする。トランジスタ27
のベース(ここをA点とする)にはCRT画面の背景の
輝度を制御する電圧が印加される。トランジスタ28の
ベース(ここをC点とする)にはCRTの電子銃のカッ
トオフ調整のための直流電圧が可変抵抗26を介して印
加される。2つのインバータ29,30の入力端には、
前述したような水平帰線期間内に発生されるパルスPが
共通に印加され、2つのインバータ29,30の出力端
はパルスPの印加時にグランド(GND)レベルすなわ
ち基準電位になり、それ以外の時はオープン(浮き)レ
ベルになる。一方のインバータ29の出力端と一方のト
ランジスタ27のエミッタとが抵抗24を介して接続さ
れ、他方のインバータ30の出力端と他方のトランジス
タ28のエミッタとが抵抗25を介して接続される。パ
ルスPは、他の色のチャンネルのビデオ回路における同
構成要素(誤差増幅器13、インバータ29,30)に
も供給される。
【0029】次にCRTの電子銃のカットオフ調整につ
いて説明する。すなわち、カットオフ調整のための可変
抵抗26を介して直流電圧(VC とする)がトランジス
タ28のベース、すなわちC点に印加される。トランジ
スタ28のVBEの電圧降下分を仮に無視すると、パルス
Pがインバータ30に印加された時、インバータ30の
出力端はGNDレベルになり、抵抗25の両端には電圧
VC が発生する。抵抗25の値をr25とすると、電流
i1 =VC /r25がトランジスタ28のコレクタに流
れる。したがって、B点では、抵抗23の値をr23と
すると、(r23/r25)・VC の電圧変動が生じ
る。r23,r25は固定であるから、VC を変えるこ
とによって、B点の電圧を変化させることができ、結果
的に、バッファ回路20を介してクランプ回路19にお
けるクランプ電圧を電源電圧B1からシフトダウンする
方向に制御して、CRTの電子銃のカットオフを調整す
ることができる。このようにして、出力線16上のアナ
ログビデオ信号の黒レベルを電子銃のカソードのカット
オフ電圧に整合することができる。クランプ回路19に
おけるカットオフ調整のための電圧範囲は30V程度で
あるから、VC の変化可能な範囲内において、VC ・
(r23/r25)=30が成り立つようにr23とr
25との比を決定する。可変抵抗26の代りに、デジタ
ルデータを入力するD/Aコンバータからのアナログ電
圧をトランジスタ28のベースに印加することによって
デジタルデータによるカットオフ調整が可能である。な
お、CRTのカソードとGND間にはインピーダンスの
低いダイオード17およびトランジスタ18が挿入され
ているだけなので、カソード電流が流れることによるカ
ソードバイアスの変動は小さく抑えられる。
いて説明する。すなわち、カットオフ調整のための可変
抵抗26を介して直流電圧(VC とする)がトランジス
タ28のベース、すなわちC点に印加される。トランジ
スタ28のVBEの電圧降下分を仮に無視すると、パルス
Pがインバータ30に印加された時、インバータ30の
出力端はGNDレベルになり、抵抗25の両端には電圧
VC が発生する。抵抗25の値をr25とすると、電流
i1 =VC /r25がトランジスタ28のコレクタに流
れる。したがって、B点では、抵抗23の値をr23と
すると、(r23/r25)・VC の電圧変動が生じ
る。r23,r25は固定であるから、VC を変えるこ
とによって、B点の電圧を変化させることができ、結果
的に、バッファ回路20を介してクランプ回路19にお
けるクランプ電圧を電源電圧B1からシフトダウンする
方向に制御して、CRTの電子銃のカットオフを調整す
ることができる。このようにして、出力線16上のアナ
ログビデオ信号の黒レベルを電子銃のカソードのカット
オフ電圧に整合することができる。クランプ回路19に
おけるカットオフ調整のための電圧範囲は30V程度で
あるから、VC の変化可能な範囲内において、VC ・
(r23/r25)=30が成り立つようにr23とr
25との比を決定する。可変抵抗26の代りに、デジタ
ルデータを入力するD/Aコンバータからのアナログ電
圧をトランジスタ28のベースに印加することによって
デジタルデータによるカットオフ調整が可能である。な
お、CRTのカソードとGND間にはインピーダンスの
低いダイオード17およびトランジスタ18が挿入され
ているだけなので、カソード電流が流れることによるカ
ソードバイアスの変動は小さく抑えられる。
【0030】次にCRT画面の背景輝度制御について説
明する。上述のようなカットオフ調整とは別に、トラン
ジスタ27のベース、すなわちA点に背景輝度制御電圧
VAを印加することによって、CRT画面の背景輝度を
