JPH06224651A - 高インピ−ダンス出力駆動段 - Google Patents

高インピ−ダンス出力駆動段

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JPH06224651A
JPH06224651A JP5286181A JP28618193A JPH06224651A JP H06224651 A JPH06224651 A JP H06224651A JP 5286181 A JP5286181 A JP 5286181A JP 28618193 A JP28618193 A JP 28618193A JP H06224651 A JPH06224651 A JP H06224651A
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JP
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transistor
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Application number
JP5286181A
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English (en)
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Thomas D Petty
ト−マス・ディ−・ペティ
Robert L Vyne
ロバ−ト・エル・バイン
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Motorola Solutions Inc
Original Assignee
Motorola Inc
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/56Modifications of input or output impedances, not otherwise provided for

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 利得段に対して高インピーダンスとなり、利
得段の負荷に起因し得る性能の劣化を低減する、高イン
ピーダンス出力駆動段を提供する。 【構成】 出力段(19)を駆動する利得段(18)上
の負荷を低減させるための、高インピーダンス出力駆動
段(16)。この出力段(19)は、入力電流に応答す
る。電流感知回路(21)が、出力段(19)の電流を
感知する。電流感知回路(21)は、出力段(19)に
おいて感知された電流に比例する電流を出力する。電流
源回路(22)が、電流感知回路(21)によって出力
された電流に応答して、出力段(19)の入力電流と実
質的に等しい電流を出力し、こうして利得段(18)上
の負荷を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に増幅器に関
し、特に、出力段から利得段においてバッファ(buf
fer)としてはたらく回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な形式の増幅器は、入力利得段
(または第1利得段)、第2利得段、および出力段によ
って構成されている。当業者は、第2利得段が多くの場
合最終段と結合されていることも知っているであろう。
この場合、出力段は、増幅器外部の負荷を駆動する回路
として、定義される。各増幅器段は、他の増幅器段と相
互作用を行う。この相互作用は、各増幅器段の性能、な
らびに増幅器全体の性能に影響を及ぼすものである。増
幅器の設計は、部分的な各増幅器段の融合であり、ある
場合には、全体的な増幅器の性能のために、特定の段の
性能については妥協することがある。特に関係するの
は、第2利得段、より一般的には、高駆動段に結合され
た利得段に対する出力段の影響である。
【0003】例えば、第2利得段は増幅された電圧信号
を発生し、これが出力段に結合されている。出力段は、
一般的に、電圧利得は有さないが、増幅器外部の負荷に
電流を駆動するものである。出力段は、外部負荷に応じ
て、かなりの強度の電流を引き込んだり(sink)、
発生(source)させたりしなくてはならないこと
がある。高駆動状態の下では、出力段は第2利得段に対
して、低インピーダンス負荷となることがある。第2利
得段の性能は、ある回路構成のための出力段が与える低
インピーダンス負荷によって、厳しく劣化させられるこ
とがある。この問題を解決する1つの方法は、第2利得
段と出力段との間にバッファ段を加えることである。理
想的には、このバッファ段は第2利得段に高インピーダ
ンス負荷を与えつつ、低インピーダンス負荷を駆動する
能力を有するものである(出力段の入力のように)。
【0004】第2利得段と出力段との間に用いられるバ
ッファ段の回路構成の1つは、バイポーラ・トランジス
タによるダーリントン構成である。当業者は、ダーリン
トン構成されたバイポーラ・トランジスタは、高電流利
得および高入力インピーダンスを有し、これらのパラメ
ータは両方とも、良好なバッファ段の設計にとって重要
