JPH0620790Y2 - 遠心力ブレ−キ - Google Patents

遠心力ブレ−キ

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JPH0620790Y2
JPH0620790Y2 JP1987104466U JP10446687U JPH0620790Y2 JP H0620790 Y2 JPH0620790 Y2 JP H0620790Y2 JP 1987104466 U JP1987104466 U JP 1987104466U JP 10446687 U JP10446687 U JP 10446687U JP H0620790 Y2 JPH0620790 Y2 JP H0620790Y2
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JP
Japan
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brake
disc
movable
movable disc
rotating shaft
Prior art date
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JP1987104466U
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JPS649990U (ja
Inventor
茂二 亀嶋
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Meidensha Corp
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Meidensha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は回転軸が一定以上の回転数になった場合に制動
力が働く遠心力ブレーキに関する。
B.考案の概要 本考案の遠心力ブレーキは、遠心力により可動ディスク
に係合する変形部材を設け、変形部材に係合して可動デ
ィスクが回動すると可動ディスクの保持が解除されるブ
レーキ解除ピンを設けると共に、ブレーキホイールを可
動ディスクで押圧するばね部材を設けたことにより、回
転軸が一定以上の回転数になると変形部材が可動ディス
クに係合して可動ディスクが回動し、ブレーキ解除ピン
の保持が解除されて可動ディスクがばね部材で軸方向に
移動しブレーキホイールに押圧されて制動力が働く。可
動ディスクを反対側に回動させることで、ブレーキ解除
ピンによって可動ディスクがばね部材の付勢力に抗して
軸方向反対側に移動し、反対ブレーキホイール側に保持
されて制動力が解除される。
C.従来の技術 従来の遠心力ブレーキは、被制動軸が一定以上の回転数
になると遠心力により可動片が制動面に押し付けられ、
遠心力によって押し付けられる摩擦力が制動力となる。
遠心力ブレーキはホイストの安全ブレーキとして使用さ
れている。この安全ブレーキは、ホイスト内部の破損な
どにより主ブレーキが失効した時、巻上げた物体の重量
で物体が加速落下するのを防止するために使用されてい
る。
D.考案が解決しようとする問題点 従来の遠心力ブレーキは、遠心力により制動面に押し付
けられる摩擦力が制動力となるため、大きな制動力を発
生することが困難であった。このため、ホイストの安全
ブレーキが作動しても物体がある程度高速で落下するの
は避けられず、必ずしも安全なブレーキとはいえなかっ
た。
本考案は上記状況に鑑みてなされたもので、大きな制動
力が得られしかも制動力を容易に解除できる遠心力ブレ
ーキを提供し、もって安全ブレーキとして使用した際の
安全性向上を図ることを目的とする。
E.問題点を解決するための手段 上記目的を達成するための本考案の構成は、回転軸の回
転数が一定以上になった場合に該回転軸の制動を行なう
遠心力ブレーキであって、該回転軸の回転数が一定以上
になると外周側に変形する変形部材を該回転軸に設け、
該変形部材に対して相対回転自在且つ該変形部材が変形
した時該変形部材に係合する可動ディスクを該変形部材
の外周に設け、該可動ディスクを挟んで前記変形部材の
反対側に位置するブレーキホイールを前記回転軸に設
け、該ブレーキホイールを挟んで前記可動ディスクの反
対側に位置するブレーキディスクを前記回転軸が支持さ
れるケースに設け、前記可動ディスクを前記ブレーキホ
イール側に付勢して該ブレーキホイールを前記ブレーキ
ディスクと該可動ディスクとで挟圧させるばね部材を前
記ケースに設け、前記可動ディスクを該ばね部材の付勢
力に抗して反ブレーキホイール側に保持すると共に前記
変形部材と前記可動ディスクが係合して該可動ディスク
が回動した時該可動ディスクとの保持が解放される一方
該解放時に該変形部材との係合による回転方向と逆向き
