JPH062209U - 石油製品の初留点測定装置 - Google Patents

石油製品の初留点測定装置

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JPH062209U
JPH062209U JP8372891U JP8372891U JPH062209U JP H062209 U JPH062209 U JP H062209U JP 8372891 U JP8372891 U JP 8372891U JP 8372891 U JP8372891 U JP 8372891U JP H062209 U JPH062209 U JP H062209U
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孝久 松山
弘紀 丹野
晴司 清水
哲夫 清水
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キグナス石油精製株式会社
電気化学計器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケロシン、ライトガスオイル等の石油製品の
初留点を、プロセス蒸留装置を用い、工場現場において
正確かつ再現性良くしかも簡単に測定する。 【構成】 密閉容器(加熱槽)1にケロシン、ライトガ
スオイル等の試料液14を導入し、制御部23の制御に
よってヒータ13により試料液14を加熱する。この試
料液14の蒸気は冷却管10内に流入し、冷却管10内
で液化された後、冷却管10から滴下する。初滴が滴下
してこれが液滴検出機構器17により検出されると、そ
の初滴検出信号が制御部23に送られる。制御部23が
初滴検出信号を受けると、温度検出器21から制御部2
3に送られる留出蒸気温度に基づいて制御部23が所定
時間毎の試料温度上昇量を連続的に演算し、この所定時
間毎の温度上昇量が所定量以下になった時の温度を初留
点として表示する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ケロシン、ライトガスオイル等の石油製品の初留点を再現性良く測 定することができる初留点測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来より、石油精製工業においては、操業管理、製品管理等を目的として、ケ ロシン、ライトガスオイル等の石油留分を蒸留し、その初留点、中間留出温度、 終点等を測定することが行なわれている。
【0003】 初留点の測定方法についてはJIS−K2254に定められている。この方法 は実験室で初留点を求めるのには適しているが、試験液ごとにかなりの手間がか かり、操作が面倒であるため、工場現場で採用するのにはあまり適していない。
【0004】 そのため、プロセス用の初留点測定装置として、蒸留装置の冷却管の試料流出 部に液滴検出機構を設け、初滴を検出した時の温度を初留点とする装置が提案さ れている。 これは、JISに定められた方法をそのまま装置化したものであるが、1滴目 の滴下時付近では単位時間当りの留出温度上昇が急であり、しかも冷却管や検出 管の内壁といった測定装置の液体通路の内部状態によって大きく変化するため、 再現性が悪いという問題があった。
【0005】 そこで、初滴検出時ではなく、全留出量の数%が留出したときの試料温度を初 留点とすることも考えられた。しかし、実際に全留出量の何%になったところを 初留点を測定する点として設定したら良いかを検討したところ、4〜5%程度で は初留点をすぎた温度しか得られず、1〜3%程度の小さい値には装置の構造上 設定することが難しく、また無理に設定しても留出温度上昇が急なため再現性は 得られなかった。
【0006】 本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、プロセス蒸留装置を用い、工場現 場において正確かつ再現性良く、しかも簡単に石油製品の初留点を測定できる装 置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】
本考案者らは、上記事情に鑑み鋭意検討を行なっているうち、石油製品の蒸留 においては、初滴検出後における試料温度の単位時間当りの上昇率が一定レベル 以下になる状態、つまり変曲点に達した状態を検出し、この時の試料温度を初留 点とすることにより、上記目的が達成されることを見出した。
