JPH06207883A - 光コネクタ反射減衰量測定装置 - Google Patents

光コネクタ反射減衰量測定装置

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JPH06207883A
JPH06207883A JP342093A JP342093A JPH06207883A JP H06207883 A JPH06207883 A JP H06207883A JP 342093 A JP342093 A JP 342093A JP 342093 A JP342093 A JP 342093A JP H06207883 A JPH06207883 A JP H06207883A
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light
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optical connector
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JP342093A
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Masaru Kobayashi
勝 小林
Nobuo Kuwaki
伸夫 桑木
Koji Yoshida
幸司 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定光コネクタ端面のみの反射減衰量を高
い測定限界で測定可能で、かつ、光学系が簡易で低価格
な測定装置を提供する。 【構成】 ファブリ・ペロ型レーザダイオードを光源1
として、光源出射光を測定光と参照光とに分岐し、あら
あじめ光ファイバカプラ2の光分岐点からの距離をゆる
やかな精度で規定したマスタ光コネクタ3に接続された
被測定光コネクタ4に測定光を導き、当該光コネクタ接
合部での反射光と前記参照光とを結合すると共に、これ
ら反射光と参照光との伝搬光路長を光ファイバ伸縮部8
で光ファイバ長を伸縮させて調整して両者を干渉させ、
その干渉信号の振幅強度を測定することにより、確実に
マスタ光コネクタ3と被測定光コネクタ4の反射率に比
例する信号が得られ、反射減衰量が求められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定限界が高く、測定
作業が容易で、構成が簡易な光コネクタ反射減衰量測定
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における第1の光コネクタ反射減衰
量測定方法を図6について説明する。同図中、61は定
出力光源、62は光ファイバカプラ、63はマスタ光コ
ネクタ、64は被測定光コネクタ、65は全反射ミラ
ー、66は光パワーメータである。定出力光源61は光
ファイバカプラ62の第1の光ファイバ62Aに接続さ
れており、その出射光は第2の光ファイバ62Bと第3
の光ファイバ62Cとに分岐される。測定光が出射され
る第3の光ファイバ62Cにはマスタ光コネクタ63が
接続され、このマスタ光コネクタ63には光ファイバコ
ード67に接続された被測定光コネクタ64、あるい
は、全反射ミラー65が接合されている。なお、光ファ
イバコード67の他端には測定対象でない非測定光コネ
クタ68が存在するため、この非測定光コネクタ68の
端面からの反射光を低減するために屈折率整合剤69が
塗布されている。また、第2の光ファイバ62Bを伝搬
する光は不必要であり、第2の光ファイバ62Bの端面
からの反射光を低減するために光ファイバ62Bの端面
にも屈折率接合剤69が塗布されている。なお、光パワ
ーメータ66が光ファイバカプラ62の第4の光ファイ
バ62Dに接続されており、光ファイバ62Cからの反
射光が光パワーメータ66に入射するようになってい
る。
【0003】図6に示した方法では、定出力光源61の
出射光を光ファイバカプラ62に入射し、一方の分岐光
を被測定光コネクタ64、あるいは、全反射ミラー65
が接合したマスタ光コネクタ63に入射してその接合面
からの反射光を光パワーメータ66に入射するようにす
る。なお、光ファイバコード67には被測定光コネクタ
64と同時に非測定光コネクタ68が接続されているた
め、その端面に屈折率整合剤10を塗布すると共に、第
2の光ファイバ62Bの端面に屈折率整合剤69を塗布
し、他の反射光をできるだけ低減するようにする。
【0004】このようにすると、理想的には光パワーメ
ータ66にはマスタ光コネクタ63と被測定光コネクタ
64、あるいは、全反射ミラー65との接合部からの反
射光のみが入射するようになる。したがって、光パワー
メータ66で被測定光コネクタ64、および、全反射ミ
