JPH06216685A - ダイオードリミッタ - Google Patents
ダイオードリミッタInfo
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- JPH06216685A JPH06216685A JP441793A JP441793A JPH06216685A JP H06216685 A JPH06216685 A JP H06216685A JP 441793 A JP441793 A JP 441793A JP 441793 A JP441793 A JP 441793A JP H06216685 A JPH06216685 A JP H06216685A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diode
- screw part
- metal screw
- pin diode
- screw hole
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- Pending
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- Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 調整が面倒なループ結合を用いず、また、I
層幅が厚いPINダイオ−ドを使用しても、スパイク状
の漏れ電力が発生したり、RF電力の吸収で破壊したり
することがなく、量産性に富む自己励起形のダイオ−ド
リミッタを提供すること。 【構成】 リッジ導波管11のリッジ部12とこれと対
向する管壁に、それぞれ中心線を共通にするねじ穴1
5、16を形成する。そして、ねじ穴15に螺入される
ねじ部品17と、ねじ穴16に螺入されるねじ部品19
との間に、PINダイオード22およびこのPINダイ
オードに順方向のバイアス電圧を加える検波ダイオード
23と抵抗24との並列接続回路を固定する。
層幅が厚いPINダイオ−ドを使用しても、スパイク状
の漏れ電力が発生したり、RF電力の吸収で破壊したり
することがなく、量産性に富む自己励起形のダイオ−ド
リミッタを提供すること。 【構成】 リッジ導波管11のリッジ部12とこれと対
向する管壁に、それぞれ中心線を共通にするねじ穴1
5、16を形成する。そして、ねじ穴15に螺入される
ねじ部品17と、ねじ穴16に螺入されるねじ部品19
との間に、PINダイオード22およびこのPINダイ
オードに順方向のバイアス電圧を加える検波ダイオード
23と抵抗24との並列接続回路を固定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルスレーダなどに使
用されるダイオードリミッタに関する。
用されるダイオードリミッタに関する。
【0002】
【従来の技術】ここで、ダイオードリミッタが使用され
るパルスレーダについて、図4の回路構成図で説明す
る。
るパルスレーダについて、図4の回路構成図で説明す
る。
【0003】41はレ−ダ送信信号を生成するマグネト
ロンである。マグネトロン41で生成された送信信号
は、サーキュレータ42を経てアンテナ43から放射さ
れる。また、目標からの反射波は、アンテナ43で受信
されサーキュレータ42を通って、ダイオードリミッタ
44に入る。ダイオードリミッタ44を通過した反射波
は、レ−ダ受信機45に加えられ、目標の検出が行われ
る。
ロンである。マグネトロン41で生成された送信信号
は、サーキュレータ42を経てアンテナ43から放射さ
れる。また、目標からの反射波は、アンテナ43で受信
されサーキュレータ42を通って、ダイオードリミッタ
44に入る。ダイオードリミッタ44を通過した反射波
は、レ−ダ受信機45に加えられ、目標の検出が行われ
る。
【0004】なお、ダイオードリミッタ44は、入射す
るマイクロ波(以下RFと言う。)電力の大きさによっ
てインピーダンスが変化し、所定レベル以上のRF電力
を通さないようにしている。
るマイクロ波(以下RFと言う。)電力の大きさによっ
てインピーダンスが変化し、所定レベル以上のRF電力
