JPH06220081A - アスコルビン酸−2−O−α−グルコシドの金属塩およびその医薬用途 - Google Patents

アスコルビン酸−2−O−α−グルコシドの金属塩およびその医薬用途

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JPH06220081A
JPH06220081A JP1023593A JP1023593A JPH06220081A JP H06220081 A JPH06220081 A JP H06220081A JP 1023593 A JP1023593 A JP 1023593A JP 1023593 A JP1023593 A JP 1023593A JP H06220081 A JPH06220081 A JP H06220081A
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Hiroaki Shirahase
弘明 白波瀬
Kenichi Nishimura
憲一 西村
Takayoshi Mori
貴好 森
Senji Kakeya
宣治 掛谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I): 〔式中、X1 はAlm (OH)n (式中、mは1〜3の
整数を、およびnは0または1〜4の整数を示す)を、
およびlは1〜5の整数を示す〕で表されるAA−2G
のアルミニウム塩、および一般式(II): 〔式中、X2 はAlm (OH)n (式中、mは1〜3の
整数を、およびnは0または1〜4の整数を示す)また
はZnを、およびkはX2 がAlm (OH)n のとき1
〜5の整数を、X2 がZnのとき2を示す〕で表される
AA−2Gの塩を有効成分とする抗潰瘍剤。 【効果】 AA−2Gのアルミニウム塩あるいは亜鉛塩
は、優れた抗潰瘍作用を有すると同時に安全性にも優
れ、従って潰瘍治療剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスコルビン酸−2−
O−α−グルコシドの金属塩およびその医薬用途に関す
る。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】消化性潰
瘍の成因については、消化管粘膜が塩酸およびペプシン
によって自己消化を受け潰瘍を形成するものであるが、
正常時には胃液の分泌を促進する攻撃因子(迷走神経緊
張、ガストリン分泌、下垂体副腎系等)に対して防御因
子(粘膜抵抗性、粘液産生、局所粘膜血行、体液性胃液
分泌抑制因子等)のバランスが保たれるため侵襲を受け
ることがない。しかし何らかの外的刺激(各種ストレ
ス、炎症、栄養障害、血流障害及び再血流による細胞膜
過酸化障害等)により両者のバランスが崩れ、攻撃因子
が優位に傾いた場合に潰瘍形成をみると考えられてお
り、これらに対応して攻撃因子抑制剤および防御因子増
強剤が種々開発されてきた。特に攻撃因子抑制剤の進歩
はめざましく、その効力は広く認められるところである
が、同時にこれらの薬物は副作用に対する危惧からその
使用には充分な注意が必要とされており、より安全で効
き目の優れた薬剤の開発が待たれているのが現状であ
る。一方、特開平3−139288号公報には、極めて
多彩な生理作用、薬理作用を有するビタミンC(以下、
アスコルビン酸あるいはAAともいう)の安定性を改良
した、安定型アスコルビン酸誘導体であるアスコルビン
酸−2−O−α−グルコシド(以下、アスコルビン酸グ
ルコシドあるいはAA−2Gともいう)が開示され、該
化合物は医薬品、化粧品、食品等の幅広い分野で使用さ
