JPH06224798A - 直接変換受信機における位相及び利得エラー制御方式 - Google Patents
直接変換受信機における位相及び利得エラー制御方式Info
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- JPH06224798A JPH06224798A JP4051087A JP5108792A JPH06224798A JP H06224798 A JPH06224798 A JP H06224798A JP 4051087 A JP4051087 A JP 4051087A JP 5108792 A JP5108792 A JP 5108792A JP H06224798 A JPH06224798 A JP H06224798A
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 直角位相で且つ位相角θの関数であるI,Q
ベースバンド信号成分を運ぶ一対の信号チャネルを有す
る直接変換受信機における利得及び位相エラー検出制御
システムを提供する。 【構成】 本システム100はsin(2θ)及びco
s(2θ)に対応するI′及びQ′信号を発生して作動
する。次に、これらのI′及びQ′信号は信号振幅に関
して正規化を行って濾波され110,111,その直流
成分に対応するDCI及びDCQ信号が生成される。D
CI及びDCQ信号はそれぞれ利得及び位相エラーと別
々に相関することが判っており、元のI及びQベースバ
ンド信号成分を調整して両者間に存在するこのようなエ
ラーを修正するのに使用される。
ベースバンド信号成分を運ぶ一対の信号チャネルを有す
る直接変換受信機における利得及び位相エラー検出制御
システムを提供する。 【構成】 本システム100はsin(2θ)及びco
s(2θ)に対応するI′及びQ′信号を発生して作動
する。次に、これらのI′及びQ′信号は信号振幅に関
して正規化を行って濾波され110,111,その直流
成分に対応するDCI及びDCQ信号が生成される。D
CI及びDCQ信号はそれぞれ利得及び位相エラーと別
々に相関することが判っており、元のI及びQベースバ
ンド信号成分を調整して両者間に存在するこのようなエ
ラーを修正するのに使用される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラジオ通信技術に関し、
より詳細には直接変換ラジオ受信機に関する。
より詳細には直接変換ラジオ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、大慨のラジオ受信機は定周波数で
濾波及び増幅することができる一つ以上の中間周波数を
使用したスーパヘテロダイン方式である。スーパ再生及
び直接変換方式等のスーパヘテロダイン技術に替るもの
が常に存在していた。しかしながら、これらの方式には
重大な欠点があるためこの種のラジオ受信機は無線通信
において特殊用途へ限定されていた。
濾波及び増幅することができる一つ以上の中間周波数を
使用したスーパヘテロダイン方式である。スーパ再生及
び直接変換方式等のスーパヘテロダイン技術に替るもの
が常に存在していた。しかしながら、これらの方式には
重大な欠点があるためこの種のラジオ受信機は無線通信
において特殊用途へ限定されていた。
【0003】スーパヘテロダイン方式は広範に採用され
てはいるが、直接変換技術は優れた性能を有しているこ
とが広く認識されていた。例えば、直接変換方式にはイ
メージリジェクションの問題はなくさらにスーパヘテロ
ダイン受信機においてひんぱんに干渉及び設計の困難さ
の原因となるクロスオーバスプリアス応答の影響もな
い。さらに、直接変換受信機はスーパヘテロダイン受信
機に使用される大型で高価なバンドパスフィルタに較べ
てオーディオ周波数で作動するローパスフィルタを特徴
とし、異なる周波数の多くの信号(マルチプル変換セッ
ト)ではなく一つの周波数の一つの注入信号しか必要と
せず、受信機部品の大部分がアクティブオーディオ及び
デジタル回路で構成されるためVLSI化できる可能性
が高い。
てはいるが、直接変換技術は優れた性能を有しているこ
とが広く認識されていた。例えば、直接変換方式にはイ
メージリジェクションの問題はなくさらにスーパヘテロ
ダイン受信機においてひんぱんに干渉及び設計の困難さ
の原因となるクロスオーバスプリアス応答の影響もな
い。さらに、直接変換受信機はスーパヘテロダイン受信
機に使用される大型で高価なバンドパスフィルタに較べ
てオーディオ周波数で作動するローパスフィルタを特徴
とし、異なる周波数の多くの信号(マルチプル変換セッ
ト)ではなく一つの周波数の一つの注入信号しか必要と
せず、受信機部品の大部分がアクティブオーディオ及び
デジタル回路で構成されるためVLSI化できる可能性
が高い。
【0004】代表的なI/Q直接変換受信機では、到来
するRF通信信号は互いに同相で振幅の等しい一対の成
分へ分割される。次にこれらの成分は通信信号とほぼ等
しい周波数で互いに90゜移相して別々の注入信号と混
合される。次にこれらの信号は別々の信号チャネル上で
オーディオ信号で別々に濾波且つ増幅される。混合工程
により形成されたI,Q成分により信号は適切な信号処
理ユニットへ送られて簡便に復調される。
