JPH0620884Y2 - 高粘性流体の輸送管 - Google Patents

高粘性流体の輸送管

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JPH0620884Y2
JPH0620884Y2 JP1988118926U JP11892688U JPH0620884Y2 JP H0620884 Y2 JPH0620884 Y2 JP H0620884Y2 JP 1988118926 U JP1988118926 U JP 1988118926U JP 11892688 U JP11892688 U JP 11892688U JP H0620884 Y2 JPH0620884 Y2 JP H0620884Y2
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広作 永野
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は高粘性流体の輸送管に関し、特に二重構造の
輸送管の内部構造に関する。
〔従来の技術〕
反応釜にて製造された高粘度の樹脂溶液は輸送管にてサ
ービスタンクへ輸送されたり、或いはミキサーへ輸送さ
れ、またその他高粘度の油脂なども同様に製造過程にお
いて輸送管にて次工程へ輸送される。これら種々の高粘
性流体は輸送に当たり、低温たとえば零℃以下に冷却さ
れた状態で輸送しなければならない場合がある。
このような場合、第4図に示すように、輸送管1は二重
構造のものを用いて、中心側の管路2内に高粘性流体3
を流す一方、その外部を同心円状に取り巻く管路4内に
は冷媒5を流し、その冷媒5にて高粘性流体3を冷却し
つつ輸送するようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、同図に高粘性流体3の流速分布Aを示すよう
に、冷媒5にて冷却される高粘性流体3は管路2の内壁
近傍部の中心に向かう一定の範囲においては、充分に冷
却されて粘度が高くなり過ぎて高粘性流体3はほとんど
流れない。一方、管路2の内壁からさらに中心方向へ行
くにしたがい高粘性流体3の温度が高くなってその粘度
が低下するにつれて流速を増すという流速分布Aを示す
こととなる。
管路2の内壁近傍部の冷却され過ぎて粘度の高い高粘性
流体3は、その内部を流れる速度の速い高粘性流体3の
流体抵抗などにより塊状に剥離させられて下流に流さ
れ、その剥離させられた箇所には温度の高い高粘性流体
3が直ちに充満させられると同時にしだいに冷却されて
再び内壁に付着することとなる。かかる作用が繰り返し
てなされるため、輸送管1にて輸送される高粘性流体3
中には冷却され過ぎて粘度が高くなった塊状部分が混在
させられることとなる。このような状態の高粘性流体3
にたとえばミキサーなどで硬化剤を混合させようとして
も、容易に均一に混合し得なかった。
また、管路2の内壁近傍部に冷却されて粘性の高い高粘
性流体3が付着して層を成すことにより、同第4図に二
点鎖線で示すように、その輸送管1の流通路断面積が狭
められてしまう結果となる。そのため、必要とする流量
を得るには口径の大きい輸送管を使用するか、あるいは
能力の大きいポンプを使用する必要があった。輸送管の
口径を大きくすると冷媒の冷却能力を高める必要が生ず
るなど、いずれも設備費およびその維持費が高くなると
いう問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
本考案はかかる課題を解決するために為されたものであ
り、本考案に係る高粘性流体の輸送管の要旨とするとこ
ろは、高粘性流体を側壁から冷却しつつ輸送させる二重
構造の輸送管において、前記高粘性流体が導通させられ
る中心側の管路内の適宜箇所に、該高粘性流体の流れを
正逆任意の方向に旋回させる螺旋状の邪魔板を1又は2
以上設けて、該高粘性流体の温度分布がほぼ一定になる
ようにしたことにある。
〔作用〕
かかる本考案によれば、高粘性流体は輸送管の中心側の
管路内に設けられた螺旋状の邪魔板に衝突して旋回流を
起こし、一方向にあるいは交互に正逆二方向に螺旋状に
流される。高粘性流体は螺旋状に流れることにより、管
路の内壁近傍部の冷却された高粘性流体と管路の内部の
冷却されていない高粘性流体とが置き換えられあるいは
混合されて、流れ管路を流れる高粘性流体の温度分布は
ほぼ一定にされる。
したがって、管路の内壁近傍部において、高粘性流体が
冷却され過ぎて粘度が高くなり過ぎることはなく、故に
高粘性流体が内壁に付着することもないため、粘度の高
い高粘性流体の塊が発生することはなく、しかも管路の
流通路断面積が狭められることもない。更に、管路の内
壁面を新しい高粘性流体が常に流動することとなり、熱
伝導の効率が良く、高粘性流体は全体にかつ均一に良く
冷却される。
〔実施例〕 次に、本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説明す
る。
第1図において、符号10は高粘性流体を輸送する輸送
管であり、その輸送管10は二重構造を成しており、中
心側の管路12とその管路12を同心円状に取り巻く管
路14とから構成されている。中心側の管路12には高
粘性流体16が流され、一方その外部の管路14には冷
媒18が流されて、冷媒18が高粘性流体16の熱を管
路12の側壁を介して吸収し、高粘性流体16を冷却す
るようにされている。
中心側の管路12の内部には、軸方向(高粘性流体16
の流れの方向)に対して、時計方向に捩じられた螺旋状
の邪魔板20と、反時計方向に捩じられた螺旋状の邪魔
板22とが交互に連続して配設された一群の邪魔板2
0,22から成るユニット23が適宜複数箇所に設けら
れている。
したがって、輸送管10の中心側の管路12内を流れる
高粘性流体16は管路12の側壁を介して冷媒18によ
って熱が吸収され、高粘性流体16は外周部から冷却さ
