JPH062144B2 - 外科手術用切断器具 - Google Patents

外科手術用切断器具

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JPH062144B2
JPH062144B2 JP63264235A JP26423588A JPH062144B2 JP H062144 B2 JPH062144 B2 JP H062144B2 JP 63264235 A JP63264235 A JP 63264235A JP 26423588 A JP26423588 A JP 26423588A JP H062144 B2 JPH062144 B2 JP H062144B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、外科手術用切断器具に関し、さらに詳しくは
眼の手術に使用される外科手術用切断器具に関する。本
発明は、さらに、動物および人体の諸部位および諸器官
から物質を切断し、かつ排泄する場合に使用される外科
手術用器具に関する。また本発明は、眼球内の手術中に
眼から硝子体、凝血塊およびその他の物質を切開除去す
るために潅注、吸引、切断の諸機能をはたすための硝子
体切除用手動装置もしくは操作器具に関し、かつさらに
詳しくは往復動カッターを組み込んだこのような手動装
置もしくは操作器具に関する。
〔従来の技術〕
ここ最近に至り、眼科医が眼から硝子体、凝血塊、白内
障、眼球水晶体およびその他の物質を除去することを助
けるために、多数の外科手術用器具が設計されている。
これらの器具は、代表的には、体内に、例えば、角膜ま
たは鞏膜の切断部を通して眼の中に挿入される遠位端部
にカッターを形成した細長いプローブ（もしくは探針）
を有している。このプローブは、典型的には、共軸をな
す内側チューブおよび外側チューブにより構成され、外
側チューブの端部に隣接してサイドポートが設けられ、
かつ内側チューブが該サイドポートに対して移動し、か
つ内側チューブおよび外側チューブが物質が該ポートを
通して吸い込まれるときに該物質を切断する。摘出され
た組織は、体の部分、例えば、眼の内側から、おそらく
は体液と一緒に、中空の内側チューブの管腟を通して吸
引力により吸引され、かつ収収容器内に収集される。
内側チューブの運動が外側チューブに対する回転である
ときに、硝子体およびその他の物質が切断されていると
きに引張られまたは剪断されることが判明している。し
たがって、現在の慣行は、内側チューブを外側チューブ
に対して往復動させて、それによりぶち切りまたはギロ
チン型の切断作用を行って硝子体をきれいに切り取るこ
とである。手動装置内に配置された電動機または空気ア
クチュエータを使用することにより内側シリンダのこの
往復動を行う多くの方法が知られている。例えばマルチ
ネツツ（Ｍａｒｔｉｎｅｚ）氏に発行された米国特許第
4,246,902号および米国特許第4,674,502号の各明細書に
開示された装置である。これらの米国特許の両方の内容
全体は、本明細書中に引用加入する。
また、ベローズに固定した内側切断チューブと、ベロー
ズに圧縮空気および真空を交互に供給する装置とを備え
た手動装置内に配置されたベローズを使用することが知
られている。
この装置は、例えば、米国特許第3,884,238号明細書に
示されている。この米国特許の内容全体もまた、本明細
書中に引用加入する。さらに、手術用切開器具に、切断
手段中または切開手術とは別に潅注を行うための注入ス
リーブまたは同様な装置を含めることが知られている。
この潅注装置は、手術部位を生理用流体内に浸し、かつ
眼の手術のために眼圧を維持して眼球のつぶれを阻止す
ることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
これらの既知の切断用器具には、組立てが難しいこと、
手動装置により過度の振動が発生すること、毎分６００
回よりも多数回切断する切断速度が得られないこと、切
断吸引口のサイズを調節する好適な装置がないこと、手