【0008】 すなわち、一般に液体の温度が上昇して沸点に達したときには液体の蒸発に多 くの加熱エネルギーが取られ、沸点に達する前に液温上昇率が減少するが、この 液温上昇率の減少を変曲点として検出できるか否かは液体によって明らかではな いのに対し、本考案者らは、石油製品の初留点測定における下記の(a),(b )の事実を見出した。 (a)石油製品の蒸留曲線が図1に示すように初留点A付近で傾斜が緩やかにな り、しかもこの初留点付近の温度勾配は同一の試験液では常に一定であり、かつ 蒸留初期には温度勾配が急であること (b)初滴留出後における液温上昇率の減少を変曲点(初滴留出後に単位時間当 りの温度上昇率が一定レベル以下になる点)として明確に検出できること そして、本考案者らは更に検討を行なった結果、初滴留出後に単位時間当りの 温度上昇率が一定レベル以下になる点(変曲点)と初留点とが一定の相関を有し 、従って初留点付近で蒸留曲線の温度勾配を連続的に検出し、所定の温度勾配以 下となった時(変曲点に達した時)を初留点とすることにより、試料が一定の蒸 留曲線を描ければ必ず一定の初留点が検出されることを知見し、本考案をなすに 至ったものである。
【0009】 したがって、本考案は、石油製品の試料液が導入される加熱槽と、この加熱槽 内の試料液を加熱する加熱装置と、加熱槽内に生じた試料の蒸気が導入される冷 却管と、試料蒸気の温度を検出する温度検出器と、冷却管からの液化試料の滴下 を検出する液滴検出機構と、初滴検出後における所定時間当りの試料蒸気温度の 上昇量が所定量以下になった時の温度を初留点として検知する制御部とを具備す ることを特徴とする石油製品の初留点測定装置を提供する。
【0010】
【実施例】
次に実施例により本考案を具体的に示すが、本考案は下記実施例に限定される ものではない。 図2は本考案初留点測定装置の一実施例を示す。 図中1は加熱槽で、初留点が測定される石油製品の試料液が導入され、蒸留が 行なわれる密閉容器である。この加熱槽1内には、フィルタ2、流量計3、電磁 バルブ4、計量カップ5及び電磁バルブ6を順次介装する試料導入管7の一端が その上端部側から気密に挿入されている。試料導入管7他端の試料導入口8から 試料導入管7に導入された試料は、フィルタ2、流量計3及びバルブ4を経て計 量カップ5にいったん貯えられ(この時バルブ6は閉塞している)、所定量以外 の試料が計量カップ5に連結したオーバーフロー管9よりオーバーフローされる 。そして、その後バルブ4を閉塞し、バルブ6を開放することにより、加熱槽1 内に所定量の試料が入るようになっている。
【0011】 図中10は、試料が通る試料流通管11とこの試料流通管11の周囲に配設さ れた冷却水流通管12とからなり、冷却水流通管12に冷却水が流通することに より試料流通管11内を流れる試料が冷却される冷却管を示す。この冷却管10 の試料流通管11の一端は加熱槽1の上部に連結されており、加熱装置13によ り加熱された加熱槽1内の試料14の蒸気がこの冷却管10内に流入し、冷却管 10内で液化された後、冷却管10他端に連結された滴下パイプ15を通ってビ ューレット16内に入る。
【0012】 本装置においては、上記滴下パイプ15の上部に液滴検出機構17が介装され ている。この液滴検出機構17は、図3に示すように、下端に滴端口18が形成 された液留りパイプ19の下端とガラス管20の上端とが連結され、かつガラス 管20内を滴下する液滴を検出する液滴検出器21がこのガラス管20の周囲に 配設されているもので、液留り管19上端及びガラス管20下端をそれぞれ滴下 パイプ15に連結することにより滴下パイプ15に介装されている。そして、冷 却管10から流出した液化試料は液留りパイプ19に流入した後、液端口18よ り液滴となって流出し、この液滴がガラス管20内を落下するようになっており 、この落下する液滴を液滴検出器21により検出するものである。
【0013】 また、図中22は、試料液流通管11内に挿入され、先端が加熱槽1の上部に 位置する温度検出器で、この温度検出器22により加熱槽1から留出する試料蒸 気の温度を測定する。
【0014】 さらに、図中23は加熱装置13、液滴検出器21及び温度検出器22とそれ ぞれ連絡するコンピュータを内蔵する制御部、24はこの制御部23と連絡する 記録計、25は制御部23と温度検出器21との間に介装された変換器である。 この制御部23により加熱装置13を制御して加熱温度、加熱速度を適宜調整す ると共に、温度検出器22からの信号が変換器25を経て制御部23に送られ、 その温度が記録計24に記録されるようになっており、かつ液滴検出器21によ り初滴が検出され、その信号が制御部23に送られた後、制御部23で所定時間 毎の試料温度上昇量が連続的に演算されるようになっている。