制御することができる。抵抗24の値をr24とする
と、インバータ29へのパルスPの印加時に、電流i2
=VA /r24がトランジスタ27のコレクタに流れ、
そしてB点の電圧変動幅は(r23/r24)・VA と
なる。2つのインバータ29,30にパルスPが印加さ
れ、そしてVA およびVC が印加された時、加法則に従
って抵抗r23には電流i1 +i2 が流れ、従って B2−r23・{(VA /r24)+(VC /r25)} で表わされる電圧VB がB点に発生する。
明する。上述のようなカットオフ調整とは別に、トラン
ジスタ27のベース、すなわちA点に背景輝度制御電圧
VAを印加することによって、CRT画面の背景輝度を
制御することができる。抵抗24の値をr24とする
と、インバータ29へのパルスPの印加時に、電流i2
=VA /r24がトランジスタ27のコレクタに流れ、
そしてB点の電圧変動幅は(r23/r24)・VA と
なる。2つのインバータ29,30にパルスPが印加さ
れ、そしてVA およびVC が印加された時、加法則に従
って抵抗r23には電流i1 +i2 が流れ、従って B2−r23・{(VA /r24)+(VC /r25)} で表わされる電圧VB がB点に発生する。
【0031】バッファ回路20について説明すると、こ
の回路20は、抵抗23を入力抵抗とするエミッタ・フ
ォロワ回路である。パルスPが印加されない時、抵抗2
4の端子24aおよび抵抗25の端子25aは浮いてお
り、従ってトランジスタ18のベース,エミッタおよび
ダイオード17の陰極には電圧B2が印加され、その結
果トランジスタ18およびダイオード17は導通されな
い。パルスPが印加された時、前述のように端子24a
および25aは基準電位になり、B点の電圧はVB に切
換えられ、そしてトランジスタ18が導通する。ベース
・エミッタ間の電圧降下は小さいのでこれを無視する
と、トランジスタ18のエミッタすなわちダイオード1
7の陰極に電圧VB が印加され、これによりダイオード
17が導通し、電源電圧B1から終段増幅器5,コンデ
ンサ15およびダイオード17を介してB点に交流電流
が流れ、線16の電位がVB に等しくなる時にダイオー
ド17がターンオフされ、その結果、線16の電圧は電
圧VB にクランプされる。このように、線16には、水
平帰線期間に発生されるパルスPの期間に、電圧VBに
クランプされ、そしてこの電圧VB は水平走査期間に線
16に供給されるアナログビデオ信号に直流成分として
重畳される。
の回路20は、抵抗23を入力抵抗とするエミッタ・フ
ォロワ回路である。パルスPが印加されない時、抵抗2
4の端子24aおよび抵抗25の端子25aは浮いてお
り、従ってトランジスタ18のベース,エミッタおよび
ダイオード17の陰極には電圧B2が印加され、その結
果トランジスタ18およびダイオード17は導通されな
い。パルスPが印加された時、前述のように端子24a
および25aは基準電位になり、B点の電圧はVB に切
換えられ、そしてトランジスタ18が導通する。ベース
・エミッタ間の電圧降下は小さいのでこれを無視する
と、トランジスタ18のエミッタすなわちダイオード1
7の陰極に電圧VB が印加され、これによりダイオード
17が導通し、電源電圧B1から終段増幅器5,コンデ
ンサ15およびダイオード17を介してB点に交流電流
が流れ、線16の電位がVB に等しくなる時にダイオー
ド17がターンオフされ、その結果、線16の電圧は電
圧VB にクランプされる。このように、線16には、水
平帰線期間に発生されるパルスPの期間に、電圧VBに
クランプされ、そしてこの電圧VB は水平走査期間に線
16に供給されるアナログビデオ信号に直流成分として
重畳される。
【0032】R,G,Bの各チャンネルのビデオ回路に
おいて抵抗24の値r24を共通にすると、CRT画面
の背景を白色とするためのA点の輝度制御電圧VA は各
ビデオ回路間で相互に異なってくる。すなわち、CRT
画面に使用する蛍光体の種類、R,G,Bの発光効率の
違い、白バランスの色度の仕様などが影響するからであ
る。したがって、R,G,Bの各チャンネルのビデオ回
路において、抵抗24に、R,G,Bの蛍光体の発光効
率、白バランス色度等のデータに基いて個別に計算した
値r24を用いることによって、A点の輝度制御電圧V
A を各ビデオ回路で共通にすることができる。一方、各
ビデオ回路において抵抗24の値r24を共通とし、A
点の輝度制御電圧VA を個別に調整することもできる。
輝度制御電圧VA は、デジタルデータを入力したD/A
コンバータの出力を用いることができる。
おいて抵抗24の値r24を共通にすると、CRT画面