するRF通信信号は互いに同相で振幅の等しい一対の成
分へ分割される。次にこれらの成分は通信信号とほぼ等
しい周波数で互いに90゜移相して別々の注入信号と混
合される。次にこれらの信号は別々の信号チャネル上で
オーディオ信号で別々に濾波且つ増幅される。混合工程
により形成されたI,Q成分により信号は適切な信号処
理ユニットへ送られて簡便に復調される。
【0005】信号チャネル間で同じ利得及び正確な直角
位相を維持するのが困難で且つ温度、周波数及び他の動
作パラメータの変化による信号チャネル間の変動により
利得及び位相が不整合となって受信機出力に歪を生じる
点を除けば、この技術はうまく作動する。僅か0.2d
Bの利得不整合及び僅か1°の位相不整合でも実際上3
0〜40dB以下へ低減できない歪を生じそれは受信機
性能を著しく制限する離散トーンに対応する。
位相を維持するのが困難で且つ温度、周波数及び他の動
作パラメータの変化による信号チャネル間の変動により
利得及び位相が不整合となって受信機出力に歪を生じる
点を除けば、この技術はうまく作動する。僅か0.2d
Bの利得不整合及び僅か1°の位相不整合でも実際上3
0〜40dB以下へ低減できない歪を生じそれは受信機
性能を著しく制限する離散トーンに対応する。
【0006】直接変換ラジオ受信機の研究者はひんぱん
にこの限界を認識し、直角位相信号チャネル間のエラー
を修正するためのさまさまなシステムが提案されてい
る。しかしながら、これらのシステムは一般的に単変調
型の信号処理に限定された特殊設計である。例えば、ワ
ーナー ライヒの“デジタル直角位相信号対修正回路”
には修正信号を形成する振幅、オフセット及び位相エラ
ーを引き出すエラー検出段を含む修正方式が記載されて
いる。しかしながらエラー検出は広帯域FM信号に限定
され、理想円と比較してエラーを決定することができる
“楕円軌跡”を形成することができる直角位相信号対を
特徴としている。AM信号では適切なエラー信号を引き
出すことができない不規則な形伏の軌路となる。
にこの限界を認識し、直角位相信号チャネル間のエラー
を修正するためのさまさまなシステムが提案されてい
る。しかしながら、これらのシステムは一般的に単変調
型の信号処理に限定された特殊設計である。例えば、ワ
ーナー ライヒの“デジタル直角位相信号対修正回路”
には修正信号を形成する振幅、オフセット及び位相エラ
ーを引き出すエラー検出段を含む修正方式が記載されて
いる。しかしながらエラー検出は広帯域FM信号に限定
され、理想円と比較してエラーを決定することができる
“楕円軌跡”を形成することができる直角位相信号対を
特徴としている。AM信号では適切なエラー信号を引き
出すことができない不規則な形伏の軌路となる。
【0007】英国、オックスフォードにおける1990
年7月24〜26日、ラジオ受信機及び関連システムの
第5回国際会議議事進行に記載されたボリガー及びヴォ
ーレンワイダの論文“直接変換受信機の実験”にはI/
Q直接変換受信機において信号チャネル間の利得及び位
相エラーを低減するための有用な方法が記載されてい
る。この方法により、Q2−I2及び2IQに等しい新
しい信号I′,Q′が形成され、I,Qは元のベースバ
ンド成分を表わす。Q2−I2及び2IQを数学的に展
開すると、位相及び利得エラーは歪低減のために信号か
ら除去することができる直流項に主として存在すること
が判る。従って、I′,Q′信号はハイパス濾波してそ
の直流成分が抑制され、利得及び位相エラーレベルが低
減される復調に直接使用する誘導信号が得られる。
年7月24〜26日、ラジオ受信機及び関連システムの
第5回国際会議議事進行に記載されたボリガー及びヴォ
ーレンワイダの論文“直接変換受信機の実験”にはI/
Q直接変換受信機において信号チャネル間の利得及び位
相エラーを低減するための有用な方法が記載されてい
る。この方法により、Q2−I2及び2IQに等しい新
しい信号I′,Q′が形成され、I,Qは元のベースバ
ンド成分を表わす。Q2−I2及び2IQを数学的に展
開すると、位相及び利得エラーは歪低減のために信号か
ら除去することができる直流項に主として存在すること
が判る。従って、I′,Q′信号はハイパス濾波してそ
の直流成分が抑制され、利得及び位相エラーレベルが低
減される復調に直接使用する誘導信号が得られる。
【0008】基木的な三角恒等式cos(2θ)=co
s2(θ)−sin2(θ)及びsin(2θ)=2c
os(θ)sin(θ)を参照すれば、これらの信号を
形成する理由が容易に判る。信号I,Qは直角位相であ
るため、cos(θ),sin(θ)に対応するように
見える。従って、Q2−I2及び2IQは2Qに関連
し、それによりI′,Q′信号に基いて元の位相角θを
決定することができる。
s2(θ)−sin2(θ)及びsin(2θ)=2c
os(θ)sin(θ)を参照すれば、これらの信号を
形成する理由が容易に判る。信号I,Qは直角位相であ
るため、cos(θ),sin(θ)に対応するように
見える。従って、Q2−I2及び2IQは2Qに関連
し、それによりI′,Q′信号に基いて元の位相角θを
決定することができる。
【0009】信号チャネル間の利得及び位相エラーによ
る歪を低減するこの方法は非常に有用ではあるが、角変
調信号に限定され、振幅変調の場合は直流項は低周波交
流成分へ変換されて濾波抵抗となる。さらに、この方法