であることを知っていよう。ダーリントン構成のバッフ
ァ段は、Motorola Inc.によって製造され
ているMC33077のように、演算増幅器において首
尾よく用いられている。ダーリントン構成のバッファ段
には問題がない訳ではなく、そのために多くの増幅器の
設計において、その用途が制限されている。ダーリント
ン構成のバッファ段の主な問題は、位相シフトを加える
ことによって周波数応答に影響を及ぼすことであり、こ
れはフィードバックを用いる際に増幅器が不安定になる
原因となる可能性がある。ダーリントン構成のバッファ
段に起因して加えられた位相シフトは十分大きいので、
増幅器の性能を制限したり、或いは交流回路による方策
がダーリントン構成には好ましくなる程までに、増幅器
の補償機構を複雑化してしまう。
【0005】当業界全体で共通に用いられている回路構
成の2番目のものは、PNPバイポーラ・トランジスタ
を電流源に結合したものである。PNPバイポーラ・ト
ランジスタは、電圧ホロワ(follower)構成内
の利得段に結合されており、高駆動段の影響から利得段
を保護するために用いられる。このタイプの段の一例
は、Motorola Inc.によって製造されてい
るMC33173演算増幅器において見られる。多くの
半導体プロセス・フローにおいて、PNPトランジスタ
は、同一プロセスで製造されるNPNトランジスタより
も、性能特性が劣っている。これはMC33174の場
合のことで、PNPトランジスタを用いることによる性
能の不足を考慮するために、更に回路を付け加えなけれ
ばならない。ダーリントン構成のトランジスタのよう
に、PNPを基にしたバッファ段は、増幅器ループに位
相シフトを加えるので、増幅器の補償を複雑にしてい
る。時としてフィード・フォーワード・コンデンサを用
いて、PNPトランジスタの遅い応答時間に起因する高
周波信号がPNPトランジスタを迂回するようにしてい
る(増幅器の設計に更に構成要素を付け加えることにな
る)。PNPバッファ段が差動利得段に結合されると、
PNPバッファからのベース電流を考慮にいれなくては
ならず、さもないと、オフセットが増幅器内に誘発され
る。これは、PNPバッファ段からベース電流を似せる
ダミー段を加えることによって解決できるが、その冗長
回路の分だけコストがかかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】出力段(または高駆動
段)の影響から利得段を保護するバッファ段を開発する
ことができれば、大きな貢献となろう。このようなバッ
ファ段は、利得段に対しては高インピーダンス負荷であ
り、低インピーダンスの高駆動段を駆動する能力を有
し、回路に加わる位相シフトを最少に抑え、しかも構成
物の数を低く抑えなければならない。
【0007】
【課題を解決するための手段】端的に述べると、本発明
は、高入力インピーダンスを有する出力段を提供するも
のである。高インピーダンス出力段は、出力段と、電流
感知(sense)回路と、電流源回路とを備えてい
る。前記出力段は、入力と出力とを有する。前記出力段
は入力電流に応答し、出力電流を発生する。前記電流感
知回路は、前記出力段の入力または出力電流を感知し、
前記出力段の入力電流に比例した感知電流を発生する。
前記電流源回路は、前記電流感知回路からの感知電流に
応答する入力を有し、更に前記出力段の入力に結合され
た出力を有する。前記電流源回路は、前記出力段の入力
電流と実質的に等しい電流を出力する。
【0008】
【実施例】図1は、本発明による、高インピーダンス出
力段を有する増幅器のブロック図である。
【0009】増幅器は、出力段(または高駆動段)に結
合されている利得段間の相互作用を例示するための理想
的なものである。典型的に、利得段は、電圧信号を所定
の利得で増幅するように設計される。これは出力段とは
全く対照的であり、出力段は増幅器外部の負荷を駆動す
るように設計され、典型的に電圧利得は有さない。出力
段によって利得段に与えられる負荷またはインピーダン
スは、利得段の性能に影響を加え得るものでる。例え
ば、あるタイプの回路では出力段のインピーダンスが
(出力段の)出力電流と共に変動することがある。高駆
動状態の下では、出力段は、利得段に対して低いインピ
ーダンス負荷を与える可能性がある。高駆動負荷の下で
利得段の負荷が増大すると、電圧利得、電圧オフセット
または安定性のような増幅器の諸特性に影響を及ぼすこ
とがある。負荷状態が大きく変動する条件下で、安定な
特性を有する利得段の設計は、いずれにしても実現はむ
ずかしい。当業者が用いる一般的な手法は、利得段と出
力段との間にバッファ段を加えて、負荷の問題を軽減す
ることである。このバッファ段は、利得段に対して高イ
ンピーダンス負荷を与え、しかも低インピーダンス負荷
(出力段)を駆動することを可能とするものである。こ
のバッファ段における主な問題は、それが増幅器の周波
数応答および安定性に影響を及ぼすことである。バッフ
ァ段は直接利得経路に増幅器を介して配置されるが、フ
ィードバックが用いられる時、増幅器の安定性を低下さ
せる位相シフトが加わる。バッファ段に更に回路を付け
加えて、これらの欠陥を補償することができるが、これ
はシリコン面積および回路の複雑性を増加させることに
なる。利得段の負荷についての問題の解決策は、利得段
