JPH0621074U - 仮囲い鋼板用の装飾パネル構造 - Google Patents

仮囲い鋼板用の装飾パネル構造

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JPH0621074U
JPH0621074U JP659893U JP659893U JPH0621074U JP H0621074 U JPH0621074 U JP H0621074U JP 659893 U JP659893 U JP 659893U JP 659893 U JP659893 U JP 659893U JP H0621074 U JPH0621074 U JP H0621074U
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和彦 長尾
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株式会社三ツ星
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下に延びる山部3a、3bと、その間の幅
広の谷部2とを連続形成した仮囲い鋼板1に簡単に設置
することができ、かつ再使用できる装飾構造を提供す
る。 【構成】 鋼板1の山部3a、3bの内側に対設される
一対の支持部材6、6と、この一対の支持部材6、6の
間に両側縁を挿入して前方に外れないように支持される
パネル19と、支持部材6を鋼板1に固定するクランプ
28とからなり、そのパネル19の少なくとも1面にデ
ザインが施されている構造。 【効果】 パネル19は支持部材の間に簡単に着脱で
き、表面は平滑である。複数のパネルにわたって連続す
るデザインは、鋼板の山部で部分的にとぎれるので、接
続部の連続線の上下のズレが目立たない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は安全のために建築工事の現場の周囲を取り囲む仮囲い鋼板を装飾保護 するためのパネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
工事現場と歩道との境界などに設けられる仮囲い鋼板は、本来歩行者などの安 全のためのものであり、たとえばパイプで組み上げた枠に多数枚の亜鉛メッキ鋼 板を並べて取りつけて構成する。しかし最近、周辺地域との調和あるいは美観な どを配慮して、鋼板の表面にペインティングなどの装飾を施したものが多見され る。装飾性のある鋼板にするため、従来は、工事現場において多数枚の鋼板で構 成される壁面に、直接絵柄、イラスト、広告あるいは標語など(以下デザインと いう)を手描きしたり、またデザインをプリントしたフィルムやシートを現場で 張りつけたりしている。
【0003】 このような方法は、鋼板壁上のデザインが一体的となり外観好体裁になる反面 、工場などで量産ができず、専門のペイント職人やフィルム張りの職人が現場作 業により行なうのでコスト高になる。とくに一般的な鋼板は積み重ね易さや隣接 する鋼板との連結のために通路側に突出する断面半円状の山部を設けているので 、鋼板の壁に凹凸ができ、フィルムなどを気泡が入らないよう正確に張る作業が 難しい。また工事終了後に仮囲い鋼板を分解し、別の工事現場で再び組み立てて 使用する場合、ペインティングした鋼板は全面塗装して前のデザインを消去し、 つぎの工事現場で組立後に再度ペイント塗装しなければならない。そのため余分 な時間とコストが発生する。また、デザインを施したフィルムやシートを貼った 鋼板は、フィルムなどを剥離したうえで鋼板を1枚ずつに分解するので、フィル ムなどはリサイクルできないといった問題点がある。
【0004】 これらの欠点を改良したものとして、鋼板の山部同士に渡し掛けるように、デ ザインを施したパネルを山部にボルト締めで取りつける方法がある。この場合、 多数のパネルは下の鋼板が見えないように互いに側縁同士を密接させ、鋼板の壁 全体を覆うように取りつける。 この場合、個々のパネルは工場などで量産可能であるから、現場作業でデザイ ンを鋼板に施したりフィルム貼着する前記の方法よりもコストダウンできること になる。また鋼板表面はパネルによって覆われるので、鋼板の汚れを隠し、しか も鋼板を汚れたり傷ついたりしないように保護しうる。そのため鋼板を何度でも 再利用できる。