を通さないようにしている。
【0005】つまり、サーキュレータ42から漏洩して
くる送信信号や、近距離の目標で反射しアンテナ43か
ら入ってくる過大なレ−ダ信号などが、レ−ダ受信機4
5に直接加わらないようにレ−ダ受信機45を保護する
役目を持っている。
くる送信信号や、近距離の目標で反射しアンテナ43か
ら入ってくる過大なレ−ダ信号などが、レ−ダ受信機4
5に直接加わらないようにレ−ダ受信機45を保護する
役目を持っている。
【0006】なお、過大な電力のレ−ダ信号からレ−ダ
受信機45を保護するダイオードリミッタ44の耐電力
は、そこに使用されるPINダイオ−ドの耐電力で決定
される。
受信機45を保護するダイオードリミッタ44の耐電力
は、そこに使用されるPINダイオ−ドの耐電力で決定
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、PINダイ
オ−ドを複数個用いる多段構成のダイオードリミッタ
は、レ−ダ信号の入射してくる側から初段目に最も耐電
力の大きなPINダイオ−ドを使用する。また、多段構
成のダイオードリミッタは、PINダイオ−ドを2個を
用いる2段構成のダイオードリミッタが最も一般的であ
る。
オ−ドを複数個用いる多段構成のダイオードリミッタ
は、レ−ダ信号の入射してくる側から初段目に最も耐電
力の大きなPINダイオ−ドを使用する。また、多段構
成のダイオードリミッタは、PINダイオ−ドを2個を
用いる2段構成のダイオードリミッタが最も一般的であ
る。
【0008】このため、初段(レーダ信号の入射方向
側)のPINダイオ−ドには、I層幅が厚く耐電力が大
きいもの、そして次段のPINダイオ−ドにはI層幅が
薄くスイッチング速度の早いものが使用される。
側)のPINダイオ−ドには、I層幅が厚く耐電力が大
きいもの、そして次段のPINダイオ−ドにはI層幅が
薄くスイッチング速度の早いものが使用される。
【0009】なお、ダイオードリミッタの耐電力を大き
くするためには、初段のPINダイオ−ドのI層幅を厚
くすることが最も効果的な考えである。しかし、外部バ
イアスを必要としない自己励起形リミッタに使用するP
INダイオ−ドは、そのI層幅に上限値がある。
くするためには、初段のPINダイオ−ドのI層幅を厚
くすることが最も効果的な考えである。しかし、外部バ
イアスを必要としない自己励起形リミッタに使用するP
INダイオ−ドは、そのI層幅に上限値がある。
【0010】I層幅の上限値は、N.J.Brown
(IEEE、MTT−15、Dec.1967、Des
ign Concept for High−Powe
r PIN Diode Limitingの項を参
照。)によって、実験的に見出されており、動作周波数
をf(MHz)、I層幅の上限値をW(μm)とする
と、ほぼ、W=300/(f)1/2 (μm)の関係があ
る。
(IEEE、MTT−15、Dec.1967、Des
ign Concept for High−Powe
r PIN Diode Limitingの項を参
照。)によって、実験的に見出されており、動作周波数
をf(MHz)、I層幅の上限値をW(μm)とする
と、ほぼ、W=300/(f)1/2 (μm)の関係があ
る。
【0011】例えば、動作周波数が100MHzの場合
は30μm、動作周波数が10GHzの場合は3μmと
なる。
は30μm、動作周波数が10GHzの場合は3μmと
なる。
【0012】PINダイオ−ドのI層幅が上限値を越え
ると、スパイク状の漏れ電力が発生し易すくなると共
に、PINダイオ−ドが過大なRF電力を吸収して破壊
し易すくなる。
ると、スパイク状の漏れ電力が発生し易すくなると共
に、PINダイオ−ドが過大なRF電力を吸収して破壊
し易すくなる。
【0013】逆に、I層幅が薄いとPINダイオ−ドの
容量が増加するため、接合面積を小さくして容量の増加
を抑えることができるが、接合面積を小さくすると熱抵
抗が大きくなり大電力が扱えなくなる。
容量が増加するため、接合面積を小さくして容量の増加
を抑えることができるが、接合面積を小さくすると熱抵
抗が大きくなり大電力が扱えなくなる。