を出力段に直接結合し(これによって加えられる位相シ
フトを除去し)、そして「適切な電流」を感知して出力
段に供給する(利得経路周辺の)回路を用いることによ
って、利得段が大きな電流を発生するのを防止すること
である。このようにして、出力段は利得段には負荷をか
けないようにする。この手法は、高インピーダンス出力
駆動段16を構成する基本である。
【0010】増幅器11は、増幅すべき入力信号を受け
取る入力12と出力13とを有する。増幅器11は2つ
の利得段、第1利得段17と第2利得段18とを有す
る。増幅器の設計(集積演算増幅器のような)に2つの
利得段を用いることの利点は、当技術では公知である。
第1利得段17は、増幅器入力12に結合されている入
力と、第2利得段18の入力に結合されている出力とを
有する。第2利得段18の出力は、ノード23に結合さ
れている。負荷14を駆動するための出力段19は、ノ
ード23に結合されている入力と、増幅器出力13に結
合されている出力とを有する。出力段19の入力は、ノ
ード23によって、第2利得段18の出力に直接結合さ
れており、このため付加的な位相シフトを加えるような
ものは、増幅器11中の利得経路には、何も挿入されて
いない。
【0011】高インピーダンス出力駆動段16は、出力
段19、電流感知回路21、および電流源回路22を備
えている。電流感知回路21は、電流を感知する手段と
して機能する。電流感知回路21は、出力段19の電流
(出力段の入力電流または出力電流のいずれか)を感知
するためのノード23に結合された入力と、出力とを有
する。電流感知回路21は、出力段19への入力電流に
比例した電流を発生する。電流源回路22は、電流を発
生する手段として機能する。電流源回路22は、電流感
知回路21の出力に結合されている入力と、ノード23
に結合されている出力とを有する。電流源回路22は電
流感知回路21からの電流出力に応答し、出力段19の
入力電流に「実質的に等しい」電流を発生する。理想的
なのは、第2利得段18は、電流源回路22によって供
給される電流が出力段19によって必要とされる電流に
正確に等しい場合には、出力段19にいかなる電流も供
給しないことである。こうすることができれば、出力段
19は、第2利得段18に対して無限インピーダンス
(開放回路)と見なされよう。出力段19によって与え
られるインピーダンスは第2利得段18の性能には影響
を与えないので、増幅器11の全体的な性能を落とすこ
となく、第2利得段18および出力段19の双方を、そ
れらが適切なタスクを実行するように、最適化を図るこ
とができる。
【0012】高インピーダンス出力駆動段16はアクテ
ィブな回路であり、最初に出力段19の電流を感知し、
次に入力電流を出力段19に供給する。言い替えれば、
これは、出力段19が必要とする瞬間的な入力電流に、
遷移即ち変化するのである。好適実施例では、電流源回
路22は、出力段19が必要とする以上の電流を供給す
るようにはなっていない。必要以上に大きな電流を供給
すると、増幅器11のラッチアップを生じる結果となり
得るからである。この問題は、電流感知回路21と電流
源回路22とを調整することによって軽減され、全ての
条件の下で(温度、プロセス、素子の整合、電圧な
ど)、出力段19の入力電流以下の電流が、電流源回路
22によって送出されることを保証する。電流源回路2
2によって出力段19の入力に発生されたのではない電
流は、いずれも第2利得段によって発生されているはず
であるが、性能に重大な影響を与えるものではない。増
幅器11のブロックに対して流入するまたは流出する電
流の流れ方向は、上述の説明には含まれておらず、電流
源回路22が電流(正または負)を発生して出力段19
をイネーブルし、第2利得段18が出力段19の入力電
流(正または負)を発生する必要がないようにしている
ことに注意されたい。
【0013】図2は、増幅器内の高インピーダンス出力
駆動段の実施例の概略図である。
【0014】増幅器30は、図1の各ブロックに対応す
る機能実行回路を示す、集積回路演算増幅器を簡素化し
た設計のものである。増幅器30は、第1利得段31、
第2利得段32、出力段33、電流感知回路34、およ
び電流源回路36を備えている。
【0015】第1利得段31は、第1入力37、第2入
力38、第1出力および第2出力を有する、差動利得段
である。第1入力37および第2入力38は増幅器30
の入力である。第1入力37と第2入力38との間の電
圧の電位差が、差動入力電圧信号を発生し、これが第1
利得段31によって増幅される。増幅された差動信号
は、第1利得段31の第1出力および第2出力を介し
て、第2利得段32に結合される。
【0016】第2利得段32は、高電圧利得を有する増
幅段である。第2利得段32に結合された増幅差動信号
は、更に増幅されてシングル・エンド形(非差動)電圧
信号に変換される。第2利得段32の概略図は、簡素化
されてはいるが、本発明を用いることによって大きな恩
恵を受ける増幅段に共通の特徴を示している。高インピ
ーダンス出力駆動段61と共に、他のタイプの利得段も
同等に用いることもできる。
【0017】電流源39は、電源42の端子に結合され
ており、1本の出力を有する。PNPトランジスタ44
は、電流源39の出力に結合されているエミッタ、D.