【0005】 しかしこの方法ではパネルを鋼板の山部に直接ボルト締めしているため、鋼板 に余分な傷をつけるとともに、建設現場における設置作業が煩雑である。またパ ネルが鋼板の前方(通路側)に突出するので、余分なスペースを要する。さらに ボルト頭部が平坦なパネル表面より突出し、歩行者を傷つけたり、あるいは着衣 を裂損させたりするおそれがある。さらにこのパネルはパネル同士を当接させて 鋼板の表面を覆っているから、たとえば1つのデザインが複数のパネルで構成さ れる場合、パネルの取付位置をよほど緻密に計算して位置設定しない限り、パネ ルの当接部ではデザインの連続線が上下方向にズレこみ、パネル壁面の見栄えが 大変悪くなるというパネルの当接構造に因る欠点がある。
【0006】 なおこの他、1枚の平面状の鋼板の表面に、蔦の模様などをプリントしたフィ ルムをラミネート加工した後、鋼板の周縁を後側にコ字状に折り曲げて係止部を 構成したものもある。しかしこのものも取りつけ作業が煩雑であり、また鋼板同 士を当接させて壁面を形成するので、前記のように当接構造に因る欠点は免れえ ない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
複数枚の鋼板に直にデザインを施している従来の一体型のパネルは、デザイン の線が途中で上下にズレこんだりすることがないので仕上がりは好体裁である。 しかし現場作業であること、また再利用をする場合において、余分なコストを要 するという問題点がある。また鋼板の表面にデザインを施したパネルを互いに当 接させてボルトで取りつける従来の二体型のものは、高価な鋼板を再利用できる が、取りつけ作業が極めて煩雑で、通路側に余分なスペースを要し、さらにパネ ル同士の当接部においてデザインの連続線が上下方向にズレて外観が不体裁にな る欠点がある。 すなわち組み立て式の仮囲い鋼板のパネル構造には、本来、鋼板の再利用とデ ザインの上下ズレ防止という二律背反する問題があり、上記従来の一体型あるい は二体型には、これらの課題を同時に満足するものはない。しかも従来の装飾方 法は設置作業がいずれも煩雑である。
【0008】 本考案は上記二体型を改良するものであって、鋼板を再利用するのにとくに費 用が生ずることなく、かつ隣接するパネル間のデザイン線が外観好体裁につなが ることができ、さらに設置作業が簡単な仮囲い鋼板用装飾パネル構造を提供する ことを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の仮囲い鋼板用の装飾パネル構造は、上下に延びる山部を有する鋼板を 多数枚連結させることにより山部とその間の幅広の谷部とを連続形成した仮囲い 鋼板を装飾保護するものであって、前記谷部を挟んで隣接する山部の内側に対設 される一対の支持部材と、この一対の支持部材の間に両側縁を挿入して前方に外 れないように支持されるパネルとからなり、このパネルの少なくとも1面にデザ インが施されていることを特徴としている。
【0010】 前記支持部材としては、前記谷部に面接触可能な取り付け部と、この取り付け 部に対して略直角に立ち上がる連接片と、その連接片の自由端から谷部と平行に 立ち上がり、前記山部の表面に当接する当り片とを有するものが好ましい。さら にその支持部材の当り片に、当り片の先端から山部側に湾曲形成した返り部を設 けるのが好ましい。前記取り付け部はたとえばクランプなどの挟着手段により前 記谷部に固定する。
【0011】
【作用】
本考案の構造においては、谷部を介して隣接する山部の内側に支持部材を対設 し、この対設する支持部材間にパネルを挿入するから、各パネルは一対の支持部 材の間にスライドさせて挿入するだけで簡単に設置できる。そのため、設置作業 は従来のものに比してきわめて簡単である。またパネルの表面からボルトの頭が 突出することがなく、パネル自体も谷部内に収容されるから、余分なスペースを 要しない。 しかも本考案の構造においては、隣接するパネル同士の間には鋼板の山部が介 在してパネル同士は直接当接しない。そのため隣接するパネル面に連続して施さ れたデザインは山部が介在するから、デザインの連続線が上下にズレていても目 立たない。一方、隣接するパネルおよびこの間の山部の表面は一連的であり、途 中に山部が介在してもデザインの全体イメージは充分に把握可能である。