では位相及び利得エラーの実際レベルは検出されずこの
ようなエラーは連続ベースで完全且つ正確には修正され
ない。
る歪を低減するこの方法は非常に有用ではあるが、角変
調信号に限定され、振幅変調の場合は直流項は低周波交
流成分へ変換されて濾波抵抗となる。さらに、この方法
では位相及び利得エラーの実際レベルは検出されずこの
ようなエラーは連続ベースで完全且つ正確には修正され
ない。
【0010】従って直角位相のI,Qベースバンド信号
成分を運ぶ一対の信号チャネルを有し、信号チャネル間
の利得及び位相エラーから生じる歪の無い優れた性能を
特徴とするI/Q直接変換ラジオ受信機を提供すること
が本発明の目的である。
成分を運ぶ一対の信号チャネルを有し、信号チャネル間
の利得及び位相エラーから生じる歪の無い優れた性能を
特徴とするI/Q直接変換ラジオ受信機を提供すること
が本発明の目的である。
【0011】あらゆる種類の変調信号を処理するように
され受信機内の信号チャネル間の不整合による位相及び
利得エラーを自動的に検出し、直接的な信号処理アルゴ
リズムに従ってこのようなエラーを完全に修正するI/
Q直接変換ラジオ受信機に使用するシステムを提供する
ことが本発明のもう一つの特徴である。
され受信機内の信号チャネル間の不整合による位相及び
利得エラーを自動的に検出し、直接的な信号処理アルゴ
リズムに従ってこのようなエラーを完全に修正するI/
Q直接変換ラジオ受信機に使用するシステムを提供する
ことが本発明のもう一つの特徴である。
【0012】特殊な校正信号を必要とせず、経済的な構
造で、性能が優れ実質的にVLSI化することができる
I/Q直接変換ラジオ受信機内の新しい位相及び利得エ
ラー制御方式を提供することが、本発明のもう一つの目
的である。
造で、性能が優れ実質的にVLSI化することができる
I/Q直接変換ラジオ受信機内の新しい位相及び利得エ
ラー制御方式を提供することが、本発明のもう一つの目
的である。
【0013】本発明は直角位相のI,Qベースバンド信
号を運ぶようにされた一対の信号チャネルを有する直接
変換受信機内の信号チャネル間の不整合により生じる利
得及び位相エラーを制御するシステムからなっている。
本発明のシステムはI,Qベースバンド成分に基いて新
しいI′,Q′信号を発生することにより作動する。
I′,Q′信号はcos(2θ),sin(2θ)に対
応するように形成され、θは元のI,Q成分がその関数
となる位相角を表わす。次にI′,Q′信号は信号振幅
に関して正規化され振幅の影響のないI″,Q″信号が
生成される。次に、I″,Q″信号を濾波してその直流
成分に対応するDCI,DCQ信号が得られる。D
CI,DCQ信号は受信機内の信号チャネル間に固有の
利得及び位相エラーと密接に相関することが判ってい
る。次に、DCI,DCQ信号を元のI,Qベースバン
ド成分間の関係を調整するのに使用して信号チャネル間
の利得及び位相エラーを修正する。
号を運ぶようにされた一対の信号チャネルを有する直接
変換受信機内の信号チャネル間の不整合により生じる利
得及び位相エラーを制御するシステムからなっている。
本発明のシステムはI,Qベースバンド成分に基いて新
しいI′,Q′信号を発生することにより作動する。
I′,Q′信号はcos(2θ),sin(2θ)に対
応するように形成され、θは元のI,Q成分がその関数
となる位相角を表わす。次にI′,Q′信号は信号振幅
に関して正規化され振幅の影響のないI″,Q″信号が
生成される。次に、I″,Q″信号を濾波してその直流
成分に対応するDCI,DCQ信号が得られる。D
CI,DCQ信号は受信機内の信号チャネル間に固有の
利得及び位相エラーと密接に相関することが判ってい
る。次に、DCI,DCQ信号を元のI,Qベースバン
ド成分間の関係を調整するのに使用して信号チャネル間
の利得及び位相エラーを修正する。
【0014】実施例において、本発明は発明を構成する
動作を実施するようにされた1組の信号処理ルーチンを
実行するように構成されたデジタル信号処理方式からな
っている。I′,Q′信号はそれぞれsin(2θ),
cos(2θ)に等しい2IQ,I2−Q2式に対応す
る信号を発生して形成される。次に、これらの信号は信
号の大きさを表わすI2+Q2式に対応する信号で除算
することにより正規化される。こうして得られた信号を
ローパス濾波して受信機内の利得及び位相エラーに相関
する直流成分DCI,DCQを分離する。次に、D
CI,DCQ信号のレベルに基いて元のQベースバンド
成分の振幅をIベースバンド成分に対して調整して、利
得及び位相エラーに対するI及びQ成分間の関係を修正
する。
動作を実施するようにされた1組の信号処理ルーチンを
実行するように構成されたデジタル信号処理方式からな
っている。I′,Q′信号はそれぞれsin(2θ),
cos(2θ)に等しい2IQ,I2−Q2式に対応す
る信号を発生して形成される。次に、これらの信号は信
号の大きさを表わすI2+Q2式に対応する信号で除算
することにより正規化される。こうして得られた信号を
ローパス濾波して受信機内の利得及び位相エラーに相関
する直流成分DCI,DCQを分離する。次に、D
CI,DCQ信号のレベルに基いて元のQベースバンド
成分の振幅をIベースバンド成分に対して調整して、利
得及び位相エラーに対するI及びQ成分間の関係を修正