C.バイアス電圧Vbiasに結合されているベース、
およびノード47に結合されているコレクタを有する。
ダイオード49は、ノード47に結合されたアノード
と、カソードとを有する。NPNトランジスタ52は、
ダイオード49のカソードに結合されているコレクタ、
ノード54に結合されているベース、および第1利得段
31の第1出力に結合されているエミッタを有する。ト
ランジスタ52のエミッタは、第2利得段32の入力で
ある。NPNトランジスタ53は、ノード54に結合さ
れているコレクタ、ノード54に結合されているベー
ス、および第1利得段31の第2出力に結合されている
エミッタを有する。トランジスタ53のエミッタは、第
2利得段32の入力である。NPNトランジスタ51
は、ノード48に結合されているコレクタ、ノード47
に結合されているベース、およびノード54に結合され
ているエミッタを有する。PNPトランジスタ46は、
ノード48に結合されているコレクタ、D.C.バイア
ス電圧Vbiasに結合されているベース、およびエミ
ッタを有する。電流源41は、電源42の端子に結合さ
れており、PNPトランジスタ46のエミッタに結合さ
れている出力を有する。NPNトランジスタ55は、電
源42の端子に結合されているコレクタ、PNPトラン
ジスタ44のエミッタに結合されているベース、および
エミッタを有する。NPNトランジスタ56は、NPN
トランジスタ55のエミッタに結合されているコレク
タ、ノード48に結合されているベース、およびノード
58に結合されているエミッタを有する。トランジスタ
56のエミッタは、第2利得段32の出力である。電流
源57を設けることによって、第2利得段32が完成す
る。電流源57は、電源59の端子に結合されており、
ノード58に結合されている出力を有する。
【0018】第2利得段32の動作は、非常に簡単であ
り、当業者には公知なことである。電流源39および4
1は、実質的に等しい電流を出力する。理想的な状態で
は、第1利得段31の第1および第2出力が等しい電圧
にある時は、第2利得段32は平衡状態となる。この平
衡状態の条件は、トランジスタ46によって出力される
コレクタ電流が、トランジスタ51へのコレクタ電流に
ほぼ等しいことである。第1利得段31の第1および第
2出力間の電圧差が、ノード48において差電流を発生
する。この差電流は正方向または負方向に増大していく
が、トランジスタ46のソース電流とトランジスタ51
のシンク電流との間の電流差によって生じるものであ
る。この差電流は、部分的には、トランジスタ51,5
2,53およびダイオード49によって構成されるカレ
ント・ミラー回路によって、生成される。トランジスタ
56は、電圧ホロワ構成となっており、バッファとして
作用する。トランジスタ56のベースに流れ込む正方向
に増分する(またはイネーブル化)差電流が、出力段3
3に正方向増分電流(positive increm
ental current)を発生する。同様に、ト
ランジスタ56のベースへの負方向増分(ディゼーブル
化)差電流が、トランジスタ56の電流出力を減少させ
ることによって、負方向増分電流を発生する。言い替え
れば、ノード58における電圧は、トランジスタ56の
ベースへの差電流にしたがって、上昇および降下する。
Vbiasは、トランジスタ44および46のベースに
結合され、これらのトランジスタをバイアスする直流電
圧である。Vbiasは、第2利得段32内の他の回路
の性能に対する影響を最少化するように選択される。
【0019】理想的には、出力段33によるノード58
上の負荷が、ノード48におけるインピーダンスに全く
影響を与えなければ、第2利得段32には有利であろ
う。第2利得段32の利得は、ノード48上のインピー
ダンスに直接関連がある。変動する条件の下(電圧、処
理、温度、素子特性など)で、ノード48のインピーダ
ンスが高いと、第2利得段32に対して高電圧利得が保
証されよう。実際には、出力段33は、第2利得段32
の性能に激しく影響を与える可能性がある。トランジス
タ56のベースに向かって見た抵抗は、ほぼ、トランジ
スタ電流利得(即ちベータ)x(トランジスタ56のエ
ミッタ抵抗+ノード58の抵抗)となる。トランジスタ
56の入力抵抗は、ノード48において、第2利得段3
2の利得を決定する支配的な抵抗である。出力段33
は、ノード58において、動作条件や出力の負荷の大き
