JPH06209523A - 電圧調整器 - Google Patents

電圧調整器

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JPH06209523A
JPH06209523A JP5000555A JP55593A JPH06209523A JP H06209523 A JPH06209523 A JP H06209523A JP 5000555 A JP5000555 A JP 5000555A JP 55593 A JP55593 A JP 55593A JP H06209523 A JPH06209523 A JP H06209523A
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JP
Japan
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voltage
primary
terminals
windings
turns
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JP5000555A
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Hirotaka Nakano
広隆 中野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切り換え時にスイッチング素子に現れる高電
圧を解消すると共に、自動制御を容易とした電圧調整器
を提供する。 【構成】 電圧調整器1は、一次電圧が印加される一次
端子R、Sと、これら一次端子R、Sにそれぞれ接続さ
れた同一の第一及び第二巻線2、3と、一次端子R、S
から同一巻数の位置で各巻線2、3に接続された二次端
子U、Vと、一次端子R、Sとの間にそれぞれ同一巻数
を残して各巻線2、3間を短絡する複数のスイッチ4〜
6とを具備する。各スイッチ4〜6は相互に異なる巻数
を残して各巻線2、3間を短絡する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源電圧を入力してシ
ョーケースその他の負荷に印加する電圧を適度に調整す
るための電圧調整器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばショーケース等の設置現場におい
ては、電源電圧が例えば交流100V等の一定電圧であ
るとは限らず、交流95V〜110V等の値でばらばら
である。特に、電源電圧が高い場合には、ショーケース
の圧縮機等の運転騒音が大きくなる問題があると共に、
電源電圧は上記範囲の或る値に一定であるとも限らず、
何らかの原因で不安定となり、異常に低下する場合もあ
る。
【0003】そこで、係る不安定な電源電圧を交流95
V〜100V程に引き下げ、且つ、安定化させるため
に、従来では図3に示す如き電圧調整器100が用いら
れていた。即ち、従来の電圧調整器100は所謂単巻変
圧器により構成されており、一次端子R、S間にスイッ
チ104と直列に巻線101を接続すると共に、この巻
線101を例えば10対1の比率で分路巻線102と直
列巻線103とするよう、二次端子U、Vをそれぞれ巻
線101の途中及び一次端子Sにそれぞれ接続してい
る。また、巻線101の分路巻線102には、一次端子
Sと分路巻線102の途中とをそれぞれ異なる巻数で短
絡するための二個のスイッチ105、106が接続され
ている。
【0004】このスイッチ104を閉じると、二次端子
R、S間に出力される二次電圧は一次電圧より例えば5
V低下する。また、スイッチ105を閉じると、分路巻
線102部分の巻数は減少し、それによって二次端子
R、S間に出力される二次電圧は更に2V低下する。そ
して、スイッチ106を閉じると、分路巻線102部分
の巻数は更に減少し、それによって二次端子R、S間に
出力される二次電圧は今度は更に4V低下するよう構成
されている。
【0005】係る構成において、今スイッチ104を閉
じ、スイッチ105、106が開いている状態で、一次
端子R、S間に例えば100Vの交流電圧が一次電圧と
して印加されると、前記分路巻線102と直列巻線10
3の巻数比により二次端子U、V間には95Vの交流電
圧が二次電圧として出力される。この交流95Vの二次
電圧を設定値とし、その状態から一次電圧が2V上昇し
て102Vに変化した場合にはスイッチ105を、4V
上昇して104Vに変化した場合にはスイッチ106を
それぞれ択一的に手動によって閉じることにより、二次
端子U、V間に出力される二次電圧を略95Vの設定値
とすることができるように構成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】係るスイッチ104〜
