JPH0620935U - 歯付ベルトとその伝動装置 - Google Patents

歯付ベルトとその伝動装置

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JPH0620935U
JPH0620935U JP6435192U JP6435192U JPH0620935U JP H0620935 U JPH0620935 U JP H0620935U JP 6435192 U JP6435192 U JP 6435192U JP 6435192 U JP6435192 U JP 6435192U JP H0620935 U JPH0620935 U JP H0620935U
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JP
Japan
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toothed belt
layer
cover layer
rubber layer
belt
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Pending
Application number
JP6435192U
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English (en)
Inventor
和利 石田
信隆 大迫
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯付ベルトの損傷を早期に検知できる歯付ベ
ルトとその伝動装置を提供することを目的とする。 【構成】 長手方向に沿って配置した複数の歯部2と心
線3を埋設した背部4とを有するとともに、上記歯部2
の表面に設けたカバー層7を被覆した歯付ベルト1であ
り、該背部4の表面ゴム層8とカバー層7を導電性と
し、背部4の表面ゴム層7とカバー層7の間の層を絶縁
性にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は歯付ベルトとその伝動装置に係り、詳しくは歯付ベルトの損傷を早期 に検知できる歯付ベルトとその伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯付ベルトは平ベルトやVベルトと異なり滑りのない確実伝動が可能で、また 歯車やチェーンの確実伝動に比べて給油を必要としない等の利点を有しているた め、近年需要が急速に増大している。特に、自動車のオーバーヘッドカム軸(O HC)の伝動駆動にあってはその進出が顕著である。 ところが、近年、省エネルギー化、コンパクト化の社会的要請を背景に、自動 車のエンジンルーム周辺の雰囲気温度は従来に比べて上昇してきている。これに 伴い歯付ベルトの使用環境温度も高くなってきた。従来、歯付ベルトは主として クロロプレンゴムが使用されてきたが、高温雰囲気下では、硬化したベルト歯元 部で早期にクラックを生じるという問題が発生した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような歯付ベルトの早期破損現象に対し、従来よりクロロプレンゴムの耐 熱性の改善が検討され、ある程度の改良が行われてきたもののクロロプレンゴム を使用している限り限界があり、現在のところ充分な効果を得るには至っていな い。このため、耐熱性の優れるクロロスルフォン化ポリエチレンゴム、水素化ニ トリルゴム等のゴムの使用が検討されている。特に、水素化ニトリルゴムは優れ た耐熱性を有しており、歯付ベルトに適した材料として種々の研究が行われ、例 えば特開昭62−159827号公報には水素化ニトリルゴムを用いた歯付ベル トが開示されている。 しかも、ゴムだけでなく、心線やカバー帆布の材質もアラミドが使用されるよ うになってきた。
【0004】 通常、歯付ベルトの故障としては、背部の表面ゴム層の亀裂、歯部を被覆した カバー帆布の亀裂あるいは磨耗から切断に至るのが一般的である。しかし、OH C用の伝動駆動にあっては、歯付ベルトはカバーで被覆されているため、外から ベルトの損傷状態を見ることができず、ベルトの破損に対して大きな問題を呈し ていた。そのため、現在では歯付ベルトの寿命は使用条件の設定によって予め設 定されていた。 本考案はこのような問題点を改善するものであり、歯付ベルトの損傷を早期に 検知できる歯付ベルトとその伝動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本考案の特徴とするところは、長手方向に沿って配置した複数の歯部と 心線を埋設した背部とを有するとともに、上記歯部の表面に設けたカバー層を被 覆した歯付ベルトにおいて、該背部の表面ゴム層とカバー層を導電性とし、背部 の表面ゴム層とカバー層の間の層を絶縁性にしてなる歯付ベルトにある。 また、本考案は長手方向に沿って配置した複数の歯部と心線を埋設した背部と を有するとともに、上記歯部の表面にカバー層を被覆した歯付ベルトを、駆動プ ーリと従動プーリとに掛架してなる歯付ベルトの伝動装置において、上記歯付ベ ルトの背部の表面ゴム層とカバー層を導電性にし、背部の表面ゴム層とカバー層 の間の層を絶縁性にするとともに、該歯付ベルトの背面に少なくとも2つのテン ションプーリを係合し、上記駆動プーリと従動プーリとの間とテンションプーリ 間に電流を流して抵抗値の変化を検知してなる歯付ベルトの伝動装置にある。
【0006】
【作用】
本考案の歯付ベルトでは、背部の表面ゴム層とカバー層を導電性とし、背部の 表面ゴム層とカバー層の間を絶縁性にしているため、破損の箇所となる表面ゴム 層とカバー層の亀裂を電気的抵抗値の変化によって感知することができる。 また、該歯付ベルトを駆動プーリと従動プーリに掛架するとともに、該歯付ベ ルトの背面に少なくとも2つのテンションプーリを係合し、駆動プーリと従動プ ーリ間および2つのテンションプーリ間のそれぞれ電流を流すことにより、背部 の表面ゴム層とカバー層の亀裂発生による通電性の低下による電気的抵抗値の変 化を感知して、ベルトの外観損傷を早期に検知し、早期にベルト寿命を予知する ことができる。
【0007】
【実施例】
