JPH06209684A - ロッカー - Google Patents
ロッカーInfo
- Publication number
- JPH06209684A JPH06209684A JP708293A JP708293A JPH06209684A JP H06209684 A JPH06209684 A JP H06209684A JP 708293 A JP708293 A JP 708293A JP 708293 A JP708293 A JP 708293A JP H06209684 A JPH06209684 A JP H06209684A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- locker
- antibacterial agent
- mites
- cockroaches
- silica gel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロッカーに、抗菌性、抗黴性、防臭性、防虫
性を付与する。 【構成】 抗菌剤およびゴキブリ・ダニ等忌避剤を含ん
でなる塗料でロッカーを塗装するか、あるいは抗菌剤を
含んでなる樹脂でロッカーの構造部材を構成する。 【効果】 ロッカー内部の菌・黴の増殖を低減でき、不
快害虫の発生を予防できる。
性を付与する。 【構成】 抗菌剤およびゴキブリ・ダニ等忌避剤を含ん
でなる塗料でロッカーを塗装するか、あるいは抗菌剤を
含んでなる樹脂でロッカーの構造部材を構成する。 【効果】 ロッカー内部の菌・黴の増殖を低減でき、不
快害虫の発生を予防できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は改良されたロッカーに関
し、具体的には抗菌性、抗黴性、防臭性、防虫性を有す
るロッカーに関する。
し、具体的には抗菌性、抗黴性、防臭性、防虫性を有す
るロッカーに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、スポーツ施設の普及により、手軽
に利用できる個人専用ロッカーが多用されている。しか
し、個人専用となると、その消毒維持管理は個人に委ね
られ、中へ入れる衣服やロッカーの衛生管理が行き届か
ないのが現状である。例えば、特定のロッカーの衛生管
理不備が菌・黴の増殖を招き、臭いの発生源となること
がある。このようなロッカーの悪臭の主原因は、汗・新
陳代謝物等の付着した衣類などを収納することにより、
汗・新陳代謝物等が蒸発・付着などでロッカーの構造部
材に移行沈着し、これらに含まれる窒素系老廃物が菌・
黴等の微生物により分解されることである。このため、
悪臭の基となる汚れた衣類などを除去しても悪臭は除か
れず、ロッカー内部に染み着いたようになってしまう。
また、このロッカーが周囲のロッカーへの菌・黴の伝搬
源となり、悪臭だけでなく、清潔感を損なう原因ともな
っている。
に利用できる個人専用ロッカーが多用されている。しか
し、個人専用となると、その消毒維持管理は個人に委ね
られ、中へ入れる衣服やロッカーの衛生管理が行き届か
ないのが現状である。例えば、特定のロッカーの衛生管
理不備が菌・黴の増殖を招き、臭いの発生源となること
がある。このようなロッカーの悪臭の主原因は、汗・新
陳代謝物等の付着した衣類などを収納することにより、
汗・新陳代謝物等が蒸発・付着などでロッカーの構造部
材に移行沈着し、これらに含まれる窒素系老廃物が菌・
黴等の微生物により分解されることである。このため、
悪臭の基となる汚れた衣類などを除去しても悪臭は除か
れず、ロッカー内部に染み着いたようになってしまう。
また、このロッカーが周囲のロッカーへの菌・黴の伝搬
源となり、悪臭だけでなく、清潔感を損なう原因ともな
っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにロッカー
の構造部材に移行沈着した悪臭原因物質は、初期には物
理的手段により除去可能であるが、長時間経過した後に
は除去に工数が必要になるという問題がある。
の構造部材に移行沈着した悪臭原因物質は、初期には物
理的手段により除去可能であるが、長時間経過した後に
は除去に工数が必要になるという問題がある。
【０００４】密閉性の高いロッカーの使用も提案される
が、密閉することによって内部湿度が高まり、かえって
菌・黴の増殖を促進するという問題がある。本発明は上
記問題を解決するもので、ロッカーにおける菌・黴の増
殖を低減でき、かつ人体に対する安全性が高く、環境汚
染性のより少ないクリーンなロッカーを提供することを
目的とするものである。
が、密閉することによって内部湿度が高まり、かえって
菌・黴の増殖を促進するという問題がある。本発明は上
記問題を解決するもので、ロッカーにおける菌・黴の増
殖を低減でき、かつ人体に対する安全性が高く、環境汚
染性のより少ないクリーンなロッカーを提供することを
目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明のロッカーは、抗菌剤およびゴキブリ・ダニ
等忌避剤を含んでなる塗料で塗装したものである。
に、本発明のロッカーは、抗菌剤およびゴキブリ・ダニ
等忌避剤を含んでなる塗料で塗装したものである。
【０００６】また本発明のロッカーは、抗菌剤を含んで
なる樹脂で構造部材を構成したものである。
なる樹脂で構造部材を構成したものである。
【０００７】
【作用】ロッカーの悪臭の主原因は、図２に示すよう
に、汗中の主成分である尿素に代表される、汗・新陳代
謝物等に含まれる窒素系老廃物が、雑菌の持つ酵素によ
って分解され、悪臭の成分であるアンモニアが生成する
ことである。
に、汗中の主成分である尿素に代表される、汗・新陳代
謝物等に含まれる窒素系老廃物が、雑菌の持つ酵素によ
って分解され、悪臭の成分であるアンモニアが生成する
ことである。
【０００８】そこで、上記のように、ロッカーの構造部
材またはロッカー塗装用の塗料に抗菌剤を含有させる
と、窒素系老廃物のアンモニアへの酵素分解反応が抑制
され、アンモニアによる悪臭を抑制することができる。
図３は、銀イオンを成分とする抗菌剤を使用した悪臭抑
止のメカニズムを示したものであるが、これに限定され
ず、銅、亜鉛の金属あるいはイオンなどを含有する抗菌
剤を使用することができる。また、本明細書で使用する
「抗菌剤」という語句は、単独で用いて抗菌効果、抗黴
効果、防臭効果を有する薬剤、および、さらに抗菌効
果、抗黴効果、防臭効果を有する薬剤を組み合わせた薬
剤をも包含する。
材またはロッカー塗装用の塗料に抗菌剤を含有させる
と、窒素系老廃物のアンモニアへの酵素分解反応が抑制
され、アンモニアによる悪臭を抑制することができる。
図３は、銀イオンを成分とする抗菌剤を使用した悪臭抑
止のメカニズムを示したものであるが、これに限定され
ず、銅、亜鉛の金属あるいはイオンなどを含有する抗菌
剤を使用することができる。また、本明細書で使用する
「抗菌剤」という語句は、単独で用いて抗菌効果、抗黴
効果、防臭効果を有する薬剤、および、さらに抗菌効
果、抗黴効果、防臭効果を有する薬剤を組み合わせた薬
剤をも包含する。
【０００９】以下、悪臭抑制のメカニズムについて説明
する。尿素の酵素分解は、下記（式１）に示すように、
ウレアーゼによる加水分解である。この反応を進める条
件は、温度（０〜６０℃）・ｐＨ（６〜９）とウレアー
ゼの存在であり、ウレアーゼは周囲環境中の常在菌のほ
とんどが保有する酵素である。一方、この反応を抑制す
る条件は、上記以外の温度・ｐＨと阻害剤の存在であ
り、チオスルファト銀錯塩がこの酵素の阻害剤として作
用する。
する。尿素の酵素分解は、下記（式１）に示すように、
ウレアーゼによる加水分解である。この反応を進める条