する。
【0015】
【実施例】図1を参照として、直接変換ラジオ受信機1
0は直角位相(すなわち、90°位相)のベースバンド
信号成分I及びQを処理する2つのベースバンドチャネ
ル15,25を有している。受信機10は信号チャネル
間のハードウェア不整合により生じる位相及び利得エラ
ーを制御する修正ユニット30を含んでいる。ラジオ受
信機10の構造及び動作を検討すると、アンテナ11に
よりピックアップされた無線周波(“RF”)通信信号
は限定量のRF利得を与えるプリアンプ12へ送られ
る。プリアンプ12の出力はスプリッタ14へ通されて
振幅の等しい同相RF成分へ分割され次にミキサ16,
18へ送られる。シンセサイザ20がラジオ受信機10
により受信且つ処理される特定通信信号とほぼ同じ周波
数の注入信号を発生する。シンセサイザ20からの注入
信号は移相網22へ送られて振幅が等しい直角位相成分
へ分割され、次にミキサ16,18へ送られる。
0は直角位相(すなわち、90°位相)のベースバンド
信号成分I及びQを処理する2つのベースバンドチャネ
ル15,25を有している。受信機10は信号チャネル
間のハードウェア不整合により生じる位相及び利得エラ
ーを制御する修正ユニット30を含んでいる。ラジオ受
信機10の構造及び動作を検討すると、アンテナ11に
よりピックアップされた無線周波(“RF”)通信信号
は限定量のRF利得を与えるプリアンプ12へ送られ
る。プリアンプ12の出力はスプリッタ14へ通されて
振幅の等しい同相RF成分へ分割され次にミキサ16,
18へ送られる。シンセサイザ20がラジオ受信機10
により受信且つ処理される特定通信信号とほぼ同じ周波
数の注入信号を発生する。シンセサイザ20からの注入
信号は移相網22へ送られて振幅が等しい直角位相成分
へ分割され、次にミキサ16,18へ送られる。
【0016】ミキサ16,18は移相器22からの信号
とスプリッタ14からのRF信号の相互作用によりI及
びQベースバンド成分を発生する。ベースバンド信号チ
ャネル15,25は受信機10へ選択度を与える別々の
ローパスフィルタ網22,24及び受信機10の主利得
源である別々のベースバンドアンプ網26,28を含ん
でいる。フィルタ網22,24で濾波されアンプ網2
6,28で増幅された後、ベースバンド信号成分I,Q
はアナログ/デジタルコンバータ21,23へ送られ
る。アナログ/デジタルコンバータ21,23はI,Q
ベースバンド成分をアナログからデジタル変換する。
とスプリッタ14からのRF信号の相互作用によりI及
びQベースバンド成分を発生する。ベースバンド信号チ
ャネル15,25は受信機10へ選択度を与える別々の
ローパスフィルタ網22,24及び受信機10の主利得
源である別々のベースバンドアンプ網26,28を含ん
でいる。フィルタ網22,24で濾波されアンプ網2
6,28で増幅された後、ベースバンド信号成分I,Q
はアナログ/デジタルコンバータ21,23へ送られ
る。アナログ/デジタルコンバータ21,23はI,Q
ベースバンド成分をアナログからデジタル変換する。
【0017】デジタル化されたI,Qベースバンド成分
信号は修正ユニット30へ送られる。修正ユニット30
は信号チャネル間の任意の位相及び利得エラーを検出す
るためにデジタルI,Q信号を処理して、I,Qベース
バンド成分間の関係を調整しこのようなエラーを修正す
る。修正されたI,QCベースバンド信号成分はこれら
の信号により運ばれる情報を抽出して対応するオーディ
オ出力を与える復調器32へ送られる。
信号は修正ユニット30へ送られる。修正ユニット30
は信号チャネル間の任意の位相及び利得エラーを検出す
るためにデジタルI,Q信号を処理して、I,Qベース
バンド成分間の関係を調整しこのようなエラーを修正す
る。修正されたI,QCベースバンド信号成分はこれら
の信号により運ばれる情報を抽出して対応するオーディ
オ出力を与える復調器32へ送られる。
【0018】次に、本発明のシステムが利得及び位相エ
ラーを検出して修正するように機能させる基本動作から
なる4つのステップ50,52,54,56を図2に示
す。ステップ50において、それぞれI2−Q2,2I
Q式に対応する信号を形成することにより2θの関数で
ある信号I′,Q′が発生される。次にI′,Q′信号
は信号振幅を表わすI2+Q2式に対応する信号で除す
ことによりステップ52へ続く信号に対して正規化され
る。正規化後、信号はその直流成分に対応する信号DC
I,DCQを発生するためにステップ54においてロー
パス濾波される。信号DCI,DCQのレベルはI,Q
ベースバンド信号成分を運ぶ信号チャネル間の不整合に
より生じる受信機内の利得及び位相エラーと相関するこ
とが判った。従って、ステップ56において信号D
CI,DCQのレベルは元のI(基準)成分に対して元
のQ成分を調整して両成分が実質的に利得が等しく90
゜利相するようにするのに使用される。
ラーを検出して修正するように機能させる基本動作から
なる4つのステップ50,52,54,56を図2に示
す。ステップ50において、それぞれI2−Q2,2I
Q式に対応する信号を形成することにより2θの関数で
ある信号I′,Q′が発生される。次にI′,Q′信号
は信号振幅を表わすI2+Q2式に対応する信号で除す
ことによりステップ52へ続く信号に対して正規化され