れつつ輸送される。この管路12内を流れる高粘性流体
16は邪魔板20により2分割されて、その螺旋形状に
沿って時計方向に強制的に旋回させられる。次に、邪魔
板22により更に2分割されて、その螺旋形状に沿って
反時計方向に強制的に旋回させられ、更に邪魔板20に
より同様の作用が為される。
高粘性流体16は邪魔板20,22により旋回させられ
ることにより、軸方向の力以外に管路12の内壁に沿っ
た円周方向の力がさらに働き、管路12の内壁近傍部の
冷却された高粘性流体16を強制的に押し流して攪拌し
つつ、内壁に付着することなく流れることとなる。その
後、高粘性流体16は邪魔板20により旋回流として管
路12内を流され、その旋回流が弱まった所で再度、邪
魔板20,22により旋回させられるとともに攪拌・混
合させられ、高粘性流体16の温度分布がほぼ均一化さ
れる。
このように高粘性流体16を邪魔板20,22により正
逆2方向に旋回させて攪拌し、管路12の側壁部から冷
却される高粘性流体16の温度分布をほぼ均一化させ
て、管路12の側面に冷却され過ぎて粘度の高くなった
高粘性流体16を付着させないようにされる。
したがって、輸送される高粘性流体16中に粘度の高い
塊が混在することはなく、また管路12の壁面に高粘性
流体16の層が発生しないため、冷媒18による冷却作
用が円滑に為されることとなる。しかも、管路12の流
通路断面積が高粘性流体16の付着によって狭められる
ことがないため、口径の小さい管路を用いることが可能
となり、全体として輸送管10の管径を小さくでき、更
に高粘性流体16を圧送させるポンプ自体も小型化する
ことが可能となる。また、仮に流れの中に高粘性流体1
6の過冷却による塊状部分が生じても、高粘性流体16
が邪魔板20,22により分割さされることによって、
その塊状部分が細分割されるとともに温度が均一にさ
れ、塊が消滅することとなる。
以上、本考案の一実施例を詳述したが、本考案はその他
の形態でも実施することが可能である。
たとえば、第2図に示すように、輸送管24の中心側の
管路12内に、軸方向に対して時計方向に捩じられた邪
魔板20を一定間隔をおいて断続的に配設し、その内部
に流される高粘性流体16の旋回方向を一方向に規制す
ることも可能であり、上例とほぼ同様の作用効果が得ら
れる。
また、第3図に示すように、輸送管26の中心側の管路
12内に、軸方向に対して時計方向に捩じられた邪魔板
20と、その逆に反時計方向に捩じられた邪魔板22と
を交互に、一定間隔をおいて断続的に配設しても良い。
本例においては、管路12の内部を流れる高粘性流体1
6は正逆2方向に交互に旋回させられ、一層攪拌されて
温度分布が均一にされ、前述と同様の作用効果が得られ
る。
これらの実施例は前述の第一の実施例と較べて邪魔板に
よる流体抵抗が小さくて済み、高粘性流体を圧送させる
ポンプを更に小型化できる。
その他、邪魔板の配列あるいは配置は上例に限定される
ものではなく、たとえば前述の邪魔板20と邪魔板22
とを連続的に2個接続したものを一ユニットとして、そ
のユニットをほぼ一定間隔毎に管路12内に複数配設し
ても良い。
また、邪魔板の長さは図面の寸法割合に限定されるもの
ではなく、たとえば邪魔板を軸方向に長く形成したもの
や、逆に短く形成したものであっても良く、また邪魔板
の捩じり角も任意に設定し得るものであるなど、本考案
はその趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づ
き種々なる変形,改良,修正を加えた形態で実施し得る
ものである。
〔考案の効果〕
本考案は高粘性流体が圧送される管路内に螺旋状の邪魔
板が配設されているため、その邪魔板により高粘性流体
が旋回させられ、管路内壁部近傍の冷却された高粘性流
体が円周方向の力により押し出されるようにして攪拌・
混合されて、高粘性流体の温度分布は均一化させられ
る。
したがって、冷却された高粘性流体が管路の内壁に付
着,停滞して、粘度の高い高粘性流体の層が管路の内壁
部に形成されることはないため、圧送される高粘性流体
の流れの中に粘度の高い高粘性流体の塊が混在させられ
ることはない。
また、粘度の高い高粘性流体の層により管路の内径が狭
められることがないため、設定値通りの流量が得られる
こととなり、管路の内径が小さいものを使用することが
でき、しかも高粘性流体を圧送させるポンプとして小型
のものを使用することが可能となる。
更に、管路の内面に粘度の高い高粘性流体の層が形成さ
れないため、その管路の外部を取り巻く冷媒にて熱が伝
達される伝導効率が良くなり、効率的かつ経済的に高粘
性流体を冷却することが可能となるなど、本考案は優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る高粘性流体の輸送管の一実施例を
示す断面図であり、第2図及び第3図はそれぞれ、本考
案に係る高粘性流体の輸送管の他の実施例を示す断面図
である。 第4図は従来の高粘性流体の輸送管の不具合を説明する
ための断面図である。 10,24,26;輸送管 12;中心側の管路 16;高粘性流体 18;冷媒 20,22;邪魔板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高粘性流体を側壁から冷却しつつ輸送させ
    る二重構造の輸送管において、前記高粘性流体が導通さ
    せられる中心側の管路内の適宜箇所に、該高粘性流体の
    流れを正逆任意の方向に旋回させる螺旋状の邪魔板を1
    又は2以上設けて、該高粘性流体の温度分布がほぼ一定
    になるようにしたことを特徴とする高粘性流体の輸送
    管。
JP1988118926U 1988-09-10 1988-09-10 高粘性流体の輸送管 Expired - Fee Related JPH0620884Y2 (ja)

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