JPH0621987U - 金属製光源付写書台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 写書の際に生ずる手や肘の接触の熱による障
害を防止するとともに照明を良好にし、かつ、発熱量を
分散する。 【構成】 写書台本体１をアルミニウム等の軽金属で形
成し、その基底板２は底面に案内条溝１０を設けるとと
もに、前後に硝子受片１２を備えた側壁１１を一体形成
する。側枠３には長手方向の表面に、手載突部１３と側
面に硝子板を載置する硝子受片１２を形成する。また、
摺動盤には案内条溝１０を移動する連結具を介して操作
杆を固定する。写書台本体１の前後に硝子板の端縁を支
持する縁取枠４を圧着する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は漢書、かな文字等の習得、写経及び賞状等を写書するアルミニウム 等の軽金属よりなる写書台に、照明器具を移動自在にできるようにした金属製光 源付写書台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般にこの種の写書台は、写書台の内部に固定した一個の照明灯が下方の一ヶ 所から照明するものが多数散見されている。 また、近年には写書台本体を木製品としたものも実施されているが、高さ寸法 が大きく、使用が大変に不便であり、且つ重量的にも移動及び運搬に不自由であ る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のもので述べた写書台の内部に、蛍光灯等の光源を固定した木製等からな る写書台では、光源が一方向のみから照らすため、絵、図柄等を写書する際に照 明度が薄暗く不均等であるため、絵、図柄等を移動するか、光源の例えば蛍光灯 等の数を増加及び容量を増やして対応しなければならず、この場合には発熱量の 関係のため写書の際に手や肘等を接触させると、大変に危険となる問題点を有し ていた。 この考案は上記の述べた従来の問題を解決するものであつて、その主たる目的 とする所は、アルミニウム等の軽金属よりなる軽量の写書台本体の内部に収納し た照明器具を自由に移動すると共に、表面に手載突部を形成し、且つ手載摺動具 を載置移動できるようにして、上記欠点である写書の際に生ずる手や肘の接触の 熱による障害を防止し、写書の光輝機能を充分に達成し、且つ発熱量を分散する ようにした金属製光源付写書台を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 この考案は上記目的を達成するために、写書台本体をアルミニウム等の軽金属 を以て構成し、その基底板は底面に案内条溝と前後に硝子受片を設けた側壁を形 成する。また、左右の側枠には表面に、長手方向の手載突条部と硝子板（５）を 載置する硝子受片を突設する。摺動盤には案内条溝を移動する連結具を介して、 操作杆を固定する。写書台本体の前後に、硝子板を圧着する縁取枠を装着したも のである。

【０００５】

【実施例】

次に、この考案の実施例を図面について説明すると、図１において写書台本体 （１）はアルミニウム等の軽金属よりなる基底板（２）と左右の側枠（３）（３ ）と、前後の縁取枠（４）（４）と摺動盤（６）とから組立構成されている。前 記基底板（２）には底面に縦方向の案内条溝（１０）を穿設してある。また、該 基底板（２）には前後の屈曲された側壁（１１）（１１）に硝子板（５）の前後 を支持する硝子受片（１２）（１２）を突設形成してある。前記側枠（３）（３ ）には屈曲された側面を設け、断面略Ｌ型状に形成されると共に、表面に圧接す るのを防止する長手方向の手載突部（１３）を各形成してある。この該手載突部 （１３）に平行した内側に、該硝子板（５）を受持する硝子受片（１４）（１４ ）を形成してある。前記縁取枠（４）（４）は断面Ｌ型状に形成され、該側壁（ １１）（１１）と該硝子板（５）の前後の端縁とを圧持して固定するものである 。 次に、前記摺動盤（６）には上部にソケツト（１７）（１７）によつて蛍光灯 等の照明器具（１６）を横方向に配設する。また、該摺動盤（６）の端部には該 基底板（２）の該案内条溝（１０）内を、案内移動する連結具（１９）を介して 側方に操作杆（７）を連結固定してある。該連結具（１９）の上部はナツト（２ ０）の締付具を以て固定する。また、該操作杆（７）には操作に便利な操作把手 （２１）を装着してある。 次に、手載摺動具（８）は図５に示す如く、アルミニウム等の軽金属を以て長 手帯状に形成され、長手方向の両端には緩衝と摺動可能な摺動停止片（２２）（ ２２）を取着してある。符号（１８）は該基底板（２）の上面と該摺動盤（６） の下面との間に介在して、該摺動盤（６）を安定して滑るための滑り帯を示した ものである。また、（２３）は該基底板（２）の下面の四隅に設けた支脚を示し 、（２４）は該支脚（２３）を挿着する脚孔を示し、（２５）は該写書台本体（ １）の各部品に設けた螺子孔を示したものである。 また、該摺動盤（６）には端部に、電源コード（２６）及びグロー（２７）及 び安定具を装着してある。符号（２８）は該側枠（３）（３）に設けた取着用の 屈曲縁枠を示したものである。

