JPH0621469U

JPH0621469U - 携帯用花束収納袋

Info

Publication number: JPH0621469U
Application number: JP5940892U
Authority: JP
Inventors: 周介藤村
Original assignee: 株式会社山口文紙
Priority date: 1992-07-30
Filing date: 1992-07-30
Publication date: 1994-03-22

Abstract

(57)【要約】【目的】携帯用花束収納袋として、簡易な構造、収納
性、携帯容易性および美観等の利点を向上するととも
に、そのまま壁掛け用花差し容器として転用可能とす
る。【構成】合成樹脂を素材とする溌水性シート（１）を扇
状に裁断する。このとき、あわせて開口部位置に手提げ
部（３ａ）又は携帯手段（３ｂ）を設けるために、予め
適宜な形状（デザイン）を選択し、型どりするものとす
る。そして、この径部両縁（２，２）を重ね合わせて接
着し、漏斗状の袋体（Ｘ）を形成する。この接着は、材
料の特性から、熱シールとされるのが好適、かつ、安価
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、花束の収納・包装具に係り、特に店頭で購入した花束や教材用花束を持ち運び容易に収納するための携帯用花束収納袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、店頭で購入した花束を持ち帰るとき、特別な包装を要しない場合でも、花の保護や持ち運びの不便さから、セロハン等で花束を覆うとともに、茎部（花束の後端部）をアルミ箔等で包み、携行に支障がないように包装してもらうことが多く、このための手数も要してきた。

【０００３】このことは、もちろん贈り物等特別な用途目的が有る場合を除いて、過剰包装であるとか不経済であるとして、指摘されてきたのであるが、現在も無駄を承知で甘受されている場合が多い。

【０００４】また、花の保護，携帯等目的を同じくする包装具であって、教材用花束の持ち帰りの際に使用するものがあるが、それらにおける工夫もタイプの違いによる程度の差異にとどまり、簡易でコンパクトな収納性の点で特筆されるものは見当たらない。

【０００５】こうしたなかで、包装の無駄の排除と切花の保護の観点から、いくつかの収納具や包装具が提案されてきたが、いずれも携帯用としての収納の簡易さと美観については不十分な点を残すものであった。（例えば、実開平１−１５９７６０号，実開平２−５４４６６号等）

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような事情に鑑みなされたものであって、従来の欠点を解消し、簡易でコンパクトな収納性と携帯容易性を有し、しかもファッショナブルな携帯用花束収納袋を提供することを目的とするものである。

【０００７】また、本考案の他の目的は、上記利便性を有するとともに、そのまま壁掛け用花差し容器として転用可能な携帯用花束収納袋を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、花束の収納・包装具において、合成樹脂を素材とする溌水性シートを扇状に裁断し、この径部両縁を重ね合わせて接着し、漏斗状の袋体を形成するとともに、開口部に手提げ部又は携帯手段を設けてなり、切花の茎端部を袋体の錐部に指向して花束を正立・収納するようにしたことを特徴とするものである。

【０００９】また、上記袋体側面の適宜な部位にメッセージケースを付設する場合がある。

【００１０】また、手提げ部又は携帯手段を掛止部とするとともに、袋体前部側面にミシン目からなる破断部を設けて構成し、壁掛け用の花差し容器として転用されてもよい。

【００１１】

【作用】

袋体が漏斗状に形成され、切花の茎端部を該袋体の錐部（底部）に指向して、花束を正立させて収納するので、安定した収納状態が維持される。

【００１２】また、袋体の漏斗形状を得るために、接合部は熱シール等により接着されるので、花束が収納された（正立収納）状態において、水漏れすることがない。

【００１３】

【実施例】

本考案の一実施例について添付図面を参照して以下説明する。図１に本考案を具現した携帯用花束収納袋の外観図を示すが、（ａ）は本体に手提げ部を設けたものであり、（ｂ）は紐を携帯手段として取付けたものである。