る。正規化後、信号はその直流成分に対応する信号DC
I,DCQを発生するためにステップ54においてロー
パス濾波される。信号DCI,DCQのレベルはI,Q
ベースバンド信号成分を運ぶ信号チャネル間の不整合に
より生じる受信機内の利得及び位相エラーと相関するこ
とが判った。従って、ステップ56において信号D
CI,DCQのレベルは元のI(基準)成分に対して元
のQ成分を調整して両成分が実質的に利得が等しく90
゜利相するようにするのに使用される。
【0019】利得及び位相エラーは信号チャネル間の相
対エラーであることをお判り願いたい。Iチャネルを基
準とすると、利得エラーはIチャネルに対するQチャネ
ルの振幅変動に等しく位相エラーはIチャネルに対する
Qチャネルの直角位相からの変動に等しい。
対エラーであることをお判り願いたい。Iチャネルを基
準とすると、利得エラーはIチャネルに対するQチャネ
ルの振幅変動に等しく位相エラーはIチャネルに対する
Qチャネルの直角位相からの変動に等しい。
【0020】背景検討のために、通信信号は単位振幅で
位相θであるものとすれば、そのI,Qベースバンド信
号成分はそれぞれcos(θ),sin(θ)として定
義できる。位相角θは(I)式に示すようにarcta
nQ/Iを計算してI,Q成分から決定することができ
る。
位相θであるものとすれば、そのI,Qベースバンド信
号成分はそれぞれcos(θ),sin(θ)として定
義できる。位相角θは(I)式に示すようにarcta
nQ/Iを計算してI,Q成分から決定することができ
る。
【0021】
【数1】
【0022】三角関数cos(2θ),sin(2θ)
は共通三角恒等式及びI,Qにより(2)及び(3)式
で表わすことができる。
は共通三角恒等式及びI,Qにより(2)及び(3)式
で表わすことができる。
【0023】
【数2】 (2) cos(2θ)=cos2(θ)−sin2(θ)=I2−Q2
【数3】 (3) sin(2θ)=2cos(θ)sin(θ)=2IQ
【0024】(Q2−I2は得られる項の符号を適切に
調整すれば関数的にI2−Q2に等しいことをお判り願
いたい。)
調整すれば関数的にI2−Q2に等しいことをお判り願
いたい。)
【0025】これらの恒等式により、(4),(5)式
に示すようにθではなく2θの関数としてI,Qの相似
型を展開できるようになる。
に示すようにθではなく2θの関数としてI,Qの相似
型を展開できるようになる。
【0026】
【数4】(4) I′=I2−Q2
【数5】(5) Q′=2IQ
【0027】前に仮定したように、Q,Iが単位振幅の
信号を表わさない場合には、I′,Q′は信号振幅の二
乗に比例する。信号の大きさは(6)式に示す公知の関
係によりその直角位相成分から決定することができる。
信号を表わさない場合には、I′,Q′は信号振幅の二
乗に比例する。信号の大きさは(6)式に示す公知の関
係によりその直角位相成分から決定することができる。
【0028】
【数6】 (6) magnitude=(I2+Q2)1/2
【0029】従って、(7),(8)式で定義される新
しいI″,Q″信号を得るために信号の大きさの二乗で
除すことにより、I′,Q′は(振幅変調を含む)信号
振幅に無関係となるように正規化することができる。
しいI″,Q″信号を得るために信号の大きさの二乗で
除すことにより、I′,Q′は(振幅変調を含む)信号
振幅に無関係となるように正規化することができる。
【0030】
【数7】
【数8】
【0031】利得及び位相エラーが存在する場合には
I″,Q″は平均直流レベルとなり、I″の直流成分レ
ベルは利得エラーに密接に相関しQ″の直流成分は位相
エラーに密接に相関することが判っている。
I″,Q″は平均直流レベルとなり、I″の直流成分レ
ベルは利得エラーに密接に相関しQ″の直流成分は位相
エラーに密接に相関することが判っている。
【0032】Qベースバンド成分は(9)式に示すよう
に利得エラーg及び位相エラーpで表わすことができ
る。
に利得エラーg及び位相エラーpで表わすことができ
る。
【0033】
【数9】(9) Q=(1+g)sin(θ−p)
【0034】さらに、DCIをI″の直流成分値としD
CQをQ″の直流成分値とすれば、利得エラーg及び位
相エラーpは(10),(11)式に示すようにD
CI,DCQで表わすことができる。
CQをQ″の直流成分値とすれば、利得エラーg及び位
相エラーpは(10),(11)式に示すようにD
CI,DCQで表わすことができる。
【0035】
【数10】
【数11】 (11) p=−2arctan(DCQ)(whe
n g=O)
n g=O)
【0036】(10),(11)式は利得エラーもしく
は位相エラーしか存在しない場合には正しいように見え
るが、両エラーが同時に存在する場合には幾分エラーが
生じる。
は位相エラーしか存在しない場合には正しいように見え
るが、両エラーが同時に存在する場合には幾分エラーが
生じる。
【0037】直接変換受信機内の利得エラーg及び位相
エラーpが決定されていると、元のQ信号成分に対して
修正が加えられて修正信号成分QCが発生され、(基準
として定義されエラーがないと考えられる)元のI信号
と共に通信信号をさらに処理し復調するのに使用され
る。修正信号は(12),(13),(14)式に従っ
て、I,Q,p,gから得ることができる。