ラー65との接合部からの反射光パワーP、及び、P
100%を測定することにより、下記式(1) に基づいて反射
減衰量Γ(dB)が求められる。
【0005】 Γ(dB)=−10LOG・P/P100% (1) 従来における第2の光コネクタ反射減衰量測定方法を図
7について説明する。本測定方法は、従来から知られて
いるマイケルソン干渉計の光源に低干渉性の光源を用い
たことを特徴とするものであり、同図中、71は低干渉
性光源、72は光ファイバカプラ、73はマスタ光コネ
クタ、74は被測定光コネクタ、75は全反射ミラー、
76は光検出器、77はレベルメータ、78はレンズ、
79は可動ミラーである。なお、光検出器76はフォト
ダイオードおよび電流−電圧変換増幅器を含む。低干渉
性光源71は光ファイバカプラ72の第1の光ファイバ
72Aに接続されており、その出射光は第2の光ファイ
バ72Bへの参照光と第3の光ファイバ72Cへの測定
光とに分岐される。ここで、第3の光ファイバ72Cに
はマスタ光コネクタ73が接続され、このマスタ光コネ
クタ73には光ファイバコード80に接続された被測定
光コネクタ74、あるいは、全反射ミラー75が接合さ
れている。一方、第2の光ファイバ72Bの端面はレン
ズ78を介して光軸方向に移動自在の可動ミラー79が
光学的に結合されており、第2の光ファイバ72Bの端
面から出射した参照光は可動ミラー79で反射されて再
び第2の光ファイバ72Bの端面から入射するようにな
っている。そして、この反射した参照光と、マスタ光コ
ネクタ73と被測定光コネクタ74との接合部での反射
光とは光ファイバカプラ72で結合されて第4の光ファ
イバ72Dに出射するようになっており、また、この光
ファイバ72Dには光検出器76が接続されており、光
検出器76にはレベルメータ77が接続されている。
【0006】図7に示す装置を用いて光コネクタ接合部
の反射減衰量を測定するには、低干渉性光源71からの
出射光を光ファイバカプラ72で分岐しマスタ光コネク
タ73と被測定光コネクタ74、あるいは、全反射ミラ
ー75との接合部での反射光と可動ミラー79で反射し
た参照光と光ファイバカプラ72で結合して光検出器7
6に入射させる。そして、可動ミラー79を移動させな
がら光強度を光検出器76で電気信号に変換し、レベル
メータ77で干渉信号の振幅値であるビジィビリティを
交流信号の振幅電圧として測定する。
【0007】このときのレベルメータ77によるビジィ
ビリティ測定結果を図8に示す。図8において横軸は反
射光と参照光との伝搬光路長差であり、可動ミラー79
の位置である。ビジィビリティは反射光と参照光との伝
搬光路長差が0である点において最大値を示すパルス波
形となり、マスタ光コネクタ73と被測定光コネクタ7
4及び全反射ミラー79を接続したときに対して、それ
ぞれ、最大値V、及びV100%を示す。
【0008】本測定方法は本来、横軸方向の反射点分布
を高空間分解能で測定するもので、図8のパルス波形の
幅が狭く、また、単一のピーク値を持たねばならない。
そのため、光源には光パワースペクトルがなだらかな広
がりを持つものが適しており、一般に図9に示すような
数十nmのスペクトル半値全幅を持ち、また、微弱な反
射光をも測定するために高出力な高輝度発光ダイオード
が用いられている。この高輝度発光ダイオードの可干渉
距離は0.1mm 以下程度であり、図8の波形は0.1mm 以下
程度の半値全幅である。
【0009】ここで、レベルメータ77により測定され
るビジィビリティVはマスタ光コネクタ73と被測定光
コネクタ74との接続部の反射光の電界振幅に比例し、
これは、接続部の反射率Rの平方根√Rに比例する。つ
まり、振幅最大値V2 が反射率Rに比例する。したがっ
て、マスタ光コネクタ73と被測定光コネクタ74との
接続部の反射減衰量Γ(dB)は次の式(2) で求められ
る。
【0010】 Γ(dB)=−10LOG・V 2 /V100% 2 (2)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来の測定方法では、測定毎に非測定光コネクタ68端
面からの反射を除去するための作業が必要であり、特に
敷設された光ケーブルに接続された光コネクタを測定す
る場合、非測定光コネクタ68が遠隔地に存在し、この
作業が容易でないという問題点がある。また、本測定装
置では反射減衰量測定限界が十分に高められないという
問題点がある。これについて以下説明する。光コネクタ
端面には加工の際に生じる屈折率が光ファイバと若干異
なる薄い変質層が存在するため、非測定光コネクタにつ
いて、屈折率整合剤69として最適な整合剤を選択し、
変質層の屈折率を整合させることができたとしても、変
質層と正常な光ファイバとの間での屈折率の不整合で反