の背景を白色とするためのA点の輝度制御電圧VA は各
ビデオ回路間で相互に異なってくる。すなわち、CRT
画面に使用する蛍光体の種類、R,G,Bの発光効率の
違い、白バランスの色度の仕様などが影響するからであ
る。したがって、R,G,Bの各チャンネルのビデオ回
路において、抵抗24に、R,G,Bの蛍光体の発光効
率、白バランス色度等のデータに基いて個別に計算した
値r24を用いることによって、A点の輝度制御電圧V
A を各ビデオ回路で共通にすることができる。一方、各
ビデオ回路において抵抗24の値r24を共通とし、A
点の輝度制御電圧VA を個別に調整することもできる。
輝度制御電圧VA は、デジタルデータを入力したD/A
コンバータの出力を用いることができる。
【0033】また図2に示すように、図1における2つ
のインバータ29,30を1つのトランジスタ31によ
って代用することもできる。
のインバータ29,30を1つのトランジスタ31によ
って代用することもできる。
【0034】次いで本発明の第2の実施例を図3に示
す。図3中、図1と同一構成要素には同一符号を付して
ある。図1に示す第1の実施例は、出力線16上のアナ
ログビデオ信号の黒レベルが電源電圧B1からシフトダ
ウンするように構成されていたが、この第2の実施例
は、出力線16上のアナログビデオ信号の黒レベルが電
源電圧B1からシフトアップするように構成されてい
る。ただし、この第2の実施例では、電源電圧B1<電
源電圧B2の関係を有する。
す。図3中、図1と同一構成要素には同一符号を付して
ある。図1に示す第1の実施例は、出力線16上のアナ
ログビデオ信号の黒レベルが電源電圧B1からシフトダ
ウンするように構成されていたが、この第2の実施例
は、出力線16上のアナログビデオ信号の黒レベルが電
源電圧B1からシフトアップするように構成されてい
る。ただし、この第2の実施例では、電源電圧B1<電
源電圧B2の関係を有する。
【0035】191は出力線16上に設けたクランプ回
路であって、コンデンサ15と、カソードを出力線16
に接続したダイオード171とからなる。201はバッ
ファ回路であって、コレクタが電源電圧B2に接続さ
れ、エミッタがダイオード171のアノードに接続され
たNPN型のトランジスタ32と、B点およびトランジ
スタ32のベース間に接続された抵抗33とからなる。
221はクランプ電圧決定回路であって、抵抗23,2
4,25,35、可変抵抗26、トランジスタ27,2
8、オープンコレクタ型のインバータ29,30、オー
プンコレクタ型のバッファ(ノンインバート)34を有
する。
路であって、コンデンサ15と、カソードを出力線16
に接続したダイオード171とからなる。201はバッ
ファ回路であって、コレクタが電源電圧B2に接続さ
れ、エミッタがダイオード171のアノードに接続され
たNPN型のトランジスタ32と、B点およびトランジ
スタ32のベース間に接続された抵抗33とからなる。
221はクランプ電圧決定回路であって、抵抗23,2
4,25,35、可変抵抗26、トランジスタ27,2
8、オープンコレクタ型のインバータ29,30、オー
プンコレクタ型のバッファ(ノンインバート)34を有
する。
【0036】2つのトランジスタ27,28のコレクタ
には抵抗23を介して電源電圧B2が共通に印加され
る。バッファ34は、入力端にパルスPが印加され、出
力端は抵抗35を介して2つのトランジスタ27,28
のエミッタに共通に接続される。パルスPの発生時以外
の期間においては、インバータ29および30の出力は
浮いており、一方バッファ34の出力端はGNDレベル
であり、電源電圧B2から、抵抗23,トランジスタ2
7および28ならびに抵抗35を介してGNDレベルに
電流IA が流れ、そしてB点の電圧、すなわち、バッフ
ァ回路201の入力端の電圧が(電源電圧B1−カソー
ドにおけるアナログビデオ信号の最大振幅電圧)より低
くなるように、抵抗35の値を設定する。これによっ
て、バッファ回路201の出力端は、クランプ回路19
1における出力線16上の電圧より低くなりクランプ回
路は動作しない。
には抵抗23を介して電源電圧B2が共通に印加され
る。バッファ34は、入力端にパルスPが印加され、出
力端は抵抗35を介して2つのトランジスタ27,28
のエミッタに共通に接続される。パルスPの発生時以外
の期間においては、インバータ29および30の出力は
浮いており、一方バッファ34の出力端はGNDレベル
であり、電源電圧B2から、抵抗23,トランジスタ2
7および28ならびに抵抗35を介してGNDレベルに
電流IA が流れ、そしてB点の電圧、すなわち、バッフ
