JPH06207784A - 試料浮揚加熱装置 - Google Patents

試料浮揚加熱装置

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JPH06207784A
JPH06207784A JP1819093A JP1819093A JPH06207784A JP H06207784 A JPH06207784 A JP H06207784A JP 1819093 A JP1819093 A JP 1819093A JP 1819093 A JP1819093 A JP 1819093A JP H06207784 A JPH06207784 A JP H06207784A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
container
vessel
pipe
sample
Prior art date
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Pending
Application number
JP1819093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ikegami
雄二 池上
Masaaki Ogiwara
正明 荻原
Tsumoru Fujii
積 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Publication of JPH06207784A publication Critical patent/JPH06207784A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無重力状態で試料の円筒空間内における位置
決めを確実で容易に行なえるようにする。 【構成】 円筒状ガラスの容器1と、容器1の円筒の外
側から円筒中心軸線に向けられた熱源3と、容器1の円
筒中心軸線の一端から円筒内部に向けられた音波発振器
4と、容器1の他端に設けた反射板6と、容器1内にお
いて円筒中心軸線を中心として円筒中心軸線と平行に設
けた複数の格子電極12と、先端に試料11を付け容器
1の円筒中心軸線の他端から円筒中心軸線に沿って容器
1の内部に挿入するパイプ7と、パイプ7に接続された
荷電電源8と、パイプ7の内部を吸引する吸引ポンプ1
0とを備え、試料11の容器1径方向の位置決めは格子
電極12からの静電気力によって行ない、試料11の容
器1中心軸線方向の位置決めは音波発振器4による定在
波で行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小重力環境で材料実
験用の試料を、浮かした状態で加熱するようにした試料
浮揚加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】宇宙空間の無重力状態では、比重の異な
った異種材料の溶融でも浮力差がないために対流が起こ
らず、固体材料中に結晶成長時の構造的な差異を作らな
い。また、沈澱による分離も起こらないため、均一な物
質を作ることができ、さらに、比重差の大きな金属の合
金も製造できるなどの利点がある。
【0003】無重力状態での材料製造は、このように素
晴らしい特性をもっているが、試料の溶融時に不純物が
混入する可能性がある。そこで不純物の混入を避けるた
め、炉壁と無接触で試料を保持することが必要となる。
このような要求から、音波や電磁場を利用して試料を浮
揚させた状態を保持し、加熱する装置が開発されてい
る。
【0004】電磁場を利用した装置は電気伝導性の試料
を浮揚するには適しているが、非伝導性の試料には使用
することができない。
【0005】一方、音波による試料の浮揚は、伝導性、
非伝導性に関係なく試料を浮揚できるが、宇宙空間は高
真空のため音波の伝播が行なわれないので、溶融材料に
悪影響を与えない不活性ガスを満たすことにより、試料
を浮揚させた状態に保持することができる。
【0006】音波による試料の浮揚は、進行波と反射波
が同一位相で重なり、振幅が時間的に変化しない定在波
が一定空間内にあると、振幅の大きな腹や振幅のない節
はずっとそのままの状態で存在し、この定在波が決まっ
た音圧の分布を作り、その腹や節は力学的に安定な場所
となり、この場所が試料を浮揚させておくことが可能と
するものである。
【0007】このような宇宙空間の無重力状態での材料
製造の実験は、スペースシャトル等の宇宙飛行体の中
で、円筒状のガラス容器に試料を入れ、電磁場もしくは
音波によって試料を浮揚させ、円筒状のガラス容器の外
部から熱を加えて実験している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】円筒空間内に定在波を
形成させることで、試料を円筒空間内に浮揚させること
は可能であるが、円筒空間の径方向の位置決めも行なう
定在波モードは非常に複雑で、温度変化により崩れやす
い欠点がある。
【0009】本発明はこのような従来の欠点を除去し、
試料の円筒空間内における位置決めを確実で容易に行な
えるようにした試料浮揚加熱装置を提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の試料浮揚加熱装
置は、円筒状ガラスの容器と、前記容器の円筒の外側か
ら円筒中心軸線に向けられた熱源と、前記容器の円筒中
心軸線の一端から円筒内部に向けられた音波発振器と、
容器の他端に設けた反射板と、前記容器内において円筒
中心軸線を中心として円筒中心軸線と平行に設けた複数
の格子電極と、先端に試料を付け前記容器の円筒中心軸
線の他端から円筒中心軸線に沿って前記容器の内部に挿
入するパイプと、前記パイプに接続された荷電電源と、
前記パイプの内部を吸引する吸引ポンプとを備えたこと
を特徴とするものである。
【0011】
【作用】円筒状ガラスの容器の中心軸線方向の試料の位
置決めは音波の定在波によって行われ、荷電された試料
の容器の径方向の試料の位置決めは、静電気力によって
行なわれ、音波と静電気力の長所が発揮される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。
【0013】図1は本発明の一実施例の縦断面図であっ
て、石英ガラス等で作った円筒状の容器1の外側には、
ランプ2を備えた熱源3が取り付けてあって、容器1の
中心軸線に向けて熱線を出して加熱するようになってい
る。
【0014】容器1の円筒の中心軸線の一端(図1の上
端)には、スピーカ、トランスデューサ等の音波発振器
4が取り付けてあって容器1の内部へ向けて音波を発す
ることができるようになっており、容器1の円筒の中心
軸線の他端(図1の下端)には、中心に孔5を穿設した
