JPH06223654A - リサイクル電線 - Google Patents
リサイクル電線Info
- Publication number
- JPH06223654A JPH06223654A JP1201093A JP1201093A JPH06223654A JP H06223654 A JPH06223654 A JP H06223654A JP 1201093 A JP1201093 A JP 1201093A JP 1201093 A JP1201093 A JP 1201093A JP H06223654 A JPH06223654 A JP H06223654A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulator
- conductor
- melting point
- cable
- sheath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/82—Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】分別回収と再利用(リサイクル)を容易に図れ
る新規な電線・ケーブルを提供する。 【構成】電線・ケーブルにおいて、導体1と絶縁体2、
或いは導体1,絶縁体2,シース3の各境界にこれらの
部材より融点温度の低い低融点物質11,12を介在さ
せる。例えば、例えば低融点物質11として融点85°
Cのエチレン酢酸ビニル共重合体よりなるテープを銅導
体1の外周に重ね巻きし、絶縁体2として融点110°
Cのポリエチレンを押出し被覆した。
る新規な電線・ケーブルを提供する。 【構成】電線・ケーブルにおいて、導体1と絶縁体2、
或いは導体1,絶縁体2,シース3の各境界にこれらの
部材より融点温度の低い低融点物質11,12を介在さ
せる。例えば、例えば低融点物質11として融点85°
Cのエチレン酢酸ビニル共重合体よりなるテープを銅導
体1の外周に重ね巻きし、絶縁体2として融点110°
Cのポリエチレンを押出し被覆した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線・ケーブルの導
体,絶縁体等を分別回収可能にしたリサイクル電線(ケ
ーブルを含む)に関する。
体,絶縁体等を分別回収可能にしたリサイクル電線(ケ
ーブルを含む)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電線は、例えば図2に示すように
導体1(主として銅又はアルミニウム)に絶縁体2(ゴ
ム・プラスチック)を被覆して成る。
導体1(主として銅又はアルミニウム)に絶縁体2(ゴ
ム・プラスチック)を被覆して成る。
【0003】このような電線から導体や絶縁体を回収,
再利用しようとした場合、(イ)焼却して導体のみ回収
する、(ロ)絶縁体を切り裂いて導体,絶縁体を区分け
回収する、(ロ)電線を粉砕して分別回収する等の処理
方法がとられてきた。
再利用しようとした場合、(イ)焼却して導体のみ回収
する、(ロ)絶縁体を切り裂いて導体,絶縁体を区分け
回収する、(ロ)電線を粉砕して分別回収する等の処理
方法がとられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来方法
によれば、いずれも人件費,設備費の負担が大きくなる
だけでなく、個々にも次のような問題がある。
によれば、いずれも人件費,設備費の負担が大きくなる
だけでなく、個々にも次のような問題がある。
【0005】(イ)の場合は、被覆物が回収できないこ
とに加えて、煙や被覆物廃棄などの環境汚染問題があ
る。
とに加えて、煙や被覆物廃棄などの環境汚染問題があ
る。
【0006】(ロ)の場合は、絶縁体を切り裂くとき
に、導体を傷つけて、その際発生した導体残片が絶縁体
(ゴム・プラスチック)に混入し、悪影響を及ぼす。
に、導体を傷つけて、その際発生した導体残片が絶縁体
(ゴム・プラスチック)に混入し、悪影響を及ぼす。
【0007】(ハ)の場合は、粉砕後の導体と絶縁体を
分別するには、高度の技術や費用を要する。また、この
方法をケーブルに適用した場合、組成の異なる絶縁体や
シースを分別回収することが極めて難しい。
分別するには、高度の技術や費用を要する。また、この
方法をケーブルに適用した場合、組成の異なる絶縁体や
シースを分別回収することが極めて難しい。
【0008】本発明の目的は、前記した従来技術の欠点
を解消し、分別回収と再利用(リサイクル)を容易に図
れる新規な電線・ケーブルを提供することにある。
を解消し、分別回収と再利用(リサイクル)を容易に図
れる新規な電線・ケーブルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、導体及
び絶縁体、或いは導体,絶縁体及びシース等の保護被覆
より成る電線(ケーブルを含む)において、前記導体,
絶縁体,保護被覆の少なくともいずれかの境界に、前記
導体,絶縁体或いは前記導体,絶縁体,保護被覆に比べ
て融点が低い低融点物質を介在させて設けて成る。
び絶縁体、或いは導体,絶縁体及びシース等の保護被覆
より成る電線(ケーブルを含む)において、前記導体,
絶縁体,保護被覆の少なくともいずれかの境界に、前記
導体,絶縁体或いは前記導体,絶縁体,保護被覆に比べ
て融点が低い低融点物質を介在させて設けて成る。