【0012】 さらに山部に当接する当り片を有する支持部材においては、山部とパネル間に ほとんど隙間が生じないから、複数のパネル全体がほぼ平坦な外観を呈し、その 間に山部が突出して邪魔することがない。 取り付け部を有する支持部材において、その取り付け部を前記谷部に対して挟 着手段で固定すると、パネルは鋼板表面に無傷で取りつけることができる。その ため多用されているレンタルの仮囲い鋼板にも使用できる。なお支持部材は仮囲 い鋼板の解体のときもそのまま取りつけておけばよい。
【0013】
【実施例】
つぎに図面を参照しながら本考案のパネル構造を説明する。 図1は本考案のパネル構造の一実施例を示す分解斜視図、図2は図1の鋼板に パネルを取り付けた状態の斜視図、図3は図2の要部断面平面図、図4Aおよび 図4Bはそれぞれ本考案にかかわる鋼板の種類に応じたパネルの取り付け状態の 例を示す平面図、図5は本考案にかかわる支持部材の他の実施例を示す断面図、 図6Aおよび図6Bはそれぞれ本考案にかかわる挟着手段の一実施例を示す斜視 図および断面図、図7は本考案のパネル構造の設置状態の一実施例を示す正面図 、図8は本考案にかかわるパネル固定治具の一実施例を示す斜視図、図9Aおよ び図9Bはそれぞれ本考案にかかわる挟着手段の他の実施例を示す斜視図および 断面図、図10は本考案にかかわるパネルの取り付け状態の他の実施例を示す斜 視図、図11は本考案にかかわる挟着手段の他の実施例を示す斜視図、図12は 図11の挟着手段の取り付け手順を示す側面図、図13は本考案にかかわるクラ ンプの他の実施例を示す斜視図、図14は図13のクランプの取り付け状態を示 す側面図、図15は図11におけるスペーサの拡大側面図、図16は本考案にか かわる挟着手段のさらに他の実施例を示す斜視図、図17は図16の挟着手段の 取り付け状態を示す断面図である。
【0014】 図1ないし図3において、符号1は、本考案のパネル構造を取りつけるべき仮 囲い鋼板の壁を構成する1枚の鋼板であり、6はその鋼板1に取り付けられる支 持部材、19は支持部材6の間に挿入されるパネルである。 前記鋼板1は幅広の平坦な谷部2と、この谷部2の両側に連続する断面円弧状 の山部3a、3bとを有する。さらにこの鋼板1に隣接する次の鋼板1aを安定 して連結させうるように、一方の山部3bに隣接して前記谷部と面一の連結代4 およびその先から立ち上がる係合片5を一体に形成している。これにより図3お よび図4Aに示すごとく、仮囲い状態においては1枚の鋼板1の山部3bと、こ れに隣接する次の鋼板1aの山部3aの合わせて2本の山部3a、3bが連続す ることになる。なお、仮囲い鋼板に使用する鋼板としては、前記以外にたとえば 図4Bに示すような、一方の側縁部と中央部にそれぞれ山部3c、3dを設けた ものもある。なお図4Bの鋼板13の他方の側縁部からは係合片5aが立ち上が っている。この鋼板13の場合は、山部3c、3dと谷部2とが交互に配列され て連続する。
【0015】 図1および図2に示すように、支持部材6は、鋼板1の前記一対の山部3a、 3bの内側に互いに対設するように固着される。この支持部材6は図3に明瞭に 示すように、鋼板1の谷部2に面接触しうる取り付け部7と、この取り付け部7 の一端からほぼ垂直状に伸びている連接片8と、この連接片8の谷部2側の側面 の中間から、取り付け部7と同方向に、かつほぼ平行に突出しているガイドレー ル9と、このガイドレール9より内側に、これと平行している補助ガイド片10 と、連接片8の先端より前記取り付け部7とは逆方向(すなわち山部3a側)に 折曲している当り片11とからなる。支持部材6としては、たとえばアルミニウ ム合金などの金属を押し出し成型したものが好適に用いられる。しかし硬質の合 成樹脂などで一体成型したもの、あるいはいくつかの部品を組み合わせたり、溶 着したものであってもよい。
【0016】 図3の支持部材6では、連接片8の高さは当り片11が山部の頂上付近にて当 接可能に設定している。また当り片11の先端は鋭角に内向きに折曲した返り部 12となっており、その返り部12の内面は、山部3の凸面に面摺接が可能なよ うに凹面になっている。なお連接片8の高さは山部3より低くてもよく、その場 合は当り片11は山部3の中腹に当接する。 図5は支持部材の他の実施例を示している。この支持部材16は、当り片17 の先端の返り部18以外の部分、すなわち取り付け部7、ガイドレール9、補助 ガイド片10は前記図3に示す支持部材6と同じ形状および構造である。すなわ ちこのものは、山部3の凸面に線摺接が可能なように丸く内向きに湾曲した返り 部18を形成し、それにより歩行者の衣服などが引っかかる可能性を一層少なく したものである。