エラーpが決定されていると、元のQ信号成分に対して
修正が加えられて修正信号成分QCが発生され、(基準
として定義されエラーがないと考えられる)元のI信号
と共に通信信号をさらに処理し復調するのに使用され
る。修正信号は(12),(13),(14)式に従っ
て、I,Q,p,gから得ることができる。
【0038】
【数12】(12) Qc=k1Q+k2I
【数13】
【数14】(14) k2=tan(p)
【0039】(13),(14)式は信号処理の目的
で、(15),(16)、(17),(18)式に示す
ようにかなり正確に近似することができる。
で、(15),(16)、(17),(18)式に示す
ようにかなり正確に近似することができる。
【0040】
【数15】
【数16】 (16) p =−2arctan(DCQ)=−arctan(2D CQ)
【数17】
【数18】 (18) k2=tan(p)=−2DCQ
【0041】利得及び位相エラー決定アルゴリズムの欠
陥の影響及び前記近似の影響は例として最少となるよう
に図示することができる。Qチャネルの利得エラーが3
%で位相エラーが5°であれば、DCIの値は−0.0
1481となりDCQの値は−0.04365となる。
(12),(18)式により位相エラーを計算すれば
4.9894°となり“修正”エラーは0.0105°
となる。(12),(17)式により、利得エラーを計
算すれば3.0633%となり“修正エラー”は0.0
633%となる。信号処理アルゴリズムを簡単化するた
めに行うアルゴリズム及び近似の欠陥によるエラーは大
概の目的に対して小さなものとなる。
陥の影響及び前記近似の影響は例として最少となるよう
に図示することができる。Qチャネルの利得エラーが3
%で位相エラーが5°であれば、DCIの値は−0.0
1481となりDCQの値は−0.04365となる。
(12),(18)式により位相エラーを計算すれば
4.9894°となり“修正”エラーは0.0105°
となる。(12),(17)式により、利得エラーを計
算すれば3.0633%となり“修正エラー”は0.0
633%となる。信号処理アルゴリズムを簡単化するた
めに行うアルゴリズム及び近似の欠陥によるエラーは大
概の目的に対して小さなものとなる。
【0042】次に図3を参照として、デジタル信号処理
ソフトウェアモジュール100は利得及び位相エラーを
検出しQベースバンド信号成分を修正して実質的に利得
及び位相エラーによる歪の無い修正信号成分QCを形成
するように作動するステップ101〜119を含んでい
る。cos(2θ),sin(2θ)を表わすI′,
Q′信号は“元の”ベースバンド成分I及び修正ベース
バンド成分QCからステップ101〜109において形
成される。ステップ10I,102,103において
I,QC成分に対して増倍演算が行われ、それぞれI2
+QC 2,IQCに対応する信号が形成される。ステッ
プ104,105に従って、加減算を行ってそれぞれI
2=QC 2,I2+QC 2に対応する信号が発生され
る。ステップ106において、ステップ103で発生し
たIQC信号に2が乗じられ2IQCに対応する信号が
発生される。
ソフトウェアモジュール100は利得及び位相エラーを
検出しQベースバンド信号成分を修正して実質的に利得
及び位相エラーによる歪の無い修正信号成分QCを形成
するように作動するステップ101〜119を含んでい
る。cos(2θ),sin(2θ)を表わすI′,
Q′信号は“元の”ベースバンド成分I及び修正ベース
バンド成分QCからステップ101〜109において形
成される。ステップ10I,102,103において
I,QC成分に対して増倍演算が行われ、それぞれI2
+QC 2,IQCに対応する信号が形成される。ステッ
プ104,105に従って、加減算を行ってそれぞれI
2=QC 2,I2+QC 2に対応する信号が発生され
る。ステップ106において、ステップ103で発生し
たIQC信号に2が乗じられ2IQCに対応する信号が
発生される。
【0043】ステップ107に従って、ステップ105
で発生された信号に逆演算が行われステップ108,1
09で使用するI/(I2+QC 2)に対応する信号が
形成される。次に、それぞれステップ104,106で
得られるI2−QC 2,2IQCを表わす信号により増
倍演算を行って、ステップ108,109において
I″,Q″信号が発生される。ステップ108,109
はステップ104,106で得られる信号を結合された
大きさを表わす信号で除算することにより正規化するよ
うに機能し、除算は逆数を乗じて行われる。
で発生された信号に逆演算が行われステップ108,1
09で使用するI/(I2+QC 2)に対応する信号が
形成される。次に、それぞれステップ104,106で
得られるI2−QC 2,2IQCを表わす信号により増
倍演算を行って、ステップ108,109において
I″,Q″信号が発生される。ステップ108,109
はステップ104,106で得られる信号を結合された
大きさを表わす信号で除算することにより正規化するよ
うに機能し、除算は逆数を乗じて行われる。
【0044】ステップ110,111において、I″,
Q″信号はローバス濾波されて直流成分が濾波され、受
信機内の利得及び位相エラーに相関した値を有する成分
に対応するDCI,DCQ信号が発生される。