件は、温度（０〜６０℃）・ｐＨ（６〜９）とウレアー
ゼの存在であり、ウレアーゼは周囲環境中の常在菌のほ
とんどが保有する酵素である。一方、この反応を抑制す
る条件は、上記以外の温度・ｐＨと阻害剤の存在であ
り、チオスルファト銀錯塩がこの酵素の阻害剤として作
用する。
【００１０】また、他の窒素系老廃物である尿酸の分解
反応には、下記（式２）に示すようにウリカーゼが関与
しており、この酵素に対してもチオスルファト銀錯塩が
同様に阻害剤として機能する。尿酸は分解して尿素とな
り、最終的には悪臭の原因となるアンモニアを生成する
ことから、ウリカーゼの阻害剤としてチオスルファト銀
錯塩を作用させることが悪臭防止に有効である。
反応には、下記（式２）に示すようにウリカーゼが関与
しており、この酵素に対してもチオスルファト銀錯塩が
同様に阻害剤として機能する。尿酸は分解して尿素とな
り、最終的には悪臭の原因となるアンモニアを生成する
ことから、ウリカーゼの阻害剤としてチオスルファト銀
錯塩を作用させることが悪臭防止に有効である。
【００１１】
【化１】
【００１２】
【化２】
【００１３】また、ロッカーの構造部材・表面塗膜に抗
菌剤を含有させることにより、抗菌剤本来の作用として
雑菌や黴の増殖を抑制するので、抗菌効果、抗黴効果が
得られる。そして、雑菌の増殖にともなって繁殖する不
快害虫により持ち込まれる雑菌の増殖をも抑制するの
で、これによっても悪臭発生抑止効果すなわち防臭効果
が得られる。
菌剤を含有させることにより、抗菌剤本来の作用として
雑菌や黴の増殖を抑制するので、抗菌効果、抗黴効果が
得られる。そして、雑菌の増殖にともなって繁殖する不
快害虫により持ち込まれる雑菌の増殖をも抑制するの
で、これによっても悪臭発生抑止効果すなわち防臭効果
が得られる。
【００１４】また、ロッカーの構造部材・表面塗膜に、
抗菌剤とゴキブリ・ダニ等忌避剤とを併用することによ
り、さらに防虫効果が得られる。また、ゴキブリ・ダニ
等忌避剤は、ゴキブリ・ダニ等殺虫剤に比較して、人体
に対する安全性、及び環境非汚染性に優れている。
抗菌剤とゴキブリ・ダニ等忌避剤とを併用することによ
り、さらに防虫効果が得られる。また、ゴキブリ・ダニ
等忌避剤は、ゴキブリ・ダニ等殺虫剤に比較して、人体
に対する安全性、及び環境非汚染性に優れている。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづき詳
細に説明する。図１はロッカーを示し、金属製筐体部１
と金属製扉部２とで構成されていて、その内部に、金属
製棚部３と小物入れ部４とが配置されている。金属製筐
体部１の表面には、チオスルファト銀錯塩をシリカゲル
に担持させた抗菌剤粒子５を分散させたフッ素樹脂が被
覆塗装されており、金属製扉部２の表面には、チオスル
ファト銀錯塩をシリカゲルに担持させた抗菌剤粒子５お
よびゴキブリ・ダニ等忌避剤を分散させたフッ素樹脂が
被覆塗装されている。金属製棚部３は、径２ｍｍの金属
線で格子状に形成されていて、金属線の表面には、チオ
スルファト銀錯塩をシリカゲルに担持させた抗菌剤粒子
５を分散させたフッ素樹脂が被覆塗装されている。小物
入れ部４は、抗菌剤粒子５を混練したポリプロピレン樹
脂で製造されている。
細に説明する。図１はロッカーを示し、金属製筐体部１
と金属製扉部２とで構成されていて、その内部に、金属
製棚部３と小物入れ部４とが配置されている。金属製筐
体部１の表面には、チオスルファト銀錯塩をシリカゲル
に担持させた抗菌剤粒子５を分散させたフッ素樹脂が被
覆塗装されており、金属製扉部２の表面には、チオスル
ファト銀錯塩をシリカゲルに担持させた抗菌剤粒子５お
よびゴキブリ・ダニ等忌避剤を分散させたフッ素樹脂が
被覆塗装されている。金属製棚部３は、径２ｍｍの金属
線で格子状に形成されていて、金属線の表面には、チオ