106の切り換えに際しては、これらのスイッチが同時
に閉じると短絡電流が流れてしまうために、既に閉じて
いるスイッチを開いてから、次のスイッチを閉じる必要
があるが、係る切り換え操作時に従来の電圧調整器10
0では、スイッチを開放した瞬間の電圧変動が、前記巻
数比で増幅されてスイッチの端子間に印加されることに
なるため、開放したスイッチの端子間には1000V〜
2000Vのパルス状の高電圧が発生する。
【0007】そのために、従来ではスイッチ104〜1
06として高耐圧のものを使用し、或いはチョークコイ
ルを挿入したり、切り換えの際一々電源電圧を断つ等の
対処が必要となっており、トライアック等の半導体素子
を使用することができないこととも合わせて、自動制御
が困難となる問題があった。本発明は、係る従来の技術
的課題を解決するために成されたものであり、切り換え
時にスイッチング素子に現れる高電圧を解消すると共
に、自動制御を容易とした電圧調整器を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
電圧調整器1は、一次電圧を入力して二次電圧を調整す
るものであって、一次電圧が印加される一次端子R、S
と、これら一次端子R、Sにそれぞれ接続された同一の
第一及び第二巻線2、3と、一次端子R、Sから同一巻
数の位置で両巻線2、3に接続された二次端子U、V
と、一次端子R、Sとの間にそれぞれ同一巻数を残して
各巻線2、3間を短絡する複数のスイッチング素子4〜
6とを具備しており、各スイッチング素子4〜6は相互
に異なる巻数を残して各巻線2、3間を短絡するよう構
成したことを特徴とする。
【0009】また、請求項2の発明の電圧調整器1は、
一次電圧を入力して二次電圧を調整するものであって、
一次電圧が印加される一次端子R、Sと、これら一次端
子R、Sにそれぞれ接続された同一の第一及び第二巻線
2、3と、一次端子R、Sから同一巻数の位置で両巻線
2、3に接続された二次端子U、Vと、一次端子R、S
との間にそれぞれ同一巻数を残して各巻線2、3間を短
絡する複数のスイッチング素子4〜6と、一次電圧若し
くは二次電圧、または一次電圧と二次電圧の双方に基づ
いて各スイッチング素子4〜6を制御する制御装置10
とを具備しており、各スイッチング素子4〜6は相互に
異なる巻数を残して各巻線2、3間を短絡すると共に、
制御装置10は各スイッチング素子4〜6を択一的に導
通させて二次電圧を設定値に調整することを特徴とす
る。
【0010】更に、請求項3の発明の電圧調整器は、一
次電圧を入力して二次電圧を調整するものであって、一
次電圧が印加される一次端子R、Sと、これら一次端子
R、Sにそれぞれ接続された同一の第一及び第二巻線
2、3と、一次端子R、Sから同一巻数の位置で両巻線
2、3に接続された二次端子U、Vと、一次端子R、S
との間にそれぞれ同一巻数を残して各巻線2、3間を短
絡する複数のスイッチング素子4〜6と、一次端子R、
Sと二次端子とを短絡する短絡用接点(マグネットスイ
ッチ)8と、一次電圧若しくは二次電圧、または一次電
圧と二次電圧の双方に基づいて各スイッチング素子4〜
6及び短絡用接点(マグネットスイッチ)8を制御する
制御装置10とを具備しており、各スイッチング素子4
〜6は相互に異なる巻数を残して各巻線2、3間を短絡
すると共に、制御装置10は各スイッチング素子4〜6
を択一的に導通させて二次電圧を設定値に調整し、一次
電圧または二次電圧が所定の値よりも低下した場合には
短絡用接点(マグネットスイッチ)8を導通させること
を特徴とする。
【0011】
【作用】図2のベクトル図を用いて本発明の作用を説明
する。今一次端子Sの電圧VSを基準とし、一次端子R
の電圧をVR、開放したスイッチング素子4〜6の端子
に現れる電圧をそれぞれV1A、V2Aとすると、請求
項1の発明の電圧調整器1によれば、一次端子R、Sに
は同一の第一及び第二巻線2、3がそれぞれ接続されて
おり、二次端子U、Vは一次端子R、Sからそれぞれ同
一巻数の位置で両巻線2、3に接続され、複数のスイッ
チング素子4〜6は一次端子R、Sとの間にそれぞれ同
一巻数を残して各巻線2、3間を短絡し、且つ、各スイ
ッチング素子4〜6は相互に異なる巻数を残して各巻線
2、3間を短絡するように構成したので、スイッチング
素子4〜6を択一的に導通させることにより、一次端子
R、S間に接続された巻線の全巻数と二次端子U、V間
の巻数との比が変更され、それによって二次電圧を適宜
調整することができるようになる。
【0012】特に、二次端子U、Vは一次端子R、Sか
らそれぞれ同一巻数の位置で両巻線2、3に接続され、
且つ、複数のスイッチング素子4〜6は一次端子R、S
