JPH06221684A - 屋根構造 - Google Patents

屋根構造

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JPH06221684A
JPH06221684A JP5011516A JP1151693A JPH06221684A JP H06221684 A JPH06221684 A JP H06221684A JP 5011516 A JP5011516 A JP 5011516A JP 1151693 A JP1151693 A JP 1151693A JP H06221684 A JPH06221684 A JP H06221684A
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JP
Japan
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air
roof
plate
air passage
water supply
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Application number
JP5011516A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Shiyouko
稔弘 昌子
Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
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Tategu Sogo Shosha Futaba KK
Original Assignee
Tategu Sogo Shosha Futaba KK
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Publication date
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Priority to JP5011516A priority Critical patent/JPH06221684A/ja
Publication of JPH06221684A publication Critical patent/JPH06221684A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers
    • Y02E10/44Heat exchange systems

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さな熱エネルギーで優れた断熱や暖冷房効
果を得ることができ、装置自体や施工費用などの低廉化
および暖冷房時の安全化や太陽エネルギーを利用した給
湯システムとしての有効利用を図ることができる屋根構
造を提供する。 【構成】 軒先側から棟側に延在された空気用通路1を
有する屋根材2からなる屋根本体3と、空気用通路1が
連通しているとともに棟の延在方向に沿っている空気用
貯蓄槽4と、空気用通路1の軒先側の通気口5と、空気
用貯蓄槽4内の空気を屋根本体3の裏面側内部ないし表
面側外部に放出可能な空気用放出口6,7とを備え、屋
根材2には給水配管12が延在され、太陽熱による屋根
本体3の温度上昇が給水配管12に給水された水によっ
て防止され、太陽熱によって加熱された水が給湯配管1
1を経て所要の給湯に利用される屋根構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は屋根構造に関し、特に、
暖冷房機能や給湯機能に優れた屋根構造などに適用して
有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、住宅などの屋根の断熱構造と
して、屋根の裏面側に断熱材を敷設する構造が知られて
いる。
【0003】一方、住宅などの室内の暖冷房システムと
して給湯暖房ユニット,ヒートポンプ式暖冷器やガス,
灯油を用いた暖冷房ユニットなどが知られている。ま
た、太陽熱暖冷房システムなども知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな断熱材による屋根の断熱構造は、室内を暖冷房する
ための特別の熱エネルギーが不要であるという利点を有
