JPH0622083Y2 - スタブダンパ - Google Patents
スタブダンパInfo
- Publication number
- JPH0622083Y2 JPH0622083Y2 JP4834588U JP4834588U JPH0622083Y2 JP H0622083 Y2 JPH0622083 Y2 JP H0622083Y2 JP 4834588 U JP4834588 U JP 4834588U JP 4834588 U JP4834588 U JP 4834588U JP H0622083 Y2 JPH0622083 Y2 JP H0622083Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stub
- damper
- blade
- straight line
- axis
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、タービン等回転流体機械のサイドエントリー
型動翼と一体に形成されたスタブダンパに関するもので
ある。
型動翼と一体に形成されたスタブダンパに関するもので
ある。
第４図はサイドエントリー型翼根を有する従来の蒸気タ
ービン長翼の一例の平面図、第５図は同じく翼根元部の
正面図である。
ービン長翼の一例の平面図、第５図は同じく翼根元部の
正面図である。
翼根部(2)の側面(3)および翼棚部(4)の側面(5)は同一の
直線(9)を軸とする回転面を形成している。そして翼(1)
を円板(10)に植込む際には、翼全体が、第４図中の白抜
矢印のように、上記回転面と同芯の軌跡を描いて移動す
る。
直線(9)を軸とする回転面を形成している。そして翼(1)
を円板(10)に植込む際には、翼全体が、第４図中の白抜
矢印のように、上記回転面と同芯の軌跡を描いて移動す
る。
一方この翼(1)に装着するスタブダンパは、翼を円板(1
0)に植込んだ後に、翼と一体に形成されたスタブ(6)に
ダンパピース(7)を溶接固定して構成される。これは隣
接する翼のスタブ先端相互の翼植え時の干渉量ｔが、第
４図図示のように大きいためで、翼植え後にダンパピー
ス(7)をスタブ(6)に溶接して装着していたのである。
0)に植込んだ後に、翼と一体に形成されたスタブ(6)に
ダンパピース(7)を溶接固定して構成される。これは隣
接する翼のスタブ先端相互の翼植え時の干渉量ｔが、第
４図図示のように大きいためで、翼植え後にダンパピー
ス(7)をスタブ(6)に溶接して装着していたのである。
タービンが回転すると、翼に作用する遠心力により、翼
(1)は第６図に矢印で示す方向に捩り変形する。そし
て、隣接するダンパピース(7)が互いに接触して振動を
抑制する作用をする。
(1)は第６図に矢印で示す方向に捩り変形する。そし
て、隣接するダンパピース(7)が互いに接触して振動を
抑制する作用をする。
従来のサイドエントリー型動翼では、円板に植込んだ後
にダンパピースをスタブに溶接していたので、次のよう
な問題点があった。
にダンパピースをスタブに溶接していたので、次のよう
な問題点があった。
溶接冷却後の縮み変形により、隣接するダンパ面の隙
間にバラツキが生じ、ダンパ接触時の片当りの原因とな
る。
間にバラツキが生じ、ダンパ接触時の片当りの原因とな
る。
ダンパピースを溶接する部分のスタブ（母材）自身の
疲労強度が低下する。
疲労強度が低下する。
動翼を抜き取る際には、ダンパを切り落す必要があ
る。
る。
本考案は前記課題を解決するために、回転流体機械のサ
イドエントリー型動翼であって翼根部および翼棚部の側
面が同一の直線を軸とする回転面を形成するものにおい
て、上記動翼と一体に形成されたスタブの端面が上記直
線を軸とする回転面を形成したことを特徴とするスタブ
ダンパを提案するものである。
イドエントリー型動翼であって翼根部および翼棚部の側
面が同一の直線を軸とする回転面を形成するものにおい
て、上記動翼と一体に形成されたスタブの端面が上記直
線を軸とする回転面を形成したことを特徴とするスタブ
ダンパを提案するものである。
本考案は前記のように構成されており、スタブの端面と
翼根部および翼棚部の側面とが同一直線を軸とする回転
面を形成するので、スタブダンパをスタブと一体で形成
しても翼植え時の干渉が生じない。このようにスタブダ
ンパをスタブと一体で形成できるので、ダンパピース溶
接時のスタブ自身の疲労強度低下を防止でき、さらに、
溶接歪の影響も生じないので、隣接するダンパ間の隙間
を精度良くコントロールでき、ダンパ片当りも起こら
ず、ダンパの信頼性を向上できる。
翼根部および翼棚部の側面とが同一直線を軸とする回転
面を形成するので、スタブダンパをスタブと一体で形成
しても翼植え時の干渉が生じない。このようにスタブダ
ンパをスタブと一体で形成できるので、ダンパピース溶
接時のスタブ自身の疲労強度低下を防止でき、さらに、
溶接歪の影響も生じないので、隣接するダンパ間の隙間
を精度良くコントロールでき、ダンパ片当りも起こら
ず、ダンパの信頼性を向上できる。