【0014】しかし、上記したようなPINダイオ−ド
の欠点を補ういくつかの方法が提案されている。
の欠点を補ういくつかの方法が提案されている。
【0015】その一つの導波管形ダイオードリミッタに
ついて、図5を参照して説明する。51は導波管で、導
波管51はほぼ矩形の開口52を有し、PINダイオ−
ド53が並列に接続される。
ついて、図5を参照して説明する。51は導波管で、導
波管51はほぼ矩形の開口52を有し、PINダイオ−
ド53が並列に接続される。
【0016】なお、PINダイオ−ド53は金属のねじ
付き支持台54と支持棒55に圧着固定される。支持棒
55の他端は導波管51管壁の外側に延び、ナット56
で固定されている。また、支持棒55の他端は、誘電体
57、58で導波管51の管壁と直流的に絶縁される。
付き支持台54と支持棒55に圧着固定される。支持棒
55の他端は導波管51管壁の外側に延び、ナット56
で固定されている。また、支持棒55の他端は、誘電体
57、58で導波管51の管壁と直流的に絶縁される。
【0017】PINダイオ−ド53の前方、即ち信号の
到来方向には検波ダイオ−ド59が配置される。検波ダ
イオ−ド59は両端にリード線60、61が形成されて
おり、一方のリード線60は一部がループ状に形成さ
れ、その部分は導波管51内に位置している。もう一方
のリード線61は導波管51の管壁の外側まで延び、支
持棒55と電気的に接続される。また、リード線61は
抵抗62に接続され、抵抗62の一端は導波管51の管
壁に接地される。
到来方向には検波ダイオ−ド59が配置される。検波ダ
イオ−ド59は両端にリード線60、61が形成されて
おり、一方のリード線60は一部がループ状に形成さ
れ、その部分は導波管51内に位置している。もう一方
のリード線61は導波管51の管壁の外側まで延び、支
持棒55と電気的に接続される。また、リード線61は
抵抗62に接続され、抵抗62の一端は導波管51の管
壁に接地される。
【0018】上記した構造のダイオードリミッタでは、
入射電力の一部がリード線60のループ状部分によって
検波ダイオ−ド59に加えられ、抵抗62の両端に直流
の検波電圧が発生する。
入射電力の一部がリード線60のループ状部分によって
検波ダイオ−ド59に加えられ、抵抗62の両端に直流
の検波電圧が発生する。
【0019】この検波電圧は支持棒55を経てPINダ
イオ−ド53に印加される。
イオ−ド53に印加される。
【0020】なお、検波ダイオ−ド59の極性は、検波
電圧がPINダイオ−ド53を導通する方向に設定され
ており、PINダイオ−ド53はスイッチとして動作す
る。この結果、PINダイオ−ド53にバイアス電圧が
供給され、I層幅が自己励起形リミッタとして使用でき
る厚みより厚くても、上記したようにスパイク状の漏れ
電力が発生したり、また過大な高周波電力を吸収して破
壊するなどの欠点は解消される。
電圧がPINダイオ−ド53を導通する方向に設定され
ており、PINダイオ−ド53はスイッチとして動作す
る。この結果、PINダイオ−ド53にバイアス電圧が
供給され、I層幅が自己励起形リミッタとして使用でき
る厚みより厚くても、上記したようにスパイク状の漏れ
電力が発生したり、また過大な高周波電力を吸収して破
壊するなどの欠点は解消される。
【0021】しかし、上記構成のダイオードリミッタで
は、検波ダイオ−ド59の装着や調整が困難である。
は、検波ダイオ−ド59の装着や調整が困難である。
【0022】例えば、検波ダイオ−ド59のループ状部
分の結合が強いとRF電力の挿入損が増加し、また、過
大なRF電力が入射したときなど検波ダイオ−ド59自
体が焼損することもある。
分の結合が強いとRF電力の挿入損が増加し、また、過
大なRF電力が入射したときなど検波ダイオ−ド59自
体が焼損することもある。
【0023】一方、ループ状部分の結合が弱いと検波電
圧が低く、PINダイオ−ド53に十分なバイアスを与
えることができない。このため、PINダイオ−ド53
が過大なRF電力を吸収し破損しやすくなる。
圧が低く、PINダイオ−ド53に十分なバイアスを与
えることができない。このため、PINダイオ−ド53