に該可動ディスクを回動させた際該可動ディスクを該ば
ね部材の付勢力に抗して反ブレーキホイール側に保持さ
せるブレーキ解除ピンを前記ケースに設けたことを特徴
とする。
F.作用 回転軸が一定以上の回転数になると、遠心力により変形
部材が外周側に変形して可動ディスクに係合し、可動デ
ィスクを回動させてブレーキ解除ピンによる可動ディス
クの保持を解放する。可動ディスクはばね部材の付勢力
によりブレーキホイール側に付勢されて軸方向に移動
し、ブレーキホイールがブレーキディスクと可動ディス
クに挟圧されて回転軸に制動力が作用する。可動ディス
クを反対側に回動させることで、ブレーキ解除ピンによ
って可動ディスクがばね部材の付勢力に抗して軸方向反
対側に移動し、反ブレーキホイール側に保持されて制動
力が解除される。
G.実施例 第1図には本考案の一実施例に係る遠心力ブレーキを備
えたホイストの断面側面、第2図には第1図中のII矢
視、第3図には第1図中のIII矢視を示してある。
ホイスト2は、巻上電動機2と、巻上電動機2の回転軸
3の一端に設けられる主ブレーキ4と、回転軸3に噛み
合う減速歯車5を介して回転するドラム6とで構成さ
れ、ドラム6にワイヤ7が巻回され、ワイヤ7に図示し
ないフックが設けられている。つまり、巻上電動機2の
駆動で回転軸3が回転し、減速歯車5を介してドラム6
が回転してワイヤ7を介してフックが上下動する。主ブ
レーキ4を作動させることにより回転軸3の回転を止め
る。
回転軸3の他端側には変形部材としてのガバナ11が取
付けられ、ガバナ11は外周部が重くなっており、回転
軸3の回転数が一定以上(定格の1.5倍程度)になると
ガバナ11は遠心力により外周方向に変位する。ガバナ
11の外周には円盤状の可動ディスク12の円筒縁部1
3が相対的に回転自在に嵌合しており、ガバナ11が遠
心力により変位した場合、ガバナ11の外周部は可動デ
ィスク12の円筒縁部13に係合する。可動ディスク1
2を挟んでガバナ11の反対側にはブレーキホイール1
4が配され、ブレーキホイール14は回転軸3に取付け
られている。ブレーキホイール14を挟んで可動ディス
ク12の反対側にはブレーキディスク15が配され、ブ
レーキディスク15はガイドピン16によってホイスト
ケース17に保持されている。可動ディスク12はホイ
ストケース17に設けられたばね部材としてのブレーキ
ばね18によりばね受座18aを介してブレーキホイー
ル14側に付勢されている。また、可動ディスク12は
ホイストケース17の外部に延設されたハンドル19に
より回動されるようになっていっる。
第2,3図に示すように、可動ディスク12の外周部に
は切欠20が形成され、切欠20にはブレーキ解除ピン
21が係止するようになっている。ブレーキ解除ピン2
1はホイストケース17に取付けられ、可動ディスク1
2がブレーキばね18のばね力に抗して反ブレーキホイ
ール14側にある時にブレーキ解除ピン21は切欠20
に係止して可動ディスク12を反ブレーキホイール14
側に保持する。可動ディスク12が回動(第2図中矢印
A方向)してブレーキ解除ピン21と切欠20の係合が
外れると、可動ディスク12はブレーキばね18のばね
力によりブレーキホイール14側(第3図中矢印B方
向)に移動してブレーキホイール14を押圧する。ハン
ドル19により可動ディスク12を第2図中矢印Aと反
対方向に回動させると、可動ディスク12はブレーキ解
除ピン21の傾斜面21aを摺動しながら反ブレーキホ
イール14側に移動し、切欠20とブレーキ解除ピン2
1が係止する。
つまり、可動ディスク12は通常ブレーキ解除ピン21
により反ブレーキホイール14側に保持され、ガバナ1
1に対し円筒縁部13が相対的に回動自在となってい
る。また、ガバナ11が変位して円筒縁部13に係合す
ると、可動ディスク12が回動して切欠20とブレーキ
解除ピン21の係合が外れ、可動ディスク12はブレー
キばね18のばね力によりブレーキホイール14側に移
動する。
上記構成のホイストで吊荷中に主ブレーキ4が失効して
吊荷が自重で落下した場合、回転軸3が高速回転する。
回転軸3が高速で回転(例えば定格の1.5倍程度)する
とガバナ11が外周側に変形し、ガバナ11の外周部が
可動ディスク12の円筒縁部13に係合する。ガバナ1
1と共に可動ディスク12が第2図中矢印A方向に回動
し、切欠20とブレーキ解除ピン21の係合が外れる。
係合が外れるとブレーキばね18のばね力により可動デ
ィスク12はブレーキホイール14側に押され、ブレー
キホイール14が可動ディスク12とブレーキディスク
15に挟圧される。これにより回転軸3が停止し、吊荷
の自重落下が防止される。この時のブレーキトルクは、
巻上電動機2のモータトルクの150%〜200%程度とし、
吊荷は数10mmのすべりで停止する。非常ブレーキが作
動しているか否かは、ホイストケース17の外部に延設
されたハンドル19により目視することが可能で、ホイ
