JPH06213770A - 単一モード光ファイバ特性評価方法および装置 - Google Patents

単一モード光ファイバ特性評価方法および装置

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JPH06213770A
JPH06213770A JP29349093A JP29349093A JPH06213770A JP H06213770 A JPH06213770 A JP H06213770A JP 29349093 A JP29349093 A JP 29349093A JP 29349093 A JP29349093 A JP 29349093A JP H06213770 A JPH06213770 A JP H06213770A
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正治 大橋
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立田  光廣
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の屈折率分布を有する単一モードファイ
バの長手方向の特性分布を非破壊で評価する。 【構成】 2波長以上の光源を用いて後方散乱波形の測
定およびファイバの一端でのモードフィールド半径およ
び屈折率分布を測定することにより、あるいは該光ファ
イバの一端でのモードフィールド半径W,コア半径a,
最大屈折率nm および最大比屈折率差Δmの測定値を用
いて、単一モード光ファイバの長手方向の特性を非破壊
で評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信等に用いられる
単一モード光ファイバの特性評価方法および特性評価装
置に関し、さらに詳しくは、後方レーリ散乱光波形を含
む単一モード光ファイバの長手方向の屈折率分布に代表
される構造パラメータおよび構造パラメータより評価で
きる伝送パラメータである遮断波長および分散の情報を
光源の波長および被測定ファイバの両方向からの後方レ
ーリ散乱光を測定することにより、単一モード光ファイ
バの長手方向での構造パラメータおよび伝送パレメータ
等を評価するものである。
【0002】
【従来の技術】単一モード光ファイバを加入者系に導入
するにあたり、一度布設された光ケーブルを新たに、光
ケーブル接続点以外の部分で、光ケーブルを切断して分
岐する作業が必要となる。その際、ケーブルに収納され
ている光ファイバの構造パラメタは、光ケーブル両端で
調べられた値しかなく、光ファイバの長手方向での任意
の位置における屈折率分布に代表される構造パラメータ
の規格パラメータ値については、光ファイバの長手方向
の均一性が仮定されており、実測値として調べられてい
ない。従って、規格パラメータ値は、光ケーブルを切断
してはじめて把握できるのが現状であり、光ケーブル納
入以前の製品段階においても、光ファイバの外径をモニ
タしているのみで、構造パラメータおよび伝送パラメー
タについては定量的に評価していないのが現状である。
このように、光ファイバの長手方向での構造パラメータ
や伝送パラメータは、破壊法で光ファイバを切断し、端
面を観察して測定する必要があった。また、後方レーリ
散乱法により、光ファイバの光損失依存性より構造パラ
メータのゆらぎを観察する方法も非破壊法として考えら
れている。しかし、単一モード光ファイバでは、光ファ
イバがわずかに有するモード複屈折により、得られる後
方散乱波形が使用した光源のコヒーレンスと入射偏光に
依存するため、構造パラメータゆらぎを観察するのが困
難であった。
【0003】また、一般に、単一モード光ファイバの色
分散要因としては、材料分散と導波路分散(構造分散)
との2種類が存在する。ここで、材料分散は、光の波長
の変化によりファイバ材料の屈折率(これに伴って群速
度)が変化することによって生じる分散をいう。また、
導波路分散は、光ファイバの材料の種類にかかわらず、
導波路構造によって伝搬モードの群速度が光の波長に対
して一定でないために生じる分散をいう。
【0004】単一モードファイバは、基本モードである
HE11モードのみ伝搬するように設計、製造されるた
め、上述した材料分散、導波路分散(構造分散)が色分
散を決定する主要因である。すなわち、波長の異なる光
が光ファイバを伝搬するとき、上述した要因によって各
波長に対する伝搬速度が異なるため、単一モード光ファ
イバにパルス光が伝搬する際、波形歪みが生じる。
【0005】色分散(波長分散)σは、光源の波長をλ
(nm)、光ファイバの単位長当たりの群遅延時間をτ
(ps/km)とすると、次式(101)で定義され
る。
【0006】
【数37】
【0007】この色分散σを測定する方法として時間領
域法と周波数領域法がある。時間領域法は、波長の異な
る2つ以上の光パルスを光ファイバに入射し、出射端に
おける群遅延時間差を測定し、式(101)の定義に従
って、色分散を求める方法である。また、周波数領域法
では、波長がλ1 ,λ2 の光を変調周波数fで正弦並変
調し、この変調信号光を光ファイバに励起し、出射光を
受光器で電気信号に変換する。長さLの光ファイバを伝
搬したとき、2つの波長には群遅延差Δτがあるため、
出射光の変調信号間に位相差Δθが生じる。この位相差
は、変調周波数との間に、次式(102)の関係があ
る。
【0008】
【数38】 Δθ=Δτ・2πf・L …(102) 従って、周波数領域法では、Δθを求めることにより、
光ファイバの群遅延時間差Δτを測定し、式(101)
の定義に従って、色分散を測定することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単一モ
ード光ファイバの波長λ1 およびλ2 における群遅延時
間差は小さいため、従来の測定法による色分散の測定
は、ファイバ長の比較的長尺なもの、例えば1kmぐら
いのファイバ長が必要であった。従って、従来の測定法
では、例えば1km以下のファイバ長では測定が困難で
あるという問題があった。
【0010】また、かかる問題点を解決するために、数
mのファイバを用いて色分散を測定する干渉法が開発さ
れている。しかし、この干渉法では、被測定光ファイバ
の長手方向での色分散を測定するためには光ファイバを
数m毎に切断して測定する必要があった。従って、この
方法では測定した光ファイバを使用できなくなるという
問題があった。
【0011】なお、光ファイバ特定評価の指標となるモ
ードフィールド半径の長手方向の分布の変動、および遮
断波長の分布測定法は、例えば、M.S.O'Sullivan and
R.S.Lowe,“Interpretation of SM fiber OTDR signatu
res”, Proceeding SPIE '86Optical Testing and Metr
ology, vol.661, pp.171-176, 1986に述べられている
が、屈折率分布がステップ形の光ファイバに限定されて
おり、任意の屈折率分布に適用できないという問題があ
る。
【0012】本発明は、このような事情に鑑み、任意の
屈折率分布を有する単一モード光ファイバの長手方向の
特性分布を非破壊で評価する単一モード光ファイバ特性
評価方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明では、光ファイバの両端から異なる2つあるい
は3つ以上の波長の光パルスを入射して測定した後方散
乱光強度S1 およびS2 を用いる。これらのデータと該
光ファイバの一端での屈折率分布およびモードフィール
ド半径の測定値、あるいは該光ファイバの一端でのモー
ドフィールド半径W,コア半径a,最大屈折率nm およ
び最大比屈折率差Δmの測定値を用いて、任意の位置に
おけるモードフィールド半径W(z),遮断波長λc
(z),最大比屈折率差Δm(z),コア半径a
(z),導波路分散σw (z),材料分散σm (z)お
よび色分散σT (z)を求める。本発明では、これらの
パラメータを各種の関係式を用いて評価するが、光ファ
イバの製造工程においてコア半径および最大比屈折率差
で規格化された屈折率分布形状が長手方向に一定である
ことに着目し、実用的な近似式を用いている。
【0014】また、光ファイバからの後方散乱光の入射
パルスの偏光の影響による雑音成分、すなわち、偏波ゆ
らぎを押えるために、パルス光源の偏光状態を制御する
ことに着目し、単一モードファイバ特性評価法の測定精
度を向上させている。
【0015】本発明に係る単一モード光ファイバ特性評
価方法は、具体的には次の通りである。
【0016】(第1の測定法)第1の測定法では、任意
の長さLの単一モード光ファイバの一方側から波長λの
パルス光を入射したときの該光ファイバの位置zにおけ
る後方散乱光強度S1(z)(単位:dBm)と、該光
ファイバの他方側から同様に波長λのパルス光を入射し
たときの散乱光強度S2 (L−z)(単位:dBm)と
を測定し、このように両端から測定した散乱光強度の相
加平均強度I(λ,z)を次の関係式(1)より求め、
【0017】
【数39】
【0018】任意の一端の位置z0 での相加平均強度I
(λ,z0 )でI(λ,z)を規格化した次式(2)に
示す規格化相加平均強度I′(λ,z)を求め、
【0019】
【数40】 I′(λ,z)=I(λ,z)−I(λ,z0 ) …(2) 前記位置z0 でのモードフィールド半径W(λ,z0
を測定することによって、単一モード光ファイバの長手