れている。しかしAA−2Gのもつ極めて多彩な生理、
薬理作用から、さらにその適用範囲を拡大できることが
期待される。
【0003】
【課題を解決するための手段】このような状況下、本発
明者らは種々検討を重ねた結果、新規な安定型アスコル
ビン酸グルコシド塩を創製すると共に、当該新規の塩を
含む特定の塩(例えば、アスコルビン酸グルコシドの新
規なアルミニウム塩や亜鉛塩)が、優れた潰瘍治療効果
を持つと同時に副作用の点でも問題が少ないことを初め
て発見し、本発明を完成した。
【0004】すなわち、本発明は一般式(I):
【0005】
【化3】
【0006】〔式中、X1 はAlm (OH)n (式中、
mは1〜3の整数を、およびnは0または1〜4の整数
を示す)を、およびlは1〜5の整数を示す〕で表され
るアスコルビン酸グルコシドのアルミニウム塩〔以下、
(AA−2G)l 1 ともいう〕に関する。また本発明
は一般式(II):
【0007】
【化4】
【0008】〔式中、X2 はAlm (OH)n (式中、
mは1〜3の整数を、およびnは0または1〜4の整数
を示す)またはZnを、およびkはX2 がAlm (O
H)n のとき1〜5の整数を、X2 がZnのとき2を示
す〕で表されるアスコルビン酸グルコシドの塩〔以下、
(AA−2G)k 2 ともいう)を有効成分とする抗潰
瘍剤に関する。
【0009】(1)(AA−2G)l 1 一般式(I)中のl、mおよびnの関係は3m=l+n
となる。具体的には、(AA−2G)Al(OH)2
すなわちlが1、mが1、nが2のもの、(AA−2
G)Al2 (OH)5 、すなわちlが1、mが2、nが
5のもの、(AA−2G)2 Al(OH)、すなわちl
が2、mが1、nが1のもの、(AA−2G)3 Al、
すなわちlが3、mが1、nが0のもの、(AA−2
G)5 Al3 (OH)4 、すなわちlが5、mが3、n
が4の5種類のものが挙げられる。
【0010】(AA−2G)l 1 (I)は、AA−2
Gとアルミニウム化合物を反応させて得られる。AA−
2Gは、アスコルビン酸(以下、AAともいう)の2位
の位置をグルコース(α結合)によりマスクした化合物
で、ビタミンC(アスコルビン酸)の安定性を改善した
安定型アスコルビン酸である。AA−2Gは、例えば、
特開平3−135992号、特開平3−139288号
公報等に記載される方法で製造される。
【0011】AA−2Gと反応させられるアルミニウム
化合物としては、AA−2Gと反応して塩を形成しうる
化合物であれば、特に制限されない。例えば、トリプロ
ポキシアルミニウム、トリブトキシアルミニウム、トリ
イソプロポキシアルミニウム等のアルコキシアルミニウ
ム等が挙げられる。
【0012】反応は、溶媒の存在下、あるいは非存在下
で行われる。使用される溶媒は、反応に悪影響を及ぼさ
ないものであれば何れのものも使用することができる。
好ましい溶媒として、水、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド等の極性溶媒が挙げられる。AA−2
Gは、アルコキシアルミニウム1モルに対して0.1〜
5モル、好ましくは0.5〜3モル程度の割合で使用さ
れる。反応温度は0〜50℃程度、好ましくは5〜25
℃程度である。また、反応時間は1〜18時間程度、好
ましくは1〜3時間程度である。
【0013】(2)アスコルビン酸グルコシドの亜鉛塩
〔以下、(AA−2G)2 Znともいう〕 AA−2Gと反応させられる亜鉛化合物としては、AA
−2Gと反応して塩を形成しうる化合物であれば、特に
制限されない。例えば、酢酸亜鉛、シュウ酸亜鉛が挙げ
られる。