【0017】 前記パネル19は、たとえば合成樹脂の一体成型品であり、その幅は図3に示 す一対の支持部材6の連接片8間の距離Wよりも若干狭く、両側の端面には、図 1に示すように、ガイドレール9が挿通されるべき挿通溝20を上から下まで貫 通状に設けている。この挿通溝20は支持部材6(または16)にパネル19を 取りつけた状態において、当り片11(または17)とパネル19の表面同士が 面一になる部位に設けている。それによりパネル19から当り片11(または1 7)を経て山部3a、3bに至るまで、平滑な面となる。したがって通行人の衣 服などが引っ掛かることがない。
【0018】 また挿通溝20をパネル19の厚さ方向の中心に設け、パネル19の表側と裏 側の各面に図7のようなデザイン21を描くのが好ましい。その場合は1セット のパネルの組みで表裏を変えながら2種類のデザインを自由に選択して設置しう る。そのためたとえば一定の期間ごとにパネルを裏返してデザインを変えること ができる。またデザインによっては(たとえば幾何学模様など)、一部のパネル だけを裏返したり、上下を逆にすることにより、さらに多種のデザインを楽しむ ことができる。なおパネル19のデザインは、通常は図7に示すように、他の隣 接すべきパネルと共に1つのまとまったデザイン21を構成している。しかし1 〜2枚のパネルを、たとえば工事の日程などを知らせる掲示板として利用するこ ともできる。
【0019】 なお図3における符号の22はパネル19の空洞23を補強するリブである。 また符号の24は、鋼板1をパイプの枠組(図16の符号60)などに固定する ためのボルトないしフックボルトである。パネル19の厚さを適切に選択すれば 、このようにパネル19とボルト24の頭部(またはそれら用のナット)との干 渉を避けることができる。なお従来はボルト24の頭部が谷部表面から突出して いたが、本考案の場合はパネルでボルト24の頭部を覆って出っぱりをなくして いるので、平滑にすることができる。 本考案に係わるパネル19は合成樹脂で形成するほか、合板など他の材料で形 成することもできる。
【0020】 図6Aは前記支持部材6の取り付け部7を谷部2に固着するための挟着手段の 一実施例を示している。この挟着手段27は、図6Bに示すように、断面コ字状 のクランプ28と、クランプ28と谷部2の裏面側との間に介在させて鋼板1を 保護するゴムシート30と、前記クランプ28の一方の縦片31に設けているネ ジ孔32に螺合する蝶ネジ33とからなる。 次に図1を参照しながら前記パネル構造の仮囲い鋼板1への取付け方法を説明 する。
【0021】 まず工事現場において鋼板1同士を連結させてできた鋼板壁面に、支持部材6 を取付ける。支持部材6は鋼板1の山部3a、3bに添わせて配置し、取り付け 部7と鋼板1の谷部2の上端同士および下端同士を図6Aのクランプ28および 図8のクランプ39などの挟着手段27で挟んで固定する。そのとき当り片11 の返り部12を鋼板1の山部3a、3bの頂部ないし中腹部に当接させる。なお 谷部2の裏面には、取り付け部7に対応する位置に図6のゴムシート30を接着 または介在させておき、取り付け部7、谷部2およびゴムシート30の三者にク ランプ28を被せる。次に蝶ネジ33でゴムシート30を押圧するようにして締 めつける。これにより支持部材6は鋼板1の上側と下側とでしっかりと固定され 、各谷部2の左右両端において一対の支持部材6が対設されることになる。
【0022】 ついでパネル19を一対の支持部材6の間に上方から挿入する。そのときパネ ル19の挿通溝20をガイドレール9に合わせて降下させるが、補助ガイド片1 0がパネル19の裏面を支えているから揺動は極力防止され、挿通溝20はガイ ドレール9上を軽快に降下する。 また図3に示す連接片8が矢印P方向に押圧されても、連接片8と山部3aと の間に空間34があるので、返り部12の内面が山部3aの表面に沿っていくら か摺動し、連接片8が矢印P方向に傾斜して逃げることができる。そのため連接 片8の損傷が防止される。このように空間34は連接片8の損傷防止に極めて有 効である。