方向のモードフィールド半径を次の関係式(3)で評価
する。
【0020】
【数41】
【0021】(第2の測定法)第2の測定法では、第1
の測定法を用いて、任意の2つの波長λ1 およびλ2
単一モード光ファイバのモードフィールド半径W(λ
1 ,z),W(λ2 ,z)を測定し、該単一モード光フ
ァイバの任意の一端z0 で該光ファイバの断面内の屈折
率分布を測定し、該屈折率分布を用いて次式(4)で示
す規格化周波数Tに対して電磁界波動方程式(ただし、
c は遮断周波数であり、λc は遮断波長である)を解
くことにより
【0022】
【数42】
【0023】遮断周波数Tc およびモードフィールド半
径Wとコア半径aとの比(=W/a)を表す次の関係式
の係数c0 ,c1 ,c2 を求め、
【0024】
【数43】
【0025】次式(6)で表せる、2つの波長λ1 およ
びλ2 のモードフィールド半径の比R(λ1 ,λ2
z)(=W(λ1 ,z)/W(λ2 ,z))を評価し、
【0026】
【数44】
【0027】ただし、ΔI(z)は次式(7)で表され
る。
【0028】
【数45】 ΔI(λ12,z)=I′(λ2,z)−I′(λ1,z) …(7) さらに、次の関係式(8)より、遮断波長を評価する。
【0029】
【数46】
【0030】(第3の測定法)第3の測定法では、第1
および第2の測定法を用いて、任意の2つの波長λ1
よびλ2 における、単一モード光ファイバのモードフィ
ールド半径W(λ1 ,z),W(λ2 ,z)および遮断
波長λc (z)を測定し、下記に示す2つの関係式
(9),(10)のどちらかを用いることにより、該単
一モード光ファイバの長手方向でのコア半径a(z)を
測定する。
【0031】
【数47】
【0032】
【数48】
【0033】(第4の測定法)第4の測定法では、第
1,第2および第3の測定法を用いて、モードフィール
ド半径W(λ1 ,z),W(λ2 ,z),遮断波長λc
(z)およびコア半径a(z)を測定し、任意の位置z
0 での単一モード光ファイバの断面内での屈折率分布を
測定し、次の関係式(11)より屈折率分布形状を表す
形状係数S(ただし、ρは規格化半径(=r/a;rは
光ファイバ断面中心からの距離)、Δmは最大比屈折率
差)を求め、
【0034】
【数49】
【0035】下記関係式(12)に、光ファイバの任意
の一端での屈折率分布測定から得られるファイバ断面で
の最大屈折率nm ,S,Tc とを代入することにより長
手方向での最大比屈折率差Δm(z)を測定する。
【0036】
【数50】
【0037】(第5の測定法)第5の測定法では、第1
の測定方法を用いて3波長以上でモードフィールド半径
W(λi ,z)(i=1,2,3…n)を測定し、該各
波長でのモードフィールド半径W(λi ,z)を用いて
式(13)に示す方程式を満足する係数g0 (z),g
1 (z)およびg2 (z)を求め、
【0038】
【数51】 W(λ,z)=g0(z)+g1(z)λ1.5 +g2(z)λ6 …(13) ファイバの任意の一端での屈折率分布の測定より最大屈
折率nm を求め、次の関係式(14)より波長λでの導
波路分散σw (λ,z)を求める(ただし、cは光速で
ある)。
【0039】
【数52】
【0040】(第6の測定法)第6の測定法では、第1
の測定方法を用いて2波長でモードフィールド半径W
(λi ,z)(i=1,2)を測定し、該各波長でのモ
ードフィールド半径W(λi ,z)を用いて下式(1
5)で示す方程式を満足する係数g0 (z)およびg1
(z)を求め、
【0041】
【数53】 W(λ,z)=g0(z)+g1(z)λ1.5 …(15) ファイバの任意の一端での屈折率分布の測定より最大屈
折率nm を求め、次の関係式(16)より波長λでの導
波路分散σw (λ,z)を求める(ただし、cは光速で
ある)。
【0042】
【数54】
【0043】(第7の測定法)第7の測定法では、第4
の方法を用いて光ファイバの長手方向の比屈折率差Δm
(z)を求め、Δm(z)に対応する次式(17)の係
数Ai およびBi (ただし、Ai が紫外および赤外吸収
波長に、Bi が振動子強度に対応しており、屈折率の波
長依存性を表わす定数である)を光ファイバを構成して
いる材料値から求め、該屈折率の波長依存性を示す式
(17)を用い、
【0044】
【数55】
【0045】次に示す関係式(18)より光ファイバの
長手方向での材料分散σm (λ,z)を評価する。
【0046】
【数56】
【0047】(第8の測定法)第8の測定法では、第4
の方法を用いて光ファイバの長手方向の比屈折率差Δm
(z)を求め、該光ファイバのコアがGeO2 ドープ石
英の場合、次の関係式(19)を用いて波長λでの光フ
ァイバの長手方向での材料分散σm (z)を評価する。
【0048】
【数57】 σm(λ,z) =−583.36+ 1009.91λ−587.86λ2 +121.31λ3 −Δm(z)(89.48−152.20λ+ 92.13λ2 − 18.79λ3) …(19) (第9の測定法)第9の測定法では、第5の方法で光フ
ァイバの長手方向の導波路分散σm (λ,z)を求め、
第7の方法で光ファイバの長手方向の材料分散σm
(λ,z)を求め、次の関係式(20)より光ファイバ
の長手方向での色分散σT (λ,z)を測定する。
【0049】
【数58】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(20) (第10の測定法)第10の測定法では、第6の方法で
光ファイバの長手方向の導波路分散σw (λ,z)を求
め、第7の方法で光ファイバの長手方向の材料分散σm
(λ,z)を求め、次の関係式(21)より光ファイバ
の長手方向での色分散σT (λ,z)を測定する。
【0050】
【数59】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(21) (第11の測定法)第11の測定法では、第5の方法で
光ファイバの長手方向の導波路分散σw (λ,z)を求
め、該光ファイバのコアがGeO2 ドープ石英の場合、
第8の方法で光ファイバの長手方向の材料分散σm
(λ,z)を求め、次の関係式(22)より光ファイバ
の長手方向での色分散σT (λ,z)を測定する。
【0051】
【数60】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(22) (第12の測定法)第12の測定法では、第6の方法で
光ファイバの長手方向の導波路分散σw (λ,z)を求
め、該光ファイバのコアがGeO2 ドープ石英の場合、
第8の方法で光ファイバの長手方向の材料分散σm
(λ,z)を求め、次の関係式(23)より光ファイバ
の長手方向での色分散σT (λ,z)を測定する。
【0052】
【数61】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(23) (第13の測定法)第13の測定法では、任意の長さL
の単一モード光ファイバの任意の一端z0で任意の3つ
以上の波長λi でモードフィールド半径W(λi ,z
0 )(i=1,2,3…n;n≧3)を測定し、該ファ
イバの一端でのコア半径a(z0 )を測定し、また、遮
断波長λc (z0 )を測定し、該光ファイバの遮断波長
λc (z0 )およびW(λ,z0 )の測定値を用いて、
次の関係式(24)を満足する係数c0 ,c1 ,c2
求め、
【0053】
【数62】
【0054】第1の測定法を用いて任意の2つの波長λ
1 およびλ2 でW(λ1 ,z),W(λ2 ,z)を測定
し、次式(25)で表せる、2つの波長λ1 およびλ2
のモードフィールド半径の比R(λ1 ,λ2 ,z)(=
W(λ1 ,z)/W(λ2 ,z))を評価し、
【0055】
【数63】
【0056】ただし、ΔI(z)は次式(26)で表さ
れる。
【0057】
【数64】 ΔI(λ12,z)=I′(λ2,z)−I′(λ1,z) …(26) 次の関係式(27)より、遮断波長を評価する。
【0058】
【数65】
【0059】(第14の測定法)第14の測定法では、
第1および第13の測定法を用いて、モードフィールド
半径W(λ1 ,z),W(λ2 ,z)および遮断波長λ
c (z)を測定し、下記に示す2つの関係式(28),
(29)のどちらかを用いることにより、単一モード光
ファイバの長手方向でのコア半径a(z)を測定する。
【0060】
【数66】
【0061】
【数67】
【0062】(第15の測定法)第15の測定法では、
単一モード光ファイバの任意の一端での位置z0 での遮
断波長λc (z0 ),コア半径a(z0 )および最大比
屈折率差Δm(z0 )を測定し、第1,第13および第
14のの測定法を用いて、モードフィールド半径W(λ
1 ,z),W(λ2 ,z),遮断波長λc (z)および
コア半径a(z)を測定し、次の関係式(30)を用い
て長手方向でのコアの最大比屈折率差Δm(z)を測定
する。
【0063】
【数68】
【0064】(第16の測定法)第16の測定法では、
第13および第14の測定方法を用いて遮断波長λc
(z)およびコア半径a(z)を測定し、ファイバの任
意の一端でのコアの最大屈折率nm (z0 )を求め、次
式の関係式(31)(ただし、cは光速である)より波
長λでの導波路分散σw (λ,z)を求める。
【0065】
【数69】
【0066】(第17の測定法)第17の測定法では、
第15の方法を用いて光ファイバの長手方向の比屈折率
差Δm(z)を求め、Δm(z)に対応する次式(3