【０００６】

【作用】

この考案の写書台本体は上述の如き構成からなり、この写書台の用法を説明す ると、電源に電源コード（２６）を接続することによつて、写書台本体（１）の 内部の照明器具（１６）を点灯する。この時に半透明等の硝子板（５）の上面に 、見本紙と写書紙を積み重ねて敷設する。この写書個所に光源が必要な時には、 手載摺動具（８）の移動と共に操作杆（７）の操作把手（２１）を前後に動かし て、照明器具（１６）を下方の適宜位置に自由調整することによつて、写書に対 する照明を確実なものとして目の疲労を極力防止し、長時間の仕事に使用する。

【０００７】

【考案の効果】

この考案は上記の如く構成されているので、こ金属製光源付写書台によれば、 軽金属製であるので非常に軽量化ができると共に、従来のものより写書台の高さ 寸法が薄いので使用が大変に具合が良い効果と、光源の位置が自由に移動して調 整できるので、目が疲れることがなく、長時間に亘つて各種の漢書、写経及び賞 状等の仕事が楽にできる効果と、従来の光源を固定したものの欠点である照明を 、一方向より照らすための不均等が解され、見本紙を移動する等の面倒な手間が 不要となる効果がある。そして、基底板は底面に案内条溝と前後に硝子受片を設 けた側壁を各々一体に形成したので、構造が容易で強固に形成され、且つ該案内 条溝は操作杆の摺動を円滑にできる効果がある。また、左右の該側枠は各側壁と 螺子等によつて全体を強固に組立できる効果と、該側枠の長手方向の表面に形成 した手載突条部によつて、写書の際に手の全面が側枠の表面に接触せず、手の移 動が大変に容易となる効果がある。更に、側枠に設けた硝子板の端縁を載置する 硝子受片は硝子板を確実に載せると共に、側枠を強固とする効果がある。また、 該基底板の上部を移動する摺動盤には、連結具を介して操作杆を固定してあるの で、構造が簡単で故障がなく、底板に沿って一個の照明器具を自由自在に移動で きる効果と、摺動盤は常時移動して使用するので発熱量が分散され、写書の時に 生ずる熱に手や肘部を接触しても、充分に熱から安全が保障される効果もある。 なお、写書台本体の前後に装設した硝子板を圧持する縁取枠によつて、硝子板の 端縁を美しく覆うと共に、使用時の手作動を安全とする便利な効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の全体斜面図である。

【図２】同じく分解した状態の斜視図である。

【図３】同じくこの考案の全他いの縦断側面図である。

【図４】この考案の基底板の一部欠除した平面図であ
る。

【図５】同じく手載摺動具の斜面図である。

【符号の説明】

１ 写書台本体 ２ 基底板 ３ 側枠 ４ 縁取枠 ５ 硝子板 ６ 摺動盤 ７ 操作杆 ８ 手載摺動具 １０ 案内条溝 １１ 側壁 １２ 硝子受片 １３ 手載突部 １４ 硝子受片 １６ 照明器具 １８ 滑り帯 １９ 連結具 ２１ 操作把手 ２３ 支持脚 ２６ 電源コード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面に半透明等の硝子板（５）を有し、
   下面の基底板（２）左右の側枠（３）（３）とを設け、
   且つ内部に移動自在の照明器具（１６）を設けた摺動盤
   （６）を装設した金属製光源付写書台において、前記写
   書台本体（１）はアルミニウム等の軽金属を以て構成さ
   れ、該基底板（２）は底面に案内条溝（１０）を穿設す
   ると共に、前後に硝子受片（１２）（１２）を設けた側
   壁（１１）（１１）を一体に形成し、該側枠（３）
   （３）には長手方向の表面に手載突条部（１３）（１
   ３）を形成すると共に、側面に該硝子板（５）を載置す
   る硝子受片（１４）（１４）を形成し、該摺動盤（６）
   は該基底板（２）の上部に摺動自在に載置すると共に、
   該案内条溝（１０）を移動する連結具（１９）を介して
   操作杆（７）を固定し、且つ該写書台本体（１）の前後
   には該硝子板（５）を圧持する縁取枠（４）（４）を圧
   着したことを特徴とする金属製光源付写書台。