動装置の外側に可動部分が存在することなど、多くの問
題がある。したがって、このような外科手術用切断器具
の設計を改良する必要にせまられている。
したがって、本発明の主な目的は、外科手術用切断器具
のための改良された設計を提供することにある。
本発明の別の一つの目的は、容易に組み立てることがで
き、かつ一回の使用後経済的に使い棄て可能であるよう
に設計された改良された外科手術用切断器具の構造を提
供することにある。
本発明のさらに一つの目的は、容易に調節可能な注入用
構成部分を有する外科手術用切断器具の改良された構造
を提供することにある。
本発明のさらに一つの目的は、手動装置により発生する
振動を減少させる改良された外科手術用切断器具の設計
を提供することにある。
本発明の別の一つの目的は、手動装置の本体の外側に可
動部分を有さない改良された硝子体切除用手動装置を提
供することにある。
本発明のさらに一つの目的は、効率を高め、かつ安全性
を高めるために、より高い切開速度が得られる改良され
た外科手術用切断器具を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、前記目的を達成するため、圧力供給源
と接続可能なダイヤフラム集成体と、 前記ダイヤフラム集成体に作用するように接続され、か
つ真空供給源と接続可能であり、かつ切断面を形成した
内側カッターと、 前記内側カッターの外側に配置され、かつ吸引口を形成
した外側カッターと、 前記ダイヤフラム集成体を介して前記内側カッターに作
用する圧力供給源の力により生じた偏位力に抗して前記
内側カッターを偏位させる偏位装置とを備え、 前記偏位装置および圧力供給源の作動により前記切断面
を前記吸引口に対して往復動させ、それにより真空供給
源の作動により前記吸引口中に吸い込まれた物質を切断
するように構成されている外科手術用切断器具が提供さ
れる。
〔実施例および作用〕
以下、添付図面に示す実施例を説明しつつ本発明の作用
についても併せて説明する。
添付図面について述べると、本発明の好ましい外科手術
用切断器具全体を符号１０で示してある。第１図に示し
た切断器具１０は、真空供給源１６および圧力供給源１
８を備えた符号14で概略例示した１．４kg／cm2（２０
ＰＳＩ）ないし２．１kg／cm2（３０ＰＳＩ）の低圧力
を発生する低圧ポンプに接続された、全体を符号12で示
した硝子体切除用手動装置と、洗浄流体供給源２０、例
えば潅注用流体供給源を構成する手術部位の上方の所定
の高さに配置されたＢＳＳびんとを備えている。びん２
０は、シリコーンまたは塩化ポリビニルチューブ２２に
より、注入用キャップ２８の注入用スリーブ部分２６の
注入用取付け具２４に連結されている。注入用キャップ
２８上に、かつ該注入用キャップに沿って、製造者のロ
ゴまたは卸売り業者のロゴを表示するためのロゴパッド
２９が設けられている。真空供給源１６から手動装置１
２の真空用取付け具３２までのシリコーンチューブライ
ン３０を設けてあり、かつシリコーンチューブ圧力ライ
ン３４が圧力ライン用取付け具３６に接続されている。
真空用取付具３２および圧力ライン用取付具３６の両方
は、一般に、手動装置１２の端末キャップ３８の遠位端
部に、別々の位置で取り付けられる。
医療用等級のプラスチックで形成された端末キャップ３
８は、全体を符号４０で示したダイヤフラム集成体（第
２図）を収納し、かつダイヤフラム４０は内側切断用チ
ューブ４２に固定されている。内側切断用チューブ４２
は、外側切断用チューブ４４内で往復動するようになっ
ている。外側切断用チューブ４４は、その前端分に隣接
してサイドポート４６を有し、かつ内側切断用チューブ
４２は、その遠位端部に、サイドポート４６に対して往
復動する切断面４７を有している。内側切断用チューブ
４２は中空であり、従って取付け具３２を通して吸引力
を作用させるときに、硝子体およびその他の物質がサイ
ドポート４６に吸い込まれ、かつ往復動する内側切断用
チューブ４２がサイドポート46内に吸い込まれた物質を