2)の係数Ai およびBi(ただし、Ai が紫外および
赤外吸収波長に、Bi が振動子強度に対応しており、屈
折率の波長依存性を表す定数である)を光ファイバを構
成している材料値から求め、該屈折率の波長依存性を示
す式(32)を用い、
【0067】
【数70】
【0068】次に示す関係式(33)より光ファイバの
長手方向での材料分散σm (λ,z)を評価する。
【0069】
【数71】
【0070】(第18の測定法)第18の測定法では、
第15の方法を用いて光ファイバの長手方向の比屈折率
差Δm(z)を求め、該光ファイバのコアがGeO2
ープ石英の場合、次の関係式(34)を用いて波長λで
の光ファイバの長手方向での材料分散σm (λ,z)を
評価する。
【0071】
【数72】 σm(λ,z) =−583.36+ 1009.91λ−587.86λ2 +121.31λ3 −Δm(z)(89.48−152.20λ+ 92.13λ2 − 18.79λ3) …(34) (第19の測定法)第19の測定法では、第16の方法
で光ファイバの長手方向の導波路分散σw(λ,z)を
求め、第6の方法で光ファイバの長手方向の材料分散σ
m (λ,z)を求め、次の関係式(35)より光ファイ
バの長手方向での色分散σT (λ,z)を測定する。
【0072】
【数73】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(35) (第20の測定法)第20の測定法では、第16の方法
で光ファイバの長手方向の導波路分散σ(λ,z)を
求め、該光ファイバのコアがGeO ドープ石英の場
合、第7の方法で光ファイバの長手方向の材料分散σm
(λ,z)を求め、次の関係式(36)より光ファイバ
の長手方向での色分散σT (λ,z)を測定する。
【0073】
【数74】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(36) 一方、本発明に係る第1の特性評価装置は、被測定ファ
イバに後方レーリ散乱光を発生されるための2波長以上
のパルス光源と、前記被測定光ファイバに入射する前記
光源の波長を切り変えるための波長切替手段と、前記パ
ルル光源の偏光状態を制御するための偏波制御手段と、
前記偏波制御手段から出射された光を前記被測定ファイ
バに導き、かつ該被測定光ファイバで発生した後方レー
リ散乱光を取り出すための合分波手段と、前記合分波手
段から出射された光を前記被測定ファイバの両端のどち
らか一方に入射させるための光学的切替手段と、前記合
波手段により検出された後方レーリ散乱光の時間的波形
を解析するための信号処理手段と、前記被測定光ファイ
バの2波長以上の両端から測定された後方レーリ散乱波
形を第1から第20のいずれかの方法を用いて解析処理
するための演算処理手段と、前記演算処理手段により処
理された結果を出力するための出力処理装置と、前記被
測定ファイバの入射位置の切替手段、および前記光源の
前記波長切替手段を制御するための制御手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0074】また、本発明に係る第2の特性評価装置
は、被測定ファイバに後方レーリ散乱光を発生されるた
めの2波長以上のパルス光源と、前記被測定光ファイバ
に入射する前記光源の波長を切り変えるための波長切替
手段と、前記パルス光源の偏光状態を制御するための偏
波制御手段と、前記偏波制御手段から出射された光を前
記被測定ファイバに導き、かつ該被測定光ファイバで発
生した後方レーリ散乱光を取り出すための合分波手段
と、前記合分波手段から出射された光を前記被測定ファ
イバの両端のどちらか一方に入射させるための光学的切
替手段と、前記波長切替手段と前記被測定ファイバの両
端に前記光源の光を導くための、ファイバの特性が既知
である参照ファイバと、前記合波手段により検出された
後方レーリ散乱光の時間的波形を解析するための信号処
理手段と、前記被測定光ファイバの2波長以上の両端か
ら測定された後方レーリ散乱波形を第1から第20のい
ずれかの方法を用いて解析処理するための演算処理手段
と、前記演算処理手段により処理された結果を出力する
ための出力処理装置と、前記被測定ファイバの入射位置
の切替手段、および前記光源の前記波長切替手段を制御
するための制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0075】
【作用】本発明では、2波長以上の後方散乱波形を数値
処理することにより、色分散、導波路分散、材料分散、
比屈折率差、コア径、およびモードフィールド半径の長
手方向の分布特性を評価することができる。このような
長手方向での分布特性は、伝送システムを設計する際に
重要となる。また、本発明は、現実的な条件で製造され
た任意屈折率分布に対しても適用することができるとい
う利点を有している。
【0076】
【実施例】以下、図面を実施例に基づいて説明する。
【0077】(実施例1)図1は本発明に係る光ファイ
バの長手方向の分散およびファイバパラメータの測定方
法の一実施例を示す工程図である。同図に示すように、
本発明は、非破壊で単一モード光ファイバの長手方向の
分散特性分布を測定するために、2つ以上の波長の異な
る光源を用いたOTDR(後方散乱光測定装置)を用い
て後方散乱光を測定し、測定されたOTDR波形を解析
することにより長手方向の分散およびファイバパラメー
タの分布を評価するものである。以下に発明の詳細を説
明する。
【0078】長手方向でのモードフィールド半径の特性
を評価する方法については、例えば、文献〔M.S.O'Sull
ivan and R.S.Lowe,“Interpretation of SM fiber OTD
R signatures”, Proceeding SPIE '86 Optical Testin
g and Metrology, vol.661,pp.171-176, 1986.〕に述
べられている。
【0079】入射端からzでの波長λの後方散乱光強度
P(z)は次式(37)で表される。ただし、P0 は光
ファイバに励起された波長λでの光強度、αs (λ,
z)はzでの波長λの散乱係数、B(λ,z)は波長λ
の後方散乱光の捕獲率を表し、γ(λ,z)はzでの波
長λの損失係数を表す。
【0080】
【数75】
【0081】ファイバ長Lの両端から測定された長さz
での後方散乱光強度をS1 (z),S2 (L−z)(単
位:dBm)とすると、これらはそれぞれ次式(3
8),(39)で表される。
【0082】
【数76】
【0083】
【数77】
【0084】また、両端から測定した散乱光強度S1
(λ,z)およびS2 (λ,L−z)の相加平均強度I
(λ,z)は、次式(40)で記述できる。
【0085】
【数78】
【0086】ただし、a2 は次式(41)で与えられ、
zに依存しない定数である。
【0087】
【数79】
【0088】従って、I(λ,z)は、zでの散乱係数
αs (λ,z)および捕獲率B(λ,z)に比例する。
捕獲率B(λ,z)は、次式(42)で表せる。ただ
し、λは波長、nはコアの屈折率、W(λ,z)はzで
の波長λにおけるモードフィールド半径を表す。
【0089】
【数80】
【0090】散乱係数αs (z)および屈折率nの長手
方向の変動がI(λ,z)に与える影響はモードフィー
ルド半径の変動の寄与に比べて小さいため、これらが長
手方向で一定となると仮定することができる。従って、
I(λ,z)はa2 ′がzによらない定数として次式
(43)で表現できる。
【0091】
【数81】
【0092】次に、式(43)を任意の点z=z0 での
I(λ,z0 )の値で規格化すると、次式(44)に書
きなおすことができる。
【0093】
【数82】
【0094】ここで、ファイバの一端での位置z=z0
での波長λにおけるモードフィールド半径W(λ,z
0 )を測定すると、モードフィールド半径W(λ,z)
は次式(45)で評価できる。
【0095】
【数83】
【0096】次に、遮断波長λc (z)を求める方法に
ついて述べる。任意の2つの波長λ1 およびλ2 で上述
した方法を用いて、W(λ1 ,z),W(λ2 ,z)を
測定する。次に、任意の位置z0 での単一モード光ファ
イバの断面内での屈折率分布を測定し、次式(46)で
定義する屈折率分布の形状係数Sを求める。ただし、a
はコア半径、ρ(=r/a)は規格化半径を表し、Δm
は最大比屈折率差を表す。
【0097】
【数84】
【0098】次に、任意に屈折率分布に適用できる規格
化周波数Tを次式(47)で定義する。ただし、Tc
遮断周波数であり、k(=2π/λ)は波数を表し、λ
c は遮断波長である。
【0099】
【数85】
【0100】また、式(46)の形状係数とT値との関
係は次式(48)で表せる。ただし、nm は最大屈折率
を表す。
【0101】
【数86】
【0102】従って、T値は、ステップ形ファイバにお
いてはS=1となるので、V値(a kn1 (2Δ)1/2:n1
はコアの屈折率)に一致するため、実効的なV値と見な
せる。
【0103】また、遮断周波数Tc は、屈折率分布がわ
かると電磁界波動方程式を解くことにより求まる。
【0104】ここで、モードフィールド半径Wは、Ma
rcuseによって、ステップ形ファイバの場合につい
て以下に示すような経験的な近似式が導出されている
(文献〔D.Marcuse,“Loss analysis of single mode f
iber splices”, Bell SystemTechnical Journal, vol.
