JPH06220923A - 摩擦ボルト接合部の接合補助部材 - Google Patents

摩擦ボルト接合部の接合補助部材

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JPH06220923A
JPH06220923A JP2982093A JP2982093A JPH06220923A JP H06220923 A JPH06220923 A JP H06220923A JP 2982093 A JP2982093 A JP 2982093A JP 2982093 A JP2982093 A JP 2982093A JP H06220923 A JPH06220923 A JP H06220923A
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JP
Japan
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joining
bolt
friction
base material
strength
Prior art date
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Pending
Application number
JP2982093A
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English (en)
Inventor
Sakae Suzuki
栄 鈴木
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KAI KENCHIKU SEKKEI JIMUSHO KK
Original Assignee
KAI KENCHIKU SEKKEI JIMUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人工的に所要の滑り耐力を得ると共に、接合
面の摩擦係数を増大するための鉄骨加工工場における加
工工程を不要とする。 【構成】 摩擦ボルト接合部における母材と添板の間に
介装する接合補助部材であって、母材2や添板3より強
度及び硬度において同等以上の優れた材料からなり、か
つ1本の高力ボルト6の締付力の影響の及ぶ範囲の大き
さを有するリング状、放射状、格子状若しくはこれらを
組み合わせた形状の線状体とすることにより、高力ボル
ト1本毎の母材と添板の締め付けによって、母材と添板
に均一かつ確実に食い込ませて、全方向の滑り耐力を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨構造材の摩擦ボル
ト接合部に用いられる接合補助部材に関する。
【0002】
【従来の技術】摩擦ボルト接合(高力ボルト接合)は、
高力ボルト(高張力ボルト)を使用した鉄骨構造材の接
合方法で、ボルトに軸力を導入して接合部材同士を強力
を締め付け、部材間に作用する摩擦抵抗によって応力を
伝達するものである。
【0003】従来、摩擦ボルト接合部の母材と添板の接
合面の摩擦係数を増大するため、母材と添板の接合面に
十分な赤錆を発生させたり、あるいは、ショットブラス
ト処理を施して目荒しすることにより、所定の滑り係数
(μ=0.45)を得ることが行われている。
【0004】前者の赤錆を発生させる方法は、鋼板表面
の黒皮をグラインダー研摩機等により除去し、研摩面を
2週間程度空気中に放置して赤錆を発生させる方法であ
り、後者のショットブラスト処理は、鋼板の表面にショ
ットブラストで粗く適当な凹凸状態を形成する方法であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の摩擦ボルト接合部は、滑らないこと(μ=1.0)
が望ましいにもかかわらず、やむを得ず所定の滑り係数
としているものの、接合面の滑り係数にバラツキがあ
り、摩擦ボルト接合に対する十分な抵抗力(滑り耐力)
が管理しにくい。又、摩擦係数を増大するために、赤錆
を発生させる方法及びショットブラスト処理を施す方法
のいずれも、鉄骨加工工場で行われるが、部材を移動さ
せるためのクレーンやその他グラインダー研摩機、ショ
ットブラスト機械が必要となり、大変な手間が必要とな
る。特に、錆発生は、所定の錆の発生に日時と、かつ放
置のための置場が必要となる等、鉄骨加工のネックとな
っている。
【0006】そこで、本発明は、人工的(定常的)に所
要の滑り耐力が得られると共に、接合面の摩擦係数を増
大するための鉄骨加工工場での加工工程を不要とし得る
摩擦ボルト接合部の接合補助部材の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の摩擦ボルト接合部の接合補助部材は、摩擦
ボルト接合部における母材と添板の間に介装する接合補
助部材であって、母材や添板より強度及び硬度において
同等以上の優れた材料からなり、かつ1本の高力ボルト
の締付力の影響の及ぶ範囲の大きさを有するリング状、