円板状の反射板6が取り付けられている。
【0015】7は金属製のパイプであって、高圧の荷電
電源8が接続されており、下端には絶縁パイプ9が同一
軸線になるように固着されている。絶縁パイプ9の下端
には吸引ポンプ10が接続してあって、絶縁パイプ9及
びパイプ7の内部を吸引するようになっている。パイプ
7は先端に加熱する試料11を付け、反射板6の孔5か
ら容器1の中心軸線に沿って容器1の内部へ挿入するも
のである。
【0016】図2は容器1の一部を切り欠いて示した斜
視図、図3は図2の横断面図であって、これらの図に示
すように容器1の内部には、容器1の中心軸線を中心と
して対称に、四重極の格子電極12が容器1の中心軸線
と平行に設けてあって、格子電極12は結線13により
交流電源14に接続されている。
【0017】次に、上述した装置の作用を説明する。
【0018】この装置を使用するのは、スペースシャト
ル等の宇宙飛行体の宇宙空間の無重力状態の場所であっ
て、図1に示す金属製のパイプ7が容器1の外にある時
にパイプ7の先端に加熱しようとする試料11を付け、
吸引ポンプ10で絶縁パイプ9及びパイプ7の内部を吸
引して試料11がパイプ7の先端から離れないように保
持し、荷電電源8によって試料11に荷電させる。この
荷電は、接触方式、コロナ荷電のいずれでも可能であ
る。
【0019】次に、パイプ7を反射板6の孔5から容器
1の中心軸線に沿って容器1の内部へ挿入し、パイプ7
の先端に付けてある試料11が、円筒状の容器1の中心
軸線上で軸方向のほぼ中心の位置に達するようにする。
そして図2、図3の交流電源14から格子電極12に電
圧を加え、音波発振器4から容器1内に音波を発する。
【0020】図5は音波発振器4から容器1内に発せら
れた音波による音圧の安定領域を示すグラフであり、縦
軸が容器1の中心軸線に沿った位置であって、破線で示
すような音圧モード15となり、進行波と反射波が同一
位相で重なって振幅が時間的に変化しない定在波が、力
学的に安定な安定領域16を作ることになる。この安定
領域16は、図4の容器1の縦断面図に示すように、容
器1の中心軸線のほぼ中心付近になる。安定領域16を
保持するために音圧センサ17で反射板6面上の音圧を
検出し、音圧計18で電気信号に変換し、信号処理装置
19で最適周波数、電力を計算し、信号発生器20にフ
ィードバックし、21で増幅して音波発振器4の発生音
波を制御する。
【0021】パイプ7の先端に付けてある試料11を安
定領域16に位置させて図1の吸引ポンプ10の運転を
停止し、パイプ7を反射板6の孔5から容器1の外に引
き抜くと、荷電された試料11は格子電極12による静
電気力による静電場によって容器1内の径方向中心に、
且つ音波発振器4からの音波による定在波で容器1内の
上下方向中間部に浮揚した状態を保持する。
【0022】この状態で図1のランプ2から石英ガラス
の容器1を通して赤外線あるいはレーザ光線を照射する
と、試料11は浮揚状態で不純物が混入することなく加
熱される。
【0023】
【発明の効果】本発明は、容器内において円筒中心軸線
を中心として円筒中心軸線と平行に設けた複数の格子電
極からの静電気力を荷電された試料に与えることによ
り、円筒状ガラスの容器の径方向の位置決めを安定して
行なうことができ、円筒状ガラスの容器の中心軸線方向
の試料の位置決めは音波発振器による定在波で安定して
行なうことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の縦断面図である。
【図2】容器の一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図3】図2の横断面図である。
【図4】容器の縦断面図である。
【図5】音圧の安定領域を示すグラフである。
【符号の説明】
1 容器 3 熱源 4 音波発振器 6 反射板 7 パイプ 8 荷電電源 10 吸引ポンプ 11 試料 12 格子電極 17 音圧センサ 18 音圧計 19 信号処理装置 20 信号発生器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状ガラスの容器と、前記容器の円筒
    の外側から円筒中心軸線に向けられた熱源と、前記容器
    の円筒中心軸線の一端から円筒内部に向けられた音波発
    振器と、容器の他端に設けた反射板と、前記容器内にお
    いて円筒中心軸線を中心として円筒中心軸線と平行に設
    けた複数の格子電極と、先端に試料を付け前記容器の円
    筒中心軸線の他端から円筒中心軸線に沿って前記容器の
    内部に挿入するパイプと、前記パイプに接続された荷電
    電源と、前記パイプの内部を吸引する吸引ポンプとを備
    えたことを特徴とする試料浮揚加熱装置。
JP1819093A 1993-01-08 1993-01-08 試料浮揚加熱装置 Pending JPH06207784A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1819093A JPH06207784A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 試料浮揚加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1819093A JPH06207784A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 試料浮揚加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06207784A true JPH06207784A (ja) 1994-07-26

Family

ID=11964705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1819093A Pending JPH06207784A (ja) 1993-01-08 1993-01-08 試料浮揚加熱装置

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JP (1) JPH06207784A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013162187A1 (ko) * 2012-04-24 2013-10-31 한국표준과학연구원 부양 장치 및 부양 방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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