JPH06223761A - 電子顕微鏡における非点補正方式 - Google Patents

電子顕微鏡における非点補正方式

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JPH06223761A
JPH06223761A JP859293A JP859293A JPH06223761A JP H06223761 A JPH06223761 A JP H06223761A JP 859293 A JP859293 A JP 859293A JP 859293 A JP859293 A JP 859293A JP H06223761 A JPH06223761 A JP H06223761A
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JP
Japan
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electron beam
beam spot
width
astigmatism
excitation
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Application number
JP859293A
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English (en)
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Seiichi Suzuki
清一 鈴木
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Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子顕微鏡において照射系レンズの非点補正
を自動化する。 【構成】 制御装置10はCL6の励磁を所定の励磁範
囲を所定のステップ幅で順次増加または減少させ、その
度に一次元電子線検出器1〜4から輝度信号を取り込ん
で4方向の電子ビームスポットの幅を検出し、一次元電
子線検出器1〜4の各方向毎の励磁電流と電子ビームス
ポット幅との関係を求める。そして、制御装置10は、
4方向における励磁電流と電子ビームスポット幅との関
係から、どの方向にどのような非点が生じているかを判
断し、当該非点を補正するために非点補正コイル7に供
給すべき電流を決定し、その電流を非点補正コイル7に
供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子顕微鏡における照
射系レンズの非点補正に関する。
【0002】
【従来の技術】電子顕微鏡においては、コンデンサレン
ズ(以下、CLと記す)の励磁を変化させることによっ
て、電子ビームの収束の状態を種々に制御することが行
われるが、そのときCLの励磁がどのように変えられた
場合にも電子ビームスポットが円形であることが望まれ
る。これが非点補正であるが、この非点補正は、従来に
おいてはオペレータがCLの励磁を連続的に変化させな
がらスクリーン上での電子ビームスポットの形状を観察
し、CLをどのように励磁しても電子ビームスポットが
円形になるように非点補正コイルの励磁を決定してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
非点補正の操作は手作業で行わざるを得なかったので、
時間がかかるばかりでなく、その操作には熟練を要する
ものであった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、非点補正を自動的に行うことができる電子顕微鏡
における非点補正方式を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電子顕微鏡における非点補正方式は、所
定の位置に設定された原点を通り、π/nの角度をおい
て設定されたn方向について電子ビームスポットを検出
する電子線検出手段を備え、コンデンサレンズの励磁を
連続的またはステップ状に変化させたときの前記電子線
検出手段の出力信号に基づいて電子ビームの非点補正を
行うことを特徴とする。
【0006】
【作用】電子線検出手段は、所定の位置に設定された原
点を通り、π/nの角度をおいて設定されたn方向につ
いて電子ビームスポットを検出する。そして、コンデン
サレンズの励磁を連続的に、またはステップ状に変化さ
せながら前記電子線検出手段の出力信号を取り込む。こ
れにより、n個の各方向について、コンデンサレンズの
励磁と電子ビームスポットのサイズとの関係が得られ、
