JPH0620899A - 薄膜除去装置 - Google Patents

薄膜除去装置

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JPH0620899A
JPH0620899A JP4174095A JP17409592A JPH0620899A JP H0620899 A JPH0620899 A JP H0620899A JP 4174095 A JP4174095 A JP 4174095A JP 17409592 A JP17409592 A JP 17409592A JP H0620899 A JPH0620899 A JP H0620899A
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JP
Japan
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thin film
irradiation optical
substrate
light source
wafer
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JP4174095A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Mogi
清 茂木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォトレジストが塗布されたウェハの、アラ
イメントマークが存在する位置のレジストを除去する薄
膜除去装置のスループットを向上させる。 【構成】 1つの光源1からのレーザビームLBをビー
ムスプリッタ22,23,25で振幅分割し、または分
割ミラー31,32,33で波面分割し、分割されたビ
ームlb1,lb2,lb3,lb4を夫々複数の照射
光学系R1,R2,R3,R4を介してウェハ7に照射
する。また、1つの光源1からのレーザビームLBを切
り換えミラー42を介して複数のウェハ7a,7bに対
して選択的に照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路等の製
造に用いられる装置に関するものであり、特に位置決め
装置が基板上のアライメントマークを高精度に検出でき
るように基板上の感光剤を局所的に除去する装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子製造の光リソグラフィ工程で
は、ウェハ上のパターン領域に付随して設けられたアラ
イメントマークの位置を検出し、ウェハを露光装置に対
して位置合わせしたり、重ね合わせ露光すべきレチクル
(マスク)とウェハとを相対的に位置合わせする。通
常、マークの位置検出は、アライメントマークに光を照
射し、そのマークからの光情報である反射光,散乱光,
又は回折光等を光電検出することによって行われる。
【0003】しかしながら、露光前のウェハ表面にはフ
ォトレジストが1〜2μmの膜厚で被着されているた
め、アライメントマークの検出はフォトレジストの層を
介して行われることになる。一般にこの種の露光装置に
使用される投影光学系は露光光の波長に対して諸収差を
補正しているため単色性が強く、マークの位置検出を露
光装置の投影光学系を介して行う(TTL方式の位置検
出装置)場合にも露光光を使用する必要がある。しかし
ながら露光光はフォトレジストに吸収されるため、アラ
イメントマークから発生する光情報がフォトレジスト層
の影響で弱められてしまうという不都合が生じる。
【0004】また、アライメントマークが基板表面に対
して断差構造をとることから、マーク周辺でレジスト膜
厚が不均一になったり、あるいはマーク両側でレジスト
膜厚のムラが非対称になったりすることが避けられな
い。このため、薄膜固有の干渉効果がマーク近傍で顕著
になったり、マークからの光情報の出方が変化したりし
て、本来のマークの位置とは異なった検出結果が得られ
ることになる。
【0005】更に、パターンの微細化を図るために多層
レジストを使う場合等は、アライメントマークを検出す
る照明光の波長によっては、マークそのものが照明波長
のもとで光学的に見えなくなるといった現象が起こるこ
ともあり、アライメントマークの検出ができなくなる。