Q″信号はローバス濾波されて直流成分が濾波され、受
信機内の利得及び位相エラーに相関した値を有する成分
に対応するDCI,DCQ信号が発生される。
【0045】DCI,DCQ信号はステップ112〜1
19へ送られて使用され、実際の利得及び位相エラーを
近似する信号が発生されQベースバンド成分が修正され
てQC信号成分が形成される。ステップ112,113
において、DCI,DCQ信号に別々に2及び−2を乗
じて受信機内の信号チャネル間の利得及び位相エラーを
近似するエラー信号g,pが形成される。ステップ11
4,115に従って、現在のエラー信号g,pはエラー
計算アルゴリズムの前の反復動作に従って計算されたエ
ラー信号値g,pに加算される。この方法により、信号
チャネル間に存在する利得及び位相エラーの近似計算は
Qベースバンド成分を繰返し修正することにより漸次向
上される。
19へ送られて使用され、実際の利得及び位相エラーを
近似する信号が発生されQベースバンド成分が修正され
てQC信号成分が形成される。ステップ112,113
において、DCI,DCQ信号に別々に2及び−2を乗
じて受信機内の信号チャネル間の利得及び位相エラーを
近似するエラー信号g,pが形成される。ステップ11
4,115に従って、現在のエラー信号g,pはエラー
計算アルゴリズムの前の反復動作に従って計算されたエ
ラー信号値g,pに加算される。この方法により、信号
チャネル間に存在する利得及び位相エラーの近似計算は
Qベースバンド成分を繰返し修正することにより漸次向
上される。
【0046】ステップ114において繰返し発生される
利得エラー信号g′はステップ116へ送られ、そこで
単位値を有する信号へ加えられて修正係数k1を形成す
る。次に、ステップ118において係数k1に元のベー
スバンド成分Qを乗じてk1Qに対応する信号が形成さ
れ、それはステップ119へ送られる。修正係数k2に
等しい繰返し発生される位相エラー信号p′はステップ
117へ送られ、そこで元のIベースバンド成分を乗じ
てk2Iに対応する信号を形成しステップ119へ送
る。ステップ119において、ステップ118,117
で発生されたk1Q,k2I信号が加算されて最終修正
ベースバンド信号成分QCが得られ、それは復調に使用
され且つステップ102,103へ送られアルゴリズム
の次の繰返動作に従って利得及び位相エラー信号の新し
い値を引き出しこれらのエラーの値を計算するのに使用
される。
利得エラー信号g′はステップ116へ送られ、そこで
単位値を有する信号へ加えられて修正係数k1を形成す
る。次に、ステップ118において係数k1に元のベー
スバンド成分Qを乗じてk1Qに対応する信号が形成さ
れ、それはステップ119へ送られる。修正係数k2に
等しい繰返し発生される位相エラー信号p′はステップ
117へ送られ、そこで元のIベースバンド成分を乗じ
てk2Iに対応する信号を形成しステップ119へ送
る。ステップ119において、ステップ118,117
で発生されたk1Q,k2I信号が加算されて最終修正
ベースバンド信号成分QCが得られ、それは復調に使用
され且つステップ102,103へ送られアルゴリズム
の次の繰返動作に従って利得及び位相エラー信号の新し
い値を引き出しこれらのエラーの値を計算するのに使用
される。
【0047】ステップ117,118,119はデジタ
ル化されたベースバンド成分I,Qの各サンプルに対し
て実施して適切に修正されたQC成分値を連続ベースで
生成できるようにしなければならない。逆に、ステップ
101〜111は各信号サンプルに対して実施する必要
はないが、サンプルはバイアスせずに選定し充分なサン
プルを処理して濾波ステップ110,111の出力に妥
当な直流値を与えなければならない。ステップ112〜
116は修正係数k1,k2を更新するたびに一回だけ
実施する必要がある。このような更新を行うたびに、充
分な時間を与えてローパスフィルタ110,112の出
力を安定化させ、その後に修正係数を再び更新する。ア
ルゴリズムの収束度はステップ110,111の出力レ
ベルを観察して監視することができ、それは収束すると
これらの出力値が0に近ずくためである。
ル化されたベースバンド成分I,Qの各サンプルに対し
て実施して適切に修正されたQC成分値を連続ベースで
生成できるようにしなければならない。逆に、ステップ
101〜111は各信号サンプルに対して実施する必要
はないが、サンプルはバイアスせずに選定し充分なサン
プルを処理して濾波ステップ110,111の出力に妥
当な直流値を与えなければならない。ステップ112〜
116は修正係数k1,k2を更新するたびに一回だけ
実施する必要がある。このような更新を行うたびに、充
分な時間を与えてローパスフィルタ110,112の出
力を安定化させ、その後に修正係数を再び更新する。ア
ルゴリズムの収束度はステップ110,111の出力レ
ベルを観察して監視することができ、それは収束すると
これらの出力値が0に近ずくためである。
【0048】特定実施例について説明してきたが、発明
の真の範囲及び精神から逸脱することなく実施例にさま
さまな変更及び修正を加えることができる。例えば、受
信機がFM等の角変調信号だけを処理する場合には、
I′,Q′信号を正規化する必要はない。従って、ステ
ップ105,107,108,109はソフトウェアモ