第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は同じく翼
根元部の正面図である。
根元部の正面図である。
本実施例では、スタブ(6a)(6b)が先端部まで翼(1a)(1b)
と一体に形成されており、また翼根部(2)および翼棚部
(4)の側面(3)(5)とスタブ(6a)(6b)の端面(8a)(8b)とが
同一の直線(9)を軸とする回転面を形成している。した
がって、翼(1a)を植込む際に隣接するスタブ(6a),(6b)
の端部が互いに干渉することはない。
と一体に形成されており、また翼根部(2)および翼棚部
(4)の側面(3)(5)とスタブ(6a)(6b)の端面(8a)(8b)とが
同一の直線(9)を軸とする回転面を形成している。した
がって、翼(1a)を植込む際に隣接するスタブ(6a),(6b)
の端部が互いに干渉することはない。
第３図は、タービン回転時に隣接するスタブ(6a),(6b)
の端面(8a)(8b)が互いに接触する状況を説明するための
図である。図中Ａ，Ｂはそれぞれ第１図の翼(1a),(1b)
の捩り中心、Ｃはスタブ(6a)の端面(8a)が形成する回転
面の軸心（第１図および第２図の直線(9)）である。第
３図において、遠心力により羽根がθだけ捩れた時に軸
心Ｃから角度αをなす直線ｌ上にある端面を考える。こ
れらの端面は静止時には直線ｌから捩り方向と逆方向に
角度θだけ戻った線上にあり、かつ半径Ｒの回転面上に
あるから、直線ｌ上でのＣからの距離Ｓ１，Ｓ２は次の
式で表わされる。
の端面(8a)(8b)が互いに接触する状況を説明するための
図である。図中Ａ，Ｂはそれぞれ第１図の翼(1a),(1b)
の捩り中心、Ｃはスタブ(6a)の端面(8a)が形成する回転
面の軸心（第１図および第２図の直線(9)）である。第
３図において、遠心力により羽根がθだけ捩れた時に軸
心Ｃから角度αをなす直線ｌ上にある端面を考える。こ
れらの端面は静止時には直線ｌから捩り方向と逆方向に
角度θだけ戻った線上にあり、かつ半径Ｒの回転面上に
あるから、直線ｌ上でのＣからの距離Ｓ１，Ｓ２は次の
式で表わされる。
これらは、回転面の軸心Ｃからみると、スタブ端面(8a)
(8b)の法線方向にそれぞれΔＳ１，ΔＳ２だけ変形して
いる。すなわち ΔＳ１＝Ｒ−Ｓ１≒Ｌθsinα ΔＳ２＝Ｒ−Ｓ２≒Ｓθsinα （ここに、捩り戻り角θはβに比べて微少であるので、
θに関する２次の微少量を省略している。） 第３図において、Ｌ＞Ｓであるので、ΔＳ１＞ΔＳ２。
したがって、スタブダンパは直線ｌ上で互いに接触す
る。そして、翼の振動が抑制される。
(8b)の法線方向にそれぞれΔＳ１，ΔＳ２だけ変形して
いる。すなわち ΔＳ１＝Ｒ−Ｓ１≒Ｌθsinα ΔＳ２＝Ｒ−Ｓ２≒Ｓθsinα （ここに、捩り戻り角θはβに比べて微少であるので、
θに関する２次の微少量を省略している。） 第３図において、Ｌ＞Ｓであるので、ΔＳ１＞ΔＳ２。
したがって、スタブダンパは直線ｌ上で互いに接触す
る。そして、翼の振動が抑制される。
なお、αが負の範囲では、上記とは逆にダンパはθと共
に離れるため接触しない。したがって、αが正の範囲
（約半分）となるよう、Ａ，Ｂ，Ｃおよびダンパの位置
を設定しなければならない。
に離れるため接触しない。したがって、αが正の範囲
（約半分）となるよう、Ａ，Ｂ，Ｃおよびダンパの位置
を設定しなければならない。
本実施例では、スタブをその先端まで一体に形成するの
で、溶接に伴う種々の悪影響がすべて解消される。
で、溶接に伴う種々の悪影響がすべて解消される。
〔考案の効果〕 本考案の採用により、従来のスタブダンパの問題点であ
った、ダンパピース溶接時のスタブ（母材）の疲労強度
低下を防止でき、さらに、溶接歪の影響も生じないの
で、隣接するダンパ間の隙間を精度良くコントロールで
き、ダンパ片当りも起こらず、ダンパの信頼性を向上で
きる。結局、ダンパを装着したダービン動翼の信頼性を
向上できる。
った、ダンパピース溶接時のスタブ（母材）の疲労強度
低下を防止でき、さらに、溶接歪の影響も生じないの
で、隣接するダンパ間の隙間を精度良くコントロールで
き、ダンパ片当りも起こらず、ダンパの信頼性を向上で
きる。結局、ダンパを装着したダービン動翼の信頼性を
向上できる。
第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２図は同じ
く翼根元部の正面図、第３図は同じくダンパ部の接触状
況を説明するための図、第４図は従来のスタブダンパを
有するサイドエントリー型動翼の一例の平面図、第５図
は同じく翼根元部の正面図、第６図は同じくダンパ部の
接触状況を示す図である。 (1),(1a),(1b)……翼；(2)……翼根部； (3)……翼根部側面；(4)……翼棚部； (5)……翼棚部側面；(6),(6a),(6b)……スタブ； (7)……ダンパピース；(8a),(8b)……スタブ端面； (9)……直線（回転面軸心）； (10)……円板。
く翼根元部の正面図、第３図は同じくダンパ部の接触状
況を説明するための図、第４図は従来のスタブダンパを