そこで、アライメント動作に先だって、エキシマレーザ
等の紫外域の高エネルギービームをマーク位置のレジス
トに照射し、レジストを部分的に除去する装置が特開昭
62−252136号公報に開示されている。これは、
有機高分子材料からなるレジストにエキシマレーザのよ
うな高強度の短パルス紫外光を照射すると、レーザを吸
収した照射部分のレジストの分子結合が切断されて分
解、飛散するアブレーション現象に基づくものと考えら
れている。この装置について図11を参照して説明す
る。レーザ光源1から射出した紫外域に発振波長を有す
るレーザ光LBは、その大部分がビームスプリッタ2を
透過してミラー3で反射された後、可変絞り4に照射さ
れる。可変絞り4によって所定のビーム形状に成形され
たレーザ光LBは、対物レンズ(照射光学系)6を介し
て2次元移動可能なステージ8上に載置されたウェハ7
表面のレジストを照射する。尚、可変絞り4と対物レン
ズ6との間の光路中にはシャッター5が進退可能に配置
され、後述のシステムコントローラ10によってレーザ
光LBの通過又は遮断を制御する。レーザ光LBが照射
されたレジストは、レーザ光のエネルギーによりその分
子結合が切断され、気体または微粒子となってレジスト
層より飛散する。一方、ビームスプリッタ2で反射され
た一部のレーザ光は、集光レンズ12によって照射光量
計13の受光面に集光され、照射光量計13はその光量
(光エネルギー)に応じた光電信号をシステムコントロ
ーラ10に出力する。
【0006】ステージ8の位置は不図示のレーザ干渉計
等によって常時検出され、ステージコントローラ9に位
置情報としてフィードバックされる。レーザ光LBのウ
ェハ7上の照射位置は、ステージ8を駆動することによ
って例えば±0.01μmの精度で位置決めされる。シス
テムコントローラ10は、ステージコントローラ9にウ
ェハ7のレーザ光LBに対する位置決めのための指令を
発すると共に、照射光量計13からの信号に基づいてレ
ーザ光源1の制御系11、又はシャッター5に最適なレ
ーザ照射量が得られるような制御信号を発する。例えば
レーザ光源1がエキシマレーザ等のようにパルスレーザ
を発生するものの場合、システムコントローラ10は照
射光量計13からの光電信号に基づいて、最適なレーザ
出力値と必要とされるパルス数とを算出し、それに対応
した制御信号を制御系11に出力する。またレーザ光源
1が連続波光を発生するものの場合、システムコントロ
ーラ10は、照射光量計13からの光電信号に基づいて
最適なレーザ照射エネルギーと必要とされる照射時間と
を算出し、出力値に関しては制御系11に制御信号を送
り、照射時間に関してはシャッター5に制御信号を送
る。
【0007】また、ウェハ7上に形成されたアライメン
トマークを検出する構成として、例えば対物レンズ6の
近傍にオフアクシス方式のアライメント光学系14が光
電検出器等を含むマーク検出器15と共に配設されてい
る。マーク検出器15からのアライメント信号はシステ
ムコントローラ10に出力され、ステージ8の位置制御
を行う。このアライメント信号はウェハ7上の特定の位
置に設けられたマークの中心をとらえたとき発生するも
のであり、その発生したときのステージ8の位置をシス
テムコントローラ10が基準点として記憶することによ
り、レーザ光LBの照射位置とウェハ7上の特定位置と
の対応付け(グローバルアライメント)が完了する。
【0008】上記の装置に用いられるレーザ光として
は、エキシマレーザやYAGレーザの第3、第4、第5
高調波、又はArイオンレーザ(514.5nm)の発
振線の第2高調波等のように波長域150nm〜360
nmに発振線をもつものが好適である。上記の装置を用
いてレジストを除去する際には、先ずアライメント光学
系14によってウェハ7のグローバルアライメントを行
い、ウェハ7上のアライメントマークを検出してステー
ジ8の移動座標系におけるアライメントマークの位置を
求める。この位置と設計値によるアライメントマークの
配列とに基づいてステージ8を移動し、レーザ光LBの
照射位置にアライメントマークを位置決めする。1つの
マークに対するレーザ光LBの照射が終了した後は、ス
テージを移動して他のマークを位置決めし、レーザ光を
照射する。以上の動作を全マークに対して繰り返し行