【0014】反応は、溶媒の存在下、あるいは非存在下
で行われる。使用される溶媒は、反応に悪影響を及ぼさ
ないものであれば何れのものも使用することができる。
好ましい溶媒として、水、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド等の極性溶媒が挙げられる。AA−2
Gは、亜鉛化合物1モルに対して、0.1〜3モル、好
ましくは0.5〜2モル程度の割合で使用される。反応
温度は0〜50℃程度、好ましくは5〜25℃程度であ
る。また反応時間は1〜18時間程度、好ましくは1〜
3時間程度である。
【0015】このようにして得られた(AA−2G)l
1 または(AA−2G)2 Znを含む一般式(II)
で表される(AA−2G)k 2 は、極めて水に溶けや
すい。
【0016】(AA−2G)k 2 は、胃粘膜の減弱お
よび胃粘膜自体の摩擦によるストレス潰瘍や胃液の侵襲
による潰瘍に対する抗潰瘍作用、胃粘膜保護増強作用等
を持ち、潰瘍治療剤、特にストレス性潰瘍の予防・治療
剤として極めて有用である。
【0017】(AA−2G)k 2 (II)を上記した
医薬品として用いる場合、種々の製薬的に許容し得る液
体もしくは固体の希釈剤もしくは担体を含有することが
できる。このような希釈剤、担体の例としては、例えば
シロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラ
ガント、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸マグネシ
ウム、タルク、ポリエチレングリコール、シリカ、乳
糖、砂糖、とうもろこし澱粉、リン酸カルシウム、グリ
シン、馬鈴薯澱粉、カルボキシメチルセルロースカルシ
ウム、ラウリル硫酸ナトリウム、注射用蒸留水、生理食
塩水、リンゲル液、植物油、エタノール、グリセリン、
プロピレングリコール、マンニトール等を例示すること
ができる。また、製剤分野において慣用の他の補助剤、
例えば着色剤、矯味剤、矯臭剤、防腐剤、溶解補助剤、
懸濁化剤、分散剤等を含有することができる。これら
は、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、注射剤等の態様で
経口的または非経口的に投与することができる。上記製
剤中には(AA−2G)k 2 をその有効量配合する。
投与量は投与ルート、症状、患者の体重あるいは年齢等
によっても異なるが、例えば、成人に経口投与する場合
1mg〜50mg/kg体重/日、特に5mg〜30mg/kg体重
/日を1日1〜数回に分けて投与するのが望ましい。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて詳細に説明す
る。ただし、本発明はこれら実施例によって、何ら限定
されない。
【0019】実施例1(AA−2G)Al(OH)2 の製造と分析結果 500mlの冷水にAA−2G、0.05Mを溶解し、
攪拌下Al(OPr) 3 、0.05Mを加えた。5℃で
一夜攪拌し、遠心分離(2500rpm×30分)後、
上澄液を凍結乾燥した。減圧下乾燥(P2 5 )して標
題化合物20.6gを得た。 分子量:C365133Al=1038.8 性 状:微黄色結晶性粉末(極めて水に溶けやすい) 純 度:P=100%(HPLC相対面積法) 水 分:6%(KF) 施光度:〔α〕D 25;216°(C=1,水)
【0020】実施例2(AA−2G)3 Alの製造と分析結果 500mlの冷水にAA−2G、0.06Mを溶解し、
攪拌下Al(OPr) 3 、0.02Mを加えた。5℃で
一夜攪拌し、遠心分離(2500rpm×30分)後、