56, pp.703-718, 1977 〕)。また、この関係式は、任
意の屈折率分布にも適用できることがわかっている(文
献〔M.Ohashi, K.Kitayama, Y.Ishida, and Y.Negishi,
“Simple approximations for chromatic diapersion i
n single-mode fibers with various index profile
s”, IEEE/OSA J.Lightwave Technol., vol.LT-3, pp.1
10-115, 1985 〕)。
【0105】モードフィールド半径Wとコア半径aとの
比(W/a)を表す次の関係式(49)の係数c0 ,c
1 ,c2 は屈折率分布のみに依存する定数であり、T値
を変化させて電磁界波動方程式を解くことにより求める
ことができる。
【0106】
【数87】
【0107】通常、光ファイバ母材製造時に最大比屈折
率差Δmが長手方向に変動することがあるが、Δ(r)
/Δmは、ほぼ一定と見ることができる。また、このよ
うな母材を線引きして光ファイバを製造する工程におい
て、長手方向にコア径および比屈折率差が変動し得る
が、屈折率分布形状の変化は、相似変形でよく近似でき
る。従って、最大比屈折率差Δmおよびコア半径aで規
格化した形状係数Sは長手方向で一定と見なせる。
【0108】そこで、2つの波長λ1 およびλ2 での測
定された後方散乱波形のそれぞれの波長での規格化相加
平均散乱強度I′(λ1 ,z)およびI′(λ2 ,z)
を求め、その差をΔI(λ1 ,λ2 ,z)とすると、次
式(50)で表せる。
【0109】
【数88】
【0110】次に、モードフィールド半径の比R(λ
1 ,λ2 ,z)(=W(λ1 ,z)/W(λ2 ,z)を
求めると次式(51)のようになる。
【0111】
【数89】
【0112】また、2波長でのモードフィールド半径の
比R(λ1 ,λ2 ,z)は、式(49)を用いて次のよ
うに表すことができる。
【0113】
【数90】
【0114】従って、ファイバ一端での屈折率分布を測
定することにより、Tc ,c0 ,c1 およびc2 を上述
した方法で求めることによって、任意の屈折率分布を有
する光ファイバに対して遮断波長λc (z)を求めるこ
とができる。
【0115】次に、コア半径a(z)を評価する方法を
述べる。上述した方法で、モードフィールド半径W
(λ,z)およびλc (z)を測定し、下記に示す関係
式(53)を用いることにより、単一モード光ファイバ
の長手方向でのコア半径a(z)を測定することができ
る。
【0116】
【数91】
【0117】さらに上述した測定法を用いて、波長λ1
およびλ2 でのW(λ1 ,z),W(λ2 ,z),λc
(z)およびa(z)を測定する。次に、任意の位置z
0 での単一モード光ファイバの断面内での屈折率分布を
測定し、式(46)で定義された形状係数Sを求める。
これらのパラメータの値がわかると、式(48)の関係
と、ファイバ一端で測定した最大屈折率nm (z0 )を
用いて、比屈折率差Δ(z)を以下の式(54)で評価
できる。
【0118】
【数92】
【0119】次に分散を評価する方法について述べる。
【0120】一般に、色分散σT は、次式(55)のよ
うに材料分散σm と構造分散σw の和として表すことが
できる。
【0121】
【数93】 σT =σm +σw …(55) ここで、材料分散および構造分散はそれぞれ以下の式
(56),(57)で記述できる(ただし、N はコ
アでの群屈折率を表し、cは光速を表している)。
【0122】
【数94】
【0123】
【数95】
【0124】ここで、まず、導波路分散の測定法につい
て述べる。式(57)より、導波路分散は、光ファイバ
のモードフィールド半径の波長依存性から評価できるこ
とがわかる。式(49)の関係式より、モードフィール
ド半径の波長依存性は次式(58)で表すことができ
る。
【0125】
【数96】 W=g0 +g1 λ1.5 +g2 λ6 …(58) ここで、式(58)の第2項は第3項に比べて大きいの
で、これは次式(59)のように近似することもでき
る。
【0126】
【数97】 W=g0 +g1 λ1.5 …(59) 従って、式(60)は、次のように変形できる。
【0127】
【数98】
【0128】一方、上記で述べたモードフィールド半径
の測定法を用いて3波長以上でモードフィールド半径W
(λi ,z)(i=1,2,3…n)を測定し、該各波
長でのモードフィールド半径W(λi ,z)を用いて式
(58)を満足する係数g0,g1 およびg2 を求める
ことができる。次に、ファイバ一端での測定した屈折率
分布の最大屈折率nm (z0 )と上述したようにして得
られた係数g1 (z),g2 (z)および式(60)に
式(58)に代入することにより得られる下記の式(6
1)より導波路分散σw (λ,z)を求めることができ
る。
【0129】
【数99】
【0130】一方、2波長で導波路分散を求める場合に
は、まず、モードフィールド半径W(λi ,z)(i=
1,2)を測定し、該各波長でのモードフィールド半径
W(λi ,z)を用いて式(59)を満足する係数g0
(z)、およびg1 (z)を求める。次に、ファイバ一
端での測定した屈折率分布の最大屈折率nm (z0 )と
上述したようにして得られた係数g1 (z)および式
(60)に式(58)に代入することにより得られる下
記の式(62)より導波路分散σw (λ,z)を求める
ことができる。
【0131】
【数100】
【0132】次に、材料分散を測定する方法について述
べる。一般に、光ファイバの材料分散は、次式(63)
で示したような関係式で与えられる。
【0133】
【数101】
【0134】この値を求めるために、屈折率の波長依存
性が必要である。この屈折率の波長依存性は、次式(6
4)に示すようなセルマイヤの関係式を使うことにより
得られる。
【0135】
【数102】
【0136】式(64)は、Ai が紫外および赤外吸収
波長に、Bi が振動子強度に対応しており、屈折率の波
長依存性を表す物理的内容を示す式であり、材料分散の
大きな波長を含め広い波長領域でよく測定値とあうこと
が知られている。kの値は、3項まで用いると十分な精
度得られることがわかっている(文献B.Brinxner, J.Op
t. Soc. Am., vol.55, pp.1205, 1967)。また、光ファ
イバに使用されるガラスのセルマイヤの係数Ai および
i は文献に示されている(S.Kobayashi, S.Shibata,
N.Shibata, and T.Izawa, International Conference o
n Integrated Optics and Optical Fiber Communicatio
n, Tokyo, 1977, Technical Paper P309)。
【0137】従って、材料分散は、式(64)を式(6
3)に代入することによって求めることができる。すな
わち、上述した比屈折率差Δm(z)を測定する方法を
用いて光ファイバの長手方向の比屈折率差Δm(z)を
求め、Δm(z)に対応する式(64)の係数Ai およ
びBi を光ファイバを構成している材料値から求めるこ
とにより、光ファイバの長手方向での材料分散σm
(z)を評価することができる。
【0138】光ファイバのコアがGeO2 ドープ石英ガ
ラスの場合には式(63)および(64)を用いて次式
(65)の近似式が導ける。
【0139】
【数103】 σm(λ,z) =−583.36+ 1009.91λ−587.86λ2 +121.31λ3 −Δm(z)(89.48−152.20λ+ 92.13λ2 − 18.79λ3) …(65) 従って、コアがGeO2 ドープ石英ガラスの場合には、
式(65)においてΔm(z)を代入することにより材
料分散σm (λ,z)を求めることができる。
【0140】次に、色分散を求める方法について述べ
る。上記で述べたような方法で光ファイバの長手方向の
導波路分散σw (λ,z)および材料分散σm (λ,
z)を求めることができるので、次の関係式(66)に
それぞれ導波路分散および材料分散を代入することによ
り、光ファイバの長手方向での色分散σT (λ,z)を
測定することができる。
【0141】
【数104】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(66) (実施例2)本発明の第2の実施例では、2波長1.3
1μmおよび1.55μmでの後方散乱波形より分散お
よびファイバパラメータを測定する方法を示す。
【0142】図2および図3は、それぞれ1.31μm
および1.55μmでステップ形の被測定ファイバ約3
0kmの後方散乱波形の両端から測定した結果の図であ
る。これら図より、式(44)および(45)を用い
て、1.31μmおよび1.55μmでのモードフィー
ルド半径の長手方向の特性を評価したところ、図4およ
び図5に示す結果が得られた。なお、W(z )は、
ファイバの一端でのモードフィールド半径を用いた。次
に、式(49)〜(52)を用いて遮断波長λc (z)
を求めた結果を図6に示す。
【0143】次に、上述したようにして得られた、zで
のモードフィールド半径、遮断波長、およびファイバ一
端での屈折率分布の測定結果を用いて算出したTc ,c
0 ,c1 およびc2 を式(53)に代入することにより
コア半径a(z)を求めた。その結果を図7に示す。ま
た、式(54)において、S=1,屈折率分布測定から
得られた最大屈折率nm 、および上述したようにして得
られたコア半径を用いてΔm(z)を評価した結果を図
8に示す。
【0144】また、導波路分散は、次のようにして導出
した。2波長でのモードフィールド半径の測定値を用い
て、式(59)の係数g0 (z)およびg1 (z)を決
定した。1.31μmおよび1.55μmのモードフィ
ールド半径をW(1.31)およびW(1.55)とす
ると、g0 (z)およびg1 (z)は次式(67),
(68)のように唯一求まる。
【0145】
【数105】
【0146】
【数106】
【0147】従って、モードフィールド半径,nm ,g
1 (z),光速c,波長λを式(62)に代入すること
により導波路分散σw (λ,z)が評価できる。このと
きの長手方向の分布特性を図9に示す。
【0148】一方、本光ファイバは、GeO2 ドープ石
英コアファイバであるので、材料分散は、式(65)を
用いて評価できる。材料分散の1.55μmでの分布特
性を図10に示す。
【0149】波長λでの色分散σT は、上述した材料分
散および導波路分散の和で求まる。従って、導波路分散
と材料分散を加えることにより得られ、波長1.55μ
mでの色分散の結果を図11に示す。
【0150】(実施例3)本発明の第3の実施例では、
被測定ファイバの一端でのモードフィールド半径W,コ
ア半径a,最大屈折率nm および最大比屈折率差Δmの
測定値を用いて、任意の位置における遮断波長λc
(z),最大比屈折率差Δm(z),コア半径a
(z),導波路分散σw (z),材料分散σm (z)お
よび色分散σT (z)を求める方法について述べる。な
お、図12は本発明の光ファイバの長手方向での分散お
よびファイバパラメータの測定方法の実施例を示す工程
図であり、これに従って説明する。
【0151】モードフィールド半径の長手方向の測定に
ついては、実施例1および2で示した通りである。
【0152】次に、遮断波長を求める方法について述べ
る。
【0153】モードフィールド半径Wは、Marcus
eによって、ステップ形ファイバの場合について以下に
示すような経験的な近似式が導出されている(文献〔D.