するが、室内を積極的に暖冷房することができない。
【0005】一方、給湯暖房ユニット,ヒートポンプ式
暖冷器やガス,灯油を用いた暖冷房ユニットは、暖冷房
時に大きな熱エネルギー源を必要とし、その装置自体や
設置費用などが高価であり、しかもガス,灯油を用いた
暖冷房ユニットにおいては、火災の恐れがある。
【0006】そこで、本発明者は、先に、大きな熱エネ
ルギーを要することなく、優れた断熱や暖冷房効果を得
ることができ、また装置自体や施工費用などの低廉化お
よび暖冷房時の安全化を図ることができる屋根構造を提
供した。
【0007】この屋根構造は、軒先側から棟側に延在さ
れた空気用通路を有する屋根材によって構築されている
屋根本体と、前記空気用通路が連通しているとともに前
記棟の延在方向に沿って形成されている空気用貯蓄槽
と、前記空気用通路の前記軒先側に形成されている通気
口と、前記空気用通路を通じて前記空気用貯蓄槽に送り
込まれた空気を前記屋根本体の裏面側内部ないし表面側
外部の少なくとも一方に放出可能な空気用放出口とを備
えている構造とされている。
【0008】本発明者は、このような屋根構造を更に鋭
意検討した結果、断熱効果や冷房効果をより一層図るこ
とができ、また太陽エネルギーを有効利用した給湯シス
テムを得ることができる屋根構造を創作した。
【0009】本発明の目的は、大きな熱エネルギーを要
することなく、優れた断熱や暖冷房効果を得ることがで
き、また装置自体や施工費用などの低廉化および暖冷房
時の安全化を図ることができ、更に太陽エネルギーを利
用した給湯システムとしての有効利用を図ることができ
る屋根構造を提供することにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0012】すなわち、本発明の屋根構造は、軒先側か
ら棟側に延在された空気用通路を有する屋根材によって
構築されている屋根本体と、前記空気用通路が連通して
いるとともに前記棟の延在方向に沿って形成されている
空気用貯蓄槽と、前記空気用通路の前記軒先側に形成さ
れている通気口と、前記空気用通路を通じて前記空気用
貯蓄槽に送り込まれた空気を前記屋根本体の裏面側内部
ないし表面側外部の少なくとも一方に放出可能な空気用
放出口とを備え、前記屋根材には給水配管が延在され、
太陽熱による前記屋根本体の温度上昇が前記給水配管に
給水された水によって防止されるとともに、太陽熱によ
って加熱された前記水が給湯配管を経て所要の給湯に利
用される構造としたものである。
【0013】この場合に、前記屋根本体の裏面側内部に
上昇した暖気を吸入可能な吸入口が前記空気用貯蓄層に
形成されている構造とすることができる。
【0014】また、前記空気用貯蓄槽に連通している暖
気用通路が前記屋根本体の下方側の室内の床面近くまで
延在され、この床面近くから暖気が前記屋根本体の下方
側の室内に供給される構造とすることができる。
【0015】また、前記暖気用通路には空調器が介在さ
れている構造とすることができる。
【0016】また、断面が連続する凹凸状とされている
凹凸状板と、この凹凸状板の表面側と裏面側の凸部にそ
れぞれ重合されて前記凹凸状板が介在されている表面板
および裏面板とによって前記屋根材が形成され、前記表
面板および前記裏面板間の所定の空間によって前記空気
用通路が形成されている構造とすることができる。
【0017】また、前記給水配管が前記表面板と前記凹
凸状板間の空間に配設されている構造とすることができ
る。
【0018】
【作用】前記した本発明の屋根構造において、前記屋根
本体の裏面側内部に放出可能な空気用放出口を備えてい
る構造によれば、たとえば、冬季などの暖房必要時に太
陽熱によって暖められた前記空気用通路内の空気が前記
空気用貯蓄槽に送り込まれ、この空気用貯蓄槽の暖めら
れた空気が前記空気用放出口より前記屋根本体の内部側
に放出されて該屋根本体の下方側の室内が暖房される。
また、前記屋根本体の表面側外部に放出可能な空気用放
出口を備えている構造によれば、たとえば、夏季などの
冷房必要時に太陽熱によって温度上昇した前記空気用通
路内の空気が前記空気用貯蓄槽に送り込まれ、この空気
用貯蓄槽の空気が前記空気用放出口より前記屋根本体の
表面側外部に放出されて該屋根本体の下方側の室内の温
度上昇が防止される。
【0019】したがって、本発明の屋根構造によれば、
空気用通路を有する屋根材と空気用貯蓄槽と空気用通路