射が生じ60dB程度の反射減衰量が存在する。これに
よって反射減衰量の測定限界が決定されてしまう。ま
た、非測定光コネクタ68が斜め研磨型であるなどし
て、この影響がない場合には、光ファイバ中のレーリー
散乱による戻り光により測定限界が決定される。
【0012】光ファイバ中のレーリー散乱による反射減
衰量は後方散乱捕獲係数(散乱光のうち伝搬してきた光
ファイバに戻る割合)S、レーリー散乱係数α、光ファ
イバ長Lを用いて式(3) であらわされる。
【0013】 Γ(dB)=−10LOG(SαL) (3) 1.3 μm光ファイバの場合、S=1.45×10-3、α=6.9×10
-5程度である。光ファイバカプラ62からマスタ光コネ
クタ63までには最低1 m程度の光ファイバは存在する
ので、L=1mを式(3) に代入しΓ=70dBとなり、これが反
射減衰量の測定限界となる。現在は、測定限界が70dBで
は測定不可能な光コネクタが開発されており、このよう
な光コネクタの評価には本測定方法が適用できない。
【0014】これに対して、第2の従来の測定方法は、
光軸方向の反射点分布を測定する方法であるので、マス
タ光コネクタ73と被測定光コネクタ74との接続部の
反射のみを測定することができ、第1の従来の方法で問
題となる非測定光コネクタの影響を受けない。また、本
測定方法で測定されるレーリー散乱光の反射減衰量は式
(3) において、光ファイバ長Lに空間分解能を代入して
求められ、空間分解能は0.1mm 程度であるので、Γ=110
dBとなり、レーリー散乱光によって制限される測定限界
が110dB と高い。
【0015】しかしながら、光源に用いる高輝度発光ダ
イオードが高価であり、また、マイケルソン干渉計にお
いて参照光を空間伝搬させる必要があるため、その光学
系が複雑で高精度の光軸調整が必要であり、メンテナン
スも容易でなく装置が高価となってしまう問題点があ
る。
【0016】本発明の目的は、このような従来技術に鑑
みてなされたものであり、被測定光コネクタ端面のみの
反射減衰量を高い測定限界で測定可能で、かつ、光学系
が簡易で低価格な測定装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、ファブリ・ペロ型レーザダイオードからなる
光源と、光源に接続されて光源出射光を測定光と参照光
とに分岐する光分岐器と、光分岐器の測定光出射側に接
続されるとともに被測定光コネクタと接続されるマスタ
光コネクタと、マスタ光コネクタと被測定光コネクタと
の光コネクタ接続部での反射光と参照光とを結合する光
結合器と、伝播光路長差を調整する調整手段と、光結合
器で結合された反射光と参照光との干渉信号を検出する
光検出器とを具備した光コネクタ反射減衰量測定装置に
おいて、前記伝播光路長差を調整する調整手段が微動ス
テージで光ファイバを伸縮させる光ファイバ伸縮部であ
るようにした。
【0018】
【作用】本発明では、光源としてファブリ・ペロ型レー
ザダイオードを用いることにより、マスタ光コネクタと
被測定光コネクタ接合面の反射光と参照光を干渉させた
場合、反射光と参照光との伝搬光路長差に対して、ビジ
ィビリティが周期的にピークを示すので、光マスタコネ
クタまでの長さがある範囲内にあれば、反射光と参照光
との伝搬光路長差が0でなくても、ビジィビリティのピ
ークの周期程度だけ反射光と参照光の伝搬光路長差を調
整すれば、ビジィビリティの中から確実にひとつのピー
ク値が測定され、これから反射減衰量を測定することが
できる。このとき、この周期は一般的なファブリ・ペロ
型レーザダイオードの場合1mm 程度であるので、反射光
と参照光の伝搬光路長差を調整する調整機構として、光
ファイバを伸縮させることにより光路長を調整する機構
が採用することができ、レンズ、ミラーを用いた光路長
差調整機構において必要な高精度の光軸調整が不要とな
り、構成の簡易化が図れると同時に、この光源は広く一
般に用いられており、安価である。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0020】図1は実施例を示すもので、図中、1はフ
ァブリ・ペロ型レーザダイオード、2は光ファイバカプ
ラ、2A,2B,2C,2Dは光ファイバ、3はマスタ
光コネクタ、4は被測定光コネクタ、5は全反射ミラ
ー、6は光検出器、7はレベルメータ、8は光ファイバ
伸縮部、9はミラーである。光ファイバの伸縮部8は、
光ファイバ2Bの一部を把持した固定アーム8aと同じ
く光ファイバ2Bの一部を把持して微動する微動ステー
ジ8bとからなり、微動ステージ8bを図示したモー
タ、あるいは、ボイスコイルの振幅を利用して変化さ
せ、光ファイバ2Bを伸縮させる。また、光検出器6は
フォトダイオード及び電流−電圧変換増幅器を含む。フ
ァブリ・ペロ型レーザダイオード1は光ファイバカプラ