ぶち切り、その後真空ライン３０を通して内側切断用チ
ューブ４２外に吸引される。この装置は、例えば、この
明細書に記載した米国特許第3,776,238号明細書に例示
されている。
簡単に説明すると、ダイヤフラム集成体４０は、該ダイ
ヤフラム集成体に対して前向きの方向に作用する圧力ラ
イン３４を通る加圧空気の作用により前後に往復動せし
められ、かつ反対の後向きの方向にダイヤフラム集成体
４０に作用する偏位力は、該集成体先端部および本体部
材５２により形成された室５０内に配置された、圧縮さ
れた偏位ばね４８および真空供給源１６から作用する真
空作用により惹き起こされる。集成体先端部および本体
部材５２もまた、医療用等級のプラスチックで構成する
ことができる。
ダイヤフラム集成体４０の引込み位置は、第２図に最良
に例示してあり、かつその伸長位置は第３図に例示して
ある。これらの図から、シリコーンで形成されたダイヤ
フラム集成体４０が、伸縮可能な近位ベローズ部分５４
と、一体に構成されたダイヤフラムフランジ５６と、別
個のダイヤフラムボス５８とを有していることが理解さ
れよう。ダイヤフラムボス５８は、ダイヤフラムフラン
ジ５６の前方に配置されている。ダイヤフラムボス５８
の内部には、内側切断用チューブ４２が外方にフレアの
ついたチューブフランジ６０により固定されている。偏
位ばね４８の後端部は、ダイヤフラムボス５８により形
成されたシート６２内に着座せしめられ、かつその前端
部はガスケット６６に対向して配置されている。次い
で、ガスケット６６が本体部材５２の主穴６８の底部と
偏位ばね４８との間に挿置されており、かつ空気が内側
切断用チューブ４２と外側切断用チューブ４４との間に
通過することを阻止することにより真空ライン３０内の
気泡の発生を阻止するために設けられている。
ダイヤフラム集成体４０は長手方向に貫通したダイヤフ
ラム通路７０を有し、同様にダイヤフラムボス５８はそ
のボス通路７２を有している。両通路７０および７２
は、内側切断用チューブ４２の内側を真空ライン３０と
連絡する通路を形成しており、この通路を通して真空圧
力が作用し、かつ切断された硝子体が吸い出される。
したがって、往復動サイクル中、圧力ライン３４内の圧
力がピークでないときに、ばね４８および圧力ライン３
４内の吸引力によりダイヤフラム集成体４０、したがっ
て、ダイヤフラム集成体４０に固定された内側切断用チ
ューブ42およびばね４８が第２図に最も明瞭に示されて
いるように後側位置に配置される。この位置において、
サイドポート４６が開き、それにより硝子体をサイボポ
ート４６を通して内側切断用チューブ４２の先端部内に
吸い込むことができる。その後、圧力ライン３４内の圧
力が高められたときに、加圧された空気によりダイヤフ
ラムベロー部分５４が膨脹（伸張）し、かつダイヤフラ
ムボス５８がばね４８の偏位力に抗して前方に押し込ま
れる。それにより、ダイヤフラムボス５８に固定された
内側切断用チューブ42が前方に移動し、それによりその
切断面４７がサイドポート４６の前方を通過して吸引さ
れた硝子体物質をぶち切る。この前側位置は第３図に最
も明瞭に示されている。ダイヤフラムボス５８が前方に
移動するときに、室５０内の空気が本体部材５２から逃
がし穴７４を通して排出され、かつダイヤフラムボス５
８が後方に移動することに逃がし穴７４を通して吸引さ
れる。逃がし穴７４は、使用者の指またはその他の手段
により閉ざすことができないように配置されている。
サイドポート４６のサイズの調節は、端末キャップ３８
を回転しないように保持し、かつ調節ナット７６を本体
部材５２に対して時計回りまたは反時計回りに回転する
ことにより行うことができる。調節ナット７６は、本体
部材５２の後部にねじ込まれており、かつ医療用等級の
プラスチックにより形成されている。同様に、医療用等
級のプラスチックにより形成された環状アダプタ７８が
端末キャップ３８に緊密にスナップ嵌合され、したがっ
て、調節ナット７６を回転するときに、アダプタ７８、
端末キャップ３８およびダイヤフラムボス５８のすべて