有するサイドエントリー型動翼の一例の平面図、第５図
は同じく翼根元部の正面図、第６図は同じくダンパ部の
接触状況を示す図である。 (1),(1a),(1b)……翼；(2)……翼根部； (3)……翼根部側面；(4)……翼棚部； (5)……翼棚部側面；(6),(6a),(6b)……スタブ； (7)……ダンパピース；(8a),(8b)……スタブ端面； (9)……直線（回転面軸心）； (10)……円板。
Claims (1)
- 【請求項１】回転流体機械のサイドエントリー型動翼で
あって翼根部および翼棚部の側面が同一の直線を軸とす
る回転面を形成するものにおいて、上記動翼と一体に形
成されたスタブの端面が上記直線を軸とする回転面を形
成したことを特徴とするスタブダンパ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4834588U JPH0622083Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | スタブダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4834588U JPH0622083Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | スタブダンパ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01152003U JPH01152003U (ja) | 1989-10-19 |
| JPH0622083Y2 true JPH0622083Y2 (ja) | 1994-06-08 |
Family
ID=31274501
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4834588U Expired - Lifetime JPH0622083Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | スタブダンパ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0622083Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10342207A1 (de) | 2003-09-12 | 2005-04-07 | Alstom Technology Ltd | Laufschaufelbindung einer Turbomaschine |
| JP7034886B2 (ja) * | 2018-10-22 | 2022-03-14 | 株式会社東芝 | 動翼翼列 |
-
1988
- 1988-04-12 JP JP4834588U patent/JPH0622083Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01152003U (ja) | 1989-10-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH02283801A (ja) | タービン・ロータ | |
| JPS6010197B2 (ja) | 羽根固定装置 | |
| US4355957A (en) | Blade damper | |
| JPH0622083Y2 (ja) | スタブダンパ | |
| JPS61294199A (ja) | ターボ圧縮機の可変翼の回転角度を制御する装置 | |
| JP2000117699A (ja) | ロータリーダイカッター | |
| JPS6144723Y2 (ja) | ||
| JPH0414702U (ja) | ||
| JPS6217306A (ja) | 回転機械翼 | |
| JPH0326801A (ja) | 動翼カバー | |
| JPS60111001A (ja) | タ−ビン用インテグラルスタブ翼 | |
| JPH0417763Y2 (ja) | ||
| JPH0141842Y2 (ja) | ||
| JPS5933841Y2 (ja) | 半径流タ−ビン翼車 | |
| JPH068702U (ja) | 回転機械の動翼 | |
| JP3481844B2 (ja) | 時計の指針固定構造 | |
| JPH11324605A (ja) | 動翼の取付構造 | |
| JPS5918160Y2 (ja) | 回転機械の翼車装置 | |
| JP2599945Y2 (ja) | フォーカルプレンシャッタのシャッタ羽根支持構造 | |
| JP7021027B2 (ja) | タービン動翼 | |
| JPS63124806A (ja) | 輻流タ−ボ機械 | |
| JPH0622082Y2 (ja) | タ−ビン回転体 | |
| JP2595474Y2 (ja) | タービン動翼植込部の緩衝材 | |
| JPS59101503A (ja) | 回転機械の動翼 | |
| JPS6020833Y2 (ja) | 十字形自在軸継手の軸受固定装置 |