う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の薄膜除去装置においては、以下のような問題
点があった。従来の装置で1枚のウェハに対してレジス
トの除去を行う場合、レジストを除去すべき複数の局所
部分(マーク位置)に対して、その都度ステージを移動
してレーザ光LBの照射位置とマークとを位置決めし、
レーザ光を照射するという動作を繰り返し行わなければ
ならない。例えば、除去すべき部分がウェハ上で20m
mの間隔で配置されている場合、ステージの移動、位置
決めに要する時間Tβは0.5秒程度である。一方、例え
ば1パルス当たりの照射エネルギー密度が100mJ/
cm2 のArFエキシマレーザをSiウェハ上に厚さ1
μmで塗布されたフォトレジストに照射した場合には、
約30パルスの照射でレジストの除去が完了する。この
時のレーザパルスの照射サイクルを300Hzとすると
各部分の除去に要する時間Tαは0.1秒となる。したが
って、1ヶ所の除去に要する時間はTα+Tβ=0.6
秒となり、除去に要する時間の80%以上はステージの
移動時間となる。1枚のウェハ上の除去すべき箇所が多
数に及ぶ場合、このステージの移動時間が装置のスルー
プットを低下させる要因となることは避けられなかっ
た。
【0010】また、このステージの移動時間とステージ
上のウェハの交換、前述の各ウェハごとのグローバルア
ライメントに要する時間もスループットを低下させる要
因となる。さらに、この間はレーザ光源の発振が停止さ
れているか、もしくはシャッターにより遮断されており
レーザ光源が効率的に使用されていなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる問題点を解決する
ため本発明においては、光源(1)からのエネルギービ
ーム(LB)を照射光学系を介して基板(7)上に被着
された薄膜に選択的に照射することにより、基板(7)
上の任意の位置の薄膜を除去する薄膜除去装置におい
て、照射光学系は基板(7,7a,7b)に対して複数
設けられ、光源からのエネルギービーム(LB)を分割
して複数の照射光学系(R1,R2,R3,R4)の夫
々に入射するビーム分割手段(22,23,25)を備
え、基板(7)に対して複数のエネルギービームを照射
することとした。
【0012】また、所定のピッチ(Sx,Sy)で配列
されたパターン(XM,YM)を有する基板(7)上に
光源(1)からのエネルギービーム(LB)を照射光学
系を介して照射し、基板(7)上に被着された薄膜のう
ちパターン(XM,YM)が存在する位置の薄膜を除去
する薄膜除去装置において、照射光学系は基板(7)に
対して複数設けられるとともに、隣合う照射光学系の間
隔はパターンのピッチ(Sx,Sy)のほぼ整数倍であ
り、光源からのエネルギービーム(LB)を分割して複
数の照射光学系(R1,R2,R3,R4)の夫々に入
射するビーム分割手段(22,23,25)を備え、基
板(7)と複数の照射光学系(R1,R2,R3,R
4)との相対位置を逐次変化しながら、基板(7)に対
して複数のエネルギービームを照射することとした。
【0013】さらに、光源(1)からのエネルギービー
ム(LB)を照射光学系を介して基板上に被着された薄
膜に選択的に照射することにより、基板上の任意の位置
の薄膜を除去する薄膜除去装置において、基板は複数備
えられるとともに、照射光学系は複数の基板(7a,7
b)の夫々に対して少なくとも1つ設けられ、光源から
のエネルギービーム(LB)を分割して複数の照射光学
系(R1a,R2a,R3a,R4a,R1b,R2
b,R3b,R4b)の夫々に対して選択的に入射する
ビーム分割手段(22a,23a,25a,22b,2
3b,25b,42,44)と;照射光学系(R1a,
R2a,R3a,R4a,R1b,R2b,R3b,R
4b)と複数の基板(7a,7b)の夫々とを相対的に
位置決めする位置決め手段(17,18,19,20)
とを備え、ビーム分割手段(22a,23a,25a,
22b,23b,25b,42,44)によってエネル
ギービームが入射している照射光学系以外の照射光学系
と基板との相対位置を位置決め手段(8a,8b)によ
って位置決めすることとした。
【0014】
【作用】本発明においては、一度に複数のマーク位置に