が調節ナット７６を回転する方向により前方または後方
に移動される。ダイヤフラムボス５８を本体部材５２に
対して移動するときに、外側切断用チューブ４４に対す
る内側切断用チューブの長手方向の通常の位置もまた調
節される。このように設計してあるために、ダイヤフラ
ム集成体４０の前方移動および後方移動を毎分800回ま
で繰り返すことができる。これは、殆どの市販されてい
る外科手術用切断器具により可能な毎分６００回の割合
よりも可成り大きい。アダプタ７８、ダイヤフラムボス
５８および端末キャップ３８の回転運動は、組み込まれ
た配向装置により阻止される。
本体部材５２は、１８０°の角度に隔置された２個の丸
い凹部７９ａを有している。調節ナット７６は、ねじと
遠位端部との間の内面上に等距離に隔置された１２個の
長手方向のリップ７９ｂを有している。２個の対向した
リップ７９ｂの間の半径方向の距離は、凹部７９ａの間
の距離よりも僅かに小さい。調節ナット７６のリップ７
９ｂが本体部材５２の凹部７９ａ上に押し込まれるとき
に、調節ナット７６を時計回りまたは反時計回りの方向
に３０°回転する都度カチッという音が聞こえる。
したがって、ダイヤフラム集成体４０の構造は、ダイヤ
フラム、ベローズ、シールおよび自由通路のすべての機
能を１個のユニットで構成している点で独特の特徴を有
している。ダイヤフラム集成体４０は、そのベローズ部
分５４において伸張収縮し、それにより可撓性を与えて
おり、従って、多くの先行技術の装置に見られるような
端末キャップ３８の外側に接着するいかなる（ステレン
ス鋼の）吸引チューブをも設ける必要をなくしている。
本体部材５２の外側のダイヤフラム集成体４０の端部８
０そのものは、第４図に示したように、端末キャップ３
８の後端の穴を通して容易にねじ込み、かつその穴にダ
イヤフラムをねじ込んだ後に位置８１において切端され
ることを助ける集成体を備えている。ダイヤフラムフラ
ンジ５６が、端末キャップ３８とアダプター７８との間
に挿置されて、該端末キャップと該アダプタとの間をシ
ールしている。また、このダイヤフラム集成体４０の作
動中の振動が、その他の同様な手動装置に生ずる振動よ
りも少ないことが判明した。
医療用等級のプラスチックで製造された注入キャップ２
８は、第１図に矢印で示したように、長手方向および円
周方向の両方において調節可能である。０リング８２
が、注入用取付け具24を通して流入する注入流体をシー
ルし、かつ本体部材５２に対する注入キャップ２８の確
実な、しかも調節可能な移動を可能ならしめる。注入流
体、すなわち、潅注流体が注入スリーブ２６を通過し、
かつサイドポート４６に隣接したスリーブの端部の共軸
開口部８８から流出する。
この器具１０の往復動駆動の観点から０−リングが必要
でないので、抵抗が減少し、器具の取扱いがより容易で
あり、ポンプ１４による僅か１．４kg／cm2（２０ＰＳ
Ｉ）ないし、２．１kg／cm2（３０ＰＳＩ）のより低い
空気圧力が必要なだけであり、かつシリコーン油が不必
要である。また、本体部分が一緒にスナップ嵌めされる
ので、手動装置１２の組立てが容易であり、かつ信頼性
が高く、また接着剤または同様なものが不必要である。
本発明の外科手術用の切断器具の主な用途は、眼の手
術、すなわち、潅注および吸引、前部の硝子体切除およ
び後部の硝子体切除に使用されるが、脂肪吸引、背中の
手術、腎石手術、胆嚢の手術、整形外科および再生形成
外科を含む体のその他の部位の手術に使用することも可
能である。本発明の後部の硝子体切除用手動装置の一例
を第６図ないし第８図において、符号９０で示してあ
る。手動装置９０は潅注注入能力がなく、したがって、
注入キャップ２８のかわりに全体を符号９２で示した本
体スリーブ構造を有していることを除いて、全般的に手
動装置12と合致している。
以上の詳細な説明から、本発明が関係する技術分野にお
いて通常の技術的な能力を有する人々にとって、種々の
変更、修正および改造が可能であることは明らかであろ
う。しかしながら、本発明の精神から逸脱しないすべて