以下、添付図面を参照し、本考案の実施例を説明する。 図1は本考案に係る歯付ベルトの側面図で、歯付ベルト1は長手方向に沿って 複数の歯部2と、ガラス繊維コードあるいはアラミド繊維コードからなる心線3 を埋設した背部4とからなり、上記歯部2の表面には歯布5とこれに付着したカ バーゴム層6を含むカバー層7が貼着されている。そして、背部の表面ゴム層8 とカバー層7とは導電性になっており、表面ゴム層8とカバー層7間の層は絶縁 性になっている。 一般に、上記背部の表面ゴム層8は水素化ニトリル、クロロスルフォン化ポリ エリレン、クロロプレン等のゴムにカーボンブラック、金属粉末、炭素繊維等の 導電部材を配合したものである。
【0008】 また、カバー層7は歯布5とこれを付着した比較的薄いカバーゴム層6からな り、歯布5は緯糸方向(ベルト長手方向)に伸縮性を有する平織物、綾織物、朱 子織物等である。更に伸縮性を増大するために前記平織帆布、綾織帆布、朱子織 帆布に他の低配向ポリエステル合成繊維糸を編成して編布として被覆するように してもよい。上記歯布5は先ず織物を編成する緯糸、経糸の表面にRFL液、イ ソシアネート溶液、エポキシ溶液の硬化物、あるいはゴム糊からなる接着層によ って被覆されている。そして、カバーゴム層6は上記背部表面ゴム層8と同じゴ ム組成物からなっている。 むろん、カバー層7は歯布5だけでもよい。この場合、歯布5は通電性のよい 金属繊維や炭素繊維等を使用することができる。
【0009】 更に、背部4と歯部2のゴム層は水素化ニトリル、クロロスルフォン化ポリエ リレン、クロロプレン等のゴムに短繊維、充填剤等を混入したもので、電気的に 絶縁性である。
【0010】 また、上記心線3は通常ガラス繊維コードあるいはアラミド繊維コード等であ る。ガラス繊維コード構成の代表的な例としては、直径8〜10μの無アルカリ ガラスフィラメントを多数本集束したストランドを3本集めて下撚り数5〜25 回/10cmに下撚りして子なわとし、この子なわを1本ないし13本集めて下 撚りと逆方向に上撚り数3〜13回/10cmで上撚りしたコードであり、具体 的にはECG150−3/6〜3/13である。アラミド繊維コードは1〜6デ ニールのフィラメントを100〜1000本集束した原糸である。
【0011】 これらのコードはRFL処理およびオーバーコート処理されるが、RFL液は レゾルシンとホルマリンとの初期縮合物をラテックスに混合したものであり、こ の場合レゾルシンとホルマリンのモル比は1:0.5〜3にすることが接着力を 高めるうえで好適である。また、レゾルシンとホルマリンの初期縮合物は、これ をラテックスのゴム分100重量部に対しての樹脂分が2〜100重量部になる ようにラテックスと混合したうえ、全固形濃度を5〜40%濃度に調節される。
【0012】 図2は本考案に係る歯付ベルトの伝動装置の側面図であり、上記歯付ベルト1 は駆動プーリ10と従動プーリ11とに掛架され、また同時に該歯付ベルト1の 背面に2つのテンションプーリ12、13を係合している。そして、駆動プーリ 10と従動プーリ11間および2つのテンションプーリ12、13間にそれぞれ 電源14と指示計15を設置して電流を流し、抵抗値を検知する。この場合、駆 動プーリ10と従動プーリ11とテンションプーリ12、13のどちらか一方に あってその内部に絶縁材16を介在させる。 駆動プーリ10と従動プーリ11間および2つのテンションプーリ12、13 間のそれぞれ電流を流すことにより、背部の表面ゴム層8とカバー層7が摩耗し たり、亀裂が発生すると、抵抗値が大きくなってベルトの外観損傷を早期に検知 でき、ベルト寿命を予知することができる。
【0013】
【考案の効果】
以上のように本考案では、背部の表面ゴム層と歯布に付着したカバー層を導電 性とし、背部の表面ゴム層とカバー層間のゴム層を絶縁性にしているため、破損 の発生箇所となる背部表面の亀裂、歯布を被覆したカバー層の亀裂を電気的抵抗 値の変化によって感知することができ、背部の表面ゴム層やカバー層の亀裂発生 による通電性の低下による電気的抵抗値の変化を感知して、ベルトの外観損傷を 早期に検知し、早期にベルト寿命を予知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る歯付ベルトの側面図である。
【図2】本考案に係る歯付ベルトとその伝動装置のの側
面図である。
【符号の説明】
1 歯付ベルト 2 歯部 3 心線 4 背部 5 歯布 6 カバーゴム層 7 カバー層 8 表面ゴム層 10 駆動プーリ 11 従動プーリ 12 テンションプーリ 13 テンションプーリ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って配置した複数の歯部と
    心線を埋設した背部とを有するとともに、上記歯部の表
    面に設けたカバー層を被覆した歯付ベルトにおいて、該
    背部の表面ゴム層とカバー層を導電性とし、背部の表面
    ゴム層とカバー層の間の層を絶縁性にしてなることを特
    徴とする歯付ベルト。
  2. 【請求項2】 長手方向に沿って配置した複数の歯部と
    心線を埋設した背部とを有するとともに、上記歯部の表
    面にカバー層を被覆した歯付ベルトを、駆動プーリと従
    動プーリとに掛架してなる歯付ベルトの伝動装置におい
    て、上記歯付ベルトの背部の表面ゴム層とカバー層を導
    電性にし、背部の表面ゴム層とカバー層の間の層を絶縁
    性にするとともに、該歯付ベルトの背面に少なくとも2
    つのテンションプーリを係合し、上記駆動プーリと従動
    プーリとの間とテンションプーリ間に電流を流して抵抗
    値の変化を検知してなることを特徴とする歯付ベルトの
    伝動装置。
JP6435192U 1992-08-20 1992-08-20 歯付ベルトとその伝動装置 Pending JPH0620935U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4095147B2 (ja) * 1998-01-22 2008-06-04 前澤工業株式会社 浄水処理方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4095147B2 (ja) * 1998-01-22 2008-06-04 前澤工業株式会社 浄水処理方法

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