の通気口と空気用放出口という簡単な構造と、屋根の有
効利用により大きな熱エネルギー源を要することなく、
優れた断熱や暖冷房効果を得ることができ、また装置自
体や施工費用の低廉化を図ることができる。特に、暖房
時においては、太陽エネルギーの有効利用による暖房効
果を得ることができる。
【0020】また、本発明の屋根構造は、前記屋根材に
給水配管が延在され、太陽熱による前記屋根本体の温度
上昇が前記給水配管に給水された水によって防止される
ことにより、より一層優れた断熱や冷房効果を得ること
ができ、またその太陽熱によって加熱された前記水が給
湯配管を経て所要の給湯に利用されることにより、太陽
エネルギーを利用した給湯システムとしての有効利用を
図ることができる。
【0021】この場合に、前記屋根本体の裏面側内部の
空気を吸入可能な吸入口が前記空気用貯蓄層に形成され
ている構造とすると、前記屋根本体の裏面側内部に上昇
した暖気が吸入口から空気用貯蓄層に吸入され、この空
気用貯蓄槽に吸入された暖気が、たとえば、冬季などの
暖房必要時に前記空気用放出口より前記屋根本体の裏面
側内部に放出されて該屋根本体の下方側の室内が暖房さ
れるので、より一層優れた暖房効果を図ることができ
る。
【0022】また、前記空気用貯蓄槽に連通している暖
気用通路が前記屋根本体の下方側の室内の床面近くまで
延在され、この床面近くから暖気が前記屋根本体の下方
側の室内に供給される構造とすると、温度分布の低い室
内の床面側がその暖気によって暖められるため、室内の
暖房の効率化を図ることができる。
【0023】また、断面が連続する凹凸状とされている
凹凸状板と、この凹凸状板の表面側と裏面側の凸部にそ
れぞれ重合されて前記凹凸状板が介在されている表面板
および裏面板とによって前記屋根材が形成され、前記表
面板および前記裏面板間の所定の空間によって前記空気
用通路が形成されている構造とすると、軽量で、しかも
優れた剛性の屋根材により、たとえば、小屋組の不要な
屋根構造を構築することができ、またこのような屋根材
によって前記したような各効果を確実に得ることがで
き、更に、その屋根材の空間を有効利用した空気用通路
を形成することができる。
【0024】また、前記給水配管が前記表面板と前記凹
凸状板間の空間に配設されている構造とすると、裏面板
と凹凸状板間の空間より表面板と凹凸状板間の空間の方
が太陽熱による加熱温度が高いため、太陽熱による屋根
本体の温度上昇をより効果的に防止することができ、ま
た給水配管,給湯配管を経て利用される給湯温度を効果
的に高めることができる。
【0025】
【実施例1】図1は本発明の一実施例である屋根構造を
一部省略して示す断面図、図2はその屋根構造に用いら
れている屋根材を示す断面斜視図である。
【0026】たとえば、本実施例における屋根構造は一
般住宅などの建築物に適用され、軒先側から棟側に延在
された空気用通路1を有する屋根材2によって構築され
ている屋根本体3と、空気用通路1が連通しているとと
もに棟の延在方向に沿って形成されている空気用貯蓄槽
4と、空気用通路1の軒先側に形成されている通気口5
と、空気用通路1を通じて空気用貯蓄槽4に送り込まれ
た空気を屋根本体3の裏面側内部および表面側外部の少
なくとも一方に放出可能な空気用放出口6,7とを備え
ている。
【0027】前記屋根材2は、断面が波形などの連続す
る凹凸状とされている凹凸状板8と、この凹凸状板8の
表面側と裏面側の凸部にそれぞれ重合され結合されて凹
凸状板8が介在されている表面板9および裏面板10と
によって形成されている。
【0028】屋根材2の表面板9および裏面板10は鉄
板や軽金属であるアルミニウムなどの金属製とされ、そ
の間に介在されている凹凸状板8はガラス繊維入強化プ
ラスチック(樹脂)製とされている。
【0029】そして、表面板9および裏面板10が金属
製とされ、その間に介在されている凹凸状板8がガラス
繊維入強化プラスチック(樹脂)製とされて表面板9お
よび裏面板10の板材よりその中間層の凹凸状板8の熱
伝導度が小さく形成されていることにより、表面板9お
よび裏面板10間の熱伝導が中間層の凹凸状板8により
遮断され、この結果、断熱効果の向上が図られている構
造とされている。
【0030】また、金属製の表面板9および裏面板10
より軽量であるガラス繊維入強化プラスチック製の凹凸
状板8によって、屋根材2自体の軽量化が図られている
構造とされている。なお、表面板9の材質として横ブキ