【0010】
【作用】上記構成よりなれば、例えば、電線において導
体,絶縁体の境界にこれらの部材より低融点の物質を介
在させると、前記導体,絶縁体の融点温度より低く前記
低融点物質の融点温度より高い温度雰囲気の下で低融点
物質だけが融け、したがって導体,絶縁体の相互の抜き
出しを容易にして分別回収が可能となる。
体,絶縁体の境界にこれらの部材より低融点の物質を介
在させると、前記導体,絶縁体の融点温度より低く前記
低融点物質の融点温度より高い温度雰囲気の下で低融点
物質だけが融け、したがって導体,絶縁体の相互の抜き
出しを容易にして分別回収が可能となる。
【0011】導体,絶縁体,シース等の保護被覆よりな
るケーブルにおいて、導体,絶縁体,シースのいずれか
の境界にこれらの部材より低融点の物質を介在させた場
合でも、その境界にてそれぞれのケーブル構成部材を抜
き出して分別回収を可能にする。
るケーブルにおいて、導体,絶縁体,シースのいずれか
の境界にこれらの部材より低融点の物質を介在させた場
合でも、その境界にてそれぞれのケーブル構成部材を抜
き出して分別回収を可能にする。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図1により説明する。
【0013】図1の(a)は本発明の第1実施例に係る
断面図で、導体1の外周に絶縁体2が被覆され、この導
体1と絶縁体2との境界にこれらの部材よりも融点の低
い低融点物質11を介在させてある。
断面図で、導体1の外周に絶縁体2が被覆され、この導
体1と絶縁体2との境界にこれらの部材よりも融点の低
い低融点物質11を介在させてある。
【0014】導体1は銅,アルミニウム,或いは各種合
金等よりなり、絶縁体2はEPゴムやクロロプレンゴム
等の各種ゴム、ポリエチレン(PE)や塩化ビニル混合
物(PVC)、フッ素樹脂等の各種プラスチックや紙な
どからなる。
金等よりなり、絶縁体2はEPゴムやクロロプレンゴム
等の各種ゴム、ポリエチレン(PE)や塩化ビニル混合
物(PVC)、フッ素樹脂等の各種プラスチックや紙な
どからなる。
【0015】例えば低融点物質11として融点85°C
のエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)よりなるテー
プを銅導体1の外周に重ね巻きし、絶縁体2として融点
110°CのPEを押出し被覆した。
のエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)よりなるテー
プを銅導体1の外周に重ね巻きし、絶縁体2として融点
110°CのPEを押出し被覆した。
【0016】上記構成よりなる電線をリサイクルする場
合、長さ30cmに切断し、熱湯(温度約870°C)
中に垂直に吊しておいたところ、EVAテープ層11が
融けて導体が自然に落下し、絶縁体2はその形を保った
まま残っていた。
合、長さ30cmに切断し、熱湯(温度約870°C)
中に垂直に吊しておいたところ、EVAテープ層11が
融けて導体が自然に落下し、絶縁体2はその形を保った
まま残っていた。
【0017】かかる例のごとく、低融点物質11と絶縁
体2の融点と加熱温度を適正に組み合わせることによ
り、導体1と絶縁体2とを互いに混ざり合うことなく、
容易に分別回収することができる。
体2の融点と加熱温度を適正に組み合わせることによ
り、導体1と絶縁体2とを互いに混ざり合うことなく、
容易に分別回収することができる。
【0018】ちなみに、融点97°CのEVAテープ層
(低融点物質)11と融点110°CのPEの組み合わ
せより成る電線を約102°Cの高温油に入れ同様の実
験を行ったところ、導体1が自然落下することはなかっ
たが、容易に引き抜くことができた。従って、融点物質
11と絶縁体(被覆物)2の融点は少なくとも10°C
以上の差があることが適当である。
(低融点物質)11と融点110°CのPEの組み合わ
せより成る電線を約102°Cの高温油に入れ同様の実
験を行ったところ、導体1が自然落下することはなかっ
たが、容易に引き抜くことができた。従って、融点物質
11と絶縁体(被覆物)2の融点は少なくとも10°C
以上の差があることが適当である。
【0019】低融点物質11とは、前記したEVA(代
表的な融点75〜110°C)の他にパラフィン(同4
5〜65°C)やPE(同110〜135°C)などが
適しており、施す方法としては、テープ巻の他に、押出
し被覆や塗布固着させることも可能であろう。これらに
組み合わされる被覆物質は、融点が充分に高いPEやP
VC、フッ素樹脂及び架橋したゴム・プラスチックある
いは紙等がある。
表的な融点75〜110°C)の他にパラフィン(同4
5〜65°C)やPE(同110〜135°C)などが
適しており、施す方法としては、テープ巻の他に、押出
し被覆や塗布固着させることも可能であろう。これらに
組み合わされる被覆物質は、融点が充分に高いPEやP
VC、フッ素樹脂及び架橋したゴム・プラスチックある
いは紙等がある。
【0020】図1(b)は、本発明の第2実施例で保護
被覆(シース)を有するケーブルの実施例を示す断面図
で、導体1の外周に絶縁体2,シース3が被覆され、導
体1,絶縁体2,シース3の各境界にそれぞれ低融点物
質層11及び12を設けたもので、低融点物質層11,
12の融点温度は、導体1,絶縁体2,シース3等より
