JPH0621609U

JPH0621609U - クラスプ線の研削研磨用ポイント

Info

Publication number: JPH0621609U
Application number: JP6425392U
Authority: JP
Inventors: 好伯清見
Original assignee: 好伯清見
Priority date: 1992-08-20
Filing date: 1992-08-20
Publication date: 1994-03-22

Abstract

(57)【要約】【目的】熟練を要することなく、手間をかけずに、丸み
のある形状にクラスプ線先端を加工することのできるク
ラスプ線の研削研磨用ポイントの提供を図る。【構成】回転駆動源に接続される回転軸１と、この回転
軸の先端に設けられたヘッド部分２とを備え、このヘッ
ド部分先端にクラスプ線の先端を受容する凹部３が形成
されている。この凹部３の底部４は湾曲形状をなしてお
り、クラスプ線ａを研削研磨し得る研削研磨面５となっ
ている。ポイントを回転させた状態でクラスプ線ａを凹
部３に挿入するだけで、クラスプ線ａの先端が、凹部の
底部４によって、丸みを帯びた湾曲形状に研削研磨され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本願考案は、クラスプ線の研削研磨用ポイントに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

義歯の装着に際しては、図３の（Ａ）に示すように、義歯（図示せず）の端部に設けたクラスプ線ａにより、義歯を歯ｂに固定している。このクラスプ線ａは、金属線材により構成されており、この金属線材を適当な長さに切断して製作している。そして、金属線材を切断したままでは、その切断端は、鋭利な状態となり、歯ｂや歯肉ｃを傷つけるおそれがあるため、これを、図３の（Ｂ）に示すようなクラスプ線のポイントによって、研削研磨する必要がある。このポイントは、回転駆動源に接続される回転軸ｄと、この回転軸の先端に設けられた円錐形のヘッドｅとからなり、ヘッドｅにてクラスプ線ａの先端を研削研磨する。ところが、このような従来の円錐形のヘッドｅの場合にて、クラスプ線ａの先端を丸みのある形状に仕上げるにはかなりの技量を必要とすることは勿論、熟練した歯科技工士にあっても、手間のかかる仕事となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本願考案は、熟練を要することなく、しかも、手間をかけずに、丸みのある形状にクラスプ線先端を加工することのできるクラスプ線の研削研磨用ポイントを提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本願考案のクラスプ線の研削研磨用ポイントは、回転駆動源に接続される回転軸１と、この回転軸の先端に設けられたヘッド部分２とを備え、このヘッド部分先端にクラスプ線の先端を受容する凹部３が形成されている。この凹部３の少なくとも底部４は湾曲形状をなしており、少なくともこの凹部の底部４がクラスプ線ａを研削研磨し得る研削研磨面５となっているものである。

【０００５】

【作用】

本願考案のクラスプ線の研削研磨用ポイントは、凹部３の少なくとも底部４が湾曲形状をなしており、少なくともこの凹部の底部４がクラスプ線ａを研削研磨し得る研削研磨面５となっているものであるため、ポイントを回転させた状態でクラスプ線ａを凹部３に挿入するだけで、クラスプ線ａの先端は、凹部の底部４によって、丸みを帯びた湾曲形状に研削研磨される。

【０００６】

【実施例】

以下図１及び図２を参照して、その一実施例を詳述する。この実施例のクラスプ線の研削研磨用ポイントは、回転軸１と、この回転軸の先端に設けられた円柱形のヘッド部分２とを備える。このヘッド部分２の先端には、クラスプ線ａの先端を受容する凹部３が形成されている。この凹部３は、この実施例では直径２．５mmの半球状をなしている。即ち、通常使用されるクラスプ線ａの径は、０．８〜１．５mmであり、クラスプ線ａはこの凹部３に受容され得る。

【０００７】この凹部３の形状は、図１に示すものの他、断面が、図２の（Ａ）に示すＵ字状のものや、図２の（Ｂ）に示す部分円弧状或いは部分楕円状のものや、図２の（Ｃ）に示す直線と曲線との組合せのもの等、適宜変更し得るが、凹部３の少なくとも底部４が湾曲しているものとする。

【０００８】そして、この凹部３を含むヘッド部分２の先端には、ダイヤモンド電着による研削研磨面５が形成されている。この研削研磨面５は、ダイヤモンドの焼結ネット等、クラスプ線ａを研削研磨し得るものであれば、適宜変更して実施し得る。また、この実施例では、ヘッド部分２の外周の先端寄り部分から先端側の全てに研削研磨面５を設けたが、凹部３の底部４のみに研削研磨面５を設けてもよく、逆にヘッド部分２の全体を研削研磨面５としてもよい。

【０００９】また、この実施例では、ヘッド部分２の全体形状を円柱形としたが、円錐形とする等、適宜変更することができる。また、ヘッド部分２と回転軸１とに明確な形状の相違を設ける必要はない。

【００１０】この研削研磨用ポイントは、従来のポイントと同様、回転軸１を、回転駆動源であるハンドピースのチャックｆに装着して、回転させて使用する。ただ、異なるのは、その研削研磨作業の容易性であり、回転しているポイントの先端の凹部３に、クラスプ線ａを挿入するだけで、クラスプ線ａの先端が、丸みのある滑らかな形状クラスプ線ａ′に研削研磨されるものである。従って、熟練を要することなく、素早く、きれいな形状にクラスプ線ａの先端を加工し得るものである。尚、このポイントは、歯科用のクラスプ線ａと同種のポイントを使用して加工を行う歯科用の矯正線並びに補強線や、さらには装身具のピアスの針先端の加工にも同様に、使用し得るものである。

【００１１】

【考案の効果】

以上本願考案は、本願考案は、熟練を要することなく、しかも、手間をかけずに、丸みのある形状にクラスプ線先端を加工することのできるクラスプ線の研削研磨用ポイントを提供し得たものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本願考案の一実施例の一部切欠側面図
であり、（Ｂ）は同正面図である。

【図２】（Ａ）乃至（Ｃ）は、夫々、他の実施例の説明
図である。

【図３】（Ａ）はクラスプ線の使用方法の説明図であ
り、（Ｂ）は従来例の説明図である。

【符号の説明】

１回転軸２ヘッド部分３凹部４底部５研削研磨面ａクラスプ線

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】入れ歯等に用いられるクラスプ線(a) の先
端を研削研磨するためのポイントにおいて、このポイントが回転駆動源に接続される回転軸(1) と、
この回転軸の先端に設けられたヘッド部分(2) とを備
え、このヘッド部分先端にクラスプ線の先端を受容する
凹部(3) が形成され、この凹部(3) の少なくとも底部(4) が湾曲形状をなして
おり、少なくともこの凹部の底部(4) がクラスプ線(a)
を研削研磨し得る研削研磨面(5) とされたものであるこ
とを特徴とするクラスプ線の研磨用ポイント。