ァ回路201の入力端の電圧が(電源電圧B1−カソー
ドにおけるアナログビデオ信号の最大振幅電圧)より低
くなるように、抵抗35の値を設定する。これによっ
て、バッファ回路201の出力端は、クランプ回路19
1における出力線16上の電圧より低くなりクランプ回
路は動作しない。
【0037】一方、パルスPの発生時においては、バッ
ファ34の出力は浮き、そして第1の実施例と同様にイ
ンバータ29,30、トランジスタ27,28が動作
し、電流i2 およびi1 が流れ、B点電圧が、A点の電
圧およびC点の電圧に応じて上昇する。この結果、バッ
ファ回路201を介してクランプ回路191におけるコ
ンデンサ15がB点電圧の上昇分に応じてチャージさ
れ、出力線16上のアナログビデオ信号の黒レベルが電
源電圧B1からシフトアップする。
ファ34の出力は浮き、そして第1の実施例と同様にイ
ンバータ29,30、トランジスタ27,28が動作
し、電流i2 およびi1 が流れ、B点電圧が、A点の電
圧およびC点の電圧に応じて上昇する。この結果、バッ
ファ回路201を介してクランプ回路191におけるコ
ンデンサ15がB点電圧の上昇分に応じてチャージさ
れ、出力線16上のアナログビデオ信号の黒レベルが電
源電圧B1からシフトアップする。
【0038】前述の如く、電源電圧B2は電源電圧B1
より高い。パルスPが印加されない時に抵抗23を流れ
る電流IA は、パルスPが印加される時に抵抗23を流
れる電流i1 +i2 よりも大きい。電流IA によって発
生されるB点の電圧は前述のように(電源電圧B1−カ
ソードのアナログビデオ信号の最大振幅電圧)に等しい
電圧よりも低くなり、一方電流i1 +i2 によって発生
されるB点の電圧は、電源電圧B2−r23(i1 +i
2 )に等しい電圧になる。そして、このB点の電圧は電
源電圧B1よりも高い。
より高い。パルスPが印加されない時に抵抗23を流れ
る電流IA は、パルスPが印加される時に抵抗23を流
れる電流i1 +i2 よりも大きい。電流IA によって発
生されるB点の電圧は前述のように(電源電圧B1−カ
ソードのアナログビデオ信号の最大振幅電圧)に等しい
電圧よりも低くなり、一方電流i1 +i2 によって発生
されるB点の電圧は、電源電圧B2−r23(i1 +i
2 )に等しい電圧になる。そして、このB点の電圧は電
源電圧B1よりも高い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果が得られる。
のような効果が得られる。
【0040】(1) 終段増幅器の電源電圧を従来に比
べて約半分程度の値にまで低くすることができる。した
がって、終段増幅器に関して従来問題となっていた解決
すべき課題が全て解決される。
べて約半分程度の値にまで低くすることができる。した
がって、終段増幅器に関して従来問題となっていた解決
すべき課題が全て解決される。
【0041】(2) カソード電流が高抵抗部を流れな
いので、カソードバイアスの変動が抑えられる。
いので、カソードバイアスの変動が抑えられる。
【0042】(3) CRTのカットオフ条件および駆
動回路の要求により、直流電圧を高く設定することが要
求される。図3の回路は、これを実現することができ
る。
動回路の要求により、直流電圧を高く設定することが要
求される。図3の回路は、これを実現することができ
る。
【0043】(4) デジタルデータによってCRTの
カットオフを調整することができるので、ビデオ回路の
デジタルデータによる全自動調整が可能となる。
カットオフを調整することができるので、ビデオ回路の
デジタルデータによる全自動調整が可能となる。
【図1】本発明の第1の実施例の回路図である。
【図2】同実施例におけるクランプ電圧決定回路の別の
例の一部を示す回路図である。
例の一部を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図4】従来の表示装置の回路図である。
4 直流再生部 5 終段増幅器 19 クランプ回路 20 バッファ回路 22 クランプ電圧決定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 利枝子 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 小林 正樹 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内
Claims (5)
- 【請求項1】 アナログビデオ信号を増幅する手段と、 CRTのための背景輝度制御電圧に応答して直流背景輝
度電圧を発生する手段と、 前記増幅手段からの増幅されたアナログビデオ信号を受