Marcuse,“Loss analysis of single mode fiber splic
es”, Bell System Technical Journal, vol.56, pp.70
3-718, 1977.〕)。また、この関係式は、任意の屈折率
分布にも適用できることがわかっている(文献〔M.Ohas
hi, K.Kitayama, Y.Ishida, and Y.Negishi,“Simple a
pproximations for chromatic diapersion insingle-mo
de fibers with various index profiles”, IEEE/OSA
J.Lightwave Technol., vol.LT-3, pp.110-115, 1985
〕)。モードフィールド半径Wとコア半径aとの比
(W/a)を表す次の関係式(69)の係数b0 ,b
1 ,b2 は、屈折率分布に依存する定数であり、V値を
変化させて電磁界波長方程式を解くことにより求めるこ
とができる。
【0154】
【数107】
【0155】V値は、規格化周波数と呼ばれるパラメー
タであり次式(70)で定義されている。ここで、Vc
は遮断周波数を表し、λc は遮断波長を、nm はコアの
屈折率、Δmは比屈折率差(=(nm 2−n2 2)/2
m 2;n2 はクラッドの屈折率)を表す。
【0156】
【数108】
【0157】上記式はステップ形ファイバに適用できる
式である。そこで任意の屈折率分布に対して適用できる
規格化周波数Tを次式(71)のように定義する。ここ
で、Tc は屈折率分布に依存する遮断周波数であり、n
m およびΔmは、ここでは、コアの最大屈折率および最
大比屈折率差を表す。また、kは波数(=2π/λ)を
表す。
【0158】
【数109】
【0159】また、Sは屈折率分布形状を表すパラメー
タであり、次式(72)で定義している。
【0160】
【数110】
【0161】上述した関係式を用いると、任意の屈折率
分布に対してW/aの関係は次式(73)で書き表せ
る。
【0162】
【数111】
【0163】ここで、式(73)における係数c0 ,c
1 およびc2 は任意の屈折率分布形状係数S,遮断周波
数λc ,最大屈折率nm ,最大比屈折率差Δm等に依存
する定数である。
【0164】また、通常、光ファイバ母材製造時に最大
比屈折率差Δmが長手方向に変動することがあるが、Δ
(r)/Δmは、ほぼ一定と見ることができる。また、
このような母材を線引きして光ファイバを製造する工程
において、長手方向にコア径および比屈折率差が変動し
得るが、屈折率分布形状の変化は、相似変形でよく近似
できるため、最大比屈折率差Δmおよびコア半径aで規
格化した形状係数Sは長手方向で一定と見なせる。従っ
て、式(73)の係数c0 ,c1 およびc2 を評価する
ことによって、任意の波長λでのモードフィールド半径
Wを求めることができる。
【0165】そこで、次に、この係数の決定方法につい
て述べる。まず、被測定ファイバの任意に一端でのコア
半径a(z0 ),遮断波長λc (z0 )および任意の3
つ以上の波長でモードフィールド半径W(λ,z0 )を
測定する。ここで、コア半径a(z0 )は、例えばNFP
(Near Field Pattern) 法,RNFP(Refractive Near Fiel
d Pattern) 法などにより測定すればよい。そして、3
つ以上の波長でのモードフィールド半径の測定値および
コア半径の測定値より、次式(74)を満足するc0
1 およびc2 を求めることができる。
【0166】
【数112】
【0167】次に、任意の2つの波長λ1 およびλ2
上述した方法を用いて、W(λ1 ,z),W(λ2
z)を測定する。そして、この2つの波長λ1 およびλ
2 で測定された後方散乱波形のそれぞれの波長での規格
化相加平均散乱強度I′(λ1,z)およびI′(λ
2 ,z)を求め、その差をΔI(λ1 ,λ2 ,z)とす
ると、これは次式(75)で表せる。
【0168】
【数113】
【0169】次に、モードフィールド半径の比R(λ
1 ,λ2 ,z)(=W(λ1 ,z)/W(λ2 ,z))
を求めると次式(76)のようになる。
【0170】
【数114】
【0171】また、この2波長でのモードフィールド半
径の比R(λ1 ,λ2 ,z)は式(73)を用いて次式
(77)のように表せる。
【0172】
【数115】
【0173】任意の位置zでの遮断波長λc (z)は式
(77)を解くことにより求めることができる。従っ
て、ファイバ一端でのコア半径,遮断波長を測定値か
ら、c0,c1 およびc2 を上述したような方法で求め
ることによって、任意の屈折率分布を有する光ファイバ
に対して遮断波長を求めることができる。
【0174】次に、コア半径を評価する方法を述べる。
上述した方法で、モードフィールド半径W(λ,z)お
よびλc (z)を測定し、下記に示す関係式(78)を
用いることにより、単一モード光ファイバの長手方向で
のコア半径a(z)を測定することができる。
【0175】
【数116】
【0176】さらに上記で述べた測定法を用いて、波長
λ1 およびλ2 でのW(λ1 ,z),w(λ2 ,z),
λc (z)およびa(z)を測定する。
【0177】任意の一端z0 での規格化周波数T(z
0 )はファイバ一端でのコア半径,最大屈折率,最大比
屈折率差および形状係数を用いて次式(79)で表せ
る。
【0178】
【数117】
【0179】また、任意での位置zでの規格化周波数T
(z)は同様にして次式(80)で表せる。
【0180】
【数118】
【0181】ここでは、長手方向の最大屈折率nm の変
化はΔmの変化に対して小さいと仮定し、nm (z)=
m (z0 )の近似を用いた。この仮定は通常のファイ
バに対しては十分なりたつ近似である。従って、式(7
9)および(80)より任意の位置での最大比屈折率差
Δm(z)は、次式(81)を用いて評価できる。な
お、この手法では、屈折率分布形状を正確に測定する必
要がない。
【0182】
【数119】
【0183】次に分散を評価する方法について述べる。
【0184】一般に、色分散σT は、材料分散σm と構
造分散σw の和として表すことができる。
【0185】
【数120】 σT =σm +σw …(82) ここで、材料分散および構造分散は以下の式(83),
(84)で記述できる。ただし、N1 はコアでの群屈折
率を表し、cは光速を表している。
【0186】
【数121】
【0187】
【数122】
【0188】まず、導波路分散の測定法について述べ
る。式(84)より、導波路分散は、光ファイバのモー
ドフィールド半径の波長依存性から評価できることがわ
かる。式(73)の関係式より、モードフィールド半径
の波長依存性は次式(85)で表すことができる。
【0189】
【数123】
【0190】従って、a(z)およびλc (z)を測定
することによりモードフィールド半径W(z,λ)は評
価できる。また、式(84)は、次式(86)のように
変形できる。
【0191】
【数124】
【0192】一方、式(85)を式(86)に代入する
ことにより、任意の波長λでの導波路分散を評価する次
式(87)を得ることができる。
【0193】
【数125】
【0194】従って、任意の位置zおよび波長λでの導
波路分散σw (z,λ)は、上記で述べたようなc0
1 ,c2 の係数を決定し、任意の位置でのa(z)お
よびλc (z)を測定し、式(87)にそれらの値を代
入することによって求めることができる。
【0195】次に、材料分散を測定する方法について述
べる。一般に、光ファイバの材料分散は、次式(88)
で示したような関係式で与えられる。
【0196】
【数126】
【0197】この値を求めるために、屈折率の波長依存
性が必要である。この屈折率の波長依存性は、次式(8
9)に示すようなセルマイヤの関係式を使うことにより
得られる。
【0198】
【数127】
【0199】式(89)は、Ai が紫外および赤外吸収
波長に、Bi が振動子強度に対応しており、屈折率の波
長依存性を表す物理的内容を示す式であり、材料分散の
大きな波長を含め広い波長領域でよく測定値とあること
が知られている。kの値は、3項まで用いると十分な精
度得られることがわかっている(文献B.Brinxner, J.Op
t. Soc. Am., vol.55, pp.1205, 1967)。また、光ファ
イバに使用されるガラスのセルマイヤの係数Ai および
i は文献に示されている(S.Kobayashi, S.Shibata,
N.Shibata, and T.Izawa, International Conference o
n Integrated Optics and Optical Fiber Communicatio
n, Tokyo, 1977, Technical Paper P309)。
【0200】従って、材料分散は、式(89)を式(8
8)に代入することによって求めることができる。
【0201】上記で述べた比屈折率差Δm(z)を測定
する方法を用いて光ファイバの長手方向の比屈折率差Δ
m(z)を求め、Δm(z)に対応する式(89)の係