この関係に基づいて電子ビームの非点補正を行う。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
図1は本発明に係る電子顕微鏡における非点補正方式の
一実施例の構成を示す図であり、図中、1、2、3、4
は一次元電子線検出器、5は電子線検出部、6はCL、
7は非点補正コイル、8は試料位置、9は結像系レン
ズ、10は制御装置を示す。なお、ここでは照射系レン
ズの軸合わせ及び結像系レンズ9の軸合わせは完了して
いるものとする。
【0008】まず、図1の構成の各部について概略説明
する。電子線検出部5は4個の一次元電子線検出器1、
2、3、4を備えている。図2はその詳細を示す図であ
り、一次元電子線検出器1、2、3、4はそれぞれ電子
線検出部5の原点Oを通り、45°の角度をおいて配置さ
れている。この一次元電子線検出器1〜4は、例えばリ
ニアダイオードアレイ等の一次元光検出器の表面に蛍光
体を塗布したもので構成することができる。
【0009】電子線検出部5は、電子ビームのセンタリ
ングあるいは照射系レンズの軸合わせを行う場合に所定
の位置、例えばスクリーン(図示せず)の位置に配置さ
れるものである。その際には、電子線検出部5の原点O
はスクリーンの中心に一致されることは当然である。
【0010】そして、制御装置10は、後述するように
一次元電子線検出器1〜4から出力される輝度信号を取
り込んで電子ビームスポットの幅を検出し、それに基づ
いて非点補正の処理を行うのであるが、その電子ビーム
スポットの幅の検出は次のように行う。
【0011】いま、一次元電子線検出器1,3で形成さ
れる直交座標系をx−y座標系、一次元電子線検出器
2,4で形成される直交座標系をX−Y座標系とし、図
3に示すように電子ビームのスポットBSが照射してい
るとする。このとき、一次元電子線検出器1,2,3,
4から出力される輝度信号は、それぞれ図4A,B,
C,Dのようになるが、所定レベル以上の輝度信号を有
する画素数を計数することによって、電子ビームスポッ
トBSの各方向の幅を検出することができることは明か
である。即ち、図4の場合、電子ビームスポットBSの
幅は、x方向はr1、X方向はr2 、y方向はr3 、Y
方向はr4 である。そして、電子ビームスポットBSが
真円である場合には、r1 =r2 =r3 =r4 となる。
【0012】非点補正コイル7は、例えば図5に示すよ
うに、光軸Oを中心に8極のコイル21〜28が配置さ
れてなり、且つ一つおきに接続されて、Xコイル、Yコ
イルの2組のコイルが形成されているものである。図5
ではコイル21、23、25、27の4極のコイルが接
続されてXコイルを構成し、コイル22、24、26、
28の4極のコイルが接続されてYコイルを構成するも
のとする。従って、X軸とY軸とは45°の角度をなして
いるものである。そして、ここでは、Xコイルの励磁を
プラス側に強くすると図5のX軸方向に非点が強くな
り、マイナス方向に強くすると図5の直線Cで示す方
向、即ちX軸に直交する方向に非点が強くなるものと
し、Yコイルをプラス側に強くすると図5のY軸方向に
非点が強くなり、マイナス方向に強くすると図5の直線
Dで示す方向、即ちY軸に直交する方向に非点が強くな
るとする。
【0013】次に、制御装置10の動作について説明す
る。図示しない入力装置から電流軸合わせモードの処理
が指示されると、制御装置10はCL6の励磁を所定の
励磁範囲を所定のステップ幅で順次増加または減少させ
ていき、CL6に一つの励磁電流を与える毎に一次元電
子線検出器1〜4から輝度信号を取り込んで4方向の電
子ビームスポットの幅を検出する。そして、CL6の励
磁電流値とそのときの4方向の幅の値とから、一次元電
子線検出器1〜4の各方向毎の励磁電流と電子ビームス
ポット幅との関係を求める。
【0014】次に制御装置10は、4方向における励磁
電流と電子ビームスポット幅との関係から、どの方向に
どのような非点が生じているかを判断し、当該非点を補
正するために非点補正コイル7に供給すべき電流を決定
し、その電流を非点補正コイル7に供給する。
【0015】具体的には、例えば、いまCL6の励磁
を、所定の励磁範囲で弱励磁側から強励磁側に7ステッ
プに変化させたときに電子ビームスポットの形状が図6
A〜Gに示すように変化したとし、このときCL6の励
磁と電子ビームスポット幅の関係を求めると図7に示す
ようであったとする。なお、図7において、、、
、は、それぞれ一次元電子線検出器1、2、3、4
の方向におけるCL6の励磁と電子ビームスポット幅の
関係を示すグラフである。
【0016】図7に示すグラフによれば、一次元電子線
検出器4の方向がCL6の励磁が弱励磁側で最小の幅と
なり、一次元電子線検出器3の方向がCL6の励磁が強
励磁側で最小になっているので、この場合には、おおよ