トタンなどの金属製とし、裏面板10の材質としてベニ
ヤなどの木材製とすることも可能である。
【0031】凹凸状板8と表面板9および裏面板10と
の結合手段としては、たとえば、タップビスによるタッ
プビス止め,スポット溶接,リベット止めなどが可能で
ある。
【0032】次に、凹凸状板8と表面板9間の各空間に
は、水道水などが供給される給水配管12が互いに連通
されて延在され、太陽熱による前記屋根本体3の温度上
昇が前記給水配管12に給水された水によって防止され
るとともに、太陽熱によって加熱された前記水が給水配
管12に連通している給湯配管11を経て所要の給湯、
すなわち、台所,洗面,入浴などの生活用の給湯に利用
される構造とされている。
【0033】前記各空間に対し、凹凸状板8と裏面板1
0間の各空間は、前記空気用通路1とされている。この
各空気用通路1の軒先側と棟側の先端はそれぞれ開口さ
れ、前者の軒先側の開口部は、各空気用通路1の通気口
5とされている。
【0034】一方、各空気用通路1の棟側の先端の開口
部は前記空気用貯蓄槽4の開口部に接続され、この接続
により各空気用通路1が空気用貯蓄槽4に連通されてい
る。
【0035】空気用貯蓄槽4は、棟の延在方向に沿って
延在する断面略四角のボックス状に形成されている。空
気用貯蓄槽4の底板の所定個所には、空気用貯蓄槽4内
の空気を屋根本体3の裏面側内部に放出する空気用放出
口6が形成され、この空気用放出口6は、室内13側か
らの遠隔操作手段(図示せず)によるウイング14の作
動によって開閉可能とされ、またその開閉角度の調整が
可能とされている。また、空気用貯蓄槽4の側板の所定
個所には、空気用貯蓄槽4内の空気を屋根本体3の表面
側外部に放出する空気用放出口7が形成され、この空気
用放出口7も遠隔操作手段によるウイング15の作動に
よって開閉可能とされ、またその開閉角度の調整が可能
とされている。たとえば、ウイング14,15の作動源
はモータ(図示せず)などとされている。
【0036】空気用貯蓄槽4内には、送風用の換気ファ
ン(図示せず)が設けられ、この換気ファンの作動によ
り各空気用通路1内の空気が空気用貯蓄槽4内に送り込
まれ、この空気用貯蓄槽4内に送り込まれた空気が空気
放出口6,7から屋根本体3の裏面側内部,表面側外部
にそれぞれに放出される構造とされている。なお、たと
えば、換気ファンの作動源はモータ(図示せず)などと
され、またこの換気ファンのON,OFFが室内13側
からの遠隔操作手段(図示せず)によって操作されるよ
うになっている。
【0037】次に、空気用貯蓄槽4の上方には小屋根1
6が構築され、この小屋根16により雨降り時における
空気用放出口7からの雨水の屋根裏内への浸入が防止さ
れるようになっている。なお、図1中、符号17は外壁
を示す。
【0038】本実施例の屋根構造は、前記したような構
造からなる。
【0039】この場合に、本実施例の屋根構造によれ
ば、たとえば、冬季などの暖房必要時に太陽熱によって
暖められた空気用通路1内の空気が空気用貯蓄槽4に送
り込まれ、この空気用貯蓄槽4の暖められた空気が空気
用放出口6より屋根本体3の内部側に放出されて該屋根
本体3の下方側の室内13が暖房される。
【0040】他方、たとえば、夏季などの冷房必要時に
太陽熱によって温度上昇した空気用通路1内の空気が空
気用貯蓄槽4に送り込まれ、この空気用貯蓄槽4の空気
が空気用放出口7より屋根本体3の表面側外部に放出さ
れて該屋根本体3の下方側の室内13の温度上昇が防止
される。
【0041】したがって、本実施例の屋根構造によれ
ば、空気用通路1を有する屋根材2と空気用貯蓄槽4と
空気用通路1の通気口5と空気用放出口6,7などとい
う簡単な構造と、屋根の有効利用により大きな熱エネル
ギー源を要することなく、優れた断熱や暖冷房効果を得
ることができ、また装置自体や施工費用の低廉化を図る
ことができる。特に、暖房時においては太陽エネルギー
の有効利用に暖房効果を得ることができる。
【0042】また、本実施例においては、断面が連続す
る凹凸状とされている凹凸状板8と、この凹凸状板8の
表面側と裏面側の凸部にそれぞれ重合されて凹凸状板8
が介在されている表面板9および裏面板10とによって
屋根材2が形成され、凹凸状板8と裏面板10間の空間
によって空気用通路1が形成されていることにより、軽
量で、しかも優れた剛性の屋根材2により、たとえば、
小屋組の不要な屋根構造を構築することができ、またこ
のような屋根材2によって前記したような各効果を確実
に得ることができ、更に、その屋根材2の空間を有効利
用した空気用通路1を形成することができる。
【0043】また、本実施例においては、屋根材2の凹
凸状板8と表面板9間の空間に給水配管12が延在さ
れ、太陽熱による屋根本体3の温度上昇が給水配管12
に給水された水によって防止されることにより、より一
層優れた断熱や冷房効果を得ることができ、またその太
陽熱によって加熱された前記水が給湯配管11を経て所
要の給湯に利用されることにより、太陽エネルギーを利
用した給湯システムとしての有効利用を図ることができ
る。
【0044】
【実施例2】図3は本発明の他の実施例である屋根構造
を一部省略して示す断面図、図4はその屋根構造を示す
概略図である。
【0045】この実施例2の屋根構造は、各空気用通路
1の棟側の先端の開口部と空気用貯蓄槽4との接続個所
が遠隔操作手段(図示せず)によるウイング20の作動
によって開閉可能とされ、またその開閉角度の調整が可
能とされている。
【0046】また、空気用貯蓄層4の側面には吸入口2
1が形成され、この吸入口21は遠隔操作手段(図示せ
ず)によるウイング22の作動によって開閉可能とさ
れ、またその開閉角度の調整が可能とされている。な
お、前記ウイング20,22の作動源はモータ(図示せ
ず)などとされている。
【0047】暖気などの空気が屋根本体3の下方側の室
内13に放出される空気用放出口23からは、暖気用通
路24がその室内13の下方側まで延在し、この暖気用
通路24には空調器25が介在されている。
【0048】このような構造の実施例2の屋根構造は、
たとえば、冬季などの暖房必要時に太陽熱によって暖め
られた空気用通路1内の空気がウイング20の開口作動
によって空気用貯蓄槽4に送り込まれ、また室内13の
上方側に上昇した暖気がウイング22の開口作動によっ
て空気用貯蓄槽4に送り込まれ、そして、これらの空気
用貯蓄槽4に送り込まれた暖気が暖気用通路24,空調
器25を介して室内13の下方側に放出されて室内の暖
房がなされる構造とされている。
【0049】また、夏季などの冷房必要時に室内13の
上方側に上昇した暖気がウイング22の開口作動によっ
て空気用貯蓄槽4に送り込まれ、この空気用貯蓄槽4に
送り込まれた暖気が空気用放出口7を通じて屋根本体3
の表面側外部に放出されて室内の温度上昇が防止される
構造とされている。
【0050】したがって、この実施例2によれば、屋根
本体3の裏面側内部に上昇した暖気が吸入口21から空
気用貯蓄層に吸入され、この空気用貯蓄槽4に吸入され
た暖気が、たとえば、冬季などの暖房必要時に空気用放
出口23より屋根本体3の裏面側内部に放出されて該屋
根本体3の下方側の室内13が暖房されるので、より一
層優れた暖房効果を図ることができる。
【0051】また、空気用放出口23を介して空気用貯
蓄槽4に連通している暖気用通路24が屋根本体3の下
方側の室内13の床面近くまで延在され、この床面近く
から暖気が屋根本体3の裏面側内部の室内13に供給さ
れることにより、温度分布の低い室内13の床面側がそ
の暖気によって暖められるため、室内13の暖房の効率
化を図ることができる。
【0052】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。
【0053】たとえば、前記実施例においては、両勾配
の屋根構造に適用されているが、本発明においては、片
勾配や平坦状の屋根など、任意の形状の屋根構造に適用
することが可能である。
【0054】また、前記実施例においては、屋根下方の
室内13の天井が設けられていない構造とされている
が、本発明においては、屋根下方の室内13に天井が設
けられている構造とすることも可能である。
【0055】また、前記実施例においては、凹凸状板8
がガラス繊維入強化プラスチック製とされているが、本
発明においてはそのようなガラス繊維入強化プラスチッ
ク製に限定されるものではなく、たとえば、炭素繊維入
強化プラスチック製,単なる合成樹脂製,紙製などの凹
凸状板8などを適用することも可能である。
【0056】また、凹凸状板8の材質としては、鉄,樹
脂,アルミニウムなどの軽金属,ステンレス,セラミッ
クなどの適用が可能である。
【0057】更に、前記実施例において、凹凸状板8と
表面板9間の空間は、空気用通路1として使用されてい
ないが、本発明においては、その凹凸状板8と表面板9
間の空間を空気用通路1として使用することも可能であ
る。
【0058】また、前記屋根材2の材質としては、たと
えば、ガラス,樹脂板,鉄板,瓦やセメント板などの窯
業品,軽金属板,藁などの草を使用することも可能であ
る。
【0059】また、空気用貯蓄層4から空気用放出口6
を経て室内13内に放出される暖気が熱交換器を介して
空調に使用される場合もある。
【0060】また、凹凸状板8と表面板9間の各空間な
いし凹凸状板8と裏面板10間の各空間、あるいはその
双方の各空間に、所定の注入口(図示せず)から注入さ
れて発泡された発泡層からなる断熱層を充填して、この
断熱層による断熱効果と、断熱層による接着力により凹
凸状板8と表面板9間ないし凹凸状板8と裏面板10間
の各空間の結合強度がより一層向上されている構造とす
ることも可能である。
【0061】このような構造とした場合には、その断熱
層として、たとえばポリウレタンなどの合成樹脂,石,
石膏,鉱さい,植物,木材,古紙,パルプ,パーライ
ト,バーミキュライトのいずれかの発泡層とすることが
可能である。
【0062】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0063】(1) 本発明の屋根構造において、前記屋根
本体の裏面側内部に放出可能な空気用放出口を備えてい
る構造によれば、たとえば、冬季などの暖房必要時に太
陽熱によって暖められた前記空気用通路内の空気が前記
空気用貯蓄槽に送り込まれ、この空気用貯蓄槽の暖めら
れた空気が前記空気用放出口より前記屋根本体の内部側
に放出されて該屋根本体の下方側の室内が暖房される。
また、前記屋根本体の表面側外部に放出可能な空気用放
出口を備えている構造によれば、たとえば、夏季などの
冷房必要時に太陽熱によって温度上昇した前記空気用通
路内の空気が前記空気用貯蓄槽に送り込まれ、この空気
用貯蓄槽の空気が前記空気用放出口より前記屋根本体の
表面側外部に放出されて該屋根本体の下方側の室内の温
度上昇が防止される。
【0064】したがって、本発明の屋根構造によれば、
空気用通路を有する屋根材と空気用貯蓄槽と空気用通路
の通気口と空気用放出口という簡単な構造と、屋根の有
効利用により大きな熱エネルギー源を要することなく、
優れた断熱や暖冷房効果を得ることができ、また装置自
体や施工費用の低廉化を図ることができる。特に、暖房
時においては、太陽エネルギーの有効利用による暖房効
果を得ることができる。
【0065】また、本発明の屋根構造は、前記屋根材に
給水配管が延在され、太陽熱による前記屋根本体の温度
上昇が前記給水配管に給水された水によって防止される
ことにより、より一層優れた断熱や冷房効果を得ること
ができ、またその太陽熱によって加熱された前記水が給
湯配管を経て所要の給湯に利用されることにより、太陽
エネルギーを利用した給湯システムとしての有効利用を
図ることができる。
【0066】(2) 前記した場合に、前記屋根本体の裏面
側内部の空気を吸入可能な吸入口が前記空気用貯蓄層に
形成されている構造とすると、前記屋根本体の裏面側内
部に上昇した暖気が吸入口から空気用貯蓄層に吸入さ
れ、この空気用貯蓄槽に吸入された暖気が、たとえば、
冬季などの暖房必要時に前記空気用放出口より前記屋根
本体の裏面側内部に放出されて該屋根本体の下方側の室
内が暖房されるので、より一層優れた暖房効果を図るこ
とができる。
【0067】(3) 前記した場合に、前記空気用貯蓄槽に
連通している暖気用通路が前記屋根本体の下方側の室内
の床面近くまで延在され、この床面近くから暖気が前記
屋根本体の下方側の室内に供給される構造とすると、温
度分布の低い室内の床面側がその暖気によって暖められ
るため、室内の暖房の効率化を図ることができる。
【0068】(4) 前記した場合に、断面が連続する凹凸
状とされている凹凸状板と、この凹凸状板の表面側と裏
面側の凸部にそれぞれ重合されて前記凹凸状板が介在さ
れている表面板および裏面板とによって前記屋根材が形
成され、前記表面板および前記裏面板間の所定の空間に
よって前記空気用通路が形成されている構造とすると、
軽量で、しかも優れた剛性の屋根材により、たとえば、
小屋組の不要な屋根構造を構築することができ、またこ
のような屋根材によって前記したような各効果を確実に
得ることができ、更に、その屋根材の空間を有効利用し
た空気用通路を形成することができる。