数Ai およびBi を光ファイバを構成している材料値か
ら求めることにより、光ファイバの長手方向での材料分
散σm (z)を評価することができる。
【0202】光ファイバのコアがGeO2 ドープ石英ガ
ラスの場合には式(88)および(89)を用いて次式
(90)の近似式が導ける。
【0203】
【数128】 σm(λ,z) =−583.36+ 1009.91λ−587.86λ2 +121.31λ3 −Δm(z)(89.48−152.20λ+ 92.13λ2 − 18.79λ3) …(90) 従って、コアがGeO2 ドープ石英ガラスの場合には、
式(90)においてΔm(z)および波長λを代入する
ことにより材料分散σm (λ,z)を求めることができ
る。
【0204】次に、色分散を求める方法について述べ
る。上述したような方法で光ファイバの長手方向の導波
路分散σw (λ,z)および材料分散σm (λ,z)を
求めることができるので、次の関係式(91)にそれぞ
れ導波路分散および材料分散を代入することにより、光
ファイバの長手方向での色分散σT (λ,z)を測定す
ることができる。
【0205】
【数129】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(91) (実施例4)図13は、本発明の第4の実施例を説明す
るブロック図である。ここで、1はパルス光源であっ
て、被測定ファイバの特性を評価する距離分解能にあっ
たパルス幅を有する光源であり、距離分解能が約1m程
度の場合10nsのパルス幅を有する必要がある。2
は、パルス光源1の波長を切り変えるためのn×1の光
スイッチである。3は、被測定光ファイバ7に入射する
パルス光の偏光を調節するための偏波制御装置である。
4は被測定ファイバ7への入射光と被測定ファイバ7か
らの後方散乱光を分波するための合分波器である。5
は、被測定光ファイバの両端のどちらかに光を入射させ
るための1×2の光スイッチである。9は、光検出器8
からの電気信号を受けてその信号の時間的波形を解析す
るための信号処理装置である。10は、被測定ファイバ
7の2波長以上での被測定光ファイバ7の両端から測定
された後方レーリ散乱波形を蓄積あるいはその波形を処
理して解析するための演算処理装置である。11は、光
スイッチ2および5、ならびに偏波制御器3を制御する
ための制御装置である。12は、処理結果を出力するた
めの出力装置である。
【0206】この評価装置の動作は以下の通りである。
【0207】波長λ1 のパルス光源1から出射された光
パルスが偏波制御器3に入射される。入射された光パル
スは、偏光をあらかじめ設定した複数の偏光方向のう
ち、いずれかの方向の直線偏光に制御される。次に、光
は方向性結合器4を通り、光スイッチ5を介して、被測
定光ファイバ7に入射される。被測定ファイバ7からの
後方散乱光は、光スイッチ5、方向性結合器4を介して
光検出器8で検出される。検出器8により得られる1回
の測定波形は図14に示すような形で得られる。被測定
ファイバ7からの距離zで発生した後方レーリ散乱光が
光検出器8で検出されるまでの時間tは、光ファイバ中
での光速をVとすると、次式(92)の関係があるの
で、この1回の測定波形をSi(λ1 ,z)と書くこと
ができる。
【0208】
【数130】 t=2z/V …(92) ここで、光パレス光源1からのパルス光を繰り返し被測
定ファイバ7に入射することにより、複数の測定波形を
次々と得ることができる。一般に、測定ファイバにおい
て、後方レーリ散乱光を受光する場合、伝搬する光の偏
光状態が変化することによって、図15に示すような偏
波によってゆらいだ成分が発生する。また、このとき、
偏波制御器3は、直線偏光状態を0度〜360度まで、
一定の時間に従って変化させるか、あるいは直線偏光状
態を0度と90度に切り替える操作を行う。
【0209】例えば、直線偏光状態を偏波制御器を用い
て0度と90度に切り替える場合の機能について以下に
示す。
【0210】図16に示すような構成の場合について考
える。ここでは、簡単のために偏波制御器3として、偏
光子を入れる場合を考える。まず、偏光状態を記述する
ジョーンズ行列Mを下記式(93)のように定義する。
【0211】
【数131】 M=R(θ)F0 R(−θ) …(93) ここで、R(θ)は下記式(94)に示す回転ベクトル
であり、θはファイバの主軸角を表す。
【0212】
【数132】
【0213】F0 は、ファイバの通過を表す下記式(9
5)のジョーンズ行列であり、φはファイバの複屈折率
の大きさを表す。
【0214】
【数133】
【0215】また、AOのジョーンズ行列は、次式(9
6)で表される。
【0216】
【数134】
【0217】ここで、kは一般的に1ではない。光源か
らX偏波光を入射した場合の受光器のパワーPX は、次
式(97)で表される。
【0218】
【数135】
【0219】同様にして、Y偏波光EY を入射した場合
の受光パワーPY は次式(98)で表される。
【0220】
【数136】
【0221】従って、各々の偏光成分の和をPとする
と、次式(99)となる。
【0222】
【数137】
【0223】式(99)より、偏光成分の和は、φおよ
びθに依存しない定数となることがわかる。従って、こ
の場合、ファイバ内での偏波ゆらぎを補償できる。従っ
て、偏波制御により、ファイバの特性を高精度に評価す
ることができる。
【0224】実際に光ファイバの後方散乱光波形を測定
した例を図17と図18で示す。図17および図18に
おいては、各長さにおけるファイバ損失を補償した値で
示している。図17は、偏波制御していない場合の結果
であり、パルス幅が100nsの場合は、ゆらぎの大き
さが約0.08dBあり、パルス幅1μsの場合、約
0.05dBのゆらぎの成分がある。一方、図18は、
図16に示したような系で、光源と方向性結合器の間の
偏光子の角度を0度と90度とに切替ながら後方散乱光
を測定した結果(直交方式)および偏光子を回転しなが
ら測定した結果(回転方式)を示す。図17と図18と
を比較すると、明らかに偏波制御することによってゆら
ぎの大きさが激減するのがわかる。
【0225】上記のような構成のもとで、両端からのO
TDR波形が測定できると、その結果を用い、図1およ
び図3に示した工程に従って、単一モード光ファイバの
特性評価を行うことができる。
【0226】(実施例5)図19は、本発明の第5の実
施例を説明するブロック図である。ここで、21はパル
ス光源であって、被測定ファイバの特性を評価する距離
分解能にあったパルス幅を有する光源であり、距離分解
能が約1m程度の場合10nsのパルス幅を有する必要
がある。22は、パルス光源21の波長を切り変えるた
めのn×1の光スイッチである。23は、被測定光ファ
イバ27に入射するパルス光の偏光を調節するための偏
波制御装置である。24は、被測定ファイバ27への入
射光と被測定ファイバ27からの後方散乱光を分波する
ための合分波器である。25は被測定光ファイバ27の
両端のどちらかに光を入射させるための1×2の光スイ
ッチである。26は、被測定光ファイバ27の特性を解
析するために用いられる参照ファイバである。29は、
光検出器28からの電気信号を受けてその信号の時間的
波形を解析するための信号処理装置である。20は、被
測定ファイバ27の2波長以上での参照ファイバ26お
よび被測定光ファイバ27の両端から測定された後方レ
ーリ散乱波形を蓄積あるいはその波形を処理して解析す
るための演算処理装置である。31は、光スイッチ22
および25、ならびに偏波制御器23を制御するための
制御装置である。32は、処理結果を出力するための出
力装置である。
【0227】この評価装置の動作は実施例4と同様であ
るので、ここでの説明は省略する。なお、本実施例で
は、被測定ファイバ27の両端に参照ファイバ26が接
続されているため、被測定ファイバ27のモードフィー
ルド径を測定する必要がない。つまり、参照ファイバ2
6のモードフィールド径の波長依存性を予め測定しおく
ことにより、任意の屈折率分布を有するファイバのモー
ドフィールド径分布および分散分布を測定することがで
きる。
【0228】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、2波長以
上の光源を用いて後方散乱波形の測定およびファイバの
一端でのモードフィールド半径および屈折率分布を測定
することにより、あるいは該光ファイバの一端でのモー
ドフィールド半径W,コア半径a,最大屈折率nm およ
び最大比屈折率差Δmの測定値を用いて、単一モード光
ファイバの長手方向の特性を非破壊で評価することがで
きるという効果を奏する。また、本発明は、どのような
屈折率分布を有するファイバにも適用できるという利点
もある。さらに、本測定装置において、入射パルスの偏
光を制御して光ファイバの後方散乱光を測定することに
より、偏波ゆらぎを大幅に改善することができ、本評価
法および後方散乱光の評価においても測定精度を向上で
きる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す工程図である。
【図2】1.31μmでの後方散乱波形を示す図であ