【0023】 明白なように、本考案のパネル構造は、従来の二体型のパネルと異なり、パネ ルを支持しながら鋼板1にボルト締めする煩雑な作業を必要とせず、作業現場で は単にパネル19を支持部材6に沿ってスライドさせるだけで鋼板1に装着しう る。そのため、極めて簡単に、かつ効率よく装着作業ができる。またパネル19 は鋼板1にボルト締めしないので、鋼板にボルト穴を開けて鋼板を傷つけること もない。
【0024】 次に前記パネル構造の取付け状態における作用効果を説明する。 図3〜4に示すように、パネル19は鋼板1の谷部2に設けられており、また 図7に示すように各パネル19の側縁の間には山部3a、3bが介在している。 そのためパネル19同士は当接しない。したがって図7に示すように、各パネル 19に描かれたデザイン21の全体は、隣接するパネル19の連続線が山部3a 、3bによってある幅だけ寸断される。そのため連続線の上下ズレは、かりにあ ったとしてもほとんど目立たず、全体のパターンはあたかも連続しているごとく 認識される。このことは逆に各パネル19の高さを厳密にそろえなくてもよいこ とを意味し、設置作業を一層簡単にする。たとえばパネルの下端は地面などに直 接当ててもよい。
【0025】 また各パネル19を支持している支持部材6の当り片11は、山部3a、3b のほぼ頂上付近で近接しているので、山部は一部だけ露出しているだけである。 しかも山部3a、3bとパネル19の表面はほぼ面一になっている。それにより 支持部材がパネルの連結を平滑にかつ一連的になるように有効的に作用するので 、デザインの線は自然に流れ、凹凸のブレもなく、仮囲い鋼板の壁の見栄えは極 めて良好である。
【0026】 前記実施例ではパネル19は一対の支持部材6の間に挿入し、その下端は地面 等に当てているが、図8に示すように支持部材6の下端に固定したパネル固定治 具35で支えるようにしてもよい。このパネル固定治具35は支持部材6の底面 36に当接されるプレート37と、支持部材6の取り付け部7と補助ガイド片1 0との間に嵌入される断面コ字状の保持部38とからなる。このパネル固定治具 35は支持部材の底部に嵌込んだ後、図6A、図6Bの挟着手段と実質的に同一 のクランプ39により、支持部材6の下端と一緒に仮囲い用の鋼板1に挟着保持 する。この場合、支持部材6は上下端で鋼板1に固定されるので安定する。また 補助ガイド片10から外側にかけて挿入されるパネル19は、その下端の左右端 がプレート37によって支持される。したがって仮囲い鋼板1と地面との間に隙 間があいている場合、パネル19を挿入してもその隙間が塞がれない。
【0027】 図9Aおよび図9BはU字状の金属製ないし合成樹脂製のクリップ41からな る挟着手段の実施例を示している。このものはネジを用いずに、クリップ41の 弾力性により支持部材6の取り付け部7を鋼板1に挟着固定するものである。ク リップ41は支持部材6の上下端に逆向きに挿通して使用する。なおクリップ4 1は支持部材6や鋼板1から独立したものとして示しているが、たとえば上下の クリップ41のうち上側のクリップ41をあらかじめ支持部材6(ないし鋼板) に固定しておいてもよい。
【0028】 図10はパネル19を上下の部分パネル19a、19bに分割した実施例を示 している。このものは部分パネル19a、19bを支持部材6に順に挿入するこ とにより一体に組み立てることができる。なおパネル19は3枚以上に上下分割 してもよい。このような部分パネル19a、19bは軽量であるので、取り扱い が一層容易になる利点がある。
【0029】 つぎに図11〜15を参照して挟着手段のさらに好ましい実施例を説明する。 図11に示す挟着手段42は図9におけるクリップ41と似た形状のスペーサ4 3を用い、さらにそのスペーサ43の上を図6のクランプ28と同様なクランプ 44で締めつける構成を採用している。 クランプ44はコの字状の本体45と、一対の縦片46、47のうちの一方の 縦片47に形成した孔48およびその外側に溶接した溶接ナット49と、溶接ナ ット49に螺合した蝶ネジ50とから構成されている。スペーサ43は支持部材 6の取り付け部7の内面と当接する縦片51と、その上端から折り返されて鋼板 1の裏面と当接されるべき挟着片52と、前記縦片51の下端から上方に折り返 されて支持部材6の補助ガイド片10に当接する当接片53とからなり、全体が バネ鋼などでS字状に形成されている。なおスペーサ43の縦片51と挟着片5 2とは図15に示すようにいくらか開いており、この部分では弾力的に支持部材 6などを挟みつけることができない。そのためく字状の当接片53を設け、これ を補助ガイド片10の裏面に弾発的に当てて落ちないようにしている。 また前記挟着片52は上下の2個所に鋼板1に向かって曲がっている彎曲部5 4を有し、両方の彎曲部54の中間は平坦な平坦部55とされている。