放射状、格子状若しくはこれらを組み合わせた形状の線
状体である。
【0008】
【作用】上記手段においては、接合補助部材は、高力ボ
ルト1本毎に高力ボルトを同軸的に囲むようにして母材
と添板との間に介装され、高力ボルトによる母材と添付
の締め付けによって、母材と添板に均一かつ確実に食い
込み、全方向の滑り耐力が得られる。
【0009】母材や添板(通常、SS41等の鋼材が用
いられる。)より強度及び硬度において同等以上の優れ
た材料としては、例えば、SS41,SS50等の炭素
鋼、SUS304,SUS316等のステンレス鋼、ア
ルミナ,窒化けい素等のセラミックス、WC−Co系,
WC−TiC−Co系等の超硬合金、けい素−炭化けい
素,クロム−炭化アルミナ等のサーメットその他の材料
があげられる。
【0010】線状体は、菱形,方形,矩形,円形,楕円
形その他の断面形状とされ、又、軸方向の厚さが1〜1
0mmの範囲で厚さの異なる数種類を揃えることが好ま
しく、このようにすることにより、厚さの異なる母材を
接合する際に、板厚調節機能をもたせることができる。
【0011】線状体が2以上のリングの場合は、これら
を同心円状に連結するため、放射状又は格子状をなし、
かつ線状体と同一の断面形状をなす連結部材により一体
に連結したり、あるいは熱可塑性のプラスチックフィル
ム若しくはシートに溶着させたりしてもよい。
【0012】又、線状体の母材又は添板に対する接着性
を持たせるため、線状体が磁性材からなる場合には着磁
したり、あるいは線状体に溶着したプラスチックフィル
ム等の裏面に粘着剤等を塗布しておくようにしてもよ
い。
【0013】更に、線状体の母材や添板に対する位置決
めを容易とするため、母材及び/又は添板におけるボル
ト孔の周辺に、線状体を係合可能とする溝を形成するよ
うにしてもよい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1、図2は本発明の第1実施例の摩擦ボ
ルト接合部の接合補助部材の平面図、半断面側面図であ
る。この摩擦ボルト接合部の接合補助部材1は、後述す
る母材や添板より強度及び硬度において同等以上の優れ
た材料、例えばSS41,SS50等の炭素鋼、SUS
304,SUS316等のステンレス鋼、アルミナ,窒
化けい素等のセラミックス、WC−Co系,WC−Ti
C−Co系等の超硬合金、けい素−炭化けい素,クロム
−炭化アルミナ等のサーメットその他の材料からなり、
1本の高力ボルトの締付力の及ぶ範囲の上限の大きさ、
例えば高力ボルト径16〜25mm、添板の板厚12m
mの場合、外径50〜70mmの大きさ有するリング状
の線状体とされている。接合補助部材1は、軸方向及び
径方向に角部を有する方形若しくは菱形の断面形状を有
し、かつ厚さの異なる母材を接合する際の板厚調節機能
を奏するように、軸方向の厚さが1〜10mmの範囲で
異なる数種類が揃えられている。
【0015】上記構成の接合補助部材1は、図3、図4
に示すように、SS41等の構造材からなり、直線状に
突き合わされた鉄骨等の母材2の端部と、同様の構造材
からなり、両母材2の端部間に跨がって両側に配置され
た添板3との間に、母材2と添板3の各ボルト孔4,5
を同軸的に囲むようににして介装され、ボルト孔4,5
に挿入された高力ボルト6の1本毎の締め付けによっ
て、母材2と添板3に均一かつ確実に食い込み、全方向
の滑り耐力を得ることができる。従って、高力ボルト6
による摩擦ボルト接合部の滑り係数を、赤錆の発生やシ
ョットブラスト処理による目荒しによらず、所定以上の
ものとすることができる。
【0016】なお、上記接合補助部材1の母材2の添板
3との間への介装に際し、その位置決めを容易にするた
め、母材2及び/又は添板3のボルト孔4,5の周辺
に、リング状の線状体の角部を係合可能とする溝を形成
するようにしてもよい。又、接合補助部材1の母材2又
は添板3への接着性を持たせるため、リング状の線状体
が磁性材からなる場合には着磁したり、あるいはリング
状の線状体にプラスチックフィルム又はシートを溶着
し、かつこのフィルム等に粘着剤等を塗布しておくよう
にしてもよい。
【0017】図5、図6は本発明の第2実施例の摩擦ボ
ルト接合部の接合補助部材の平面図、半断面側面図であ
る。この摩擦ボルト接合部の接合補助部材7は、第1実
施例の接合補助部材7と同様の材料からなり、1本の高
力ボルトの締付力の及ぶ範囲の上限の大きさを有するリ
ング状の外線状体8と、この外線状体8より適宜に小さ
な大きさを有するリング状の内線状体9とを備えてい
る。両線状体8,9は、軸方向及び径方向に角部を有す
る方形若しくは菱形の同一断面形状と同じ大きさの断面
を有し、かつ外線状体8より適宜に大きな熱可塑性のプ
ラスチックフィルム又はシート10に同心円状に熱溶着
されており、プラスチックフィルム又はシート10の片
面(図6においては上面)の周辺部には、接合補助部材
7を母材又は添板に接着するための粘着剤(図示せず)
が塗布されている。粘着剤の表面には、塵埃等の付着を
防止するため、剥離紙を貼着しておくことが望ましい。