との間にそれぞれ同一巻数を残して両巻線2、3間を短
絡するので、スイッチング素子を開放した瞬間にその端
子に発生する電圧V1A、V2Aは図2に示す如く略同
一の値となる。従って、スイッチング素子の端子間に生
ずる電位差は極めて小さくなる。
【0013】また、請求項2の発明の電圧調整器1によ
れば、上記に加えて制御装置10が一次電圧若しくは二
次電圧、または一次電圧と二次電圧の双方に基づいて各
スイッチング素子4〜6を制御すると共に、各スイッチ
ング素子4〜6を択一的に導通させて二次電圧を設定値
に調整するので、手動によらず二次電圧を設定値に自動
調整することが可能となる。
【0014】更に、請求項3の発明の電圧調整器1によ
れば、上記に加えて一次端子と二次端子にはそれらを短
絡する短絡用接点(マグネットスイッチ)8が設けら
れ、一次電圧または二次電圧が所定の値よりも低下した
場合には、制御装置10が短絡用接点(マグネットスイ
ッチ)8を導通させるので、電源電圧の異常時、或いは
スイッチング素子4〜6の故障時等においても、二次端
子U、Vに接続される負荷の運転に必要な二次電圧を確
保することが可能となる。
【0015】
【実施例】次に、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明の電圧調整器1の電気回路図を示す。
尚、一次電圧が印加される一次端子R、Sと、ショーケ
ース等の負荷に印加される二次電圧を出力する二次端子
U、Vは図3と同一符号で示す。
【0016】電圧調整器1の一次端子R、Sには同一の
第一巻線2及び第二巻線3がそれぞれ接続されている。
そして、二次端子U、Vはそれぞれ一次端子R、Sから
同一巻数の位置で第一巻線2及び第二巻線3に接続され
ており、各接続部分から一次端子R、S側をそれぞれ直
列巻線部2A、3A、それ以外の部分をそれぞれ分路巻
線部2B、3Bとしている。
【0017】また、各巻線2、3の分路巻線部2B、3
Bの遊端側にはスイッチング素子としての三個のスイッ
チ4、5、6が設けられている。スイッチ4は第一及び
第二巻線2、3の遊端に両接点を接続しており、従っ
て、スイッチ4を閉じると巻線2、3の全ての巻数が一
次端子R、S間に挿入され、分路巻線部2B、3Bの巻
数が多くなる形となり、一次電圧よりも例えば2V低い
電圧が二次電圧として二次端子U、V間に出力されるこ
とになる。
【0018】スイッチ5は第一及び第二巻線2、3の遊
端より一次端子R、S側であって、一次端子R、Sとの
間に同一の巻数を残す位置に両接点を接続しており、従
って、スイッチ5を閉じると巻線2、3の遊端側が同一
の巻数づつ短絡される形となり、一次電圧よりも例えば
4V低い電圧が二次電圧として二次端子U、V間に出力
されることになる。
【0019】また、スイッチ6も第一及び第二巻線2、
3の遊端より一次端子R、S側であって、一次端子R、
Sとの間に同一の巻数を残す位置に両接点を接続してい
るが、スイッチ5よりも少ない巻数を残す位置とされて
いる。従って、スイッチ6を閉じると巻線2、3の遊端
側が更に多い同一の巻数づつ短絡される形となり、一次
電圧よりも例えば6V低い電圧が二次電圧として二次端
子U、V間に出力されることになる。
【0020】更に、一次端子R、Sと二次端子U、Vと
の間には、それぞれ短絡用接点としてのマグネットスイ
ッチ8、8が接続されており、これらマグネットスイッ
チ8、8が閉じると、一次端子R、Sと二次端子U、V
とが短絡され、一次電圧がそのまま二次電圧として出力
されることになる。一次端子R、S間には汎用マイクロ
コンピュータから構成された制御装置10が接続されて
おり、その入力端子A、Bには、一次端子R、Sからの
一次電圧が入力されて制御装置10の動作電源となると
共に、同時に制御装置10は入力端子A、B間の電圧値
によって一次電圧を検出する。また、制御装置10の入
力端子C、Dには二次端子U、Vに現れる二次電圧が入
力され、制御装置10はこの入力値によって二次電圧を
検出する。
【0021】更に、制御装置10の出力にはリレーコイ
ル11、12、13、14が接続されており、リレーコ
イル11に通電されると前記スイッチ4が閉じ、リレー
コイル12に通電されると前記スイッチ5が閉じ、リレ
ーコイル13に通電されると前記スイッチ6が閉じ、リ
レーコイル14に通電されると前記マグネットスイッチ
8、8が閉じる構成とされている。
【0022】以上の構成で、次に本発明の電圧調整器1
の動作を説明する。今、制御装置10に設定された二次
電圧の設定値を交流98Vとし、一次端子R、Sには一
次電圧として通常は交流100Vを接続するものとす
る。制御装置10は一次電圧が交流100Vであれば、
入力端子A、Bにより当該一次電圧を検出し、リレーコ
イル12〜14を非通電として、リレーコイル11のみ