対して、複数のレーザ光を夫々同時に、あるいは時分割
により選択的に照射することができるため、ステージの
移動回数を極端に減らすことができる。また、1つのエ
ネルギービーム源(光源)に対して複数のステージを設
け、さらにそれぞれのステージに対して配置された複数
の照射光学系に選択的にレーザ光を導くためのビーム分
割手段を設けるため、1つの基板に対してレーザ光を照
射する間に、他の基板の位置合わせを行うことができ
る。つまり、ステージ移動とグローバルアライメントが
終了した基板に対してレジスト除去を行い、この間、他
の基板については次の処理位置への移動、位置決め、あ
るいは処理を行う基板の交換等がなされるので、エネル
ギービーム源の発振停止期間、あるいはシャッターによ
るビームの遮断の期間が最小になりエネルギービーム源
の効率的な使用が可能となる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例による薄膜除
去装置の概略的な構成を示す図である。ウェハ7は、
x,y方向の2次元的な移動が可能なステージ8に載置
されたウェハホルダー16上に真空吸着して固定され
る。ウェハ7上には回路パターンと共にアライメントマ
ークが形成されており、その上にはフォトレジストがほ
ぼ均一に塗布されている。ステージ8のxy座標系にお
ける位置は、図11に示す従来の装置と同様に、レーザ
干渉計等の位置計測器(不図示)により常時検出されて
ステージコントローラ(不図示)に位置情報としてフィ
ードバックされ、これによってステージ8の位置制御が
行われる構成となっている。
【0016】エキシマレーザ等の光源1から射出された
レーザビームLBは、レンズ系21によって均一に、ま
た所定形状に整形されてビームスプリッタ22に入射す
る。ビームスプリッタ22でほぼ等しい強度(エネルギ
ー密度)に分割されたビームLB1は、ビームスプリッ
タ23を介してさらにほぼ等しい強度のビームlb1,
lb2に分割される。またもう一方のビームLB2は、
ミラー24及びビームスプリッタ25を介して同様にビ
ームlb3,lb4に分割される。上記の構成によって
分割されたほぼ等しい強度のビームlb1,lb2,l
b3,lb4は、夫々ビームスプリッタ23、ミラー2
6、ビームスプリッタ25、ミラー27によって対物レ
ンズR1,R2,R3,R4に入射し、これら対物レン
ズR1〜R4を介してウェハ7上のレジストに照射され
る。この時、ビームlb1〜lb4の強度は当初のビー
ムLBの強度の1/4となるもので、この様な分割方法
は一般に振幅分割と呼ばれるものである。尚、その他の
制御装置等は図11に示す従来の装置と同様であり、ま
た従来の装置における可変絞り4、シャッター5等を対
物レンズR1〜R4内、若しくはその他の光路中に設け
られていることが望ましい。更に、各対物レンズR1〜
R4は、ウェハ7の面と平行な面内で独立に移動可能な
ように位置調整装置17〜20が夫々設けられており、
この対物レンズの移動に伴って各ビームスプリッタ2
3,25、及びミラー24,26,27も移動可能とな
っている。
【0017】上記の構成の装置を用いてレジスト除去を
行う際の動作について図4、図5を参照して説明する。
一般的にウェハ7表面には図4に示す様に回路パターン
Pxy(x:1,2,3…、y:1,2,3…)がx方
向,y方向にそれぞれ一定間隔でマトリックス状に形成
されており、各回路パターンに付随して数個(通常2〜
4個)のアライメントマークXM,YMも同時に形成さ
れている。ステッパー等の露光装置では、アライメント
マークXMにおいてx方向のアライメント計測を行い、
アライメントマークYMにおいてy方向のアライメント
計測が行われる。形成された全ての回路パターンのウェ
ハ上での位置は設計値として既知であり、当然、隣合う
回路パターンの配列ピッチSx,Syも既知である。ま
た、回路パターンに付随するアライメントマークのX
M,YMも同様にSx,Syで配列されている。そこ
で、x方向に配置されたビーム照射光学系の間隔はSx
の整数倍、y方向に配置されたビーム照射光学系の間隔
はSyの整数倍となる様に配置する。いま、対物レンズ
R1がパターンP11(実際のウェハは一般に円形であ
るため、P11は完全な形状で存在せず、その一部が欠