も融点温度の低い部材を用い且つリサイクル時の雰囲気
温度を第1実施例同様にすることで、導体1,絶縁体
2,シース3の分別回収を容易にする。
被覆(シース)を有するケーブルの実施例を示す断面図
で、導体1の外周に絶縁体2,シース3が被覆され、導
体1,絶縁体2,シース3の各境界にそれぞれ低融点物
質層11及び12を設けたもので、低融点物質層11,
12の融点温度は、導体1,絶縁体2,シース3等より
も融点温度の低い部材を用い且つリサイクル時の雰囲気
温度を第1実施例同様にすることで、導体1,絶縁体
2,シース3の分別回収を容易にする。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果が得られる。
【0022】(1)導体と絶縁体,シースとを混ざり合
うことなく、容易に分別回収することができる。
うことなく、容易に分別回収することができる。
【0023】(2)回収した物質は異物が入らない純度
のよいものになるので、再利用する際の信頼性,コスト
が有利である。
のよいものになるので、再利用する際の信頼性,コスト
が有利である。
【0024】(3)また、不要な廃棄物が発生しない。
【図1】(a)は本発明の第1実施例に係る断面図、
(b)は第2実施例に係る断面図。
(b)は第2実施例に係る断面図。
【図2】従来の断線を示す断面図。
1 導体 2 絶縁体 3 シース 11,12 低融点物質
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】上記構成よりなる電線をリサイクルする場
合、長さ30cmに切断し、熱湯(温度約97°C)中
に垂直に吊しておいたところ、EVAテープ層11が融
けて導体が自然に落下し、絶縁体2はその形を保ったま
ま残っていた。
合、長さ30cmに切断し、熱湯(温度約97°C)中
に垂直に吊しておいたところ、EVAテープ層11が融
けて導体が自然に落下し、絶縁体2はその形を保ったま
ま残っていた。
Claims (1)
- 【請求項1】導体及び絶縁体、或いは導体,絶縁体及び
シース等の保護被覆より成る電線(ここで、電線とはケ
ーブルを含む)において、前記導体,絶縁体,保護被覆
の少なくともいずれかの境界に、前記導体,絶縁体或い
は前記導体,絶縁体,保護被覆に比べて融点が低い低融
点物質を介在させて設けて成ることを特徴とする特徴と
するリサイクル電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1201093A JPH06223654A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | リサイクル電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1201093A JPH06223654A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | リサイクル電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06223654A true JPH06223654A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=11793621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1201093A Pending JPH06223654A (ja) | 1993-01-27 | 1993-01-27 | リサイクル電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06223654A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996023311A1 (de) * | 1995-01-25 | 1996-08-01 | Siemens Aktiengesellschaft | Mehradriges, kunststoffisoliertes niederspannungs-starkstromkabel |
JP2012222910A (ja) * | 2011-04-06 | 2012-11-12 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 撚り形ケーブルの減容方法 |
-
1993
- 1993-01-27 JP JP1201093A patent/JPH06223654A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996023311A1 (de) * | 1995-01-25 | 1996-08-01 | Siemens Aktiengesellschaft | Mehradriges, kunststoffisoliertes niederspannungs-starkstromkabel |
JP2012222910A (ja) * | 2011-04-06 | 2012-11-12 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 撚り形ケーブルの減容方法 |
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