け取り、該アナログビデオ信号の直流成分を除去し、該
直流成分を含まないアナログビデオ信号に前記直流背景
輝度電圧を重畳するクランプ手段と、 該クランプ手段に接続された前記CRTとを備えること
を特徴とする表示装置。 - 【請求項2】 アナログビデオ信号を増幅する手段と、 CRTのためのビームカットオフ制御電圧に応答して直
流ビームカットオフ電圧を発生する手段と、 前記増幅手段からの増幅されたアナログビデオ信号を受
け取り、該アナログビデオ信号の直流成分を除去し、該
直流成分を含まないアナログビデオ信号に前記直流ビー
ムカットオフ電圧を重畳するクランプ手段と、 該クランプ手段に接続された前記CRTとを備えること
を特徴とする表示装置。 - 【請求項3】 アナログビデオ信号を増幅する手段と、 CRTのための背景輝度制御電圧およびビームカットオ
フ制御電圧に応答して両制御電圧の和に対応する直流ク
ランプ電圧を発生する手段と、 前記増幅手段からの増幅されたアナログビデオ信号を受
け取り、該アナログビデオ信号の直流成分を除去し、該
直流成分を含まないアナログビデオ信号に前記直流クラ
ンプ電圧を重畳するクランプ手段と、 該クランプ手段に接続された前記CRTとを備えること
を特徴とする表示装置。 - 【請求項4】 請求項3において、前記クランプ手段と
前記直流クランプ電圧発生手段との間に前記直流クラン
プ電圧を伝達する手段を設けたことを特徴とする表示装
置。 - 【請求項5】 請求項3において、前記クランプ電圧発
生手段は、電源電圧に一端が接続された出力抵抗と、 前記出力抵抗の他端と基準電位との間に接続され、前記
背景輝度制御電圧に比例した第1電流を前記電源電圧か
ら前記出力抵抗を通り前記基準電位に流す第1電流通路
と、 前記出力抵抗の他端と前記基準電圧との間に接続され、
前記ビームカットオフ制御電圧に比例した第2電流を前
記電源電圧から前記出力抵抗を通り前記基準電位に流す
第2電流通路とを備え、 前記出力抵抗の他端には、前記第1電流および前記第2
電流の和により決められる前記直流クランプ電圧が発生
されることを特徴とする表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4319823A JPH07112248B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4319823A JPH07112248B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06225176A true JPH06225176A (ja) | 1994-08-12 |
JPH07112248B2 JPH07112248B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=18114609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4319823A Expired - Fee Related JPH07112248B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07112248B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61242472A (ja) * | 1985-04-19 | 1986-10-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 直流再生回路 |
JPH0279666U (ja) * | 1988-12-06 | 1990-06-19 |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP4319823A patent/JPH07112248B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61242472A (ja) * | 1985-04-19 | 1986-10-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 直流再生回路 |
JPH0279666U (ja) * | 1988-12-06 | 1990-06-19 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07112248B2 (ja) | 1995-11-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |