JPH0622154Y2 - バレル形多段送風機または多段ポンプ - Google Patents

バレル形多段送風機または多段ポンプ

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JPH0622154Y2
JPH0622154Y2 JP1987014055U JP1405587U JPH0622154Y2 JP H0622154 Y2 JPH0622154 Y2 JP H0622154Y2 JP 1987014055 U JP1987014055 U JP 1987014055U JP 1405587 U JP1405587 U JP 1405587U JP H0622154 Y2 JPH0622154 Y2 JP H0622154Y2
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pump
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隆秀 内海
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株式会社帝国電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、バレル形多段送風機または多段ポンプに関す
る。
(従来の技術) 一般に、多段送風機または多段ポンプにおいては、その
段数の増加と共に漏れの原因となる各段送風機または各
段ポンプ相互間のシール個所が増えるため、可燃性流体
や公害源となる流体および高価な流体など外部への漏れ
が嫌われる流体を取扱う場合には、例えば第3図に示す
バレル形多段キャンドモータ送風機のように、外部との
シール個所数が送風機段数に左右されない構成が採用さ
れ、加えて軸方向推力を低減させるため、同図に示すよ
うに、羽根車1と内部ケーシング2とからなる各段送風
機3をその各吸込側4を外向きにして外部ケーシング5
の中央部から軸方向の両側へ順次積み重ねて第1の送風
機群6と第2の送風機群7とを構成したいわゆる背面組
合せ構造が採用されている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、前記構成のバレル形多段キャンドモータ送風
機によれば、吸込口8と吐出口9とを一直線上に配置し
たインライン形構造ではないため、直線配管ラインの途
中に前記多段送風機を設ける場合には曲がり配管が必要
で配管の設計施工が煩雑になると共に取扱流体の管路損
失が大きくなる。
また、各段送風機3の各内部ケーシング2はそれぞれ前
段の内部ケーシング2にボルト10にて締結固定される
が、このボルト10には取扱気体の圧力差による強い引張
力が作用する。
例えば、各段送風機3における取扱気体の圧力上昇分を
1kg/cm2、各内部ケーシング2の外径を500mm、内径
を150mmとすると、隣り合う各内部ケーシング2同志
を引き離そうとする力は約1.8トンとなり、従って各段
送風機3を5段積み重ねた第1の送風機群6および第2
の送風機群7におけるケーシング端板16および17と最終
段内部ケーシング2eおよび2j間には約9トンの引張力が
作用することとなる。
そのため、前記ボルト10を径大にし、または本数を増し
て前記引張力に対応しなければならないが、前者の場合
にはボルト10を径大にするにつれて各内部ケーシング2
の外径部が厚肉となり、またその分外部ケーシング5が
径大となり、後者の場合には各内部ケーシング2のボル
ト穴とねじ穴の加工工数および各内部ケーシング2をボ
ルト10にて締結固定する組立工数が増えて、いずれもコ
スト高につく。
また、取扱気体が高圧力の場合は相当厚肉の外部ケーシ
ング5を必要とするが、さらに取扱気体が腐蝕性を有す
る場合は、外部ケーシング5全体をステンレス鋼などの
耐蝕性金属材で構成すると高価につくことから、同図に
示すように外部ケーシング5を耐蝕性金属材からなる環
状の中央ケーシング11と非耐蝕性金属材からなるカップ
状の各側部ケーシング12,13とから構成し、この各側部
ケーシング12,13の内壁に薄肉の耐蝕性金属材からなる
カップ状のキャン14,15をそれぞれ密着するなどライニ
ングを施すことによって、外部ケーシング5を廉価に製
造する手段が採られるが、一方の側部ケーシング12は吸
込口8を有するため、他方の側部ケーシング13に比べて
前記ライニング施工が煩雑となる。
また、第3図に示す構成を適用したバレル形多段ポンプ
において、取扱液が結晶や重合を生じ易い液、またはス
ラリを含有する液である場合、第1の送風機群6と外部
ケーシング5との軸方向空間18および径方向空間19の取
扱液は流動されずに滞留されるので、この軸方向空間18
および径方向空間19に取扱液の結晶物や重合物または含
有スラリが部分的に付着堆積され易く、この付着堆積物
の影響を受けて、第1の送風機群6側において、各内部
ケーシング2から外部ケーシング5に至る間の温度勾配
が回転軸20からの方位角によって大きく相違して各内部
ケーシング2が不均一に熱膨脹し、各羽根車1が各内部
ケーシング2に接触する虞がある。
また、取扱液が海水などの場合に、前記軸方向空間18お
よび径方向空間19に取扱液が滞留することによって、第
1の送風機群6側における耐蝕性金属材のステンレス鋼
からなる各内部ケーシング2および外部ケーシング5の
キャン14が腐蝕される虞もある。
本考案は、前記問題点に鑑み成されたもので、各段送風
機または各段ポンプの締結固定に取扱流体の圧力差に対
する考慮を払う必要がなく、および2個の側部ケーシン
グが同じ形状寸法にできる上、この側部ケーシング内壁
へのライニング施工が容易となって、小型廉価に製造で
き、また吸込口と吐出口とを一直線上に配置したインラ
イン形構造が得られて配管の設計施工が容易で取扱流体
の流路損失も少なくてすみ、加えて、第1の送風機群ま
たはポンプ群と外部ケーシングとの軸方向空間および径
方向空間に取扱流体が滞留してその結晶物や重合物また
は含有スラリが部分的に付着堆積することに起因して、
第1の送風機群またはポンプ群側において、各内部ケー
シングが不均一に熱膨脹して各羽根車が各内部ケーシン
グに接触する虞を解消したバレル形多段送風機または多
段ポンプを提供することを目的とするものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案のバレル形多段送風機または多段ポンプは、吸込
口26および吐出口27を有する環状の中央ケーシング28と
この中央ケーシング28の両端面にそれぞれ気密に接合し
た2個の側部ケーシング29,30とから外部ケーシング22
を構成し、この外部ケーシング22内に、羽根車23と内部
ケーシング24とからなる複数の各段送風機25または各段
ポンプをその各吸込側49を内向きにして前記外部ケーシ
ング22の中央部から軸方向の両側へ順次積み重ねて構成
した第1の送風機群51またはポンプ群と第2の送風機群
52またはポンプ群とを配設し、前記中央ケーシング28内
に、前記吸込口26と前記第1の送風機群51またはポンプ
群の初段吸込側49aとを連通する吸込室46を形成する内
側仕切体41と、この内側仕切体41と前記中央ケーシング
28間の空間を前記第1の送風機群51またはポンプ群の最
終段吐出側61cからこの第1の送風機群51またはポンプ
群と前記外部ケーシング22との軸方向空間62および径方
向空間63を介して前記第2の送風機群52またはポンプ群
の初段吸込側49dへ至る流路64および前記第2の送風機
群52またはポンプ群の最終段吐出側61fからこの第2の
送風機群52またはポンプ群と前記外部ケーシング22との
軸方向空間65および径方向空間66を介して前記吐出口29
へ至る流路67に仕切る外側仕切体39とをそれぞれ配設
し、前記吸込室46と前記第2の送風機群52またはポンプ
群の初段吸込側49dとの間に軸封部68を設けてなるもの
である。
(作用) 本考案は、外部ケーシング22内に配設した第1の送風
機群51またはポンプ群と第2の送風機群52またはポンプ
群の各段送風機25または各段ポンプの各吸込側49が内向
きに配設されているので、隣り合う各内部ケーシング24
間には取扱流体の圧力差によって押圧力が作用するもの
である。
また、外部ケーシング22が環状の中央ケーシング28の両
端面に2個の側部ケーシング29,30をそれぞれ気密に接
合してなると共に吸込口26と吐出口27とが中央ケーシン
グ28にあり、2個の側部ケーシング29,30が同じ形状寸
法になると共に、吸込口と吐出口とを一直線上に配置し
てインライン形構造になるものである。
さらに、取扱流体を第1の送風機群51またはポンプ群の
最終段吐出側61cから、この第1の送風機群51またはポ
ンプ群と外部ケーシング22との軸方向空間62および径方
向空間63を介して、第2の送風機群52またはポンプ群の
初段吸込側49dへと導くように構成したので、第1の送
風機群51またはポンプ群と外部ケーシング22との軸方向
空間62および径方向空間63には取扱流体が滞留されない
ものである。
(実施例) 次に、本考案をバレル形多段キャンドモータ送風機に適
用した実施例を第1図に基づき説明する。
21はバレル状の外部ケーシング22内に羽根車23と内部ケ
ーシング24とからなる各段送風機25を配設してなる多段
送風機部で、前記外部ケーシング22は吸込口26および吐
出口27を有する耐蝕性金属材からなる環状の中央ケーシ
ング28と非耐蝕性金属材からなるカップ状の2個の側部
ケーシング29,30とから構成されており、この各側部ケ
ーシング29,30の開口端内径部に耐蝕性金属材からなる
シール環31,31がそれぞれ溶着され、このシール環31,31
と中央ケーシング28間にそれぞれガスケット32,32を介
して各側部ケーシング29,30が植込みボルト33,34および
ナット35,35にて中央ケーシング28にそれぞれ締結され
て気密に固定されている。
前記各側部ケーシング29,30の内壁には、薄肉の耐蝕性
金属材からなるカップ状のキャン36,37がそれぞれ密着
され、この各キャン36,37の開口端縁が前記各シール環3
1,31に、また底壁内周縁が各側部ケーシング29,30に取
着された耐蝕性金属材からなるアダプタ38,38の端縁に
それぞれ気密に溶着されてライニングが施されている。
前記中央ケーシング28内には耐蝕性金属材からなる拡径
管状の外側仕切体39が同心に配置されており、この外側
仕切体39は、大径側においてその端縁が中央ケーシング
28の内壁に溶着され、小径側においてこの外側仕切体39
と中央ケーシング28の内壁との空間に放射状に配置され
た複数の支持板40が外側仕切体39と中央ケーシング28に
それぞれ溶着されることによって中央ケーシング28に固
定されている。
さらに、前記中央ケーシング28内には、外側仕切体39の
内側に耐蝕性金属材からなる環状の内側仕切体41が同心
に配置されており、この内側仕切体41は、外側仕切体39
との間の空間に放射状に配置された複数の支持板42が内
側仕切体41と外側仕切体39にそれぞれ溶着されることに
よって外側仕切体39を介して中央ケーシング28に固定さ
れている。
前記内側仕切体41の一方の端縁には第1のケーシング端
板43が、また他方の端縁には送風機中間軸受44が装着さ
れる送風機中間軸受箱45がそれぞれ溶着されて、内側仕
切体41を主体としてこの仕切体41、第1のケーシング端
板43および送風機中間軸受箱45にて囲まれた空間が吸込
室46として形成されており、前記外側仕切体39の小径側
の端縁には第2のケーシング端板47が溶着されている。
前記第1のケーシング端板43には内部ケーシング24aが
ボルト48にて締結固定されると共にこの内部ケーシング
24aと第1のケーシング端板43間に羽根車23aがその吸込
側49aを内向きにして配置されて初段送風機25aが構成さ
れ、続いて前記内部ケーシング24aに次の内部ケーシン
グ24bがボルト48にて締結固定されると共に両内部ケー
シング24a,24b間に次の羽根車23bがその吸込側49bを内
向きにして配置されて第2段送風機25bが構成され、同
様に最終段送風機25cが構成されて、前記各段送風機25
a,25b,25cをその各吸込側49a,49b,49cを内向きにして外
部ケーシング22の中央部から一方の側部ケーシング29側
へ順次積み重ねた第1の送風機群51が構成されており、
同様にして、第2のケーシング端板47に、このケーシン
グ端板47と内部ケーシング24dおよび羽根車23dから構成
された初段送風機25d、内部ケーシング24d,24eおよび羽
根車23eから構成された第2段送風機25e、内部ケーシン
グ24e,24fおよび羽根車23fから構成された最終段送風機
25fがその各吸込側49d,49e,49fを内向きにして外部ケー
シング22の中央部から他方の側部ケーシング30側へ順次
積み重ねられて第2の送風機群52が構成されており、す
なわち外部ケーシング22内に第1の送風機群51と第2の
送風機群52とが、それぞれ各段送風機25をその各吸込側
49を内向きにして、互いに対面するよう配設されてい
る。
前記各羽根車23が取着された送風機回転軸53は各アダプ
タ38,38を貫通して外部ケーシング22の両側方へ突出さ
れて送風機前部軸受54および送風機後部軸受55にて回転
自在に支架されており、この両軸受54,55は各アダプタ3
8,38にそれぞれ取着された送風機前部軸受箱56および送
風機後部軸受箱57にそれぞれ装着されており、前記両軸
受54,55と各アダプタ38,38間にそれぞれ配設されたメカ
ニカルシール58,58にて取扱気体が充満される外部ケー
シング22内と軸受潤滑液が充満される送風機前部軸受箱
56内および送風機後部軸受箱57内とが軸封されている。
また、吸込管59が中央ケーシング28、外側仕切体39およ
び内側仕切体41を貫通してこれらに気密に溶着されて前
記吸込口26が形成され、吸込管59と一直線上に配置され
た吐出管60が中央ケーシング28に差し込まれ、これに気
密に溶着されて前記吐出口27が形成されており、前記吸
込室46を介して吸込口26と第1の送風機群51の初段吸込
側49aとが連通され、中央ケーシング28と内側仕切体41
間の空間が、第1の送風機群51の最終段吐出側61cから
この第1の送風機群51と外部ケーシング22との軸方向空
間62および径方向空間63を介して第2の送風機群52へ至
る流路64と、第2の送風機群52の最終段吐出側61fから
この第2の送風機群52の外部ケーシング22との軸方向空
間65および径方向空間66を介して吐出口27へ至る流路67
とに、前記外側仕切体39にて仕切られている。
そして、前記送風機中間軸受44は送風機回転軸53を送風
機前部軸受54および送風機後部軸受55と同様に支架する
と共に、吸込室46と第2の送風機群52の初段吸込側49d
間の軸封部68の役目を兼ねている。
また、送風機後部軸受箱57にはアダプタ69を介してキャ
ンドモータ部70が接続され、前記アダプタ69内において
送風機回転軸53とキャンドモータ回転軸71とが軸継手72
を介して結合されている。
そして、キャンドモータ部70の冷却液を兼ねた前記軸受
潤滑液が、キャンドモータ後端部73に流入されてキャン
ドモータ後部軸受74を潤滑し、ステータ組立75とロータ
組立76とのキャン間隙77を通ってステータ組立75とロー
タ組立76とを冷却し、キャンドモータ前記軸受78および
送風機後部軸受55を潤滑した後、送風機前部軸受54を潤
滑して外部へ流出される潤滑液経路79が形成されてい
る。
以上のように構成された実施例によれば、第1の送風機
群51と第2の送風機群52とが、それぞれ各段送風機25を
その各吸込側49を内向きにして、互に対面するよう配設
されているので、隣り合う各内部ケーシング24間には押
圧力が作用される。
すなわち、各内部ケーシング24には、前段送風機25と次
段送風機25との圧力差によって、前記従来例の場合と同
じく、前段送風機25側への押圧力が作用されるが、この
押圧力は、前記従来例においては、各段送風機3の各吸
込側4を外向きにして外部ケーシング5の中央部から軸
方向の両側へ順次前段送風機3を積み重ねて第1の送風
機群6と第2の送風機群7とが構成されているので、軸
方向外向きに作用されて隣り合う各内部ケーシング2を
引き離そうとする引張力となるのに対し、この実施例に
おいては、各段送風機25の各吸込側49を内向きにして外
部ケーシング22の中央部から軸方向の両側へ順次次段送
風機25を積み重ねて第1の送風機群51と第2の送風機群
52とが構成されているので、軸方向内向きに作用されて
隣り合う各内部ケーシング24を引き合わせようとする押
圧力となる。
従って、各内部ケーシング24の締結固定には前記従来例
のように取扱気体の圧力差に対する考慮を払う必要がな
く、各内部ケーシング24を締結固定するボルト48が径小
かつ少数ですみ、そのため各内部ケーシング24の外径部
肉厚が薄くできると共にその分外部ケーシング22が径小
にでき、並びに各内部ケーシング24のボルト穴とねじ穴
の加工工数および各内部ケーシング24をボルト48にて締
結固定する組立工数が減少され、小型廉価に製造でき
る。
また、第1の送風機群51と第2の送風機群52とを前記の
ように配設した結果、吸込口26と吐出口27とを中央ケー
シング28に設けることができ、そのため2個の側部ケー
シング29,30を同じ形状寸法に形成できて設計製作の工
数が低減でき、加えて側部ケーシング29,30の内壁への
ライニング施工も、従来例のように一方の側部ケーシン
グ12に吸込口8を有する場合に比べて容易となり、廉価
に製造できる。
さらに、前記吸込口26と吐出口27とを中央ケーシング28
に設けることができた結果、吸込口26と吐出口27とを一
直線上に配置したインライン形構造が得られ、そのため
バレル形多段キャンドモータ送風機を直線配管ラインの
途中に設ける場合には前記従来例のように曲がり配管を
必要とせず、配管の設計施工が容易で取扱気体の管路損
失も少なくなる。
また、この実施例の構成をバレル形多段ポンプに適用す
ると、取扱液が結晶や重合を生じ易い液、またはスラリ
を含有する液である場合、取扱流体は、第1のポンプ群
51の最終段吐出側61cから、この第1のポンプ群51と外
部ケーシング22との軸方向空間62および径方向空間63を
介して、中央ケーシング28の内側仕切体41と外側仕切体
39との間の流路64へと流れて第2のポンプ群52の初段吸
込側49dへと導かれて流動されるので、第1のポンプ群5
1と外部ケーシング22との軸方向空間62および径方向空
間63には取扱液が滞留せず、そのため、前記軸方向空間
62および径方向空間63に取扱液が滞留してその結晶物や
重合物または含有スラリが部分的に付着堆積することに
より、第1のポンプ群51側において、各内部ケーシング
24から外部ケーシング22に至る間の温度勾配が回転軸53
からの方位角によって大きく相違して各内部ケーシング
24が不均一に熱膨脹し、各羽根車23が各内部ケーシング
24に接触する虞が解消される。
また、取扱液が海水などの場合に、取扱液が滞留するこ
とによって、第1のポンプ群51側における耐蝕性金属材
のステンレス鋼からなる各内部ケーシング24または外部
ケーシング22が腐蝕される虞も解消される。
なお、前記実施例においては、側部ケーシング29,30の
内壁へ薄肉の耐蝕性金属材からなるキャン36,37を密着
してライニングを施したが、取扱気体の腐蝕性に応じて
ゴムやテフロン(商品名)などの合成樹脂のライニング
を施してもよく、また側部ケーシング29,30の腐蝕が問
題とならない場合は前記ライニングは勿論不要であり、
この場合、中央ケーシング28も側部ケーシング29,30と
同様に非耐蝕性金属材で構成すればよい。この場合、中
央ケーシング28を軸方向に長くし、側部ケーシング29,3
0はカップ状ではなく円板状に形成して外部ケーシング2
2を構成することもできる。
また、吸込口26と吐出口27とはインライン形構造として
一直線上に配置するほか、例えば直角に配置するなど、
配管ラインの仕様に応じて中央ケーシング28に配設すれ
ばよい。
また、内側仕切体41および外側仕切体39を中央ケーシン
グ28に配設固定する構成は前記実施例に限定されるもの
ではなく、内側仕切体41は吸込口26と第1の送風機群51
の初段吸込側49aとを連通する吸込室46を形成するよう
に、外側仕切体39は内側仕切体41と中央ケーシング28間
の空間を第1の送風機群51の最終段吐出側61cからこの
第1の送風機群51と外部ケーシング22との軸方向空間62
および径方向空間63を介して第2の送風機群52の初段吸
込側49dへ至る流路64および第2の送風機群52の最終段
吐出側61fからこの第2の送風機群52と外部ケーシング2
2との軸方向空間65および径方向空間66を介して吐出口2
7へ至る流路67に仕切るように構成すればよい。
例えば、第2図に示すように、中央ケーシング28内に中
空円板状の支持板80,81を配設してその外周縁をそれぞ
れ中央ケーシング28の内壁に溶着し、環状の内側仕切体
41の両端縁を前記支持板80,81に溶着し、拡径管状の外
側仕切体39の大径側の端縁を中央ケーシング28の内壁
に、小径側の端縁を一方の支持体81にそれぞれ溶着し
て、内側仕切体41と外側仕切体39とを中央ケーシング28
内に配設固定すればよい。
この場合、第1のケーシング端板43および第2のケーシ
ング端板47はそれぞれボルト48にて前記支持板80,81に
締結固定し、また第1の送風機群51の最終段吐出側61c
と第2の送風機群52の初段吸込側49dとを連通するよう
に、他方の支持板80に第1の送風機群51と外部ケーシン
グ22間の径方向空間63を内側仕切体41と外側仕切体39間
の流路64に連通する複数の通孔82を設け、および一方の
支持板81に前記流路64を第2の送風機群52の初段吸込側
49dに連通する複数の通孔83を設けると共に、第2の送
風機群52の最終段吐出側61fと吐出口27とを連通するよ
うに、第2の送風機群52と外部ケーシング22間の径方向
空間66を吐出口27に連通する複数の通孔84を設ければよ
い。
以上、本考案をバレル形多段キャンドモータ送風機に適
用した実施例について説明したが、汎用モータなど他の
駆動源を用いるバレル形多段送風機は勿論、バレル形多
段ポンプにも適用できる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、外部ケーシング内に、各段送風機また