2の第1の光ファイバ2Aに接続されており、その出射
光は第2の光ファイバ2Bへの参照光と第3の光ファイ
バ2Cへの測定光とに分岐される。ここで、第3の光フ
ァイバ2Cにはマスタ光コネクタ3が接続され、このマ
スタ光コネクタ3には被測定光コネクタ4、あるいは、
全反射ミラー5が接合されている。なお、10は光ファ
イバコード,11は非測定光コネクタである。一方、第
2の光ファイバ2Bの端面にはミラー9が接合されてお
り、光ファイバ2Bを伝搬した参照光は空気中に出射さ
れることなく反射される。そして、この反射した参照光
と、マスタ光コネクタ3と被測定光コネクタ4との接合
部での反射光とは光ファイバカプラ2で結合されて第4
の光ファイバ2Dに出射するようになっており、また、
この光ファイバ2Dには光検出器6が接続されており、
光検出器6にはレベルメータ7が接続されている。な
お、第2の光ファイバ2Bは光ファイバ伸縮部8によっ
て周期的にΔL伸縮し光路長がΔz=nΔLだけ変化さ
せられている。ここで、nは光ファイバの屈折率であ
る。この状態で、光強度を光検出器6で電気信号に変換
し、レベルメータ7で干渉信号の振幅値であるビジィビ
リティを交流信号の振幅電圧Vとして測定する。
【0021】ここで、一般的なファブリ・ペロ型レーザ
ダイオードの光パワースペクトルを図2に、マイケルソ
ン干渉計において得られる伝搬光路長差に対するビジィ
ビリティを図3に示す。ファブリ・ペロ型レーザダイオ
ードはファブリ・ペロ共振器構造をしているので、この
共振器長で利得が得られる波長成分のみが発振し、図2
に示すようなパルス列的な光パワースペクトルとなる。
一般的なファブリ・ペロ型レーザダイオードでは、発振
波長間隔は1nm 程度である。その結果、この光パワース
ペクトルとフーリエ変換対の関係にあるビジィビリティ
Vも図3に示すようにパルス列状となる。なお、図3に
おいてはビジィビリティを20LOG(V)を計算し最
大値に対して相対対数表示してある。一般的なファブリ
・ペロ型レーザダイオードでは、パルスの間隔はΔx=
1mm 程度で、10mmの伝搬光路長差でピーク値が約10dBの
割合で低下している。そこで、光ファイバカプラ2の光
分岐点からミラー10までの長さを光ファイバカプラ2
の光分岐点からマスタ光コネクタ3の端面までの長さに
7.5mm 程度の精度で調整し、光ファイバの屈折率n=1.46
を乗じた光路長差をz≦10mmにすることは容易であるの
で、このように調整しておき、光路長差が0のときと比
較して10dB以内のパルスを測定できるようにしてある。
【0022】また、一般的な光ファイバの張力−歪み関
係を図4に示す。この図からわかるように破断張力と比
較し十分に小さい2N(約200gf)で、0.2%の伸び
を与えられることがわかる。したがって、光ファイバ35
cmに2Nの張力により、光ファイバをΔL=0.7mm 伸ば
し、光路長としては屈折率n=1.46wを乗じ、Δz=n
ΔL≧1mm 程度変化させることができる。なお、モー
タ、あるいはボイスコイルは十分に2Nの張力を発生さ
せることができる。
【0023】このようにすると、マスタ光コネクタ3と
被測定光コネクタ4、あるいは、全反射ミラー5との接
合部での反射光と参照光は伝搬光路長差がzからz+Δ
z変化し、このときz≦10mm、Δz≧Δxであるので、
必ず図3に示したビジィビリティのパルス列の中から1
つのパルス波形をレベルメータ7の出力として測定する
ことができるので、マスタ光コネクタ3と被測定光コネ
クタ4、及び全反射ミラー5と接合したそれぞれの場合
において図5に示すような波形を測定し、パルス波形の
ピーク値V、及びV100%を測定する。干渉信号の振幅
値、ビジィビリティVはマスタ光コネクタ3と被測定光
コネクタ4、あるは全反射ミラー5との接合部での反射
光の電界振幅に比例し、この電界振幅はマスタ光コネク
タ3と被測定光コネクタ4との接合部へ入射する測定光
の電界振幅と反射率Rの平方根√Rの積であらわされ
る。反射減衰量はΓ(dB)=−10LOG(R)であ
るので、式(4) によりマスタ光コネクタ3と被測定光コ
ネクタ4との接合部の反射減衰量が求められる。
【0024】 Γ(dB)=−10LOG・Vm2 /V100%2 (4) なお、図3に示したビジィビリティは反射光と参照光の
伝搬光路長差が10cmあればレベルが100dB 低下するの
で、被測定光コネクタ端面から10cm離れた地点に他の反
射点があっても測定限界以下の影響しか与えない。光コ
ネクタの接続された光ファイバコード、あるいはケーブ
ルはこれより長いので、被測定光コネクタ端面以外の反
射点の影響による測定限界は100dB 以上である。
【0025】また、本測定法における光ファイバ中のレ
ーリ散乱による戻り光による測定限界は、式(3) におい