スルファト銀錯塩をシリカゲルに担持させた抗菌剤粒子
５を分散させたフッ素樹脂が被覆塗装されている。小物
入れ部４は、抗菌剤粒子５を混練したポリプロピレン樹
脂で製造されている。
【００１６】次に、上記ロッカーで使用した銀シリカゲ
ル系抗菌剤粒子５について、その製法を説明する。酢酸
銀などの水溶性銀塩１００重量部を、塩素を含まない水
に加えて溶解させ、この溶液を充分攪拌しながら、亜硫
酸ナトリウムと亜硫酸水素ナトリウムとの混合物４５０
重量部、およびチオ硫酸ナトリウムの水溶性塩３００重
量部を順次混合し、溶解させて、チオスルファト銀錯塩
水溶液を得た。なお、チオ硫酸ナトリウムの重量は、そ
の水和物Ｎａ2 Ｓ2 Ｏ3 ・５Ｈ2 Ｏの重量として示す。
ル系抗菌剤粒子５について、その製法を説明する。酢酸
銀などの水溶性銀塩１００重量部を、塩素を含まない水
に加えて溶解させ、この溶液を充分攪拌しながら、亜硫
酸ナトリウムと亜硫酸水素ナトリウムとの混合物４５０
重量部、およびチオ硫酸ナトリウムの水溶性塩３００重
量部を順次混合し、溶解させて、チオスルファト銀錯塩
水溶液を得た。なお、チオ硫酸ナトリウムの重量は、そ
の水和物Ｎａ2 Ｓ2 Ｏ3 ・５Ｈ2 Ｏの重量として示す。
【００１７】銀シリカゲル系抗菌剤粒子５に用いる担体
は、「ＪＩＳ Ｚ ０７０１包装用シリカゲル乾燥剤」
に記載のＢ型のシリカゲル粉末である。このＢ型シリカ
ゲル粉末は、低湿度では吸湿率が低く、高湿度では吸湿
率が高く、かつ高湿度における総吸湿量の高いシリカゲ
ル粉末であり、その平均粒径は８μｍ程度である。
は、「ＪＩＳ Ｚ ０７０１包装用シリカゲル乾燥剤」
に記載のＢ型のシリカゲル粉末である。このＢ型シリカ
ゲル粉末は、低湿度では吸湿率が低く、高湿度では吸湿
率が高く、かつ高湿度における総吸湿量の高いシリカゲ
ル粉末であり、その平均粒径は８μｍ程度である。
【００１８】このシリカゲル粉末を１８０℃で２時間以
上乾燥させ、シリカゲル１００重量部に対し、銀成分が
２重量部になるように上記チオスルファト銀錯塩水溶液
を混合した。次いで、溶媒および担体中に吸収された水
分を速やかに除去し、所定の粒径に粉砕して、抗菌性材
料を担持したシリカゲルを得た。
上乾燥させ、シリカゲル１００重量部に対し、銀成分が
２重量部になるように上記チオスルファト銀錯塩水溶液
を混合した。次いで、溶媒および担体中に吸収された水
分を速やかに除去し、所定の粒径に粉砕して、抗菌性材
料を担持したシリカゲルを得た。
【００１９】次に、このシリカゲル１００重量部を、テ
トラエトキシシラン１００重量部をエチルアルコール１
００重量部に希釈混合した溶液に分散させた。この分散
液に純水２０重量部を加えてテトラエトキシシランを加
水分解させることにより、シリカゲルの表面の少なくと
も１部をテトラエトキシシランの加水分解物でコーティ
ングした。次に、これを乾燥させて、銀シリカゲル系抗
菌剤粒子５を得た。
トラエトキシシラン１００重量部をエチルアルコール１
００重量部に希釈混合した溶液に分散させた。この分散
液に純水２０重量部を加えてテトラエトキシシランを加
水分解させることにより、シリカゲルの表面の少なくと
も１部をテトラエトキシシランの加水分解物でコーティ
ングした。次に、これを乾燥させて、銀シリカゲル系抗
菌剤粒子５を得た。
【００２０】金属製扉部２の表面に被覆塗装されるフッ
素樹脂は、銀シリカゲル系抗菌剤粒子５を１wt％、およ
びゴキブリ・ダニ等忌避性材料としてのアニリセンＢＰ
Ｄ−２１（大和化学(株)製品）と、有機りん系のダイア
ジノン（Ｏ，Ｏ−ジエチルＯ−２−イソプロピル−６−
メチルピリミジン−４−イル−ホスホロチオエート）を
ポリアミド系樹脂でマイクロカプセル化したダイアジノ
ンＭＣ剤とをそれぞれ１wt％を含んでいる。
素樹脂は、銀シリカゲル系抗菌剤粒子５を１wt％、およ
びゴキブリ・ダニ等忌避性材料としてのアニリセンＢＰ