落した状態で形成される。図中P16,P61,P66
も同様である)のアライメントマークXMを除去する位
置にある時、他の対物レンズR2,R3,R4は夫々パ
ターンP14,P41,P44のアライメントマークX
Mが除去される様にR1とR2との間隔、及びR3とR
4との間隔はSxの3倍となるように配置され、R1と
R3との間隔、及びR2とR4との間隔はSyの3倍と
なるように配置されている。ピッチSx,Syは製造す
るIC回路の種類によって異なるため、ピッチの変化に
伴って各光学系の配置間隔を変更する。図4においては
対物レンズの間隔をSx,Syの3倍としたが、本発明
においてはこれに限ったものではない。ただし、後述す
る様にステージの最大移動範囲を最少にするために、x
方向の対物レンズの数がN個の場合のその間隔はSxの
[回路パターンのx方向の配置数÷N]倍、ただし、回
路パターンのx方向の配置数が奇数の場合は[(回路パ
ターンのx方向の配置数÷N)+1]倍、または[(回
路パターンのx方向の配置数÷N)−1]倍とし、同様
に、y方向の対物レンズの数がM個の場合のその間隔は
Syの[回路パターンのy方向の配置数÷M]倍、ただ
し、回路パターンのy方向の配置数が奇数の場合は
[(回路パターンのy方向の配置数÷M)+1]倍、ま
たは[(回路パターンのy方向の配置数÷M)−1]倍
とするのが望ましい。
【0018】さて、対物レンズとウェハとが図4に示す
ように配置されている時、対物レンズR2,R3,R4
からの各レーザビームは夫々パターンP14,P41,
P44のアライメントマークXMの位置に照射され、そ
の部分のレジストを除去する。この時、対物レンズR1
においてはウェハ以外の部材(例えばウェハホルダー)
にレーザビームを照射することになるため、前述のシャ
ッターを閉じて対物レンズR1からのレーザビームを遮
断することが望ましい。
【0019】上記のようにしてマークXM上のレジスト
の除去が終了した後は、対物レンズR1のレーザビーム
がパターンP11のアライメントマークYM上のレジス
トを除去する位置に来るようにステージを移動し位置決
めする。これと同時に、対物レンズR2,R3,R4
は、夫々パターンP14,P41,P44のアライメン
トマークYM上のレジストが除去される位置に配置され
る。この状態で、R1,R2,R3,R4からの各レー
ザビームは夫々パターンP11,P14,P41,P4
4のアライメントマークYMの位置に照射され、その部
分のレジストを除去する。以下同様にして、対物レンズ
R1を用いて、(P12のXM,YM)、(P13のX
M,YM)、(P21のXM,YM)、(P22のX
M,YM)、(P23のXM,YM)、(P31のX
M,YM)、(P32のXM,YM)、(P33のX
M,YM)上のレジストの除去が終了した段階で、全て
のパターンについてマークXM,YM上のレジストが除
去される事になり、ウェハWに対するレジストの除去が
終了する。但し、対物レンズR2に対するパターンP1
6のマークYM,対物レンズR3に対するパターンP6
1のマークXMに関しては、ウェハ以外の部材(例えば
ウェハホルダー)にエネルギービームを照射することに
なるため、前述と同様にシャッターを閉じて対物レンズ
R2,R3からのレーザビームを遮断することが望まし
い。尚、レジストの除去は、例えば各パターンのマーク
XMについて全て終了したうえでマークYMについて行
うようにしても構わない。
【0020】図2は、本発明の第2の実施例による薄膜
除去装置の概略的な構成を示す図である。基本的な構成
は図1に示す装置と同様であるが、対物レンズにレーザ
光を分割して入射するビーム分割手段の構成が異なるも
のである。即ち、レンズ系21から出射したレーザビー
ムLBは、分割ミラー31,32,33によってビーム
lb1,lb2,lb3,lb4に4分割され、ミラー
34,35,36,37を介して夫々対物レンズR1,
R2,R3,R4に入射するものである。この時、分割
されたビームlb1〜lb4のエネルギー密度は分割前
のビームLBと等しく、この様な分割方法は一般に波面
分割と呼ばれるものである。更に、第1の実施例と同様
に各対物レンズR1〜R4がウェハ7の面と平行な面内
で独立に移動可能となっており、これに伴って分割ミラ
ー32,33及びミラー34〜37も移動可能となって