【0018】図7、図8は本発明の第3実施例の摩擦ボ
ルト接合部の接合補助部材の平面図、半断面側面図であ
る。この摩擦ボルト接合部の接合補助部材11は、第1
実施例の接合補助部材7と同様の材料からなり、1本の
高力ボルトの締付力の及ぶ範囲の上限の大きさを有する
リング状の外線状体12と、この外線状体12より適宜
に小さな大きさを有するリング状の内線状体13と、両
線状体12,13を同心円状に連結する放射状をなす複
数の連結部材14とから構成されている。両線状体1
2,13及び連結部材14は、軸方向及び径方向に角部
を有する方形若しくは菱形の同一断面形状と同じ大きさ
の断面を有している。そして、接合補助部材11は、第
1,第2実施例のものと同様に、軸方向の厚さが1〜1
0mmの範囲で異なる数種類が揃えられている。
【0019】なお、上記各実施例においては、線状体を
リング状、同心円状とする場合について述べたが、これ
に限定されるものではなく、放射状、格子状若しくはこ
れらを組み合わせた形状としてもよく、かつ各線状体等
の断面形状は、方形若しくは菱形とする場合に限らず、
例えば矩形、円形、楕円形その他の断面形状としてもよ
い。又、リング状の線状体の数は、1又は2個に限ら
ず、3個以上としてもよく、かつこれらの線状体を同心
円状に連結するには、プラスチックフィルム又はシー
ト、あるいは放射状をなす連結部材に限らず、格子状を
なす連結部材によって連結するようにしてもよい。更
に、接合補助部材が介装される母材及び添板の表面は、
黒皮若しくは防錆処理が施された状態でも、あるいは錆
発生材やショットブラスト等によって黒皮が除去された
状態でもあってもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の摩擦ボル
ト接合部の接合補助部材によれば、高力ボルト1本毎に
高力ボルトを同軸的に囲むようにして母材と添板との間
に介装され、高力ボルトによる母材と添板の締め付けに
よって、母材と添板に均一かつ確実に食い込み、全方向
の滑り耐力が得られるので、高力ボルトの締付力を効率
よく活用でき、かつ従来のように滑り係数のバラツキを
生じるようなことはなく、人工的に所要の滑り耐力を得
ることができると共に、摩擦係数を増大するために鉄骨
加工工場で加工を施す必要がなく、摩擦ボルト接合によ
る現場接合を容易かつ確実に行うことができる一方、高
力ボルト1本毎に使用されるので、ボルト配列を任意に
設定できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の摩擦ボルト接合部の接合
補助部材の平面図である。
【図2】図1に示す接合補助部材の半断面側面図であ
る。
【図3】図1に示す接合補助部材を用いた摩擦ボルト接
合部の断面図である。
【図4】図3に示す摩擦ボルト接合部の要部の拡大図で
ある。
【図5】本発明の第2実施例の摩擦ボルト接合部の接合
補助部材の平面図である。
【図6】図5に示す接合補助部材の半断面側面図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例の摩擦ボルト接合部の接合
補助部材の平面図である。
【図8】図7に示す接合補助部材の半断面側面図であ
る。
【符号の説明】
1 接合補助部材 2 母材 3 添板 6 高力ボルト 7 接合補助部材 8 外線状体 9 内線状体 10 プラスチックフィルム又はシート 11 接合補助部材 12 外線状体 13 内線状体 14 連結部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦ボルト接合部における母材と添板の
    間に介装する接合補助部材であって、母材や添板より強
    度及び硬度において同等以上の優れた材料からなり、か
    つ1本の高力ボルトの締付力の影響の及ぶ範囲の大きさ
    を有するリング状、放射状、格子状若しくはこれらを組
    み合わせた形状の線状体であることを特徴とする摩擦ボ
    ルト接合部の接合補助部材。
JP2982093A 1993-01-26 1993-01-26 摩擦ボルト接合部の接合補助部材 Pending JPH06220923A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000039416A1 (en) * 1998-12-26 2000-07-06 Ssedaa Technology Co., Ltd. Construction and method for jointing a plurality of steel members using shear rings

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CN100353009C (zh) * 1998-12-26 2007-12-05 赛达技术有限公司 使用抗剪环连接若干钢构件的结构和方法

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