Ｄ−２１（大和化学(株)製品）と、有機りん系のダイア
ジノン（Ｏ，Ｏ−ジエチルＯ−２−イソプロピル−６−
メチルピリミジン−４−イル−ホスホロチオエート）を
ポリアミド系樹脂でマイクロカプセル化したダイアジノ
ンＭＣ剤とをそれぞれ１wt％を含んでいる。
【００２１】以下に、本発明のロッカーと従来のロッカ
ーとの比較試験の結果を示す。（表１）は、抗菌剤配合
樹脂で塗装した本発明のロッカーを用いた場合と、抗菌
剤無配合樹脂で塗装した従来のロッカーを用いた場合
の、上部空間アンモニア濃度を示す。（表２）は、抗菌
剤とゴキブリ・ダニ等忌避剤とを添加したロッカー、抗
菌剤のみを添加したロッカー、ゴキブリ・ダニ等忌避剤
のみを添加したロッカー、抗菌剤、ゴキブリ・ダニ等忌
避剤ともに無添加の従来のロッカーについての、塗膜表
面の細菌数を示す。
ーとの比較試験の結果を示す。（表１）は、抗菌剤配合
樹脂で塗装した本発明のロッカーを用いた場合と、抗菌
剤無配合樹脂で塗装した従来のロッカーを用いた場合
の、上部空間アンモニア濃度を示す。（表２）は、抗菌
剤とゴキブリ・ダニ等忌避剤とを添加したロッカー、抗
菌剤のみを添加したロッカー、ゴキブリ・ダニ等忌避剤
のみを添加したロッカー、抗菌剤、ゴキブリ・ダニ等忌
避剤ともに無添加の従来のロッカーについての、塗膜表
面の細菌数を示す。
【００２２】
【表１】
【００２３】
【表２】
【００２４】これらの結果から、本発明ロッカーの抗菌
性塗膜は、表面に抗菌性が発揮され、清浄性が保たれる
ことがわかる。上記構成のロッカーを使用した場合、適
宜清掃することにより、通常のロッカーを使用する場合
に比べ、悪臭の発生を大幅に抑制できた。
性塗膜は、表面に抗菌性が発揮され、清浄性が保たれる
ことがわかる。上記構成のロッカーを使用した場合、適
宜清掃することにより、通常のロッカーを使用する場合
に比べ、悪臭の発生を大幅に抑制できた。
【００２５】以下の（表３）に、ゴキブリ忌避試験の結
果を示す。忌避試験は、チャバネゴキブリ成虫３０匹を
用い、内部に餌を設置したロッカー内部に侵入したゴキ
ブリの数を調べることによって行った。表において、処
理区は忌避剤を添加した樹脂で塗装したロッカーを示
し、対照区は忌避剤無添加の樹脂で塗装したロッカーを
示す。
果を示す。忌避試験は、チャバネゴキブリ成虫３０匹を
用い、内部に餌を設置したロッカー内部に侵入したゴキ
ブリの数を調べることによって行った。表において、処
理区は忌避剤を添加した樹脂で塗装したロッカーを示
し、対照区は忌避剤無添加の樹脂で塗装したロッカーを
示す。
【００２６】
【表３】
【００２７】（表３）からわかるように、本発明のロッ
カーで実用的な忌避率が得られた。
カーで実用的な忌避率が得られた。
【００２８】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、ロッカー
の構成部材・表面塗膜に抗菌剤、ゴキブリ・ダニ等忌避
剤を含有させたことにより、人体・環境に対する高い安
全性のもとに、ロッカーの悪臭の主原因となる窒素系老
廃物からの悪臭発生を抑制することができ、かつ、抗菌
効果・抗黴効果・防虫効果が得られる。
の構成部材・表面塗膜に抗菌剤、ゴキブリ・ダニ等忌避
剤を含有させたことにより、人体・環境に対する高い安
全性のもとに、ロッカーの悪臭の主原因となる窒素系老
廃物からの悪臭発生を抑制することができ、かつ、抗菌
効果・抗黴効果・防虫効果が得られる。
【００２９】この結果、ロッカー清掃工数が削減可能で
あるとともに、隣接のロッカーへの影響が低減され、ロ
ッカールーム全体の清潔感が得られる。この構成をロッ
カールーム壁材に応用することもできる。
あるとともに、隣接のロッカーへの影響が低減され、ロ
ッカールーム全体の清潔感が得られる。この構成をロッ
カールーム壁材に応用することもできる。
【図１】本発明の一実施例のロッカーを示す説明図であ