さのオーダーで変動し得るインピーダンスとなる。この
変動性は、トランジスタ56の入力抵抗も(動作条件に
したがって)変動する原因となり、これは安定した増幅
器の設計には、有害である。これは、典型的に、更に加
わる回路の複雑さや位相シフトの増大を犠牲にして、バ
ッファ段を用いることによって(前述のように)解消さ
れる。他の二次的な問題も、ノード58のインピーダン
スが低いと、強調されることがある。これらの二次的問
題は、第2利得段32上の負荷の不平衡による電圧オフ
セットの増加から、温度限度における動作上の問題まで
にわたる。このタイプの問題は、第2利得段32上の出
力段33の影響を制限し、各回路を最適化することによ
って、解消することができる。
【0020】出力段33は、電流源62と、増幅器30
の外部の負荷を駆動するためのNPNトランジスタ63
とから成る、簡単な駆動段回路である。電流源62は、
電源42の端子に結合されており、その出力は増幅器出
力64に結合されている。トランジスタ63は、制御入
力、第1導電端子、および第2導電端子にそれぞれ対応
する、ベース、コレクタ、およびエミッタを有する。ト
ランジスタ63のコレクタは増幅器出力64に結合され
ており、ベースはノード58に結合されており、そして
エミッタは電源の端子に結合されている。典型的に、ト
ランジスタ63は、高電流素子であり、ノード48にお
けるインピーダンスを低下させることによって、第2利
得段32の性能を劣化させる潜在性を有する。
【0021】電流感知回路34は、NPNトランジスタ
66から成る。トランジスタ66は、制御入力、第1導
電端子および第2導電端子にそれぞれ対応する、ベー
ス、コレクタおよびエミッタを有する。トランジスタ6
6のコレクタはノード67に結合されており、ベースは
ノード58に結合されており、そしてエミッタは電源5
9の端子に結合されている。トランジスタ66のエミッ
タ領域は、トランジスタ63のエミッタ領域と所定の比
率となっている。トランジスタ66のベース・エミッタ
間接合は、トランジスタ63のベース・エミッタ間結合
と同一にバイアスされているので、トランジスタ66の
コレクタ電流は、トランジスタ63のコレクタ電流に対
する所定のエミッタ領域率によって、関連付けられてい
る。好適実施例では、トランジスタ66および63のエ
ミッタ領域は、できるだけ正確な比率に決められてい
る。例示の目的のために、トランジスタ63のエミッタ
領域は、トランジスタ66のエミッタ領域より18倍大
きいものとする。
【0022】電流源回路36は、NPNトランジスタ6
8、ダイオード69、PNPトランジスタ71、および
PNPトランジスタ72で構成されている。電流源回路
36は、トランジスタ66のコレクタ電流(これはトラ
ンジスタ63内の電流に比例する)に応答して、トラン
ジスタ66および63のベース電流を組み合せたものに
ほぼ等しい電流を出力し、こうしてトランジスタ56の
駆動要求を低減させている。トランジスタ68は、制御
入力、第1導電端子、および第2導電端子にそれぞれ対
応する、ベース、コレクタおよびエミッタを有する。ト
ランジスタ68は、電源42の端子に結合されているコ
レクタ、ノード73に結合されているベース、およびノ
ード67に結合されているエミッタを有する。ダイオー
ド69は、それぞれ第1端子および第2端子に対応する
アノードおよびカソードを有する。ダイオード69のア
ノードは電源42の端子に結合されており、一方カソー
ドはノード73に結合されている。トランジスタ71
は、制御入力、第1導電端子、および第2導電端子にそ
れぞれ対応するベース、コレクタおよびエミッタを有す
る。トランジスタ71のベースはノード73に結合され
ており、エミッタは電源42の端子に結合されている。
トランジスタ72は、制御入力、第1導電端子、および
第2導電端子にそれぞれ対応するベース、コレクタ、お
よびエミッタを有する。トランジスタ72は電流源回路
36を完成するものであり、そのコレクタはノード58
に結合されており、ベースはノード67に結合されてお
り、エミッタはトランジスタ71のコレクタに結合され
ている。
【0023】この例では、トランジスタ66のコレクタ
電流は、トランジスタ63のコレクタ電流の1/18で
ある。理想的には、電流源回路36は、トランジスタ6
6のベース電流の19倍の電流を発生し、それによって
トランジスタ66およびトランジスタ63の双方のため