【0015】 上記装置を用いて試験液の初留点を測定する場合、まず加熱槽1内に試料液1 4を入れた後、この試料液14を制御部23の制御によって加熱装置13により 所定加熱速度で連続的に加熱し、蒸留する。そして、試料蒸気が冷却管10に流 入し、この中で液化されて滴下パイプ15に入り、液留りパイプ19に所定量の 液化試料が留められた後、液留りパイプ19の液端口18から初滴が滴下してこ れが液滴検出器21により検出されると、その信号が制御部23に送られる。 次いで、制御部23が初滴検出信号を受けると、温度検出器21から制御部2 3に送られる留出蒸気温度に基づいて制御部23が所定時間毎の試料温度上昇量 を連続的に演算し、この所定時間毎の温度上昇量が所定量以下になった時の温度 を初留点として表示するものである。
【0016】 すなわち、図4に示す如く、初滴検出点aを検出した後、直ちに所定時間△t 毎の試料温度上昇量ΔX1,ΔX2,ΔX3,ΔX4・・・ΔXnを連続的に検出演算し、 この試料温度上昇量ΔXnが所定量ΔXp以下となった時点(△Xn≦△Xpとなった時 点)の温度を初留点Aとするもので、これにより初留点Aを再現性良く測定し得 るものである。
【0017】 なお、本考案においては、上記所定時間△t は80〜400ミリ秒程度とする ことが好ましい。また、所定量△Xpは使用する初留点測定装置とJISに規定さ れた試験器との相関関係から定まる適宜な値とすることができ、これにより本考 案初留点測定装置による測定結果とJISに規定された試験器による測定結果と を合致させることができ、測定結果を調整する面倒が不必要となるものである。
【0018】
【考案の効果】
上述したように、本考案に係る石油製品の初留点測定装置は、冷却管、検出管 の内壁の汚れなどの測定装置の液体通路の内部状態によってばらつくことなく初 留点を検出し得、しかも初留点を決定すべき温度勾配の値を適宜な値とすること により、測定結果をJISに規定された試験器による測定結果に合致させること ができ、石油製品等の初留点をプロセス蒸留装置を用いて正確かつ再現性良く、 しかも簡単に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】石油製品を蒸留装置で蒸留した場合の留出温度
の経時変化を示すグラフである。
【図2】本考案初留点測定装置の一実施例を示す概略図
である。
【図3】同装置の液滴検出機構を示す断面図である。
【図4】初留点の検出方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1…加熱槽 10…冷却管 13…加熱装置 14…試料液 17…液滴検出機構 21…液滴検出器 22…温度検出器 23…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 清水 哲夫 東京都国分寺市富士本3−2−30

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石油製品の試料液が導入される加熱槽
    と、この加熱槽内の試料液を加熱する加熱装置と、加熱
    槽内に生じた試料の蒸気が導入される冷却管と、試料蒸
    気の温度を検出する温度検出器と、冷却管からの液化試
    料の滴下を検出する液滴検出機構と、初滴検出後におけ
    る所定時間当りの試料蒸気温度の上昇量が所定量以下に
    なった時の温度を初留点として検知する制御部とを具備
    することを特徴とする石油製品の初留点測定装置。
JP8372891U 1991-09-19 1991-09-19 石油製品の初留点測定装置 Expired - Lifetime JPH0631412Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4976423U (ja) * 1972-08-28 1974-07-03
KR101715513B1 (ko) * 2015-10-06 2017-03-13 충북대학교 산학협력단 열매유를 이용한 케로신의 열전달, 열분해 실험장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4976423U (ja) * 1972-08-28 1974-07-03
KR101715513B1 (ko) * 2015-10-06 2017-03-13 충북대학교 산학협력단 열매유를 이용한 케로신의 열전달, 열분해 실험장치

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JPH0631412Y2 (ja) 1994-08-22

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