のこのような変更、変形は、特許請求の範囲によっての
み限定された本発明の範囲内にあると解釈すべきであ
る。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明に係る外科手術用切断器具は、圧
力供給源と接続可能なダイヤフラム集成体と、 前記ダイヤフラム集成体に作用するように接続され、か
つ真空供給源と接続可能であり、かつ切断面を形成した
内側カッターと、 前記内側カッターの外側に配置され、かつ吸引口を形成
した外側カッターと、 前記ダイヤフラム集成体を介して前記内側カッターに作
用する圧力供給源の力により生じた偏位力に抗して前記
内側カッターを偏位させる偏位装置とを備え、 前記偏位装置および圧力供給源の作動により前記切断面
を前記吸引口に対して往復動させ、それにより真空供給
源の作動により前記吸引口中に吸い込まれた物質を切断
するように構成されているから、手動装置の外側に可動
部分が存在せず、また往復動駆動部分に０−リングが必
要でないので、その部分での抵抗が減少し、比較的低い
空気圧で充分であり、手動装置に従来のような過度の振
動が発生することもなく、極めて高い切断速度が達成で
き、切断効率が高いと共に、信頼性及び安全性も高い。
また、組立てが容易で、注入用構成部分の移動も容易に
調節できるという利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
第１図は手動装置を明示するために拡大して示した本発
明の外科手術用切断器具の斜視図、第２図は第１図を２
−２線に沿って裁ち、かつ分離して示した外科手術用切
断器具の手動装置の横断面図、第３図は伸張位置におけ
る手動装置の構成部分を例示した第２図に類似した図、
第４図は端末キャップにねじ込まれた後のダイヤフラム
の近位端部を例示した手動装置の近位端部の横断面を示
した部分図、第５図は第１図の外科手術用切断器具の手
動装置の側面図、第６図は第１図の外科手術用切断器具
の後部硝子体切除用手動装置の変形例の側面図、第７図
は第６図の後部硝子体切除手動装置の斜視図、第８図は
主要構成部分を例示した第６図の後部硝子体切除用手動
装置の拡大横断面図である。 １０は外科手術用切断器具、１２は硝子体切除用手動装
置、１６は真空供給源、１８は圧力供給源、２０は潅注
流体供給源、２４は注入用取付具、２６は注入用スリー
ブ、２８は注入用キャップ、３２は真空用取付具、３６
は圧力ライン取付具、３８は端末キャップ、４０はダイ
ヤフラム集成体、４２は内側切断用チューブ、４４は外
側切断用チューブ、４６はサイドポート、４７は切断
面、４８はばね、５２は本体部材、５４はベローズ、５
６はダイヤフラムフランジ、５８はダイヤフラムボス、
６６はガスケット、７０，７２は通路、７４は逃がし
穴、76は調節ナット、７８はアダプタ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−115356（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−214446（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−199850（ＪＰ，Ａ)

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】圧力供給源と接続可能なダイヤフラム集成
    体と、 前記ダイヤフラム集成体が作用するように接続され切断
    表面を画定する内側カッターと、前記ダイヤフラム集成
    体は前記カッターと真空供給源を連通する１つの通路を
    なしており、 前記内側カッターの外側に配置され、かつ吸引口を形成
    した外側カッターと、 前記ダイヤフラム集成体を介して前記内側カッターに作
    用する圧力供給源の力により生じた偏位力に抗して前記
    内側カッターを偏位させる偏位装置とを備え、 前記偏位装置および圧力供給源の作動により前記切断面
    を前記吸引口に対して往復動させ、それにより真空供給