が過大なRF電力を吸収し破損しやすくなる。
【0024】さらに、検波ダイオ−ド59の配置や構造
が量産に適さないという問題もある。 本発明は、上記
事情を考慮してなされたもので、調整が面倒なループ結
合を用いず、また、I層幅が厚いPINダイオ−ドを使
用しても、スパイク状の漏れ電力が発生したり、RF電
力の吸収で破壊したりすることがなく、量産性に富む自
己励起形のダイオ−ドリミッタを提供することを目的と
する。
が量産に適さないという問題もある。 本発明は、上記
事情を考慮してなされたもので、調整が面倒なループ結
合を用いず、また、I層幅が厚いPINダイオ−ドを使
用しても、スパイク状の漏れ電力が発生したり、RF電
力の吸収で破壊したりすることがなく、量産性に富む自
己励起形のダイオ−ドリミッタを提供することを目的と
する。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のダイオードリミ
ッタは、ほぼ矩形状の開口を有し、幅が広い方の管壁の
少なくとも一方にリッジ部が形成され、かつ、前記リッ
ジ部および他方の管壁にそれぞれ中心線を共通にして形
成された第1および第2のねじ穴を有するリッジ導波管
と、前記第1のねじ穴に螺入される第1の金属ねじ部品
と、前記第2のねじ穴に螺入される第2の金属ねじ部品
と、前記第2のねじ穴周辺の管壁に接する誘電体と、こ
の誘電体を前記管壁との間に挟んで位置する支持台と、
前記第1の金属ねじ部品の中央に一部が螺入され、前記
支持台との間にPINダイオードを固定する支持棒と、
前記支持台と前記第2の金属ねじ部品との間に固定さ
れ、前記PINダイオードに順方向のバイアス電圧を加
える検波ダイオードと抵抗との並列接続回路とを具備し
ている。
ッタは、ほぼ矩形状の開口を有し、幅が広い方の管壁の
少なくとも一方にリッジ部が形成され、かつ、前記リッ
ジ部および他方の管壁にそれぞれ中心線を共通にして形
成された第1および第2のねじ穴を有するリッジ導波管
と、前記第1のねじ穴に螺入される第1の金属ねじ部品
と、前記第2のねじ穴に螺入される第2の金属ねじ部品
と、前記第2のねじ穴周辺の管壁に接する誘電体と、こ
の誘電体を前記管壁との間に挟んで位置する支持台と、
前記第1の金属ねじ部品の中央に一部が螺入され、前記
支持台との間にPINダイオードを固定する支持棒と、
前記支持台と前記第2の金属ねじ部品との間に固定さ
れ、前記PINダイオードに順方向のバイアス電圧を加
える検波ダイオードと抵抗との並列接続回路とを具備し
ている。
【0026】また、ほぼ矩形状の開口を有し、幅が広い
方の2つの管壁それぞれにリッジ部が形成され、前記各
リッジ部にそれぞれ中心線を共通にして形成された第1
および第2のねじ穴を有するリッジ導波管と、前記第1
のねじ穴に螺入される第1の金属ねじ部品と、前記第2
のねじ穴に螺入される第2の金属ねじ部品と、前記第2
のねじ穴周辺のリッジ部に接する誘電体と、この誘電体
を前記リッジ部との間に挟んで位置する支持台と、前記
第1の金属ねじ部品の中央に一部が螺入され、前記支持
台との間にPINダイオードを固定する支持棒と、前記
支持台と前記第2の金属ねじ部品との間に固定され、前
記PINダイオードに順方向のバイアス電圧を加える検
波ダイオードと抵抗との並列接続回路とを具備してい
る。
方の2つの管壁それぞれにリッジ部が形成され、前記各
リッジ部にそれぞれ中心線を共通にして形成された第1
および第2のねじ穴を有するリッジ導波管と、前記第1
のねじ穴に螺入される第1の金属ねじ部品と、前記第2
のねじ穴に螺入される第2の金属ねじ部品と、前記第2
のねじ穴周辺のリッジ部に接する誘電体と、この誘電体
を前記リッジ部との間に挟んで位置する支持台と、前記
第1の金属ねじ部品の中央に一部が螺入され、前記支持
台との間にPINダイオードを固定する支持棒と、前記
支持台と前記第2の金属ねじ部品との間に固定され、前
記PINダイオードに順方向のバイアス電圧を加える検
波ダイオードと抵抗との並列接続回路とを具備してい
る。
【0027】また、前記検波ダイオードと抵抗との並列
接続回路が一つのパッケージに収納されている。