に通電し、スイッチ4のみを閉じて他のスイッチ5、6
及びマグネットスイッチ8、8を開放する。従って、二
次端子U、Vには前述の如く一次電圧よりも2V低い交
流98Vが出力される。
【0023】ここで、一次電圧が上昇して例えば102
Vとなったものとすると、制御装置10は係る電圧上昇
を入力端子A、Bにより検出し、リレーコイル11を一
旦非通電としてスイッチ4を開放すると共に、その後
(一秒以内)にリレーコイル12のみに通電し、スイッ
チ5のみを閉じて他のスイッチ4、6及びマグネットス
イッチ8、8を開放したままとする。従って、二次端子
U、Vには前述の如く一次電圧よりも4V低いやはり交
流98Vが出力される。
【0024】そして、更にその状態から一次電圧が上昇
して例えば104Vとなったものとすると、制御装置1
0は同様に係る電圧上昇を入力端子A、Bにより検出
し、リレーコイル12を一旦非通電としてスイッチ5を
開放すると共に、その後(一秒以内)にリレーコイル1
3のみに通電し、スイッチ6のみを閉じて他のスイッチ
4、5及びマグネットスイッチ8、8を開放したままと
する。従って、二次端子U、Vには前述の如く一次電圧
よりも6V低いやはり交流98Vが出力される。以上の
制御によって一次電圧の変動に係わらず、二次電圧を略
98Vの設定値に維持することができる。
【0025】尚、電源電圧の異常によって一次電圧が9
5V以下に低下した場合、制御装置10は係る一次電圧
の異常を入力端子A、Bにより検出し、リレーコイル1
1〜13を一旦全て非通電として全てのスイッチ4、5
及び6を開放する。そして、その後(一秒以内)にリレ
ーコイル14に通電し、マグネットスイッチ8、8を閉
じて一次端子R、Sと二次端子U、Vを直結する。従っ
て、二次端子U、Vには前述の如く一次電圧がそのまま
出力されることになる。
【0026】また、スイッチ4〜6の故障等によって一
次電圧に係る異常が無いのに、二次電圧が例えば93V
等の値に低下してしまった場合、制御装置10は係る二
次電圧の異常を入力端子C、Dにより検出し、同様にリ
レーコイル11〜13を一旦全て非通電として全てのス
イッチ4、5及び6を開放する。そして、その後(一秒
以内)にリレーコイル14に通電し、マグネットスイッ
チ8、8を閉じて一次端子R、Sと二次端子U、Vを直
結する。従って、二次端子U、Vには前述の如く一次電
圧がそのまま出力されることになる。
【0027】このように、一次電圧或いは二次電圧の異
常(スイッチの故障)時には、制御装置10はマグネッ
トスイッチ8、8によって一次端子R、Sと二次端子
U、Vとを直結するので、二次端子U、Vに接続される
ショーケース等の負荷の運転に必要な最低電圧を確保す
ることが可能となる。特に、以上のスイッチ切り換え動
作において、いずれも同時に二つのスイッチが閉じるこ
とが無く、スイッチ4〜6及び8は択一的に閉じられる
ので、複数のスイッチが閉じて構成される閉回路に短絡
電流が流れる事故も防止される。
【0028】尚、制御装置10は前述の如き異常状態が
解消されるまでマグネットスイッチ8、8を閉じ、正常
に復帰した後はマグネットスイッチ8、8を開放して再
び前記電圧調整に移行する。ここで、第一及び第二巻線
2、3の直列巻線部2A及び3Aはそれぞれ同一巻数と
なっており、且つ、分路巻線部2B及び3Bの巻数も各
スイッチ4、5、6がそれぞれ閉じた状態において同一
となっている。従って、各スイッチ4、5、6が開放し
た瞬間にそれらの端子に発生する電圧V1A及びV2A
は略同一の値となる。
【0029】これをベクトル図で示したのが図2であ
る。従来の電圧調整器100では、スイッチ104〜1
06が開放した瞬間にVSからV2Aに至る高電圧が端
子に発生することになるが、本発明の電圧調整器1では
スイッチ4、5、6の両端子に発生する電圧V1A及び
V2Aが略同一の値となるので、端子間に電位差が殆ど
生じなくなる。従って、スイッチ4〜6として高耐圧の
スイッチを用いる必要がなくなると共に、スイッチの切
り換え時に一次電圧を一々断つ必要もなくなるので、電
圧自動調整が極めて容易となる。
【0030】特に、実施例ではスイッチ4〜6としてリ
レー接点を使用したが、それに限らず、トライアック等
の半導体素子を使用することも可能となり、自動調整が
尚一層容易となる。尚、実施例で示した各種値は用途に
応じて種々変更可能であることは云うまでもなく、スイ
ッチの数も実施例の三個に限らず一個以上あれば本発明
は有効である。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、スイッチング素子を択一的に導通させることによっ
て、二次電圧を適宜調整することができるようになる。
特に、二次端子は一次端子からそれぞれ同一巻数の位置