は各段ポンプをその各吸込側を内向きにして外部ケーシ
ングの中心部から軸方向の両側へ順次積み重ねて第1の
送風機群またはポンプ群と第2の送風機群またはポンプ
群とを構成したので、隣り合う各内部ケーシング間には
押圧力が作用することとなって、各内部ケーシングの締
結固定に取扱流体の圧力差に対する考慮を払う必要がな
く、全体として小型廉価に製造でき、しかも外部ケーシ
ングを環状の中央ケーシングとこの中央ケーシングの両
端面にそれぞれ気密に接合した2個の側部ケーシングと
から構成すると共に吸込口と吐出口とを中央ケーシング
に設けたので、2個の側部ケーシングが同じ形状寸法に
でき、側部ケーシングの内壁へのライニング施工も側部
ケーシングが吸込口または吐出口を有さないので容易と
なって、高圧力かつ腐食性の取扱流体に適応し得る外部
ケーシングが比較的廉価に得られ、および吸込口と吐出
口とを一直線上に配置したインライン形構造が得られる
ので前記多段送風機または多段ポンプを直線配管ライン
の途中に設ける場合には配管の設計施工が容易で取扱流
体の管路損失も少なくなる。
加えて、第1の送風機群またはポンプ群と外部ケーシン
グとの軸方向空間および径方向空間に取扱流体が滞留し
てその結晶物や重合物または含有スラリが部分的に付着
堆積することに起因して、第1の送風機群またはポンプ
群側において、各内部ケーシングが不均一に熱膨脹して
各羽根車が各内部ケーシングに接触する虞が解消され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のバレル形多段送風機または多段ポンプ
の一実施例を示すバレル形多段キャンドモータ送風機の
断面図、第2図は本考案の他の実施例を示す一部の断面
図、第3図は従来のバレル形多段キャンドモータ送風機
の断面図である。 22……外部ケーシング、23……羽根車、24……内部ケー
シング、25……送風機またはポンプ、26……吸込口、27
……吐出口、28……中央ケーシング、29,30……側部ケ
ーシング、39……外側仕切体、41……内側仕切体、46…
…吸込室、49……吸込側、51……第1の送風機群または
ポンプ群、52……第2の送風機群またはポンプ群、61…
…吐出側、64,67……流路、68……軸封部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸込口および吐出口を有する環状の中央ケ
    ーシングとこの中央ケーシングの両端面にそれぞれ気密
    に接合した2個の側部ケーシングとから外部ケーシング
    を構成し、 この外部ケーシング内に、羽根車と内部ケーシングとか
    らなる複数の各段送風機または各段ポンプをその各吸込
    側を内向きにして前記外部ケーシングの中央部から軸方
    向の両側へ順次積み重ねて構成した第1の送風機群また
    はポンプ群と第2の送風機群またはポンプ群とを配設
    し、 前記中央ケーシング内に、前記吸込口と前記第1の送風
    機群またはポンプ群の初段吸込側とを連通する吸込室を
    形成する内側仕切体と、この内側仕切体と前記中央ケー
    シング間の空間を前記第1の送風機群またはポンプ群の
    最終段吐出側からこの第1の送風機群またはポンプ群と
    前記外部ケーシングとの軸方向空間および径方向空間を
    介して前記第2の送風機群またはポンプ群の初段吸込側
    へ至る流路および前記第2の送風機群またはポンプ群の
    最終段吐出側からこの第2の送風機群またはポンプ群と
    前記外部ケーシングとの軸方向空間および径方向空間を
    介して前記吐出口へ至る流路に仕切る外側仕切体とをそ
    れぞれ配設し、前記吸込室と前記第2の送風機群または
    ポンプ群の初段吸込側との間に軸封部を設けたことを特
    徴とするバレル形多段送風機または多段ポンプ。
  2. 【請求項2】外部ケーシングの中央ケーシングは耐蝕性
    金属材で構成するとともに2個の側部ケーシングは非耐
    蝕性金属材で構成し、その2個の側部ケーシングをそれ
    ぞれカップ状に形成してその内壁に耐蝕性材からなるラ
    イニングを施したことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のバレル形多段送風機または多段ポン
    プ。
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