接続回路が一つのパッケージに収納されている。
【0028】
【作用】上記した構成のダイオ−ドリミッタにおいて、
過大なRF信号が入射すると、RF電力がPINダイオ
−ドに印加されると同時に、誘電体を通してその一部が
検波ダイオ−ドに加わり、検波電流が流れる。
過大なRF信号が入射すると、RF電力がPINダイオ
−ドに印加されると同時に、誘電体を通してその一部が
検波ダイオ−ドに加わり、検波電流が流れる。
【0029】そして、検波ダイオ−ドの両端に直流電圧
が発生し、PINダイオ−ドに対し順方向電圧を印加す
る。
が発生し、PINダイオ−ドに対し順方向電圧を印加す
る。
【0030】この結果、PINダイオ−ドは自己励起す
るRF電力値が下がる。したがって、I層幅が自己励起
リミッタとして使用できる厚みより厚くても、過大な電
力を吸収して破壊するようなことがない。
るRF電力値が下がる。したがって、I層幅が自己励起
リミッタとして使用できる厚みより厚くても、過大な電
力を吸収して破壊するようなことがない。
【0031】また、ダイオ−ドリミッタに入射するRF
電力が比較的小さい場合、検波ダイオ−ドに印加される
電力は無視できる程度となり、PINダイオ−ドに順方
向電圧が印加されず、挿入損の増加もない。
電力が比較的小さい場合、検波ダイオ−ドに印加される
電力は無視できる程度となり、PINダイオ−ドに順方
向電圧が印加されず、挿入損の増加もない。
【0032】
【実施例】本発明の一実施例について、本発明をリッジ
導波管に適用した場合を例にとり、図1を参照して説明
する。
導波管に適用した場合を例にとり、図1を参照して説明
する。
【0033】図1(b)は本発明のダイオ−ドリミッタ
の正面図で、図1(a)は(b)図のA−A線部分で断
面し、その主要部分を抜き出して示している。
の正面図で、図1(a)は(b)図のA−A線部分で断
面し、その主要部分を抜き出して示している。
【0034】11はリッジ導波管で、導波管11管壁の
例えば下面中央にリッジ部12が形成されている。そし
て、導波管11のリッジ部12とこれに対向する導波管
11管壁に、それぞれ中心線が共通する穴13、14が
形成される。このとき、リッジ部12も穴13の大きさ
に合わせて削除される。
例えば下面中央にリッジ部12が形成されている。そし
て、導波管11のリッジ部12とこれに対向する導波管
11管壁に、それぞれ中心線が共通する穴13、14が
形成される。このとき、リッジ部12も穴13の大きさ
に合わせて削除される。
【0035】また、穴13、14の内面にはねじ穴1
5、16が切られる。また、リッジ部12に形成された
ねじ穴15にはリング状のねじ部品17が螺入される。
このねじ部品17は、図1(a)の上下に移動でき、ね
じ部品17の位置により、動作周波数が調整される。
5、16が切られる。また、リッジ部12に形成された
ねじ穴15にはリング状のねじ部品17が螺入される。
このねじ部品17は、図1(a)の上下に移動でき、ね
じ部品17の位置により、動作周波数が調整される。
【0036】また、ねじ部品17の中央にはねじ付支持
棒18が螺入される。ねじ付支持棒18は、同軸線路の
内導体として機能し、穴13周囲の外壁を外導体とする
同軸回路を形成する。この同軸回路はねじ部品17で短
絡される。
棒18が螺入される。ねじ付支持棒18は、同軸線路の
内導体として機能し、穴13周囲の外壁を外導体とする
同軸回路を形成する。この同軸回路はねじ部品17で短
絡される。
【0037】一方、導波管11の上側管壁に形成された
ねじ穴16には誘電体21を介して支持台20が挿入さ
れ、導波管11のリッジ部12に対向する導波管壁に係
止される。誘電体21は、支持台20が導波管11の管
壁と直接接触しないようにしている。
ねじ穴16には誘電体21を介して支持台20が挿入さ
れ、導波管11のリッジ部12に対向する導波管壁に係
止される。誘電体21は、支持台20が導波管11の管
壁と直接接触しないようにしている。
【0038】そして、ピル形パッケージに封入されたP
INダイオ−ド22は、ねじ付支持棒18の先端と支持
台20との間に挟まれて固定される。このとき、支持台