    源の作動により前記吸引口中に吸い込まれた物質を切断
    するようにされており、 前記ダイヤフラム集成体は横方向の部分とそれにつなが
    った柔軟な手段を含んでいて、前記内側カッターの近い
    方の端と共に移動自在であり、前記内側カッター長手方
    向軸に沿って伸縮して、前記の内側カッターを往復動さ
    せること、 よりなる外科手術用切断器具。
  2. 【請求項２】前記ダイヤフラム集成体が、ダイヤフラム
    と、前記ダイヤフラムと接続され、かつ全体として該ダ
    イヤフラムの前方に配置されたダイヤフラムボスとを備
    えている請求項１記載の切断器具。
  3. 【請求項３】前記内側カッターが、前記ダイヤフラムボ
    スに固定されている請求項２記載の切断器具。
  4. 【請求項４】前記偏位装置が、前記ダイヤフラムボスを
    偏位させるばねである請求項２記載の切断器具。
  5. 【請求項５】前記ダイヤフラムボスが、前記ばね及び前
    記ダイヤフラムに隣接して、かつ該ばねとダイヤフラム
    との間に直接配置されている請求項４記載の切断器具。
  6. 【請求項６】前記ダイヤフラムボスが、前記内側カッタ
    ーを前記ダイヤフラム集成体の前記通路と連結するボス
    通路を形成している請求項２記載の切断器具。
  7. 【請求項７】前記柔軟な手段が、全体としてその後側位
    置において伸張収縮するベローズ領域を含む請求項１記
    載の切断器具。
  8. 【請求項８】前記ダイヤフラム集成体が、圧力供給源か
    らの空気が直接に衝突するダイヤフラムを含む請求項１
    記載の切断器具。
  9. 【請求項９】さらに、前記外側カッターに固定された本
    体部材と、前記本体部材にねじ込みにより受け入れられ
    た調節ナットと、端末キャップと、前記調節ナットと前
    記端末キャップとの間に配置されたアダプタとを備え、
    前記調節ナットを前記本体部材上で回転するときに前記
    内側カッターが前記本体部材に対して移動され、それに
    より前記吸引口に対する前記切断面の位置を調節するよ
    うに前記アダプタが前記ダイヤフラム集成体に作用する
    ように接続されている請求項１記載の切断器具。
  10. 【請求項１０】前記吸引口に対する前記切断面の通常の
    位置を調節するために前記内側カッターに接続された調
    節装置を含む請求項１記載の切断器具。
  11. 【請求項１１】さらに、前記外側カッターに固定された
    本体部材を備え、かつ前記調節装置が、前記調節ナット
    が前記本体部材上にねじ込まれるときに前記吸引口に対
    する前記切断面の長手方向の位置が調節されるように、
    前記本体部材上にねじ込まれ、かつ前記内側カッターに
    作用するように接続された調節ナットを備えている請求
    項10記載の切断器具。
  12. 【請求項１２】前記調節ナットが前記本体部材上に所定
    量回動されるときに、かちっという音を発生する前記調
    節ナットと前記本体部材との間の締りばねを含む請求項
    １１記載の切断器具。
  13. 【請求項１３】前記所定量が時計回りの方向または反時
    計回りの方向において３０°である請求項１２記載の切
    断器具。
  14. 【請求項１４】さらに、潅注流体供給源からの潅注流体
    を前記吸引口に隣接した部位に導くための、潅注流体供
    給源と接続可能な注入装置を備えている請求項１記載の
    切断器具。
  15. 【請求項１５】前記注入装置が、前記外側カッターを囲
    繞する注入用スリーブを含む注入キャップと、潅注流体
    供給源を前記注入スリーブに連絡する注入用取付具とを
    備えている請求項１４記載の切断器具。
  16. 【請求項１６】さらに、前記外側カッターに固定された
    本体部材を備え、前記注入キャップが前記本体部材の遠
    位端部上に嵌合されている請求項１５記載の切断器具。