る。
る。
【図２】悪臭発生のメカニズムを示す説明図である。
【図３】悪臭抑止のメカニズムを示す説明図である。
１ 金属製筐体部 ２ 金属製扉部 ３ 金属製棚部 ４ 小物入れ部 ５ 抗菌剤粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ４７Ｂ 61/00 Ｚ 8915−3Ｋ Ｃ０９Ｄ 5/14 ＰＱＭ 6904−4Ｊ
Claims (4)
- 【請求項１】 抗菌剤およびゴキブリ・ダニ等忌避剤を
含んでなる塗料で塗装したロッカー。 - 【請求項２】 抗菌剤を含んでなる樹脂で構造部材を構
成したロッカー。 - 【請求項３】 抗菌剤が、シリカゲルにチオスルファト
銀錯塩を担持させ、少なくともその表面の一部をテトラ
アルコキシシランの加水分解物で被覆してなる抗菌剤で
ある請求項１または２記載のロッカー。 - 【請求項４】 ゴキブリ・ダニ等忌避剤が、経皮効果性
のゴキブリ・ダニ忌避性材料およびガス化蒸散性のゴキ
ブリ・ダニ等忌避性材料の少なくとも１つを含むゴキブ
リ・ダニ等忌避剤である請求項１記載のロッカー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP708293A JPH06209684A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | ロッカー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP708293A JPH06209684A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | ロッカー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06209684A true JPH06209684A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11656173
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP708293A Pending JPH06209684A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | ロッカー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06209684A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09218679A (ja) * | 1996-02-14 | 1997-08-19 | Junji Yamamoto | 抗菌楽器 |
| WO2004087819A1 (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 害虫忌避性塗料 |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP708293A patent/JPH06209684A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09218679A (ja) * | 1996-02-14 | 1997-08-19 | Junji Yamamoto | 抗菌楽器 |
| WO2004087819A1 (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-14 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 害虫忌避性塗料 |
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