【0030】 以上の構成の挟着手段42は、支持部材6を鋼板1の山部3aに沿わせて配置 した後、まずスペーサ43を支持部材6と鋼板1の上端から差し込む。このとき 縦片51と挟着片52とが取り付け部7と鋼板1とを挟むようにすると共に、縦 片51と当接片53とを取り付け部7と補助ガイド片10の間に押し込むように する。そうすると当接片53が補助ガイド片10の内面に弾力的に当接し、スペ ーサ43が外れて落ちないように保持される。 さらにこの状態で、クランプ44を図12aに示すようにスペーサ43の上か ら被せるように取りつける。このとき蝶ネジ50の先端は挟着片52の平坦部5 5に弾力的に当接する。これによりクランプ44も落ちないように保持される。 したがって支持部材6と鋼板1を下方から挟着する場合も簡単である。ついで図 12bに示すように、蝶ネジ50を締めていくと、挟着片52の平坦部55が彎 曲し、支持部材6および鋼板1を締めつけるスペーサ43の弾力が増大する。そ れにより支持部材6と鋼板とがしっかりと挟着される。
【0031】 なお本実施例の場合においても、蝶ネジ50のネジ締め力で支持部材6と鋼板 1とを締めつけるようにすることができる。しかし支持部材6と鋼板1との締め つけ力をスペーサ43の弾力に依らしめ、蝶ネジ50はその弾力をさらに増加さ せるだけの役割をさせるのが好ましい。これにより種々の厚さ(たとえば0.8 〜2.0mm)の鋼板1を傷つけることなく、しっかりと固定できる。また蝶ネジ 50を溶接ナット49に対してしっかりと締めつけられるので、蝶ネジ50の緩 みが防止される。なお蝶ネジ50はスプリングワッシャ56などを介して溶接ナ ット49に螺着するのが好ましく、それにより一層蝶ネジ50の緩みを防止する 。
【0032】 図11に示す挟着手段42を用いる場合、同図に示すように支持部材6の取り 付け部7の自由端に立ち上り部7aを設けるのが好ましく、それによりスペーサ 43やクランプ44の横ずれを防止できる。さらに補助ガイド片10は、スペー サ43の当接片53の作用を充分にするために長めにしておくのが好ましい。な おこの場合、ガイドレール9も同時に長めにしておく。 図13および図14は前記クランプの本体45の縦片46、47のうち、溶接 ナット49を設けていない側の縦片46の中央部を、縦片46、47同士をつな ぐ連結部材57と同じ平面になるまで切り起こしてストッパ58を形成したもの である。すなわちこのものは図8のクランプ39とプレート37とを一体化した ものといいうるものであり、図14に示すように、ストッパ58を支持部材6の 下端面に当接させた状態で取り付けると、上から挿入したパネル19の下端をス トッパ58が支えることができる。 前記スペーサ43については、図15に示すように、S字状の折り返し角度を あらかじめいくらか拡げた状態で製造しておき、支持部材と鋼板に取りつけたと きに想像線のように撓むようにしておく。これにより弾力的な反撥で支持部材な どから落ちないように一層しっかりと取り付けることができる。
【0033】 前記挟着手段は支持部材をその上端および下端の2個所でそれぞれ鋼板に固 定するものであるが、このようにすると高さ方向の中間部で支持部材と鋼板の間 に隙間ができ易くなる。そのため図16〜図17に示すように、仮囲い用鋼板1 をパイプ状の枠組60に留めているフックボルト61を利用して板バネ状のレー ルステー62を鋼板1に取り付け、そのレールステー62の先端63で支持部材 6の取り付け部7を鋼板1に押しつけるようにするのが好ましい。これにより支 持部材6の浮きを防止することができ、安全にパネル19を取り付けることがで きる。なおこのレールステー62も挟着手段の一種である。レールステー62を 取り付けるには、まずフックボルト61を固定しているナット64もしくはボル トを若干緩め、レールステー62のベース部65を、それに形成された切り込み 溝66を利用して挿入する。ついで図17に示すように支持部材6の補助ガイド 片10の裏面にレールステー62の先端63を当てて、再度ナット64またはボ ルトを締めればよい。 なお通常はフックボルト61の位置は左右にかなりのズレがある。そのためそ のクリアランスを吸収するために前記切り込み溝66の長さをある程度長くする のが好ましい。