にベース電流が供給できるのがよい。好適実施例では、
トランジスタ68は、トランジスタ66と同一で、トラ
ンジスタ66のコレクタ電流によってバイアスされてい
る。トランジスタ68をバイアスして、トランジスタ6
6へのベース電流に近似するベース電流を発生する。ト
ランジスタ68のベース電流は、ダイオード69と、電
流逓倍(multiplication)回路として作
用するトランジスタ71との組み合せによって、19倍
に増加される。好適実施例では、ダイオード69および
トランジスタ71は、コレクタ分割横型(split
collector lateral)PNPトランジ
スタで作られている。このコレクタ分割横型PNPトラ
ンジスタは、コレクタ領域が19対1の比率となってお
り、トランジスタ71が19倍のコレクタ領域を有する
素子部分を占め(compromise)、そして単一
コレクタ領域を分割コレクタPNPのベース領域に戻し
て結合させることによって、ダイオード69が形成され
ている。ダイオード69を通る電流(トランジスタ66
の電流に近似する)は、トランジスタ71のコレクタ領
域のダイオード69に対する比率によって、19倍に拡
大され、これによって、トランジスタ71のコレクタ電
流は、トランジスタ66のベース電流のほぼ19倍とな
る。好適実施例では、トランジスタ72は、トランジス
タ71と直列に配置されたカスコード素子であり、トラ
ンジスタ71のコレクタからエミッタへの電圧降下を低
減させるものである。
【0024】高インピーダンス出力駆動段61は、出力
段33、電流感知回路34、および電流源回路36を備
えている。電流感知回路34および電流源回路36は、
能動的に出力段33の電流を感知し、出力段33に電流
を発生する。本例では、電流源回路36は、トランジス
タ66のベース電流のほぼ19倍の電流を発生する。こ
れは、トランジスタ66および63にベース電流を発生
させるには十分である。電流源回路36が発生する電流
の強度は、トランジスタ63の要求によって変動する。
理想的なのは、第2利得段32のトランジスタ56は、
高インピーダンス出力駆動段61には電流を発生しない
(ゼロ電流を発生する)ことである。こうして、高イン
ピーダンス出力駆動段61は、(理想的な条件の下で
は)無限インピーダンスとして現れるので、出力段33
との相互作用による、第2利得段32の設計に関するい
かなる制約をも除去することができる。
【0025】好適実施例では、高インピーダンス出力駆
動段61は、トランジスタ66および63が必要とする
電流より、少ない電流を「常に」送出するように、設計
されている。これは、ラッチアップ状態を防止するため
には重大であり、増幅器30の全ての動作条件(温度、
電圧、プロセス等)に対して、満足しなくてはならな
い。したがって、第2出力段32のトランジスタ56
が、高インピーダンス段61に、このような電流を発生
する。但し、この電流は、トランジスタ56が電流感知
回路34および電流源回路36を用いずに出力段33を
駆動しようとして供給する電流より、大幅に小さいもの
である。高インピーダンス出力駆動段61の重要な特徴
は、増幅器30の利得経路内に、出力段33以外に構成
要素を加えることがなく、こうして、増幅器の補償構成
の複雑さを最少に抑えることである。高インピーダンス
出力駆動段61は、重大な位相シフトを全く加えないこ
とによって、増幅器30の周波数応答を最大化するだけ
でなく、第2利得段32および出力段33の間の相互作
用を制限することによって、双方の個々の最適化を図る
ものである。全ての動作条件における電流の感知および
発生の安定性を保証するには、出力段33における電流
を感知すると共に、トランジスタ68に「基準ベース電
流」を発生するように整合する(matching)素
子を用いることによって、変動する状態を追跡ればよ
い。二次的な問題も、回路の最適化によって、低減する
ことができる。
【0026】図2の例は、高インピーダンス駆動段61
の一実施例を示したものである。本例では、電流が出力
段33に発生されている。当業者には、電流感知回路3
4および電流源回路36は、用途に応じて、電流を「発
生」または「吸込み」(または両方)を行なうように設
計できることは、明白であろう。また、利得段回路およ
び出力段回路は、図2に記載したものとは、その形状が
大幅に変わることもあり得る。回路設計におけるこのよ