20は誘電体21を介して導波管11の管壁25に接し
ているので、ねじ付支持棒18、またはねじ部品17を
回転させPINダイオ−ド22を支持台20に圧着し固
定する。
INダイオ−ド22は、ねじ付支持棒18の先端と支持
台20との間に挟まれて固定される。このとき、支持台
20は誘電体21を介して導波管11の管壁25に接し
ているので、ねじ付支持棒18、またはねじ部品17を
回転させPINダイオ−ド22を支持台20に圧着し固
定する。
【0039】また、ピル形パッケージに封入された検波
ダイオ−ド23は、ねじ穴16に螺入された円板状のね
じ部品19と支持台20の間に固定される。そして、抵
抗24が検波ダイオ−ド23に並列に接続される。
ダイオ−ド23は、ねじ穴16に螺入された円板状のね
じ部品19と支持台20の間に固定される。そして、抵
抗24が検波ダイオ−ド23に並列に接続される。
【0040】なお、検波ダイオ−ド23の極性は、抵抗
24の両端に発生する検波電圧がPINダイオ−ド22
に対し順方向電圧となるように接続される。
24の両端に発生する検波電圧がPINダイオ−ド22
に対し順方向電圧となるように接続される。
【0041】また、上記した誘電体21は、RF電力に
対するバイパスコンデンサとして機能し、また、PIN
ダイオ−ド22と検波ダイオ−ド23、抵抗24とが直
流的に短絡しないように機能している。
対するバイパスコンデンサとして機能し、また、PIN
ダイオ−ド22と検波ダイオ−ド23、抵抗24とが直
流的に短絡しないように機能している。
【0042】図2は、図1で示した本発明のダイオ−ド
リミッタを電気的な等価回路で示したもので、図1と同
一部分には同一符号を付してある。
リミッタを電気的な等価回路で示したもので、図1と同
一部分には同一符号を付してある。
【0043】即ち、RF電力がPINダイオ−ド22に
印加されると、その一部が誘電体21を通して検波ダイ
オ−ド23に印加される。
印加されると、その一部が誘電体21を通して検波ダイ
オ−ド23に印加される。
【0044】検波ダイオ−ド23にRF電力が印加され
と検波電流が流れ、PINダイオ−ド22には順方向電
圧が印加される。そして、PINダイオ−ド22はスイ
ッチとして動作する。
と検波電流が流れ、PINダイオ−ド22には順方向電
圧が印加される。そして、PINダイオ−ド22はスイ
ッチとして動作する。
【0045】なお、抵抗24は、RF電力が停止したと
きの検波電流のリターン回路として動作している。
きの検波電流のリターン回路として動作している。
【0046】図3は、本発明に使用される検波ダイオ−
ド23と抵抗24を同一パッケージに収めた構造を示す
図で、図1と同一部分には同一番号を付している。
ド23と抵抗24を同一パッケージに収めた構造を示す
図で、図1と同一部分には同一番号を付している。
【0047】ピル形パッケージ本体のマウント台31
に、検波ダイオ−ド23のベアチップおよび薄膜抵抗の
ように一平面上に電極がある抵抗24がマウントされ
る。
に、検波ダイオ−ド23のベアチップおよび薄膜抵抗の
ように一平面上に電極がある抵抗24がマウントされ
る。
【0048】なお、検波ダイオ−ド23のアノード23
aはボンディングワイヤ32でパッケージの蓋33と直
流的に接続され、また、カソード23bはマウント台3
1にマウントされる。
aはボンディングワイヤ32でパッケージの蓋33と直
流的に接続され、また、カソード23bはマウント台3
1にマウントされる。
【0049】また、抵抗24は、一端がボンディングワ
イヤ32でパッケージの蓋33に、もう一方がマウント
台31にそれぞれ接続される。
イヤ32でパッケージの蓋33に、もう一方がマウント
台31にそれぞれ接続される。
【0050】なお、パッケージ本体であるマウント台3
1と蓋33とは、絶縁体であるセラミック34で接続さ
れ、直流的に絶縁される。
1と蓋33とは、絶縁体であるセラミック34で接続さ
れ、直流的に絶縁される。
【0051】上記の構造によれば、検波ダイオ−ド23
と抵抗24が同一パッケージ内に収められ、検波ダイオ
−ド23と抵抗24の並列回路を1つの単体部品として