てLにファブリ・ペロ型レーザダイオードの可干渉距
離、ビジィリティの半値全幅を代入することにより求め
られる。図3に示したビジィビリティからわかるよう
に、一般的なファブリ・ペロ型レーザダイオードでは10
mm程度である。これを式(3) のLに代入しΓ=90dB以上
となる。ここで、光ファイバカプラ2の光分岐点からミ
ラー10までの長さを光ファイバカプラ2の光分岐点か
らマスタ光コネクタ3の端面までの長さの調整精度によ
り、反射光と参照光とに最大10mmの伝搬光路長差があ
り、それにより10dBレベルの低下したパルス波形を用い
て測定する場合を考慮すると、本測定方法の測定限界は
80dBとなる。これは、第2の従来の測定方法と比較し低
いものの、第1の従来例と比較し10dBの向上である。ま
た、測定限界が80dBあれば光コネクタの評価には十分で
あると考えられる。これは、光ファイバの端面としては
最良の状態である光ファイバ劈壊面への屈折率整合剤塗
布によっても80dB程度の反射減衰量が存在することが知
られているからである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、ファブリ・ペロ型
レーザダイオードを光源として、光源出射光を測定光と
参照光とに分岐し、あらあじめ光ファイバカプラの光分
岐点からの距離をゆるやかな精度で規定したマスタ光コ
ネクタに接続された被測定光コネクタに測定光を導き、
当該光コネクタ接合部での反射光と前記参照光とを結合
すると共に、これら反射光と参照光との伝搬光路長を光
ファイバ伸縮部で光ファイバ長を伸縮させて調整して両
者を干渉させ、その干渉信号の振幅強度を測定すること
により、確実にマスタ光コネクタと被測定光コネクタの
反射率に比例する信号が得られ、反射減衰量が求めるこ
とが可能となる。しかも、この測定が簡易な構成で実現
可能となり、また、非測定光コネクタの影響を受けない
ので測定作業量も少なくすることが可能となり、さら
に、測定限界が80dBと高く、あらゆる光コネクタを評価
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図
【図2】ファブリ・ペロ型レーザダイオードの光パワー
スペクトルを示す説明図
【図3】ファブリ・ペロ型レーザダイオードのビジィビ
リティを示す説明図
【図4】光ファイバの張力−歪み関係を示す説明図
【図5】実施例の構成による測定波形を示す説明図
【図6】第1の従来例の構成図
【図7】第2の従来例の構成図
【図8】第2の従来例の構成による測定波形を示す説明
【図9】低干渉性光源の光パワースペクトルを示す説明
【符号の説明】
1…ファブリ・ペロ型レーザダイオード、2…光ファイ
バカプラ、3…マスタ光コネクタ、4…被測定光コネク
タ、5…全反射ミラー、6…光検出器、7…レベルメー
タ、8…光ファイバ伸縮部、9…ミラー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファブリ・ペロ型レーザダイオードから
    なる光源と、光源に接続されて光源出射光を測定光と参
    照光とに分岐する光分岐器と、光分岐器の測定光出射側
    に接続されるとともに被測定光コネクタと接続されるマ
    スタ光コネクタと、マスタ光コネクタと被測定光コネク
    タとの光コネクタ接続部での反射光と参照光とを結合す
    る光結合器と、伝播光路長差を調整する調整手段と、光
    結合器で結合された反射光と参照光との干渉信号を検出
    する光検出器とを具備した光コネクタ反射減衰量測定装
    置において、 前記伝播光路長差を調整する調整手段が微動ステージで
    光ファイバを伸縮させる光ファイバ伸縮部であることを
    特徴とする光コネクタ反射減衰量測定装置。
JP342093A 1993-01-12 1993-01-12 光コネクタ反射減衰量測定装置 Pending JPH06207883A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101595978B1 (ko) * 2014-10-15 2016-02-23 (주)파이버프로 간섭계형 간격 제어장치
US11016036B2 (en) * 2018-04-03 2021-05-25 Opt Gate Co., Ltd. Reflected light measurement device

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KR101595978B1 (ko) * 2014-10-15 2016-02-23 (주)파이버프로 간섭계형 간격 제어장치
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