うな変更のため、電流感知回路34および電流源回路3
6は、特定の用途に対して設計しなくてはならず、多く
の異なる形状を取ることもある。しかしながら機能的に
は、上述の実施例と同様に動作する。
【0027】以上、利得段に対して高インピーダンスと
なる高インピーダンス出力駆動段について記載したが、
これは利得段の負荷に起因し得る性能の劣化を低減する
ことが認められよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による増幅器のブロック図である。
【図2】本発明による増幅器の実施例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
11 増幅器 12 入力 13 出力 17,18 利得段 19 出力段 14 負荷 21 電流感知回路 22 電流源回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力を有し、該入力において高インピー
    ダンスを与えるために、利得段(32)が結合されてい
    る、出力駆動段(61)であって:前記出力駆動段(6
    1)の前記入力と出力(64)との間に結合されてお
    り、前記利得段(32)をバッファすると共に前記出力
    (64)に電流を供給する出力段(33);前記出力段
    (33)に応答して、前記出力段(33)の前記供給電
    流に比例する電流を供給する感知手段(32);および
    前記比例電流に応答して、所定強度の電流を前記出力駆
    動段(61)の入力に発生させる電流源(36);から
    成ることを特徴とする出力駆動段。
  2. 【請求項2】 高入力インピーダンス出力駆動段(6
    1)であって:前記出力駆動段(61)の入力と出力
    (64)との間に結合されており、入力と出力とを有
    し、入力電流に応答する出力段(33);前記出力段
    (33)の前記入力と前記出力との間に結合されてお
    り、前記出力駆動段(61)の前記出力(64)に電流
    を供給する出力トランジスタ(63);前記出力トラン
    ジスタ(63)と同様にバイアスされ、前記出力トラン
    ジスタ(63)の前記供給電流に比例する電流を供給す
    る感知トランジスタ(33);および前記比例する電流
    に応答して、所定の強度の電流を前記出力段(33)の
    前記入力に発生させる電流源(36);から成ることを
    特徴とする高入力インピーダンス出力駆動段。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの入力(37,38)と
    少なくとも1つの出力とを有する第1利得段(31);
    前記第1利得段(31)の前記少なくとも1つの出力に
    結合されている、少なくとも1つの入力と、出力とを有
    する電圧利得回路(32);入力電流に応答し、前記電
    圧利得回路(32)の前記出力に結合されている入力
    と、出力電流を供給する出力(64)とを有する出力段
    (33);前記出力段(33)に応答して、前記出力段
    の前記供給電流に比例する電流を供給する感知手段;お
    よび前記比例する電流に応答して、所定強度の電流を前
    記出力段(33)の前記入力に発生させる、電流源(3
    6);から成ることを特徴とする増幅器(30)。
JP5286181A 1992-10-26 1993-10-22 高インピ−ダンス出力駆動段 Pending JPH06224651A (ja)

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US07/966,486 US5311147A (en) 1992-10-26 1992-10-26 High impedance output driver stage and method therefor
US966486 1992-10-26

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US5311147A (en) 1994-05-10
EP0594971A1 (en) 1994-05-04

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