扱うことができ、導波管に装着する作業が容易になる。
と抵抗24が同一パッケージ内に収められ、検波ダイオ
−ド23と抵抗24の並列回路を1つの単体部品として
扱うことができ、導波管に装着する作業が容易になる。
【0052】また、上記した実施例ではシングルリッジ
導波管の例で説明したが、本発明は、リッジ部が上下両
方の管壁に形成されたダブルリッジ導波管についても適
用できる。
導波管の例で説明したが、本発明は、リッジ部が上下両
方の管壁に形成されたダブルリッジ導波管についても適
用できる。
【0053】上記した本発明の構成によれば、外付けの
検波ダイオ−ドや結合ループを使用していないので部品
点数が少なく、また、組み立て、調整が簡単であり、量
産性に富んでいる。
検波ダイオ−ドや結合ループを使用していないので部品
点数が少なく、また、組み立て、調整が簡単であり、量
産性に富んでいる。
【0054】また、検波ダイオ−ドを装着する場所を、
導波管の軸方向に必要としないため、従来品に比べ小形
化することができる。
導波管の軸方向に必要としないため、従来品に比べ小形
化することができる。
【0055】なお、支持台と導波管とを絶縁する誘電体
の厚みや面積、また、検波ダイオ−ドの位置は、検波電
圧の大きさに影響があるので、検波ダイオ−ドの性能な
どを考慮して決定される。
の厚みや面積、また、検波ダイオ−ドの位置は、検波電
圧の大きさに影響があるので、検波ダイオ−ドの性能な
どを考慮して決定される。
【0056】
【発明の効果】本発明のダイオ−ドリミッタによれば、
使用するPINダイオ−ドのI層幅が上限値を越えて
も、スパイク状の漏れ電力が発生したり、大きなRF電
力に対しても破損することなく安定に動作する。また、
回路の構成や調整が容易になり、小形化が可能で量産性
にも富んでいる。
使用するPINダイオ−ドのI層幅が上限値を越えて
も、スパイク状の漏れ電力が発生したり、大きなRF電
力に対しても破損することなく安定に動作する。また、
回路の構成や調整が容易になり、小形化が可能で量産性
にも富んでいる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する図である。
【図2】本発明の動作を説明する等価回路図である。
【図3】本発明に使用される回路部品の一例を説明する
図である。
図である。
【図4】ダイオ−ドリミッタが使用されるパルスレ−ダ
を説明する図である。
を説明する図である。
【図5】従来のダイオ−ドリミッタを説明する図であ
る。
る。
11…リッジ導波管 12…リッジ部 13、14…穴 15、16…ねじ穴 17、19…ねじ部品 18…ねじ付支持棒 20…支持台 21…誘電体 22…PINダイオード 23…検波ダイオ−ド 24…抵抗
Claims (3)
- 【請求項1】 ほぼ矩形状の開口を有し、幅が広い方の
管壁の少なくとも一方にリッジ部が形成され、かつ、前
記リッジ部および他方の管壁にそれぞれ中心線を共通に
して形成された第1および第2のねじ穴を有するリッジ
導波管と、前記第1のねじ穴に螺入される第1の金属ね
じ部品と、前記第2のねじ穴に螺入される第2の金属ね
じ部品と、前記第2のねじ穴周辺の管壁に接する誘電体
と、この誘電体を前記管壁との間に挟んで位置する支持
台と、前記第1の金属ねじ部品の中央に一部が螺入さ
れ、前記支持台との間にPINダイオードを固定する支
持棒と、前記支持台と前記第2の金属ねじ部品との間に
固定され、前記PINダイオードに順方向のバイアス電
圧を加える検波ダイオードと抵抗との並列接続回路とを
具備したダイオードリミッタ。 - 【請求項2】 ほぼ矩形状の開口を有し、幅が広い方の
2つの管壁それぞれにリッジ部が形成され、前記各リッ
ジ部にそれぞれ中心線を共通にして形成された第1およ
び第2のねじ穴を有するリッジ導波管と、前記第1のね
じ穴に螺入される第1の金属ねじ部品と、前記第2のね
じ穴に螺入される第2の金属ねじ部品と、前記第2のね
じ穴周辺のリッジ部に接する誘電体と、この誘電体を前
記リッジ部との間に挟んで位置する支持台と、前記第1
の金属ねじ部品の中央に一部が螺入され、前記支持台と