上澄液を凍結乾燥した。減圧下乾燥(P2 5 )して標
題化合物21.8gを得た。 分子量:C121913Al=386.3 性 状:微黄色結晶性粉末(極めて水に溶けやすい) 純 度:P=100%(HPLC相対面積法) 水 分:4.2%(乾燥減量法) 施光度:〔α〕D 25;182°(C=1,水)
【0021】実施例3(AA−2G)2 Znの製造と分析結果 200mlの冷水に酢酸亜鉛16mMを溶解し、これに
1N−NaOH、33mlを攪拌下加えた。1時間攪拌
後、遠心分離(2500rpm×30分)し、上澄液を
取り除き、得られた沈殿物に1N−NaOH、33ml
を加え、1時間攪拌した。再度遠心分離(2500rp
m×30分)し、上澄液を取り除く。以上の操作により
得られた沈殿物をAA−2Gの水溶液(100mlの水
にAA−2G、30mMを溶解した液)に加え、1時間
攪拌した。不溶物を濾別し、濾液を凍結乾燥した。減圧
下乾燥(P2 5 )して標題化合物12.3gを得た。 分子量:C243422Zn=417.4 性 状:白色結晶性粉末(極めて水に溶けやすい) 純 度:P=100%(HPLC相対面積法) 水 分:8.4%(KF) 施光度:〔α〕D 25;190°(C=1,水)
【0022】次に、本発明のアスコルビン酸グルコシド
のアルミニウム塩および亜鉛塩の消化性潰瘍治療効果に
ついて示す。
【0023】試験例1ラット水浸拘束潰瘍モデルに対する効果 被験薬:(AA−2G)Al(OH)2 および(AA−
2G)3 Al 実験材料および実験方法:24時間絶食した9週齢のW
istar系雄性ラット(Crj.)に被験薬を10m
l/kgの割合で経口投与(p.o.)し、直ちに水温2
1℃の水槽に剣状突起まで水浸した。6時間後に過剰の
エーテルで動物を屠殺し、胃を摘出した。2%ホルマリ
ン液10mlを胃内に注入し、10分間放置した。その
後大弯に沿って胃を切開し、腺胃部に形成された損傷の
長さを、実体顕微鏡下にマイクロメーターを用いて測定
し潰瘍係数とした。
【0024】被験薬である(AA−2G)Al(OH)
2 および(AA−2G)3 Alは蒸留水に溶解して投与
した。対照薬として用いたシメチジンは蒸留水に懸濁し
同様に投与し、コントロール群には蒸留水を経口投与し
た。実験結果を表1に示す。表中、それぞれの値は、7
匹のラットの標準偏差(±S.D.)の平均を表す。
【0025】
【表1】
【0026】表1に示すように(AA−2G)Al(O
H)2 および(AA−2G)3 Alは300mg/kg
p.o.以上で水浸拘束潰瘍モデルに対して優位な抑
制効果を示した。 試験例2ラット塩酸−アスピリン潰瘍に対する効果 被験薬:(AA−2G)Al(OH)2 、(AA−2
G)3 Al、(AA−2G)2 Zn 実験材料および実験方法: Slc:SD系雄性ラット(体重240〜290g)を
一夜絶食して使用した。胃潰瘍は塩酸−アスピリン(H
Cl−aspirin)投与により惹起した。胃損傷の
観察は塩酸−アスピリン投与の1時間後に行った。すな
わち、動物を致死せしめ、胃を取り出し、胃体部に発生
した損傷の長さを測定しその総計を潰瘍係数とし、コン
トロールに対する抑制率から薬効を評価した。なお、ア
スコルビン酸グルコシド亜鉛塩〔(AA−2G)2
n〕および塩酸セトラキセートは1%アラビアゴム溶液
に溶解または懸濁し、塩酸−アスピリン投与30分前に
経口投与した。すなわち、検体投与90分後に薬効を評
価した。また対照群には1%アラビアゴム溶液を投与し
た。(AA−2G)2 Znの投与用量は30、100m
g/kgとした。また、塩酸セトラキセートは投与用量を
300mg/kgとした。(0.5ml/100gB.