いる。
【0021】図1,図2に示す実施例では、全ての対物
レンズを独立に移動させる構成としたが、任意の対物レ
ンズを固定する構成としても構わない。また、前述の振
幅分割、波面分割を組み合わせた構成にしてビームの分
割を行っても良い。また上記の実施例では、1枚のウェ
ハ7に対して4個の対物レンズR1〜R4が設けられる
が、本発明における対物レンズの数はこれに限定されな
い。例えば図6は、1枚のウェハ7に対してy方向に2
個の対物レンズR1,R2を設けた場合の例を示す図で
ある。これは、対物レンズR1によってパターンP11
〜P16,P21〜P26,P31〜P36、対物レン
ズR2によってパターンP41〜P46,P51〜P5
6,P61〜P66の夫々に付随するアライメントマー
ク上のレジスト除去を行うものである。
【0022】また、図7は1枚のウェハ7に対して、y
方向に3個の対物レンズR1,R2,R3を設けた場合
の例を示す図である。これは、対物レンズR1によって
パターンP11〜P16,P21〜P26、対物レンズ
R2によってパターンP31〜P36,P41〜P4
6、対物レンズR3によってP51〜P56,P61〜
P66の夫々に付随するアライメントマーク上のレジス
ト除去を行うものである。これら図6、図7では、複数
の対物レンズをウェハ7に対してy方向に一列に配置し
たが、x方向に一列に配置しても良い。
【0023】この様に、一枚のウェハに対して複数の対
物レンズを設けることによって、ステージの移動(ステ
ッピング)回数を減らす事が可能となる。一枚のウェハ
に対して一つの対物レンズを設けた従来の薄膜除去装置
に比べて、図1に示す装置ではそのステッピング回数は
約1/4(ウェハが円形であるために生じる回路パター
ンの欠落部分のマーク上のレジストを除去の対象とする
ため、正確には1/4よりもステッピング回数は多
い)、図6に示す装置では約1/2、図7に示す装置で
は約1/3となりステッピングに要する時間を削減でき
る。
【0024】ところで、図10は光源としてArFエキ
シマレーザを用いてあるレジスト層を照射した場合の単
位パルス当たりのエネルギー密度Pとレジストが除去さ
れる深さとの関係を示した図である。尚、横軸は対数目
盛りである。この図から明かなように、レーザ光の単位
パルス当たりのエネルギー密度P(J/cm2 ・pulse
)が閾値Pthを越えるまでは、レーザ光が照射されて
もレジスト層は除去されないが、エネルギー密度が閾値
Pthを越えると、レジスト層の除去深さはエネルギー密
度Pの対数に比例して増大する。このエネルギー密度の
閾値Pthの値は除去の対象とするレジストの種類によっ
て異なるものである。この様に、除去を行おうとするレ
ジストごとに最低限必要なエネルギー密度Pthが定めら
れている。よって、上記の様にビームの分割を行い、複
数位置のレジストを同時に除去する場合、各対物レンズ
からのレーザビームはPth以上のエネルギー密度を持っ
ていなければならない。従って、光源には、従来の薄膜
除去装置に比べその対物レンズの数に比例するだけの大
きな出力が要求される。光源がこの要求を満たさない場
合、次に示す様な時分割方式が考えられる。
【0025】図3は、本発明の第3の実施例による薄膜
除去装置の概略的な構成を示す図である。本実施例も基
本的な構成は第1の実施例と同様である。但し、図1に
示すビームスプリッタ22の代わりに切り換えミラー4
1を用いる点で異なる。今、切り換えミラー41が図の
実線の位置にある場合、レーザビームLBはミラー41
により偏向されミラー24に入射する。この状態では対
物レンズR3,R4からのビームlb3,lb4によっ
てレジストの除去が行われるが、対物レンズR1,R2
からはビームが射出されない。逆に、切り換えミラー4
1が図の破線の位置にある場合、レーザビームLBはミ
ラー41により偏向されることなくビームスプリッタ2
3に入射する。この状態では対物レンズR1,R2から
のビームlb1,lb2によってレジストの除去が行わ
れるが、対物レンズR3,R4からはビームが射出され
ない。更に、第1の実施例と同様に各対物レンズR1〜
R4がウェハ7の面と平行な面内で独立に移動可能とな
っており、これに伴ってビームスプリッタ23,25及
びミラー24,26,27も移動可能となっている。こ