【0069】(5) 前記した場合に、前記給水配管が前記
表面板と前記凹凸状板間の空間に配設されている構造と
すると、裏面板と凹凸状板間の空間より表面板と凹凸状
板間の空間の方が太陽熱による加熱温度が高いため、太
陽熱による屋根本体の温度上昇をより効果的に防止する
ことができ、また給水配管,給湯配管を経て利用される
給湯温度を効果的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である屋根構造を一部省略し
て示す断面図である。
【図2】その屋根構造に用いられている屋根材を示す断
面斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例である屋根構造を一部省略
して示す断面図である。
【図4】その屋根構造を示す概略図である。
【符号の説明】
1 空気用通路 2 屋根材 3 屋根本体 4 空気用貯蓄槽 5 通気口 6 空気用放出口 7 空気用放出口 8 凹凸状板 9 表面板 10 裏面板 11 給湯配管 12 給水配管 13 室内 14 ウイング 15 ウイング 16 小屋根 17 外壁 20 ウイング 21 吸入口 22 ウイング 23 空気用放出口 24 暖気用通路 25 空調器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒先側から棟側に延在された空気用通路
    を有する屋根材によって構築されている屋根本体と、前
    記空気用通路が連通しているとともに前記棟の延在方向
    に沿って形成されている空気用貯蓄槽と、前記空気用通
    路の前記軒先側に形成されている通気口と、前記空気用
    通路を通じて前記空気用貯蓄槽に送り込まれた空気を前
    記屋根本体の裏面側内部ないし表面側外部の少なくとも
    一方に放出可能な空気用放出口とを備え、前記屋根材に
    は給水配管が延在され、太陽熱による前記屋根本体の温
    度上昇が前記給水配管に給水された水によって防止され
    るとともに、太陽熱によって加熱された前記水が給湯配
    管を経て所要の給湯に利用されることを特徴とする屋根
    構造。
  2. 【請求項2】 前記屋根本体の裏面側内部に上昇した暖
    気を吸入可能な吸入口が前記空気用貯蓄層に形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の屋根構造。
  3. 【請求項3】 前記空気用貯蓄槽に連通している暖気用
    通路が前記屋根本体の下方側の室内の床面近くまで延在
    され、この床面近くから暖気が前記屋根本体の下方側の
    室内に供給されることを特徴とする請求項1、または2
    記載の屋根構造。
  4. 【請求項4】 前記暖気用通路には空調器が介在されて
    いることを特徴とする請求項3記載の屋根構造。
  5. 【請求項5】 断面が連続する凹凸状とされている凹凸
    状板と、この凹凸状板の表面側と裏面側の凸部にそれぞ
    れ重合されて前記凹凸状板が介在されている表面板およ
    び裏面板とによって前記屋根材が形成され、前記表面板
    および前記裏面板間の所定の空間によって前記空気用通
    路が形成されていることを特徴とする請求項1、2、
    3、または4記載の屋根構造。
  6. 【請求項6】 前記給水配管が前記表面板と前記凹凸状
    板間の空間に配設されていることを特徴とする請求項5
    記載の屋根構造。
JP5011516A 1993-01-27 1993-01-27 屋根構造 Pending JPH06221684A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1068178A (ja) * 1996-08-29 1998-03-10 Ig Tech Res Inc 家 屋
CN113818663A (zh) * 2021-08-27 2021-12-21 无锡市天宇民防建筑设计研究院有限公司 一种具有防雨功能的建筑物通风井结构

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JPH1068178A (ja) * 1996-08-29 1998-03-10 Ig Tech Res Inc 家 屋
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