ストケース17に目盛等を付けると目視が容易に行なえ
る。
非常ブレーキを解除する場合、ハンドル19により可動
ディスク12を第2図中矢印Aと反対方向に回動させる
と、可動ディスク12はブレーキ解除ピン21の傾斜面
21aを摺動しながらブレーキばね18のばね力に抗し
て反ブレーキホイール14側に移動し、切欠20とブレ
ーキ解除ピン21が係止する。
従って、上述した遠心力ブレーキを備えたホイストによ
ると、主ブレーキ4が失効して吊荷の自重で回転軸3が
高速回転した場合、ガバナ11の作用で可動ディスク1
2とブレーキ解除ピン21の係合が外れ、ブレーキばね
18の働きでブレーキホイール14が挟圧されて回転軸
3の制動が行なわれるので、大きな制動力が確実に得ら
れ、吊荷の落下防止が確実に行なえる。また、ハンドル
19を用いて可動ディスク12を反対側に回動させるこ
とで、ブレーキ解除ピン21により可動ディスク12が
ばね18のばね力に抗して移動してブレーキ解除ピン2
1を係止するので、制動力の解除が容易に行なえる。
尚、上記実施例では遠心力ブレーキをホイストに適用し
たが、勿論ホイストに限らず各種機器の回転軸の非常制
動に用いることが可能である。
H.考案の効果 本考案の遠心力ブレーキは、回転軸が一定以上の回転数
になると変形部材が可動ディスクに係合して可動ディス
クが回動し、ブレーキ解除ピンの保持が解除されて可動
ディスクがばね部材でブレーキホイールに押圧されて制
動力が働くので、大きな制動力が得られる。このため、
安全ブレーキとして使用した際に安全性が向上し信頼性
向上を図ることが可能になる。また、可動ディスクを反
対側に回動させることで、ブレーキ解除ピンによって可
動ディスクを反ブレーキホイール側に移動させて保持す
るので、制動力を容易に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る遠心力ブレーキを備え
たホイストの断面側面図、第2図は第1図中のII矢視
図、第3図は第1図中のIII矢視図である。 図面中、 3は回転軸、 11はガバナ、 12は可動ディスク、 14はブレーキホイール、 15はブレーキディスク、 17はホイストケース、 18はブレーキばね、 19はハンドル、 20は切欠、 21はブレーキ解除ピンである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の回転数が一定以上になった場合に
    該回転軸の制動を行なう遠心力ブレーキであって、該回
    転軸の回転数が一定以上になると外周側に変形する変形
    部材を該回転軸に設け、該変形部材に対して相対回転自
    在且つ該変形部材が変形した時該変形部材に係合する可
    動ディスクを該変形部材の外周に設け、該可動ディスク
    を挟んで前記変形部材の反対側に位置するブレーキホイ
    ールを前記回転軸に設け、該ブレーキホイールを挟んで
    前記可動ディスクの反対側に位置するブレーキディスク
    を前記回転軸が支持されるケースに設け、前記可動ディ
    スクを前記ブレーキホイール側に付勢して該ブレーキホ
    イールを前記ブレーキディスクと該可動ディスクとで挟
    圧させるばね部材を前記ケースに設け、前記可動ディス
    クを該ばね部材の付勢力に抗して反ブレーキホイール側
    に保持すると共に前記変形部材と前記可動ディスクが係
    合して該可動ディスクが回動した時該可動ディスクとの
    保持が解放される一方該解放時に該変形部材との係合に
    よる回動方向と逆向きに該可動ディスクを回動させた際
    該可動ディスクを該ばね部材の付勢力に抗して反ブレー
    キホイール側に保持させるブレーキ解除ピンを前記ケー
    スに設けたことを特徴とする遠心力ブレーキ。
JP1987104466U 1987-07-09 1987-07-09 遠心力ブレ−キ Expired - Lifetime JPH0620790Y2 (ja)

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JP1987104466U JPH0620790Y2 (ja) 1987-07-09 1987-07-09 遠心力ブレ−キ

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JPS649990U JPS649990U (ja) 1989-01-19
JPH0620790Y2 true JPH0620790Y2 (ja) 1994-06-01

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JPS649990U (ja) 1989-01-19

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