の様にレーザビームLBを時分割で用いて同時に除去を
行う対物レンズの数を少なくすることで、出力が小さな
エネルギービーム源にも対応することができる。本実施
例では4つの対物レンズを2つずつ選択的に使用してレ
ジストの除去を行う構成としたが、光源の出力に応じて
一度に除去を行う対物レンズの数が選択できる様な構成
とすれば良い。当然のことながら、この時分割方式では
全ての対物レンズがレジストの除去を終了するのに要す
る時間は、上記の振幅分割や波面分割を用いた場合に比
べて長くなるが、ステージの移動に要する時間に比べレ
ジストの除去に要する時間は短いためスループットを向
上させるのに有用である。またこの方式は、以下に述べ
る実施例において特に有効である。
【0026】図8は、本発明の第4の実施例による薄膜
除去装置の概略的な構成を示す図である。これは1つの
光源1に対して複数台のステージ8a,8bを備えた装
置であり、各ステージ8a,8bに対して夫々図1に示
す装置(振幅分割)を配置し、切り換えミラー42、ミ
ラー43を用いて選択的に(時分割で)各ステージ上の
ウェハ7a,7bに対してレジストの除去を行うもので
ある。例えばステージ8a上のウェハ7aのあるマーク
位置に対してレジスト除去を行っている間に、もう一方
のステージ8bを移動して次にレジストの除去をすべき
ウェハ7b上のマーク位置と対物レンズR1b〜R4b
との相対的な位置合わせを行う。この動作を交互に繰り
返して行えば、一方のウェハに対してレジスト除去を行
っている間に、他のウェハに対しての位置決めを行うこ
とができ、効率的である。また、いずれかのステージで
処理が終了したウェハの交換を行うようにしても良い。
上述のようにレジスト除去の時間に比べてステージの移
動時間の方が長いので、更に別のステージを設ければ一
層効率的となり、全体的なレジスト除去のスループット
を向上させる事が可能となる。
【0027】上記の実施例とは反対に光源の出力が大き
い場合でも、スペースの都合で1つのウェハ上にその出
力に応じた数の対物レンズを配置出来ない場合が生じ
る。この様な場合、図9に示すように1台のステージ8
c上に複数のウェハホルダー16c,16dを備え、各
ステージ上のウェハ16c,16dに対して夫々図1に
示す装置を配置する。そしてビームスプリッタ44、ミ
ラー43を用いて各ステージ上のウェハ7a,7bに対
してビームを分割して同時に照射する。この構成を採れ
ば、同時に複数のウェハに対して処理することができ、
効率的である。尚、上記の図8,図9に示す実施例で
は、使用する光源の強度やステージの数、対物レンズの
数等に応じて図8の切り換えミラー42、及びビームス
プリッタ44を任意に選択できる他、図2に示すような
波面分割による構成を用いても構わない。さらに、レジ
ストを除去するウェハの種類(マークの配置)によって
対物レンズを移動可能なように駆動装置を備えているこ
とは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明においては、1枚の
ウェハに対して複数の対物レンズを設けることで、ウェ
ハ上の複数の位置を同時に、あるいは選択的にレジスト
除去することができるのでステージのステップ移動回数
が減少し、結果的に薄膜除去のスループットを上げるこ
とが可能となる。
【0029】また、1つの光源に対して複数のウェハを
備え、各ウェハを選択的に処理する構成としたため、あ
るウェハを処理する間に処理されていないウェハの位置
決めや交換が可能となり、光源を有効に使用できるほ
か、装置全体のスループットも向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による薄膜除去装置の概
略的な構成を示す図
【図2】本発明の第2の実施例による薄膜除去装置の概
略的な構成を示す図
【図3】本発明の第3の実施例による薄膜除去装置の概
略的な構成を示す図
【図4】本発明の第1の実施例による薄膜除去装置の動
作を示す図
【図5】本発明の第1の実施例による薄膜除去装置の動
作を示す図
【図6】対物レンズとウェハとの配置の他の例を示す図
【図7】対物レンズとウェハとの配置の他の例を示す図
【図8】本発明の第3の実施例による薄膜除去装置の概
略的な構成を示す図
【図9】本発明の第4の実施例による薄膜除去装置の概