の間にPINダイオードを固定する支持棒と、前記支持
台と前記第2の金属ねじ部品との間に固定され、前記P
INダイオードに順方向のバイアス電圧を加える検波ダ
イオードと抵抗との並列接続回路とを具備したダイオー
ドリミッタ。 - 【請求項3】 前記検波ダイオードと抵抗との並列接続
回路が一つのパッケージに収納されていることを特徴と
する請求項1または請求項2記載のダイオードリミッ
タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP441793A JPH06216685A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | ダイオードリミッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP441793A JPH06216685A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | ダイオードリミッタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06216685A true JPH06216685A (ja) | 1994-08-05 |
Family
ID=11583718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP441793A Pending JPH06216685A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | ダイオードリミッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06216685A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2328325A (en) * | 1997-07-16 | 1999-02-17 | New Japan Radio Co Ltd | Diode limiter device |
WO2008149893A1 (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-11 | Furuno Electric Co., Ltd. | 高周波リミッタ |
JP2008306308A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Furuno Electric Co Ltd | 高周波リミッタ |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP441793A patent/JPH06216685A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2328325A (en) * | 1997-07-16 | 1999-02-17 | New Japan Radio Co Ltd | Diode limiter device |
US6057569A (en) * | 1997-07-16 | 2000-05-02 | New Japan Radio Co., Ltd. | Diode limiter device |
WO2008149893A1 (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-11 | Furuno Electric Co., Ltd. | 高周波リミッタ |
JP2008306308A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Furuno Electric Co Ltd | 高周波リミッタ |
US8198952B2 (en) | 2007-06-05 | 2012-06-12 | Furuno Electric Co., Ltd. | High frequency limiter |
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