JPH0622269U - 包装用緩衝材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量かつ丈夫であり、しかも種々の緩衝力、
深度のものを使用目的に応じて造れる包装用緩衝材を提
供する 【構成】 緩衝材は単列又は複列に配置されていて隣接
するもの同志が互いに接合された複数の中空円筒体２を
備える。その円筒体２の列の両側には表面材３、４が接
合されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は包装用の緩衝材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

包装用の緩衝材として或いは緩衝機能付き包装材として、従来から段ボール紙 が広く一般的に使用されている。この段ボール紙は複数枚の平坦紙の間に波形に 折り曲げた波形紙を挿入してそれらを互いに接合したものがでる。

【０００３】 しかしながら、従来の段ボール紙は緩衝力が弱く、また厚さを大きくしたい場 合には平坦紙を３枚又はそれ以上使用し、それらの平坦紙の間に波形紙を挿入し て接合する必要、又は二枚の平坦紙間に一枚の波形紙を挿入した段ボール紙を複 数枚重ねる必要があり、厚さの調整に問題がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、従来品の一部に代わり、リサイクル可能で かつ公害が少なく、極めて軽量でしかも丈夫であり、用途に応じて緩衝力の調整 が容易な包装用緩衝材を提供する事である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案による包装用緩衝材は、単列又は複列に配置されていて隣接するもの同 志が互いに接合された複数の中空円筒体と、該円筒体の列の両面に接合された表 面材とにより構成されている。

【０００６】

【作用】

上記構成において、包装すべき品物の回りに緩衝材を配置し、又はその緩衝材 によって限定された空間内に品物を配置し、それらを包装紙で被って又は包装用 の箱に詰めて包装する。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例について説明する。 まず、図１に示されるような所望の長さの円筒体２を紙又は合成樹脂材等で複 数個製造する。このような円筒体２を図２に示されるように一列に並べて隣接す る円筒体を互いに接着剤で接合し、その後そのようにしてできた円筒体２の集合 体の両面に図２に示されるように紙又は合成樹脂材でできた表面材３、４を接着 剤により接合し、包装用の緩衝材１を形成する。なお、緩衝材１の製造順序は上 記と異ならせてもよい。すなわち、一方の表面材３の上に多数の円筒体２を並べ て表面材３に円筒体２と接合すると共に隣接する円筒体２同志も接合し、その後 他方の表面材４を接合してもよい。

【０００８】 なお、緩衝材１は図２に示されるように平坦な形状だけでなく、図３に示され るように四角筒状の緩衝材１ａにも、また図４に示されるように円筒状の緩衝材 １ｂにも、図５に示されるように半円筒状の緩衝材１ｃにも、更にはその他必要 に応じて任意の形状にできる。

【０００９】 図３ないし図５に示される形状にする場合には、内側の表面材３ａ、３ｂ及び ３ｃをまず型により図示のように造り、その表面材３ａ、３ｂ及び３ｃの外側に 複数の円筒体２を隣接する円筒体２同志が互いに接合されるようにして接合し、 最後にその円筒体の配列の外側に外側の表面材４ａ、４ｂ及び４ｃを接合すれば よい。

【００１０】 なお、上記各実施例では円筒体２が一列に配置されているが、それらの実施例 において円筒体２を図６に１ｄで示されるように二列に又はそれ以上の列に配置 して形成してもよい。

【００１１】 本考案の緩衝材１、１ａ、１ｂ及び１ｃは、その厚さ或いは衝撃の深度に対す る調整を円筒体２の直径を大小変えることによって、また強度に対する調整を円 筒体の材料の厚さ、材料の硬さ又は円筒体材料の巻数を加減することによって自 由に行える。しかも成形が極めて簡単で、各種の製品の緩衝材に好適である。更 に上記実施例のような形状だけでなく用途に応じて種々の形状にすることができ る。

【００１２】

【発明の効果】

本考案によれば、極めて軽量かつ丈夫で、しかも用途に応じて強さ、衝撃深度 及び種々の形状にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の緩衝材に使用する円筒体の斜視図であ
る。

【図２】本考案の緩衝材の一実施例の斜視図である。

【図３】本考案の緩衝材の他の実施例の斜視図である。

【図４】本考案の緩衝材の更に別の実施例の斜視図であ
る。

【図５】本考案の緩衝材の更に別の実施例の斜視図であ
る。

【図６】本考案の緩衝材の更に別の実施例の一部の側面
図である。

【符号の説明】

１、１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄ：緩衝材 ２：円筒体 ３、３ａ、３ｂ、３ｃ：表面材 ４、４ａ、４ｂ、４ｃ：表面材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 単列又は複列に配置されていて隣接する
   もの同志が互いに接合された複数の中空円筒体と、該円
   筒体の列の両面に接合された表面材とにより構成された
   特徴とする包装用緩衝材。