  17. 【請求項１７】さらに、前記本体部材の近位端部への潅
    注流体の流れを阻止するために前記注入キャップと前記
    本体部材との間に配置されたシール装置を備えている請
    求項１６記載の切断器具。
  18. 【請求項１８】前記注入スリーブが、その遠位端部にお
    いて前記外側カッターのまわりの少なくとも１個の開口
    部を形成し、かつ前記開口部を通して潅注流体が流出す
    ることができるように構成されている請求項１５記載の
    切断器具。
  19. 【請求項１９】前記の少なくとも１個の流体開口部が２
    個の流体開口部からなる請求項１８記載の切断器具。
  20. 【請求項２０】さらに、前記内側カッターと前記外側カ
    ッターとの間の空気の流れを阻止するために前記外側カ
    ッターの近位端部に設けられたガスケット装置を備えて
    いる請求項１記載の切断器具。
  21. 【請求項２１】さらに、前記外側カッターと接続され、
    かつ少なくとも１個の逃がし開口部を形成した本体部材
    を備え、前記ダイヤフラム集成体が前記本体部材に対し
    て移動するときに前記開口部を通して前記本体部材の内
    側及び外側の間に空気を通過させることができるように
    構成されている請求項１記載の切断器具。
  22. 【請求項２２】前記ダイヤフラム集成体が環状のダイヤ
    フラム部分を含み、さらに、前記ダイヤフラム集成体の
    一部分を囲繞した端末キャップと、前記端末キャップと
    前記環状ダイヤフラム部分との間に挿置され、かつそれ
    らの間にシールを形成した環状アダプタとを備えている
    請求項１記載の切断器具。
  23. 【請求項２３】前記端末キャップが開口部を形成し、該
    開口部を通して圧力供給源からの加圧された空気が前記
    環状ダイヤフラム部分に隣接した位置に流れることがで
    き、それにより加圧された空気が前記ダイヤフラム部分
    に直接に衝突するように構成されている請求項２２記載
    の切断器具。
  24. 【請求項２４】前記アダプタが前記端末キャップの遠位
    端部にスナップ嵌めされている請求項２２記載の切断器
    具。
  25. 【請求項２５】さらに、前記外側カッターが固定された
    本体部材を備え、前記偏位装置が前記ダイヤフラム集成
    体と前記本体部材との間に作用するように配置されたば
    ねを備えている請求項１記載の切断器具。
  26. 【請求項２６】前記ダイヤフラム集成体が少なくとも１
    個のダイヤフラム面を含み、前記偏位装置がさらに前記
    ダイヤフラム集成体上に吸引力を作用させるために真空
    供給源を前記ダイヤフラム面に連絡する連絡装置を備え
    ている請求項２５記載の切断器具。
  27. 【請求項２７】さらに、前記ダイヤフラム集成体の遠位
    端部が固定された端末キャップを備え、前記端末キャッ
    プが端末キャップ開口部を形成し、該端末キャップ開口
    部を通して真空供給源が前記吸引口と連絡することがで
    きるように構成されている請求項１記載の切断器具。
  28. 【請求項２８】前記ダイヤフラム集成体が、前記端末キ
    ャップ開口部を通して外側に延びる遠位部分を含む請求
    項２７記載の切断器具。
  29. 【請求項２９】前記柔軟な手段が、前記末端キャップ内
    に完全に配置された伸長収縮可能なベローズ部分を形成
    している請求項２７記載の切断器具。
  30. 【請求項３０】前記外側カッターが前記吸引口におい
    て、切断面を形成している請求項１記載の切断器具。
  31. 【請求項３１】さらに、前記外側カッターの少なくとも
    一部分を囲繞する本体スリーブを備え、それにより前記
    切断器具が後部硝子体切除用手動装置を形成している請
    求項１記載の切断器具。
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