ジュール100から省くことができるが、受信機に対す
る振幅ノイズの影響は大きくなる。さらに、信号チャネ
ル間で利得特性を整合するように受信機部品を慎重に選
定すれば、受信機内の信号チャネル間の位相不整合を検
出調整するだけでよく、ステップ104,108,11
0,112,114,116,118はソフトウェアモ
ジュール100から省くことができる。特許請求の範囲
はこのような変更及び修正を全て包含するものとする。
の真の範囲及び精神から逸脱することなく実施例にさま
さまな変更及び修正を加えることができる。例えば、受
信機がFM等の角変調信号だけを処理する場合には、
I′,Q′信号を正規化する必要はない。従って、ステ
ップ105,107,108,109はソフトウェアモ
ジュール100から省くことができるが、受信機に対す
る振幅ノイズの影響は大きくなる。さらに、信号チャネ
ル間で利得特性を整合するように受信機部品を慎重に選
定すれば、受信機内の信号チャネル間の位相不整合を検
出調整するだけでよく、ステップ104,108,11
0,112,114,116,118はソフトウェアモ
ジュール100から省くことができる。特許請求の範囲
はこのような変更及び修正を全て包含するものとする。
【図1】本発明の原理に従って作動する修正ユニットを
含むI/Q直接変換ラジオ受信機の全体ブロック図。
含むI/Q直接変換ラジオ受信機の全体ブロック図。
【図2】本発明のシステムを構成する最も基本的なステ
ップを示すハイレベルフロー図。
ップを示すハイレベルフロー図。
【図3】図1の修正ユニットに使用する本発明の原理に
従ったアルゴリズムに対するステップのフロー図。
従ったアルゴリズムに対するステップのフロー図。
10 直接変換ラジオ受信機 11 アンテナ 12 プリアンプ 14 スプリッタ 15 ベースバンドチャネル 16 ミキサ 18 ミキサ 20 シンセサイザ 21 A/Dコンバータ 22 移相器 23 A/Dコンバータ 24 ローパスフィルタ網 25 ベースバンドチャネル 26 ベースバンドアンプ網 28 ベースバンドアンプ網 30 修正ユニット 32 復調器
Claims (1)
- 【請求項1】 直角位相で且つ位相角θの関数である
I,Qベースバンド信号成分を運ぶ一対の信号を有する
直接変換受信機における位相及び利得制御方式におい
て、該方式は、(a).前記I,Q成分からsin(2
θ)、cos(2θ)に対応するI′、Q′信号を新た
に形成する手段と、(b).前記I′、Q′信号を信号
振幅に関して正規化を行って正規化信号I″、Q″を生
成する手段と、(c).前記I″、Q″信号を濾波して
前記I″、Q″信号の直流成分に対応するDCI,DC
Q信号に発生する手段と、(d).前記DCI,DCQ
信号に基いて前記I,Q成分間の利得及び位相エラーを
修正する手段、を具備する位相及び利得エラー制御方
式。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/645,376 US5230099A (en) | 1991-01-24 | 1991-01-24 | System for controlling phase and gain errors in an i/q direct conversion receiver |
US645376 | 1991-01-24 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06224798A true JPH06224798A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=24588767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4051087A Pending JPH06224798A (ja) | 1991-01-24 | 1992-01-24 | 直接変換受信機における位相及び利得エラー制御方式 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5230099A (ja) |
EP (1) | EP0496621B1 (ja) |
JP (1) | JPH06224798A (ja) |
DE (1) | DE69224925T2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB9408211D0 (en) * | 1994-04-26 | 1994-06-15 | Rca Thomson Licensing Corp | Direct conversion tuner |
KR100305410B1 (ko) * | 1993-06-04 | 2001-11-22 | 락스 죠셉 제이. | 직접변환튜너 |
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KR100735946B1 (ko) | 1999-12-23 | 2007-07-06 | 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. | 이미지 리젝션 |
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