【0034】
【考案の効果】
本考案のパネル構造においては、パネルを支持部材により鋼板に取り付けるよ うにしたから、取り付け工事がきわめて簡単であり、しかも鋼板に不要な傷がつ かない利点がある。さらに隣接パネル間に鋼板の山部を介在させて、パネル同士 の直接の当接をなくしたから、デザインの連続線がある幅だけ寸断される。その ため個々のパネルの取り付け高さが不正確であっても、連続線のずれが目立たず 、自然につながって見える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパネル構造の一実施例を示す分解斜視
図である。
【図2】図1の鋼板にパネルを取り付けた状態の斜視図
である。
【図3】図2のパネル構造の要部断面平面図である。
【図4】図4Aおよび図4Bはそれぞれ本考案にかかわ
る鋼板の種類に応じたパネルの取り付け状態の例を示す
平面図である。
【図5】本考案にかかわる支持部材の他の実施例を示す
断面図である。
【図6】図6Aおよび図6Bはそれぞれ本考案にかかわ
る挟着手段の一実施例を示す斜視図および断面図であ
る。
【図7】本考案のパネル構造の設置状態の一実施例を示
す正面図である。
【図8】本考案にかかわるパネル固定治具の一実施例を
示す斜視図である。
【図9】図9Aおよび図9Bはそれぞれ本考案にかかわ
る挟着手段の他の実施例を示す斜視図および断面図であ
る。
【図10】本考案にかかわるパネルの取り付け状態の他
の実施例を示す斜視図である。
【図11】本考案にかかわる挟着手段の他の実施例を示
す斜視図である。
【図12】図12aおよび図12bは図11の挟着手段
の取り付け手順をその順に示す側面図である。
【図13】本考案にかかわるクランプの他の実施例を示
す斜視図である。
【図14】図13のクランプの取り付け状態を示す側面
図である。
【図15】図11におけるスペーサの拡大側面図であ
る。
【図16】本考案にかかわる挟着手段のさらに他の実施
例を示す斜視図である。
【図17】図16の挟着手段の取り付け状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 鋼板 2 谷部 3、3a、3b 山部 6 支持部材 7 取り付け部 9 ガイドレール 11 当り片 19 パネル 20 挿通溝 21 デザイン 28 クランプ 42 挟着手段 43 スペーサ 44 クランプ 62 レールステー

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に延びる山部を有する鋼板を多数枚
    連結させることにより山部とその間の幅広の谷部とを連
    続形成した仮囲い鋼板を装飾保護するための装飾パネル
    構造であって、前記谷部を挟んで隣接する山部の内側に
    対設される一対の支持部材と、この一対の支持部材の間
    に両側縁を挿入して前方に外れないように支持されるパ
    ネルとからなり、そのパネルの少なくとも1面にデザイ
    ンが施されてなる仮囲い鋼板用の装飾パネル構造。
  2. 【請求項2】 前記支持部材が、谷部と面接触可能な取
    り付け部と、この取り付け部に対して略直角に立ち上が
    る連接片と、この連接片の自由端から前記取り付け部と
    平行に立ち上がり、前記山部の表面に当接する当り片と
    を有する請求項1記載の構造。
  3. 【請求項3】 前記当り片の先端から山部側に湾曲形成
    して折り返されている返り部を有する請求項2記載の構
    造。
  4. 【請求項4】 前記取り付け部を前記谷部に固定するた
    めの挟着手段を備えた請求項2記載の構造。
JP659893U 1992-07-08 1993-01-29 仮囲い鋼板用の装飾パネル構造 Withdrawn JPH0621074U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016141995A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 三協立山株式会社 パネル体

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