W.)。実験結果を表2に示す。表中、それぞれの値
は、5匹のラットの標準偏差(±S.D.)の平均を表
す。
【0027】
【表2】
【0028】塩酸−アスピリン投与により胃体部に線状
の出血性びらんが認められた。表2に示すように、(A
A−2G)Al(OH)2 および(AA−2G)3 Al
は100mg/kg経口投与でシメチジンと同程度、塩
酸セトラキセートのおよそ3倍以上の抑制効果を示し
た。また、(AA−2G)2 Zn(100mg/kg)
および対照薬として用いた塩酸セトラキセート(300
mg/kg)を経口投与した時の抑制率はそれぞれ6
9.5%、76.4%であり、(AA−2G)2 Znの
作用は塩酸セトラキセートのおよそ3倍程度と予想され
た。
【0029】試験例3細胞膜脂質過酸化阻害作用 被験薬:(AA−2G)Al(OH)2 、(AA−2
G)3 Alおよび(AA−2G)2 Zn 実験材料および実験方法:体重約500gの雄性Wis
tar系ラットにペントバルビタールナトリウム、50
mg/kgを腹腔内投与し、麻酔下に放血屠殺し、大脳を摘
出した。大脳皮質を分離し湿重量を求め、5倍量の氷冷
PBS(50mM食塩加リン酸緩衝液、pH 7.4) を加え、ウ
ルトラ−ディスパーザー( ヤマト科学)にて氷冷下ホモ
ジナイズした。次にホモジネートを4℃にて1300g
で15分間遠心分離し、上清をPBSで5倍希釈した。
この希釈液1.5mlに蒸留水ないし蒸留水に溶解した
被験化合物溶液を1/100容量添加し、37℃で30
分間インキュベートした。生成した過酸化脂質をSmi
thらの変法* によりTBA(チオバルビツール酸)反
応物質として532nmにおける吸光度測定により定量
した。定量値はMDA量に換算し、蒸留水添加時のMD
A(マロンジアルデヒド)量を100%(コントロー
ル)とした相対値で表した。* Smith,J.B.、Ingerman,Cおよび Silver,M.J.、Lab.Cl
in.Med. 、88、167 、1976に記載 実験結果を表3に示す。表中、それぞれの値は、3匹の
ラットの標準偏差(±S.D.)の平均を表す。
【0030】
【表3】
【0031】表3に示したように(AA−2G)Al
(OH)2 および(AA−2G)3 Alは10-5Mおよ
び10-4Mにおいてラット脳ホモジネートの脂質過酸化
を濃度依存的に抑制した。
【0032】試験例4急性毒性試験 被験薬:(AA−2G)Al(OH)2 および(AA−
2G)3 Al 実験材料および実験方法:雄性ddY 系マウスに(AA−
2G)Al(OH)2 および(AA−2G)3 Al20
00mg/kgをそれぞれ水溶液としたものを、経口投与
し、1週間にわたり観察を続けた。 実験結果:(AA−2G)Al(OH)2 および(AA
−2G)3 Alの2000mg/kg、投与群(例数5)で
死亡例は全く認められなかった。以上より本発明の抗潰
瘍剤は、使用上の安全性にも優れたものであることが示
された。
【0033】試験例5 被験薬、1gを水10mlに加え、サーモミキサーで5分
間振盪させたときの溶液の状態を観察した。その結果、
AA−2Gのアルミニウム塩および亜鉛塩は、水に溶け
やすかった。
【0034】
【表4】
【0035】以上、ラット水浸拘束潰瘍モデルに対する
効果、ラット塩酸−アスピリン潰瘍に対する効果および
脂質過酸化阻害作用の検討より、本発明は胃粘膜の減弱
および胃粘膜自体の摩擦によるストレス潰瘍や胃液の侵
襲による潰瘍に対する作用、胃粘膜保護増強作用等を持
つことが判明し、消化性潰瘍治療剤として有用であるこ
とが示された。
【0036】
【発明の効果】本発明の(AA−2G)k 2 を有効成
分とする抗潰瘍剤は、優れた抗潰瘍作用を持つと同時に
安全性にも優れたものである。
フロントページの続き (72)発明者 森 貴好 京都市西京区山田葉室町13−153 (72)発明者 掛谷 宣治 京都府長岡京市高台3丁目10−16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 〔式中、X1 はAlm (OH)n (式中、mは1〜3の
    整数を、およびnは0または1〜4の整数を示す)を、
    およびlは1〜5の整数を示す〕で表されるアスコルビ
    ン酸−2−O−α−グルコシドのアルミニウム塩。
  2. 【請求項2】 一般式(II): 【化2】 〔式中、X2 はAlm (OH)n (式中、mは1〜3の
    整数を、およびnは0または1〜4の整数を示す)また
    はZnを、およびkはX2 がAlm (OH)n のとき1
    〜5の整数を、X2 がZnのとき2を示す〕で表される
    アスコルビン酸−2−O−α−グルコシドの塩を有効成
    分とする抗潰瘍剤。
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