【００１４】また、図２に本考案のシート素材の裁断例を示す。この図は同時に、図１（ｂ）に相当する携帯用花束収納袋の展開図である。

【００１５】ここで、各図に共通して、１が溌水性シート（合成樹脂素材）、２が接着部、３ａが手提げ部、３ｂが携帯手段（紐）およびＸが携帯用花束収納袋である。

【００１６】まず、合成樹脂を素材とする溌水性シート（１）を扇状に裁断するが、あわせて開口部位置に手提げ部（３ａ）又は携帯手段（３ｂ）を設けるために、予め適宜な形状（デザイン）を選択し、型どりするものとする。そして、図中一点鎖線で表示した中心線で折り返し、扇形状の径部両縁（２，２）を重ね合わせて接着し、漏斗状の袋体（Ｘ）を形成する。この接着は、材料の特性から、熱シールとされるのが好適、かつ、安価である。

【００１７】このように形成された袋体（Ｘ）は、そのまま使用に供することができるが、切花の茎端部が袋体（Ｘ）の錐部（底部）に収まるので、切花への水分補給等の所望がある場合は、この箇所に水を含ませた吸水スポンジ（４）等を適宜に組み合わせればよい。図３は、使用状態の説明図である。

【００１８】また、図４に、メッセージケースを付設した携帯用花束収納袋の一例を示す。本考案になる携帯用花束収納袋（Ｘ）のシート素材（１）は、片面（表面）に図柄等がプリントされており、装飾効果が高く、そのまま贈答用の包装とすることができるので、袋表面の適宜な位置にメッセージケース（５）を付設したものとされてもよい。

【００１９】また、図５及び図６に、壁掛け用の花差し容器に転用した一例を示すが、この場合は、袋体（Ｘ）前部側面にミシン目を入れた破断部（６）を設け、手提げ部（３ａ）又は携帯手段（３ｂ）は掛止部（13）とされる。花束を収納して袋のまま壁に掛止し、前部側面の破断部（６）を取り去ることによって、観賞可能なように飾り付けすればよい。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、以上の構成よりなるものであり、これによれば、以下に示す有益な効果を奏する。

【００２１】（１）切花の水分（吸水スポンジ等の設置併用による水分補給を含む）を維持し、水漏れすることなく持ち運び容易であり、しかも花束をそのまま正立させて投入するだけの手軽さ等、簡易でコンパクトな収納性を有するものである。

【００２２】（２）上記持ち運び容易性は、携帯手段とともに手提げとしたり、肩掛けとしたりすることができることであり、また、袋形状や袋表面の図柄等とともにファッションとしての趣・美観を想起させることが期待できる。

【００２３】（３）また、破断部を設けたものは壁掛け用の花差し容器に転用してもよく、これによって切花の観賞期間程度は十分使用に供することができる。

【００２４】（４）袋の図柄は素材選定時に選択すればよく、素材自体も市場で容易に入手できるので、多様な図柄の袋を提供できる。しかも、主にシート材の裁断と熱シールとで製作できるといえるものであり、低コストで量産可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す携帯用花束収納袋の外
観図であり、（ａ）が手提げ部を設けたもの及び（ｂ）
が紐を携帯手段として取付けたものである。

【図２】本考案のシート素材の裁断例を示す説明図であ
る。

【図３】花束を収納した使用状態の説明図である。

【図４】本考案の他の実施例であるメッセージケースを
付設した携帯用花束収納袋の外観図である。

【図５】本考案の他の実施例である壁掛け用の花差し容
器に転用した携帯用花束収納袋の外観図である。

【図６】同じく使用状態の説明図である。

【符号の説明】

１溌水性シート（合成樹脂素材）２接着部３ａ手提げ部３ｂ携帯手段（紐）４吸水スポンジ５メッセージケース６破断部 13 掛止部Ｘ携帯用花束収納袋

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】花束の収納・包装具において、合成樹脂
を素材とする溌水性シートを扇状に裁断し、この径部両
縁を重ね合わせて接着し、漏斗状の袋体を形成するとと
もに、開口部に手提げ部又は携帯手段を設けてなり、切
花の茎端部を袋体の錐部に指向して花束を正立・収納す
るようにしたことを特徴とする携帯用花束収納袋。
【請求項２】袋体側面の適宜な部位にメッセージケー
スを付設した請求項１記載の携帯用花束収納袋。
【請求項３】手提げ部又は携帯手段を掛止部とすると
ともに、袋体前部側面にミシン目からなる破断部を設け
てなり、壁掛け用の花差し容器に転用可能とした請求項
１記載の携帯用花束収納袋。