る。
【図3】1.55μmでの後方散乱波形を表す図であ
る。
【図4】1.31μmでの長手方向のモードフィールド
径を表す図である。
【図5】1.55μmでの長手方向のモードフィールド
径を表す図である。
【図6】長手方向の遮断波長の測定結果を示す図であ
る。
【図7】長手方向のコア径2aを表す図である。
【図8】長手方向の比屈折率差Δを表す図である。
【図9】長手方向の導波路分散特性を表す図である。
【図10】長手方向の材料分散特性を表す図である。
【図11】長手方向の色分散特性を表す図である。
【図12】本発明の第3の実施例を示す工程図である。
【図13】本発明の第4の実施例を示すブロック図であ
る。
【図14】後方散乱波形の例を示す図である。
【図15】偏波ゆらぎを有する後方散乱波形を示す図で
ある。
【図16】偏波制御の効果を説明するための図である。
【図17】偏波制御しない場合の従来の後方散乱波形を
示す図である。
【図18】偏波制御した場合の後方散乱波形を示す図で
ある。
【図19】本発明の第5の実施例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1,21 パルス光源 2,22 n×1の光スイッチ 3,23 偏波制御装置 4,24 方向性結合器 5,25 1×2の光スイッチ 7 被測定ファイバ 8,28 光検出器 9,29 信号処理装置 10,30 演算処理装置 11,31 制御装置 12,32 出力装置 26 参照ファイバ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の長さLの単一モード光ファイバの
    一方側から波長λのパルス光を入射したときの該光ファ
    イバの位置zにおける後方散乱光強度S1 (z)(単
    位:dBm)と、該光ファイバの他方側から同様に波長
    λのパルス光を入射したときの散乱光強度S2 (L−
    z)(単位:dBm)とを測定し、このように両端から
    測定した散乱光強度の相加平均強度I(λ,z)を次の
    関係式(1)より求め、 【数1】 任意の一端の位置z0 での相加平均強度I(λ,z0
    でI(λ,z)を規格化した次式(2)に示す規格化相
    加平均強度I′(λ,z)を求め、 【数2】 I′(λ,z)=I(λ,z)−I(λ,z0 ) …(2) 前記位置z0 でのモードフィールド半径W(λ,z0
    を測定することによって、単一モード光ファイバの長手
    方向のモードフィールド半径を次の関係式(3)で評価
    することを特徴とする単一モード光ファイバ特性評価方
    法。 【数3】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の測定法を用いて、任意の
    2つの波長λ1 およびλ2 で単一モード光ファイバのモ
    ードフィールド半径W(λ1 ,z),W(λ2 ,z)を
    測定し、該単一モード光ファイバの任意の一端z0 で該
    光ファイバの断面内の屈折率分布を測定し、該屈折率分
    布を用いて次式(4)で示す規格化周波数Tに対して電
    磁界波動方程式(ただし、Tc は遮断周波数であり、λ
    c は遮断波長である)を解くことにより 【数4】 遮断周波数Tc およびモードフィールド半径Wとコア半
    径aとの比(=W/a)を表す次の関係式(5)の係数
    0 ,c1 ,c2 を求め、 【数5】 次式(6)で表せる、2つの波長λ1 およびλ2 のモー
    ドフィールド半径の比R(λ1 ,λ2 ,z)(=W(λ
    1 ,z)/W(λ2 ,z))を評価し、 【数6】 ただし、ΔI(z)は次式(7)で表される。 【数7】 ΔI(λ12,z)=I′(λ2,z)−I′(λ1,z) …(7) さらに、次の関係式(8)より、遮断波長を評価するこ
    とを特徴とする単一モード光ファイバ特性評価方法。 【数8】
  3. 【請求項3】 請求項1および2記載の測定法を用い
    て、任意の2つの波長λ1 およびλ2 における、単一モ
    ード光ファイバのモードフィールド半径W(λ1
    z),W(λ2 ,z)および遮断波長λc (z)を測定
    し、下記に示す2つの関係式(9),(10)のどちら
    かを用いることにより、該単一モード光ファイバの長手
    方向でのコア半径a(z)を測定することを特徴とする
    単一モード光ファイバ特性評価方法。 【数9】 【数10】
  4. 【請求項4】 請求項1,2および3の記載の測定法を
    用いて、モードフィールド半径W(λ1 ,z),W(λ
    2 ,z),遮断波長λc (z)およびコア半径a(z)
    を測定し、任意の位置z0 での単一モード光ファイバの
    断面内での屈折率分布を測定し、次の関係式(11)よ
    り屈折率分布形状を表す形状係数S(ただし、ρは規格
    化半径(=r/a;rは光ファイバ断面中心からの距
    離)、Δmは最大比屈折率差)を求め、 【数11】 下記関係式(12)に、光ファイバの任意の一端での屈
    折率分布測定から得られるファイバ断面での最大屈折率
    m ,S,Tc とを代入することにより長手方向での最
    大比屈折率差Δm(z)を測定することを特徴とする単
    一モード光ファイバ特性評価方法。 【数12】
  5. 【請求項5】 請求項1記載の測定方法を用いて3波長
    以上でモードフィールド半径W(λi ,z)(i=1,
    2,3…n)を測定し、該各波長でのモードフィールド
    半径W(λi ,z)を用いて式(13)に示す方程式を
    満足する係数g0 (z),g1 (z)およびg2 (z)
    を求め、 【数13】 W(λ,z)=g0(z)+g1(z)λ1.5 +g2(z)λ6 …(13) ファイバの任意の一端での屈折率分布の測定より最大屈
    折率nm を求め、次の関係式(14)より波長λでの導
    波路分散σw (λ,z)を求める(ただし、cは光速で
    ある)ことを特徴とする単一モード光ファイバ特性評価
    方法。 【数14】
  6. 【請求項6】 請求項1記載の測定方法を用いて2波長
    でモードフィールド半径W(λi ,z)(i=1,2)
    を測定し、該各波長でのモードフィールド半径W(λ
    i ,z)を用いて下式(15)で示す方程式を満足する
    係数g0 (z)およびg1 (z)を求め、 【数15】 W(λ,z)=g0(z)+g1(z)λ1.5 …(15) ファイバの任意の一端での屈折率分布の測定より最大屈
    折率nm を求め、次の関係式(16)より波長λでの導
    波路分散σw (λ,z)を求める(ただし、cは光速で
    ある)ことを特徴とする単一モード光ファイバ特性評価
    方法。 【数16】
  7. 【請求項7】 請求項4記載の方法を用いて光ファイバ
    の長手方向の比屈折率差Δm(z)を求め、Δm(z)
    に対応する次式(17)の係数Ai およびBi (ただ
    し、Ai が紫外および赤外吸収波長に、Bi が振動子強
    度に対応しており、屈折率の波長依存性を表わす定数で
    ある)を光ファイバを構成している材料値から求め、該
    屈折率の波長依存性を示す式(17)を用い、 【数17】 次に示す関係式(18)より光ファイバの長手方向での
    材料分散σm (λ,z)を評価することを特徴とする単
    一モード光ファイバ特性評価方法。 【数18】
  8. 【請求項8】 請求項4記載の方法を用いて光ファイバ
    の長手方向の比屈折率差Δm(z)を求め、該光ファイ
    バのコアがGeO2 ドープ石英の場合、次の関係式(1
    9)を用いて波長λでの光ファイバの長手方向での材料
    分散σm (z)を評価することを特徴とする単一モード
    光ファイバ特性評価方法。 【数19】 σm(λ,z) =−583.36+ 1009.91λ−587.86λ2 +121.31λ3 −Δm(z)(89.48−152.20λ+ 92.13λ2 − 18.79λ3) …(19)
  9. 【請求項9】 請求項5記載の方法で光ファイバの長手
    方向の導波路分散σw (λ,z)を求め、請求項7記載
    の方法で光ファイバの長手方向の材料分散σ m (λ,
    z)を求め、次の関係式(20)より光ファイバの長手
    方向での色分散σT (λ,z)を測定することを特徴と
    する単一モード光ファイバ特性評価方法。 【数20】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(20)
  10. 【請求項10】 請求項6記載の方法で光ファイバの長
    手方向の導波路分散σw (λ,z)を求め、請求項7記
    載の方法で光ファイバの長手方向の材料分散σm (λ,
    z)を求め、次の関係式(21)より光ファイバの長手
    方向での色分散σT (λ,z)を測定することを特徴と
    する単一モード光ファイバ特性評価方法。 【数21】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(21)