略的な構成を示す図
【図10】レーザビームのエネルギー密度とレジストの
除去深さとの関係を示す図
【図11】従来の技術による薄膜除去装置の概略的な構
成を示す図
【符号の説明】
17,18,19,20 駆動装置 22,23,25,44 ビームスプリッタ 31,32,33 分割ミラー 41,42 切り換えミラー R1〜R4 対物レンズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からのエネルギービームを照射光学
    系を介して基板上に被着された薄膜に選択的に照射する
    ことにより、前記基板上の任意の位置の前記薄膜を除去
    する薄膜除去装置において、 前記照射光学系は前記基板に対して複数設けられ、前記
    光源からのエネルギービームを分割して前記複数の照射
    光学系の夫々に入射するビーム分割手段を備え、 前記基板に対して複数の前記エネルギービームを照射す
    ることを特徴とする薄膜除去装置。
  2. 【請求項2】 所定のピッチで配列されたパターンを有
    する基板上に光源からのエネルギービームを照射光学系
    を介して照射し、前記基板上に被着された薄膜のうち前
    記パターンが存在する位置の薄膜を除去する薄膜除去装
    置において、 前記照射光学系は前記基板に対して複数設けられるとと
    もに、隣合う該照射光学系の間隔は前記パターンのピッ
    チのほぼ整数倍であり、 前記光源からのエネルギービームを分割して複数の前記
    照射光学系の夫々に入射するビーム分割手段を備え、 前記基板と前記複数の照射光学系との相対位置を逐次変
    化しながら、前記基板に対して複数の前記エネルギービ
    ームを照射することを特徴とする薄膜除去装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の照射光学系の夫々は、薄膜を
    除去すべき前記基板上の位置に応じて前記複数の照射光
    学系の相対位置を調整する位置調整手段を備えたことを
    特徴とする請求項1,2に記載の薄膜除去装置。
  4. 【請求項4】 前記ビーム分割手段は、前記光源からの
    エネルギービームを前記照射光学系の数に応じた数だけ
    振幅分割、若しくは波面分割するものであることを特徴
    とする請求項1,2に記載の薄膜除去装置。
  5. 【請求項5】 前記ビーム分割手段は、前記光源からの
    エネルギービームを前記複数の照射光学系の夫々に対し
    て選択的に入射することを特徴とする請求項1,2に記
    載の薄膜除去装置。
  6. 【請求項6】 光源からのエネルギービームを照射光学
    系を介して基板上に被着された薄膜に選択的に照射する
    ことにより、前記基板上の任意の位置の前記薄膜を除去
    する薄膜除去装置において、 前記基板は複数備えられるとともに、前記照射光学系は
    前記複数の基板の夫々に対して少なくとも1つ設けら
    れ、前記光源からのエネルギービームを分割して複数の
    前記照射光学系の夫々に対して選択的に入射するビーム
    分割手段と;前記照射光学系と前記複数の基板の夫々と
    を相対的に位置決めする位置決め手段とを備え、 前記ビーム分割手段によって前記エネルギービームが入
    射している前記照射光学系以外の照射光学系と前記基板
    との相対位置を前記位置決め手段によって位置決めする
    ことを特徴とする薄膜除去装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100391226B1 (ko) * 2001-04-27 2003-07-12 주식회사 한택 레이저 빔 분할 장치 및 이를 이용한 표면처리 방법
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DE112021002974T5 (de) 2020-05-26 2023-03-09 Thk Co., Ltd. Führungsvorrichtung und Führungsstruktur

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