で両巻線に接続され、且つ、複数のスイッチング素子は
一次端子との間にそれぞれ同一巻数を残して各巻線間を
短絡しているので、スイッチング素子を開放した瞬間に
各端子に発生する電圧は略同一の値となる。従って、ス
イッチング素子の端子間に生ずる電位差を極めて小さく
することができるので、スイッチング素子として高耐圧
のものを用いたり、電源電圧を一々断つ等の処置を施す
必要がなくなり、自動調整が極めて容易となると共に、
コストの低減を図ることができる。
【0032】また、請求項2の発明によれば、上記に加
えて制御装置により二次電圧を設定値に自動調整するこ
とが可能となり、従来の如く手動によって一々スイッチ
を切り換える必要がなくなるので操作性が著しく向上す
る。更に、請求項3の発明によれば、上記に加えて一次
電圧または二次電圧が所定の値よりも低下した場合に
は、制御装置が短絡用接点を導通させて一次端子と二次
端子を短絡するので、電源電圧の異常時、或いはスイッ
チング素子の故障時等においても、二次端子に接続され
る負荷の運転に必要な二次電圧を確保することが可能と
なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧調整器の電気回路図である。
【図2】一次電圧とスイッチング素子の端子電圧を示す
ベクトル図である。
【図3】従来の電圧調整器の電気回路図である。
【符号の説明】
1 電圧調整器 2 第一巻線 3 第二巻線 4 スイッチ 5 スイッチ 6 スイッチ 8 マグネットスイッチ 10 制御装置 R 一次端子 S 一次端子 U 二次端子 V 二次端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次電圧を入力して二次電圧を調整する
    電圧調整器において、前記一次電圧が印加される一次端
    子と、該一次端子にそれぞれ接続された同一の第一及び
    第二巻線と、前記一次端子から同一巻数の位置で両巻線
    にそれぞれ接続された二次端子と、前記一次端子との間
    にそれぞれ同一巻数を残して前記各巻線間を短絡する複
    数のスイッチング素子とを具備し、各スイッチング素子
    は相互に異なる巻数を残して各巻線間を短絡するよう構
    成したことを特徴とする電圧調整器。
  2. 【請求項2】 一次電圧を入力して二次電圧を調整する
    電圧調整器において、前記一次電圧が印加される一次端
    子と、該一次端子にそれぞれ接続された同一の第一及び
    第二巻線と、前記一次端子から同一巻数の位置で両巻線
    にそれぞれ接続された二次端子と、前記一次端子との間
    にそれぞれ同一巻数を残して前記各巻線間を短絡する複
    数のスイッチング素子と、前記一次電圧若しくは二次電
    圧、または一次電圧と二次電圧の双方に基づいて前記各
    スイッチング素子を制御する制御装置とを具備し、前記
    各スイッチング素子は相互に異なる巻数を残して各巻線
    間を短絡すると共に、前記制御装置は各スイッチング素
    子を択一的に導通させて二次電圧を設定値に調整するこ
    とを特徴とする電圧調整器。
  3. 【請求項3】 一次電圧を入力して二次電圧を調整する
    電圧調整器において、前記一次電圧が印加される一次端
    子と、該一次端子にそれぞれ接続された同一の第一及び
    第二巻線と、前記一次端子から同一巻数の位置で両巻線
    にそれぞれ接続された二次端子と、前記一次端子との間
    にそれぞれ同一巻数を残して前記各巻線間を短絡する複
    数のスイッチング素子と、前記一次端子と二次端子とを
    短絡する短絡用接点と、前記一次電圧若しくは二次電
    圧、または一次電圧と二次電圧の双方に基づいて前記各
    スイッチング素子及び短絡用接点を制御する制御装置と
    を具備し、前記各スイッチング素子は相互に異なる巻数
    を残して各巻線間を短絡すると共に、前記制御装置は各
    スイッチング素子を択一的に導通させて二次電圧を設定
    値に調整し、前記一次電圧または二次電圧が所定の値よ
    りも低下した場合には前記短絡用接点を導通させること
    を特徴とする電圧調整器。
JP5000555A 1993-01-06 1993-01-06 電圧調整器 Pending JPH06209523A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005292955A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Kyuki:Kk 交流電圧調整装置

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