  11. 【請求項11】 請求項5記載の方法で光ファイバの長
    手方向の導波路分散σw (λ,z)を求め、該光ファイ
    バのコアがGeO2 ドープ石英の場合、請求項8記載の
    方法で光ファイバの長手方向の材料分散σm (λ,z)
    を求め、次の関係式(22)より光ファイバの長手方向
    での色分散σT (λ,z)を測定することを特徴とする
    単一モード光ファイバ特性評価方法。 【数22】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(22)
  12. 【請求項12】 請求項6記載の方法で光ファイバの長
    手方向の導波路分散σw (λ,z)を求め、該光ファイ
    バのコアがGeO2 ドープ石英の場合、請求項8記載の
    方法で光ファイバの長手方向の材料分散σm (λ,z)
    を求め、次の関係式(23)より光ファイバの長手方向
    での色分散σT (λ,z)を測定することを特徴とする
    単一モード光ファイバ特性評価方法。 【数23】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(23)
  13. 【請求項13】 任意の長さLの単一モード光ファイバ
    の任意の一端z0 で任意の3つ以上の波長λi でモード
    フィールド半径W(λi ,z0 )(i=1,2,3…
    n;n≧3)を測定し、該ファイバの一端でのコア半径
    a(z0 )を測定し、また、遮断波長λc (z0 )を測
    定し、該光ファイバの遮断波長λc (z0 )およびW
    (λ,z0 )の測定値を用いて、次の関係式(24)を
    満足する係数c0 ,c1 ,c2 を求め、 【数24】 請求項1記載の測定法を用いて任意の2つの波長λ1
    よびλ2 でW(λ1 ,z),W(λ2 ,z)を測定し、
    次式(25)で表せる、2つの波長λ1 およびλ2 のモ
    ードフィールド半径の比R(λ1 ,λ2 ,z)(=W
    (λ1 ,z)/W(λ2 ,z))を評価し、 【数25】 ただし、ΔI(z)は次式(26)で表される。 【数26】 ΔI(λ12,z)=I′(λ2,z)−I′(λ1,z) …(26) 次の関係式(27)より、遮断波長を評価することを特
    徴とする単一モード光ファイバ特性評価方法。 【数27】
  14. 【請求項14】 請求項1および13記載の測定法を用
    いて、モードフィールド半径W(λ1 ,z),W(λ
    2 ,z)および遮断波長λc (z)を測定し、下記に示
    す2つの関係式(28),(29)のどちらかを用いる
    ことにより、単一モード光ファイバの長手方向でのコア
    半径a(z)を測定することを特徴とする単一モード光
    ファイバ特性評価方法。 【数28】 【数29】
  15. 【請求項15】 単一モード光ファイバの任意の一端で
    の位置z0 での遮断波長λc (z0 ),コア半径a(z
    0 )および最大比屈折率差Δm(z0 )を測定し、請求
    項1,13および14記載の測定法を用いて、モードフ
    ィールド半径W(λ1 ,z),W(λ2 ,z),遮断波
    長λc (z)およびコア半径a(z)を測定し、次の関
    係式(30)を用いて長手方向でのコアの最大比屈折率
    差Δm(z)を測定することを特徴とする単一モード光
    ファイバ特性評価方法。 【数30】
  16. 【請求項16】 請求項13および14記載の測定方法
    を用いて遮断波長λc (z)およびコア半径a(z)を
    測定し、ファイバの任意の一端でのコアの最大屈折率n
    m (z0 )を求め、次式の関係式(31)(ただし、c
    は光速である)より波長λでの導波路分散σw (λ,
    z)を求めることを特徴とする単一モード光ファイバ特
    性評価方法。 【数31】
  17. 【請求項17】 請求項15記載の方法を用いて光ファ
    イバの長手方向の比屈折率差Δm(z)を求め、Δm
    (z)に対応する次式(32)の係数Ai およびBi
    (ただし、Ai が紫外および赤外吸収波長に、Bi が振
    動子強度に対応しており、屈折率の波長依存性を表す定
    数である)を光ファイバを構成している材料値から求
    め、該屈折率の波長依存性を示す式(32)を用い、 【数32】 次に示す関係式(33)より光ファイバの長手方向での
    材料分散σm (λ,z)を評価することを特徴とする単
    一モード光ファイバ特性評価方法。 【数33】
  18. 【請求項18】 請求項15記載の方法を用いて光ファ
    イバの長手方向の比屈折率差Δm(z)を求め、該光フ
    ァイバのコアがGeO2 ドープ石英の場合、次の関係式
    (34)を用いて波長λでの光ファイバの長手方向での
    材料分散σm(λ,z)を評価することを特徴とする単
    一モード光ファイバ特性評価方法。 【数34】 σm(λ,z) =−583.36+ 1009.91λ−587.86λ2 +121.31λ3 −Δm(z)(89.48−152.20λ+ 92.13λ2 − 18.79λ3) …(34)
  19. 【請求項19】 請求項16記載の方法で光ファイバの
    長手方向の導波路分散σw (λ,z)を求め、請求項6
    記載の方法で光ファイバの長手方向の材料分散σm
    (λ,z)を求め、次の関係式(35)より光ファイバ
    の長手方向での色分散σT (λ,z)を測定することを
    特徴とする単一モード光ファイバ特性評価方法。 【数35】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(35)
  20. 【請求項20】 請求項16記載の方法で光ファイバの
    長手方向の導波路分散σw (λ,z)を求め、該光ファ
    イバのコアがGeO2 ドープ石英の場合、請求項7記載
    の方法で光ファイバの長手方向の材料分散σm (λ,
    z)を求め、次の関係式(36)より光ファイバの長手
    方向での色分散σT (λ,z)を測定することを特徴と
    する単一モード光ファイバ特性評価方法。 【数36】 σT(λ,z)=σw(λ,z)+σm(λ,z) …(36)
  21. 【請求項21】 被測定ファイバに後方レーリ散乱光を
    発生されるための2波長以上のパルス光源と、 前記被測定光ファイバに入射する前記光源の波長を切り
    変えるための波長切替手段と、 前記パルル光源の偏光状態を制御するための偏波制御手
    段と、 前記偏波制御手段から出射された光を前記被測定ファイ
    バに導き、かつ該被測定光ファイバで発生した後方レー
    リ散乱光を取り出すための合分波手段と、 前記合分波手段から出射された光を前記被測定ファイバ
    の両端のどちらか一方に入射させるための光学的切替手
    段と、 前記合波手段により検出された後方レーリ散乱光の時間
    的波形を解析するための信号処理手段と、 前記被測定光ファイバの2波長以上の両端から測定され
    た後方レーリ散乱波形を請求項1から20記載のいずれ
    かの方法を用いて解析処理するための演算処理手段と、 前記演算処理手段により処理された結果を出力するため
    の出力処理装置と、 前記被測定ファイバの入射位置の切替手段、および前記
    光源の前記波長切替手段を制御するための制御手段とを
    具備したことを特徴とする単一モード光ファイバ特性評
    価装置。
  22. 【請求項22】 被測定ファイバに後方レーリ散乱光を
    発生されるための2波長以上のパルス光源と、 前記被測定光ファイバに入射する前記光源の波長を切り
    変えるための波長切替手段と、 前記パルス光源の偏光状態を制御するための偏波制御手
    段と、 前記偏波制御手段から出射された光を前記被測定ファイ
    バに導き、かつ該被測定光ファイバで発生した後方レー
    リ散乱光を取り出すための合分波手段と、 前記合分波手段から出射された光を前記被測定ファイバ
    の両端のどちらか一方に入射させるための光学的切替手
    段と、 前記波長切替手段と前記被測定ファイバの両端に前記光
    源の光を導くための、ファイバの特性が既知である参照
    ファイバと、 前記合波手段により検出された後方レーリ散乱光の時間
    的波形を解析するための信号処理手段と、 前記被測定光ファイバの2波長以上の両端から測定され
    た後方レーリ散乱波形を請求項1から20記載のいずれ
    かの方法を用いて解析処理するための演算処理手段と、 前記演算処理手段により処理された結果を出力するため
    の出力処理装置と、 前記被測定ファイバの入射位置の切替手段、および前記
    光源の前記波長切替手段を制御するための制御手段とを
    具備したことを特徴とする単一モード光ファイバ特性評
    価装置。
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