そ図5の直線Aで示す方向に強く、図5の直線Bで示す
方向、即ち直線Aと直交する方向に弱い非点が生じてい
ることが分かる。
【0017】従って、この場合には、非点補正コイル7
の特性と、上述した非点の状態を比較すると、非点補正
コイル7のY方向をプラス側に励磁し、Xコイルを弱く
マイナス側に励磁することによって非点を補正すること
ができることが分かる。
【0018】このように、制御装置10は、一次元電子
線検出器1〜4の4方向におけるCL6の励磁と電子ビ
ームスポット幅との関係から、どの方向にどのような非
点が生じているかを判断し、そして非点補正コイル7の
特性と非点の状態とを比較して非点を補正するための電
流を非点補正コイル7に供給するのである。
【0019】制御装置10は一次元電子線検出器1〜4
の4方向の電子ビームスポット幅の差が所定の範囲に収
束するまで上記の処理を繰り返し実行する。これによっ
て、電子ビームスポットをCL6の励磁に拘らず略円形
にすることができる。
【0020】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく種々
の変形が可能である。例えば、上記実施例においてはC
L6の励磁をステップ状に変化させるものとしたが、連
続的に変化させてもよいものである。
【0021】また、上記実施例では4個の一次元電子線
検出器を45°の角度をおいて配置するとしたが、非点補
正をより高精度に行うために、6個の一次元電子線検出
器を30°の角度をおいて配置するようにしてもよいし、
8個の一次元電子線検出器を22.5°の角度をおいて配置
するようにしてもよい。
【0022】更に、上記実施例では一次元電子線検出器
を用いたが、スクリーン上の電子ビームスポットをTV
カメラで撮像し、その画像データの中から図2に示すよ
うな一次元電子線検出器が配置される方向の画像データ
のみを抽出してもよいものである。
【0023】また更に、上記実施例では電子ビームスポ
ットのスポット幅は制御装置10が検出するものとした
が、制御装置10とは別個に電子線検出部5の各一次元
電子線検出器1〜4の出力信号に基づいて電子ビームス
ポット幅を検出する手段を設け、当該手段で検出した各
一次元電子線検出器1〜4の方向の電子ビームスポット
幅を制御装置11に出力するようにしてもよいものであ
る。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、照射系レンズの非点補正の処理を自動化する
ことができるので、これらの処理を短時間で、且つ高精
度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】 一次元電子線検出器の配置を説明するための
図である。
【図3】 電子ビームスポットの幅の検出を説明するた
めの図である。
【図4】 電子ビームスポットの幅の検出を説明するた
めの図である。
【図5】 非点補正コイルの構成例を示す図である。
【図6】 CL6を変化させたときの電子ビームスポッ
トの形状の変化の例を示す図である。
【図7】 CL6の励磁と電子ビームスポットとの関係
の例を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4…一次元電子線検出器、5…電子線検出
部、6…CL、7…非点補正コイル、8…試料位置、9
…結像系レンズ、10…制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の位置に設定された原点を通り、π
    /nの角度をおいて設定されたn方向について電子ビー
    ムスポットを検出する電子線検出手段を備え、コンデン
    サレンズの励磁を連続的またはステップ状に変化させた
    ときの前記電子線検出手段の出力信号に基づいて電子ビ
    ームの非点補正を行うことを特徴とする電子顕微鏡にお
    ける非点補正方式。
JP859293A 1993-01-21 1993-01-21 電子顕微鏡における非点補正方式 Withdrawn JPH06223761A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003521801A (ja) * 2000-01-26 2003-07-15 ツェーエーオーエス コレクテッド エレクトロン オプチカル システムズ ゲーエムベーハー 幾何光学収差を決定する方法
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CN112924477A (zh) * 2021-01-23 2021-06-08 北京大学 电镜定量消除像散的方法

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